記憶か記録か…ドラマ日記 7

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2024/10/11 21:30(更新日時)

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連ドラの感想、まとめ等

シーズン毎に記録して行くスレです。


基本、連ドラ対象ですが、その他のドラマを取り上げる事もあるかもしれません。

No.3852954 (スレ作成日時)

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No.201

>> 148 【2023秋ドラマ】2作品の〚短文投稿〛 「きのう何食べた?season2」5話まで終了。 【史朗の元カレ登場!幸せ…涙のクリス… 【2023秋ドラマ】

「きのう何食べた?season2」全12話終了。

【家族の形…ケンジの愛情たっぷり特製弁当】
season2全体の感想。アラフィフが近付き、いつまでも中堅ポジションでは居られなくなったシロさんとケンジ。ケンジは美容室の店長を引き受けざるを得なくなり、それを見たシロさんも、少し前に有った大先生からの、息子と二人で共同代表になって欲しいという話を受ける事にした。

そして最初はシロさんの両親の老い支度として墓を買う話が有り、ケンジさんも一緒に入る事にしたらどうかと。ケンジにしたらその気持ちが嬉しいよね。
ケンジの母親は、もしケンジが先に死んだ時に、シロさんの顔も知らないのでは他人扱いになってしまうからという理由で、一家とシロさんの顔合わせ食事会を提案してくれる。
両家とも自分の息子が愛し、幸せに暮らしている相手だから自分達も大事にしてあげたい、ただそういう思いからの提案というのが温かくて泣けてくる。

シロさんの両親の終の住処(老人ホーム)探しと遺産の話、そこからシロさんの財産をケンジに渡す為の遺言書の話に。
養子縁組をしてしまえば確実なんだけどと言うシロさんに、「俺は家族になりたい訳じゃない」と涙ぐむケンジ。
人生の終盤の入口に立った二人の様々な言動に、色々考えさせられたなseason2は。

脚本=安達奈緒子 演出=中江和仁

No.202

>> 123 【2023秋ドラマ】3作品の〚短文投稿〛 「ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~」2話まで終了。 【滞納者はお嬢様同級生】 百… 【2023秋ドラマ】

「あたりのキッチン!」全11話終了。

【食べ応えしっかりハンバーグ】
全話の感想。
初回の主人公・清美(桜田ひより)のコミュ障描写がやり過ぎで、不安要素多めの滑り出しだったけど、人格者の“定食屋阿吽”のご主人・善次郎(渡部篤郎)や、その幼馴染で常連客の花屋のハルさん(峯村リエ)の温かい眼差しに支えられ、少食で食への興味が無い医学生の鈴代さん(工藤美桜)と知り合った事で、何とか彼女の食生活を改善したいとの思いから試行錯誤し、そこから彼女と友人関係になった事で、清美のコミュ障も徐々に改善し、迷っていた卒業後の進路を“料理人”に定める所迄が描かれた。

何が良かったかって、とにかく善次郎の人となり。
和食の道を極めた料理人なのに、偉ぶったり圧を掛けたりとかは全く無くて、アルバイトの清美にもずっと丁寧語で話し掛けていたのが印象的。あのご主人と巡り合ったから、清美は安心してアルバイト生活を送れて、料理人の道を目指す事が出来た。
優しい人の周りには同類が集まって来る。一種のファンタジーでは有ったけど、色々こねくり回さず、ひたすら清美の失敗や成長を優しく見守るドラマで、ご主人や鈴代さんの性格設定が上手かったし、色々な気持ちを込めた料理を観るのも楽しみで、こういうドラマもたまにはいいなとしみじみ思った、癒やされた。

脚本=橋本夏 演出=岩田和行

No.203

>> 195 【2023秋ドラマ】 「セクシー田中さん」9話まで終了。 【突然のキス!?…まさかの恋が動き出す!波乱の恋模様!】 笙野の見合… 【2023秋ドラマ】

「セクシー田中さん」全10話終了。

【背筋を伸ばし進め…田中さんが選んだ道】
結局三好の気持ちが何処に有ったのかもよく分からなかったし、田中さんが念願のダンス留学をスパッと決めた気持ちは想像出来るのだが、出発する迄ずっと笙野の耳に入らなかったというのが不自然で…。
笙野に結婚の話が進んでいてサバランにも来なくなったから、田中さんが笙野に留学を伝えなかったのは分かるけど、朱里には話している筈だから、朱里は小西には伝えてると思うのよね。そうしたら小西は「お前、知ってる?」って笙野に聞くんじゃない?普通。

笙野は自分の気持ちをふみかに話して結婚は破談、でも田中さんは既に出発済み、小西は朱里にプロポーズをするけど朱里は保留し、新しい夢のメイクアップアーティストを目指して奮闘中で、2年後に華の結婚式で全員集合して終わりという、盛り上がらないし雑な印象の最終回だったな。

で、9~10話の脚本を原作者が書いた話ね。漫画がまだ連載中なので、ドラマの最後は自分で書きたいと要望し、それが通ったと。問題なのは脚本家の相沢さんがその話を聞いたのが執筆開始後だったって事。全話書くつもりで仕事を受けたら、途中で話が変わってしまったらしい。不満が無ければインスタに裏話など態々書かないと思う。
私だったらこのPとは二度と仕事しないな。

脚本=芦原妃名子 演出=猪股隆一

No.204

【2024冬ドラマ①】
(月曜から曜日順)タイトル/原作/脚本/演出/主演/※脚本演出は複数の場合メインのみ記載
◎全話視聴予定 ○多分全話観る △初回を観て判断 ※最初から観ないと決めた作品は省略

月〜木(深夜迄)
「君が心をくれたから」無し/宇山佳佑/松山博昭/永野芽郁 △※相手役は山田裕貴
「春になったら」無し/福田靖/松本佳奈/奈緒、木梨憲武 ○

「正直不動産2」漫画/根本ノンジ/川村泰祐/山下智久 ◎
「Eye Love You」無し/三浦希紗/岡本伸吾/二階堂ふみ △
★「リビングの松永さん」漫画/田辺茂範/金井純一/中島健人 △
★「居酒屋新幹線S2」漫画/木田紀生/安村栄美/眞島秀和 ○※ドラマ色は薄く、その土地のどんなつまみと酒を選ぶのかがメイン

「婚活1000本ノック」小説/松本美弥子/田中亮/福田麻貴 △
★「パティスリーMON」漫画/鈴木裕那/河原瑶/畑芽育 △
★「推しを召し上がれ~広報ガールのまろやかな日々~」小説/阿相クミコ/片桐健滋/鞘師里保 △

「グレイトギフト」無し/黒岩勉/本橋圭太/反町隆史 ◎
★「めぐる未来」漫画/井上テテ/久方真路/萩原利久 △※タイムリープ物
★「ナースが婚活」小説/保木本真也/水田成英/矢田亜希子 △

★印は23時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より) 

②に続く

  • << 213 【2024冬ドラマ】 「君が心をくれたから」(CX)脚本=宇山佳佑/演出=松山博昭/出演=永野芽郁(逢原雨)、山田裕貴(朝野太陽) 他 オリジナル作品/月9・54分枠※初回は30分拡大(全話数不明) 【赤い傘と花火の約束】 うーん、これは継続視聴は厳しいかも。 ファンタジーラブストーリーと掲げているけど、雨は母親からの虐待によるPTSDを抱え、太陽は煙火店の息子で花火師になりたいのに色覚障害を抱えているという設定で、話の中身も画面の色調もずっと暗いのが辛いし、その上、轢き逃げに遭って瀕死の太陽を助ける条件として、あの世?の案内人(日下=斎藤工)が告げたのが、3ヶ月(放送期間だね)掛けて雨の五感を奪う事って…そんな辛い展開わざわざ観たくないもの。 でもファンタジーって謳っているのだから、ただ五感を奪うのではなく、何か仕掛けが有って、今どん底の二人が変化し浮上して行く様なラブストーリーになるのかなとは思うのだが。 2時間ドラマで作った方が良かった様な気はする。 もう少し様子見はしてみるけど。
  • << 216 【2024冬ドラマ】 「リビングの松永さん」(カンテレ)脚本=田辺茂範/演出=金井純一/出演=中島健人(松永純)、髙橋ひかる(園田美己) 他 岩下慶子の漫画原作/火ドラ★イレブン・30分枠(全話数不明) いやあ、この設定は無いわ。 漫画なら有り得ても、いくらコメディーとは言えど、ドラマであの両親の人物像は無いわ。 ケンティーは童顔だから役の29才には見えないし、髙橋ひかるは逆に17才の役にしては大人びた顔立ちだから、12才差には見えなくて、直ぐにも恋愛対象になりそうな雰囲気が出ちゃってるから、「俺が保護者代わりじゃ駄目でしょうか」と聞かれた母親が、直ぐに「分かりました」ってOKを出した時は、呆れて口あんぐりだった。 ケンティーのファンはケンティーが見られればいいのかもだけど、ドラマ好きにはちょっと無理だわ。 なのでこれにて視聴離脱するわ。 「♯居酒屋新幹線2」眞島秀和主演(TBS・ドラマイズム・30分枠) 毎週観るだけで感想を書くつもりは無かったのだけど…。 初回の出張先が石川県金沢で次回は福井県敦賀と、番組初の北陸シリーズでの幕開けが何ともタイミングの悪い事になってしまって…。 冒頭、お見舞いのテロップは出たけど、ニュース映像とかが頭にチラついて、本来のこのドラマの楽しみ方は出来なかった。 偶然とはいえ、こういう事も有るのね。
  • << 228 【2024冬ドラマ】 「婚活1000本ノック」(CX)脚本=ニシオカ・ト・ニール/演出=田中亮/出演=福田麻貴(南綾子)、八木勇征(山田クソ男) 他 南綾子の小説原作/水10・54分枠※初回は15分拡大(全話数不明) 【私を捨てたクソ男が幽霊となって婚活支援!?】←このまんまの内容のドラマ 複数脚本家が参加するドラマで、元々の筆頭脚本家として記載されていたのは松本美弥子さんだったのだけど、実際はニシオカ・ト・ニールさんが書いていて、そこにどんな事情が有ったのかは知る由もないが、噂通りでドタバタで作ったのかなとも思えるし…。 アバンの長い詩羽のナレーションが終わったと思ったら、お次は福田麻貴のモノローグ責めで、何だこれは苦手なヤツだ、もう観るのは止めようかなと思った10分過ぎに、八木勇征演じる山田(クソオは綾子が付けたアダ名)が「オレ実は幽霊」と言い出して、そこからは面白いと迄は言えないけど、たま〜に笑える面白キレ台詞もいくつかはさまれ、何とか最後迄視聴は出来たって感じ。 婚活相手らしい人物で、唯一相関図に載っている野村周平がまだ出て来ないのと、綾子と山田の掛け合い部分は悪くは無かったので次回も観てみるけど、どうかなあ…。 ※死ぬ前にした約束を果たさないと成仏出来ずに虫になるとか、アンテナにとまっている複数の鳩とか、女3人のおしゃべりとか…あのドラマを…

No.205

>> 204 【2024冬ドラマ②】
(金曜から曜日順)タイトル/原作/脚本/演出/主演/※脚本演出は複数の場合メインのみ記載
◎全話視聴予定 ○多分全話観る △初回を観て判断 ※最初から観ないと決めた作品は省略

金〜日
「ジャンヌの裁き」無し/泉澤陽子/西浦正記/玉木宏 △
「院内警察」漫画/天本絵美/石川淳一/桐谷健太 △
「不適切にもほどがある!」無し/宮藤官九郎/金子文紀/阿部サダヲ ◎
★「おっさんずラブ-リターンズ-」無し/徳尾浩司/瑠東東一郎/田中圭 △
★「闇バイト家族」無し/ふじきみつ彦/小路紘史/鈴鹿央士 △
★「消せない私-復讐の連鎖-」小説/烏丸棗/中茎強/志田彩良 △
★「ハコビヤ」無し/政池洋祐/日暮謙/田辺誠一 △

「お別れホスピタル」漫画/安達奈緒子/柴田岳志/岸井ゆきの ◎
「☓☓☓占拠」無し/福田哲平/大谷太郎/櫻井翔 ○
★「恋する警護24時」無し/金子ありさ/鈴木浩介/岩本照 △
★「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」漫画/藤井清美/二宮崇/原田泰造 △

「さよならマエストロ~父と私のアッパシオナート~」無し/大島里美/坪井敏雄/西島秀俊 ○
「アイのない恋人たち」無し/遊川和彦/綾部真也/福士蒼汰 △
「厨房のありす」無し/玉田真也/佐久間紀佳/門脇麦 △

★印は23時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より) 

  • << 220 【2024冬ドラマ】 「ジャンヌの裁き」(TX.ホリプロ.製作委員会)脚本=泉澤陽子/演出=西浦正記/出演=玉木宏(越前剛太郎) 他 オリジナル作品/ドラマ8・54分枠(全話数不明)※初回15分拡大 あちこちの局で、今迄ドラマ化していなかった職業等を取り上げるのが、一種のブームみたいになっている中、今作は“検察審査員”を主人公にした。 検察審査会については、そういう仕組みが有る事は知っていたが、審査員がどうやって選ばれて任期がどの位で、どういう事をやっているのか等の知識は全く無かったので、その一端を知る事が出来てそれだけでも初回は観て良かったなとは思うのだが…。 肝心のドラマとしてはどうだっだかというと、まず選ばれし11人の審査員の立場や個性を強調し過ぎた為に、当初は検討した事件の話が頭に入って来なかったし、“桧山検事のお通りだ〜い!道を開けろ!頭が高〜い”←とは言ってないけど、それに近い演出が施されていて、それも受け入れ難かった。 今回の様な、ド素人でも気付く分かり易い問題点を、警察や検察が見逃すという“プロ下げ”をしないと成立しない安易な作りは好きではない。 脚本演出共に一流の方々なのに、こういう方向なのかとがっかり。 なので初回のみで視聴離脱する。

No.206

「2023秋ドラマのまとめ①」

1位「大奥S2」(NHK)
脚本の森下佳子さんは、与えられた放送枠(全11話)の中できっちりとまとめ上げていて、流石だなと思ったけど、ドラマとしてはあの話数ではやはり足りなかったなと。残念だったのはそこだけ。凄い作品だった。

2位「きのう何食べた?S2」(テレ東)
S1に比べてより洗練され、より深みが増した様に感じた。それにしてもケンジの可愛さよ。更に年齢を重ねて行くS3が待ち遠しい。

3位「コタツがない家」(日テレ)
別れた方がいい様なダメダメ夫だからこそ、妻が頑張り輝く原動力になっていたというオチには笑ってしまった。でも根は優しい人じゃ無いと成立しない話。そこもきっちり押さえていた脚本。

【他にハマったドラマ】
「セクシー田中さん」(日テレ)

【今期の演技MIP】
「大奥S2」の仲間由紀恵。孫の首を踏んづけて殺そうとしたり、息子の家斉を罵倒したり、あまりの恐ろしさに観ているだけでも震え上がってしまった。

※1位と2位はよしながふみさんの人気漫画原作を、力量の有る脚本家が脚色してドラマ化した作品。改めてよしながさんの才能の凄さを実感。
3位は金子茂樹さんのオリジナル作品。オリジナル脚本の良作が少ない中で、ひとり気を吐いてくれた。

※放送局は私が関東地区で視聴した局名を記載

No.207

「2023秋ドラマのまとめ②」
~3位迄に入らなかったドラマの一言感想~

「家政夫のミタゾノS6」(テレ朝)
脚本家によってバラつきは有ったけど、まあまあ楽しめた。枠移動の悪影響は無かったと思う。

「時をかけるな恋人たち」(フジ/カンテレ)
前半は面白かったんだけど、後半はちょっとね…。

「くすぶり女とすん止め女」(テレ東)
初回はぶっ飛んだ演出が面白くて期待したけど、2話からはそれほどでも…。

「パリピ孔明」(フジ)
世界観や映像は好みだったけど、英子の設定と演者の歌唱力との乖離が、私には無理だった。

「ゆりあ先生の赤い糸」(テレ朝)
ぶっ飛んだ話だけど、役者が皆いい味を出していて面白かった。内容に対して話数(9話)が足りなかったかな。

「いちばん好きな花」(フジ)
特に後半は脚本家の主張を表に出し過ぎ。いくら初連ドラが成功したからって、Pも生方さんを泳がせ過ぎ。

「君となら恋をしてみても」(TVK/MBS)
演出の松本花奈さんの才能が光ったドラマ。映像と演技に優しさが溢れていた。

「姪のメイ」(テレ東)
繊細そうな叔父(本郷奏多)と、大人びているけど実は…な姪(大沢一菜)との組み合わせが絶妙だった。

「ハイエナ」(テレ東)
世間では話題になってなかったけど、脚本(佐藤嗣麻子)がしっかりしていたので、私は楽しんで観ていた。

No.208

>> 207 「2023秋ドラマのまとめ②」の続き

「うちの弁護士は手がかかる」(フジ)
脚本家が多過ぎ問題。ラスト迄の5話は面白かったので、前半の弱さが勿体無かったな。

「フェルマーの料理」(TBS)
納得の行かない部分も有ったけど、総体としてはまあまあ面白かった。“数学キャラ”が中途半端なのが残念。

「あたりのキッチン!」(フジ/東海TV)
ほぼ毎回出ていたレギュラーの役者は5人という省エネ振りだけど、清美の成長と料理を皆で見守るという枠組がしっかりしていたので、観るのが楽しみなドラマだった。

「下剋上球児」(TBS)
策に溺れ、いじり過ぎてタイトル倒れ(もっと言うとタイトル詐欺)になってしまったのが残念。

「セクシー田中さん」(日テレ)
相沢脚本が綿密に組み立てた世界観を、ラスト2話の脚本を書いた原作者が生かし切れなかったのが残念。

※秋ドラマは以上の14本+上位3本の計17本を全話視聴した。
初回を視聴したドラマは29本で、その内、途中離脱はGP帯が4本、深夜帯が8本だった。

※()内の局名2つは、(視聴局/制作局)を表示

⦿2024冬ドラマは、オリジナル脚本の傑作が複数誕生する事を願う!

No.209

【2024冬ドラマ】

「おっさんずラブ-リターンズ-」(EX)脚本=徳尾浩司 出演=田中圭、林遣都、内田理央、金子大地、伊藤修子、児嶋一哉、井浦新、三浦翔平、眞島秀和、大塚寧々、吉田鋼太郎 他

オリジナル作品。《金曜ナイトドラマ・60分枠》(全話数不明)

2018年に放送された第一弾の連ドラ「おっさんずラブ」は面白くてハマったけど、パラレルワールドを描いた第二弾の「おっさんずラブ-in the sky-」は私は全くダメで、早々に視聴離脱をした記憶が有り、そこから4年余り間を空けての第三弾は、私の好きだった第一弾の続きの世界を描くという事で、期待と不安が半々位の状態で観たのだが…。
結論から言うと、結婚した春田と牧の関係が“生活”に変化し、男女の結婚と同じ様な“あるある”が描かれて、でも最後の方には二人のイチャイチャシーンも入れていて、ニーズの分かっている作り方だったので一安心。
そして何より面白かったのは、早期退職した部長が“ユニコーン家政婦兼エリア統括部長”として、家事代行を頼んだ春田達の家に現れた事。やっぱり吉田鋼太郎が居ると締まるし面白くなるなと再認識。

新レギュラーで春田の年上の部下・和泉(井浦)と、彼と同居してるキッチンカー店主・六道(三浦)の謎キャラも面白そう。

次回からは視聴のみ、何か有ったら感想を書くという事で。

脚本=徳尾浩司 演出=瑠東東一郎

No.210

【2024冬ドラマ】

「闇バイト家族」(TX.The icon.製作委員会)脚本=ふじきみつ彦、金沢知樹 出演=鈴鹿央士、山本舞香、(丸山智己、山口祥行、諏訪太朗)、見津賢、(夏生大湖)、吹越満、綾田俊樹、麻生祐未、光石研 他※()内は初回は未出演

オリジナル作品。《ドラマ24・40分枠》(全話数不明)

【人生ドン底5人の強盗計画】
金欠になり“高収入”の文字に惹かれてクリック、応募した男女5人が集められ指示された仕事は金庫泥棒。でも教えられた番号では開かず、ガードマンが到着したので逃走したら人を轢いてしまい、救護せずにまた逃走。
翌日、ひき逃げがニュースになっていない時点で、これは指示役のサンジが5人を囲い込む為に、轢かれ役を仕込んだのかなという所迄は想像していたのだけど…。
サンジはひき逃げの証拠写真で脅して、5人を擬似家族に仕立て、次の盗みを指示。
その家の主がとんだ食わせ者で、実は拳銃を持っているその筋の男で、あわやという所で警察が来て、男達を現行犯逮捕するのだが5人の事は放置で、えっ!?何で?と思ったら…納得のどんでん返しが待っていた。

闇バイトなんて炎上しそうなテーマ、どう描くのだろうと思ったら、上手く逃げてそういう方向から攻めるのかと感心してしまった(笑)
役者も揃っているし、これは面白そう。

脚本=ふじきみつ彦 演出=少路紘史

No.211

【2024冬ドラマ】

「消せない「私」-復讐の連鎖-」(NTV)脚本=烏丸棗 出演=志田彩良、本郷奏多、吉本実憂、片山友希、小日向ゆうか、芳村宗治郎、阿佐辰美、中島ひろ子、中山さおり、斉藤陽一郎、柄本時生 他

黒田しのぶの小説原作。《金曜ドラマDEEP・29分枠》(全話数不明)

高校生の時に、カースト上位の女子の妬みから、その仲間の男子にレイプされ、その動画をネットにアップされて大炎上、自宅も火災で全焼し、ずっと引きこもりデジタルタトゥーに苦しんで来た主人公の硝子が、首吊り自殺をしようとしたその時に、偶然テレビに自分を苦しめた元同級生3人が映り、それを目にした硝子は自殺を止めて復讐する事を心に誓う。

復讐物は内容によってはどんどん辛くなり、観ていられなくなってしまう可能性も有るのだが、これはNHKの「大奥」で役者としての可能性、光る物を強く感じた志田彩良の主演作なので観ておきたいなと思っての視聴。なるべく辛くならない方向性だといいなと願っているのだが…。

志田彩良は初回だけでも、普通の高校生から事件で苦しみ幻覚迄見てしまう変わり果てた姿の硝子迄、振り幅の大きい役を訴求力充分に演じていたし、次からは復讐の為の成りすましも始まるので、どう演じるのかを楽しみにしている。

脚本=烏丸棗 演出=中茎強

No.212

【2024冬ドラマ】

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」(東海TV.The icon)脚本=藤井清美 出演=原田泰造、中島颯太、城桧吏、大原梓、(東啓介、工藤綾乃、渡辺哲、松下由樹)、富田靖子 他※()内は初回未出演

練馬ジムのLINE漫画原作。《土ドラ・55分枠》(全話数不明)

【お茶は女性が淹れてくれた方がおいしいだろう】←みたいな事を平気で口にしてしまうデリカシーに欠ける男、それが昭和生まれ51才のおっさんで主人公の沖田誠(原田)。
親や先輩達から叩き込まれた昭和の常識で凝り固まった沖田が、妻の友人の息子でゲイの青年・五十嵐大地(中島)と偶然出会い、その後、引きこもりの息子・翔(城桧吏)の部屋に来ていた大地に、デリカシーの無い言葉を浴びせてしまった事から息子に完全拒絶され、真剣に悩む沖田に救いの手を差し伸べてくれたのは他ならぬ大地で、彼を通じて新しい“常識”を知る事で、少しずつ“おっさんの常識”がアップデートされて行く物語で、公式HPの松本Pのコメントには「ロールプレイングドラマ」だとある。

沖田は確かに“旧時代の常識”を直ぐに口に出すから、部下や家族には疎まれてはいるけど、そこまで独善的では無く押し付け続ける訳でも無いので、観ていて改善の余地は有るなと思えるのが良い。
だから観やすいのね、きっと。

脚本=藤井清美 演出=二宮崇

No.213

>> 204 【2024冬ドラマ①】 (月曜から曜日順)タイトル/原作/脚本/演出/主演/※脚本演出は複数の場合メインのみ記載 ◎全話視聴予定 ○多分… 【2024冬ドラマ】

「君が心をくれたから」(CX)脚本=宇山佳佑/演出=松山博昭/出演=永野芽郁(逢原雨)、山田裕貴(朝野太陽) 他

オリジナル作品/月9・54分枠※初回は30分拡大(全話数不明)

【赤い傘と花火の約束】
うーん、これは継続視聴は厳しいかも。
ファンタジーラブストーリーと掲げているけど、雨は母親からの虐待によるPTSDを抱え、太陽は煙火店の息子で花火師になりたいのに色覚障害を抱えているという設定で、話の中身も画面の色調もずっと暗いのが辛いし、その上、轢き逃げに遭って瀕死の太陽を助ける条件として、あの世?の案内人(日下=斎藤工)が告げたのが、3ヶ月(放送期間だね)掛けて雨の五感を奪う事って…そんな辛い展開わざわざ観たくないもの。

でもファンタジーって謳っているのだから、ただ五感を奪うのではなく、何か仕掛けが有って、今どん底の二人が変化し浮上して行く様なラブストーリーになるのかなとは思うのだが。

2時間ドラマで作った方が良かった様な気はする。

もう少し様子見はしてみるけど。

No.214

>> 213 【2024冬ドラマ】

「君が心をくれたから」の気になった点。

演出の緩さ。
①放送室で教師が3人掛かりで太陽(山田裕貴)の無断放送を止めるシーン。男3人掛かりで廊下に連れ出せないというのも変だけど、2人で太陽を押さえて1人がマイクのスイッチを切ればいいだけの事なのに。
②太陽が雨(永野芽郁)を見付けて、人混みの中を進むシーン。上からのロングショットだと両サイドが空いているのに、何故そこを走らない?というか何故あのロングショットを態々入れたの?(何故か持っていた爆竹に点火して、人混みの中から投げるなんて以ての外)
③赤が識別出来ない太陽にとって、青赤2色信号のどちらも色が点いていない時は赤に決まっているのに、見える青が点いていないのに何故彼は渡り始めたの?
④太陽が轢き逃げされて音を聞いて駆け付けた雨は、何で直ぐに自分で救急車を呼ばないの?昔はスマホを持っていなかった(太陽の台詞)けど、この時はその少し前に望田(白洲迅)とスマホで会話をしていたから、持っていたのにね。

シリアス調のドラマの大事な場面で、こんな緩い演出が続くと一気にシラケてしまう。

後は高校時代と10年後の現在を、表示無しで行き来させてるのだが、演者が同じなのでとても分かり難くて困った。

視聴率は世帯7.2%、個人4.5%
早目に手当しないと、ズルズル落ちて行きそう。

No.215

【2024冬ドラマ】

「正直不動産2」(NHKEP.NHK.テレパック)脚本=根本ノンジ 他 出演=山下智久、福原遥、市原隼人、泉里香、長谷川忍、(松本若菜)、板垣瑞生、馬場徹、ディーン・フジオカ、山崎努、大地真央、倉科カナ、高橋克典、草刈正雄 他※()内は初回未出演

大谷アキラ、夏原武、水野光博の漫画原作。《ドラマ10・45分枠》(全10話予定)

【帰ってきた正直不動産】
前作の主要人物は引き続き出た上で、3人の新キャラが追加された。
マダムのコネで入った十影(板垣)はZ世代でマイペース、営業成績には無関心でやらかしキャラ。
登坂社長がスカウトした藤原(馬場)は、親から土地を相続した地主で、“地主ネットワーク”をフル活用出来る新タイプ。
そしてミネルヴァ鵤社長がスカウトしたのが、かつて登坂でNo.1だった神木(ディーン)。正直になる前の永瀬に営業テクを叩き込んだ張本人だ。

このライバル会社に帰って来た神木と、タワマンの販売で早速一騎打ちをする訳だが、神木を見ていると営業職って、どれだけ行動心理学を熟知していて、それを咄嗟に応用出来るかに掛かっているのかなって思えた。心理戦で客を囲い込んだ神木と、客の一つの動作を見逃さなかった永瀬との戦いは、見応えが有り面白かった。
神木のキャラとおディーン様がピッタリで、観る楽しみが増えた。

脚本=根本ノンジ 演出=川村泰祐

  • << 227 【2024冬ドラマ】 「正直不動産2」2話まで終了。 【思いを伝える】 神木のかなりあくどい過去が、桐山と花澤によって早くも暴かれた。初回に描かれた神木のやり方には犯罪性は感じられなかったので、正直になる前の永瀬と同じく、スレスレの所を突いて法や規則を掻い潜り、売りまくる超やり手なのかなと思っていたから、登坂不動産退職後、不動産会社を何社も渡り歩き、詐欺商法に迄手を染めていたのを社内告発され、二度と不動産業界には戻らないとその会社と約束をした事で告訴は免れたのだとか。本物の犯罪者だったとはね。 あの高級レストランでのタップ、スタッフに止められてもどこ吹く風でやり続ける神木に、この人にはマナーやルールを守るという概念が既に無いのだなと、底無しの怖さを感じてしまった。 そんな神木を態々雇った鵤の思惑って、桐山も気にしていたけど本当に何なのだろう。神木の登場で花澤の存在感が薄くなるのかなと初回には感じたけど、成る程、中から神木を見張り、鵤の動向もチェックする役割を担うのかもしれない。 今回の依頼人(寺島=迫田孝也)は何であんなに一方的に誤解していたのか、何で息子は先に叔父さん(粉雪加藤)に相談して、父の誤解を解こうとしなかったのか等、展開の強引さと矛盾に納得が行かなかったな。 儲けが出ない案件なのに、さり気なくサポートした登坂社長、素敵な人。 脚本=根本ノンジ 演出=川村泰祐

No.216

>> 204 【2024冬ドラマ①】 (月曜から曜日順)タイトル/原作/脚本/演出/主演/※脚本演出は複数の場合メインのみ記載 ◎全話視聴予定 ○多分… 【2024冬ドラマ】

「リビングの松永さん」(カンテレ)脚本=田辺茂範/演出=金井純一/出演=中島健人(松永純)、髙橋ひかる(園田美己) 他

岩下慶子の漫画原作/火ドラ★イレブン・30分枠(全話数不明)

いやあ、この設定は無いわ。
漫画なら有り得ても、いくらコメディーとは言えど、ドラマであの両親の人物像は無いわ。

ケンティーは童顔だから役の29才には見えないし、髙橋ひかるは逆に17才の役にしては大人びた顔立ちだから、12才差には見えなくて、直ぐにも恋愛対象になりそうな雰囲気が出ちゃってるから、「俺が保護者代わりじゃ駄目でしょうか」と聞かれた母親が、直ぐに「分かりました」ってOKを出した時は、呆れて口あんぐりだった。

ケンティーのファンはケンティーが見られればいいのかもだけど、ドラマ好きにはちょっと無理だわ。
なのでこれにて視聴離脱するわ。


「♯居酒屋新幹線2」眞島秀和主演(TBS・ドラマイズム・30分枠)

毎週観るだけで感想を書くつもりは無かったのだけど…。
初回の出張先が石川県金沢で次回は福井県敦賀と、番組初の北陸シリーズでの幕開けが何ともタイミングの悪い事になってしまって…。
冒頭、お見舞いのテロップは出たけど、ニュース映像とかが頭にチラついて、本来のこのドラマの楽しみ方は出来なかった。
偶然とはいえ、こういう事も有るのね。

No.217

【2024冬ドラマ】

「パティスリーMON」(TX.テレパック.製作委員会)脚本=鈴木裕那 出演=畑芽育、濵田崇裕、中川大輔、本田仁美、パース・ナクン、福地涼、福地清、内場勝則、未知やすえ、(山崎紘菜) 他※()内は初回未出演

きら の漫画原作。《ドラマNEXT・30分枠》(全話数不明)

失業中の主人公・音女(畑)はお菓子作りが趣味で、作ったらSNSにUPしていたのだが、それを見た昔の家庭教師・土屋(中川)から連絡が来て会う事になり、出掛けて行ったらそこは土屋がパティシエとして働くケーキ屋さん。土屋がパティシエになっていた事に驚く音女。

店はクリスマス商戦を前に女性が二人も退職してしまい人手不足。という事で土屋がオーナーシェフの大門(濱田)に推薦してくれて、3日間のトライアルを経て、ミスも有ったが長所を評価されて採用される迄が描かれた初回。

音女はそこそこ仕事の出来る子で、端からもう女性は採用しない!と言っていた割には、音女の仕事振りをきちんと見て採用してくれた大門は良い人そうだし、音女の片想いの相手だった土屋も優しそうな男だし…。
変なクセは無くて観やすいのだが、ただそれだけって感じもする。
次回、山崎紘菜が出たら変化が起きるのかな?
もう少し様子見してみる。

脚本=鈴木裕那 演出=河原瑶

No.218

【2024冬ドラマ】

「推しを召し上がれ~広報ガールのまろやかな日々~」(TX)脚本=阿相クミコ 他 出演=鞘師里保、好井まさお、水間ロン、橋本さとし、(明日海りお、生駒里奈、野村麻純、永田崇人、宇野祥平、橋本淳、中島ひろ子) 他※()内は初回未出演

宮木あや子の小説原作。《水ドラ25・30分枠》(全話数不明)

岩手県出身の主人公・朋太子由寿(ほうだいしゆず=鞘師)はBLオタク。就活中に友人が教えてくれて読んだヨーグルトを題材にした創作小説にハマり、そこに出て来るブルガリア菌が「推し」となり、ブルガリアヨーグルトで有名な食品メーカーの明和に無事就職。
乳業コースに配属され最初の勤務地は大阪支店。慣れない営業職として先輩に同行する日々で、唯一の癒やしはブルガリア菌と乳酸菌変異株プロシキをBLに見立てた漫画を描く事…だけだったら、まあまあリアルなお仕事ドラマになるのだが、これの面白い所はブルガリア菌を擬人化し、視聴者にしか見えない菌(橋本さとし)が由寿に取り憑いて見守り、健康を心配したり仕事の応援をしたり、まるで友達や家族の如く振る舞う点で、橋本さんが上手いから突飛な設定ではあるけど違和感は無くて、笑い所も有りで面白かった。

明治が全面協力のドラマだけど、今の所は宣伝臭さとか一切無くて、普通に楽しめるドラマとして仕上がっている。

脚本=阿相クミコ 演出=片桐健滋

No.219

【2024冬ドラマ】

「ナースが婚活」(TX.FCC.製作委員会)脚本=保木本真也/演出=水谷成英/出演=矢田亜希子(横山陽子) 他

柳川圭子の小説原作/木ドラ24・30分枠(全話数不明)

矢田亜希子に似合わないテンション高めの演技をさせて、漫画みたいな効果音を一々付けているのだけど、もう痛々しくて観ていられない。
なので初回で視聴離脱する。

No.220

>> 205 【2024冬ドラマ②】 (金曜から曜日順)タイトル/原作/脚本/演出/主演/※脚本演出は複数の場合メインのみ記載 ◎全話視聴予定 ○多分… 【2024冬ドラマ】

「ジャンヌの裁き」(TX.ホリプロ.製作委員会)脚本=泉澤陽子/演出=西浦正記/出演=玉木宏(越前剛太郎) 他

オリジナル作品/ドラマ8・54分枠(全話数不明)※初回15分拡大

あちこちの局で、今迄ドラマ化していなかった職業等を取り上げるのが、一種のブームみたいになっている中、今作は“検察審査員”を主人公にした。
検察審査会については、そういう仕組みが有る事は知っていたが、審査員がどうやって選ばれて任期がどの位で、どういう事をやっているのか等の知識は全く無かったので、その一端を知る事が出来てそれだけでも初回は観て良かったなとは思うのだが…。
肝心のドラマとしてはどうだっだかというと、まず選ばれし11人の審査員の立場や個性を強調し過ぎた為に、当初は検討した事件の話が頭に入って来なかったし、“桧山検事のお通りだ〜い!道を開けろ!頭が高〜い”←とは言ってないけど、それに近い演出が施されていて、それも受け入れ難かった。

今回の様な、ド素人でも気付く分かり易い問題点を、警察や検察が見逃すという“プロ下げ”をしないと成立しない安易な作りは好きではない。
脚本演出共に一流の方々なのに、こういう方向なのかとがっかり。
なので初回のみで視聴離脱する。

No.221

【2024冬ドラマ】

「院内警察」(CX.共同TV)脚本=諸橋隼人 他 出演=桐谷健太、瀬戸康史、長濱ねる、さとうほなみ、入山法子、西村元貴、神尾佑、(玄里、馬場ふみか、工藤美桜)、でんでん、市村正親 他※()内は初回未出演

林いち、酒井義の漫画原作。《金9・58分枠》(全話数不明)※初回15分拡大

“院内交番”という民間警備組織は実際に存在していて、主に警察OBが配置されているとの事。それだけ“病院のモンペ=モンスターペイシェント=クレイマーの患者”が増えて困っている証なのだろう。
本作は捜査一課の刑事だった武良井(桐谷)が、まだ若いのに警察を辞めて院内交番で働いている設定。
暇な時間は常にタブレットで患者情報をチェックしていて、全入院患者のカルテが頭に入っているらしい。そこからの推理も巧みで、かなり医療知識に長けているという印象だ。

武良井は何故この病院の院内交番に勤めているのかは、腫瘍内科医・尼子(さとう)との短い会話の内容と、武良井自身の短い回想シーンを重ね合わせれば、自ずと想像出来る様になっていて、その辺りの演出と、ラストの屋上での、武良井が自分の推理を天才外科医・榊原(瀬戸)にぶつけるシーンは良かったなと。
但し、そこに至る迄の冗長さは頂けなかった。拡大せず、患者も一人に絞り込んだ方が良かったのにね。

脚本=諸橋隼人 演出=石川淳一

No.222

【2024冬ドラマ】

「ハコビヤ」(TX.カーツメディアミックス.製作委員会)脚本=政池洋佑 他 出演=田辺誠一、影山優佳 他

オリジナル作品。《ドラマ25・31分枠》(全話数不明)

レギュラーはたったの二人で、後は毎回“配達”を依頼するゲストがそれぞれ埋めて行くスタイル。

主人公の白鳥剣(田辺)はランチのみの洋食屋のオーナーシェフ。バイトに応募してその日のランチから直ぐに働き、スムーズに客を捌いて行くスーパーアルバイター矢野杏奈(影山)。

白鳥は裏稼業としてハコビヤもやっているのだが、一般の宅配便に頼めない物の配達を依頼される、というコンセプトの割には料金は一万円という安さで、うん!?となったのだが、初回の依頼は、以前の音楽仲間だけど居場所が分からないので、捜してギターと楽譜を本人に返してという物で、物にヤバさは無いけど居場所捜しという探偵もどきの仕事との合わせ技で、これは確かに一般の宅配便には頼めない。こういうのも有るのか。
これで一万円では割に合わないし、依頼は月に2、3件とか、彼は何でこの仕事をしているのだろう。
そして裏稼業に迄、強引にくっついて来る杏奈の、笑顔の下に隠された鋭い眼差しの意味する所とは?

初回は軽くジャブを打ったって感じかな。
面白くなりそうな予感はする。

脚本=政池洋佑 演出=日暮謙

No.223

【2024冬ドラマ】

「新空港占拠」(NTV)脚本=福田哲平 他 出演=櫻井翔、比嘉愛未、白石聖、ジェシー、片桐仁、浜津隆之、ぐんぴぃ、吉田帆乃華、瀧内公美、ソニン、手塚とおる、黒沢あすか、奥貫薫 他

オリジナル作品。《土曜ドラマ・54分枠》(全10話予定)

1年前にクセ強トンチキでハマった「大病院占拠」の続編で、何故かギリギリ迄「☓☓☓占拠」と題名を隠していたドラマ。
第1作の時も感じたのだけど、この枠は無駄に時間拡大をしないので、展開もスピーディーで飽きずに観ていられる。
前作を観ていた者にとっては、主人公の人物像はよく分かっているし、妻の裕子と管理官の和泉の事も分かっているので、直ぐに物語に入り込めたし、鬼の面が十二支の動物の面に変わり、占拠場所が変わっただけで、事件の発端はほぼ前作を踏襲しているから、意外性には欠けるけど観やすかった。(武蔵が拳銃イップスを克服して、トンチキが一つ減ったのは寂しいけど)

市役所職員で30年前に失踪したままの武蔵の兄・健一、現県議会議員の姉・二葉、そしてかながわ新空港の開港日の占拠…という事で、また発端は武蔵(家)に関係してる?

早々と巳(蛇)は駿河(宮本茉由)と分かり、前作のラストを回収。未(羊)は態々棒術を見せていたし、公式のヒントが本人は子年との事なので山本千尋かなと予想。

脚本=福田哲平 演出=大谷太郎

  • << 233 【2024冬ドラマ】 「新空港占拠」2話まで終了。 【新・交渉】 武蔵の姉の二葉、何か怪しいなあ。獣がわざとロシアンルーレットの対象にした感が強いし、「私は最後まで残りますキリッ」もなあ…。 “それぞれ別々の復讐動機を持つ者の集合体”が獣、というのも前作を踏襲するのかね。それとも最初の2~3人でそう思わせて、その後独自の展開に持って行くのかな。新展開が武蔵家に入り込んだジェシーの謎だけではねぇ。 [今回のトンチキ] ①ロシアンルーレットシーンの武蔵の遅過ぎる決断。何発引き金を引かせた?相手がもし本気なら1回も引かせてはダメでしょ。 ②武蔵の爆弾付きラップ巻ロングダクトコースター(笑) ③人質の部屋に監視カメラだけで盗聴をしていない獣の態とらしさ。 ④まるで子供の運動会で久し振りに走って、盛大に転ける父親的倒れ方をする天童社長(笑) ⑤獣のアジトだと分かっていながら武蔵と本庄だけで駆け付け、不用意に二手に分かれて罠に掛かってあげてる様に見える二人(笑)二人共不死身だから助かる予定(笑) ➡最大のトンチキは、“駿河は最初から獣で身分を偽って警察に入っていた”事が、情報分析官ならものの数秒で暴けるのに、何で“スクリーニング”の時にそのシステムを活用しないの?(笑) でも、スピード感は有って楽しめるドラマ。 〘酉(鶏)は山谷花純と判明〙 脚本=福田哲平 演出=大谷太郎

No.224

【2024冬ドラマ】

「恋する警護24時」(EX.ストームレーベルズ)脚本=金子ありさ 出演=岩本照、白石麻衣、藤原丈一郎、吉谷彩子、今野浩喜、岡本夏美、内田航、小野武彦、松下由樹、溝端淳平 他

オリジナル作品。《オシドラサタデー・30分枠》(全話数不明)※初回は30分拡大

【相性最悪な任務開始】
うーん、主人公の北沢辰之助を演じる岩本くんはキャラもハマっているし、いい感じに演じていて不満は無いのだけど、後輩BG原湊のチャラい感じの設定が鼻につき、話の腰を折るのが苛々する。(これは藤原くんのせいではなくて、脚本演出の問題ね)

ヒロインの岸村里夏(白石)が弁護士を志した子供時代の動機、そして北沢が警察官を辞めてBGに転職した動機等を盛り込む為に、30分拡大したのは理解出来るのだが、それなら岸村が弁護した為に、被害者の攻撃対象になってしまった事件の事も、もう少し丁寧に描いて欲しかった。(襲って来た“被害者のお兄ちゃん”、普通の人にしては格闘強過ぎ。あれじゃBG形無しじゃん)

15年前に警官だった北沢の父を刺殺して逃げたと思われる少年の水田は、岸村の新規クライアントになろうとしている、ラーキリッシュ社長の漆原(溝端)なんだろうな。

岩本くんの演技は観たいので少し様子見はしてみるけど…。

脚本=金子ありさ 演出=鈴木浩介

No.225

【2024冬ドラマ】

「さよならマエストロ~父と私のアッパシオナート~」(TBS)脚本=大島里美 出演=西島秀俊、芦田愛菜、宮沢氷魚、新木優子、當真あみ、佐藤緋美、久間田琳加、大西利空、淵上泰史、石田ゆり子、津田寛治、(満島真之介)、玉山鉄二、西田敏行 他※()内は初回は未出演

オリジナル作品。《日曜劇場・54分枠》(全話数不明)※初回は25分拡大

【それが彼の運命】
設定が「リバオケ」にそっくりだったので、観る迄は不安も有ったのだが、流石大島さん、主人公のマエストロ(夏目俊平=西島)の人物像が、第三者から見たら「物腰も柔らかく中々素敵な人じゃない」と思える様な設定にしてあって、教え方も含めて、これまでのステレオタイプの天才(売れっ子)マエストロとは一線を画し、独自色を出していて、これなら期待出来そうと思わせてくれた。
初回には何を見せるべきなのかをよく分かっていらっしゃる、流石だ!

後は初期設定における、喉に引っ掛かった魚の骨の様な存在の、5年前に何かが有って父を嫌い、色々と拗らせている娘の響(芦田)に関する謎をどこ迄引っ張るのかだな。
視聴者がそうなのかな?と想像出来る程度の糸口は、早目に提示して欲しい。
そうじゃないと、ずっと魚の骨が引っ掛かったままでは、せっかくの美味しい料理も不味くなってしまうから。

脚本=大島里美 演出=坪井敏雄

  • << 234 【2024冬ドラマ】 「さよならマエストロ~父と私のアッパシオナート~」2話まで終了。 【エンディングオーケストラ誕生】 新メンバーとして実力は有るけど若干拗らせている二人と、楽器の事は何も知らないけど指揮者をやりたいという無謀な子が一人入団。 まず指揮者希望の天音(當真あみ)の設定がいい。運命を指揮していた夏目とそのメロディーに魅せられて、そこからはクラッシックを聴きまくってると。天音が同時に弾く主旋律と別の旋律を聴き分ける、優れた耳を持っている事に気付いた夏目は、指揮者とはどういうものかを説明し、まずは何か一つ楽器を弾ける様になる事から始めようと伝え、指揮者見習いとして採用する。 指揮者って具体的にどんな仕事で、スキルとしては何が必要なのかとか、よく分かっていないのは私(や多分多くの視聴者)も同じなので、あれは天音を通して我々にも伝えたい事だったのね、きっと。 しかしオケは廃団にしたとしても楽譜は財産でも有るのに、ゴミとしてさっさと廃棄しろって、あの市長も響の上司も文化的素養はゼロなのね。 ああいう時に本当はまだ音楽を愛している響の本音が行動に現れ、またどうせ作れないだろうと父親にリクエストしたウイーン時代のりんごのお菓子を、アレンジして父親が作り、意外に美味しかったらしく響が微笑んだり、若干だけど響の軟化が見られたのも良かった。 脚本=大島里美 演出=坪井敏雄

No.226

【2024冬ドラマ】

「春になったら」(カンテレ)脚本=福田靖 出演=奈緒、木梨憲武、深澤辰哉、見上愛、西垣匠、影山優佳、矢柴俊博、石塚陸翔、橋本マナミ、光石研、筒井真理子、小林聡美、濱田岳 他

オリジナル作品。《月10・54分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大

【3ヶ月後に結婚する娘とこの世を去る父】←どストレートなサブタイトルで、そういう話なのだというのは、初回の父娘のやり取りで段々と浮かび上がり、延命治療を望まない父の余命は3ヶ月程度という事実を知った娘は混乱し、治療を望むが、病院で辛い治療をして苦しんで死ぬよりは、実演販売の仕事をしながら、最期まで自分らしく生きたいのだと言い張る父。

娘の結婚相手は10才年上の売れない芸人で、父は大反対。娘は助産師で、その稼ぎをあてにしてるのではないかとまで言い切る父に、娘は猛反発。だがしかし、娘の相手はバツイチで幼い息子まで居る事が発覚。父は許さない!相手の息子は「瞳ちゃんはママになるんだ!」と一歩も引かない。

余命が分かっている辛い話なんだけど、父が主体的に判断し、後悔しない様に生きようとしているので、暗くならず救われる。

福田さんの脚本がよく練られていて素晴らしいし、抑え目の色調で統一し、会話の間や表情を大切にする松本さんの演出もマッチしていてとても良かった。

脚本=福田靖 演出=松本佳奈

  • << 237 【2024冬ドラマ】 「春になったら」2話まで終了。 【娘と伊豆へ!父の死ぬまでにやりたいことリスト】 父が母と出会った思い出の伊豆の海辺で、父と娘は本音で語り合う。 訴訟リスクを抱えている医療従事者と患者の関係は難しい。常に一線を画し、寄り添う言葉だとしても、これは誤解される可能性は無いかを意識して発言しなければいけない。 瞳はこれで失敗し、どん底の時にかず君のライブで初めて泣き笑い出来て、もう一度という気持ちになれて、失敗をした病院から産院に移り再出発する事が出来た。当時は父に話せなかった。 父は何故積極的治療を拒むのか。「治療を受け始めたら、俺はもうガンと闘うだけの人になっちゃう」それは嫌なのだと。色々悩んだ末に出した答えなのだと。出来る限り仕事をして今の暮らしを続けたい、それは確かに理想よね。でも余命3ヶ月のガンはそんなに父に優しくはしてくれない。 二人で思い出写真を撮っている時に、急に腹部が痛み出し立っていられなくなってしまう父。慌てる娘。あんな姿を見るのは余命を知ってから多分初めてだろうし、瞳にとっては一気に父の病が現実として襲って来た、そんな感覚なのではなかろうか。 現実は厳しい。瞳はどう受容して行くのだろう。ここはまたかず君に頑張って貰いたい。 脚本=福田靖 演出=松本佳奈

No.227

>> 215 【2024冬ドラマ】 「正直不動産2」(NHKEP.NHK.テレパック)脚本=根本ノンジ 他 出演=山下智久、福原遥、市原隼人、泉里… 【2024冬ドラマ】

「正直不動産2」2話まで終了。

【思いを伝える】
神木のかなりあくどい過去が、桐山と花澤によって早くも暴かれた。初回に描かれた神木のやり方には犯罪性は感じられなかったので、正直になる前の永瀬と同じく、スレスレの所を突いて法や規則を掻い潜り、売りまくる超やり手なのかなと思っていたから、登坂不動産退職後、不動産会社を何社も渡り歩き、詐欺商法に迄手を染めていたのを社内告発され、二度と不動産業界には戻らないとその会社と約束をした事で告訴は免れたのだとか。本物の犯罪者だったとはね。
あの高級レストランでのタップ、スタッフに止められてもどこ吹く風でやり続ける神木に、この人にはマナーやルールを守るという概念が既に無いのだなと、底無しの怖さを感じてしまった。
そんな神木を態々雇った鵤の思惑って、桐山も気にしていたけど本当に何なのだろう。神木の登場で花澤の存在感が薄くなるのかなと初回には感じたけど、成る程、中から神木を見張り、鵤の動向もチェックする役割を担うのかもしれない。

今回の依頼人(寺島=迫田孝也)は何であんなに一方的に誤解していたのか、何で息子は先に叔父さん(粉雪加藤)に相談して、父の誤解を解こうとしなかったのか等、展開の強引さと矛盾に納得が行かなかったな。

儲けが出ない案件なのに、さり気なくサポートした登坂社長、素敵な人。

脚本=根本ノンジ 演出=川村泰祐

No.228

>> 204 【2024冬ドラマ①】 (月曜から曜日順)タイトル/原作/脚本/演出/主演/※脚本演出は複数の場合メインのみ記載 ◎全話視聴予定 ○多分… 【2024冬ドラマ】

「婚活1000本ノック」(CX)脚本=ニシオカ・ト・ニール/演出=田中亮/出演=福田麻貴(南綾子)、八木勇征(山田クソ男) 他

南綾子の小説原作/水10・54分枠※初回は15分拡大(全話数不明)

【私を捨てたクソ男が幽霊となって婚活支援!?】←このまんまの内容のドラマ
複数脚本家が参加するドラマで、元々の筆頭脚本家として記載されていたのは松本美弥子さんだったのだけど、実際はニシオカ・ト・ニールさんが書いていて、そこにどんな事情が有ったのかは知る由もないが、噂通りでドタバタで作ったのかなとも思えるし…。
アバンの長い詩羽のナレーションが終わったと思ったら、お次は福田麻貴のモノローグ責めで、何だこれは苦手なヤツだ、もう観るのは止めようかなと思った10分過ぎに、八木勇征演じる山田(クソオは綾子が付けたアダ名)が「オレ実は幽霊」と言い出して、そこからは面白いと迄は言えないけど、たま〜に笑える面白キレ台詞もいくつかはさまれ、何とか最後迄視聴は出来たって感じ。

婚活相手らしい人物で、唯一相関図に載っている野村周平がまだ出て来ないのと、綾子と山田の掛け合い部分は悪くは無かったので次回も観てみるけど、どうかなあ…。

※死ぬ前にした約束を果たさないと成仏出来ずに虫になるとか、アンテナにとまっている複数の鳩とか、女3人のおしゃべりとか…あのドラマを…

No.229

【2024冬ドラマ】〚ちょこっと感想〛

「おっさんずラブ-リターンズ-」②
【地獄の嫁姑バトル開幕!】牧が春田の嫁になると、部長は心情的に姑の立場になるという発想が面白かった。牧と部長の叩き合いが半分本気で爆笑。セーブはしてたけどフライパンは危ないよ、部長。
脚本=徳尾浩司 演出=山本大輔

「闇バイト家族」②
【危険な“闇ギョーザ”バイト!?】お父さんは料理人としては腕は良かったのね。繁盛しちゃって偽家族もそれなりに楽しそうで、ほっこりしてたのにサンジが…。彼の立ち位置は、私の想像しているものとは違うのかな。それだと嫌だな。
脚本=ふじきみつ彦 演出=少路紘史

「消せない「私」-復讐の連鎖-」②
【身分を偽り、憎き相手に近づく】いくら10年後とはいえ、整形無しで眼鏡を掛けただけで、あんなに近くでお喋りを続けて、硝子に似てるなとさえ思わないのかね、藍里は。違和感ありあり。遠目で一瞬見ただけの仁は直ぐに気付いたみたいなのにね。
脚本=烏丸棗 演出=中茎強

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」②
【愛と情熱の「腐女子の世界」を理解せよ!】倒れた娘の代わりに、父が大地とコミケに参加して奮闘する話。コスプレはしていても仕事の手際はいい社会人を、父が評価してるのには笑った。彼氏と抱き合う大地を遠目で見てハッとしてしまう父の気持ち、分かるなあ。
脚本=藤井清美 演出=二宮崇

No.230

【2024冬ドラマ】〚ちょこっと感想〛

「君が心をくれたから」②
【マカロンは恋と夢の味】批判が多かったから対応したのかは不明だが、過去と現在がスイッチする時に、日付を入れてくれる様になったのでだいぶ観やすくなった。このドラマの一番の欠点は、何で太陽は雨に惚れたのか、雨は自分を犠牲にしても良い程、太陽のどこにそんなに惚れたのかが、心にきちんと響いて来なかった事。2話を観て千秋は太陽の母で、息子を助ける為に五感を差し出した人なのかなと思うのだが、親が子供の為になら感覚で分かるの。でも好きな人の為にというには突飛過ぎる設定なのだから、そこは丁寧過ぎる位に描写して欲しかったなと。
脚本=宇山佳佑 松山博昭

「パティスリーMON」②
【まさに戦場!?クリスマスを乗り越えろ!!】ケーキを作る真剣勝負のバックヤードのシーンはいいなと思うのだけど…。もし恋の鞘当てに話が進むのだとしたら、まだ少女の雰囲気を残す畑芽育には似合わないし、そうなったら離脱するかも。
脚本=鈴木裕那 演出=河原瑶

「推しを召し上がれ」②
【自社のヨーグルトで棚を埋めろ!?】岩手で大震災を経験した主人公と、阪神淡路大震災を経験したなかやの店長が語り合うシーンは良かったけど、肝心の陳列の手が遅くてリアリティに欠けた。あそこは演出がもっと厳しく行かないとダメよ。
脚本=阿相クミコ 演出=片桐健滋

No.231

【2024冬ドラマ】

「グレイトギフト」(EX)脚本=黒岩勉 出演=反町隆史、波留、明日海りお、小野花梨、盛山晋太郎、片山萌美、藤野涼子、濱正悟、坂東彌十郎、津田健次郎、倉科カナ、筒井道隆、尾上松也、佐々木蔵之介 他

オリジナル作品。《木曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)※初回は6分拡大

【真犯人は誰?】
初回で既に二段構えなのかと思ったら三段構えになっていて、出演者欄に書いた役者さんが全員登場していて、それでも60分の枠できっちり収め、ストーリーはあくまでも主人公の藤巻を中心に描かれているから散漫にはならず、殺人球菌(ギフト)を病院に持ち込み、入院中の元総理大臣ともう一人の患者を心不全を装って殺したのは誰なのかという医療ミステリーと、千載一遇のチャンスとばかりに、ギフトを使ってライバルを殺してしまう様な歪な医者の世界の権力闘争が上手くミックスされていて、面白くてずっと集中して観る事が出来た。

またびっくりする位展開が速くて、番組のメインビジュアルにもそこそこ大きめに載っている、理事長役の坂東彌十郎が初回で殺されてしまったのには本当に驚いた。
この枠は全9話が基本なので、話を二転三転させるのだったら、スピード感が生命線なのかもしれないが。

藤巻の逆襲は有ると思うので、その時に誰と組むのか楽しみだな。

脚本=黒岩勉 演出=本橋圭太

  • << 241 【2024冬ドラマ】 「グレイトギフト」2話まで終了。 【犯人現る!!新たなる病院の犠牲者】←真犯人現る!!にしていない所がミソ(笑) 台詞も表情も棒だった盛山(伊集院)が、只の金目当て男で終わってくれて良かったあ。 初回には前理事長相手に交換条件を出す様な意外性も有って、藤巻は鈍臭いだけではないのかと思ったのだが、今回は鈍臭い+迂闊だらけで、巻き込まれる、利用されるにはそれなりの理由が有ったのねと納得。 ワルの伊集院と、真犯人では無いのを前提とした久留米(波瑠)が、あまりにも勘がいいのは少し気になったのだが、それだけに藤巻の鈍臭さが余計に強調されて、これでは自分一人で覚醒したり復讐したりは到底無理だろうから、やはり誰かと組む事になりそうだな。 予告だと同期の郡司(ツダケン)には殺人球菌の事がバレてる様だけど、彼は白鳥が藤巻を教授にした事で、何で自分だけ冷や飯を…って白鳥に反感を持っているから、もしかしたら利用目的で藤巻に協力するのかも。でもいずれ白鳥に殺られてしまう様な予感が…。 神林+警察の動き、杏梨(倉科カナ)の動き、“妻の手術”という人質を白鳥に取られている藤巻の限界、そして真犯人の事(可能性として高いのは病理室の波瑠か小野花梨だけど、そんな単純な話なのかな)、散漫にならずにまとめて行けるのか、黒岩さんの腕の見せ所だな。 脚本=黒岩勉 演出=本橋圭太

No.232

【2024冬ドラマ】〚ちょこっと感想〛

「院内警察」②
【院内交番に持ち込まれたのは病院内の幽霊事件!?】←今回の交番の仕事はほんの付け足し。あんな真っ暗な病院の廊下なんて無いし、残業させてまで事務員を連れ回す必要も無いよね。誰が主演の連ドラなのか、院内交番をテーマにした意味とは?ちょっと視聴意欲を失ってしまったので、これにて離脱する。
脚本=天本絵美 演出=石川淳一

「闇バイト家族」③
【特殊詐欺グループvs闇ギョーザ屋家族】サンジの立ち位置がはっきりしないと、いくらコメディー色を出してくれても、観続けるのが辛くなりそう。山本舞香のアクションはカッコいい!
脚本=ふじきみつ彦 演出=少路紘史

「ハコビヤ」②
【不倫相手に届けるスマホ。】奇抜な設定の辻褄を合わせる為に、自分の子供が塾の送迎バスに乗る為に18時10分に家を出る事を、芸人の父親が過去に番組で話してたって、そんな個人情報出さないよフツー。色々と脚本の粗が目立った。
脚本=當銘啓太、高尾苑子 演出=日暮謙

「消せない「私」-復讐の連鎖-」③
【地獄に堕ちる最悪な花嫁】硝子が藍里を大階段から突き落としたのではなくて、バランスを崩して自分で落ちて行ったので、そういう状況には追い込んだけど、手は下していないというギリギリの復讐。硝子の親友だったより子が刑事になっていて、彼女が調べるのかな?
脚本=烏丸棗 演出=中茎強

No.233

>> 223 【2024冬ドラマ】 「新空港占拠」(NTV)脚本=福田哲平 他 出演=櫻井翔、比嘉愛未、白石聖、ジェシー、片桐仁、浜津隆之、ぐんぴぃ… 【2024冬ドラマ】

「新空港占拠」2話まで終了。

【新・交渉】
武蔵の姉の二葉、何か怪しいなあ。獣がわざとロシアンルーレットの対象にした感が強いし、「私は最後まで残りますキリッ」もなあ…。

“それぞれ別々の復讐動機を持つ者の集合体”が獣、というのも前作を踏襲するのかね。それとも最初の2~3人でそう思わせて、その後独自の展開に持って行くのかな。新展開が武蔵家に入り込んだジェシーの謎だけではねぇ。

[今回のトンチキ]
①ロシアンルーレットシーンの武蔵の遅過ぎる決断。何発引き金を引かせた?相手がもし本気なら1回も引かせてはダメでしょ。
②武蔵の爆弾付きラップ巻ロングダクトコースター(笑)
③人質の部屋に監視カメラだけで盗聴をしていない獣の態とらしさ。
④まるで子供の運動会で久し振りに走って、盛大に転ける父親的倒れ方をする天童社長(笑)
⑤獣のアジトだと分かっていながら武蔵と本庄だけで駆け付け、不用意に二手に分かれて罠に掛かってあげてる様に見える二人(笑)二人共不死身だから助かる予定(笑)
➡最大のトンチキは、“駿河は最初から獣で身分を偽って警察に入っていた”事が、情報分析官ならものの数秒で暴けるのに、何で“スクリーニング”の時にそのシステムを活用しないの?(笑)

でも、スピード感は有って楽しめるドラマ。
〘酉(鶏)は山谷花純と判明〙

脚本=福田哲平 演出=大谷太郎

  • << 243 【2024冬ドラマ】 「新空港占拠」3話まで終了。 【新・脱走】 ここまでずっと前作の展開を踏襲していて、新しい設定って本当に前回の時に書いた、武蔵家に入り込んで、裕子に無理矢理肩に入った銃弾を取り出す手術をさせるジェシーの部分だけだし、トンチキシーンもめぼしい物が無くて少し飽きて来た所で、申(猿)が面を取って出て来たのが知らない超美形青年で、一気に画面に釘付け(単純だからw)。一瞬、真剣佑に見えたけど彼よりはキリッとしてて。最後にクレジットが出たらググらなきゃって(笑) 役としては前作の丹波管理官の息子・直樹で元警察官。そして父親の丹波一樹も寅(虎)として獣入りしている。フリーライターだった丹波の妻が、自殺を装って殺された、自殺ではないと訴えても警察は自殺で通した、だから武蔵に調べさせて真実を明らかにし、復讐する為の獣入り。これも今のところは個人的な理由の復讐。 壬生が、前作のワクチン開発を主導して、今は逃亡中の北見議員と判明し、駿河のメールから青鬼(大和)と繋がっていた事も分かったので、武蔵は拘置所に行き大和に面会をする。 ダレて来てるんで、ここからの新展開に期待したい。 〘申(猿)は岩瀬洋志、寅(虎)は平山浩行〙岩瀬くんは「最高の教師」に出ていたらしいけど、全く記憶無し。今回はドアップでお面外しをしたから、強烈な印象を残したね。 脚本=福田哲平 演出=茂山佳則

No.234

>> 225 【2024冬ドラマ】 「さよならマエストロ~父と私のアッパシオナート~」(TBS)脚本=大島里美 出演=西島秀俊、芦田愛菜、宮沢氷魚… 【2024冬ドラマ】

「さよならマエストロ~父と私のアッパシオナート~」2話まで終了。

【エンディングオーケストラ誕生】
新メンバーとして実力は有るけど若干拗らせている二人と、楽器の事は何も知らないけど指揮者をやりたいという無謀な子が一人入団。
まず指揮者希望の天音(當真あみ)の設定がいい。運命を指揮していた夏目とそのメロディーに魅せられて、そこからはクラッシックを聴きまくってると。天音が同時に弾く主旋律と別の旋律を聴き分ける、優れた耳を持っている事に気付いた夏目は、指揮者とはどういうものかを説明し、まずは何か一つ楽器を弾ける様になる事から始めようと伝え、指揮者見習いとして採用する。
指揮者って具体的にどんな仕事で、スキルとしては何が必要なのかとか、よく分かっていないのは私(や多分多くの視聴者)も同じなので、あれは天音を通して我々にも伝えたい事だったのね、きっと。

しかしオケは廃団にしたとしても楽譜は財産でも有るのに、ゴミとしてさっさと廃棄しろって、あの市長も響の上司も文化的素養はゼロなのね。
ああいう時に本当はまだ音楽を愛している響の本音が行動に現れ、またどうせ作れないだろうと父親にリクエストしたウイーン時代のりんごのお菓子を、アレンジして父親が作り、意外に美味しかったらしく響が微笑んだり、若干だけど響の軟化が見られたのも良かった。

脚本=大島里美 演出=坪井敏雄

  • << 245 【2024冬ドラマ】 「さよならマエストロ~父と私のアッパシオナート~」3話まで終了。 【田園コンサートの奇跡】 チェリストの羽野は才能が有り耳が良いだけに、大輝の出す音の僅かなピッチの違いが気になり、またティンパニのミスにも容赦のないダメ出しをして、場の空気を凍らせてしまう。 瑠李の指摘「切磋琢磨したいならプロオケに行けばいい」はごもっとも。そう言う瑠李が“瀕死のオケ”に来たのは「何かが起こりそうだから」。貴方もそうなんじゃない? そしてそれは直ぐに起こった。市長の策略で小ホールが使えないなら、こっちから人の居る所に行って演奏すればいい。オケの演奏の後、“田園”の第2楽章はチェロとトランペットだけの演奏に編曲し、羽野には「耳がいい君なら大輝のピッチに合わせる事も出来る筈」と羽野に囁いてプライドをくすぐり、大輝には自由に吹かせたら君は最高と自信を付けさせ、あっという間に二人の仲を改善。 他人の指導はこんなに的確なのに、娘の事になると空回りのマエストロ。 でもあの青空演奏会の成功と、俄然やる気が出て練習の虫になった若いメンバーの事が刺激になって背中を押したらしく、練習室のバイオリンを手に取ると、いきなり凄いテクニックで弾き始めた響。 この子にはどんな言葉より、音楽で刺激するのが一番だった。その時が来た!って事ね。(志帆の読みは当たってた) 脚本=大島里美 演出=坪井敏雄

No.235

【2024冬ドラマ】

「アイのない恋人たち」(ABC)脚本=遊川和彦 出演=福士蒼汰、岡崎紗絵、本郷奏多、成海璃子、前田公輝、深川麻衣、佐々木希 他

オリジナル作品。《日曜10時のドラマ・54分枠》(全話数不明)

【あの頃みたいに輝いていない】

高校時代の同級生の男3人(真和=福士、多聞=本郷、雄馬=前田)と当時の学校のマドンナ愛(佐々木)、15年後、雄馬の発案で合コンをする事になり、多聞は会社の後輩の栞(成海)に女性集めを頼み、栞は行きつけのブックカフェの店主絵里加(岡崎)に相談、別の常連客の奈美(深沢)に声を掛ける。
結局合コンには雄馬と奈美しか参加出来なくなったのだが…。
この7人による群像劇って感じかな。

マッチングアプリで知り合った女とは、3回会ったら連絡を断つという真和は“愛”の無い男。相手の事ばかり優先してしまう多聞は“I(自分)”の無い男、人を見る目が無くて結婚寸前で女に逃げられた雄馬は“eye”が無い男、というお互いの言葉遊びでタイトル回収。

愛は真和の初恋相手で元カノの立場だけど、今は幸せそうじゃ無いので絡んで来そうな感じではあるが、今のところは真和と絵里加、多聞と栞、雄馬と奈美の組み合わせで始まろうとしている感じかな。
遊川さんなんで、このまますんなりの恋愛劇にはならないと思うけどね。(絵里加の毒親とかね)

脚本=遊川和彦 演出=綾部真也

  • << 246 【2024冬ドラマ】 「アイのない恋人たち」2話まで終了。 【四日目も会っちゃダメかな】 遊川さんの脚本とは思えない位、主要登場人物に嫌な癖が無く(初回の奈美は初対面の雄馬相手に一人で喋り続けて、うわッ癖強苦手なタイプって思ったけど、この2話では再会した雄馬と普通に会話が出来る人に変わっていたし)、どちらかというと家族に恵まれていない人物が多いのかなという印象。 真和は脚本の仕事が来たのに、自分の軽率な行動に腹を立てた絵里加に言われた「あんたに人を幸せにする脚本なんか絶対に書けないから!」が気になり、1行も書けない大スランプ。締め切り前日に窮地を救ってくれたのは愛で、インスタから辿り絵里加の店を探し出してくれた。 二人は率直な思いを吐露、真和の過去の脚本に感動したのは本当だと言ってくれた絵里加の言葉で創作意欲が復活した真和は、一晩で一気に書き上げOKも出た。 そして女には三回しか会わない主義の真和が、おずおずと絵里加に切り出した。「いいって言われる迄指一本触れないから…同じ時間を過ごすだけでいい」「だから、また会えないかな」 2話で早くも3組のカップルが成立した様に見えるのだが、“愛爆弾”もそうだけど、ここから一筋縄では行かないのが遊川脚本な訳で。でも今のところはテンポも良いし普通に面白い。 脚本=遊川和彦 演出=綾部真也

No.236

【2024冬ドラマ】

「厨房のありす」(NTV)脚本=玉田真也 他 出演=門脇麦、永瀬廉、前田敦子、大東駿介、阿南敦子、北大路欣也、皆川猿時、萩原聖人、木村多江、大森南朋 他

オリジナル作品。《日曜ドラマ・55分枠》(全話数不明)

【普通のきみは素晴らしい】
主人公のありす(門脇)は自閉スペクトラム症の料理人。自宅で“ありすのお勝手”という小さなレストランを開いている。メニューは無く、お客の話で体調を確認したら、その時の体に合った食事を提供してくれる。価格は一律700円。(家賃が要らないから何とかなってるのかな)
料理の説明を始めると、素材や栄養素の記号が留めなく口をついて出て来るので、接客は出来ない。だから幼なじみの和紗(前田)がホールを仕切っているが、第三子がお腹にいて大きくなって来たので、代わりのバイトを募集し、応募して来たのが倖生(永瀬)。彼は東名大学でも清掃のバイトをしていて、そこの教授がありすの父で、そこでも繋がっている事が後から判明。

客とありすの関係や門脇さんの演技は良いし、和紗の三世代同居家族との交流もワチャワチャしていて楽しい。だから他の要素は倖生は本当は何者?位で良かったのに、ありすの父はゲイで育ての親らしいとか、死んだ筈の実母は生きていて木村多江らしいとか…そういうのは要らない様な…。
どうなんだろう。

脚本=玉田真也 演出=鈴木優馬、佐久間紀佳

  • << 247 【2024冬ドラマ】 「厨房のありす」2話まで終了。 【誰かと共に生きること】 今回は倖生が同居を始めた事で起きる、小さなトラブルを積み重ねる様に描く事で、視聴者も倖生と一緒に、ASDであるありす個人の特性やこだわり等を細かく知らされるという形を取り、またその中で細々としたトラブルに見舞われながらも必死になってメモを取り、ありすの事を理解しよう、寄り添おうとする倖生の人間的な優しさも垣間見えて、ストレスが掛かっていたありすにもその優しさは伝わり、最後は和紗が話していた「ありすは信頼している人としか目を合わせない」、今はありすの父と私だけというその仲間に倖生も入る事が出来た。 変えたくないこだわりは尊重して欲しいけど、調味料の並べ方と食卓の拭き方は倖生さんのやり方でいいですと言って、真っ直ぐ倖生の目を見詰めるありす、その意味が分かって見詰め合いながら驚く倖生、そこにジャストタイミングで流れるmiwaの主題歌、このシーンは胸熱だった。 で、実母が生きている事、父が実父では無い事は知っているが、育ててくれた父が言う事(嘘)なので信じている振りをしているのだと倖生に話すありす。 そちらの話にはあまり興味が湧かないのだけど、もしかして倖生の過去にも繋がっているのかな。辛い過去が有りそうだものね。 脚本=玉田真也 演出=鈴木優馬

No.237

>> 226 【2024冬ドラマ】 「春になったら」(カンテレ)脚本=福田靖 出演=奈緒、木梨憲武、深澤辰哉、見上愛、西垣匠、影山優佳、矢柴俊博、石… 【2024冬ドラマ】

「春になったら」2話まで終了。

【娘と伊豆へ!父の死ぬまでにやりたいことリスト】
父が母と出会った思い出の伊豆の海辺で、父と娘は本音で語り合う。

訴訟リスクを抱えている医療従事者と患者の関係は難しい。常に一線を画し、寄り添う言葉だとしても、これは誤解される可能性は無いかを意識して発言しなければいけない。
瞳はこれで失敗し、どん底の時にかず君のライブで初めて泣き笑い出来て、もう一度という気持ちになれて、失敗をした病院から産院に移り再出発する事が出来た。当時は父に話せなかった。

父は何故積極的治療を拒むのか。「治療を受け始めたら、俺はもうガンと闘うだけの人になっちゃう」それは嫌なのだと。色々悩んだ末に出した答えなのだと。出来る限り仕事をして今の暮らしを続けたい、それは確かに理想よね。でも余命3ヶ月のガンはそんなに父に優しくはしてくれない。

二人で思い出写真を撮っている時に、急に腹部が痛み出し立っていられなくなってしまう父。慌てる娘。あんな姿を見るのは余命を知ってから多分初めてだろうし、瞳にとっては一気に父の病が現実として襲って来た、そんな感覚なのではなかろうか。

現実は厳しい。瞳はどう受容して行くのだろう。ここはまたかず君に頑張って貰いたい。

脚本=福田靖 演出=松本佳奈

No.238

【2024冬ドラマ】〚ちょこっと感想〛

「恋する警護24時」②
【同棲生活スタート!?】初回を観た時に感じた“うーんイマイチ”の感覚は変わらなかったし、もういいかなという事でこれにて離脱する。
脚本=金子ありさ 演出=鈴木浩介

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」③
【パンツって何】おっさんがどんなパンツを穿こうが自由だし、誰にも迷惑は掛けない。息子の“可愛い服や物が好き”も、同じじゃないか…と沖田が気付き、タイトルの意味が分かった回。子供の頃から植え付けられた価値観というのは、これは更新しなければと思っていても、ふとした拍子に古い価値観のままの言葉が出てしまい、意図せぬ事で相手を傷付けてしまう事もある。沖田は自分を変えようとしているし、独善的な人でもない。だからこのドラマは好感が持てる。
脚本=藤井清美 演出=室井岳人

「君が心をくれたから」③
【初恋の想い出】また日付無しで過去と現在を行ったり来たり。五感喪失だけでもウルトラ暗いのに、今度は祖母が余命宣告されていたって。もういいや。これにて離脱する。(最終回だけは観るかも)
脚本=宇山佳佑 演出=松山博昭

「先生さようなら」①
【初めて恋した人は先生でした】過去編の渡辺翔太の高校生はキツいけど、相手役が北香那なのでドキドキしてしまう。現在の美術教師役の渡辺翔太はいい感じだ。
脚本=渡邉真子 演出=池田千尋

  • << 250 【2024冬ドラマ】 「先生さようなら」(製作委員会)脚本=渡邉真子 出演=渡辺翔太、北香那、林芽亜里、川床明日香、中村嶺亜、深尾あむ、駒井蓮、片桐仁、須賀健太 他 八寿子の漫画原作。《シンドラ・30分枠》(全話数不明) 初回の感想はちょこっとだけ書いたのだけど、2話も観て、やっぱり担任教師・内藤由美子役の北香那の役作りが良くて、前にも書いた通り、田邑拓郎役の渡辺翔太が高校生時代も自分で演じていて、これがとてもじゃないけど高校生には見えないから、逆にそれが、これからそうなるらしい二人が恋に落ちたとしても、観る方は変な罪悪感は持たずに済む要因にはなるのかもしれないなと。 高校生の田邑は落ち着き払っていて、本当は小説家になりたいけど自信が無くて、取り敢えず教師になったみたいな内藤は、教職にも自信が無くて常にオドオドしていて、そんな内藤の忘れ物のノートに書かれた小説の習作を、届ける前に読んでしまった(コラッ!)田邑は、内藤の内面の一端を知り、見方を変えたのか、もっと彼女の事を知りたいと思ったのか接近して行くのね。 この二人の言葉のやり取りの部分が、清楚な姿なのに北香那の色気がダダ漏れだから、もうドキドキしてしまう訳で。 現代部分は、教師の田邑と生徒の城島がもし恋に落ちるなら、こちらは二人が年相応なので、生々しく見えてしまうから何か嫌だな。 脚本=渡邉真子 演出=池田千尋

No.239

【2024冬ドラマ】

「Eye Love You」(TBS)脚本=三浦希紗 他 出演=二階堂ふみ、チェ・ジョンヒョプ、中川大志、山下美月、清水尋也、立川志らく、ゴリけん、鳴海唯、絃瀬聡一、玄里、杉本哲太 他

オリジナル作品。《火曜ドラマ・57分枠》(全話数不明)※初回15分拡大

【心が聞こえる彼女と年下韓国男子の恋】
12年前の海難事故(北海道の海に父とラッコを見に行き、近くを漂流する網に気付いた主人公がいきなり船から海に飛び込み、自分が沈み行く所を後から飛び込んだ父に助けられた)をきっかけに、父(志らく)は寝たきりで、呼吸器を付けているので話せず、侑里(二階堂)は相手の目を見ると心の声が聞こえる様になった。
人の本音に傷付くなどデメリットも有ったが、医者にも分からない父の気持ちが自分には分かるというメリットは侑里には大きかった(ある意味これは後天的なギフトなのかな)。
そしてチョコレートの製造販売をする会社の社長となった今は、業務を円滑に進める為にもその“ギフト”を活用している侑里だが、恋愛だけは怖くて出来なくなっていた。
そんな侑里が、日本語は喋れるけど心の中は韓国語なので、目を合わせても心配が無い留学生のテオに出会った。

ふみさんは上手いし、恋愛ドラマの滑り出しとしては好感触。後は“ギフト”(ミステリー)部分の扱い方次第かな。

脚本=三浦希紗 演出=岡本伸吾

No.240

【2024冬ドラマ】〚ちょこっと感想〛

「正直不動産2」③
【もしもピアノが置けたなら】3軒並びの真ん中のペンシルハウスは特に売りにくい。5,300万希望が4,300万でも売れなくて、次の家の資金にしたいのにと言っていた夫婦が、隣の家を買い増して大きい一軒家にするという案を飲んだ様なのだが、購入&改築費用はどうするの?ローンは組めるの?そこが曖昧でびっくり。粉雪加藤の次はチビ麻美が出て来て、偶然とは思えないわ。
脚本=清水匡 演出=金澤友也

「婚活1000本ノック」②
【運命の相手が続々と!複雑化する恋愛模様!?】相変わらずモノローグが多いのは気になるけど、バカバカしくて気楽に観られるのが良い。特殊メイクさんの仕事が凄くて、竹財輝之助が喋る迄は彼だとは全く気付かなかった。生理的に無理なものは無理、確かにそうね。山田はもしかして脳死はしてなくて入院中?綾子の婚活を見守る内に人として成長して、最後は綾子と結ばれるパターンなのか?
脚本=松本美弥子 演出=西岡和宏

「パティスリーMON」③
【恋のライバルは“先生”の彼女!?】やっぱり鞘当て方向みたいなので、これにて離脱する。
脚本=鈴木裕那 演出=河原瑶

「推しを召し上がれ」③
【オタク女子の奮闘!東京OLに擬態!?】異動先の本社には菌の種類も多くてブルガリア菌も大はしゃぎ。橋本さとし上手くてワロタ。
脚本=波多野都 片桐健滋

  • << 260 【2024冬ドラマ】 「正直不動産2」5話まで終了。 【善意の代償】 今回は永瀬と月下それぞれの、理由も納得の行く失敗を描き、それぞれの失敗に主要なサブキャラも絡ませていて、今作で一番の仕上がりだった様に思う。 フラット35は本人が居住する住居のローンとしてしか組めないのに、投資用の物件を勧めてローンを組ませてしまう詐欺。神木は自分の客を永瀬に奪われた理由が、客の妻と永瀬が同級生だったからと知り、夫に狙いを定めて言葉巧みに騙し、投資用マンションをフラット35のローンで買わせてしまう。永瀬の失敗は、主導権を握っている妻とは同級生という安心感から、普段なら絶対に見過ごさない様な“夫の疎外感”に気付けなかった事。 大ピンチを救ってくれたのはライバルの藤原で、買わされたマンションの急ぎの売り先に心当たりが有ると。 月下の失敗は、自分が斡旋した店舗で開業したラーメン屋の売上が芳しく無く、アルバイトも辞めた店を月下は無給で手伝い、何とか営業を続けさせようと頑張るのだが、それが逆に店主の重荷になって苦しめていたという話。 ハイエナ店舗仲介に力を入れていた花澤は、その店主と信頼関係を作り、なるべく出費を抑えて店をたためる様にしてくれた。このケースではどちらが本当のカスタマーファーストなのか、という話だった。 今回は本当に良く出来ていた。 脚本=根本ノンジ 演出=川村泰祐

No.241

>> 231 【2024冬ドラマ】 「グレイトギフト」(EX)脚本=黒岩勉 出演=反町隆史、波留、明日海りお、小野花梨、盛山晋太郎、片山萌美、藤野涼… 【2024冬ドラマ】

「グレイトギフト」2話まで終了。

【犯人現る!!新たなる病院の犠牲者】←真犯人現る!!にしていない所がミソ(笑)
台詞も表情も棒だった盛山(伊集院)が、只の金目当て男で終わってくれて良かったあ。
初回には前理事長相手に交換条件を出す様な意外性も有って、藤巻は鈍臭いだけではないのかと思ったのだが、今回は鈍臭い+迂闊だらけで、巻き込まれる、利用されるにはそれなりの理由が有ったのねと納得。

ワルの伊集院と、真犯人では無いのを前提とした久留米(波瑠)が、あまりにも勘がいいのは少し気になったのだが、それだけに藤巻の鈍臭さが余計に強調されて、これでは自分一人で覚醒したり復讐したりは到底無理だろうから、やはり誰かと組む事になりそうだな。
予告だと同期の郡司(ツダケン)には殺人球菌の事がバレてる様だけど、彼は白鳥が藤巻を教授にした事で、何で自分だけ冷や飯を…って白鳥に反感を持っているから、もしかしたら利用目的で藤巻に協力するのかも。でもいずれ白鳥に殺られてしまう様な予感が…。

神林+警察の動き、杏梨(倉科カナ)の動き、“妻の手術”という人質を白鳥に取られている藤巻の限界、そして真犯人の事(可能性として高いのは病理室の波瑠か小野花梨だけど、そんな単純な話なのかな)、散漫にならずにまとめて行けるのか、黒岩さんの腕の見せ所だな。

脚本=黒岩勉 演出=本橋圭太

  • << 251 【2024冬ドラマ】 「グレイトギフト」3話まで終了。 【妻の命を救え!!軽井沢ゴルフ殺人】 私の読みはすっかり外れて、郡司は白鳥と手を結んでいた。もっと驚いたのは、藤巻が“ギフト”を培養しているのを知って、それを白鳥に教えたのは郡司なのだとか。郡司はどうして培養の事を知ったのか?久留米か奈良のどちらかと通じてる? 今回の犠牲者は医学系大学ナンチャラの副議長で、色々と悪い事ばかりをしているから、“医学界のガン”と言われている大泉。“ギフト2本”が盗まれていたので、とにかく白鳥を見張って使わせない様にとゴルフ場まで同行して、ワイン会の前に急用で白鳥が帰ったから安心していたら、まさかの郡司がワインに仕込んで殺されてしまった。 簡単に人を始末する二人の医師が、翌日には藤巻の難病の妻の手術をして救うという、何とも言えない不気味さ。 これでやっと開放されると思ったら、まだ術後管理が有ると暗に脅され、また“ギフト”を作る様に言われて荒れる藤巻は、久留米が培養した“ギフト”を飲もうとして久留米に止められる。もう、精神状態はボロボロよね。 久留米は藤巻の跡をつけてアルカナムに入ったと言ったけど、会員制ラウンジなのに簡単に入れるの?明鏡大の職員証が有れば入れてくれるの?何か納得出来ないのだが。 藤巻の事が好きだから助けたい…というのも何か嘘臭いし。 脚本=黒岩勉 演出=星野和成

No.242

【2024冬ドラマ】

「不適切にもほどがある」(TBS,TBSスパークル)脚本=宮藤官九郎 出演=阿部サダヲ、仲里依紗、磯村勇斗、河合優実、坂元愛登、袴田吉彦、(山本耕史、古田新太)、吉田羊 他※()内は未出演

オリジナル作品。《金曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)※初回15分拡大

【頑張れって言っちゃダメですか?】
昭和の男・阿部サダヲが令和にタイムスリップをして、昭和の言葉遣いや行動全開で周囲との軋轢を生む話という事で、クドカンだし一番楽しみにしていたドラマ。
時代は1986年でバブル突入期。阿部サダヲの役が中学の体育教師で野球部顧問の小川市郎。なので男女問わず今との比較がしやすい絶妙な設定だと思う。
妻を亡くし一人娘で高2の純子(河合)と二人暮らし。この娘が姿かたちはスケバン風で、市郎に輪を掛けた様な口の悪さで会話は喧嘩腰。でも市郎が作った朝御飯を食べる時は「いただきまーす」って言うし、家を出る時に「ママに行ってきますは?」と言われると、仏壇に手を合わせるという素直さは持ち合わせていて、ワルでは無いんだなと分かる。

昭和生まれからすると事象の全部が分かるから面白いし、この時代のハラスメント認定や多様性尊重の行き過ぎを危惧する側面も理解出来るのだが、若い人にはどうなのかな。あとミュージカル仕立ての好き嫌いでも評価は分かれるのかも。

脚本=宮藤官九郎 演出=金子文紀

  • << 252 【2024冬ドラマ】 「不適切にもほどがある」2話まで終了。 【一人で抱えちゃダメですか?】 純子「おばさん宜保愛子なの!?」 サカエ「宜保愛子じゃない!」 別のドラマを観ていた時に、このドラマの番宣予告でこのシーンが流れて爆笑してしまったので、本編では爆笑は出来なかったけど、吉田羊が絶妙な間であの表情から繰り出す「宜保愛子じゃない!」は面白かった。 あとAP心得の“八嶋智人基準”で爆笑。随分イジり倒すなあと思ったら、御本人が本人役で出て来てまた爆笑。 ミュージカルでは市郎が「十五の夜」風な“朝から晩まで働いて米寿の夜”、犬島渚が職場復帰の条件として、上司に「四つのお願い」風な“四つのわがまま聞いて欲しいの”(七つか八つ位挙げてたけどw)。 正論しか言わない夫を“正論AI”呼ばわりする渚。離婚を決めてるから強いわ。 夫は「俺に出来る事は何でもする」って言うけど、そう言われたらこの人は何が出来るのだろうと色々気を回さなければいけないと渚。 でも市郎は「あんたがして欲しい事が俺に出来る事だ」と言ってくれた。これなら自分がして欲しい事をそのまま言えば助けてくれると。 言葉の綾なんだけど、受け取る側にしたらその差は大きい。 また昭和にスリップした市郎は、予告でムッチ先輩と対面。何で秋津が?ってなるよね。父子だって判明するのかな? 脚本=宮藤官九郎 演出=金子文紀

No.243

>> 233 【2024冬ドラマ】 「新空港占拠」2話まで終了。 【新・交渉】 武蔵の姉の二葉、何か怪しいなあ。獣がわざとロシアンルーレット… 【2024冬ドラマ】

「新空港占拠」3話まで終了。

【新・脱走】
ここまでずっと前作の展開を踏襲していて、新しい設定って本当に前回の時に書いた、武蔵家に入り込んで、裕子に無理矢理肩に入った銃弾を取り出す手術をさせるジェシーの部分だけだし、トンチキシーンもめぼしい物が無くて少し飽きて来た所で、申(猿)が面を取って出て来たのが知らない超美形青年で、一気に画面に釘付け(単純だからw)。一瞬、真剣佑に見えたけど彼よりはキリッとしてて。最後にクレジットが出たらググらなきゃって(笑)

役としては前作の丹波管理官の息子・直樹で元警察官。そして父親の丹波一樹も寅(虎)として獣入りしている。フリーライターだった丹波の妻が、自殺を装って殺された、自殺ではないと訴えても警察は自殺で通した、だから武蔵に調べさせて真実を明らかにし、復讐する為の獣入り。これも今のところは個人的な理由の復讐。

壬生が、前作のワクチン開発を主導して、今は逃亡中の北見議員と判明し、駿河のメールから青鬼(大和)と繋がっていた事も分かったので、武蔵は拘置所に行き大和に面会をする。
ダレて来てるんで、ここからの新展開に期待したい。

〘申(猿)は岩瀬洋志、寅(虎)は平山浩行〙岩瀬くんは「最高の教師」に出ていたらしいけど、全く記憶無し。今回はドアップでお面外しをしたから、強烈な印象を残したね。

脚本=福田哲平 演出=茂山佳則

  • << 254 【2024冬ドラマ】 「新空港占拠」4話まで終了。 【新・対決】 今回は話に進展と広がりが有り、場面転換を繰り返す演出でスピード感もマシマシ。この“動く事”がこのドラマの生命線なのだから、毎回、最低限この位の展開力は見せて欲しいなと。 大和(鬼)の話だと✕✕✕占拠のフォーマットを作り、実行しないかと話を持ち掛けて来たのは駿河(獣)で、それが必要だった大和は金で買い、駿河は壮大なシミュレーションを最前線で見届けたのだと。 丹波の妻・愛を殺したのは、北見から命令された川越署長。北見に指示を出しているのは“山猫”で、正体は分からない。皆、山猫の手のひらで転がされているだけなのだと。愛は5年前の何かの件を探っていて“山猫”の存在に気付き、深掘りを始めたので殺された様だ。 そして川越も毒殺された。その水に青カリを入れたのは防カメ映像だと和泉だったけど、あれはディープフェイクだよね、多分。 〘午(馬)は竹内まなぶ、亥(猪)は後藤剛範、丑(牛)はサーヤ〙 まなぶが面を外したら、天童が「お前!」って…知ってるのね。馬、猪、牛って続けて外したし、3人は家族?5年前の件に天童も関わっているっぽいし、この3人はその犠牲者家族なのかな。 あと危機一髪で裕子を助けたジェシーは何者?いつ迄引っ張るの? 脚本=福田哲平 演出=茂山佳則

No.244

【2024冬ドラマ】〚ちょこっと感想〛

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」④
【父と息子】大地から翔へのアドバイスは「お母さんに迷惑を掛けて悪い、じゃなくて迷惑を掛ける僕を尊重してくれてありがとうって」考え方(捉え方)を変えてみる勧め。やっと学校に行けて、メイクの事やアドバイスで何人かの女子と会話も出来た翔。でも今迄その役目をして恩恵を受けていた女子(相沢)から文句を言われ、また気分が落ちてしまう翔。
「進級の事は家族は待てても世間は待ってくれないだろ」と心配する父に、「世間が待ってくれないから、家族が待ってる振りをするんじゃないの?」と萌。これも考え方を変えてみれば…という事。でもこれがね、中々難しいのよ、ネガティブ思考の者にとってはね。意識し続ければ慣れて行くものなのかなあ。
脚本=藤井清美 演出=室井岳人

「消せない「私」」④
【立ち塞がる壁は…過去の恩人】次のターゲットで自分をレイプした男・大桃の行き付けの会員制BARは、徳道がオーナーの店だった。硝子は徳道に復讐の事も全部話したので、会員にして欲しい←駄目だ、働かせて欲しい←断る、会いに来てはこのやり取りが計3回で回りくどかったけど、二人の演技力で何とかカバー。結局最後は涙を拭き「一人で地獄に行かせられない、だからもう俺の前から居なくならないでくれ」この本郷奏多には痺れた。
脚本=烏丸棗 演出=岡本充史

  • << 255 【2024冬ドラマ】 「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」5話まで終了。 【アプデって何】 今回は大地と円先輩の関係の深掘り回。 親がゲイも息子の個性の内の一つと認めてくれて、沖田や翔にもすんなり話せている大地と違って、円先輩の実家はゲイのゲの字も口に出来ない様な家風。大地から預かった父親の還暦祝いの品も、結局渡せないまま帰って来た円。大地の事を話すつもりで帰郷(熊本県)したけど、実家が近付くに連れてゲイを隠し通して苦しかった思いが込み上げて来て、もし話して親戚にも伝わり、そういう目で見られる事を想像したら怖くなってしまったと。 まして円は親との約束で卒業したら実家に戻る事になっている。まだそういう環境が整ってない場所で生きて行く円と、大学の友達も含めてさらっと話せて、さらっと受け止めて貰える環境に居る大地とでは、告白の重要性が全く違う。 だけど“大地基準”でアプデをして来た沖田には、そこに差が有る事に迄は思いが及ばず、自分の家族や大地の母達の前で、BBQに来ていた円を「大地君の彼氏ね!」と悪気なく言ってしまう。 「勝手にアウティングしやがって!」と激しく怒る円、理解が及ばず呆然とする沖田。 だいぶ変わった沖田だけど、気持ちが追い付いてない部分も有るのよね。大地の母も言ってたけど“常識のアプデ”は一朝一夕には行かない難題よね。 脚本=藤井清美 演出=二宮崇

No.245

>> 234 【2024冬ドラマ】 「さよならマエストロ~父と私のアッパシオナート~」2話まで終了。 【エンディングオーケストラ誕生】 新… 【2024冬ドラマ】

「さよならマエストロ~父と私のアッパシオナート~」3話まで終了。

【田園コンサートの奇跡】
チェリストの羽野は才能が有り耳が良いだけに、大輝の出す音の僅かなピッチの違いが気になり、またティンパニのミスにも容赦のないダメ出しをして、場の空気を凍らせてしまう。
瑠李の指摘「切磋琢磨したいならプロオケに行けばいい」はごもっとも。そう言う瑠李が“瀕死のオケ”に来たのは「何かが起こりそうだから」。貴方もそうなんじゃない?

そしてそれは直ぐに起こった。市長の策略で小ホールが使えないなら、こっちから人の居る所に行って演奏すればいい。オケの演奏の後、“田園”の第2楽章はチェロとトランペットだけの演奏に編曲し、羽野には「耳がいい君なら大輝のピッチに合わせる事も出来る筈」と羽野に囁いてプライドをくすぐり、大輝には自由に吹かせたら君は最高と自信を付けさせ、あっという間に二人の仲を改善。
他人の指導はこんなに的確なのに、娘の事になると空回りのマエストロ。

でもあの青空演奏会の成功と、俄然やる気が出て練習の虫になった若いメンバーの事が刺激になって背中を押したらしく、練習室のバイオリンを手に取ると、いきなり凄いテクニックで弾き始めた響。
この子にはどんな言葉より、音楽で刺激するのが一番だった。その時が来た!って事ね。(志帆の読みは当たってた)

脚本=大島里美 演出=坪井敏雄

  • << 256 【2024冬ドラマ】 「さよならマエストロ~父と私のアッパシオナート~」4話まで終了。 【勘違いな恋の喜劇】 演出家がトミー・チャンに交代したら、作風迄コメディー寄りにガラッと変わってしまい、連続ドラマの“連続性”が担保されない仕上がりになってしまった。 勿論脚本家は同一人物だし、方向性を決めるプロデューサーも居るから、全部が全部トミー・チャンのせいでは無いのだけど。 志帆が姿を現し、夏目と話し合いをするのだけど、昔の結婚生活の不満が出るわ出るわ、要するに夏目はマエストロとしては超一流だけど、それ以外の事は全くのダメダメ人間で、お膳立てから尻拭い迄全部志帆の役目、それプラス二人の子育てに家事も全部ワンオペだった志帆は、画家なのに結婚してから一枚も絵が描けなかったと。「貴方って人は周りの人をマネージャーにするのよ」「貴方が指揮棒を振っている間に、私は人生を棒に振ったんだから」←誰が面白い事を言えと言った(笑) オケの仕事が終わったら離婚しましょうって、本気? 響と夏目の仲を修復する為の志帆の一芝居だとばかり思っていたのに。というかそこに全集中だけで良くない? 次回、響の“ツンケンの理由”がやっと明かされるらしい。この4話でさっさと明かしてしまって、残りの話は親子再生と楽団の行く末だけに絞った方が良かったのになあ、分かりやすくて。 脚本=大島里美 演出=トミー・チャン

No.246

>> 235 【2024冬ドラマ】 「アイのない恋人たち」(ABC)脚本=遊川和彦 出演=福士蒼汰、岡崎紗絵、本郷奏多、成海璃子、前田公輝、深川麻衣… 【2024冬ドラマ】

「アイのない恋人たち」2話まで終了。

【四日目も会っちゃダメかな】
遊川さんの脚本とは思えない位、主要登場人物に嫌な癖が無く(初回の奈美は初対面の雄馬相手に一人で喋り続けて、うわッ癖強苦手なタイプって思ったけど、この2話では再会した雄馬と普通に会話が出来る人に変わっていたし)、どちらかというと家族に恵まれていない人物が多いのかなという印象。

真和は脚本の仕事が来たのに、自分の軽率な行動に腹を立てた絵里加に言われた「あんたに人を幸せにする脚本なんか絶対に書けないから!」が気になり、1行も書けない大スランプ。締め切り前日に窮地を救ってくれたのは愛で、インスタから辿り絵里加の店を探し出してくれた。
二人は率直な思いを吐露、真和の過去の脚本に感動したのは本当だと言ってくれた絵里加の言葉で創作意欲が復活した真和は、一晩で一気に書き上げOKも出た。

そして女には三回しか会わない主義の真和が、おずおずと絵里加に切り出した。「いいって言われる迄指一本触れないから…同じ時間を過ごすだけでいい」「だから、また会えないかな」

2話で早くも3組のカップルが成立した様に見えるのだが、“愛爆弾”もそうだけど、ここから一筋縄では行かないのが遊川脚本な訳で。でも今のところはテンポも良いし普通に面白い。

脚本=遊川和彦 演出=綾部真也

  • << 248 「アイのない恋人たち」☚【サブタイトルの訂正】 ✕【四日目も会っちゃダメかな】    ⬇ ○【四回目も会っちゃダメかな】
  • << 257 【2024冬ドラマ】 「アイのない恋人たち」3話まで終了。 【朝までこうしていいですか】 どうやら遊川さんは、本気で若い男女の恋愛物を書こうとしている様だ。今のところはそう見える。(多くのドラマ好き視聴者が、遊川さんだからきっと捻りが有る筈と警戒しているのが面白い) 今や恋愛はコスパやタイパが悪いという理由で、避ける傾向が出始めているとか。それを本気で憂いている人生の先輩諸氏もいる。恋愛はコスパ、タイパで測るものでは無いし、そこから得られるものも多々有る、何故端から避けてしまうのか。そういう憂いが遊川さんにこのドラマを書かせているのだろうか。(穿った見方といえばそれまでなのだが) イマドキ男子を体現しているのが多聞なのかなと思うのだが、彼の女性には深入りしようとはしない言動に、敏感に反応して微妙に傷付く栞という、この組み合わせがどうなるのか一番興味が湧く。 色々な意味でドラマティックな展開になりそうなのが、主人公カップルの真和と絵里加。真和には“今彼を必要としている昔の彼女の愛”、絵里加には“普通ではない母と兄”が漏れ無く付いて来るから。 真和の好きな映画の引用で、(指一本触れずに待てるのは?)「3年かな」とか、絵里加の“本能の逆タイタニック”とか、この二人は意外性が有って面白い。 脚本=遊川和彦 演出=吉川鮎太

No.247

>> 236 【2024冬ドラマ】 「厨房のありす」(NTV)脚本=玉田真也 他 出演=門脇麦、永瀬廉、前田敦子、大東駿介、阿南敦子、北大路欣也、皆… 【2024冬ドラマ】

「厨房のありす」2話まで終了。

【誰かと共に生きること】
今回は倖生が同居を始めた事で起きる、小さなトラブルを積み重ねる様に描く事で、視聴者も倖生と一緒に、ASDであるありす個人の特性やこだわり等を細かく知らされるという形を取り、またその中で細々としたトラブルに見舞われながらも必死になってメモを取り、ありすの事を理解しよう、寄り添おうとする倖生の人間的な優しさも垣間見えて、ストレスが掛かっていたありすにもその優しさは伝わり、最後は和紗が話していた「ありすは信頼している人としか目を合わせない」、今はありすの父と私だけというその仲間に倖生も入る事が出来た。

変えたくないこだわりは尊重して欲しいけど、調味料の並べ方と食卓の拭き方は倖生さんのやり方でいいですと言って、真っ直ぐ倖生の目を見詰めるありす、その意味が分かって見詰め合いながら驚く倖生、そこにジャストタイミングで流れるmiwaの主題歌、このシーンは胸熱だった。

で、実母が生きている事、父が実父では無い事は知っているが、育ててくれた父が言う事(嘘)なので信じている振りをしているのだと倖生に話すありす。
そちらの話にはあまり興味が湧かないのだけど、もしかして倖生の過去にも繋がっているのかな。辛い過去が有りそうだものね。

脚本=玉田真也 演出=鈴木優馬

  • << 258 【2024冬ドラマ】 「厨房のありす」3話まで終了。 【「助けて」って言えば良い】 常連客の優奈は、息子・空のお受験の事で義母から色々と口出しされて、それがプレッシャーとなり体調を崩す位のストレスになっているが、一人で抱え込み遂には倒れてしまう。 心護は優奈の心情に過去の自分の心情を重ね、彼女に語り掛ける。 3才のありすを引き取り、一人で育てられると思っていたが考えの甘さを直ぐに思い知らされ、保育園でもASDのありすに対する保護者からの苦情が絶えず、苦しんだ末にある日の保護者会で、今の自分の正直な気持ちを打ち明け「どうか皆さん助けて下さい」と頭を下げると、出席していた和紗の父・定一郎が「分かった!じゃあ皆で助けてやろうじゃないか!」と言ってくれて、そこから少しずつ皆の対応が変わって行ったという話。 言ってみれば三ツ沢家と八重森家の交流エピソード0を話して、優奈に「助けてって言っていいんだよ」と優しく伝える心護。 ありすをあそこまで育て上げた人の言葉だから、重みが違う。優奈も勇気を出して義母に助けて下さいと言えた。まあ、空くんの“反乱”が大きかったのだろうけど。 気になる倖生の生い立ちは引っ張って、ありすの母親・蒔子の件を先に片付けるのかな?いきなり八重森家に乗り込んで来たのだけど…。 脚本=玉田真也 演出=鈴木優馬

No.248

>> 246 【2024冬ドラマ】 「アイのない恋人たち」2話まで終了。 【四日目も会っちゃダメかな】 遊川さんの脚本とは思えない位、主要登… 「アイのない恋人たち」☚【サブタイトルの訂正】

✕【四日目も会っちゃダメかな】
   ⬇
○【四回目も会っちゃダメかな】

No.249

【2024冬ドラマ】〚ちょこっと感想〛

「春になったら」③
【父娘で遊園地へ!婚約者はお笑い賞レースに参戦】医療用麻薬ってあんなに直ぐに痛みを軽減出来る物なの?温泉入ってビール飲んでって…。いずれはビールも飲めなくなると台詞で言わせていたけど、あと少しの間だけであっても、あんなに効く物が有るのなら、“ギリギリまで今まで通りの生活”に拘る父の気持ちも分かるな。
人としてのかず君の事は認め始めた父だけど、自分は死んじゃうだけに、娘の結婚相手には安定した職業を求めるのは当然だよね。苦しむ父を見てしまった瞳は、結婚を延期して父の残りの生活を支える方向に舵を切るみたいだけど…、それは父の望む所では無いよね、きっと。
脚本=福田靖 演出=松本佳奈

「Eye Love You」②
【禁断のオフィスラブ 発覚不可避の暴走愛】韓国男子テオ君の、素直でストレートな侑里へのアプローチが清々しくて可愛くて、その行動力に戸惑いながらも彼の事が気になって、でも社長として示しが付かないから必死に“只の知り合い”で通そうとするけど、言動が不自然で分かる者には分かってしまうという、この辺りの恋愛初心者振りをふみさんが実に上手く可愛く演じていて、主人公の二人を観ているとついニヤニヤしてしまう。こういうラブコメを観るのは久し振りかも。(別要素も入れて来そうな感じはするけど)
脚本=三浦希紗 演出=岡本伸吾

  • << 259 【2024冬ドラマ】 「春になったら」4話まで終了。 【親友と48年ぶりに再会!学生時代の償い】 父・雅彦の死ぬまでにやりたいことリストの“神に謝る”は、神様では無くて中高時代の親友の神(じん=中井貴一)君の事だった。 中2の時に頼まれて、神君の代わりに好きな子に彼の気持ちを伝えに行ったら、逆に椎名君が好きなのと告白されて、内緒で付き合ってしまったという、典型的なドラマあるある話。余命が分かった時に、これが心残りだから謝りたいというのも嘘ではないのだろうけど、それよりは大学進学で離れ離れになってから、一度も会えていないかつての親友に会っておきたいって事なのかなと思えたのだが、実際に会えたら、今度は神君の方から謝りたいという逆告白。 こっちは“2週間の停学”になる程の罪(喫煙)を雅彦に擦り付けたのだから、二人共覚えていて当然の様に思えたけど、何故か雅彦は直ぐには思い出せず。そんな事って有るのかな。相手が神君だから黙って停学を受け入れ、その結果志望校推薦を取り消されてしまった雅彦。人が好いから軽く捉えて忘れたというよりは、重い結果になってしまったから、記憶を封印しないと前に進めなかったのかなと、そっちならまだ理解出来るのだが。 今回はノリさんの伝手で超大物ゲストが来た為に、そちらの比重が大きくなってしまい、連ドラとしては散漫な印象になったかなと。 脚本=福田靖 演出=穐山茉由
  • << 261 【2024冬ドラマ】 「Eye Love You」3話まで終了。 【恋がバレたら即解雇 猛烈愛と秘密の約束】 侑里から言われた公私混同禁止の意味を理解したテオは、それを厳密に守り過ぎて、何かにつけて「会社なので」を連発し、侑里からの声掛けをシャットアウト。オフィスビル前での侑里への“待て!”返しには爆笑してしまった。 朝は立て続けにLINEを送り続けて来たのに、この態度の落差は何?と、テオの本心が分からず完全にバグってる侑里に笑えたし、その姿に「状況証拠は揃っちゃってるんだよなあ」としたり顔の真尋に爆笑。 Dolce・Chocolatって、会社の成り立ちとか社内恋愛不可とかは、同枠のドラマ「ユニコーンに乗って」のドリームポニーに似ているのだけど、あっちは仕事メイン(の割に内容はボワッとしてた)+恋愛、こっちはテレパスなのに心が読めない相手だから、恋愛出来るかも!がメインで、特に主役の二人のキャラがハマっているから観やすいし、純情が先行しているのでニヤニヤさせてくれて、それも楽しい。初見参のジョンヒョプは、キャラ付け通りに演じれば純情に見えるけど、既にトップ女優でキリッとしたイメージの強い二階堂ふみが、ちゃんと純情恋愛初心者に見えるからこの世界観に浸れる訳で、その演技力にあっぱれ!だわ。 脚本=山下すばる 演出=福田亮介

No.250

>> 238 【2024冬ドラマ】〚ちょこっと感想〛 「恋する警護24時」② 【同棲生活スタート!?】初回を観た時に感じた“うーんイマイチ”の感覚… 【2024冬ドラマ】

「先生さようなら」(製作委員会)脚本=渡邉真子 出演=渡辺翔太、北香那、林芽亜里、川床明日香、中村嶺亜、深尾あむ、駒井蓮、片桐仁、須賀健太 他

八寿子の漫画原作。《シンドラ・30分枠》(全話数不明)

初回の感想はちょこっとだけ書いたのだけど、2話も観て、やっぱり担任教師・内藤由美子役の北香那の役作りが良くて、前にも書いた通り、田邑拓郎役の渡辺翔太が高校生時代も自分で演じていて、これがとてもじゃないけど高校生には見えないから、逆にそれが、これからそうなるらしい二人が恋に落ちたとしても、観る方は変な罪悪感は持たずに済む要因にはなるのかもしれないなと。

高校生の田邑は落ち着き払っていて、本当は小説家になりたいけど自信が無くて、取り敢えず教師になったみたいな内藤は、教職にも自信が無くて常にオドオドしていて、そんな内藤の忘れ物のノートに書かれた小説の習作を、届ける前に読んでしまった(コラッ!)田邑は、内藤の内面の一端を知り、見方を変えたのか、もっと彼女の事を知りたいと思ったのか接近して行くのね。
この二人の言葉のやり取りの部分が、清楚な姿なのに北香那の色気がダダ漏れだから、もうドキドキしてしまう訳で。

現代部分は、教師の田邑と生徒の城島がもし恋に落ちるなら、こちらは二人が年相応なので、生々しく見えてしまうから何か嫌だな。

脚本=渡邉真子 演出=池田千尋

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