記憶か記録か…ドラマ日記 7

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2024/10/11 21:30(更新日時)

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連ドラの感想、まとめ等

シーズン毎に記録して行くスレです。


基本、連ドラ対象ですが、その他のドラマを取り上げる事もあるかもしれません。

No.3852954 (スレ作成日時)

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No.451

>> 443 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」3話まで終了。 【容疑者の謎の死…犯人判明…兄弟が抱えた傷】 前回、蒼佑が精神的… 【2024夏ドラマ】

「降り積もれ孤独な死よ」4話まで終了。

【真犯人と迫りくる謎の男…父親の壮絶過去…】

蒼佑が覚えていた、育った所は灰色の雪が降ったと言っていた“父”の言葉。
灰色の雪でデータベースを検索すると蔵土村がヒット。更にそこで起きた佐藤文吾が14才の息子に刺殺された事件の記事。息子には顔に痣、手のひらに傷がある。

蔵土村に行き佐藤家を知る老人に、父親に虐げられて育ち、ついには父親を刺し殺した息子の創(はじめ)の話を聞き、ほぼ十三で間違いないと確信する冴木と花音。(痣の為に隠して育てられた創が、父に隠れて外に出て、初めて出来た大人の友達の犬山。嘘の噂を流し犬山を自死に追いやった父親に怒りが爆発して殺めてしまった創。父があんな事をしなければ恐らく殺す事は無かった筈。基本的に創は優しいのだと思う)

灰川邸で鈴木と合流。その鈴木を無言でナタで襲って来た、例の顔中傷だらけの男は誰?健流が花音に言っていたという灰川(=創)の実子なのか?
謎の男は火炎で逆襲されても花音の事は撃たなかった。熱さで偶々引き金を引いてしまい、それが偶々花音の腹に当たってしまっただけで(まさかこれで死なないよね?)。なのでこの男は灰川邸事件の真犯人ではないと思う。

初回に“我が子を食らうサトゥルヌス”の事をスラスラ言えてた鈴木が、どうも怪しいんだよなあ。

脚本=橋本夏 演出=二宮崇

  • << 457 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」5話まで終了。 【真犯人の正体が…実の子供の正体が…】 コンクリの階段から突き落とされても、銃弾(だよね?)が腹に当たって出血多量でも、大事には至らない花音って…身体強過ぎだろ(笑) 鈴木は初回に「我が子を食らうサトゥルヌス」のタイトルをフルでスラスラ言って、有名な絵ですよと冴木に言った時に、凄く違和感が有ったのよね。それこそ「真珠の耳飾りの少女」を有名な絵と言うなら頷けるけど、サトゥルヌスって皆が知ってる様な絵か?って。そうしたら前回鈴木はこの絵の事を、テレビでやっているのを観て知ったって発言を変えて来たのよね。それでますます怪しいなあって。 鈴木が灰川の実の子供と分かった時はBINGO!と思ったけど、灰川は親の虐待を連鎖させずに、他人の子供にすら優しかったのに、何で手元でずっと育てなかったのか。 相手の女性がDV夫から逃亡中で結婚出来ず、出生届も出せず、それでもジュンと名付けて二人で育てていたのにね。 DV夫に見付かって奪われてしまったのか? 鈴木は最後に蒼佑を拉致監禁し、遂に裏の顔を見せ始めた。彼は灰川邸の子供達を恨んでいるから次々に殺してしまったの? だとしたら顔が傷だらけの彼の正体は誰で目的は何なの?花音にも別の顔が有りそうな気もするし…うーん、分からん。でも超面白い。 脚本=橋本夏 演出=高杉考宏

No.452

>> 444 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」4話まで終了。 【なんで、好きなのに一緒にいちゃダメなの?】←海、夏、弥生、3人共お互いの… 【2024夏ドラマ】

「海のはじまり」5話まで終了。

【子供がいる…8年越しの告白】
水季から人工中絶同意書へのサインを頼まれた時に、夏が1日だけ考えさせてと言って、母親のゆき子に相談していたらどうなっていたのかな。ゆき子が話し合いに出て来たら、水季は実母にした様にゆき子にも反発して、態度を硬化させたのだろうか。少なくとも夏だけ蚊帳の外にはならなかっただろうね。

水季がシンマの道を選んだ事に両親は理解を示してくれていたのに、何で水季はいよいよ体の具合が悪くなる迄は、両親を頼ろうとはしなかったのかな。
ゆき子は離婚して今の夫と再婚する迄の間、シンマの時が一番辛かった、お金と時間が無いとどんどんすり減って行くからと夏に話していたけど、水季も当時のゆき子と同じ様に、美容院に行く様な余裕は無い生活をしていて、シフト変更とか少しの間だけ海を預けるとかで頼ったのは、同僚の津野で実家ではない。只の意地?それとも産んでからまた何か母親とあったのかね。

ゆき子が夏に、水季の7年を知らないままにするのではなく知ろうとする様にと忠告し、怖さも有るだろうけど知ろうとし始めた夏。自分の母親の事は尊敬も信頼もしている感じで、だから余計に冒頭に書いた様な事が頭をよぎってしまう。

脚本=生方美久 演出=風間太樹

  • << 458 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」6話まで終了。 【やっぱり産むことにした…出産を決めた本当の理由】 「海(ちゃん)のはじまり」は、祖父母以前を割愛すれば夏と水季になる訳だけど、中絶か出産かを迷っていた水季の背中を押して、自分の事が書いてある実母の母子手帳を読んでからにしようと決めさせたのは、このクリニックで中絶手術を受けた弥生が、妊婦が自由に書くノートに書き残していた心境とメッセージだった。 意図せず弥生は「海のはじまり」に関与していたという話ね。 ゆき子の忠告を受けて水季の7年を知る為に、海に案内をして貰い、住んでいたアパート、海の小学校を訪ねる夏。 アパートでは大家さんが偶然水撒きをしていて部屋に入れて貰い、小学校では夏休みだけど偶然学校に来た担任と会えて話を聞けて、極めつけは図書館は休館日なのに海が呼んだら津野が来て開けてくれて、許可は取ってある、みんな海ちゃんが大好きだからって、今回は偶然とご都合主義が多過ぎて少し引いてしまった。 水季は産後暫く迄は実家で暮らしていたのだと思っていたら、産む以前からあのアパートに住み、出産前位戻って来なさいと母親に言われても戻らなかった。あの頑固さの理由が分からないから水季の行動を許容出来ない。金欠で検診には行かず癌発見が手遅れになったって、親にしたら悔やんでも悔やみ切れない話だよ。 脚本=生方美久 演出=高野舞

No.453

>> 446 【2024夏ドラマ】 「西園寺さんは家事をしない」3話まで終了。 【偽家族開始!家族ってこんなに難しいの?】 偽家族をイマイチ… 【2024夏ドラマ】

「西園寺さんは家事をしない」4話まで終了。

【恋の始まりは偽家族の終わり!?】
前回の思わせぶりなラスト、今回のサブタイトルからひょっとしてそっちに行くの?西園寺さんと楠見くんが恋愛モードに突入するのは観たくないなあと思いながら観始めたのだが、あの時から西園寺さんが楠見くんを男として意識してしまったのは事実で、だけど西園寺さんは今の偽家族の関係を壊したくないという気持ちの方が強くて、意識しない為に楠見くんを観ない様にする(その態とらしさが逆に楠見くんまで意識させてしまうのでは?)とか、一人コメディーをしてたけど、最終的に西園寺さんを現実に引き戻したのは、抱き着いて来たルカちゃんが耳元で囁いた「西園寺さん、パパを好きにならないで」だった。
この展開は上手かったね。
パパを取られたくないみたいな明確な嫉妬ではないのよね。まだ記憶に残っているパパとママと自分との楽しかった暮らし。いつも笑顔だったママ。ママが笑い掛けるとパパも笑顔を返していた。

パパと西園寺さんが笑顔で話している姿を観たら、仲良くしていたパパとママを思い出し、西園寺さんの事は大好きだけど、ママの姿が西園寺さんに代わってしまうのは嫌だったのよね。ルカちゃん役の瑛茉ちゃんの、ナチュラルだけど思いが伝わって来る演技に、すっかりやられてしまったわ。

脚本=宮本武史 演出=山本剛義

  • << 459 【2024夏ドラマ】 「西園寺さんは家事をしない」5話まで終了。 【この恋心を駆逐せよ!上書き彼氏大作戦】 ルカちゃんはママのポジションに西園寺さんが入るのは嫌だけど、西園寺さんと会えなくなるのはもっと嫌なのね。 西園寺さんも偽家族は続けたいから、楠見くんが遠慮しないで済む様に、名目上の彼氏を作ろうとマチアプに登録し、実際に会ってみるのだが(最初の相手が松也でニヤリ。その後宮尾俊太郎、石田明と続く)、会話も上の空で頭の中は楠見父娘で一杯。 主人公達が恋愛モードに突入するのは何か嫌だなと心配だったけど、西園寺さんが楠見くんを思い出す時は必ずルカちゃんとセットで、何ならまずルカちゃんを思い出し、パパとして側に居る楠見くんも思い出す…みたいな描き方なので、抵抗感は無いし、恋愛って感じもそんなにしないのよね。その辺の設定は上手いなあと。 先に恋愛モードに突入したのは横井の方で、以前は自信が無くて言えなかった気持ちを、コラボをきっかけに遂に口に出そうと西園寺さんの腕を掴んだら、追い掛けて来た楠見くんがまさかの「待って下さい」からの腕掴み。えっ、ここで楠見くん、男を出すの? でもそこはラブコメだから、予告だと横井も巻き込んで偽家族は継続させるって西園寺さんは言ってるけど(笑) 毎回ルカちゃんがいい仕事をしていて癒される。 脚本=宮本武史 演出=竹林謙太郎

No.454

>> 447 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」4話まで終了。 【聖まごころ病院の秘密!?望まれず生まれた子供の苦悩!】 今回が一番観や… 【2024夏ドラマ】

「新宿野戦病院」5話まで終了。

【ヨウコが見た命の不平等!ホームレスと政治家が緊急搬送】
ヨウコが言う様に日本は国民皆保険だし、救急車も無料(タクシー代わりに使われない様な規制は必要)、貧富の差が脆に医療の質に直結するアメリカに比べれば、それはとても幸せな事。でもそんな日本でも切り捨てられる人が居る事を経験したヨウコが、御本人は知らないまま切り捨てる側に回ってしまった患者の防衛副大臣に対して、貴方が切り捨てたんですよと事実を伝えて責めるのではなく、アメリカの医療制度の現実を伝え、何でもアメリカに倣う必要は無い、マイナ保険証でも切り捨てられる人が出ない様にして欲しいと要望し、その政治家も真摯に傾聴するという形でまとめたのは良かった(ヨウコは厚労副大臣と勘違いしていたらしいオチがクドカンらしくて)。

クドカンらしいと言えば、エクモを政治家に回されて心停止したホームレスのシゲさんを、爆笑しながら心マすれば患者も笑おうと勘違いして覚醒するかもという考えでヨウコが実践し、亨も必死に笑うシーンね。覚醒はしなかったけど心持ち笑顔になってたと自分を納得させ、それでも悔しくて亨に抱き着いて号泣し、でもスパッと切り替えて、この時間から患者が増えるからと颯爽とまごころ病院に帰って行くヨウコ。こんな医療ドラマはクドカンしか書かないよなあ。

脚本=宮藤官九郎 演出=河毛俊作

  • << 460 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」6話まで終了。 【大ヘルプ様登場!?体に異変が起こった啓三に愛の鞭!】 大ヘルプ様って何の事かと思ったら、舞のヘルプというテイでSM嬢に成りすましたヨウコって事なのか。 4、5話はヨウコを中心に、まごころ病院で繰り広げられる患者と医師・医療の話でまとめられていて、観やすくて面白かったのだけど、今回はあまり興味の無い啓三の私的な話が軸で、その他の話があっちこっちに飛びながら足されていて、まごころ病院に担ぎ込まれた患者は“遊び”で脱臼した啓三だけで、また3話迄の雑多な雰囲気に戻ってしまったな。 今回分かったのは啓介の妻は離婚しただけでピンピンしていた(笑)事と、舞の父は“風俗王のミナミ”と呼ばれるミナミ興業の社長で、だから舞は株主優待券を腐る程持っていたって事と、ヨウコは当初から啓介が実父らしいと分かっていた事位で、肝心のヨウコの無免許の件は進展無し。 ヨウコはアメリカの医学部を出ているから、日本の医師国家試験に受かり厚労大臣が認めれば、日本での医療行為は可能になるらしく、試験を受けるみたいな台詞も前に有ったけど、そもそも院長を引き継ぐ気は有るのかね。 堀井師長の件は、助産師の資格を本当に持っているのなら、戸籍上は女って事だよね。まっ、次回は堀井回になるみたいなので、それはそれで楽しみだけど。 脚本=宮藤官九郎 演出=澤田鎌作

No.455

>> 450 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」5話まで終了。 【秘書の嘘…政治家母との衝撃の関係!?】 清家はおばあちゃん子で、… 【2024夏ドラマ】

「笑うマトリョーシカ」6話まで終了

【政治家母vs秘書…黒幕からの衝撃の鉄槌】
清家の人たらし術その①(対鈴木用)ここぞという時の俊哉くん呼び。その②(汎用性あり)握手からのハグ。
②は実父(と浩子が清家に教えた)の政治家和田島の得意技。清家は高校の時に既にその技を使っていたので、もしかしたら和田島の映像を見て取り入れていたのかも?

鈴木は高校時代に既に清家の握手からのハグの洗礼を浴び、折角官僚になったのに清家から請われたら秘書に就任、清家の演説原稿から目線や仕草の一つ一つ迄細かく指導し、政治家清家を作り上げコントロールしているのは自分だと自負。
BG株事件の宇野社長が鈴木の実父との暴露記事が出て、道上から「多分浩子の仕業」だと言われても、「清家には私が居ないと駄目なんだ!」と折角の忠告も全く受け入れない鈴木。

それだけに清家に呼ばれ、俊哉くん呼びから始まる何の感情もこもっていない感謝の言葉を浴び、自分の問いかけは一切無視され、浩子の言いつけ通りに動いて来た事を匂わされ、「君は僕にとって特別だった」と過去形で言われた時には相当のショックだった事が想像出来る。
依存していたのは清家ではなくて鈴木の方だった。

それにしても聞く耳持たずに喋り続ける清家の不気味さったら無かったわ。

脚本=いずみ吉紘 演出=城宝秀則

  • << 461 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」7話まで終了。 【黒幕を暴け!記者が秘書と共に反撃開始!】 鈴木の記憶によると、清家が声を荒げて感情を剥き出しにしたのは3度だけ。高校時代、実父から貰った大事なオメガの時計を級友がなかなか返してくれなかった時と、鈴木が亜里沙にムッとして注意をしたら、「その言い方は無いだろ」とキレた時と、マイノリティーに寄り過ぎると保守層の反発を受けると鈴木が意見したら、反論して来た時。 清家にとって実父の和田島、当時の恋人の亜里沙、恐らく中国人で日本で苦労をした祖母(浩子の母)、この3人は大切な人達で、そこに土足で踏み込まれると腹が立つ。 浩子のコントロール下で育ち、感情の沸点は低くても心が無い訳では無いと考える道上。 そう考えると、清家が道上に囁いた「(鈴木を)切りたくて切った訳じゃない」は清家の本心で、何をするか分からない浩子の脅威から鈴木を守りたかったからとも思えて来る。 諸橋外相の亡くなった元秘書が持っていた、BG株事件に諸橋が関係していた証拠になるカセットテープを所持していると思われる浩子。息子が総理になろうとする時に、権力者の諸橋との取引に使うつもりなのだろう。 清家は操られている振りをして、浩子を利用しているだけなのかもしれない。どちらにも取れる清家のキャラ設定が上手いなあ。 脚本=神田優 演出=朝比奈陽子

No.456

>> 441 【2024夏ドラマ】 「マル秘の密子さん」2話まで終了。 【死の擬似体験はいかがですか?】 初回で一番印象に残った“色彩と光彩… 【2024夏ドラマ】

「マル秘の密子さん」4話まで終了。

【密子の過去&正体が暴かれる!】
3話のラスト。
五十鈴会長「お疲れ様。ここまで順調に行っている様ね」笑顔の密子。
二人はグル?と思わせて4話の冒頭。
五十鈴会長「ここまで順調に行っている様ね、密子さん」
密子「何のことでしょう?五十鈴会長」
五十鈴会長「貴女、何者?」全然グルじゃないじゃん!こういう姑息なミスリードは嫌だな。

なので夏のクズ夫・丈晴が見たという、火事現場から逃げた人物は「九条遥人」ではなく「九条遥人の秘書の坂東」と予想。直前映像の車から降りた遥人の上着の袖口と、クズ夫を突き落とした人物の上着の袖口は別物に見えたから、それが坂東なのか雇われた男(178cmの丈晴を柵を超えて突き落とすのは女では無理だと思うので)なのかは分からないけど、遥人ではないと思う。

にしても虐待話を入れて来るとは…。
含み笑いで何を考えているのか分からない密子と、子供の時に受けた虐待の恐怖がフラッシュバックし、震えが止まらなくなってしまう弱々しい密子。振り幅の大きい役は福原遥にとっては演じ甲斐が有るだろうけど、こういうシリアス設定は要らなかったなあ。
大好きな姉の死の真相を暴いて夏を社長にし姉の構想を実現する、それが密子なりの復讐…でいいのにな。

脚本=ばばたくみ 演出=小室直子

No.457

>> 451 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」4話まで終了。 【真犯人と迫りくる謎の男…父親の壮絶過去…】 蒼佑が覚えてい… 【2024夏ドラマ】

「降り積もれ孤独な死よ」5話まで終了。

【真犯人の正体が…実の子供の正体が…】
コンクリの階段から突き落とされても、銃弾(だよね?)が腹に当たって出血多量でも、大事には至らない花音って…身体強過ぎだろ(笑)

鈴木は初回に「我が子を食らうサトゥルヌス」のタイトルをフルでスラスラ言って、有名な絵ですよと冴木に言った時に、凄く違和感が有ったのよね。それこそ「真珠の耳飾りの少女」を有名な絵と言うなら頷けるけど、サトゥルヌスって皆が知ってる様な絵か?って。そうしたら前回鈴木はこの絵の事を、テレビでやっているのを観て知ったって発言を変えて来たのよね。それでますます怪しいなあって。

鈴木が灰川の実の子供と分かった時はBINGO!と思ったけど、灰川は親の虐待を連鎖させずに、他人の子供にすら優しかったのに、何で手元でずっと育てなかったのか。
相手の女性がDV夫から逃亡中で結婚出来ず、出生届も出せず、それでもジュンと名付けて二人で育てていたのにね。
DV夫に見付かって奪われてしまったのか?
鈴木は最後に蒼佑を拉致監禁し、遂に裏の顔を見せ始めた。彼は灰川邸の子供達を恨んでいるから次々に殺してしまったの?

だとしたら顔が傷だらけの彼の正体は誰で目的は何なの?花音にも別の顔が有りそうな気もするし…うーん、分からん。でも超面白い。

脚本=橋本夏 演出=高杉考宏

  • << 462 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」6話まで終了。 【真犯人の驚愕過去…父と子に訪れた悲劇…】 ジュンを深雪(小島藤子)のDV夫に奪われてしまったのか?って前回書いたけど、そんな甘いものではなかった。そうだよね、所有物だと思っている妻が逃げて、捜したら別の男と暮らして子供まで産んでたのだから、DV夫が逆上したらああいう結果になるよね(現実のニュースで何度見て来た事か…)。 深雪は自分を犠牲にして灰川とジュンを逃し、灰川は(多分)ジュンの出自を分からなくして守る為に、養護施設の門扉の前に置いて去った。 それでも愛していたから、誕生日には毎年夜にそっと花を置いて来ていた。 ジュンはどんな人なのか知りたくて隠れて待ち伏せし、父ではないと言われたけど顔は目に焼き付け、似顔絵を書いて捜し、灰川邸に辿り着いたら「二度と来るな!」と突き飛ばされ、他人の子には優しくしているのにと、それまでの慕う気持ちが一気に憎悪に変わってしまったのね。 ラスト、冴木は鈴木の挑発をかわせずにタガが外れてしまった…。 鈴木の手錠を外してしまったからなあ。恐らく蒼佑が止めに入って、そのタイミングで鈴木が銃を奪い、蒼佑を撃って自分の事も撃つって感じかなあ。 殴る音だけを聞かせるラストって、凄い演出…。 脚本=橋本夏 演出=内藤瑛亮

No.458

>> 452 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」5話まで終了。 【子供がいる…8年越しの告白】 水季から人工中絶同意書へのサインを頼まれ… 【2024夏ドラマ】

「海のはじまり」6話まで終了。

【やっぱり産むことにした…出産を決めた本当の理由】
「海(ちゃん)のはじまり」は、祖父母以前を割愛すれば夏と水季になる訳だけど、中絶か出産かを迷っていた水季の背中を押して、自分の事が書いてある実母の母子手帳を読んでからにしようと決めさせたのは、このクリニックで中絶手術を受けた弥生が、妊婦が自由に書くノートに書き残していた心境とメッセージだった。
意図せず弥生は「海のはじまり」に関与していたという話ね。

ゆき子の忠告を受けて水季の7年を知る為に、海に案内をして貰い、住んでいたアパート、海の小学校を訪ねる夏。
アパートでは大家さんが偶然水撒きをしていて部屋に入れて貰い、小学校では夏休みだけど偶然学校に来た担任と会えて話を聞けて、極めつけは図書館は休館日なのに海が呼んだら津野が来て開けてくれて、許可は取ってある、みんな海ちゃんが大好きだからって、今回は偶然とご都合主義が多過ぎて少し引いてしまった。

水季は産後暫く迄は実家で暮らしていたのだと思っていたら、産む以前からあのアパートに住み、出産前位戻って来なさいと母親に言われても戻らなかった。あの頑固さの理由が分からないから水季の行動を許容出来ない。金欠で検診には行かず癌発見が手遅れになったって、親にしたら悔やんでも悔やみ切れない話だよ。

脚本=生方美久 演出=高野舞

  • << 463 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」7話まで終了。 【いちばん近くで支えてくれた人】 今回、大体こんな感じたったんだろうなと想像は出来るけど、ドラマとしては曖昧にされていた水季に対する津野の立ち位置が、はっきりと明かされた。 津野はやっぱり水季が…というか、海とセットの水季が好きだったのね。そして水季は、そんな津野の気持ちに気付いていながら線引はしていたけど、いよいよ時間のやりくりが厳しくなった時に“親には意地でも頼りたくなくて”、近くの他人である津野を頼った。 自分の気持ちをはっきりと言葉にする水季なので、脈が無い事は分かっていても、海の可愛さと水季の魅力には勝てず、世話を買って出る事で二人の側に居たかった。切ない話だけど、それでも津野はある意味幸せだったのよね、あの日々がずっと続いていたのなら。 それにしても何故水季があそこまで親の助けを拒否したのか、未だに理解出来ない。 津野の記憶では“勝手に産んだのだから親には頼れない”と水季は言っていた様なのだが…。 でも朱音の書いた母子手帳を「読んでごらん」と水季に渡したのは父親だし、母親は出産前位は帰ってくれば?と言ってくれていたのに、“なんてことは無い”風を装って、拒否し続けたのは水季自身だ。 もしもの時に娘を託せるのは親しかいないのに…。 脚本=生方美久 演出=ジョン・ウンヒ

No.459

>> 453 【2024夏ドラマ】 「西園寺さんは家事をしない」4話まで終了。 【恋の始まりは偽家族の終わり!?】 前回の思わせぶりなラスト… 【2024夏ドラマ】

「西園寺さんは家事をしない」5話まで終了。

【この恋心を駆逐せよ!上書き彼氏大作戦】
ルカちゃんはママのポジションに西園寺さんが入るのは嫌だけど、西園寺さんと会えなくなるのはもっと嫌なのね。
西園寺さんも偽家族は続けたいから、楠見くんが遠慮しないで済む様に、名目上の彼氏を作ろうとマチアプに登録し、実際に会ってみるのだが(最初の相手が松也でニヤリ。その後宮尾俊太郎、石田明と続く)、会話も上の空で頭の中は楠見父娘で一杯。

主人公達が恋愛モードに突入するのは何か嫌だなと心配だったけど、西園寺さんが楠見くんを思い出す時は必ずルカちゃんとセットで、何ならまずルカちゃんを思い出し、パパとして側に居る楠見くんも思い出す…みたいな描き方なので、抵抗感は無いし、恋愛って感じもそんなにしないのよね。その辺の設定は上手いなあと。

先に恋愛モードに突入したのは横井の方で、以前は自信が無くて言えなかった気持ちを、コラボをきっかけに遂に口に出そうと西園寺さんの腕を掴んだら、追い掛けて来た楠見くんがまさかの「待って下さい」からの腕掴み。えっ、ここで楠見くん、男を出すの?

でもそこはラブコメだから、予告だと横井も巻き込んで偽家族は継続させるって西園寺さんは言ってるけど(笑)
毎回ルカちゃんがいい仕事をしていて癒される。

脚本=宮本武史 演出=竹林謙太郎

No.460

>> 454 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」5話まで終了。 【ヨウコが見た命の不平等!ホームレスと政治家が緊急搬送】 ヨウコが言う様… 【2024夏ドラマ】

「新宿野戦病院」6話まで終了。

【大ヘルプ様登場!?体に異変が起こった啓三に愛の鞭!】
大ヘルプ様って何の事かと思ったら、舞のヘルプというテイでSM嬢に成りすましたヨウコって事なのか。

4、5話はヨウコを中心に、まごころ病院で繰り広げられる患者と医師・医療の話でまとめられていて、観やすくて面白かったのだけど、今回はあまり興味の無い啓三の私的な話が軸で、その他の話があっちこっちに飛びながら足されていて、まごころ病院に担ぎ込まれた患者は“遊び”で脱臼した啓三だけで、また3話迄の雑多な雰囲気に戻ってしまったな。

今回分かったのは啓介の妻は離婚しただけでピンピンしていた(笑)事と、舞の父は“風俗王のミナミ”と呼ばれるミナミ興業の社長で、だから舞は株主優待券を腐る程持っていたって事と、ヨウコは当初から啓介が実父らしいと分かっていた事位で、肝心のヨウコの無免許の件は進展無し。
ヨウコはアメリカの医学部を出ているから、日本の医師国家試験に受かり厚労大臣が認めれば、日本での医療行為は可能になるらしく、試験を受けるみたいな台詞も前に有ったけど、そもそも院長を引き継ぐ気は有るのかね。

堀井師長の件は、助産師の資格を本当に持っているのなら、戸籍上は女って事だよね。まっ、次回は堀井回になるみたいなので、それはそれで楽しみだけど。

脚本=宮藤官九郎 演出=澤田鎌作

  • << 464 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」7話まで終了。 【堀井しのぶの人生と母親への想い!】 前回ラストのしのぶの男装とぶっきらぼうな口調は、母親の前では男の振りをしているのかなと思っていたのだが、その理由が泣けたな。母親は昔、しのぶの性同一性障害の告白を丸っと受け止めてくれていたけど、悲しいかな認知症の症状が出始めていて、夫が亡くなっている事を忘れてしまい、しのぶはワンマンな父親が嫌いだったけど母親は父親が大好きだったので、男の格好で父親の口調を真似て文句ばかりを言うと、夫に言われていると思う母親の表情も明るくなり喜ぶから、実家での男装を止められずにいた。 冒頭の独居老人の孤独死(でもまごころ病院の待合室にも顔見知りの老人は沢山いて孤独ではなかったと分かる)からの、しのぶの母親の認知症による自転車事故。看護師なのに母親の認知症は認めたくなくて、検査を先延ばしにしていたしのぶも、この事故で被害者も出してしまった事で、やっと踏ん切りが付く。 主人公以外のメンバーの深堀りでも、まごころ病院や病院のメンバーを自然に絡める事の出来る設定、展開にしてあると、観ていても自然に感情移入出来るし良かったなと思える。 結局ヨウコの無免許問題は、ヨウコが啓三の腫瘍を早期発見した事で有耶無耶になったのかな?(男のしのぶの助産師資格問題も有耶無耶なまま?) 脚本=宮藤官九郎 演出=清矢明子

No.461

>> 455 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」6話まで終了 【政治家母vs秘書…黒幕からの衝撃の鉄槌】 清家の人たらし術その①(… 【2024夏ドラマ】

「笑うマトリョーシカ」7話まで終了。

【黒幕を暴け!記者が秘書と共に反撃開始!】
鈴木の記憶によると、清家が声を荒げて感情を剥き出しにしたのは3度だけ。高校時代、実父から貰った大事なオメガの時計を級友がなかなか返してくれなかった時と、鈴木が亜里沙にムッとして注意をしたら、「その言い方は無いだろ」とキレた時と、マイノリティーに寄り過ぎると保守層の反発を受けると鈴木が意見したら、反論して来た時。
清家にとって実父の和田島、当時の恋人の亜里沙、恐らく中国人で日本で苦労をした祖母(浩子の母)、この3人は大切な人達で、そこに土足で踏み込まれると腹が立つ。
浩子のコントロール下で育ち、感情の沸点は低くても心が無い訳では無いと考える道上。

そう考えると、清家が道上に囁いた「(鈴木を)切りたくて切った訳じゃない」は清家の本心で、何をするか分からない浩子の脅威から鈴木を守りたかったからとも思えて来る。

諸橋外相の亡くなった元秘書が持っていた、BG株事件に諸橋が関係していた証拠になるカセットテープを所持していると思われる浩子。息子が総理になろうとする時に、権力者の諸橋との取引に使うつもりなのだろう。
清家は操られている振りをして、浩子を利用しているだけなのかもしれない。どちらにも取れる清家のキャラ設定が上手いなあ。

脚本=神田優 演出=朝比奈陽子

  • << 465 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」8話まで終了。 【記者vs政治家母!知られざる親子の秘密】 うーん、話が進まない。 道上は父親の不審死や、自分も愛媛で危ない目(多分BG株事件を掘り返されたくない人物からの警告)に遭っているのに、全く警戒心が無くて猪突猛進するのみだし、浩子に忠告されて、その場では息子の勇気に安全確認の電話をしたけど、帰京してからも意識は仕事第一で、勇気が巻き込まれない様にするにはどうすればいいか…みたいな思考は感じ取れないのよね。 だから観ていて苛々するし、勇気に何か有るのではと思わせる様な演出も含めて、ハラハラさせたかったのだろうけど、道上の母親としての危機感が感じられないから、ホント苛々するだけだった。 こんなのなら道上の母親としてのパートって要らなかったね。 浩子とその母親の過去を探る取材なんて、相手が40年も前の客の名前や口癖迄覚えていて、簡単に浩子のルーツは中国って割れてしまうし…(苦笑) 取材の部分こそもっと丁寧に描くべきなのではと思ってしまった。 冒頭の浩子が道上に言った「仕事もいいけど絆を強める為にも、子供の頃はなるべく側に居てあげなくては駄目よ」は、母親としての本音の忠告の様な気がして…。何か浩子黒幕説は違うのかなという気もして来た。 脚本=福田晶平 演出=小林義則

No.462

>> 457 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」5話まで終了。 【真犯人の正体が…実の子供の正体が…】 コンクリの階段から突き落… 【2024夏ドラマ】

「降り積もれ孤独な死よ」6話まで終了。

【真犯人の驚愕過去…父と子に訪れた悲劇…】
ジュンを深雪(小島藤子)のDV夫に奪われてしまったのか?って前回書いたけど、そんな甘いものではなかった。そうだよね、所有物だと思っている妻が逃げて、捜したら別の男と暮らして子供まで産んでたのだから、DV夫が逆上したらああいう結果になるよね(現実のニュースで何度見て来た事か…)。
深雪は自分を犠牲にして灰川とジュンを逃し、灰川は(多分)ジュンの出自を分からなくして守る為に、養護施設の門扉の前に置いて去った。
それでも愛していたから、誕生日には毎年夜にそっと花を置いて来ていた。
ジュンはどんな人なのか知りたくて隠れて待ち伏せし、父ではないと言われたけど顔は目に焼き付け、似顔絵を書いて捜し、灰川邸に辿り着いたら「二度と来るな!」と突き飛ばされ、他人の子には優しくしているのにと、それまでの慕う気持ちが一気に憎悪に変わってしまったのね。

ラスト、冴木は鈴木の挑発をかわせずにタガが外れてしまった…。
鈴木の手錠を外してしまったからなあ。恐らく蒼佑が止めに入って、そのタイミングで鈴木が銃を奪い、蒼佑を撃って自分の事も撃つって感じかなあ。
殴る音だけを聞かせるラストって、凄い演出…。

脚本=橋本夏 演出=内藤瑛亮

  • << 469 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」7話まで終了。 【新事件で新たな犠牲者…新たな謎の始まり…】 2017年の幕引きはほぼ予想通りだった。 タコ殴りされながらも隙を見て冴木の銃を奪い、嬉々として冴木を撃とうとする鈴木。咄嗟に間に入り自分が撃たれて死ぬ蒼佑。日記を読んだ花音から、父は貴方を愛していたと言われても理解出来ていなかった鈴木は、目の前で兄を助けて死んだ蒼佑の、理屈では無い咄嗟の行動を見て、もしかしたら初めて無償の愛というものを実感し、打ちのめされて、灰川の自分への無償の愛も実感したのではないだろうか。だから自分で自分を消すしかなかった。 親の愛を知らずに育った灰川が、無償の愛を実感したのは恐らく、深雪が息子のジュンを助ける為に、自分が犠牲になったのを目撃した時だと思われ、だから灰川は陰ながら息子を見守り愛する事が出来たし、虐待された他人の子に優しく出来た。 冴木も生前の蒼佑からの前向きな留守録の長いメッセージを聞いて、暴力衝動を抑える事が出来たのだから、あの時の蒼佑の行動を見ていた花音も、2024年の世界で、他人を傷付ける側ではなく、助けたり匿ったりしている側に居ると信じたい。 記者の森を介在させる事で、2017年の過去から現在の新たな事件へと、上手く繋いだなと思う。で、そろそろ“顔に傷男”の種明かしをして欲しいかな。 脚本=橋本夏 演出=内藤瑛亮

No.463

>> 458 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」6話まで終了。 【やっぱり産むことにした…出産を決めた本当の理由】 「海(ちゃん)のはじ… 【2024夏ドラマ】

「海のはじまり」7話まで終了。

【いちばん近くで支えてくれた人】
今回、大体こんな感じたったんだろうなと想像は出来るけど、ドラマとしては曖昧にされていた水季に対する津野の立ち位置が、はっきりと明かされた。
津野はやっぱり水季が…というか、海とセットの水季が好きだったのね。そして水季は、そんな津野の気持ちに気付いていながら線引はしていたけど、いよいよ時間のやりくりが厳しくなった時に“親には意地でも頼りたくなくて”、近くの他人である津野を頼った。

自分の気持ちをはっきりと言葉にする水季なので、脈が無い事は分かっていても、海の可愛さと水季の魅力には勝てず、世話を買って出る事で二人の側に居たかった。切ない話だけど、それでも津野はある意味幸せだったのよね、あの日々がずっと続いていたのなら。

それにしても何故水季があそこまで親の助けを拒否したのか、未だに理解出来ない。
津野の記憶では“勝手に産んだのだから親には頼れない”と水季は言っていた様なのだが…。
でも朱音の書いた母子手帳を「読んでごらん」と水季に渡したのは父親だし、母親は出産前位は帰ってくれば?と言ってくれていたのに、“なんてことは無い”風を装って、拒否し続けたのは水季自身だ。
もしもの時に娘を託せるのは親しかいないのに…。

脚本=生方美久 演出=ジョン・ウンヒ

  • << 470 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」8話まで終了。 【実の父との再会…俺だって悲しいのに】 夏の実父(溝江元春=田中哲司)、人を小馬鹿にした様な話し方でペラペラ喋る所は夏と真逆だけど、肝心な所で言葉足らずなのは夏と一緒。 しかし何で夏は海を同行させたのかね。ゆき子は反対しなかったのかしら(大和が来たって事は月岡家は皆知ってたって事よね?)。ああいう話し方で人を傷付ける男ってゆき子が一番分かってる筈なのに。 前回の津野に対する朱音の「(遺品に)触らないで!家族でやりますから」も、相当の言葉足らずで酷かったけど、今回の(逆上がりに海のネックレスは危ないから外そうとした)弥生に対する夏の怒気を含んだ「やめて!」も、それは無いだろうという位言葉足らずで酷かった。その意味では朱音と夏も似た者同士なのかも。(咄嗟でもやめて!じゃなくて、ごめん!ってまず言えば、弥生の手は止まるのになあ) それだけじゃなくて、夏のやる事、言う事が、ちょいちょい弥生の心の深部をえぐっている様に感じる。夏に悪気は無くて、海に誠実であろうとしているだけなのが分かっているから、弥生もそういう夏に誠実でいたい。だから本音は言えない、言わない。でも辛そう。 弥生にとって、そんな不安定な気持ちを吐き出せるのが津野という流れは、中々面白い。 脚本=生方美久 演出=風間太樹

No.464

>> 460 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」6話まで終了。 【大ヘルプ様登場!?体に異変が起こった啓三に愛の鞭!】 大ヘルプ様って何… 【2024夏ドラマ】

「新宿野戦病院」7話まで終了。

【堀井しのぶの人生と母親への想い!】
前回ラストのしのぶの男装とぶっきらぼうな口調は、母親の前では男の振りをしているのかなと思っていたのだが、その理由が泣けたな。母親は昔、しのぶの性同一性障害の告白を丸っと受け止めてくれていたけど、悲しいかな認知症の症状が出始めていて、夫が亡くなっている事を忘れてしまい、しのぶはワンマンな父親が嫌いだったけど母親は父親が大好きだったので、男の格好で父親の口調を真似て文句ばかりを言うと、夫に言われていると思う母親の表情も明るくなり喜ぶから、実家での男装を止められずにいた。

冒頭の独居老人の孤独死(でもまごころ病院の待合室にも顔見知りの老人は沢山いて孤独ではなかったと分かる)からの、しのぶの母親の認知症による自転車事故。看護師なのに母親の認知症は認めたくなくて、検査を先延ばしにしていたしのぶも、この事故で被害者も出してしまった事で、やっと踏ん切りが付く。

主人公以外のメンバーの深堀りでも、まごころ病院や病院のメンバーを自然に絡める事の出来る設定、展開にしてあると、観ていても自然に感情移入出来るし良かったなと思える。

結局ヨウコの無免許問題は、ヨウコが啓三の腫瘍を早期発見した事で有耶無耶になったのかな?(男のしのぶの助産師資格問題も有耶無耶なまま?)

脚本=宮藤官九郎 演出=清矢明子

  • << 471 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」8話まで終了。 【アイドルのストーカー騒動!爆破事件に発展!?犯人は…】 まず初登場の、呼吸器内科医なのに小遣い月に2万の“白木の旦那”のあれこれで笑わせて、その旦那が内緒で通い詰めていたコンカフェの人気No.1かえでが、客の男にストーカーをされているとNOT ALONEに相談、同席していた岡本が客として店に行って、そのストーカー客の後藤に諭す様に警告、でも法的根拠が無いので舞が望む様な拘束は出来ず、何か不穏な空気が漂い始めたと思ったら、いきなりのコンカフェが入る雑居ビルで爆破音からの火災。 ここからはまごころ病院に負傷者がどんどん運び込まれトリアージ。容疑者と思われる後藤も大火傷。コンカフェ店長は犯人より先に他の人を診ろ!ヨウコは例によって命は平等、重傷者から優先を崩さないという、これ迄で一番のシリアス展開。 岡本は捕まえておけば…と後悔するが、その後の舞とICUに居るかえでの筆談で、後藤は心を入れ替えていて犯人ではないと分かるという意外な展開。 真犯人も重傷だったが、いわゆる“無敵な人”という、リアルで虚しい結末。 それでもこの修羅場を経た亨は、以前、舞に聞かれた社会は平等か?について「答えは社会は平等じゃねえけど、命は平等だから虚しくねえ、だな」とヨウコに言うのだった。彼女は寝落ちしてたけどw 脚本=宮藤官九郎 演出=河毛俊作

No.465

>> 461 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」7話まで終了。 【黒幕を暴け!記者が秘書と共に反撃開始!】 鈴木の記憶によると、清… 【2024夏ドラマ】

「笑うマトリョーシカ」8話まで終了。

【記者vs政治家母!知られざる親子の秘密】
うーん、話が進まない。
道上は父親の不審死や、自分も愛媛で危ない目(多分BG株事件を掘り返されたくない人物からの警告)に遭っているのに、全く警戒心が無くて猪突猛進するのみだし、浩子に忠告されて、その場では息子の勇気に安全確認の電話をしたけど、帰京してからも意識は仕事第一で、勇気が巻き込まれない様にするにはどうすればいいか…みたいな思考は感じ取れないのよね。
だから観ていて苛々するし、勇気に何か有るのではと思わせる様な演出も含めて、ハラハラさせたかったのだろうけど、道上の母親としての危機感が感じられないから、ホント苛々するだけだった。
こんなのなら道上の母親としてのパートって要らなかったね。

浩子とその母親の過去を探る取材なんて、相手が40年も前の客の名前や口癖迄覚えていて、簡単に浩子のルーツは中国って割れてしまうし…(苦笑)
取材の部分こそもっと丁寧に描くべきなのではと思ってしまった。

冒頭の浩子が道上に言った「仕事もいいけど絆を強める為にも、子供の頃はなるべく側に居てあげなくては駄目よ」は、母親としての本音の忠告の様な気がして…。何か浩子黒幕説は違うのかなという気もして来た。

脚本=福田晶平 演出=小林義則

  • << 472 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」9話まで終了。 【政治家母の陰謀を暴け!復讐の意味に迫る】 やはり道上父を事故死に見せかけて殺す様に指示したのは、BG株事件を掘り起こされたくない諸橋外相だった(愛媛で道上をつけ回し車で脅したのも諸橋の手下)。都合が悪くなると、汚れ仕事をやらせていた富樫とその手下の村井も始末させたけど、村井だけ命をとりとめ、警察の聴取に諸橋の指示で動いていたと供述、諸橋は失脚した。 今回はまた愛南町に押し掛けた道上に対して、「よく調べたわね」とそのご褒美なのか、自分の人生を話して聞かせる浩子(長い独白だったけど、何か達観した様な感じを漂わせていて、この浩子には野心の様な物は感じ取れなかった)。清家嘉和の事故死に浩子は関わっていない。でもDVを受けていて一度だけ和田島に相談したから、和田島が手を回したのかもと。そして、ハヌッセン論文については浩子は無関係だと(これは本当みたい)。 道上は肝心な所には辿り着けていないと指摘した浩子。 これは清家はもう浩子のコントロール下にはないという事なのかな。であるなら今のハヌッセンは誰なのか?(もう清家自身の様な気もするのだが) 気になるのは小松のヘルパー田所で、相関図では何故か亜里沙の真上に居るのよね。もしかしてってヤツ? 脚本=いずみ吉紘 演出=岩田和行

No.466

【2024夏ドラマ】〚視聴離脱したドラマ〛

「青島くんはいじわる」3話迄で離脱した。
1、2話はまあまあだったのだけど、3話でもういいかなと。年の差カップルが惹かれ合うには、もう少し“芯”が欲しかったかな。
脚本=関えり香 演出=金井純一①②、藤澤浩和③

「嗤う淑女」初回のみで離脱した。
それなりの仕上がりにはなっていたけど、視聴を続けたくなる様な特に惹かれる部分は無かったので。
脚本=泉澤陽子 演出=松木創

「マウンテンドクター」4話迄で離脱した。
第2話は良かったけど、後はとにかく脚本に問題有りで。シリアスドラマなのにご都合主義が優先され、人間がしっかり描けてないのはどうなの?って話。
脚本=高橋悠也 演出=国本雅弘

「シュガードッグライフ」2話迄で離脱した。
BL物は大前提として設定に工夫が有る、主人公二人を演じる役者に魅力が有る、この二つが揃ってないと特に視聴を続けたいとは思わないので。
脚本=高橋幹子 演出=本田隆一

「マル秘の密子さん」5話迄で離脱した。
2話迄は面白かったのだけど、前回で密子の素性と目的(復讐)が明かされ、ドラマの質感がウエットになってしまった事、中身が有っての“寸止め”ならいいけど、うっすい中身で次回に引っ張る為の“寸止め”ばかりでは観る気も失せる。
脚本=丑尾健太郎⑤ 演出=伊藤彰記⑤

No.467

【2024夏ドラマ】〚感想は書いていないが視聴しているドラマ〛

GP帯
「ビリオン✕スクール」6話迄視聴済み。
脚本の我人祥太氏は、テレ東の深夜ドラマでよく見掛けてはいたけど、多分GP帯で単独執筆するのは初めて、しかもオリジナルという事で期待はしていなかったのだけど、テーマもしっかりしているし、登場人物の設定もブレる事が無いので話に説得力が有り、おふざけとシリアスのバランスも良く観ていて飽きない。松田元太には芝居心が有るので、今後オファーが増えそう。
主演=山田涼介 脚本=我人祥太 演出=瑠東東一郎 他


「しょせん他人事ですから」4話迄視聴済み。
漫画原作だけど脚本が小峯裕之氏の単独執筆なので観てみたら、中島健人の役作りとしての独特な台詞回しが若干気にはなるけど、今益々酷くなっているネットトラブル専門の弁護士の話というのはタイムリーだし、勉強にもなるし観て損は無いドラマ。
主演=中島健人 脚本=小峯裕之 演出=本橋圭太 他


「スカイキャッスル」4話迄視聴済み。
話がサクサク進んで面白かったのだけど、もし子供(中3)の未久(田牧そら)が、主人公一家に復讐する話に移行して行くのなら何か嫌だなあ。そういうのは楽しめないからあまり観たくないので、作り方にもよるけど視聴離脱する可能性も有るかも。
主演=松下奈緒 脚本=橋本裕志 演出=田村直己 他

  • << 485 【2024夏ドラマ】 「ビリオン×スクール」全11話終了。 【AI教師は本当の教師になれるのか】 初回を観た時は、こんなに泣かされるドラマになるとは夢にも思わなかった。 大財閥の跡取り息子・加賀美が、AI教師ティーチを完成させるべく生データ取りの為に、私立絵都学園高校の寄せ集めクラス0組に秘書と共に教師として潜入、金とIT技術に物を言わせて、普通ではない方法で生徒の諸問題を解決して行く、そういう楽しくもバカバカしいドラマなのかと思っていたら…。 2話でひめ香に対する壮絶なイジメが描かれ、加賀美は対処するもこの問題の根は深く一筋縄では行かない。このイジメ問題だけは一貫してシリアスに丁寧に描かれていて、最後の方で加害者側の事情も描かれ、改心して心からの謝罪をするのだが、それで大団円にするのではなく、頭では許そうとしても心がついて行かないひめ香の苦悩を描き、加賀美に「許さなくていい」被害者が苦しむ必要はないと言わせている。 大金持ちとか、実は小学校でイジメられていたとか、転落事故に遭い記憶喪失、脳の一部がAIとかの加賀美の設定は、一筋縄では行かないイジメ問題をドラマの核に据えたい脚本家が、“エンタメとしても成立させる為の装置”として考えたのかなと思う位、根はとても真面目で考えさせられるいいドラマだった。 脚本=我人祥太 チーフ演出=瑠東東一郎

No.468

【2024夏ドラマ】〚感想は書いていないが視聴しているドラマ〛

深夜帯
「さっちゃん、僕は。」9話迄視聴済み。
大学生の京介が、隣に住む女性の誘いに乗って関係を持ったら、彼女は人妻で夫が盗撮をしていて、後から慰謝料を請求される。故郷に住む京介の彼女の早智が、大学1年なのに少女みたいな外見と中身なのがポイント。一度は京介の浮気を許すけど嫉妬は消せず別れを切り出し、自業自得とはいえ京介は踏んだり蹴ったり。←今ここ。人妻紫乃が何故京介を求めたのかがイマイチ分からないので消化不良。

「あの子のこども」7話迄視聴済み。
高2の春に避妊に失敗して妊娠。この先どうしたら良いのか真剣に話し合い、結論が出せないまま取り敢えずお互いに親に話す。どちらの母親も当然の様に中絶一択で話を進めるが、エコー写真を見てしまった福(桜田ひより)は、割り切れず決め切れない。相手の宝(細田佳央太)が誠実な子という設定なので観ていて救われる。

「ひだまりが聴こえる」7話迄視聴済み。
BL物みたいなのだが、その部分はまだ入口で、難聴の航平(中沢元紀)を自然に思いやり普通に接する太一(小林虎之介)、彼の影響で避けていた事にトライする様になる航平、この関係が心地良い青春ドラマとしてかなりいい仕上がり。

「錦糸町パラダイス」5話迄視聴済み。
5話時点ではまだ掴み所が無い。皆が過去と向き合い始めたら何かが分かるのかも。

No.469

>> 462 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」6話まで終了。 【真犯人の驚愕過去…父と子に訪れた悲劇…】 ジュンを深雪(小島藤… 【2024夏ドラマ】

「降り積もれ孤独な死よ」7話まで終了。

【新事件で新たな犠牲者…新たな謎の始まり…】
2017年の幕引きはほぼ予想通りだった。
タコ殴りされながらも隙を見て冴木の銃を奪い、嬉々として冴木を撃とうとする鈴木。咄嗟に間に入り自分が撃たれて死ぬ蒼佑。日記を読んだ花音から、父は貴方を愛していたと言われても理解出来ていなかった鈴木は、目の前で兄を助けて死んだ蒼佑の、理屈では無い咄嗟の行動を見て、もしかしたら初めて無償の愛というものを実感し、打ちのめされて、灰川の自分への無償の愛も実感したのではないだろうか。だから自分で自分を消すしかなかった。

親の愛を知らずに育った灰川が、無償の愛を実感したのは恐らく、深雪が息子のジュンを助ける為に、自分が犠牲になったのを目撃した時だと思われ、だから灰川は陰ながら息子を見守り愛する事が出来たし、虐待された他人の子に優しく出来た。

冴木も生前の蒼佑からの前向きな留守録の長いメッセージを聞いて、暴力衝動を抑える事が出来たのだから、あの時の蒼佑の行動を見ていた花音も、2024年の世界で、他人を傷付ける側ではなく、助けたり匿ったりしている側に居ると信じたい。

記者の森を介在させる事で、2017年の過去から現在の新たな事件へと、上手く繋いだなと思う。で、そろそろ“顔に傷男”の種明かしをして欲しいかな。

脚本=橋本夏 演出=内藤瑛亮

  • << 473 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」8話まで終了。 【過去と現在を繋ぐ謎…謎めく新犯人の存在…】 まだ確定では無いけど、少なくとも美久ちゃんの件に関しては花音は助ける側の人で、灰川の行いを引き継ぎたいと思って行動していた事が分かりホッとした。 ただ五味が言う様に、花音には死が纏わり付いている様に見えるのも確かなので、全てがシロとも言い切れない危うさが有り、それがこのドラマの魅力にもなっている。 顔に傷男はまだ謎なんだけど(健流ではない)、冴木に襲い掛かり「花音!逃げろ!」と叫んで、実際花音は逃げたので、少なくとも現時点では花音と面識や何かの関係が有る人なのかなと。小出しの出し方は上手いな。 ドラマのオリジナルキャラクターとして記者の森を介在させ、2017年の事件から2024年現在の新たな事件へと繋いだ構成は良かったのだが、森の口から語られる彼女の“薄い過去”は要らなかったな。その設定だけ、このドラマの世界観から浮いてしまっている。 冴木から何でそんなに必死になれるのかを聞かれて、例えば「過去に取り返しのつかない事をしてしまった事があるから…ですよ。やれる事は全部やっておきたい」って答えるだけで、冴木には十分伝わると思う。大人の事情で山下美月の見せ場を作る必要が有ったのかもだけど、残念ながら浮いて逆効果になってた。 脚本=橋本夏 演出=二宮崇

No.470

>> 463 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」7話まで終了。 【いちばん近くで支えてくれた人】 今回、大体こんな感じたったんだろうなと… 【2024夏ドラマ】

「海のはじまり」8話まで終了。

【実の父との再会…俺だって悲しいのに】
夏の実父(溝江元春=田中哲司)、人を小馬鹿にした様な話し方でペラペラ喋る所は夏と真逆だけど、肝心な所で言葉足らずなのは夏と一緒。
しかし何で夏は海を同行させたのかね。ゆき子は反対しなかったのかしら(大和が来たって事は月岡家は皆知ってたって事よね?)。ああいう話し方で人を傷付ける男ってゆき子が一番分かってる筈なのに。

前回の津野に対する朱音の「(遺品に)触らないで!家族でやりますから」も、相当の言葉足らずで酷かったけど、今回の(逆上がりに海のネックレスは危ないから外そうとした)弥生に対する夏の怒気を含んだ「やめて!」も、それは無いだろうという位言葉足らずで酷かった。その意味では朱音と夏も似た者同士なのかも。(咄嗟でもやめて!じゃなくて、ごめん!ってまず言えば、弥生の手は止まるのになあ)

それだけじゃなくて、夏のやる事、言う事が、ちょいちょい弥生の心の深部をえぐっている様に感じる。夏に悪気は無くて、海に誠実であろうとしているだけなのが分かっているから、弥生もそういう夏に誠実でいたい。だから本音は言えない、言わない。でも辛そう。

弥生にとって、そんな不安定な気持ちを吐き出せるのが津野という流れは、中々面白い。

脚本=生方美久 演出=風間太樹

  • << 478 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」9話まで終了。 【夏くんの恋人へ】 目黒蓮の体調不良で撮影が間に合わず、一週お休みになってしまったのが残念(前回の話の記憶が薄れてしまっているから。特にこういう内容なら続けて観たかったな)。 前回から描かれていた弥生の疎外感。あの時の津野の「あの人、水季水季って…」の台詞が今回に繋がっていたし。 ずっと水季呼びの夏には私もずっと違和感が。例えば少なくとも海に水季の事を聞いたり話したりする時は、ママって言わない?普通は。何で海にまで“恋人だった自分”を押し通すのかなって。ああいうのが弥生にはボディーブローの様に効いていたというのは有ったと思う。 弥生の「私が頑張ったせいで(夏を)頑張らせちゃった」は、当初は海のお母さんになる事で中絶の後悔を上書きしたいという思いが強く、夏の尻を叩いた面も有ったからよね。 以前の産婦人科のノートへの弥生の書き込みの言葉の一部も、あれで産むと決めた水季の、「夏くんの恋人へ」という手紙の中の言葉として弥生に還って来た。海の母親になるかは“自分で決めて下さい。どちらを選択してもそれはあなたの幸せの為です” 水季がいつもそこに居る様な疎外感が辛い弥生は「月岡くんと二人でいたかった」と本音を口に出し別れを選択した。 二人が出会い恋人になる迄が冒頭に描かれていて、より切なさが増した。 脚本=生方美久 演出=高野舞

No.471

>> 464 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」7話まで終了。 【堀井しのぶの人生と母親への想い!】 前回ラストのしのぶの男装とぶっきら… 【2024夏ドラマ】

「新宿野戦病院」8話まで終了。

【アイドルのストーカー騒動!爆破事件に発展!?犯人は…】
まず初登場の、呼吸器内科医なのに小遣い月に2万の“白木の旦那”のあれこれで笑わせて、その旦那が内緒で通い詰めていたコンカフェの人気No.1かえでが、客の男にストーカーをされているとNOT ALONEに相談、同席していた岡本が客として店に行って、そのストーカー客の後藤に諭す様に警告、でも法的根拠が無いので舞が望む様な拘束は出来ず、何か不穏な空気が漂い始めたと思ったら、いきなりのコンカフェが入る雑居ビルで爆破音からの火災。

ここからはまごころ病院に負傷者がどんどん運び込まれトリアージ。容疑者と思われる後藤も大火傷。コンカフェ店長は犯人より先に他の人を診ろ!ヨウコは例によって命は平等、重傷者から優先を崩さないという、これ迄で一番のシリアス展開。
岡本は捕まえておけば…と後悔するが、その後の舞とICUに居るかえでの筆談で、後藤は心を入れ替えていて犯人ではないと分かるという意外な展開。
真犯人も重傷だったが、いわゆる“無敵な人”という、リアルで虚しい結末。

それでもこの修羅場を経た亨は、以前、舞に聞かれた社会は平等か?について「答えは社会は平等じゃねえけど、命は平等だから虚しくねえ、だな」とヨウコに言うのだった。彼女は寝落ちしてたけどw

脚本=宮藤官九郎 演出=河毛俊作

  • << 474 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」9話まで終了。 【恋の三角関係ついに終焉!?患者家族からカスハラで困惑】 まさかの時間軸を2025年に飛ばした! 新たなウイルスによるパンデミックが起こる世界に。 日本の医師免許を取ったヨウコは、一時帰国しようとしたが、アメリカはロックダウンで帰れず、日本人の国内発症第一号患者の事は直ぐにニュースに。 これはあのコロナ禍を沈静化させた事で、もう大丈夫と日本国中慢心してやいませんか?という、クドカンからの問い掛けなのだろうなと感じた。 我々は経験が有るのだから「今度は正しく怖がらないと」と啓介は自分を戒めていたけど。 予告では「外国人は国に帰れ」「ルミナウイルスを日本に持ち込むな」等々の、過去に何も学んでいない外国人排斥運動も起こる様で、“実際に有り得そう”と思えてしまうのが悲しい。 多国籍人の住む混沌とした街の病院の話だから、野戦病院というタイトルにしたのかと思っていたら、再びの新型ウイルスとの戦いを強いられる医療従事者達という意味も込められていたのね。 院長の提案で、カンファレンスという形でそれぞれの当直時の患者の話をして、お互いの理解を深め合うシーンも良かったし、冒頭の、言い方を変えながらの「ええー」という台詞の繰り返しだけで、状況を想像させる濱田岳の一人芝居も絶品だった。 脚本=宮藤官九郎 演出=野田悠介

No.472

>> 465 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」8話まで終了。 【記者vs政治家母!知られざる親子の秘密】 うーん、話が進まない。… 【2024夏ドラマ】

「笑うマトリョーシカ」9話まで終了。

【政治家母の陰謀を暴け!復讐の意味に迫る】
やはり道上父を事故死に見せかけて殺す様に指示したのは、BG株事件を掘り起こされたくない諸橋外相だった(愛媛で道上をつけ回し車で脅したのも諸橋の手下)。都合が悪くなると、汚れ仕事をやらせていた富樫とその手下の村井も始末させたけど、村井だけ命をとりとめ、警察の聴取に諸橋の指示で動いていたと供述、諸橋は失脚した。

今回はまた愛南町に押し掛けた道上に対して、「よく調べたわね」とそのご褒美なのか、自分の人生を話して聞かせる浩子(長い独白だったけど、何か達観した様な感じを漂わせていて、この浩子には野心の様な物は感じ取れなかった)。清家嘉和の事故死に浩子は関わっていない。でもDVを受けていて一度だけ和田島に相談したから、和田島が手を回したのかもと。そして、ハヌッセン論文については浩子は無関係だと(これは本当みたい)。
道上は肝心な所には辿り着けていないと指摘した浩子。

これは清家はもう浩子のコントロール下にはないという事なのかな。であるなら今のハヌッセンは誰なのか?(もう清家自身の様な気もするのだが)
気になるのは小松のヘルパー田所で、相関図では何故か亜里沙の真上に居るのよね。もしかしてってヤツ?

脚本=いずみ吉紘 演出=岩田和行

  • << 476 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」10話まで終了。 【ついに政治家を操る者の正体発覚!?】 相関図のヘルパーの位置(わざと?ミス?)で予想は出来ていたから衝撃は無く、寧ろいくら整形したとはいえ、田辺桃子→和田光沙の変貌具合は苦しく、また和田光沙の正面の顔写真1枚を見ただけで、娘の亜里沙だと気付く実母、それで確証を得る道上という流れも苦しかったなと。 細かい指摘をすると、和田さんは田辺さんに寄せて演じてはいたのだけど、決定的な違いは声なのよね。田辺さんのあの若干鼻に掛かる独特の発声は、持って生まれた物だから流石に真似は出来ない。あと人は年を取ると声が低くなる傾向が有るけど、和田さんの声は寧ろ田辺さんより高くなっていたので、そこにも違和感が。 構図としては亜里沙が清家を操り、代議士当選と共に浩子と縁を切らせ、自分は失踪を装って鈴木を清家の側に置かせ、裏では変わらずに清家を操っていたつもりだったけど、3年前に突然自分も清家から捨てられたと。 もうこれは清家自身が自我を確立させて、操られる事を拒否したのだとしか思えない。 そして今度は道上にブレーンになる事を持ち掛ける清家。 その心は…道上なら政策上の意見はどんどん出してくれるけど、人を操ろうなんて事はしない筈だから…かな? 次が最終回。道上は浩子から託された盗聴テープを世に出すや否や? 脚本=神田優 演出=城宝秀則

No.473

>> 469 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」7話まで終了。 【新事件で新たな犠牲者…新たな謎の始まり…】 2017年の幕引き… 【2024夏ドラマ】

「降り積もれ孤独な死よ」8話まで終了。

【過去と現在を繋ぐ謎…謎めく新犯人の存在…】
まだ確定では無いけど、少なくとも美久ちゃんの件に関しては花音は助ける側の人で、灰川の行いを引き継ぎたいと思って行動していた事が分かりホッとした。
ただ五味が言う様に、花音には死が纏わり付いている様に見えるのも確かなので、全てがシロとも言い切れない危うさが有り、それがこのドラマの魅力にもなっている。

顔に傷男はまだ謎なんだけど(健流ではない)、冴木に襲い掛かり「花音!逃げろ!」と叫んで、実際花音は逃げたので、少なくとも現時点では花音と面識や何かの関係が有る人なのかなと。小出しの出し方は上手いな。

ドラマのオリジナルキャラクターとして記者の森を介在させ、2017年の事件から2024年現在の新たな事件へと繋いだ構成は良かったのだが、森の口から語られる彼女の“薄い過去”は要らなかったな。その設定だけ、このドラマの世界観から浮いてしまっている。
冴木から何でそんなに必死になれるのかを聞かれて、例えば「過去に取り返しのつかない事をしてしまった事があるから…ですよ。やれる事は全部やっておきたい」って答えるだけで、冴木には十分伝わると思う。大人の事情で山下美月の見せ場を作る必要が有ったのかもだけど、残念ながら浮いて逆効果になってた。

脚本=橋本夏 演出=二宮崇

  • << 477 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」9話まで終了。 【誰も知らない真実…紐解かれていく謎と秘密】 顔に傷男は花音の養護施設時代の仲間で、2才上の瀬川涼と判明(やっとクレジットに笠松将の名が!)。健流の母親役にハセキョーが出た時に、これはこの先何か有るなと想像出来た様に、以前に少しだけ出た花音の施設時代の先生役が中山忍で、えっ?出番これだけの為に?って思ったので、あの時に“また出て来るとしたら?”って想像すれば、顔に傷男と花音の関係も予想出来てたのになあ…。 花音はいつ涼兄ちゃんだと気付いたのだろう。2017年の灰川邸で男が襲って来た時は応戦して(しかも火傷痕の有る男に火を浴びせて)いたので、知らなかった筈。 でも2024年の今回、冴木を襲って来た時は男に向かってまず「ダメッ!」って叫んだ、これは明らかに涼だと分かってるよね。 2024年のマヤ殺しと優磨殺し(今は未遂)は、健流が殺された?と知った母親・陽子の復讐っぽいのだが、残された謎は健流の死因。恐らくそれが書かれていた灰川日記の1ページを花音は悟に渡し、悟は森記者に渡した模様。 全部終わらせると、灰川邸に陽子を呼び出した花音は、自分を殺させて逮捕させるつもり?冴木や五味達が駆け付けて未然に防ぐとは思うけど。 健流が殺されたのは健流自身に原因が有ったからだよね、多分。 脚本=橋本夏 演出=二宮崇

No.474

>> 471 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」8話まで終了。 【アイドルのストーカー騒動!爆破事件に発展!?犯人は…】 まず初登場の、… 【2024夏ドラマ】

「新宿野戦病院」9話まで終了。

【恋の三角関係ついに終焉!?患者家族からカスハラで困惑】
まさかの時間軸を2025年に飛ばした!
新たなウイルスによるパンデミックが起こる世界に。
日本の医師免許を取ったヨウコは、一時帰国しようとしたが、アメリカはロックダウンで帰れず、日本人の国内発症第一号患者の事は直ぐにニュースに。
これはあのコロナ禍を沈静化させた事で、もう大丈夫と日本国中慢心してやいませんか?という、クドカンからの問い掛けなのだろうなと感じた。
我々は経験が有るのだから「今度は正しく怖がらないと」と啓介は自分を戒めていたけど。
予告では「外国人は国に帰れ」「ルミナウイルスを日本に持ち込むな」等々の、過去に何も学んでいない外国人排斥運動も起こる様で、“実際に有り得そう”と思えてしまうのが悲しい。

多国籍人の住む混沌とした街の病院の話だから、野戦病院というタイトルにしたのかと思っていたら、再びの新型ウイルスとの戦いを強いられる医療従事者達という意味も込められていたのね。

院長の提案で、カンファレンスという形でそれぞれの当直時の患者の話をして、お互いの理解を深め合うシーンも良かったし、冒頭の、言い方を変えながらの「ええー」という台詞の繰り返しだけで、状況を想像させる濱田岳の一人芝居も絶品だった。

脚本=宮藤官九郎 演出=野田悠介

  • << 479 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」10話まで終了。 【未知のウイルスの脅威!タイムリミットは発熱後の5日間】 日本の医師免許を取得し、かちどき医療センターで前期研修をスタートさせたヨウコが、新型ウイルスのルミナ禍にどうやってまごころ病院に戻るのかと思ったら…。 罹患した息子に会えない母親の為に、担当外なのにルミナ病室に入ってリモート面会をさせてあげた行為のペナルティーで、(名目上)2週間の出禁になったのでまごころに戻れたという設定が上手かった。短い時間にまとめたエピソード中に、未知のウイルスと情報誤認の怖さ、コロナ禍の経験を生かしたヨウコの患者と家族を想う機転、コロナ初期と同じく治療法が無ければ人はあっけなく亡くなるという事実と虚しさ等が描かれて、あの頃の何とも言えない恐怖が蘇った。 日本人の悪い癖[喉元過ぎれば熱さを忘れる]になってやしないか?というクドカンからの戒め、しかと受け止めた。 情報誤認から外国人排斥運動が起き、事務所が破壊されNPO活動が出来ず、危険なので解散を強いられた舞の怒りと虚無も切なかった。いくら言ってもパパ活や立ちん坊をやめない女達も、蜘蛛の子を散らす様に居なくなった。「人間の言う事は聞かないのにウイルスの言う事は聞くのかよ!」 次が最終回。クドカンがどうまとめるのか、しかと見届けよう。 脚本=宮藤官九郎 演出=澤田鎌作

No.475

【2024夏ドラマ】〚ちょこっと感想〛

「あの子の子ども」9話まで終了。

【父が緊急帰国!波乱の家族会議】
前回は宝の母の考え、今回は福の父の考えがクローズアップされて、それぞれに頷ける部分も有ったけど、両者共にそれぞれの子供の考えは全く聞かずに、現実社会に生きる大人としての判断が取り敢えず正しいと、だからとにかく従ってと押し付けてるのが少し残念。それは説得じゃないよね。
宝の言葉(箱根駅伝は)「俺の夢じゃない」は結構衝撃。母親はもっと衝撃を受けていたよね。
脚本=蛭田直美 演出=山浦未陽

「さっちゃん、僕は。」11話まで終了。

【失った代償】
前回の夫の部下と紫乃との会話で、そういう事なのかなと想像はしていたけど、腹の探り合いだけで本音をぶつけ合わなかった国木田夫妻の疑心暗鬼。犠牲になった早智がただただ不憫で。
慰謝料は私が払うと言う紫乃。それを拒否し「犯した罪は償わないと」と京介。「それならせめて早智さんに謝らせて」イヤイヤイヤずれてるよ紫乃。
脚本=今西祐子 演出=熊坂出

「スカイキャッスル」6話まで終了。

【夫に隠し子!?セレブに最大危機】
未久(田牧そら)の復讐が始まったけど、田牧そらに演技力が有るのと、脚本が下品にならないギリギリの線を突いているので継続視聴中。
あの髪の毛、予め真珠の髪を仕込んでいたとかは…無いのかな。
脚本=橋本裕志 演出=星野和成

No.476

>> 472 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」9話まで終了。 【政治家母の陰謀を暴け!復讐の意味に迫る】 やはり道上父を事故死に… 【2024夏ドラマ】

「笑うマトリョーシカ」10話まで終了。

【ついに政治家を操る者の正体発覚!?】
相関図のヘルパーの位置(わざと?ミス?)で予想は出来ていたから衝撃は無く、寧ろいくら整形したとはいえ、田辺桃子→和田光沙の変貌具合は苦しく、また和田光沙の正面の顔写真1枚を見ただけで、娘の亜里沙だと気付く実母、それで確証を得る道上という流れも苦しかったなと。
細かい指摘をすると、和田さんは田辺さんに寄せて演じてはいたのだけど、決定的な違いは声なのよね。田辺さんのあの若干鼻に掛かる独特の発声は、持って生まれた物だから流石に真似は出来ない。あと人は年を取ると声が低くなる傾向が有るけど、和田さんの声は寧ろ田辺さんより高くなっていたので、そこにも違和感が。

構図としては亜里沙が清家を操り、代議士当選と共に浩子と縁を切らせ、自分は失踪を装って鈴木を清家の側に置かせ、裏では変わらずに清家を操っていたつもりだったけど、3年前に突然自分も清家から捨てられたと。
もうこれは清家自身が自我を確立させて、操られる事を拒否したのだとしか思えない。
そして今度は道上にブレーンになる事を持ち掛ける清家。
その心は…道上なら政策上の意見はどんどん出してくれるけど、人を操ろうなんて事はしない筈だから…かな?

次が最終回。道上は浩子から託された盗聴テープを世に出すや否や?

脚本=神田優 演出=城宝秀則

  • << 481 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」全11話終了。 【全ての謎が明らかに!道上vs操る者!】 ヒトラーとハヌッセンの関係をベースに、自分というものが無い清家は常に誰かに利用され操られているという仮説を立てた道上は、結局はその仮説に縛られ清家という人間の本質を見誤っていた。 但し清家曰く、道上は清家を見極めようとはするが操ろうとはしない、だから政策ブレーンとして側に居て欲しかったと。 自分のアイディアがそのままどんどん採用され、清家の政策として国民に発信される快感。道上も危うく清家沼にハマるところだったが、それをジャーナリストの本分に引き戻してくれたのは先輩の山中と、学校のゴミ問題の解決に純粋な正義感を発揮していた息子の勇気だった。 母親に支配され続け中身が育たないまま大きくなってしまった清家。自分が無い、自分が何をしたいのかも分からない、だからといって利用され見くびられる事は許せない。 だから体の関係を持った母親と鈴木、武智と関係を持ち裏切っていた亜里沙を許さず、最大のダメージを与える時期にそれぞれとの縁を切った。 “清家を操る人”では見誤った道上だけど、清家の本質は孤独で誰かの助けを求めている人という道上の分析は、当たっているのかもしれない。 筋立ては面白かったけど、説明台詞の応酬に頼った作り方は、最後迄好きになれなかったな。 脚本=神田優 演出=岩田和行

No.477

>> 473 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」8話まで終了。 【過去と現在を繋ぐ謎…謎めく新犯人の存在…】 まだ確定では無いけ… 【2024夏ドラマ】

「降り積もれ孤独な死よ」9話まで終了。

【誰も知らない真実…紐解かれていく謎と秘密】
顔に傷男は花音の養護施設時代の仲間で、2才上の瀬川涼と判明(やっとクレジットに笠松将の名が!)。健流の母親役にハセキョーが出た時に、これはこの先何か有るなと想像出来た様に、以前に少しだけ出た花音の施設時代の先生役が中山忍で、えっ?出番これだけの為に?って思ったので、あの時に“また出て来るとしたら?”って想像すれば、顔に傷男と花音の関係も予想出来てたのになあ…。

花音はいつ涼兄ちゃんだと気付いたのだろう。2017年の灰川邸で男が襲って来た時は応戦して(しかも火傷痕の有る男に火を浴びせて)いたので、知らなかった筈。
でも2024年の今回、冴木を襲って来た時は男に向かってまず「ダメッ!」って叫んだ、これは明らかに涼だと分かってるよね。

2024年のマヤ殺しと優磨殺し(今は未遂)は、健流が殺された?と知った母親・陽子の復讐っぽいのだが、残された謎は健流の死因。恐らくそれが書かれていた灰川日記の1ページを花音は悟に渡し、悟は森記者に渡した模様。

全部終わらせると、灰川邸に陽子を呼び出した花音は、自分を殺させて逮捕させるつもり?冴木や五味達が駆け付けて未然に防ぐとは思うけど。
健流が殺されたのは健流自身に原因が有ったからだよね、多分。

脚本=橋本夏 演出=二宮崇

  • << 482 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」全10話終了。 【降り積もる謎の先に…辿り着いた終幕… 】 マヤ殺し・優磨殺し(では無くて、陽子が訪ねて来て優磨が逃げ出し道路に飛び出した)は、健流母の陽子の復讐かと思ったが、マヤが健流の死(花音の首を絞めた健流にマヤが背中に裁ち鋏を刺し、今度はマヤを襲って来た健流を突き飛ばしたら空瓶に足を取られて背中から落ち、ハサミが深く刺さって絶命)の真相を全て陽子に話した事で、何処かで生きていると信じる事が出来なくなった、何で隠し続けてくれなかったのか!というのが動機で…凄い話。 涼に「この女が息子をちゃんと愛していれば、こんな事にはならなかった!」と怒鳴られていたけど、健流の弟も家を出たきり梨の礫という事で、メンタルが壊れているのかも。 ドラマが提示した事件についての謎のままだった事柄はほぼ回収されたと言って良く、ストレスが残らない最終回だった。 DV夫の深雪殺害で、灰川は事情聴取をどう切り抜けたのかとか、灰川はどうやって屋敷を手に入れ、生活費や維持費はどう工面していたのかとか、中々到着しない警察とか…、このドラマにもご都合主義は散見されたけど、独特の世界観に惹き付けられて観ていると、そんなには気にならない物なのだなと思った。 世界観を牽引し、存在感がミステリーそのものだった花音役の吉川愛に拍手を! 脚本=橋本夏 演出=内藤瑛亮

No.478

>> 470 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」8話まで終了。 【実の父との再会…俺だって悲しいのに】 夏の実父(溝江元春=田中哲司)、… 【2024夏ドラマ】

「海のはじまり」9話まで終了。

【夏くんの恋人へ】
目黒蓮の体調不良で撮影が間に合わず、一週お休みになってしまったのが残念(前回の話の記憶が薄れてしまっているから。特にこういう内容なら続けて観たかったな)。
前回から描かれていた弥生の疎外感。あの時の津野の「あの人、水季水季って…」の台詞が今回に繋がっていたし。
ずっと水季呼びの夏には私もずっと違和感が。例えば少なくとも海に水季の事を聞いたり話したりする時は、ママって言わない?普通は。何で海にまで“恋人だった自分”を押し通すのかなって。ああいうのが弥生にはボディーブローの様に効いていたというのは有ったと思う。

弥生の「私が頑張ったせいで(夏を)頑張らせちゃった」は、当初は海のお母さんになる事で中絶の後悔を上書きしたいという思いが強く、夏の尻を叩いた面も有ったからよね。
以前の産婦人科のノートへの弥生の書き込みの言葉の一部も、あれで産むと決めた水季の、「夏くんの恋人へ」という手紙の中の言葉として弥生に還って来た。海の母親になるかは“自分で決めて下さい。どちらを選択してもそれはあなたの幸せの為です”

水季がいつもそこに居る様な疎外感が辛い弥生は「月岡くんと二人でいたかった」と本音を口に出し別れを選択した。

二人が出会い恋人になる迄が冒頭に描かれていて、より切なさが増した。

脚本=生方美久 演出=高野舞

  • << 483 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」10話まで終了。 【居なくならないで…ずっと一緒にいたい】 今回は海を引き取り二人暮らしをするかどうかの話。 どうも頭でっかちで子育ての現実感に乏しい夏に対して…。 「自覚とか責任とかそんなんで子供育たないよ」by夏の会社の先輩 「一人は無理よ、お母さん知ってる、無理」by夏の母 海が全部大人の都合に合わせなきゃいけないのは違うのではと、転校しなくても良い様に転職も考えている夏に…。 「仕事は生活に繋がるよ。(中略)大事な物を優先させる為には必要な事だよ」by弥生 夏の先輩は、転職と子育てで親がボロボロになったら、子供には二次災害だよって的確なアドバイスもしてたな。 結局、生活に自信が持てなくなる転職はしないから転校して欲しいけど、転校出来ないなら一緒には暮らせない、「だから選んで」と海に決めさせた夏。 ママの存在をあちこちに感じる事の出来る、大切な今の生活環境よりも、“毎日会えるから”という理由で、転校して夏との二人暮らしをする事を選ぶ海。 思い出は有るけど実体としては存在しない母よりも、不器用だけど自分の事を第一に思って愛してくれる、実体の有る自分だけの父親が、今の海ちゃんには必要なんだなって思うと切ないし、不必要に一人で頑張り過ぎて、検診を疎かにした水季の罪は重いなあって思ってしまう。 脚本=生方美久 演出=山岸一行

No.479

>> 474 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」9話まで終了。 【恋の三角関係ついに終焉!?患者家族からカスハラで困惑】 まさかの時間軸… 【2024夏ドラマ】

「新宿野戦病院」10話まで終了。

【未知のウイルスの脅威!タイムリミットは発熱後の5日間】
日本の医師免許を取得し、かちどき医療センターで前期研修をスタートさせたヨウコが、新型ウイルスのルミナ禍にどうやってまごころ病院に戻るのかと思ったら…。
罹患した息子に会えない母親の為に、担当外なのにルミナ病室に入ってリモート面会をさせてあげた行為のペナルティーで、(名目上)2週間の出禁になったのでまごころに戻れたという設定が上手かった。短い時間にまとめたエピソード中に、未知のウイルスと情報誤認の怖さ、コロナ禍の経験を生かしたヨウコの患者と家族を想う機転、コロナ初期と同じく治療法が無ければ人はあっけなく亡くなるという事実と虚しさ等が描かれて、あの頃の何とも言えない恐怖が蘇った。

日本人の悪い癖[喉元過ぎれば熱さを忘れる]になってやしないか?というクドカンからの戒め、しかと受け止めた。

情報誤認から外国人排斥運動が起き、事務所が破壊されNPO活動が出来ず、危険なので解散を強いられた舞の怒りと虚無も切なかった。いくら言ってもパパ活や立ちん坊をやめない女達も、蜘蛛の子を散らす様に居なくなった。「人間の言う事は聞かないのにウイルスの言う事は聞くのかよ!」

次が最終回。クドカンがどうまとめるのか、しかと見届けよう。

脚本=宮藤官九郎 演出=澤田鎌作

  • << 484 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」全11話終了。 【新種ウイルスの終焉!ヨウコと啓介が逮捕!?】 どんな患者も平等に扱う“俺達の赤ひげ先生”と言えども、やっぱりヨウコの無免許診療問題は、有耶無耶では終わらせなかったね。荒井医師(ともさかりえ)が言った様に、緊急事態の1回きりの治療とかなら問題は無かったのかもだけど(無資格では無いので)、日常的に勤務してたからねえ。 バレる発端がNOT ALONEを失い、“女王様の副業”迄ネットで拡散されて、ボロボロだった舞の“……無免許らしいよ、知らんけど”というポストだったというのがイマドキで…。目指す方向性は同じだったのに、ルミナ禍で自分は全てを失い、ヨウコはメディアに注目され、医師としての意見をどんどん述べている、その違いへの嫉妬。舞の様な人格者と思われている人でも、簡単に“指が滑って”しまうのがネット社会。直ぐに正気を取り戻して消しても後の祭りで、あっという間に拡散する世界。 舞を責めずに「悪いのはイーロン・マスクじゃ」には爆笑。 逮捕はされたけど、2年後には国境なき医師団の一員として中東の野戦病院に居たヨウコ。同僚の外国人達をしっかりペヤングの虜にさせてた(笑) 最初は混沌とし過ぎてどうなるかと思ったけど、終わってみればクドカン風医療ドラマにすっかり心を掴まれてたな。ヨウコ、もんげー最高! 脚本=宮藤官九郎 演出=河毛俊作

No.480

【2024夏ドラマ】〚ちょこっと感想〛

「西園寺さんは家事をしない」9話まで終了。
【グランピング…それは恋と涙と別れの舞台】
紆余曲折の末に、お互いに相手への好きという感情を自覚した西園寺さんと楠見くん。それなのに…いやだからなのか、楠見に「この家から出て行ってほしい」と告げる西園寺さん。ひょっとしてルカちゃんのあのパワーワードを守ろうとしてる?
脚本=宮本武史 演出=渡部篤史

「あの子の子ども」10話まで終了。
【学校に妊娠を告げる時】
産んで自分達で育てたいという方向に気持ちが固まって来た福と宝。夫と駆け引きをしてまで福の気持ちを優先、大切にしてくれる福の母。そして宝は自分の母親に告げる。「俺を福から逃げないヤツに育ててくれてありがとう」こんな事言われたらもうねえ。
脚本=蛭田直美 演出=アベラヒデノブ

「さっちゃん、僕は。」全12話終了。
【クズの末路】
確かに京介のやった事はクズだけど、自分から誘った訳では無く、偶々隣に傍迷惑な夫婦の美人妻が住んでて、向こうから誘って来たのだから、これは貰い事故みたいな物でしょ。但し早智に対しては手紙を無視する冷たさも含めて、酷い仕打ちをしたのだから突き放されて当然。最後、国木田家は子供が出来たのに、広い家からあんな手狭なマンションに引越してたって事?ワケワカメ。
脚本=今西祐子 演出=熊坂出

  • << 489 【2024夏ドラマ】 「西園寺さんは家事をしない」全11話終了。 【全員幸せになる方法、きっとあるよね】 離れ離れに暮らしても偽家族は続くという西園寺の嘘を敏感に察知していたルカ。 怒りの家出(横井のお供付き)の行き先は、家事代行が内定している“恐山さん”の家。迎えに行った西園寺さんと楠見パパ。川口と顔を合わせた西園寺さんは「お母さん!」やっぱりね。 ここからドラマは“家族を捨てた母親の話”に移り、一通り話を聞いた西園寺さんが捨てられた娘の言い分を母親にぶつけ、最後は母親の事情も理解した西園寺さんが許し、4人で母親の手料理(ヨコイとレスQのコラボレシピ)を食べるという展開に。 母親も反省していたけど、西園寺さんは大学生になっていたのだから、きちんと気持ちを説明すれば理解出来たと思うし、38歳迄引き摺る事も無かったと思うのね。 自分の家庭は喪失したけど、幸せな家族への憧れはずっと有って、それがアクスタの自分も混ざっているシルバニアファミリー。 色々有ったけど母親と和解し、楠見父娘と「ただ好きな人と安心して食べて眠って暮らしたい、それだけ」という関係になれた事で、シルバニアファミリーという偽家族から卒業出来た西園寺さんは、エリサに呼ばれて楠見父娘、リキとアメリカ暮らしを始める様だ。 登場人物もストーリーも、可愛らしいドラマだったな。 脚本=宮本武史 演出=竹村謙太郎

No.481

>> 476 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」10話まで終了。 【ついに政治家を操る者の正体発覚!?】 相関図のヘルパーの位置(… 【2024夏ドラマ】

「笑うマトリョーシカ」全11話終了。

【全ての謎が明らかに!道上vs操る者!】
ヒトラーとハヌッセンの関係をベースに、自分というものが無い清家は常に誰かに利用され操られているという仮説を立てた道上は、結局はその仮説に縛られ清家という人間の本質を見誤っていた。
但し清家曰く、道上は清家を見極めようとはするが操ろうとはしない、だから政策ブレーンとして側に居て欲しかったと。

自分のアイディアがそのままどんどん採用され、清家の政策として国民に発信される快感。道上も危うく清家沼にハマるところだったが、それをジャーナリストの本分に引き戻してくれたのは先輩の山中と、学校のゴミ問題の解決に純粋な正義感を発揮していた息子の勇気だった。

母親に支配され続け中身が育たないまま大きくなってしまった清家。自分が無い、自分が何をしたいのかも分からない、だからといって利用され見くびられる事は許せない。
だから体の関係を持った母親と鈴木、武智と関係を持ち裏切っていた亜里沙を許さず、最大のダメージを与える時期にそれぞれとの縁を切った。

“清家を操る人”では見誤った道上だけど、清家の本質は孤独で誰かの助けを求めている人という道上の分析は、当たっているのかもしれない。

筋立ては面白かったけど、説明台詞の応酬に頼った作り方は、最後迄好きになれなかったな。

脚本=神田優 演出=岩田和行

No.482

>> 477 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」9話まで終了。 【誰も知らない真実…紐解かれていく謎と秘密】 顔に傷男は花音の養… 【2024夏ドラマ】

「降り積もれ孤独な死よ」全10話終了。

【降り積もる謎の先に…辿り着いた終幕… 】
マヤ殺し・優磨殺し(では無くて、陽子が訪ねて来て優磨が逃げ出し道路に飛び出した)は、健流母の陽子の復讐かと思ったが、マヤが健流の死(花音の首を絞めた健流にマヤが背中に裁ち鋏を刺し、今度はマヤを襲って来た健流を突き飛ばしたら空瓶に足を取られて背中から落ち、ハサミが深く刺さって絶命)の真相を全て陽子に話した事で、何処かで生きていると信じる事が出来なくなった、何で隠し続けてくれなかったのか!というのが動機で…凄い話。
涼に「この女が息子をちゃんと愛していれば、こんな事にはならなかった!」と怒鳴られていたけど、健流の弟も家を出たきり梨の礫という事で、メンタルが壊れているのかも。

ドラマが提示した事件についての謎のままだった事柄はほぼ回収されたと言って良く、ストレスが残らない最終回だった。
DV夫の深雪殺害で、灰川は事情聴取をどう切り抜けたのかとか、灰川はどうやって屋敷を手に入れ、生活費や維持費はどう工面していたのかとか、中々到着しない警察とか…、このドラマにもご都合主義は散見されたけど、独特の世界観に惹き付けられて観ていると、そんなには気にならない物なのだなと思った。

世界観を牽引し、存在感がミステリーそのものだった花音役の吉川愛に拍手を!

脚本=橋本夏 演出=内藤瑛亮

No.483

>> 478 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」9話まで終了。 【夏くんの恋人へ】 目黒蓮の体調不良で撮影が間に合わず、一週お休みになっ… 【2024夏ドラマ】

「海のはじまり」10話まで終了。

【居なくならないで…ずっと一緒にいたい】
今回は海を引き取り二人暮らしをするかどうかの話。
どうも頭でっかちで子育ての現実感に乏しい夏に対して…。
「自覚とか責任とかそんなんで子供育たないよ」by夏の会社の先輩
「一人は無理よ、お母さん知ってる、無理」by夏の母
海が全部大人の都合に合わせなきゃいけないのは違うのではと、転校しなくても良い様に転職も考えている夏に…。
「仕事は生活に繋がるよ。(中略)大事な物を優先させる為には必要な事だよ」by弥生
夏の先輩は、転職と子育てで親がボロボロになったら、子供には二次災害だよって的確なアドバイスもしてたな。

結局、生活に自信が持てなくなる転職はしないから転校して欲しいけど、転校出来ないなら一緒には暮らせない、「だから選んで」と海に決めさせた夏。
ママの存在をあちこちに感じる事の出来る、大切な今の生活環境よりも、“毎日会えるから”という理由で、転校して夏との二人暮らしをする事を選ぶ海。
思い出は有るけど実体としては存在しない母よりも、不器用だけど自分の事を第一に思って愛してくれる、実体の有る自分だけの父親が、今の海ちゃんには必要なんだなって思うと切ないし、不必要に一人で頑張り過ぎて、検診を疎かにした水季の罪は重いなあって思ってしまう。

脚本=生方美久 演出=山岸一行

  • << 488 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」11話まで終了。 【…ママはいない人なの?】 海が夏との二人暮らしを選択したのは、パパが居なくてママと二人だけでも寂しくなかったから、ママが居なくてパパと二人だけでも大丈夫だと思ったからなのね。最初から居なかったパパと、常に側に居てくれたママとでは、その存在感は比較にならない位大きな差が有る事に気付かなかったのね。まだ7年しか生きてないのだから仕方ないよね。 慣れない環境の1年生を鍵っ子にして、その寂寥感に全く気付いてやれない夏。というか、夏があのアパートでの二人暮らしを譲らなかった時に、何でゆき子(夏の母)は「鍵っ子にしてはダメ。二人暮らしは学童(又はそれに準ずる場所)が決まってからにしなさい」って、強く進言しなかったのだろう。海が無断で“地元”に帰ってしまってから、「(ゆき子の離婚後)夏も地元の公園とかに行きたがったわ」とか家族に話してるの呑気過ぎない? 自分の与り知らなかった事で朱音や津野に都度責められて、夏は意地になっている部分も有るのだろうけど、今の海にとっては、ママを近くに感じられる水季の実家で暮らして、夏は土日祝だけ海の側に居てあげるのがベストだと思う。 最終回は、わざと読んでいない水季からの手紙を読んで、何かが変わるのかね。そんな事でもないとは思うんだけどねえ。 脚本=生方美久 演出=ジョン・ウンヒ

No.484

>> 479 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」10話まで終了。 【未知のウイルスの脅威!タイムリミットは発熱後の5日間】 日本の医師免… 【2024夏ドラマ】

「新宿野戦病院」全11話終了。

【新種ウイルスの終焉!ヨウコと啓介が逮捕!?】
どんな患者も平等に扱う“俺達の赤ひげ先生”と言えども、やっぱりヨウコの無免許診療問題は、有耶無耶では終わらせなかったね。荒井医師(ともさかりえ)が言った様に、緊急事態の1回きりの治療とかなら問題は無かったのかもだけど(無資格では無いので)、日常的に勤務してたからねえ。
バレる発端がNOT ALONEを失い、“女王様の副業”迄ネットで拡散されて、ボロボロだった舞の“……無免許らしいよ、知らんけど”というポストだったというのがイマドキで…。目指す方向性は同じだったのに、ルミナ禍で自分は全てを失い、ヨウコはメディアに注目され、医師としての意見をどんどん述べている、その違いへの嫉妬。舞の様な人格者と思われている人でも、簡単に“指が滑って”しまうのがネット社会。直ぐに正気を取り戻して消しても後の祭りで、あっという間に拡散する世界。
舞を責めずに「悪いのはイーロン・マスクじゃ」には爆笑。

逮捕はされたけど、2年後には国境なき医師団の一員として中東の野戦病院に居たヨウコ。同僚の外国人達をしっかりペヤングの虜にさせてた(笑)

最初は混沌とし過ぎてどうなるかと思ったけど、終わってみればクドカン風医療ドラマにすっかり心を掴まれてたな。ヨウコ、もんげー最高!

脚本=宮藤官九郎 演出=河毛俊作

No.485

>> 467 【2024夏ドラマ】〚感想は書いていないが視聴しているドラマ〛 GP帯 「ビリオン✕スクール」6話迄視聴済み。 脚本の我人祥太氏は… 【2024夏ドラマ】

「ビリオン×スクール」全11話終了。

【AI教師は本当の教師になれるのか】
初回を観た時は、こんなに泣かされるドラマになるとは夢にも思わなかった。
大財閥の跡取り息子・加賀美が、AI教師ティーチを完成させるべく生データ取りの為に、私立絵都学園高校の寄せ集めクラス0組に秘書と共に教師として潜入、金とIT技術に物を言わせて、普通ではない方法で生徒の諸問題を解決して行く、そういう楽しくもバカバカしいドラマなのかと思っていたら…。
2話でひめ香に対する壮絶なイジメが描かれ、加賀美は対処するもこの問題の根は深く一筋縄では行かない。このイジメ問題だけは一貫してシリアスに丁寧に描かれていて、最後の方で加害者側の事情も描かれ、改心して心からの謝罪をするのだが、それで大団円にするのではなく、頭では許そうとしても心がついて行かないひめ香の苦悩を描き、加賀美に「許さなくていい」被害者が苦しむ必要はないと言わせている。

大金持ちとか、実は小学校でイジメられていたとか、転落事故に遭い記憶喪失、脳の一部がAIとかの加賀美の設定は、一筋縄では行かないイジメ問題をドラマの核に据えたい脚本家が、“エンタメとしても成立させる為の装置”として考えたのかなと思う位、根はとても真面目で考えさせられるいいドラマだった。

脚本=我人祥太 チーフ演出=瑠東東一郎

No.486

【2024秋ドラマ①】
(月曜から曜日順)タイトル/原作/脚本/演出/主演/※脚本演出は複数の場合メインのみ記載
○多分全話観る △初回を観て判断 ※最初から観ないと決めた作品は省略

月〜木(深夜迄)
「嘘解きレトリック」漫画/武石栞/西谷弘/鈴鹿央士、松本穂香 △
「モンスター」無し/橋部敦子/三宅喜重/趣里 ◯
★「Qrosの女」小説/服部隆/守屋健太郎/桐谷健太 △

「オクラ」無し/武藤将吾/柳沢凌介/反町隆史、杉野遥亮 △
「宙わたる教室」小説/深井香織/吉川久岳/窪田正孝 △
「あのクズを殴ってやりたいんだ」無し/泉澤陽子/岡本伸吾/奈緒 △
★「スノードロップの初恋」無し/まなべゆきこ/紙谷楓/宮世琉弥 △
★「ウイングマン」漫画/山田能龍/坂本浩一/藤岡真威人 △

「全領域異常解決室」無し/黒岩勉/石川淳一/藤原竜也 ◯
★「私の町の千葉くんは。」漫画/的場友見/本田隆一/井桁弘恵 △

「ザ・トラベルナース」無し/中園ミホ/金井紘/岡田将生 ◯
「わたしの宝物」無し/市川貴幸/三橋利行/松本若菜 △
★「オクトー~感情捜査官 心野朱梨~S2」無し/三浦駿斗/中茎強/飯豊まりえ ◯
★「スメルズ ライク グリーン」漫画/新井友香/澤田育子/荒木飛羽

★印は23時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より) 

②に続く

No.487

>> 486 【2024秋ドラマ②】
(金曜から曜日順)タイトル/原作/脚本/演出/主演/※脚本演出は複数の場合メインのみ記載
○多分全話観る △初回を観て判断 ※最初から観ないと決めた作品は省略

金〜日
「D&D~医者と刑事の捜査線~」無し/真野勝成/星野和成/藤木直人 △
「ライオンの隠れ家」無し/徳尾浩司/坪井敏雄/柳楽優弥 △
★「無能の鷹」漫画/根本ノンジ/村尾嘉昭/菜々緒 △
★「離婚弁護士スパイダー~慰謝料争奪編~」無し/国井桂/及川拓郎/高橋メアリージュン △

「放課後カルテ」漫画/ひかわかよ/鈴木勇馬/松下洸平 △
「3000万」無し/WDRプロジェクト/保坂慶太/安達祐実 ◯
「潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官」無し/福田哲平/大谷太郎/竜星涼、八木莉可子 △
★「私たちが恋する理由」漫画/山田由梨/湯浅弘章/菊池風磨 △
★「バントマン」無し/矢島弘一/千葉行利/鈴木伸之 △
★「離婚後夜」小説・漫画/遠山絵梨香/佐藤快磨/佐野晶哉 △

「海に眠るダイヤモンド」無し/野木亜紀子/塚原あゆ子/神木隆之介 ◯
「マイダイアリー」無し/兵藤るり/穐山茉由/清原果耶 △
「若草物語 恋する姉妹と恋せぬ私」小説/松島瑠璃子/猪股隆一/堀田真由 △

★印は23時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より) 

No.488

>> 483 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」10話まで終了。 【居なくならないで…ずっと一緒にいたい】 今回は海を引き取り二人暮らし… 【2024夏ドラマ】

「海のはじまり」11話まで終了。

【…ママはいない人なの?】
海が夏との二人暮らしを選択したのは、パパが居なくてママと二人だけでも寂しくなかったから、ママが居なくてパパと二人だけでも大丈夫だと思ったからなのね。最初から居なかったパパと、常に側に居てくれたママとでは、その存在感は比較にならない位大きな差が有る事に気付かなかったのね。まだ7年しか生きてないのだから仕方ないよね。
慣れない環境の1年生を鍵っ子にして、その寂寥感に全く気付いてやれない夏。というか、夏があのアパートでの二人暮らしを譲らなかった時に、何でゆき子(夏の母)は「鍵っ子にしてはダメ。二人暮らしは学童(又はそれに準ずる場所)が決まってからにしなさい」って、強く進言しなかったのだろう。海が無断で“地元”に帰ってしまってから、「(ゆき子の離婚後)夏も地元の公園とかに行きたがったわ」とか家族に話してるの呑気過ぎない?

自分の与り知らなかった事で朱音や津野に都度責められて、夏は意地になっている部分も有るのだろうけど、今の海にとっては、ママを近くに感じられる水季の実家で暮らして、夏は土日祝だけ海の側に居てあげるのがベストだと思う。

最終回は、わざと読んでいない水季からの手紙を読んで、何かが変わるのかね。そんな事でもないとは思うんだけどねえ。

脚本=生方美久 演出=ジョン・ウンヒ

  • << 490 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」全12話終了。 【夏くんへ】 水季の手紙で夏が変われたのは、困った時に人の手を借りる事を躊躇わなくなった事。手紙には私も一人だけで育てた訳では無い、私を支えてくれた人達は、夏くんの事も絶対に支えてくれる…みたいな事が書いてあり、気が楽になった部分は有ったのだろうなと。 急な休日出勤で夏が頼ったのが、来るのに1時間半程度は要する津野というのが如何にもドラマって感じで、先ずは実家に頼りなさいよって話でしょ、実際に大和は後からホイホイ来た訳だし。 夏が海の心情をきちんと理解し寄り添える様になった事で、東京での二人暮らしを選択した訳だけど、日々の放課後の“海の一人ぼっちの寂寥感”というのは何も解決していない訳で、1年生を鍵っ子にする件に関して、両家の家族も“小田原組”も、誰も夏に意見をしないというのはやはり不自然な設定だったなと思う。 朱音は夏にズケズケと厳しい言葉を浴びせていたけど、元を正せば朱音自身が娘の水季と、母子の信頼関係を築けていなかったのが原因で、妊娠しようが余命宣告されようが“親には頼りたくない”という頑なな子に育ってしまった訳で。 癌で人生設計が狂ってしまった事には同情するけど、死後海を託す気満々だったのに、生前に手紙ですら海の存在を夏に伝えなかった水季の身勝手さは、人としてどうなのかと思う。 脚本=生方美久 演出=風間太樹

No.489

>> 480 【2024夏ドラマ】〚ちょこっと感想〛 「西園寺さんは家事をしない」9話まで終了。 【グランピング…それは恋と涙と別れの舞台】 紆… 【2024夏ドラマ】

「西園寺さんは家事をしない」全11話終了。

【全員幸せになる方法、きっとあるよね】
離れ離れに暮らしても偽家族は続くという西園寺の嘘を敏感に察知していたルカ。
怒りの家出(横井のお供付き)の行き先は、家事代行が内定している“恐山さん”の家。迎えに行った西園寺さんと楠見パパ。川口と顔を合わせた西園寺さんは「お母さん!」やっぱりね。

ここからドラマは“家族を捨てた母親の話”に移り、一通り話を聞いた西園寺さんが捨てられた娘の言い分を母親にぶつけ、最後は母親の事情も理解した西園寺さんが許し、4人で母親の手料理(ヨコイとレスQのコラボレシピ)を食べるという展開に。
母親も反省していたけど、西園寺さんは大学生になっていたのだから、きちんと気持ちを説明すれば理解出来たと思うし、38歳迄引き摺る事も無かったと思うのね。
自分の家庭は喪失したけど、幸せな家族への憧れはずっと有って、それがアクスタの自分も混ざっているシルバニアファミリー。
色々有ったけど母親と和解し、楠見父娘と「ただ好きな人と安心して食べて眠って暮らしたい、それだけ」という関係になれた事で、シルバニアファミリーという偽家族から卒業出来た西園寺さんは、エリサに呼ばれて楠見父娘、リキとアメリカ暮らしを始める様だ。

登場人物もストーリーも、可愛らしいドラマだったな。

脚本=宮本武史 演出=竹村謙太郎

No.490

>> 488 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」11話まで終了。 【…ママはいない人なの?】 海が夏との二人暮らしを選択したのは、パパが… 【2024夏ドラマ】

「海のはじまり」全12話終了。

【夏くんへ】
水季の手紙で夏が変われたのは、困った時に人の手を借りる事を躊躇わなくなった事。手紙には私も一人だけで育てた訳では無い、私を支えてくれた人達は、夏くんの事も絶対に支えてくれる…みたいな事が書いてあり、気が楽になった部分は有ったのだろうなと。
急な休日出勤で夏が頼ったのが、来るのに1時間半程度は要する津野というのが如何にもドラマって感じで、先ずは実家に頼りなさいよって話でしょ、実際に大和は後からホイホイ来た訳だし。

夏が海の心情をきちんと理解し寄り添える様になった事で、東京での二人暮らしを選択した訳だけど、日々の放課後の“海の一人ぼっちの寂寥感”というのは何も解決していない訳で、1年生を鍵っ子にする件に関して、両家の家族も“小田原組”も、誰も夏に意見をしないというのはやはり不自然な設定だったなと思う。

朱音は夏にズケズケと厳しい言葉を浴びせていたけど、元を正せば朱音自身が娘の水季と、母子の信頼関係を築けていなかったのが原因で、妊娠しようが余命宣告されようが“親には頼りたくない”という頑なな子に育ってしまった訳で。
癌で人生設計が狂ってしまった事には同情するけど、死後海を託す気満々だったのに、生前に手紙ですら海の存在を夏に伝えなかった水季の身勝手さは、人としてどうなのかと思う。

脚本=生方美久 演出=風間太樹

No.491

「2024夏ドラマのまとめ①」

1位「新宿野戦病院」(フジテレビ)
最初は馴染みにくいけど尻上がりに分かりやすくなり、いつの間にか虜になっているといういつもの“クドカンパターン”。そこにハマれるかどうかで評価は変わると思うけど、ハマれた私の評価はここ!

2位「降り積もれ孤独な死よ」(日テレ/制作は読売テレビ)
これもその独特な世界観にハマれるかどうかで評価は分かれそうだけど、どっぷりと浸れると“穴”とか“矛盾”とかがそんなに気にならなくなり面白い、そういう類に入るドラマだった。

3位「海のはじまり」(フジテレビ)
これも独特過ぎる基本設定のせいで賛否両論巻き起こり、評価が分かれたドラマ。生方脚本の台詞のやり取りはリアルで面白いのだが、モノローグや登場人物が書いた体の文章になると、途端に理屈っぽくなるのが難点。

【他にハマったドラマ】
「ビリオン✕スクール」(フジテレビ)
「西園寺さんは家事をしない」(TBS)

【今期の演技MIP】
「降り積もれ孤独な死よ」の吉川愛。観る側に本性を掴ませない演技力と、その圧倒的な存在感に惹き付けられた。
「西園寺さんは家事をしない」の松本若菜。嫌な人が一人も出て来ないドラマの主人公に相応しい役作りが素晴らしかった。


※放送局は私が関東地区で視聴した局名を記載

No.492

「2024夏ドラマのまとめ②」

「西園寺さんは家事をしない」(TBS)
恋敵かと思わせたエリサの設定とか、主人公達が恋愛パターンに進んでもベタ付かない様に気を付けていた点とか、好感が持てた。ルカ役の子のナチュラル演技も良かった。

「あの子の子ども」(フジ/カンテレ制作)
高2カップルの妊娠とその後の顛末を真摯に描き、様々な立場の登場人物それぞれの台詞に説得力が有って、色々と考えさせてくれるドラマだった。

「さっちゃん、僕は。」(TBS)
国木田夫妻の行き違いの描き方が薄っぺらいから、京介は騙された被害者にしか見えないし、さっちゃんなんて完全に貰い事故。石川恋はよくこの役のオファーを受けたなとしか…。

「ひだまりが聴こえる」(テレ東)
難聴って一見分かりにくい障害だから、殻に閉じ籠もりがちになってた航平の気持ちも分かるし、そんな事で選択肢を狭めるなとばかりに積極的に関わって、航平の世界を広げて行こうとする、明るくて何の邪気も無い太一に惹かれて行く航平の気持ちも分かる。とにかく太一のキャラが良かった。

「スカイキャッスル」(テレ朝)
大学病院の勤務医が何であんなに金持ちなのかというトンチキ設定を無視すれば、お受験の為に事件が起き、親子関係が崩れて行く様を描写した話自体は面白かった。ラストは詰め込み過ぎでびっくり。韓ドラ20話を9話に圧縮するのは無理が有る。

No.493

>> 492 「2024夏ドラマのまとめ②」の続き

「しょせん他人事ですから」(テレ東)
ネットトラブル解決を専門とする弁護士のお仕事ドラマで、色々なパターンの解決迄の流れをドラマに落とし込んで教えてくれるので、凄く勉強になった。ただ中島健人の作り過ぎの台詞回しが気になってしまって…。

「ビリオン✕スクール」(フジ)
こんなに面白くて泣けるドラマになるなんて予想していなかったので、観て良かったなって。大金持ちの教師が金と発想力で面白おかしくトラブルを解決するのに、虐め問題だけはこんなに真摯に扱うのかって、その落差に驚いたけど、台詞に説得力が有って話にも入り込めた。

「笑うマトリョーシカ」(TBS)
主人公の記者はドラマ的には有能と評価されている設定なのだが、私には只思い込みが激しくて危なっかしい人にしか見えず、そこがイマイチ話に乗り切れなかった要因かな。裏主人公の清家の設定が良かっただけに勿体無かったなと。

「錦糸町パラダイス」(テレ東)
錦糸町フェスに今迄の主要な登場人物が集まり、話が収束して行く最終回は分かり易くて良かったけど、ここに来る迄の細切れのストーリーは分かり難く、面白いとはあまり思えなかった。

※夏ドラマは計12本を全話視聴した。
初回を視聴したドラマは25本で、その内、途中離脱はGP帯が6本、深夜帯が7本だった。

※()内の局名2つは、(視聴局/制作局)を表示

No.494

【2024秋ドラマ】

「スノードロップの初恋」(カンテレ)出演=宮世琉弥、小野花梨、杉本哲太 他

オリジナル作品。《火ドラ★イレブン・30分枠》(全話数不明)

人間の身体を借りた死神(朔弥=宮世琉弥)が、強引に居候をした家に住む奈雪(小野花梨)に初めての恋をするが、死神は奈雪の命の期限12/25を知っていて…という話らしい。

情報を入れずに観たのだけど、ベースになる人間関係と、12/25に向けてどういう道筋を辿るのかが大体分かる様な作りになっていて、30分ドラマの初回としては過不足無く上手くまとめてある。

後は今予想出来る顛末がその通りに進むのか、サプライズが組み込まれて違う方向に進むのか、脚本家の展開力次第だなあ。
宮世くん(まだ二十歳と知ってびっくり)と小野さんの組み合わせは意外と悪くない。

脚本=まなべゆきこ 演出=紙谷楓

No.495

【2024秋ドラマ】

「オクトーSeason2」(ytv)出演=飯豊まりえ、影山優佳、浅香航大 他

オリジナル作品の続編。《木曜ドラマ・55分枠》(全話数不明)

【密会アイドルに【期待】する殺意】
S1が好きだったので楽しみにしていたのだが…。
心野朱梨(飯豊まりえ)は、警視庁捜査一課強行犯八係係長の風早(浅香航大)に呼ばれて出向して来た所からスタート。ここでの相棒はまだ若い滝沢美久で、それを演じるのが影山優佳でがっかり。ずっと表情も台詞回しも平板でつまらない。(もっと上手い人いるだろ)
その影山優佳が心野の特殊能力について、上司の風早に確認をするという体で延々と喋り続ける冒頭の、何の工夫も無いシーンを見せられて早くも心が折れそうだった。

脚本家も演出家もSeason1と同じなのに何で?と思いながら、淡々と進む【サブタイトルの事件】の二人の取調べシーンを観ていると、やっぱり何か違和感が…。犯人を演じた若月佑美が上手かったのが救いで。

これは次からどうしようと思い始めた所で、どうやら縦軸になるらしい、心野と同じ能力を持ったタイ人男性の容疑者が登場。それと前後して、社会復帰出来そうな所迄回復したらしい心野の姉・紫織(松井玲奈)にも怪しい動きが…と、急に期待が持てそうな展開になったので、取り敢えず様子見をする事に。

脚本=三浦駿斗 演出=中茎強

No.496

【2024秋ドラマ】

「3000万」(NHK)出演=安達祐実、青木崇高、野添義弘、愛希れいか 他

オリジナル作品。《土曜ドラマ・49分枠》(全8話予定)

NHKとしては初の試み、欧米式脚本開発チーム(WDR)が作ったドラマ(TBS「アンチヒーロー」と同じ様な仕組み)。

息子の純一が乗ったままの佐々木家の自家用車が謎の女に乗っ取られ、純一が走行中にドアを開けた事に気を取られた女が事故り失神、純一が逃げ出した…と思ったら何故か助手席側に回り、車の中から女のバッグを引っ張り出した。この行動が理解出来ないな。怖いから逃げられないかなと走行中にドアを開けてみたのではないの?車が止まって女が失神してるなら、普通は一目散に両親が居る筈の方向に逃げ出すのでは?普段から手癖が悪い子なら別だけど、そんなタイプでも無さそうだし。

金欠一家が突然3000万を手に入れたらどうなるのかを描くクライムサスペンスの端緒にしては、少々強引かなとは思ったけど、そこからの、倫理観としては返却すべきで実際に行動に移そうとするのだけど、どうしてもその魔力、札束の誘惑には勝てずに戻し切れず、倫理観を振り切ったらワクワクが止まらなくなる夫婦という流れは、危なっかしくて途中若干イライラもするのだけど、どうなるのかなという興味は持てたので次も観てみる。

脚本=弥重早希子(WDR) 演出=保坂慶太

No.497

【2024秋ドラマ】

「嘘解きレトリック」(CX)出演=鈴鹿央士、松本穂香、味方良介、片山友希 他

都戸利津の漫画原作。《月9・54分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大

【名コンビ誕生!昭和初期を舞台に難事件に挑む!】
特殊能力を持つ者が警察に協力して事件を解決に導く…みたいなドラマは過去にも有ったし、これもバディが探偵なだけで既出の設定ではあるのだが、このドラマ(原作漫画)は時代が昭和初期で、セットや登場人物のビジュアルをきっちりと作り込んでいるので、その世界観にスーッと入り込めてドラマを楽しむ事が出来た。

「レトロミステリー」がテーマらしいのだが、特殊能力を持った鹿乃子役の松本さんは雰囲気があの時代にピッタリ。観る前は探偵の祝左右馬役の鈴鹿くんは令和体型だし、あの時代に合うのかなという一抹の不安は有ったのだが、観始めると彼の優しい口調や柔らかい雰囲気が、このドラマの世界観には合っているんだなと感じ、体型の事は全く気にならなかった。

こういう感じのドラマは久しく観ていなかったので新鮮だったし、映像も凝っていたので観ていてワクワクしたし単純に面白かった。

次回は藤島家の令嬢の千代(これまたモデル体型の片山友希)が拐われるらしく、いよいよ本格的な探偵物語が始まるのかな?楽しみ。

脚本=武石栞 演出=西谷弘

No.498

【2024秋ドラマ】

「オクラ~迷宮入り事件捜査~」(CX)出演=反町隆史、杉野遥亮、白石麻衣、観月ありさ 他

オリジナル作品。《火9・54分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大

【混ぜると危険なバディ誕生!“お蔵入り”事件に挑む!】
“お蔵入り”事件に関する膨大な資料のデータを入力する事が主業務の部署で、捜査権は有るが、警視庁内では“刑事の墓場”と呼ばれている通称オクラの「捜査一課特命捜査情報管理室」。そこには室長の幾多を始め6人のワケ有りメンバーがいるが、新たに優秀そうな刑事の不破(杉野遥亮)が配属される(ってメンバー多いなあ…)。
法律や捜査手順等遵守でタイパ重視の不破は、彼と正反対のタイプで昭和を引き摺る刑事の飛鷹(反町隆史)とバディを組む事になり、飛鷹のやり方に一々反発するのだが…という、これまでにも散々“こすられて来た”設定で、拡大版だった事もあり、正直途中で少しダレて来ていたのだが…。

ラスト5分位の所で、頭の切れる不破の推理で明かされる、“病死間近の真犯人の自白を取る為”に犯した、飛鷹の用意周到な違法捜査。でもそれは娘の死は自分のせいだと責め続け、時を失ってしまっている母親を救う為だったという結末が用意されていて、これでグッと気持ちを掴まれてしまったので、次回も観てみようと思う。

脚本=武藤将吾 演出=柳沢凌介

No.499

【2024秋ドラマ】

「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS)出演=奈緒、玉森裕太、岡崎紗絵、渡部篤郎 他

オリジナル作品。《火曜ドラマ・57分枠》(全話数不明)

【負けっぱなしは嫌だ】
結婚式当日に新郎に逃げられた主人公(ほこ美=奈緒)が、カメラマン兼バーテンダーの海里(玉森裕太)の協力で、掛かった費用の半分+慰謝料を取り戻し、優しい海里に惹かれ始めたら、実は女たらしのトンデモ男だったと分り、「あのクズを殴ってやりたいんです!」とボクシングジムに駆け込むという、とっても分かり易い話。

奈緒は盛大にコケて鼻血を出してって頑張ってはいるけど、コメディー演技はあまり合っていないな。ここから入会に否定的な会長の娘(ゆい=岡崎紗絵)の壁を乗り越えて、本格的なボクシングの練習を開始するみたいなので、そこからは奈緒の持つひたむきさが活きて来るのかなと。

初回は寧ろ、人たらしの裏に別の顔(苦悩)を抱えているみたいな海里を演じる玉森裕太が、役にピッタリな演技をしていて、そちらの存在感に強く惹かれた。(以前のこの枠の犬系男子も良かったけど、少し大人になり色気ダダ漏れの玉森くんもいいね!)

海里の事情(以前ボクサーで何か有った?)を知りたいので、もう少し観てみる。感想は書かないかも。

脚本=泉澤陽子 演出=岡本伸吾

No.500

【2024秋ドラマ】

「宙わたる教室」(NHKE,NHK,ランプ)出演=窪田正孝、小林虎之介、伊東蒼、イッセー尾形 他

伊与原新の小説原作。《ドラマ10・45分枠》(全10話予定)

【夜八時の青空教室】
大阪のある定時制高校に起きた実話に着想を得て生まれた小説「宙わたる教室」をドラマ化。
ドラマの舞台は東新宿の定時制高校で、主人公は理科教師の藤竹(窪田正孝)。大学助教の座を捨てて渡米した宇宙科学の専門家で、帰国しても「JAXAに来ないか?」という友人(中村蒼)の誘いを「やりたい事がある」と断り、現職に就いた謎めいた先生。
今後科学部を作り、「火星のクレーターの再現」を目指すらしい。

定時制高校のドラマだと、様々な事情を抱えた生徒を何とか学校に通わせようと、親身になって生徒の家庭の事情に首を突っ込み支えようとする教師の話になりがちだけど、初回を観る限りでは、この藤竹先生はそこまでウエットではないのだけど、生徒の事はよく観察していて、メインの生徒で読み書きが苦手な柳田(小林虎之介)はディスレクシアだと思うと指摘し診断を受ける様にアドバイス。読み書きが苦手なだけで数学は得意な彼の特性を活かそうと科学部に勧誘する。うん、十分いい先生。

お気に入りの小林くんが感情の揺らぎをナイーブに演じていてとても良かったし、いいドラマになりそう。

脚本=澤井香織 演出=吉川久岳

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