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８Ｋ映像で腹腔鏡手術…大腸がんで臨床試験

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名無し
18/05/03 09:24(更新日時)

　国立がん研究センターは、次世代のスーパーハイビジョン技術「８Ｋ」の映像を活用した腹腔鏡（ふくくうきょう）手術システムを開発し、大腸がん患者を対象とした臨床試験を始めたと発表した。画質の向上により、がんの取り残しを減らすことなどが期待されている。

　大腸がんの腹腔鏡手術は、腹部の数か所に開けた１センチ前後の小さな穴から、カメラなどを入れて、がんが出来た大腸を切除する。患者の負担は減らせるものの、手術中に臓器を傷つけるなどの合併症が、開腹手術より起こりやすいことがわかっている。

　新しいシステムは、従来のハイビジョンより１６倍細かく見ることができ、病変の様子や細い血管などがはっきりと見えることで、手術中の出血や合併症が減ると期待されている。

　臨床試験は、２０１８年度末までに計２５人に実施し、安全性と有効性を確認する。

　同センター中央病院は先月、大腸がんの４０歳代女性に初めてこのシステムを用いた手術を実施。執刀した大腸外科医の塚本俊輔さんは「非常にきれいな画像で手術ができた。細かい血管を切る前に認識できたので、手術としての出血はほぼゼロに近いのではないか」と感想を述べた。