バンギャルちゃんの昔話

今でこそヴィジュアル系バンドといえば、なんとなくイメージできるような音楽ジャンルになったように思います。


でも、私がヴィジュアル系バンドと呼ばれる音楽ジャンルを好きになったころはまだそんなジャンルは無く、ヴィジュアル系という名称すらありませんでした。
はじめての出会いは中学１年生の秋。文化祭のステージでした。

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1996年秋。
中学１年生。
初めてロックバンドにふれたのは文化祭のステージ。
３年の先輩のGLAYとXJapanのコピーバンドに当時まだ12歳の私は衝撃を受けました

初めて聞く生バンドの演奏
アンプから響くギターの音や重圧感のあるドラム

何より曲がカッコいい


それまでの私が聴いていた音楽と言えば、当時流行りの小室ファミリー(笑)
安室奈美恵に憧れ、アムラー少女から180度、バンド好き少女誕生の瞬間でした

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公立のくせに厳しい学校
内申点に振り回され部活、委員会を掛け持ち毎日塾
それを中学１年生の私は律儀にこなす毎日


それに当時はTSUTAYAなど、ＣＤをレンタルできるお店も近所に無く、ＣＤショップは一件だけ
その店もレコードばかりでヒット曲は入るもののバンド関係の音源なんて皆無
音楽番組や音楽のランキング番組を欠かさず見て曲を覚えるに留まっていました

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そんな日々の中、私に多大な影響を与えたのがL'Arc-en-Cielのflowerでした
その影響力があったからかその後さらなる深みにはまっていくのですが(笑)
曲、ＰＶの世界観、ただただカッコいい
そして私はL'Arc-en-Cielにハマっていくのです

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私の家族は両親と２人の弟、そして祖父母
生まれ育ったのは高度経済成長期あたりに整備された庭付き一戸建て、夢のマイホームな住宅街なもんだからのどかな典型的な郊外の町
受験戦争は中学に入る前には始まっていて、誰の家のお兄ちゃんは、お姉ちゃんはどこの高校に行った、あそこの高校には行かないでちょうだい
親からはそればっかり


中学は内申点で生徒をしばり、校則に違反すれば内申点が下がる。
親や学校にしたがって生活することが全てだと、疑わなかった真面目な中学１年生でした

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そんな生活の中で楽しみだったのが音楽番組を見ること。
インターネットなんてまだ無いからテレビで流れるＰＶや曲を聞いてキャーキャー言っていました。



そして、中学２年生。
クラス替え。
このクラスにならなかったら、その後の私は無かったかも…。

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中学２年生。
私の後ろの席になったのは転校生のＭちゃん。
ノンビリしたマイペースなかわいい子。
好きなバンドはXJapan。
話も合ってすぐに仲良くなりました。

中学生の女子と言えばグループ。
同じグループにはＭちゃんと幼なじみのＮちゃん、Ｋ、１年生の時同じクラスだったＳ、そして２年生で同じクラスになったＹ。
ＮちゃんはT.M.Revolutionが好きでＳもラルクが好き。
仲良しグループになってから発覚(笑)何という引き合わせと今になると類は友を呼んだと笑える話し。

そんな私たちのグループはいつもＭちゃんのXJapanの話とＮちゃんのT.M.Revolutionの話が中心でほかの私たちは聞き役。
そんな二人の影響で段々といろいろなバンドを知りました。

そして、多分Ｍちゃんが持ってきた雑誌だと思いますが、シャズナに出会います。

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はじめてIZAMを見た時は女の子だと思ってました。
男だとは信じられない、とにかく可愛い！可愛い！それしか無かったかも…。
まさに「顔ファン」苦笑
本当にミーハーな中学生でした苦笑


２年生後半から、私とＳの関心はラルクよりシャズナに。カセットにＭちゃんのXJapanとＮちゃんのT.M.Revolution、ＹのハマっていたGLAYと一緒にラルクとシャズナを入れ聞いていました。
同じ曲を聞きたくてもカセットだとできないんですよね。
確か冬休みには宿題と称して「歌詞を覚えてくる」とかやっていました(笑)
なんて純粋な中学生なんでしょう(笑)

そんな遊びは３年生になるまで続きます。

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1997年、XJapanが解散。発表されてから数日間はＭちゃんは学校に来ませんでした。年末の東京ドームの後の新学期、Ｍちゃんは金髪になっていたっけ。

興奮ぎみにライブの感想を語るＭちゃんの言葉と涙と金髪がとても印象的でした。


私はというと、テレビや雑誌でキャーキャー言っているくらい。ライブなんて考えてもいない、まだまだお子さま。


そして、３年生になります。

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３年生になったら、みんなバラバラ。うちの学年は10クラス苦笑。
自然と話さなくなりました。女子ってそんなものなのかしら。

同じクラスになったのはＳだけ。
自然と音楽の話題からは遠ざかっていったような気がします。
その頃からかな、地方局でshockwaveとかbreak outとか映りはじめたの

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shockwaveとかbreak outは地方局でやっていた音楽番組のこと。
よくヴィジュアル系のバンドがゲストで出ていました。
でも、うちのテレビは受信電波が弱くて画面が砂嵐で見れない事の方が多かった。


中学生３年生にあがるころには、ラルクが活動再開し、新曲がでたこともあり、ミーハーファンな私はまたもやラルク熱が再燃。
同じクラスにはマリスミゼル好きのＡとPENICILLIN好き、黒夢好きがそれぞれいた。みんな女子なのにグループはバラバラ(笑)
私も別のグループで彼女らとは別々に盛り上がっていました。
今考えるとバンド好き人口の高いクラスだな(笑)

ただ、その年は本当にいろいろな事があった。hideの死やGacktの脱退があったのもこの年のこと。
そんなことがあったからかその年の文化祭ははちゃめちゃやりました


ＡはＭちゃんじゃない他のクラスのXファンの子とバンドを組んで何故かLUNA SEAと何かのコピーやっていたな。最前列にいた子たちがヘドバン（ヘッドバンキングの略。後述）の嵐で教師が唖然としてた記憶が。
私はというと、演劇部で衣装も作って舞台に立っていました。

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そして、受験真っ最中。志望校のことで親と喧嘩する日々。


３年生２学期の期末テストは過去最低を記録。ちょっと前にやった模試ではかなりいい成績だっただけにショックはかなりのもの。
志望校の変更を余儀なくされました。
はじめての挫折(笑)
あの高校に言っていたらさらに人生180度変わっていたと思いますがね。


でも、その時直後、運命の出会いがあるのです。

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塾ではできるのに本番はできない、本番に弱い子でした。
それが親には気に入らないらしく母親とは毎日喧嘩。
父親は基本的には無関心。毎日午前様か朝帰りなこともあって母親はイライラでそれも私にぶつけ、私も反抗期も真っ最中。険悪な日々。

そして、冬休みに入り、冬期講習の毎日。ある日、いとこが置いていった音楽雑誌をパラパラ。しかもポップビート(笑)
３年生になりしばらく音楽雑誌は読んでいなかったし、久しぶりな雑誌。

あるページで手が止まった。
「カッコイイ…」
写っていたのは、そう、メジャーデビューを控えたDir en grey。
あの日の衝撃、ドキドキは今でも鮮明に覚えています。
ラルクやシャズナ、他のバンドでは無かったような感情(笑)
またもや顔ファンから一気に虜(笑)に。
何がヒットだったのかわからないけど、とにかくツボでした。

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Dir en greyにハマり、年が開けた(笑)
新年早々、塾の帰りに本屋で雑誌を読み漁る日々。

そして、あっさり志望校への未練が無くなり、新しい志望校を決めた(笑)

この変な上書き保存体質は今にも続き、さらなる面倒くさい状況を巻き起こすことになるのですよ。

新曲の発売日が本当に待ち遠しかった。


1999年１月２０日。３枚同時リリースなのに、地元のＣＤショップには何故か１種類しか入荷されませんでした。
しかも「アクロの丘」
ともかく待ちわびていたＣＤ(笑)今やなつかしの8ミリ。
塾に行く前に買い、帰って即聞いた。
はじめて聞くDir en greyの曲。
…思ったよりは大人しい感じ？と思ったのが率直な感想。
そりゃそうですよね苦笑でも、ＣＤが嬉しくて毎日聞きました(笑)
本格的に顔ファンから音ファンになるのはしばらくしてからです。

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