あの女に出会わなければ

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2017/12/28 14:08(更新日時)

あの時の出会いは今でも後悔している。

あの事がなければ、もっと楽しい人生を送っていただろう。

まだ自分も若かったから、深く考えず行動してしまった。

No.1774418 (スレ作成日時)

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No.51

おじさんは俺に消費者金融から借りてほしいと言ってきた。

借り方は無人契約機で指示通りにやれば借りれるとの事だ。

借入希望額を50万に設定してと言われた。

俺は近くの大手金融会社の無人契約機へ入った。

機械の指示通り新規契約で進めていった。

固定してある電話で支店の係員とやり取りをし、機械から書類が出てきて必要事項を記入していった。

無担保で新規という事もあり、審査はすぐ通った。

最後に契約書とカードを受け取り、店舗を出た。

No.52

それから借りれた事をおじさんに伝えると、もう1件借りて欲しいと言ってきた。

少しやり取りはあったが、仕方なく了承した。

そしてまた別の大手の無人契約機に向かった。

手続きは先程の店舗とほぼ同じやり方だった。

審査が通り、契約書とカードを受け取り店舗を出た。

No.53

おじさんに借りれた事を伝えた。

おじさんは、カードごと預からして欲しいと言ってきた。

約束は必ず守ると言うのでカードを2枚渡して、暗唱番号を教えた。

代わりに借用書をもらった。

といってもメモ帳を破った小さな紙だ。

そこに住所と電話番号も書いてあった。

No.54

こうして俺は消費者金融2件から、100万円分借りた事になった。

それからも彼女とはもちろん、3人でも遊ぶ事はあった。

給料が入っても殆ど彼女と遊ぶ事に使っていた為、給料日前は数千円しか残っていなかった。

当然、貯金なんかできなかった。

そんな生活が数ヶ月続いた。

No.55

ある日、月末頃電話が掛かってきた。

「○○さんの携帯電話でしょうか?私、○○(消費者金融)の○○と言います。
今月分のご入金が確認されておりませんので、至急ご入金をお願いします。」

「あ、わかりました。」

俺はすぐおじさんに電話した。

「○○から電話きて、今月分の入金が確認できていないって言われたんだけど。」

「ごめんごめん、そっちな。明日にでも入金しとくから心配するな。」

とおじさんが言うので、ホントに頼みますよと言って電話を切った。

No.56

その次の月にも同じ事が起きた。

「またですよ、もうカードと残りの支払い分含めて全部返して下さい。」

「ホントにすまん。来月から期日までに絶対返済するから。」

だんだん信用出来なくなってきた。

その翌月のある日、

「実は私もあの人にお金貸してるんだけど、なかなか返してくれないの」

と彼女が言った。

No.57

「ホントに?何かヤバそうな感じがするけど」

「返して貰えるかな?」

「最悪何とかするよ」
と言ったが心配だった。

そして翌月、仕事を終えると彼女からメールが来ていた。

俺はすぐ電話すると○○に来てと言われた。

俺はすぐ向かった。

No.58

彼女は俺が借りた消費者金融のカード2枚持っていた。

「さっき、○○さんと会ってこれを○○君に渡してって言われたの」

「どういう事?」

「私も理由聞こうと思ったんだけど、すぐに行っちゃったの」

まさか!

俺は一瞬嫌な気がした。

「今からすぐ○○さんの家に行こう」

車を飛ばしておじさんの家に向かった。

No.59

おじさんの住んでいる団地の前に車を停めた。

下から7階に住んでるおじさんの部屋を見ると、真っ暗だ。

とりあえず部屋の前まで向かった。

ドア横の窓を見る限りやはり中は真っ暗だ。

インターホンを押してみた。チャイムが鳴るのが聞こえた。

俺は何度も押したが何の反応もなかった。

しまった逃げられた。

俺は怒りがこみ上げてきたのと同時に悔しさでいっぱいだった。

携帯に掛けても繋がらなかった。

俺はしばらく途方に暮れた。

No.60

それから1週間毎日彼女とおじさんの家に行った。

いつも真っ暗だ。インターホンを押しても誰も出て来ない。

完全に諦めるしかなかった。

「もうしょうがない。やっぱり信用した俺がバカだった。」

「どうするの?」

「自分で返していくしかないだろう。」

「払えるの」

「しょうがないだろ。自分で払うしかないし、○○ちゃんにもかなり使ったから金なんて殆どないけど、 しょうがねーだろ」

「何それ?私が悪いみたいな言い方。」

「そこまで言ってないだろう。」

「もういいわかった。そんな風に思ってるならもう会うのやめよ。連絡もしないでね。さよなら」

と言って彼女は1人で帰って行った。

No.61

俺は彼女を引き止める事をしなかった。

「バカヤロ、お前にいくら使ったと思ってんだ。ふざけやがって。」

と俺は心の中で叫んだ。

さて、これからどうするか考えた。
普通に働いて返すしかないか。

次の日、消費者金融のATMに行った。残金を確認すると、2件共0円だった。

「クソッ、全額下ろしやがった。」

それから消費者金融2件とクレジットのキャッシング分の支払いをしていかないといけなくなった。

実は彼女と遊ぶ金も無くなってきた時に、キャッシングの残金も既に限度額分下ろしていた。

これで借金は150万円になっていた。

No.62

それから毎月月末に返済をしていった。

しかし、給料もそれ程高くなかったしボーナスは寸志程度しかもらえていなかった。

その為、給料から返済した分を引くと殆ど残らない状態だった。

何とかギリギリの生活を送っていたが、それも数ヶ月だけだった。

自動車税の支払いと翌月の自動車保険の支払いの案内が来た。

当然、現状では払えるお金などなかった。

No.63

結局、返済していたお金を使う事になった。

また、残金が0円になってしまった。

それからまた返済を繰り返していくと今度は車検が近づいてきた。

またまた限界だ。

今度は残金だけでは足りなくなってきた。

どうしようか。親から借りるか。

しかし、それだと親にも返さないといけない。

俺は悩んだ末にまたやってしまった。

No.64

完結じゃ ないですよね?
続き お待ちしてますね。

No.65

横レスがあり読みにくいです…

主さん!完結でなければ、スレを自レス設定に出来ませんか?((スレを立ててからは出来ないかな…?

それか良ければ、別で感想スレを立てて下さい。
横レスがあり、読みにくいんです。。お願いします

No.66

こうなったら最後にもう1度だけ借りて立て直していこう。

俺は消費者金融の無人契約機に行った。

審査も通り何とか50万借りる事が出来た。

これで車検の支払いを済ませた。

しかし、これで借金は200万になった。

No.67

これで毎月の返済額もかなり増えてしまった。

当然給料は殆ど残らない。

それどころか給料の残った分では足りないこともあり、返済しては借りるという自転車操業の繰り返しになってきた。

これでは全然返済が終わっていかない。

何とか数万円だけでも足しに出来ないかと思い、スロットに行くようになった。

No.68

最後に借りた消費者金融の分が車検代だけに使った為、残金が数十万残っていた。

これを元手にスロットに再び通い出した。

しかし、所詮はギャンブル。勝つ事もあれば負ける事もある。

1ヶ月のトータルで負ける事が増えてきた。

結局そのお金も使い果たしてしまった。

No.69

馬鹿を見た俺は仕方なくまた消費者金融の無人契約機に向かった。

しかし、審査が通らなかった。

他にも2、3件回ったがどこも審査が通らない。

すると数日後ある審査が通らなかった消費者金融から電話がきた。

なんと貸してくれる所を紹介してくれた。

そこも一応大手の金融会社だった。

俺はその金融会社に電話した。

○○支店まで来て欲しいと言われた。

俺は後日その支店に行った。

店員と直接やり取りだったが内容は無人契約機と同じやり方だった。

審査も通り50万円の融資ができた。

直接50万円を現金で貰い店を出た。

これで借金は250万になった。

No.70

何とか生活は出来たが、返済額が増えて行った為、その50万も次第に減っていった。

ある時から家にDMが届くようになってきた。

あちこちの地域から聞いた事のない金融会社を名のる所からご融資しますといった内容の物が届くようになった。

さすがに怪しいと思っていた為、届いても内容を見ず捨てていた。

それでも相変わらず返済しては借りての繰り返しで借金も一向に返済できず、ほぼ限界の生活をしていた。

No.71

ある時、たまたま届いたDMを見た。

するとこんな内容が載っていた。

「あなたの借金を一本化にしませんか」

例えば10件から500万円お借りして月々の返済に20万円返済している。

そんな方に500万円ご融資して、月々の返済を5万円にします。

という内容だった。

返済期間ももの凄く長く設けられていた。

これなら楽かもしれない。

俺は相当悩んだがこの方法を選んだ。

No.72

後日、俺はそこに電話した。

ただ聞いた事のない金融会社だったが。

担当者に俺は借金の額や件数などを伝え300万円の融資でお願いしたいと伝えた。

たぶん可能だと言われ名前や生年月日、住所や会社の所在地 などを聞かれ俺は口頭で答えた。

すると改めて連絡すると言われた。

2、3日後携帯に連絡がきた。

No.73

融資するにあたって俺の個人情報をリストに登録しないといけないらしい。

そして登録料に4万円かかると言われた。

今の俺に4万も払う金などなかったが、ちょうど給料日だったのと

300万入るためだったら今4万払っても、300万融資できれば消費者金融の返済はできると思い了承した。

そして指定された口座に4万円振込んだ。

そして振込んだ事を伝えると確認出来次第また連絡すると言われた。

登録はその会社では出来ない為、何か別の場所まで担当者が出向き登録するみたいだ。

その代行手数料も登録料に含まれているらしい。

その場所というのは関係者以外には公表できないという事だ。

No.74

その後また連絡が来た。

入金の確認は出来たがデータ登録する際にロックの解除が必要だと言われた。

その解除をするのに7万円必要と言われが、残金は返済にあてないといけないから少し考えていた。

すると担当者はそれさえ振込みすればすぐ融資できると言ってきた。

そう言われた俺は了承した。

そして7万円振込んだ。

No.75

>> 74 しかし2日程連絡がなかった為、こっちから電話した。

担当者に振込んだ事を伝えると入金の確認が出来たと言われた。

しかし、俺が今まで借りた分のデータを一度他のデータに移行しないといけないと言ってきた。

そのデータを移行するのに5万円必要だと言われた。

もう入金は無理だと言う事を伝えるとホントにこれが最後だと言ってきたが、俺は諦めた。

というより、ようやくここで騙されている事に気付いた。

これで残金は2社くらいしか返済できない金額になった。

俺はもう一度DMを探した。

一応他の何件かに問い合わせた。

すると10万円だけ借りれるところが見つかった。

No.76

全額を○○日までに返済するという条件だったが、ちょうどその日が給料日と同じだった為、すぐにお願いした。

そして10万円自分の口座に振込まれた。

それを残りの金融会社に返済した。

それでも結局はまた下ろしてしまう為、未だに返済額は0円のままだ。

すると、そこの金融会社から返済日の数日前に電話がきた。

No.77

「返済日は○○日ですが、ご用意できますか?」

「はい、大丈夫です」

「では、もし最終日に振込まれる場合は午前中までにお願いします。」

「わかりました。」

返済の確認だった。

しかし、そこに10万円振込んだ後は当然消費者金融に返済する金がない。

まずは10万円の方を先に返そう。

そして返済日がきた。

当時給料は手渡しで昼の休憩の時に事務の人から渡されていた。

だから午前中に返せないから、まあその日仕事終わってから返せばいいやと思っていた。

No.78

そしていつものように昼の休憩時間になって給料をもらった。

昼の休憩が終わる15分くらい前に携帯が鳴った。

するとそこの金融会社からだった。

「あの、入金の確認ができていませんが、振込みしましたか?」
「すみません、仕事終わってから必ず振込みます。」

するとその人は突然キレた。

「おい、午前中までに振込むってっ言っただろ!何で振込んでねぇんだ!」

もの凄い口調だった。

No.79

俺は思わず

「すみません、今からすぐに振込みます。」
と言った。

「1時半までに振込めるのか?」

「はい、必ず出来ます。」

「わかりました。ではお願いします。」

と言って電話を切られた。

俺は上司に適当な理由を付けて30分程外出の許可をもらった。

そして銀行へ行って10万円振込んだ。

給料の残金は2社くらいしか返済できない。

とりあえず返済日の早い順の2社に返済した。

残りが返済日までに返せない。

どうするか再び悩んだ。

No.80

こうなったのも全てあのおじさんのせいだ。

絶対にあのおじさん見つけてやる。

何のあてもなかったが俺は探し始めた。

仕事終わってからと休みの日は探し続けた。

おじさんが住んでいた近くの店や公園など色んなところを探した。

当然簡単に見つからない。

少し範囲を広げた。
なかなか見つからない。

諦めて探していたが、探し始めて何日目かの休みの時に奇跡が起こった。

No.81

何と見つけてしまった。

俺はその日あるパチンコ店の休憩室を覗いた。

するとおじさんらしき人を見つけたが、違ったら困ると思い 遠くから確認した。

やはりおじさんに間違いない。

しかしそこで騒いで問題になっても困ると思い、遠くから監視していた。

おじさんが店を出ようとしたのを確認して先回りした。

No.82

するとおじさんが俺の目の前に現れた。

ここは強気に出た。

「よう、久しぶりだな」

「やあ、○○君久しぶり。元気だった?」

「そんな事はどうでもいいんだ。金を返してもらおうか」

「金なんてない。今は住む所もないし」

「ふざけるな、そんなので済むわけないだろ!早く全額返せ」

「そういえば○○ちゃんは元気か?」

「はあ?知らねーよ。もう全然会ってねーからな」

「半分は○○ちゃんが持っていったんだ」

「はっ?どういう事だ?」

No.83

「借りた分の半分を○○ちゃんにあげた」

「はあ?お前らグルか?」

「そういう事じゃない。○○君から借りた時に半分ちょーだいって言って来たからあげたんだ」

「なんだそれ。あの女も持ってったのか。あいつふざけやがって。とりあえず別れた奥さんの場所教えろ」

「もうどこにいるかわからんし、前の奥さんは関係ない」

「じゃあ○○さんの実家教えろ。近いのか?」

「親とも絶縁したから会ってくれないと思うけど」

「それでも構わん。ここから近いのか?」

「ここからなら30分くらい」

「じゃあ俺の車に乗って案内しろ」

「わかった」

俺はおじさんを車に乗せた。

No.84

そして近くまできた。

「あそこから○件目のところ」

俺は近くに車を停めた。

「○○さんも付いてこい」

そして家の前まで来た時おじさんが

「やっぱり俺は会えん」

と言って俺の手を振り払い走って逃げられた。

しまったと思ったがしょうがない。俺はインターホンを押した。

中から人が出てきた。見た目からしておじさんの母親だろうと思った。

No.85

俺はその人にこれまでの事を話した。

するとその人は

「申し訳ないですが、もう息子とは何の関係もありませんから」

「そういう訳にいきません。代わりに全額払って下さい」

「だから関係ありませんし、うちにもそんなお金ありません」

俺は何としてでも払ってもらおうと粘っていたがダメだった。

結局諦めた。

そして俺はすぐに彼女に電話を掛けた。

No.86

番号が変わってるみたいで繋がらない。

彼女とよく待ち合わせしていた家の近くまで行った。

詳しく家までわからなかった為、その辺の家の表札を見て回った。

しかし、彼女の名字の家が全然見つからない。

家まで騙されたのか。俺は諦めて途方に暮れた。

これでどうする事も出来なくなった。

No.87

そして返済日が過ぎて返済できなかったある金融会社から連絡がきた。

俺は今月は払えない為、来月2ヶ月分払うから待って欲しいと伝えた。

しかし、そんな事は通用しなかった。

無理だと言う事を何度も伝えたが聞いてくれなかった。

その担当者は親御さんに相談してみては?と言ってきた。

もうそれしか方法がないと思ったが、どんな理由があろうとこんなに借金がある事をどうしても言えなかった。

No.88

担当者も正直に話すしか方法ありませんよと言ってきた。

悩んだが、頑張って相談しますと言って電話を切った。

それから車の中でずっと悩んでいたが、やはりどうしても言う勇気が出てこなかった。

時間もだいぶ遅くなってきた。

もう限界か。

ふとある案が浮かんだ。

というか思いきった行動に出た。

No.89

もの凄い迷惑を掛ける事は分かっていたが、これしか浮かばなかった。

俺は逃亡する事に決めた。

それから車を走らせて繁華街に向かった。

夜中だった為、人は少なかったがとても明るかった。

俺は路駐できる所を探して車を停めた。
後先の事を考えず逃亡計画を立てた。

色々迷ったが決心が付いたので俺は再び車を走らせた。

No.90

俺は県境の近くにあるドライブインまで行った。

今日はここで寝る事に決めた。

携帯の電源をOFFにして眠った。

朝になり眠りから覚めた。

時計を見ると8時半を過ぎた頃だった。

今頃家では朝俺がいないからパニクってるだろうなと思った。

会社から電話も来てるだろう。

でも俺は携帯を見る事はせず、ずっとOFFのままにしていた。
行った事のない所に行こうと思い、車を走らせた。

No.91

当時車にはナビが付いていなかった為、俺は隣の県の本屋に立ち寄った。

地図を見てこの県は行った事ないからここまで行ってみよう と再び車を走らせた。

所持金は殆どなかった為、コンビニでおにぎり1個だけ買った。

だいぶ走った。夕方になり2つ隣の県まで来た。

一応最低限必要なものだけは揃えておかないといけないと思い、所持金も少なかった為、100均を探した。

あるスーパーの中に100均が入っているのを見つけて、最低限必要な日用品を買った。

No.92

そしてまた車を走らせた。

夜になり少し疲れてきた為、前に一度来た事ある夜景スポットに向かった。

そこに大きな駐車場がある為、俺はそこまで行きこの日はそこで寝た。

次の朝目覚めた俺は再び車を走らせた。

昼になりまたコンビニにより食料を買った。

夕方頃、目的地の県に着いた。

No.93

着いた頃にはガソリンも殆どなくなっていたのでまず給油した。

所持金はもう数千円になった。

少し車を走らせると、大型ショッピングセンターが見えた。

その県の道などさっぱりわからない為、そのショッピングセンターの本屋に立ち寄り、その県の情報雑誌を買った。

地図を見ていると道の駅が何カ所かある。

ここから近い道の駅に向かった。

無駄に車を走らせたくなかったから、その日はその道の駅で寝た。

次の日、買物をする為に車を走らせた。

No.94

車を走らせていると、ショッピングセンターの看板が見えたので立寄った。

そこでTシャツなど安い服を買った。

それから雑誌で調べてスーパー銭湯に行き、風呂に入った。

そこでだいぶ時間を潰した。

夜になり、再び車を走らせた。

24時間営業の施設を見つけて、そこの駐車場で寝る事にした。

No.95

次の日、食料を買って本屋などに立寄って暇を潰した。

また夜になり最初の道の駅に向かいそこで寝た。

次の日、お金もわずかになってきた。

最終手段としてガソリンスタンドに向かった。

クレジットカードを差し込むと使えた。

まずガソリンを満タン給油した。

そのうちクレジットカードも止められてしまうだろうから、使えるうちにカードでの支払いをする事にした。

食料品もカードで支払った。

その日もなるべく車を使わず適当に時間を潰した。

夜になり、地図で調べて別の道の駅に向かった。

そこの駐車場で寝る事にした。

No.96

こんな生活を数日間続けた。

もし、最悪カードも使えなくなりお金も無くなったら、この土地でバイトでも見つけようかと考えていた。

相変わらず夜は適当な場所を探して車中で寝ていた。

ちょうど逃亡してから二週間くらい立った時だと思う。

その日、一車線の国道を車で走っていた。

行きたい方向ではないと思い、左に曲がった。

少し狭い道だったが、車は通行可能だった。

その狭い道を少し走っていると、何か後ろから聞こえてくることに気付いた。

No.97

俺はバックミラーを見た。

パトカーが後ろにいるのが見えた。

よく聞くと俺のナンバーを言って停止を促している。

ヤベッ、スピードか?でもそんなに出してない。

どこかで一時停止を怠ったのか?

そんな事を思いながら、少し駐車するスペースがあったのでそこに車を停めた。

No.98

すると後ろのパトカーから警察官がやってきた。

そして俺に

「○○警察署だが、何で捕まったかわかるか?」

と聞いてきた。

とりあえず俺は

「わかりません」

と答えた。

すると警察官がこう言った。

「家族から捜索願いが出てるぞ」

それを聞いて俺は一瞬頭が真っ白になった。

No.99

「理由はわかってるよな?」

と聞かれたのでとりあえず、はいと答えた。

するともう1人の警察官が無線で応援を要請した。

「免許証見せてくれるか?」

と聞かれたので免許証を渡した。

もう1人の警察官が

「車の中を調べさせてもらうよ」

と言い所持品などを色々調べた。

「刃物とか持ってないよな?」

と聞かれたので

「持ってないです」

と答えた。

しばらくすると、もう1台パトカーがやってきた。

No.100

「とりあえず警察署まで行こう。運転できるか?」

と聞かれたので、出来ますと答えた。

1人の警察官が助手席に乗り、前のパトカーに付いて行った。

後ろからもう1台のパトカーが付いてきている。

警察官が

「どうしてあそこを走ってたんだ?」

と聞いてきたので

「国道を走ってたんですが、逆の方向に戻ろうと思ってあの道に入りました。」

「付けてたの知ってたか?」

「あの道に入ってしばらく入ってから気付きました。」

「国道でパトカーとすれ違ったのは気付いたか?」

「いえ、気付いてません。」

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