繰り返した不倫
なぜあんなん人と、不倫をしたのか・・・・・・・
結婚していて、顔は悪く、背も低い、性格も悪く、嘘つき。
若い時の過ち。
今でも、胸が苦しく吐き気がする。
二人の男。
思い出しながら、ゆっくり書いて行きたいと思います。
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タクシーを呼ぼうと携帯を出す。
見ると、シュンくんからメールが入っていた。
『体大丈夫か?無理しないで辛かったら帰りなよ』
シュンくん・・・・・・・・・・・
無意識に電話をかける。
「結衣ちゃん、大丈夫?」
「早退したんだけど、目が回ってて運転出来ないよ。」
「今、会社?迎えに行く。」
「シュンくん・・・」
迎えに来てくれるまで、シートを倒して横になった。
駐車場は、店の前で広いお客様の駐車場の隅に縦に並べて置いてある。
私の車がまだある事に気が付いた営業の山下さんが、車まできた。
「澤田さん、どうした?こんな所で。早退するんだよね。」
「うん、運転出来ないから迎えに来てもらうんです。」
「言ってくれれば、空いてる子に送ってもらえたのに。
こんな所で寝てないで、休憩室で待ったら?」
「いえ、桑原さんに・・・怒られちゃって、今からミンティングみたいで・・・」
「あ~、社長とな。危なかったねぇ、寝てる所見られたら何て言われたか・・・」
社長は、風邪や怪我は自己管理不足。休む人がいると、いつも怒っていた。
たしかに、社長が風邪を引いたり、体調が悪そうな所を見た事がない。
「とにかく、困った事があったら言いなよ。みんな助けてくれるから。」
「はい・・・迎えが来るまでここで待ちます。」
電話から、10分ほどでシュンくんが来てくれた。
抱きかかえられて、車にのり病院へ着いた。
診察の結果、ストレスと疲れで耳の奥にある器官?が炎症しているとの事だった。その器官が炎症すると、目が回ったりするらしい。
高熱と炎症で、点滴をするため一日入院する事になった。
「無理し過ぎだよ。今日は、ゆっくり休んで。」
「いろいろありがとう。シュンくん今から仕事だよね?もう大丈夫だから。」
「わかった。お大事に。」
はぁ・・・・怖かった。
目がずっと回ってるって怖い。大変な病気にでもなったかと思った。
夕方になり、少しずつ楽になった。
コン、コン。
「結衣、大丈夫?」
「綾さん!どうして?」
「シュンくんに聞いて、ビックリして飛んできたよ」
「そんな、大袈裟な。大丈夫だよ」
「仕事のストレス?」
「多分ねっ。」
「そんなに大変なの?」
「うん・・・場違いな所に入っちゃって。みんな頭がよくて仕事が出来るんだぁ。
ついて行くのに必死で・・・・・・」
「頑張りすぎたんだね。結衣は、何にでも一生懸命なんだよ。力抜かないと。」
「余裕がなくて。前もディーラーだったでしょ?だから、出来て当たり前、出来なきゃなんで?になるの。
車売った事も、事故車の対応した事もないのに・・・・
仕事終わってからも、勉強しないと。」
「大変だったね。」
綾さんに話しを聞いてもらってスッキリした。
その後も、忙しさと疲労で体がボロボロになっていく。
次の日。
退院した。一日お休みをもらい久しぶりに家でゆっくり寝た。
プププ~、プププ~
杉田くんから電話だ。
「結衣ちゃん、大丈夫かぁ?昨日、入院してたんだって?」
「うん、でも、もう大丈夫だよ。」
「今日、結衣ちゃん居ないから鈴木さんバタバタだよ。」
「申し訳ないなぁ。明日は、行くから。」
「あっ、桑原さんも心配してたよ。」
「そうなの?昨日、怒られちゃって。」
「桑原さんって、言い方厳しいけど本気で後輩が可愛いからだよ。俺も、すげぇ面倒見てもらってるからなぁ。
分かってあげて・・・・・」
「ふぅ~ん・・・・怖いけどね。」
「まぁ~なぁ、慣れるまではキツいかもなぁ。」
私には、桑原さんの事まだ理解出来なかった。頭ごなしに怒って・・・苦手。
次の日。
体も楽になり会社へ出勤した。
鈴木さんに迷惑をかけた事を謝り、社長に嫌みを言われて一日が始まった。
朝から力仕事。
新車に付ける用品を車の中に運ぶ。オプションが多い車の用品袋は、かなり重い。
ヨイショ、ヨイショ
引きずりたくなるくらい重い。相変わらず、皆忙しそうだ。早く運ばないと、整備士さんが車に用品を取り付ける時間になっちゃう。
気持ちは焦るのに、上手く運べない。
すると、
「お~い、みんな澤田さん手伝ってやれ!」
叫びながら、桑原さんが走ってきた。
持っている荷物を持ち
「これは、どこ?」
「あっ、あそこの車です。スミマセン、ありがとうございます。」
「昨日、調子悪かったんだろ?無理するな。」
あっという間に、整備士さん達が袋を運んでくれた。
休んだツケは大きく、ものすごく忙しい。
休憩時間が遅れてしまい、急いで休憩室へ行った。
同じように、休憩が遅れた桑原さんと整備士の杉浦くんが、ご飯を食べていた。
桑原さん:「澤田さんも遅いねぇ、忙しい?」
「はい、昨日お休みしたので。」
杉浦くん:「入院したんだってね。大変だったね。」
「まぁ~ね、一日で退院したから大した事ないけどね。」
桑原さん:「この前は、タイミング悪かったな。社長にここで寝ている所見られたら何て言われたか。」
だから、あんなに急いで部屋から出るように言ってくれたんだ。
「スミマセンでした。」
桑原さん:「あの時、迎えに来てもらったんだって?困った時は、みんなに相談しろよ。」
「ここの会社の人は、みんな優しいですね。前の会社なんて、自分の事ばっかりで助けてもらったり、心配してもらったりなかったので・・・・仕事も自己責任で、誰かに相談したりする事もなかったんです。」
杉浦くん:「冷たい会社だなぁ。」
桑原さん:「うちは違うから。何でも相談して大丈夫。」
杉浦くん:「そうだよ。桑原さんに言えば、助けてくれるぜっ。」
桑原さん:「おう、任せとけ。」
「心強いですね。」
初めて桑原さんとこんなに話した。
優しい人だったんだ。人は、見た目だけじゃ分からないなぁ。
お昼を急いで食べ仕事に戻った。
山積みの仕事を必死で一つ一つ片付ける。事務仕事中にお客さんが来店すれば、接客をしないといけないから、なかなか終わらない。
18時、定時の時間がきても終わらない。
徹夜覚悟で、頑張っていると、仕事が終わった鈴木さんが手伝ってくれた。
桑原さんや、整備士の人達も手伝う事はないかと声を掛けてくれた。
お客さんが飲んだコーヒーカップを洗ったりゴミを集めてもらったり、忙しくて出来なかった雑用をお願いした。
夜になり、営業が帰ってきた。
報告書など、自分達の仕事が終わると私の仕事を手伝ってくれた。
ワイワイガヤガヤと、大勢で夜遅くまで残業した。こんなに楽しい残業始めて。
みんな優しい。
涙が出そうなくらい嬉しかった。
無事に徹夜する事もなく、みんなのお陰で終わる事が出来た。
家に帰り遅い夜ご飯を食べながら、会社の人達に感謝した。
みんなが助けてくれなかったら今頃まだ会社だった。
すると、杉田くんからの電話が鳴った。
「結衣ちゃん、お疲れ~。」
「お疲れ~、今日はありがとね。みんな手伝ってくれてめちゃくちゃ助かった~」
「いつも頑張ってるのみんな知ってるから助けたくなるんだよ。
体は、もう大丈夫なの?」
「うん、大丈夫」
「そう言えば・・・・・」
「うん?」
「シュンに迎えに来てもらったの?」
「そうなんだぁ、迷惑かけちゃった・・・」
「・・・・シュンと付き合ってる?」
「付き合ってないよ、友達」
「よかった・・・・・」
「えっ?」
「いや、なんでもない。仕事落ち着いたらまた、飯でも食いに行こうよ」
「うん」
電話を切った。
あれ?シュンくんと付き合ってなくてよかったって事?
どうゆう意味でよかったんだろう?
なんか、ドキドキする。
まさか・・・・・・両思い?
まさかね。
3月のお疲れ様会も兼ねて、社員全員参加で花見をする事になった。
仕事が終わった人から順番に現地に向かう。
今日中に終わらせたい仕事があった私は、残業だった。
現地へは、車で1時間ほどかかる。他の人達は乗り合わせしながら行ってしまい、ほとんど居ない。
焦って駐車場を走って車に乗ろうとすると
「結衣ちゃん~、乗りなぁ。」
桑原さんだった。
見ると、杉田くんが助手席に乗っていた。
私は、後部座席に乗った。
「俺たちが、最後だな。」
「そうなんだぁ。花見間に合うかなぁ。」
「大丈夫だよ。みんな待っててくれるだろ」
「そぉすよね。」
あれ?杉田くんは、桑原さんに敬語なんだぁ。
後ろから、二人の話しを聞いていた。
杉田くんは、桑原さんにすごく気を使っている感じがした。
他の社員には、いつも笑いを取ったりお調子者なのに・・・・・・・・・・・・
現地に着くと
「お~お疲れ様。こっちへ来て食べなよ。」
社長もいた。
社長は、厳しい人だけど認められれば大事にしてもらえる。
意見も聞き入れてもらえ、同じ目線で話しが出来る。
鈴木さんと桑原さん、営業の森下さんと言う一番営業で出来る人は、社長から認められていた。
私は・・・・・バカだ!とよく言われていた。
いつか、認めさせる!
私の目標だ。
社長に誘導され、社長の隣は、私と桑原さん。桑原さんの隣に杉田くんと座った。
社長:「3人共ご苦労様。残してある食べ物、いっぱい食べろよ。」
桑原さん:「はい、今日は大変だったですよ。変な客に捕まっちゃって。」
社長:「そうかぁ、杉田の客か?」
杉田くん:「はい、癖がある人なんで・・・」
社長:「お前の客は、癖ある人多いな。」
杉田くん:「はい・・・・・・・・」
社長:「澤田、お前はもっと頑張れ。」
「あっ、はい。」
社長:「経験者だから、もっと出来るのかと思ったのに、全然知識なくてビックリした」
「スミマセン・・・・」
社長:「わたしは、即戦力が欲しかった。だから、もっと頑張れ。」
泣きそうだった。
頑張ってる、必死で。
最近は、責任ある仕事を任されたり努力が少し実ったと・・・やっと、人から必要とされていると、感じて嬉しかったのに、まだ、まだ、足りないんだ。
桑原さん:「いやぁ、社長、澤田ちゃん頑張ってますよ。最近じゃ助けてもらう事だってあるんですよ。
こんな短期間で、戦力になるなんてすげぇ努力してますって。」
社長:「そうかぁ?コイツは、バカだからなぁ。本当は、違う子を採用するつもりだったけど、鈴木さんが澤田の方がいいって言ったから雇ったんだぞ。
澤田、鈴木さんの期待に応えろよ。」
何?何?意味わからない。
社長がバカと言うのは、テストだ。本当は、落ちてたんだ。
鈴木さんが私を???
混乱している。みんなに聞かれている。
恥ずかしい・・・・・・・・・・・・・・
酔っているにしても、社長は本気で話している。
桑原さん:「社長、言い過ぎですよ。澤田ちゃんバカじゃないですって。」
社長:「いいかぁ、澤田、もっと目配りをしろ。必死で努力して一人前になれ。お前はバカなんだから。」
「はい・・・・・・・・・」
社長:「杉田、お前はなぁ、いい加減過ぎる・・・・・・・・・・」
次は、杉田くんと話し始めた。
耐えきれずコッソリ席を外した。
人に見えない木の陰で、泣いた。
「澤田、大丈夫?」
鈴木さんが、心配そうに声を掛けてくれた。
「鈴木さん、いつも迷惑かけてスミマセン」
「社長の言ってる事、気にしちゃ駄目だよ。あの人、何にも分かってないからさぁ」
「本当は、社長私じゃなくて他の人を・・・・」
「あ~その話し、社長、はぁ???って思うような子を採用しようとしてたから、止めたんだ。何人も面接に来た女の子見たけど、澤田が一番だと思った。
半端な気持ちじゃ、うちはやっていけれないでしょ。何人辞めていった事か・・・・・・
澤田は、逃げない子って一目で分かったからさぁ。」
「でも・・・頭悪いし・・・・・」
「学科試験?私は、止めたんだよ。だって、国語、英語?出来たからってなに?仕事とは関係ないじゃんねぇ。」
鈴木さんって、なんて強いんだろう。社長と対等に話しして。
やっぱり憧れで、私の目標だ。
「私、もっと頑張ります。」
「期待してるよ。落ち着いたら戻っておいでよ。みんな、心配してるからさぁ。」
そうだ、みんなに聞かれたんだ。
負けないぞ!!!
気持ちを落ち着かせて、みんなの所へ戻ろうと歩いていると、桑原さんがこっちに向かって歩いて来た。
「澤田ちゃん、気にすんなよ。見込みがないヤツに頑張れなんて言わないからさっ。
社員は、みんな分かってるから。俺も澤田ちゃんの努力知ってるから。」
「有り難うございます。悔しいから、もっと頑張りますよっ。」
「おう!」
元の場所に戻ろうとすると、営業の木下さんに声を掛けられ、なんとか社長の隣は免れた。
帰りの車の中で、杉田くんもかなり言われてたと落ち込んでいた。
無事に会社まで着くと杉田くんに呼び止められた。
「結衣ちゃん、今から時間ある?」
「うん、帰るだけだけど。」
「宝来にでも行かない?」
「いいよ。」
杉田くんの車で、宝来へ向かった。
お店に入るとシュンくんがいた。
忙しくて、なかなか来られなかったから仕事中のシュンくんを見るのは久しぶりだった。
やっぱりカッコいい。
シュンくん:「いらっしゃい!」
いつものカウンター席に座り、いつものメニューを注文した。
「シュンくん、この前はありがとね。」
シュンくん:「あれから、体調はどう?無理してないか?」
「大丈夫だよ。いっぱいご飯食べるようにしてるし、元気!」
杉田くん:「仕事キツいもんなっ、なのに社長あんな事・・・・・」
シュンくん:「うん?何かあった?」
「別に・・・・・・・・・・」
シュンくんは、お客さんに呼ばれた。
杉田くん:「結衣ちゃん、大丈夫?俺も、いい加減だの責任もてだの言われたよ。営業で入ったけど、いつか整備の方に移れる話しだったけど、どうなんだか・・・・・」
「そんな、話しになってたんだ。でも、杉田くんがツナギ着てる姿想像出来ないねぇ。スーツに見慣れちゃって変な感じ。」
「そう?結構似合うんだぞ!はぁ・・・なんか落ち込んじゃうなぁ。結衣ちゃんもあそこまで言われて腹立たないの?」
「まぁ~ね、ショックだったけど、悔しいから頑張る事にした。鈴木さんも桑原さんもちゃんと見ててくれてるしね。」
妙に前向きな事ばかり言っていた。
本当は、社長は私を不採用にしていた事にかなりのショックを受けていたけど、まだ気が張ってるせいか、強い自分を演じていた。
「結衣ちゃんは、すげぇなぁ。俺なんて辞めたくなったもん。」
「辞めたら悔しいよ。私なんて、バカばかり言われてるんだよ~」
「ひっでぇ~よなっ・・・・・・・」
いつもの美味しいラーメンを食べて、お会計をした。
シュンくん:「後で電話する。」
「わかった、ごちそうさま~」
店を出て、会社へ向かった。
会社に着いた。
「それじゃ、お疲れ様ねっ。」
「結衣ちゃん、俺って情けないよな・・・」
「えっ?どうして?そんな事ないよ。」
「社長と話してて、自分が駄目人間に思えてきた。」
「駄目人間じゃないよ。気にしないで元気だして!社長と仕事している訳じゃないし、他の社員が杉田くんの事、認めてくれたらそれでいいじゃん。」
「そうだよなぁ。なんか、段々ムカついてきたぞ!頑張るわっ」
「おう!頑張ろっ!」
自分の車に乗り、家に帰った。
杉田くんと居ると、妙にプラス思考になって自分とは少し違うキャラになる。
前向きなテンションのまま、シャワーに入りスッキリした。
すると、シュンくんから電話があった。
「ごめん、遅くに。寝てた?」
「ううん、今シャワー入った所。」
「ちょっと、気になってさぁ。結衣ちゃん、今日なんかあった?」
「あ~、社長に説教されたよ。」
「そうなの?」
「本当はさぁ、私、不採用だったみたい。」
あれ?おかしいなぁ・・・シュンくんと話して気が抜けた?
勝手に涙が出てきた。
「どうゆう事?」
一通り社長に言われた事を話した。
「学科試験出来なかったのに、おかしいと思ったんだ。社長、後悔してるよね・・・私採用してさぁ・・・バカだから。」
「おい!結衣ちゃんはバカじゃないよ。社長が後悔してるかなんて、わからないし。
鈴木さんっていう先輩が、結衣ちゃんを進めてくれたんだろ?よかったなっ、結衣ちゃんの良さを分かってくれてる先輩が側にいてさっ!」
「でも・・・迷惑ばっかりかけて・・・」
「世話が焼けるほど、可愛いんだぞぉ。結衣ちゃんが努力してる事、見ていてくれてるから益々世話焼きたくなるんじゃないかなぁ?」
「どうかなぁ・・・・」
「俺には、わかるなぁ。鈴木さんが結衣ちゃんにしようって社長に言った気持ち。」
「そう?私には、さっぱり。」
「とにかく、余計な事考えずにいつも通り仕事したら?」
「そうだね。」
「気合い入れ過ぎだと、失敗するぞぉ。」
「はい!」
元気が出た。
杉田くんを慰める私。
シュンくんに慰められる私。
なんか変な感じ。
社長に言われた事が、頭から離れず更に努力した。
一通り仕事も覚え、整備以外は基本なんでも出来るようになった。
気が付けば、暑い夏になっていた。
桑原さんが家を建てたので、みんなで新築祝いを持って行く事になった。
杉田くんの車に鈴木さんと私、3人で向かった。
すると、突然鈴木さんが、
「杉田と澤田って、どうなってるの?付き合った?」
電話したり、ご飯食べ行ったりしているけど、何ともハッキリしない関係だった。
「付き合ってないよ。ねっ?杉田くん。」
杉田くんは、何て言うだろう・・・・・
「あっ、付き合ってないよなぁ。」
そうだよね。
けど、どうゆうつもりで連絡してくるんだろう。特に用事がある訳でもないのに・・・・
なかなか、聞けずにいた。
「杉田はさぁ、頼りないよね。ハッキリしてあげなよ。」
「そうだよなぁ、俺って頼りないよなぁ。」
たしかに頼りない。
電話でも、寂しいよ~が多い気がする。
そこが、可愛いんだけど。
もっと、突っ込みたかったが、桑原さんの家に着いてしまった。
うわぁ~、大きなお家!
玄関を入ると、奥さんが出迎えてくれた。先に来ている人達が奥さんの手作り料理を食べ始めている。
「凄い豪華。全部奥さんが作ったんですか?」
奥さん:「大した物はないよ。簡単料理ばかりでごめんね。さぁ、座って食べて。」
桑原さん:「食べて、食べて。」
杉田くんの隣に座った。
奥さんは、みんなの飲み物を運んだり料理を作ったり忙しそう。
私は、席を立ち
「お手伝いする事ありますか?」
奥さん:「大丈夫よ。ゆっくりしててね。」
「スミマセン・・・」
料理も上手だし、優しい奥さん。
新築の家に可愛い子供。
桑原さんは、幸せだなっ。
隣にいる杉田くんに思わず
「結婚っていいね。」と言っていた。
「そうだな・・・俺は、金ないしな・・・」
「お金ねぇ・・・結婚には大事かなぁ。」
「大事だせっ。こんな立派な家絶対無理だよなぁ。」
「愛があれば、大丈夫だよ。」
「愛は、いっぱいあるぜっ!」
冗談だよなぁ。
杉田くんの気持ちがわからない。聞いてみたいけど、怖いような微妙な感じ。
すると、杉田くんの携帯が鳴った。
社長からで、杉田くんのお客さんが事故したらしく、車が動かないので代車を持って行って欲しいと言う電話だった。
杉田くんが、桑原さんに謝りながら帰ろうとすると、鈴木さんも用事があるから乗せてってと言って二人で帰ってしまった。
私は、どうやって帰ったら・・・・・・
みんなも帰る事になり、外へ出ると桑原さんが、
「澤田ちゃん、杉田達と来たよな?」
「うん、帰っちゃいました・・・・」
他の人達の車は、乗り合わせて来ているので定員オーバーで乗れない。
タクシーを呼ぼうと携帯を出すと
「俺、送ってくわ。」
「桑原さん、いいですよ。タクシーで帰ります。」
「いいって。来てくれたんだし、送ってくから待ってて。」
そうゆうと、車庫まで走って行った。
ちょっと、気まずいけど断れないし・・・・
ブロロロ~
桑原さんは、相当な車好きでエンジンやらマフラーやら、いじりまくっている。
会社用、プライベート用、3台くらい車があった。
目の前に止まると、凄い迫力。エンジンの音がすごい。
こっ、これに乗るの???
目立っちゃう・・・・・・・・・・・・
助手席に乗り、車は出発した。
すごい音。
ギアチェンジする度、ブロ~ンブロ~ンと独特の音と振動がある。
段々、音にも慣れ快感になってきた。
「桑原さん、今日はごちそうさまでした。」
「こちらこそ、来てくれてありがとう。」
「奥さん、料理上手ですね。毎日、食べられるなんて桑原さん、幸せですねっ。」
「いや~、今日は特別だよ。いつもは、あんなんじゃないよ。」
「二人を見てると、結婚もいいなぁって思いますよ」
「そうかぁ?そうでもないよ。いろいろあるからねぇ・・・・・・・・・・・・」
「へぇ・・・」
「それより、澤田ちゃん、仕事頑張ってるなぁ。安心して任せられるよ。」
「本当ですか?嬉しいなぁ~。」
「すげぇ、努力してるからなぁ?」
「そんな事ないですよ。でも、みんな凄い賢いから、頑張らないと・・・・」
「いやいや、要領いいし、よく気が付くようになったよ」
嬉しかった。
見ててくれてる人が居るだけで、励みになる。頑張れる。
家に帰りのんびりしていると、杉田くんからの電話が鳴った。
「もしもし、結衣ちゃん、先に帰っちゃってごめんよ。無事に帰れたか心配で。」
「私、置いてきぼりだったんだからぁ。帰り乗れる車なかったしさぁ、杉田くん、私に何も言わずに帰っちゃうし・・・・・」
珍しく杉田くんに甘えてみたくなった。
いつも、どこか頼りなくって守ってあげなきゃと思わせるタイプの杉田くん。
逆に桑原さんは、頼りになるしどんな時でも助けてくれそうな安心感のあるタイプの人。
もちろん桑原さんに恋愛感情はなかったけど、さっきまで、一緒にいたせいか杉田くんに甘えも大丈夫か確かめてみたくなったのかも。
「ごめんなぁ。そうだよね、一緒に行ったんだから声くらい掛けていかないとな。
俺は、駄目だな・・・・・・・」
「そんな事ないよ。冗談だってばぁ。
社長から電話あって、杉田くん焦ってたから私の帰りの心配まで、出来ないよね。」
「本当、ごめん。で、どうやって帰って来たの?」
「桑原さんに送ってもらったの。」
「二人で?」
「そうだよ。桑原さんの車最高だねぇ、又乗りたいなっ。」
「ふぅ~ん。なんか、嫉妬しちゃうな。桑原さんって、妙に結衣ちゃんに優しい所あるし・・・・・」
「えっ?何言ってるの~、桑原さん結婚してるし、会社の先輩と後輩以上の感情はないよ。もちろん桑原さんもね。」
「そう?ならいいけど。」
それよりも、嫉妬しちゃうの方が気になる。寂しいは、よく言うけどそれ以外杉田くんの私に対する気持ちを聞いた事はなかった。
今だっ!
季節は、冬になった。
杉田くんとは、何の進展もなく何故だか電話があるけど、一日の出来事を話したり愚痴を聞いたりする程度だった。
恋愛は、上手くいく相手なら一瞬で好きになって、あっという間に付き合ったりするのに、上手くいかない相手とは、どんなに時間があっても、なかなか進まない。
あまりに時間が経ちすぎて好きとか、付き合いたいとか思わなくなっていた。
私の中で、友達になった。
一年も終わり、新しい年がきた。
恋をする事も忘れ、仕事人間になっていた。
1月。
会社の仲良しな人達と、ボードに行く事になった。
去年は、寒い所も苦手だしボードもやった事もなく、誘われてはいたけど断り続けていた。今年は、何か新しい事にチャレンジしてみたくて、行く事を決めた。
私だけ初心者。
鈴木さんに、ボードも手袋もすべて一式を借りて、夜中の3時に待ち合わせをし出発した。
桑原さんが運転手で、助手席に杉田くん。
後ろには、山下さん、大田くん、坂口さん、三列目に鈴木さんと私で座った。
運転手の桑原さん以外は、みんな寝ていた。私は、寝れずに外を眺めていた。
すると、鈴木さんが
「澤田、寝れない?」
「うん、初めてのボード緊張しちゃって。私、滑れるかなぁ?」
「人にもよるけど、初めは滑れないかもね。諦めないで、何回も通えば滑れるようになるよ。
これから、いっぱい誘うからね。」
「うん。」
「杉田に教えてもらう?私でも良ければ教えるけど。」
「鈴木さん、教えて下さいよぉ。」
「ねぇ、杉田とどうなってるの?告白くらいされた?」
「まさかぁ、杉田くん、私の事友達だと思ってるよ。」
「前に相談されたよ。澤田と付き合いたいけど、告白する勇気がないとか・・・・もう、見てるとイライラするわぁ!」
「そんな事を?初めはお互いに好きなのかさぐり合ってる感じがしたんだけど、今は友達みたいだよ。」
少しドキドキした。
忘れかけていた恋愛が、戻って来そうなワクワクする気持ち。
今日は、どんな一日になるのか楽しみになってきた。
最低最悪の一日になるとも知らずに・・・・
スキー場に到着した。
慣れない雪道を、何度も転びそうになりながら進んだ。
初めてのリフト。
鈴木さんとなんとか乗る事が出来た。
降りる時も一苦労で、危うく降りれずに下に戻ってしまう所だった。
山の上で、滑り方を一から教えてもらった後、いざ実戦。
滑り出しから、かなり急な坂で初心者には難しい。
鈴木さんに支えてもらいながら、滑り出した。
滑ると言うよりは、ブレーキをかけながら少しずつ進んだ。何回も何回も休憩しながら。
鈴木さんも、私のペースに合わせて教えながら進んでくれる。
長い時間かけて、下まで降りた。
午前中で、3回ほど滑ったけど、なかなか上達しない。
鈴木さんは、ワンツーマンでずっと教えてくれていたので、一度もまともに滑れてなかった。
お昼の時間になり、みんな揃って食堂で食事をした。
山下さん:「澤田ちゃん、どう?少しは滑れるようになった?」
「まだ、まだ、全然滑れないよぉ。久しぶりの運動で体力もないし、すぐ疲れちゃう。」
鈴木さん:「沢山滑れば、その内滑れるようになるよ。」
桑原さん:「俺なんて、初心者で頂上置いてかれて散々な目にあったけど、一番滑るようになるのに近道だったよ。」
山下さん:「澤田ちゃん、女の子だよ。有り得ないでしょ。」
「うん、無理。」
話しをしながら、食事をしていると4人組の男の人達がこちらに向かってきた。
「おう、杉田偶然だなっ。」
杉田くん:「わぁ、ビックリした!久しぶりだな。」
杉田くんの大学時代の友達らしい。しばらく思い出話しで盛り上がっていた。
「じぁ、後で久しぶりに一緒に滑ろうぜ。」
杉田くん「いいよ。」
4人組は、立ち去っていった。
食事も終わり、また、滑る事になった。
午前中、鈴木さんは私に付きっきりで全然滑ってなかったので申し訳ない気持ちだった。
「鈴木さん、私、もう少し休みたいからここで休んでますね。」
鈴木さん:「そう?じゃぁ、先滑ってくるね。戻ったら一緒に行こうか?」
「鈴木さん、まともに滑べれなかったから今日は、もういいですよ。」
鈴木さん:「だって、まだ一人じゃ無理でしょ?せっかく来たんだから、少しコツをつかんでおくと、次来た時にいいよ。」
「でも・・・・・・・・・」
これ以上は、申し訳ない。
杉田くん:「じゃぁ、後で俺と行くか?さっきの連れと滑ったら戻って来るよ。」
「いいの?私、全然滑れないよ。」
杉田くん:「いいよ。ちょっと、休んでな。」
鈴木さん:「杉田、よろしくね。澤田、まだ滑れないから、ちゃんと教えてあげてね。」
ベンチに座って杉田くんを待っていた。
杉田くんと一緒に滑るなんて・・・ドキドキしちゃう。
雪山に二人っきり。
嬉しいやら、緊張しちゃうやらで、ソワソワしていた。
しばらく待っていると、遠くから杉田くんの姿が見えた。
ゴーグルをしていて、凄くカッコいい。
忘れていた、杉田くんへの気持ちが一気に盛り上がった。
「お待たせ~、ごめん少し休ませて。」
「うん、なんか疲れてない?」
「連れと、競争してさぁ。久しぶりにマジで滑った。」
「勝ったの?」
「もちろん!」
「凄いね。杉田くん、上手いんだぁ。」
「まぁ~なぁ~!」
ベンチに、二人で座って話しをしていた。
知らない人から見たら、カップルに見え留ほど、くっついて座っていた。
「そろそろ行く?」
スノボーは、どうでもよくなっていた。このまま二人で居たい。
「本当に私滑れないよ。いいの?」
「任せとけって。」
私達は、リフト乗り場へ向かった。
リフトの乗り降りすらも、まだ上手に出来ない。
杉田くんと二人乗りの椅子に座り上へ向かう。
さっきまで、お天気だったのに曇ってきてしまい雪がパラパラ降ってきた。
上に着く頃には、吹雪になり辺りは暗くなってきてしまった。
板を履いたままリフトに乗れない私。
慣れない手つきで履いていると、さっきの4人組が後ろからやって来た。
「あっ、杉田見つけた。さっきは、ヤラレタよ!もう一回勝負しようぜっ。」
杉田くん:「わりぃ、この子初心者だから置いてくのは・・・・・」
「頂上じゃないんだから、大丈夫だよね?」
私:「えっ?そんなん・・・・・・」
「これ滑ったら、俺達帰るんだ。」
ちょっと、止めてよ。
吹雪いてきてるし、人少ないし怖いよ。
けど、明らかに杉田くんは行きたそうで、無理して断ってる感じ。
友達も、一人で行けるだろう?って感じでみている。
私が滑れば30分以上かかるけど、上手い人なら10分もかからない。
私:「杉田くん、いいよ。下まで降りたら、また戻って来てくれる?私、凄く時間かかるから・・・・・・」
杉田くん:「マジ?いいの?じゃぁ、すぐ戻ってくるからなっ。」
杉田くんと友達は、滑り出した。
あっという間に見えなくなってしまった。
さっきまで、まえ山いたのに今は全然いない。初めて一人しさ
一人、ポツンと取り残されてしまった。
ゆっくり、滑ってみた。
午前中の疲れてと運動不足で、足がガクガクしてバランスがとれない。
すぐに転んでしまう。
吹雪で、視界も悪く寒くて心細い。
冷たい地面に座り上を見ると、まだ、数メートルしか滑っていなくて、途方に暮れる。
このままでは、日が暮れちゃう。
午前中、鈴木さんがずっと側に居てくれた有り難さが身にしみる。そして、杉田くんからは愛されてないんだなぁと実感した。
どんどん吹雪いてきた。
焦る。
一気に滑ってしまおうと、覚悟を決めた。
立ち上がり、板を坂道と垂直に向けて滑り出した。
どんどんスピードが上がる。
ブレーキすらまともに出来ない私が・・・・
転んだ。
凄いスピードで転んだから、どうゆう風に転んだのか分からないけど、すごい格好で倒れていた。
パニック。
急いで起き上がろうとしたけど、
あれっ?
板が動かない。
何度、起き上がろうとしても動かない。
よく見てみると、板が地面に刺さっていて抜けなくなっていた。
しばらく、地面に倒れたままでいた。
少しずつ落ち着いてきた時
杉田くんがすぐ戻ると言っていた事を思い出した。
あれから、30分以上は経っている。
どうして来てくれないの?
周りを見渡しても、人はほとんど通らない。
たまに滑って来ても、通り過ぎてしまう。
何とかしなくちゃ。
力を振り絞って起き上がり、片足をなんとかボードから外す事が出来た。
もう一方も外そうとするが、なかなか外れない。雪がボードと靴の間に詰まって固まってしまいうまくロックが外せれない。
多分、10分以上ガチャガチャやっていたと思う。
ようやく、外れ雪に刺さったボードを抜いた。
どうしよう。
まだ、下まで半分も滑っていなかった。
怖くてもう滑れないよ。
私は、ボードを手に持って歩いて降りる事にした。
かなり恥ずかしかった。
それにしても、杉田くんが来ない。
あれから、1時間くらい経っているのにどうして?
寒さと、寂しさ、ボードの重さ、杉田くんが来ない虚しさに泣けてきた。
歩いても、歩いても、下が見えない。
だんだん、人も通らなくなって来た。
吹雪で、誰も滑らないのかなぁ・・・・・
涙が凍ってしまいそう。
誰か!!!!
来てよ~!
助けて。
後ろから、ザ~、ザ~と音がした。
見えにくいが、誰かが滑って来る。
帽子にゴーグルで顔もわからない。
あっという間に私の前で、見事に止まった。
「大丈夫か?」
と言いながら、ゴーグルを外した。
「桑原さん・・・・・・・・・・」
「立てる?」
安心して、ワンワン泣いていた。
「怪我した?」
「してない・・・・です。転んで・・・・怖くて、歩いてここまで来たんです。」
「歩いて来たの?」
桑原さんは、もの凄いビックリした顔をしていた。
「もう、滑りたくない。」
「わかった。じゃぁ、歩いて行こう。」
桑原さんは、自分のボード私のボードを持ち歩いてくれた。
さっきまでの不安は、嘘のように安心感でいっぱいになった。
桑原さんが、来てくれた。もう、大丈夫。
そう思った。
「みんな心配してるぞ。」
みんな、私が居ない事に気づいてくれたんだ。
みんなは、リフトではなくゴンドラで上級者コースへ行っていた。
戻って来て、私と杉田くんを探したがいなかった。しばらくすると、杉田くんだけ見つかったけど、私が一緒にいない。
聞いてみると、私が一人で滑ったよ。と言った。
ところが、私が見当たらない。
ビックリして、手分けして探してくれたみたいだった。
桑原さんは、まさかとは思ったけど念の為コースを見に来てくれた。
だって、滑り出してから2時間ほど経とうとしてるんだもん。まさか、歩いてるなんて予想も付かなかったよね。
「ごめんなさい。」
「いいよ、無事ならさっ。まだ、歩ける?
休憩する?」
「大丈夫です。桑原さんこそ重いですよね。
自分で持ちます。」
「余裕だよ。これで、走れるぞ。」
優しい。
やっとの思いで、下まで降りた。
吹雪で、リフトは止まっていた。
もし、桑原さんがすぐに探しに来てくれなかったら・・・・今頃、まだ一人で歩いていた。ぞっとした。
「寒いだろ?食堂の中に入ろう。」
食堂に入ると
鈴木さんと山下さんが、心配そうに走ってきた。
鈴木さん:「澤田、大丈夫?一人で滑ってたの?」
「うん・・・怖かった・・・・・・」
鈴木さん:「杉田にお願いしておいたのに、アイツは何やってたの?」
杉田くんが、申し訳なさそうに歩いて来た。
桑原さん:「お前!何やってんだよ。」
杉田くん:「結衣ちゃん、ごめんね。連れと話してて遅くなっちゃって。とっくに滑って来てると思ってた。」
言葉も出なかった。
やっぱり、杉田くんは頼りにならない。
愛は、完全に冷めた。
雪山で、何があったか話しながら温かいコーヒーを飲んで、やっと現実に戻った気がした。
鈴木さん:「最初に怖い思いすると、二度と滑らない人いるけど、澤田は大丈夫?」
「今の所、滑りたくないかなぁ・・・・」
杉田くん:「マジで、ごめん。」
桑原さん:「杉田、酷いぞ。澤田ちゃん、初心者なんだからさぁ、一緒に滑ってあげないと駄目だぞ。可哀想に・・・・・」
「いいよ。私が下手だからさぁ、こんな事になっちゃって。」
気を取り直して、温泉に入りに行く事にした。
とても静かな温泉で、露天風呂は私と鈴木さんの二人だけだった。
「澤田、さっきは大変だったね。やっぱり、
私が一緒に行けばよかった。」
「そんな事ないですよ。怖かったけど、桑原さんが来てくれてよかった。」
「桑原、澤田が居ないって聞いて、すぐリフト乗ったからね。
かなり吹雪だったから、すごい心配してたんだよ。」
「桑原さんって、怖いと思っていたけど優しい人ですよね。」
「杉田は、優しいけど肝心な時にイマイチだよね。澤田の事好きだと思ってたから上手くいってほしいのになぁ。」
「もう少し、頼りになる人がいいです。」
露天風呂で、のぼせるまで鈴木さんと語った
帰り道、みんなクタクタで寝ていた。私は、目を閉じると雪山の光景が目に浮かび怖くて寝ている場合ではなかった。
サービスエリアで、助手席の桑原さんと席を交代した。
運転手は、杉田くんだ。
かなり、気まずい空気がしばらく流れた。
「結衣ちゃん、さっきはごめん。
桑原さんにも、怒られたよ。俺って本当に駄目だよな。」
「そんな事ないよ。
私が、一人で大丈夫って言ったんだからさぁ
、杉田くんは、悪くないよ。」
少し話して、沈黙のままサービスエリアに着いて休憩した。
私は、助手席に座ったままでいた。
「さぁ、行くかぁ。」
桑原さんが、運転席に乗って来た。
なぜか、ホッとした。
杉田くんとの空気が、耐えられなかったからだよね・・・・・・・・・・・
「桑原さん、さっきは有り難うございました
。」
「全然いいよ。あんな吹雪で、怖かっただろ
?」
「うん・・・けど、無事に降りてこれてよかった。」
「そうだな。」
それからも、仕事の事、車の事など話しは尽きず楽しい時間を過ごした。
一度も休憩する事なく、走りつづけた。
「桑原さん、運転大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。澤田ちゃんと話してると楽しくて疲れないなぁ。」
「本当に?じゃぁ、頑張って話さなきゃ。」
「いやいや、眠くなったら寝なよ。」
その後も、ずっと話していた。
結局、休む事なく帰って来た。
クタクタの体で、家に帰りすぐにベッドに入った。
目を閉じると、また、吹雪で怖い景色が出てくる。
そして、上の方から滑ってくる桑原さんが出てきた。
何故だか、胸がドキドキする。
好きとかではなく、憧れ?手の届かない存在??なんて、思っていた。
私の中で、理想の人になっていった。
次の日
久しぶりに、綾さんとシュンくんと会う約束をしていた。
朝起きると
「痛い~~!」
全身、筋肉痛。
手、足の指の先まで筋肉痛。
一つ一つの動きが、痛くて全然上手く動けない。
こんなに筋肉痛は、生まれて初めてだった。
ボードって凄い運動量なんだなぁ。続ければ体が引き締まるかも?
なんて、思った。
家で、待ち合わせをしていたので綾さんシュンくんが来た。
動くたびに
「痛っ、痛っ!」
と、言っては二人に笑われた。
結局、家で食事をする事になった。
まずは、私がボードに行った事に二人はビックリしていた。
たしかに、スポーツには無縁でしかも寒がりで雪山なんて絶対行かない!って言っていた
。
ボードでの出来事を話した。
シュンくん:「怖かったね。スギとはどうゆう関係なの?」
「始めは好き?だったかも・・・けど、今は会社の人。」
シュンくん:「スギは、いいヤツだけど、ちょっと頼りないかな?」
「そうそう。」
綾さん:「なんだぁ、やっと好きな人できたと思ったのに。けど、結衣を置いて滑っていくってどうよ?有り得ないよねぇ。」
「ううん、私がいいよって言ったんだもん
けど・・・・・」
シュンくん:「本当に一人で大丈夫って思ったの?」
「そう!そこなの。
置いてかれた事はいい。けど、一緒に滑ってほしいって言えなかった事が、嫌で。
杉田くんには、いつも気をつかってて、一緒にいると疲れるし、安心出来なかった。
桑原さんが来てくれた時、安心したし話してて疲れないし、こうゆう人がいいなぁって。」
綾さん:「桑原さんって人、好きになった?」
「まさか!桑原さん結婚してるんだよ。」
シュンくん:「結衣ちゃん!!!!」
「やだなぁ、違うよ。桑原さんは、前の彼とは違う。家族が大事で奥さんとも仲良しだよ。子供の写メ見せて自慢してくる人だよ。
好きになんてならない!」
シュンくん:「ならいいけど・・・同じ事繰り返すなよ。」
綾さん:「心配・・・・・・・・・・・」
私は、好きではない事を必死で話した。
必死になる必要なんてないのに・・・・・・
そして、何事もなかったように仕事が始まった。
杉田くんからは、ボード以来連絡はなくなり、桑原さんとは、以前より話す事が多くなった。
2月14日、バレンタインの日。
みんなで、お昼ご飯を食べる。桑原さんは、
奥さんの手作り弁当だった。
中を開けると、小さなチョコが入っていた。
「奥さん、可愛い。今日、バレンタインだからチョコ入れてくれたんだね。」
桑原さん:「カミさんじゃないだろぅ。子供
だよ、きっと。アイツが入れる訳ない。」
「そう?優しい奥さんなのに・・・・・」
桑原さん「外ではな。」
鈴木さん:「たしかに、チョコ入れるキャラではないよね。」
よく分からなかった。
あんなに優しそうで、桑原さんを支えてる感じがするのに・・・・・・
鈴木さんのリアクションも、違和感を感じた。
しかし、私には関係ないし深く考えるのは止めた。
怖い思いをしたボード以来、一度も行っていなかったけど、鈴木さんの説得でもう一度だけ行ってみる事にした。
鈴木さん、山下さん、桑原さん、私の4人だけで。
前とは違い、人数が少ないから気は楽。
このボードで、桑原さんとの距離が縮まる。
今回は、違うスキー場へ行った。そこには、
スノボー教室がありインストラクターが教えてくれる。
鈴木さんに迷惑かけれないし、とりあえず午前中の教室だけ申し込んだ。
鈴木さん達とは、別行動でみんなはゴンドラで頂上へ行った。
私は、集合場所へ向かった。
あれ?誰も居ない。
すると、先生らしき人が歩いてきた。
第一印象 カッコいい!
「今日は、一人だけだね。インストラクターの上坂です。よろしくね。」
えっ?ワンツーマンレッスン?
ドキドキしちゃう。
「よろしくお願いします。私・・・全然滑れないんですけど・・・」
「大丈夫だよ。一から教えるから。」
さっそく、教室用に用意された緩めの坂道で練習スタート。
本当に一から分かりやすく手取り足取り教えてくれる。
転びそうになると、後ろに着いていて支えてくれる。上手に滑ると、もの凄い誉めてくれた。
途中、風が強くなり立っていられないくらいの吹雪になった。
先生は、私が風で倒れないように盾になってくれ肩に手を回し支えながら歩いてくれた。
相手は、仕事。
わかってはいるけど、お姫様のように大切にされ私を守ってくれる夢のような時間だ。
休憩室で、先生と二人で吹雪がおさまるのを待った。
「結衣さんは、どこから来たの?」
「○○県です。」
「えっ?俺の実家があるよ。」
話しを聞けば、隣の市だったけど車で30分ほどの距離だった。
冬は、スキー場で仕事をし夏になると実家へ帰りバイトをしているらしい。
夢の中にいる私は、運命なんてバカな事を考えていた。
鈴木さん:「ちょっとぉ、見てたよ。先生、めちゃくちゃカッコいいね。」
「うん、ビックリした。」
山下さん:「ワンツーマンだったの?ラッキーじゃん。」
鈴木さん:「先生と澤田、いい感じだったよね。カップルみたいにさぁ。」
「そう?女の扱いが上手だったよ。教え方も上手だけど。」
桑原さん:「アイツ、下心あるぜ。」
鈴木さん:「あってもいいよ。カッコいいもん。」
「たしかに・・・・・・・・・」
桑原さん:「バカ言うな!午後は、俺らと行こう。」
正直、迷った。
もう一度、お姫様気分を味わいたいような、
バカバカしいような、よく分からなかった。
後悔のないように、一応、申し込みをしようと受付へ向かった。
受付へ向かう途中、教室の集合場所を見ると3人の女の子達と、先生がいた。
笑いながら楽しそうに話している。午後からは、ワンツーマンではない。
しかも、グループの子達と受けるなんて・・
・・・・
鈴木さん達は、すでにゴンドラに乗って頂上へ行っちゃったし、どうしよう・・・・
教室には行かず、ベンチに座り通り過ぎる人達を眺めていた。
「澤田ちゃん!ここにいたのかぁ、探したよ
。」
「桑原さん。ゴンドラに乗ったんじゃ??」
「あ~・・・澤田ちゃん、教室は?」
「辞めたの、3人グループで受ける子がいて、
何となく嫌で。」
「良かった。あの先生、ちょっとな・・・」
「うん・・・・・・」
「今から、滑る?」
「本当に?でも、私、まだまだ下手だし滑るの遅いよ。」
桑原さんは、私に付き合ってくれると言って一緒にリフトに乗った。
何か変な感じ。
モタモタと滑り、転ぶ私の後ろからペースを合わせて滑ってくれた。
転べば、手を差し伸べてくれる。
今まで知らなかった桑原さんの一面が、見えてくる。
一緒に滑れば滑るほど、どんどん見えてくる
。
安心感でいっぱい。
何度か滑った後、休憩する事にした。
「澤田ちゃん、上手になったね。」
「本当?教室受けたしねっ。先生カッコ良かったし、今日は、ボードが楽しい。」
「ふぅ~ん・・・・・・・・・・」
「奥さんとは、ボード来るの?」
なぜ、ここで奥さんの話しを出してしまったのかわからない。
自分の気持ちにも気付いてないのに、防衛反応なのかなぁ?あえて、奥さんの話しをする事で、好きではないアピール?自分に?
「昔は来たよ。今は・・・来る訳ないよ。」
「えっ?どうして?」
「家、めちゃくちゃだよ。」
「奥さんと仲良しでしょ?素敵な奥さんなのに、めちゃくちゃって・・・・・・・」
「聞いてくれる?」
何を聞くのかドキドキした。
この時、桑原さんの事を安心出来て頼れる優しい人。怖い顔から、カッコいい顔に見方が変わってきている事には、気が付いていた。
ただ、奥さんと仲良しで家族を大切にしている人だから、好きになる事はないと確信していたからこそ、2人っきりでも緊張感もなかった。
今から、何を聞いても揺るがない覚悟を決めた。
「2年くらい前から、喧嘩が増えてきて今なんて毎日喧嘩だよ。」
「そんなに、何が理由で喧嘩するの?おっとりした感じの奥さんなのに。」
「おっとり?外ではな。家では鬼だよ。
喧嘩の理由かぁ・・・同じ空気を吸ってるのも嫌で、同じ空間に居るだけでイライラするんだよ。」
「好きで結婚したのに、どうして?」
「結婚する時は、違ったんだよなぁ。
一緒に暮らすと本性が見えてくるんだ。結婚は、当たりハズレがあるよ。相性が良ければ上手く行くんだろうけど。」
「へぇ、凄く意外だね。」
結婚している男の人は、奥さんを悪く言ったり結婚は墓場なんて言う人もいた。
きっと、奥さん側にもいろいろ言いたい事があってお互い様なのに。
「一番許せないのは・・・・・・・・・」
「何?」
何だろう?
少し沈黙が続いた。
桑原さんは、少し遠くを見ながら話しを始めた。
「喧嘩すると育児放棄するんだよ。子供がお腹すいたって泣いてても無視してあげないし、部屋にこもって出て来なくなる時もある。」
「子育てした事ないから、わからないけど、
奥さん、いっぱいいっぱいなんじゃないの?
余裕がないって言うか精神的に弱ってるんじゃないの?」
「だからって、子供に八つ当たりして怒鳴ったり、たまに、叩いたりする時もあるんだぞ
!子供は、関係ねぇのに・・・」
「桑原さんが、奥さんを助けてあげたら?」
「無理だよ。何かしようとすれば文句言われるし、俺達、離れた方がいいんだよ。子供が可哀想でな。」
夫婦の事なんて未婚の私には、わからない。
結婚生活は、難しい。
離婚は、もっと難しい。
小久保さんの時の事を思い出してしまう。
まさか、『前の不倫の事思い出したくないし、既婚者の男の愚痴なんて聞きたくない』
とも言えずに話しを聞いていた。
「何だか疲れたよ。」
「桑原さん・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何を言えばいいのか、気の利いた言葉が見つからない。
すると、
「結衣さ~ん。」
先生だ。タイミング悪い・・・・・・
「どうして、午後から来なかったの?待ってたのに。」
「疲れちゃって・・・・・」
「大丈夫?午前中頑張りすぎちゃったかな?」
「そうかなぁ・・・・・・」
今は、先生と話してる場合じゃないし、何となく桑原さんの前で止めてほしい。
桑原さんを気にしながら、適当に返事をしていた。
「今から、一緒に滑らない?あっ、教室じゃないよ。」
「いやぁ・・・今日はもう滑らなくても。」
それ所じゃないよ。
早く行ってほしい。
「じゃぁ、電話番号教えてよ。実家行ったら連絡するから。」
「ちょっと・・・・・・・・・・・」
本気で聞いてきてるの?
出会ったばかりで、しかも先生で、相手は仕事で。信じられない!軽すぎる!
桑原さん:「澤田ちゃん、俺ちょっと滑ってくるわぁ。」
そう言うと、桑原さんは行ってしまった。
待って~~~!!!
この場を抜け出す言い訳を考えていた。
「教えてよ。」
「ちょっと、無理・・・・・」
「なんで~?」
結構、しつこい!
インストラクターとしては、最高だったけど男としては、イマイチ。
必死で、この場を抜け出す理由を考え思わず出た言葉
「私、彼氏いるから。」
「なぁ~んだ、そうだったのかぁ、残念。とりあえず俺の番号渡しとくから気が向いたら手間よしてよ。」
そう言うと、立ち去って行った。
一人で、ポツンとベンチに座っていると、鈴木さん達が帰ってきた。
午後からの教室を受けてない事を話すと鈴木さんの方が残念がっていた。
桑原さんとの話しが途中な事が、妙に気になる。
しばらくすると、桑原さんも帰ってきた。
私は、すぐ駆け寄って行き
「さっきは、話しの途中でごめんね。」
「いや、アイツと滑ったの?」
「ううん、疲れてたし・・・・・・・」
「澤田ちゃんさぁ、会って間もない人に電話番号教えるとか、やめた方がいいと思うよ。
誰にでもホイホイついて行くと危ないぞ。」
「ちょっと、誰にでもってヒドいよ。」
「だってそうじゃん。午前中、アイツにもデレデレして、番号まで・・・まぁ、いいけどなっ。」
そう言うと、みんなの方へ行ってしまった。
何?
何であんな事言うの?
ヒドいよ・・・・・・・・・・・
桑原さんに言われた言葉が、頭から離れない
悲しくて、泣きたい気分
どうして?話しが中断したから怒ってる?
その後も、桑原さんの態度は少しおかしく一言も会話する事もなく帰る時間になった。
鈴木さん:「澤田、助手い?眠かったら私か山下が座るけど。」
いつも、車では寝れない私は遠出する時は、
助手席担当になる事が多い。
運転手は、桑原さん。
鈴木さんは、いつも通りに私が寝ないだろうと聞いてきた。
すると、
「俺、眠くないから一人で大丈夫だよ。みんな後ろ乗りな。」
やっぱり何かある。
桑原さん、私に怒ってる。
私が、軽い女に見えたから話しもしたくないの?
自分を全否定されているようで、悲しい。
鈴木さんは、不思議そうな顔をしながらも何も聞かず私と2列目に座った。
山下さんは、いいよ俺座るわ、と言いながら助手席に座った。
何?何?何?
胸が痛いよ。
モヤモヤしてるのも嫌だし、帰ったら直接聞いてみようと決めた。
車に乗っている間中ドキドキして、どうにかなりそうだった。
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ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。
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