私の半生

祖母との暮らしは小学校入学前後だった。母親の弟が私を不敏に思い我が子として育てると籍こそは祖母にあったが３人での暮らしが始まった。
母親は親ではなく女として生きて行く道を選んだ。
何時の頃からか、週末にはバスに乗って母親とおっさんの所に泊まりに行く生活が記憶の中では約3年続き、新しい妹？も誕生していた。中学に入ると部活を始め週末には部活に行く様になり母親の所には行かなくなった。

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中１の頃母親の弟が突然帰って来なくなり、祖母が半狂乱で親戚に電話して親戚を呼び寄せ話し合いをしている。
もう帰って来ないんじゃないか？
女でも出来て出ていったんじゃないか？
あぁ私は又捨てられたんだな…

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その日は親戚の家に祖母と泊まった。
程なくして家に戻り、いつもと変わらない？生活に戻った。
記憶ではその頃からたまに女の人から私宛てに電話が掛かって来るようになった。祖母が電話に出ると無言で切る。私が出ると、
りかちゃん？ちょっと待ってねと誰かに変わる。

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代わった相手は父親。
元気か？学校楽しいか？
うん。としか答えれない私。電話を切った後、誰から？との祖母の問いに…
友達！と答える私。
何故か父親だとは言えなかった。言ったら祖母が悲しむと思っていたのか、怒らせてしまうと思ったのか本当の事は言えなかった…

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その頃から、私の生活は変わっていった。
学校には行くが、授業にはでない。部活の朝練と放課後の部活だけして帰る。
その間は連れの家で遊ぶ。夕方、部活に出る為学校へ行く。

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お前今日授業出てたか？
と顧問が話掛けてきた。
はぁぁ？居たよ。失礼な先生やね！と返す。
そうか？本当に？としつこく追いかけてくるのが鬱陶しかったが部活動は楽しかったので三年間続けた。
これでも優秀な選手だった為許されたのだろう。
と勝手に解釈している。

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でも他の部員からは時折、女特有のいじめがあった。
無視…ひたすら無視…

でも幸い？に私は一切気にしない性格なのでｱｯｹﾗｶﾝとしている。
何か気に入らないんだろうな、面倒くさいからほっとこう
部活に行くのを止め、連れと遊ぶ。
程なく部活仲間の機嫌が直ったのか話しかけてきだす。

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機嫌が直ったのではなく試合が近くなったからだ。
私は優秀な選手だったから私が居ないと試合に勝てないのだ。
なんだこいつらと思いながらも余り気にせずに元の仲良し？に戻り試合に出て優勝する
この繰り返しを何度しただろうか。

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部活も3年の中頃には引退し、高校受験が近づいてきた。部活を頑張った？おかげで特待生でいける話が出た。が…
私は部活には出てたが授業には出てない、頭が悪いのだ。いくら特待生でも勉強についていけないのは分かり切っていた事、続く訳ないので丁寧にお断りした。

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親戚や祖母達は口を揃えて皆言った。
りかはやれば出来る子なのに…と。
は？何いってんの？やれば出来るならやってるよ。
子孫を「こまご」と読む子だよ。X？Y？連立方程式？何それ…やっても出来ないよ。全ての基礎からやり直せってか？
面倒くさって腹で思いながら、夜な夜な遊び回り毎日が楽しくて仕方なかった。

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卒業１ヶ月前
部活顧問だった先生が寄ってきた。
おい、りかよ。お前４月からこの学校に行け、話は付けてあるから。彩も一緒にな。
定時制の学校の入学案内を渡してきた。彩とはつるんでいる友達の事だ。
入学式の日に迎え行くから家にいろ。って…ここバスで駅から40分もかかるとこじゃん！家からだと…
一時間？面倒くせぇ…

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入学式3日前
彩がボストンバック抱えてやってきた。
家出？との問いに彩は
入学式に着ていく服が決まらなくて全部持ってきた！
って…私服？なの？
知らなかった。何でもいいなら、ジャージでいーや。と思っていると彩が一言…
ジャージは駄目よ。何でもいんだから目立とう！
彩ちゃん…やけに張り切ってます。

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一階から祖母が叫ぶ。
２人共、ご飯出来たよ！
………………。
彩泊まるの？

泊まるよ。入学式まで。

なして？私の都合は？

先生がさ、入学式トンズラするかもしれないから泊まり込みしろと命令されたのさっ。

…………。

何でも勝手に皆決めるのね。はぃはぃ。分かりましたよ。

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入学式当日

ドンドンドンドン！
誰かが階段上がってくる音で目が覚めた。
彩を見るとまだ寝てる。
しかも判目…
思わず吹き出しだ。

おぃ！起きてるか？
先生が勢いよくドアを開けた音で彩が起きる。

ギャー！先生、乙女の寝室に…
と叫ぶ彩に先生が何か投げた…
スーツだ。

どうせお前らの事だ、ド派手な格好で行くつもりだろ、入学祝いにそれやるから着ていけ。

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リクルートスーツ？見たいなやつが二着。
こんな安物要らねーよ

と彩が投げかえそうとして止めた。

彩？どした？

これBURBERRYだよ
彩これ着ていく！

は？あんだけファッションショーして決めた服をブランド服目の前にして覆すのか？

彩はニコニコ、祖母は泣きながら先生にお礼を言ってるよ…

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朝ごはんを何故か先生も食べている。

嫁さん貰えよ…

ん？何か言ったか？

何も言ってねーよ。こぼすなよ、きたねーな。

さぁ出発だ。着替えてこい
！
まだ食ってんだよ。何張り切ってんだか…

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着替えて部屋を出るとカメラを持った祖母が待っていた。
写真なんか撮らねーよ。
と言おうとしたら、

俺のなけなしの給料から買った服、記念に残すぞ！

って服かぃ！


彩は、残すぜ！記念！
張り切ってますが……

残すとこ違ってません？

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なんだかんだでひと月が経とうとしてた。
通学に一時間は辛い。
駅までの道のりに一つ長く待たす踏み切りがある。
これに引っ掛かったら遅刻確定。
週の半分は引っ掛かり学校休む。しまいには引っ掛かかるように家を出る。そして休むの繰り返し。
彩はクラスに仲良しの友達が出来て楽しそうに通ってる。私は…面倒くさかった。

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この頃からまた夜遊びが始まる。
中学の後輩が駅前でラーメン屋を始めた、小さい屋台のような所だ。
夕方５時開店の店
昼から仕込みが始まり、遊び仲間が集まりだす。
お金が無かったので、仕込みの手伝いと言いながらメンマやゆで卵をつまみ食い。
りか、今食った？

丸ごと含んだ玉子で喋れない。
首だけ左右に振る。

毎日玉子を食べていたのてこの頃からゆで卵が嫌いになった

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ある日後輩が聞いてきた。

りかさん、男いらねー？

いるいる。頂戴。

ある男が差し出された。見たことある顔だった。中学時代、校舎をうろつく隣の学校の一個下の子。

あれ？あんた隣の中学のくせにうちらの学校うろついてた子やない？

覚えてます？俺、あの時からりかさん狙いだったんだけど、鑑別入れられて出てきたばっかなんですよ。

へぇ……

横目で後輩を見るとGOサイン

付き合うかどうかはまだ分からないけど取り敢えず宜しく！
とだけ言った。

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紹介された後輩の名前は優一。
その日から、子犬のように私の周りをうろついてじゃれてくる。
その光景をニコニコ見てる後輩。
何かウザイんですけど…


何か視線を感じた。

ん？誰、あの女。

優一も目をやる。

あぁ、ほっとけばいぃすよ。アイツ俺の事好きなんすよ。

って！！！！

物凄く睨まれますが…

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相変わらず優一は私の周りをウロウロしてる

そして睨まれてる

ねぇ優一、やっぱり付き合う事は出来ないよ。

何で？理由は？

理由…は、優一はカッコいいし、人懐こいし、好き丸出しで私に接してくれるけど、年下だし…………
第一に……と
視線を私に向けて睨んでる方へ向けた。

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すると優一は私の視線の先にある方へ私を引っ張っていって立ち止まり、私を睨んでいる人物にしゃべりだした。

俺さぁこの人の事好きなんだわ。付き合って貰えるかどうかわかんねーけど。
だからお前とは付き合えねーし、ってゆうか付き合う気全くねーからさ。

って、止めてよ、私凄い睨まれてます。私が悪いのか？……

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優一の強い押し、周りのはやしたてから付き合う事になった。

この頃には学校にも全く行かなくなっていた。

優一は我が家のように家に転がり込み、家族同然の暮らしが始まった。

学校も行かずプラプラしていた時、何気に求人雑誌の募集欄を見ていると

12時間勤務
給料18万
資格なし、学歴なし
年齢不問
喫茶店ウェイター、ウエイトレス募集

に目が止まった。

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ねぇ優一、これ電話してみない？

俺まだ中３ですぜ…

忘れてた。優一はまだ義務教育中だった。

じゃぁ私言ってみようかな？

面接には付いていくよ。
外で待ってるわ。

じゃぁ電話してみるね。

早速電話し面接の日時が決まった。

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面接当日

自転車で30分、２人乗りで喫茶店まで向かった。

何となく雰囲気が暗いイメージの喫茶店だった

こんにちは、面接に来たんですが。

あぁはいはい、入って！

中も少し薄暗い感じの喫茶店、メニューもジュース、コーヒー、モーニング、ピラフと簡単そうな物しかない。
これなら私でも出来るかな？と思った。

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暫くしてマスターらしき人がやってきた。

おっ！若いな。いくつ？

もうすぐ17になります。

学校は？

行ってるような行ってないような……

あはは、分かった分かった。
表にいるのは彼氏？

はぃ。すいません、

いやいいよ。彼氏は働かないの？

まだ中３です。

そうか、でもこの時間にここにいると言う事は学校行ってないんやろ？
どうや、２人でやってみないか？

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思いがけないマスターの提案に驚きながらも優一を呼んだ。

優一は是非お願いしますと頭を下げていた。

おぃおぃ、大丈夫か？
と思いながらマスターの話を聞いた。

表向きは喫茶店だけど裏でポーカーゲームをやっている
もし警察が来たら君たちは知らない、知らなかったと通せ
喫茶店に客はほとんど来ない。
他の従業員のご飯、ゲームをしに来た人達のご飯やドリンクを作れば良いだけ。
と説明を受ける

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こうして私達は毎月36万のお金を手に入れた。

当時流行っていた、ミキハウスの一枚一万前後のポロシャツやTシャツを買い漁り15、16歳にして大金を持て余していた。

家にも帰らずLOVEHOTEL暮らしも始まった

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暫くしてマスターから話があると呼ばれた

実は隣町に新しい店をOpenさせるからお前らいかないか？

隣町まで通えないよ

アパートはこちらで借りるから問題ないよ、ただ家の人にはちゃんと言ってきてくれ

分かりました。

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それと後一つある。
お前らシンナー吸ってるやろ。止めろ！

匂ってます？

当たり前や。面接の時から分かってた。こんな仕事してる俺が言うのもなんだけどシンナーは止めろ。その内、覚醒剤とかに手を出しはじめるぞ。

分かりました。少しずつ止めていきます。


優一と目を合わしお互いに下を出して笑った。

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帰り道、優一がポツリと言った。

ほんまに止めなやな。
子供にも影響あるんじゃない？

はい？

結婚しようや。

はい？あなたまだ中３ですが………

今すぐやない、シンナーが体から抜けて、金が貯まったら結婚する。
頑張るぞー。

………………。はい？

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ホントにどいつもこいつも私の意見はまるで無視。

まぁ本気やないやろ。と
鼻で笑ってた。

一応？優一は親、私は祖母の了解を得て、同棲生活が始まった

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新しい喫茶店は明るく、家族連れなどもきた。
常連客も出来始め、楽しく会話したり冗談話など出来るようになっていた。
相変わらず裏ではポーカーゲームもやっていて、そこそこ繁盛していた。




この頃から優一が変わり始めた。

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なぁりか…
毎日来るあのおっさん、りかに気があるんじゃね？

まさかぁ？父親くらい離れてるよ。

あんまり仲良く話しないでよ。

……。わかったよ。
でもお客さんだから無視する訳にもいかないよ

分かってる。けど何か嫌なんだよね、あのおっさん…

はぃはぃ。分かりました。

この時は可愛い嫉妬だと思ってた。

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今日は給料日。

優一何か食べに行こう！

いや、そんな気分じゃない。

具合悪いの？じゃぁ何か消化に良いもの作ってあげるよ。

買い物してアパートに帰った。
優一は具合が悪いのか機嫌が悪いのか、何か態度がおかしかった。

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取り敢えずお風呂に入り、一服してからご飯を作りはじめた。

優一は相変わらず不機嫌なままだった。

もう少しで出来上がるよと声かけたと同時に優一に押し倒された。


馬乗りにされ
バチンっ！！！

殴られた。

何で客と仲良くするんだよ、しないって約束しただろ。わざとしてるのか！！


私は何が起こったのか分からずただ涙がこぼれていた。

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私の涙を見て我に返った優一はひたすら謝りだした。

ごめん、ごめんなさい
りかが楽しそうにあの客と喋ってるの見てたら無性に腹が立ったんだ

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私は馬乗りになった優一を見てただ涙が出るだけ

優一はそのまま私の体を求めてきた

私は何も抵抗出来ないまま優一に抱かれた…

そしてそのまま優一は私の中で果てた……

結婚しよう、りか…

その言葉で我に返り、優一がした行動が恐ろしくなり寝室に逃げた。

優一の泣きじゃくる声とごめんと言う声が暫く聞こえていた。

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私はそのまま少し眠っていた

目を覚ますと優一が私の顔を見ていた。
時間は夜中の一時すぎ…

怖くて固まっている私に優一は優しく話掛けてきた。

りか、本当にごめん
俺もどうしてりかにあんな酷い事したのか考えみた
俺はりかを誰にも渡したくない もう二度と手を出さない 約束する だから…許してくれないか……

目を真っ赤にして私に話しかける優一を見て、許してしまった私。



この先、最も酷くなる事など想像していなかった…

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私はここ数日落ち着いている事が出来なかった

何故ならあの殴られた日、優一は私の中で果てたのだ

大人のつもりでもまだまだ体は子供、もし妊娠なんかしたら大変だ

そんな心配をよそに優一は少し期待しているみたい

それから１週間………

きた。来た。きたぁ～～

良かった、本当に。

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優一に報告した

そっか……
良かったな、そうだよな、まだ早いよな。
ごめんな。りか、いらん心配かけさせたな。

いいよ。子供はまだ先でもいんじゃない？まだまだ遊びたいでしょ。いつまでもここで働けないし、お金いっぱい貯めて早くまともな仕事見つけないとね

そうだな。頑張るぞ！


優一は急に張り切りだした。

暫くは穏やかな日々が続いた。

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相変わらず常連客はやってくる。優一の顔色を見ながら話しをする。

優一も平静を装うも少し苛々しているようだ。

喧嘩の事を知っているマスターが私に買い出しをさせて客から離す

そんなこんなで２ヶ月が過ぎようとしていた

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優一の中学の卒業が迫ってきた。
その日は２人で休みを貰える事になっていた。

優一は仲間と特攻服を着て式に出るつもりらしい

そんな格好では勿論式には出れる訳がない

式が終わって校庭で他の生徒が記念撮影をしている所に優一達数名が乱入している

先生達も最後だからと受け入れていた

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楽しそうな優一

まだまだガキだな…
と思った。

この後仲間とカラオケに行くから、りかも行こうよ

私はいいよ。楽しんでおいでよ。私はせっかくの休みだし、部屋も片付けたいから家で待ってるよ。

そう？わかった。なるべく早く帰るからな。

そう言って仲間の元に戻った。

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優一の浮かれている姿を見ながら帰ろうとした時、視線を感じた……

あの子だ…

近寄ってくる。
りかさん、カラオケいかないんですか？

えっ？行かないよ。

そうなんだ。私達女子も優一達とカラオケいくんですよ。

そう。最後だから楽しんできたらいんじゃない？

何か随分余裕なんですね。

意味有りげな笑みを浮かべながら優一の元に駆けよっていった

なんだ？まっいいか。

元々余り気にしない性格の私はそのまま家路についた

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見てます！
頑張ってください☆

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>> 47 有り難うございます
知り合いに不幸がありバタバタしてました。明日からまた頑張ります

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一通り片付けが済んで時計をみると夜の10時

まだかな？と思いながらそのまま寝てしまった。

気が付いたら朝、優一は帰って来ていなかった。

仕方ないので１人で仕事に行く事にしたのだが、優一が居ない事をマスターに伝えなければならない。

はぁ、面倒くさいな…

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おはようございます。

おはよう、あれ優一は？

それが、卒業式の後皆でカラオケに言ったんですが、そのまま帰って来なかったんですよ

そうか、じゃぁ出てきた時には罰としてトイレ掃除させてやるか！

ぜひ！そうしてください！

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