僕と携帯電話とおかん

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2011/02/09 12:11(更新日時)

はじめて小説を書きます。ほぼノンフィクションです。誤字脱字あるかと思いますがお許し下さい。

『貧乏な母親が僕にくれたもの。
それは携帯電話とお米だけ。

一人暮し、部屋4畳、風呂トイレ共同、家賃3万円が僕の城。

収入額、約月に6万円。

何が楽しくて生きているのかわからない。
でも親孝行がしたい。たったそれだけの気持ち。

18歳の僕。未成年からどん底。
それでも夢を見ます。』

貧乏人の頑張りを伝えます。

No.1429736 (スレ作成日時)

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No.101

家についた「ただいま」って誰もいない家に向かって言う。
「おかえり」って横でおかんが言って笑う。

「ちょっと待ってて」とおかんが台所に向かっておりてくる。

もどってきて「行こうか」と言って近くのバス停まで歩いて向かった。

買い物に行くんだ。

バスに乗って少し離れた電気屋さんに向かった。

僕はお小遣いを1500円だけ持って電気屋の中へ入った。

中は広かった。

1階は食料品売場で2階は家電品が並ぶどこにでもありそうな電気屋さんだった。

エスカレーターに乗って2階へ行く。
徐々にテレビが並ぶ光景が目に入ってくる。
見たこともないような大きさのテレビだった。

その中ではしっこにあった
携帯電話のコーナーにおかんは向かった。

「1人で暮らすんだから携帯電話が必要だよね」っておかんは言いながら笑って言う。

No.102

「必要ないし毎月お金がかかるよ」僕は欲しかったけど
遠慮した。
寮だったら固定電話くらいあるだろうし公衆電話もそのへんにまだある。

「お母さんはあんたが元気にしてるか心配だから、寂しくなったりした時に電話するから、持ってなさい。」

そう言って、たくさん並ぶ携帯電話1つ1つをパカパカ開いて見ている。
「それに卒業祝いと合格祝いと入学祝いだから」「全部まとめてになっちゃったけど許してね」

僕はその言葉に甘えた。
それに新規ご入会0円に目がいっていたから。

僕は黒くてカメラの付いている1つの携帯電話を見て
「これがいい」って言った。
もちろん0円だった。

「わかった」とおかんは言って
店員さんを呼んだ。

爽やかないかにも電気屋さんといった店員さんが笑顔で近づいてきた。

No.103

黒い携帯電話を差し出して
「こちらをください」っておかんが言う。
「かしこまりました、こちらにお掛けください。」

なにやら難しそうな話を店員がはじめる。
パケット割がどうのこうの、
無料通話がどうのこうの、
オプションが…

僕は電話ができたらいいから、
毎月安いお金で済むプランを希望した。

「インターネットはどのくらいつかわれますか?」

そんなもの使ったことはない。

おかんが店員に話し出した。
「インターネットも使い放題で、無料通話は2番目に安いやつでお願いします。」

僕はびっくりしたけど、おかんに任していた。

「インターネット使い放題だったら暇な時間やること増えるでしょ。」「あんたも友達たくさん作らないと駄目なんだから、電話もするでしょ。」

僕のことをなんでもお見通しだった。

月にだいたい8千円くらいになりますと店員が言う

おかんは笑顔で、契約書に僕の名前を書いた

No.104

帰り道
僕はワクワクしていた。

結局僕は1500円を使わなかった。帰りのバス代をだしてあげただけだった。

おかんは喜んでそのお礼に答えてくれた。

家にかえって携帯電話をあけること。家の電話で携帯電話にかけてみること。

おかん本当にありがとう。

家についた。僕は携帯電話を取り出して、説明書を熟読した。
自分の色に携帯電話を設定していく。

addressというものの存在。

僕は自分の誕生日とおかんの誕生日と今日の日付を羅列して作った。

その間におかんは洗濯物を取り込んで、明日の僕の出発の準備をしている。
そのあと晩ご飯の準備を始めた。
僕はずっと説明書に夢中だった。
おかんは僕の携帯電話の番号を家の電話の横にメモ書きして張り付けていた。
おかんは携帯電話を持っていない、でも僕は携帯電話に自分の家の電話番号を『おかん』と設定して登録した。

No.105

おかんは晩ご飯の準備をしている。

その間に僕はお風呂を洗って、トイレを洗った

そして僕は家の外にでた。


満ち欠けている月
夜空のな星

見上げて

自然と涙が流れる。

明日から僕はここを出るんだ。
そんなお別れに僕の心が寂しさに泣いていたんだ。

永遠にお別れじゃないけど、僕にはすごく寂しかった。
特待生になって寮に入る。
それが目標だったのになんでだろう。

おかんが応援してくれてたから、頑張ってきた。目標を叶えたはずだったのにすごく寂しかった。

手には黒いカメラのついた携帯電話。

No.106

僕は家に電話をかけた。

しばらくして、おかんがでた。

「もしもし、僕だよ。」

携帯電話は面と向かって、言えないこと恥ずかしくて顔を見ながら言えないことが言える。

泣いてる情けない顔がばれない。恥ずかしくて言えなかったことと心の中でずっと思っていたことを僕は伝えた。

「お母さん、いままで本当にありがとう。貧乏って本当は辛いって思ってた。学校でもみんなの話しについていけなかったり、みんなを見ていて羨ましいなって思ったこともたくさんあったよ。
でも僕、辛かったこともたくさんあったけど、嫌じゃなかったんだ。
お母さんがいたからさ、
お父さんいなくて、サッカーとかキャッチボールしたかったけど、僕にはお母さんがいたから、

すっごくすっごく
温かくてみんなより絶対に温かい場所にいれた気がするんだ。

お母さんが一生懸命働いてくれてるって嬉しくていつか恩返しがしたいよ。
もうちょっと迷惑かけるかもしれないけど
お母さんが僕に与えてくれたたくさんのこと、
僕にとってはとっても大切な宝物なんだよ。

No.107

僕さ、将来いつか結婚したい。
お母さんに孫を見せてあげたい。
だからいっぱい勉強して、
きっとお母さんを喜ばしてあげられるような大人になる。

これからもっともっと辛いことあると思うんだ。

でもね

僕頑張るよ。

明日から僕いなくなるけど、
お母さんがくれたチャンスだし、
携帯電話だってあるし。

お母さんも僕も1人ぼっちじゃないんだよね。

寂しくて寂しくて、泣いちゃって涙声で話してるけど…

僕の将来はきっと明るいはずなんだ!!

だから、だから、

僕はまた頑張るから。

お母さん、本当にありがとう。産んでくれてありがとう。」

涙で声がかすれていた。
鼻水なのか涙なのかわからなかった。
ずっと上を見上げていた。

「うん。あんたなら大丈夫だよ。じゃあご飯にしよっか、カレーだから中に入っておいで、冷めちゃうよ」

はじめて電話越しにおかんの声を聞いた。
涙をぬぐって、家にもどった。

No.108

家の中に入って台所に向かう。

カレーのにおいがした。

晩ご飯がカレーの時は明日の朝もお昼もカレーなんだ。
どんどん美味しくなっていくカレー。

僕は明日の昼までに出発する。
お昼のカレーは食べられないから、明日パートの休みをとってくれたおかんは

お昼にそのカレーを1人で食べるんだな…

台所にはちっちな鞄と大きな鞄がが二つ並ぶ

僕とおかんみたいだった。

「食べよっか、たくさん作っちゃったからいっぱい食べてね。」

僕はちょっと待ってと言ってそのカレーライスをカシャっと携帯電話のカメラで撮った。

そして「いただきます」といってカレーライスを食べた。

美味しかった。
おかわりしていっぱい食べた。

おかんも珍しくおかわりしてた。すこしでもご飯の時間を長くしたかったのかな。

「ごちそうさまでした」

僕はお腹いっぱいになった。

No.109

ご飯を食べ終わり、

僕は早めに眠ることにした。
おかんも疲れたのか早めに寝る準備をしていた。

いつものように「おやすみ」と僕の部屋をあけて言う。

「おやすみなさい」
僕の枕元には、携帯電話があった。
まだ鳴るはずもない携帯電話をなんどもパカパカ開いていた。

嬉しくて嬉しくて仕方がなかったんだと思う。
しならい間に僕は眠りについていた。



自分が育った場所
いつも一緒にいた人

そこでの思い出は

絶対にお金なんかじゃ買えない。
時間はお金じゃ買えない
僕は貧乏だからそう思う。
いまを一生懸命生きる。

ひとつひとつが僕の中では
思い出に変わっていく。
今日、おかんと並んで自転車をこいだことや携帯電話で話したこと、

いつかきっといい思い出になるんだ

そんなことばっかり考えていた。
夢を見たっていいんだ。

自分があれやりたい、あんなふうになりたい。

それは人間なんだから思って当たり前だし、

お金なんか関係なく、
平等に与えられたことなんだ。



次の日の朝を迎えた。

No.110

お別れの日の朝は雨が降っていた。

いつもより気温が低い。
薄着で眠ってしまった僕は寒くて起きた。まだ5時半だった。

ポツポツではなくシトシトと雨は降る。
粒は大きくなく霧雨のような雨

窓からその景色を見て
携帯電話を2度ほど意味もなくパカっと開き
布団にくるまって2度寝をする。
もう少しゆっくりしよう。
雨が降っていると湿気のためか家の中のにおいが変わる。

畳のいいにおいだった。

おかんに起こしてもらおう


そうやって僕は結局、

お昼前まで3度も寝直した。

今日は家で過ごす最後の休日になるんだから。

No.111

「おはよー朝ごはん準備できてるよ」そうおかんに言われて、
僕は目を覚ました。
というよりはやっと布団からでることに決心したといったほうがいいのかもしれない。

僕は携帯電話を開いて時計を見る、10時過ぎだった。

その後窓の外をみた。

雨はやんでいた。
でも道は濡れていた。
ひんやりした空気の中、太陽が雲の隙間からすこしだけ顔をのぞかせていた。

今日で3月は終わりだ。
桜の蕾はまだ開いていなかった。優しい雨に濡れて

これから頑張って咲く準備をしていた。

僕もそうなんだよ。

僕はカレーの匂いのする台所へ向かう。

おかんは朝ごはんを食べずに待ってくれていた。

No.112

朝ごはんを食べながら今日の予定をおかんと相談する。

バスで僕の家から一番近い駅に行く。11時半の電車に乗る予定だった。
お昼ごはんはどこかのコンビニで買いなさいと500円玉をくれた。
そしてすくないけどと言って、茶封筒を僕に渡してくれた。

中を覗くと、綺麗な1万円札が入っていた。

高校になったら週に2回くらいアルバイトができると言ってくれた。
実際、高校ではアルバイトは禁止だそうだが、家庭状況の申請さえすれば、許しがでるそうだ。

「無理だけはしちゃダメよ」「勉強はしっかりやるんだよ」「友達いっぱい作るんだよ」

そんな会話をして

ゆっくり出発の時間まで
時を過ごした。

その間、僕はなんども携帯電話を見ていた。
インターネットで歌のランキングなどを見ながら遊んでいた。

No.113

出発の時間になった。

靴を履いて、外にでた。
しっかり太陽がでていた。
雨に濡れた地面も少しずつ乾きはめていた。

おかんは駅まで見送ると言って。バスに一緒に乗り込んだ。

また僕はお礼と言って前払いの210円を2人分払った。

ゆっくりバスは進む。

なんども信号やバス停に停まる。そのたびにバスの車内は静かになった。

またバスが動きだす。ゆっくりとゆっくりと前に進む。
何回も停まりながら、確実に僕たちを駅まで運んでくれた。

バスが駅に到着。時間通りだった。

電車まであと15分もある。

おかんは切符を買ってくれた。

とうとうこの故郷から
サヨナラする時が来たんだ。

No.114

感動しました。本当に…。今あなたは幸せでしょうか。親の幸せは子供の幸せ、笑顔です。幸せになってくださいね。それがお母様の幸せそのものだと思いますから。

No.115

>> 114 「主です」
匿名さんありがとうございますね。
今の僕は幸せですよ。
感受性が豊かになったと思う次第ですね。
ちょうど今から5年前の話になります。

あの日からすごく成長してこれたのは、今まで出逢って来た人や今現在出逢てる人のおかげですね。
人それぞれ事情があってそれがその人の個性でもあるんです。

これからもよろしくお願いします😄

No.116

ホントに素敵な心温まる主さんの物語をありがとう!


初めて『お気に入り』登録にしちゃいました笑。

自分の小さい頃も思い出してしまい、ホロホロしてしまいます。。。これからも、主さんもお母様もお元気に過ごして下さいね。

  • << 118 「主です」銀プラさんありがとうございます。 とても嬉しいです。 音楽を聞いたり、匂いを嗅いだり等していると 記憶が甦ってきます。 ほんとに感受性が豊かになってる自分に気がつきます。 これからも宜しくお願いいたします。

No.117

心の寒くなる様な事件が現実にも起きている中、
主さんとお母様の様な古き良き親子関係のお話を拝見出来て嬉しいです。

所持金との兼ね合いに四苦八苦する修学旅行の件には、読んでいるこちらもハラハラしました。

高校受験を勧める理科の教師に対し、主さんが内心で強く反発を覚える辺りには、
実際のその教師の姿が見えない読者としては、
「何故そこまで?」と疑問に感じなくもありませんでした。

しかし、「公立高校に寮はないよ」と教えてくれる本屋のおじさんや
「無料で記念写真が撮れる」と教えてくれる遊園地の職員、
鉛筆削りを貸してくれる試験監督員など、
通りすがりの赤の他人の親切が処々で主さんを救ってくれた描写は
真に迫っていて良かったです。

  • << 119 「主です」秋扇公主さんいつもありがとうございます。 僕もみなさんが想像していただけて、心が穏やかになっていただけたら嬉しいなと思いながら書き綴ってます。 内容に感想を言って頂けると、参考にもなりますし 読みづらい文章を読んでくださっていると実感ができ とても嬉しくなります。 どうもありがとうございます。 時よりよくわからない表現をしたり等してしまうかとはございますがこれからもよろしくお願い致します。

No.118

>> 116 ホントに素敵な心温まる主さんの物語をありがとう! 初めて『お気に入り』登録にしちゃいました笑。 自分の小さい頃も思い出してしまい、ホロ… 「主です」銀プラさんありがとうございます。

とても嬉しいです。

音楽を聞いたり、匂いを嗅いだり等していると
記憶が甦ってきます。
ほんとに感受性が豊かになってる自分に気がつきます。

これからも宜しくお願いいたします。

No.119

>> 117 心の寒くなる様な事件が現実にも起きている中、 主さんとお母様の様な古き良き親子関係のお話を拝見出来て嬉しいです。 所持金との兼ね合いに四苦… 「主です」秋扇公主さんいつもありがとうございます。

僕もみなさんが想像していただけて、心が穏やかになっていただけたら嬉しいなと思いながら書き綴ってます。

内容に感想を言って頂けると、参考にもなりますし
読みづらい文章を読んでくださっていると実感ができ
とても嬉しくなります。
どうもありがとうございます。

時よりよくわからない表現をしたり等してしまうかとはございますがこれからもよろしくお願い致します。

No.120

田舎の町だったので駅は小さかった。
それでも改札の中に入ると建物の中に入ってしまうため、

電車がくるまで、僕はおかんと改札の外側で電車を待った。

なんの話をしたかはあまり憶えていない。
ただおかんは寂しそうだったのは伝わってきた。
「風邪ひかないようにね、電話かけてきなよ。」

それだけははっきり覚えている。
『まもなく2番線に電車が参ります』遠くからそんな声がした。
携帯電話をチラっとみる
3分前だった。

僕は荷物を背負い直して、

「行ってくるね。元気でね。


……ばいばい」


僕は溢れてくる涙を我慢しながら、改札を抜けた。

振り返ることができなかった。
振り返っちゃうと帰りたくなるから…

でもおかんがずっとこっちを見て立っているのは感じる。

「いってらっしゃーい!!」


背中でおかんの全ての愛情を受け止めた。
ダメだった…もう涙がどうしても止まんない。

「おかぁーさんも、元気でねーー!!いってきまーす」

僕はぐちゃぐちゃな顔で、やっぱり振り返っちゃっていっぱい叫んだ。

No.121

泣きながら電車に乗った。

周りの人はどうしたんだろうといった顔で僕に興味深そうに見る。
でも周りの人は想像はついたみたいだった。
荷物がいっぱいだったから 席には座らず、窓の外を見ていた。
涙をぬぐいながら、目に焼き付けようとした。
電車がゆっくりと出発し始める。

不安もいっぱいあった。寮とはいえ、1人で生活はしていかなければいけない。おかんに頼ってばっかりだった。
僕にできるのは、トイレ掃除とお風呂洗いだけだ。


またどうしようもなく一気に、 涙が溢れだしてきた。
おかんがまだ立って見送ってくれていた。
外からは電車は早すぎて見えないかもしれないけど、電車からはよく見えるんだ。

絶対におかんは泣いていた。 ずっと我慢ばっかりして、
寂しいなら寂しいって言ってくれたらいいじゃないか…
…ありがとう
こんな言葉じゃ伝わらないけど、一番おかんが喜ぶ言葉じゃないかな。
雨が上がって、空には虹でもでてんじゃないかな、
上を見ても電車の天井しか見えない…
ばかにしないでください。

それでも僕は絶対にあの日、虹が架かってる思った。

2003年3月31日

忘れられない日になった。

No.122

どれくらいたっただろうか…

いつのまにか僕は眠ってしまっていた。

少し疲れてしまったので荷物を棚に上げてイスに座っていた。

携帯電話をひらく12時半だった。1時間ももう乗っている。

僕の降りる駅は終点で、地下鉄に乗り換える。
それで2つ目の駅だ。

みたこともないビルが見え始めていた。修学旅行で広島に行った時も驚いたが、
そのときよりも、衝撃が大きかった。

1人だったのからかもしれない…

そんな景色に見とれていると、終点駅に到着した。

そこからおかんにもらった地図を見ながら、乗り換え口に向かった。

人がたくさんいた、

その中で地味で浮いていた。

やっぱり不安はなくならなかった。

No.123

すべてが初体験だった。

地下鉄も初めてだったし、
こんなにたくさんの人がいることも、
都会に出てきた田舎の貧乏人には、落ち着かない雰囲気が充満していた。
地下鉄に乗ってもすぐに降りためドアの近くで荷物を持ってちっちゃくなって立ちすくんでいた。


地下鉄を降りて

僕は少し体調が悪くなってしまい…すこし広くなったところで座り込んでしまった。

息苦しかったんだと思う。

もう助けてくれる人はいない。
4、5分休んで、また歩きだし

エレベーターに乗る

外にでる。

地図を広げる。

歩きだす。

単純な行動しか僕にはできない。

なんとか寮に着いて、挨拶をする。
部屋へ案内されて、

僕はなんの感想もなく、そこに寝転がった。

環境が違いすぎた…

No.124

トイレの場所を聞きにフロントに行った。
そこにはさっき迎えてくれたおっちゃんがいた。

トイレの場所を聞いて、済まして帰る途中に呼び止められた。

「おまえさん、いいおかぁちゃん持ったな。おまえさんが来るまでに2回も電話あったぞ。」

ジロジロ見ながらおっちゃんは続けた。

「1回目はこれからうちの息子がお世話になりますっていうのと2回目はアルバイトをさせてあげてくださいってよ」

そういって紙を渡してくれた。
おっちゃんの携帯電話がかかれていた。

「だいたい家庭の状況は学校側から聞くからわかってるけどよ、力になるからなんでも相談してこいよ。恋の話とか大好きだからよ」
お礼を言って、部屋に戻る。
僕は携帯電話に『寮のおっちゃん』って登録した。

恋か…僕はそんなこと考えたことなかったな~

してみたいな。
おかん喜ぶかな。

どんな子が他にいるんだろ。

そして僕はおかんに電話した。

「ちゃんと着いたよ。頑張るね」


僕は高校で恋をした。初恋だった。貧乏それがどんだけ辛いことかもまた実感した。

No.125

僕は暇そうにしていた。

携帯電話がなった。初めてなった。『寮のおっちゃん』だった。

さっき紙をもらった時に僕も番号を教えていたんだった。

「いいもんやるからちょっと降りてこい。」

僕はなんだろうと思って降りた。
おっちゃんがアコースティックギターを持っていた。

「これやるよ。もう使わないやつなんだ。あんちゃん暇だろ。こいつで遊びな!!俺のお薦めの曲を一所懸命練習して聞かしてくれ。」
そういって、ギターと初心者ギター講座の本をくれた。

ギターなんて初めて見たし、どうやって弾くのかさえわかんなかった。

ましてや歌なんてほとんど聞いたことなんかない…

「曲はこれだってやつを携帯電話で探せばいいからな。ギターはいいぞ!!他のやつにはあげたなんて内緒だかんな」
そういって僕にくれた。

ギター…練習してみよう。

No.126

はじめまして、こんばんは😄

息子が2人います。

主さんの小説は息子がいる母なら涙なしには読めません、きっと。すてきなお母様ですね😢
私、息子にオモチャをねだられたら「うちはお金ないからダメー」と言ってましたが、反省しました😖主さんのお母さんみたいにいつも笑顔でいたいです😄 うちはお金がないとか簡単に言わないようにします💦

  • << 128 「主です」つき子さん読んでくださってありがとうございます。 そういう風にいってくれるてすごく嬉しいです。 お金なくてもなにかひとつでも興味の持てるものたったそれだけで満足できる。 そんなことを伝えていきます。 これからもよろしくお願いします。

No.127

読ませてもらいました。感動してます。涙、涙です。うちにも息子がいます。5歳になる子どもです。息子は自閉症という障害があります。障害があっても幸せに生きてほしい、私の願いです。主さんのように、優しく、心豊かで、たくさんの人に支えてもらいながら、生きていってほしいです。息子の幸せが私の幸せです。私も主さんのお母さまのように、あふれる笑顔で息子を支えたいと思いました。
障害児の子育ては、正直、毎日大変ですが、なんだか癒されました☺ありがとう。続きを楽しみにしています。
みなさま、横レス失礼しました。

  • << 129 「主です」みぃさんお話ありがとうございます。 僕は障害はもっていないです。 でも障害を持った友達もいます。 関係なんかないんです。 その友達は僕なんかよりもっと辛い思いをしてきた友達なんですね。 だから僕はその友達を大切にしてます。携帯電話にも登録しています。 よかったら続きを読んでください。 これからもっと成長していきます。力に慣れたらいいなと思っています。 これからもよろしくお願いします。

No.128

>> 126 はじめまして、こんばんは😄 息子が2人います。 主さんの小説は息子がいる母なら涙なしには読めません、きっと。すてきなお母様ですね😢 私、… 「主です」つき子さん読んでくださってありがとうございます。

そういう風にいってくれるてすごく嬉しいです。

お金なくてもなにかひとつでも興味の持てるものたったそれだけで満足できる。
そんなことを伝えていきます。

これからもよろしくお願いします。

No.129

>> 127 読ませてもらいました。感動してます。涙、涙です。うちにも息子がいます。5歳になる子どもです。息子は自閉症という障害があります。障害があっても… 「主です」みぃさんお話ありがとうございます。
僕は障害はもっていないです。
でも障害を持った友達もいます。
関係なんかないんです。
その友達は僕なんかよりもっと辛い思いをしてきた友達なんですね。
だから僕はその友達を大切にしてます。携帯電話にも登録しています。
よかったら続きを読んでください。
これからもっと成長していきます。力に慣れたらいいなと思っています。

これからもよろしくお願いします。

No.130

寮の学生は15人くらいいた。
少ないのか多いのかはわからない。

夜に一人一人挨拶をする。

ご飯を食べながら
これから一緒に生活をしていく友達と楽しく食事をした。

ご飯はカレーだった。
すこし笑ってしまったよ。

作る人によってまったく味が違うんだなと思い

おかんの手料理を思い出した。

あの味だけは忘れたくない。

寮で生活を続けていくことで
楽しくて楽しくて、
寮に来てよかったと思うことが
すこし怖かった。

おかんが頑張って働いているから楽しいんだ。感謝だけは絶対に忘れちゃダメだ。

ワイワイとみんなが騒ぎあっている。僕はあまり中に溶け込めないでいた、

みんなどういった経緯でここまで来たのだろう?

どんな決意と覚悟で来たんだろう?

僕が心から笑うまでもう少し時間がかかるみたいだった…

No.131

明日は入学式だ。

おかんは行きたかったと言っていたが、行けないことはしょうがなかった。

おかんは僕を見送るために、休みをとってくれていたから。
1日休むのと2日休むのとでは、その月の給料はすごく変わると思う。

「友達100人作ってきなさい」ってもう…小学生じゃないのに、そんなこと言ってたな。

明日は1人は親友って生涯呼べるような友達に出逢いたいなって思いながら、

1人部屋でギターを練習した。

指がつってしまいそうなくらい力がいる。音はきれいに響かない。
それでも楽しかった。
いつか1曲くらいはできるようになりたいなと思いながら、

聞かせてあげたいな…

すこし夜更かしをして、はじめておかんが近くにいない部屋で眠りについた。

1人を実感する。

No.132

昨日の夜はすぐに眠ることができた。
緊張感やそれにともなった様々な感情がいりみだれたからだろ。

目を覚ました時
ここはどこだろう、家を離れたんだ。また実感する。

顔を洗いにまた決められた時間以内でないと食べることのできない朝ごはんを食べにいくために1階の踊り場へ向かう。

おはようございますと挨拶が飛び交っている。

部活動の合宿といった感じがした。いったことはないけれど…

それからそれぞれに朝ごはんを食べる
食べる人もたくさんいた。

その時は僕だけだった。
ほかのみんなはまだ寝ている。

笑いながらおっちゃんが話しかけてきた。

寮でも朝ごはんを食べないやつらが多いんだよ。

そんな信じられない話を聞かしてくれた。

No.133

僕はひとりで朝食を食べた。
寮にもいくらか費用がかかっているのだから、食べないともったいない。

入学式は10時からだった。

他の人の流れに乗っかっていけば、迷うことはない。
友達がほしいな。

時間があったので部屋に戻ってギターを弾く。
Fの指がどうしてもできない。

なんども練習する。

爪と指の皮の間が、弦に押し潰されて、固くなっていく。

痛かったけど、努力が形として残る。それが嬉しかった。

あっという間に出発の時間だ。

踊り場に降りると、僕と同じく出遅れた他の子がいた。

その他の子は僕を見て、「おはようございます」と言ってくれた。
僕もおはようございますと返した。
何故か同い年なのに敬語を使い合うとても新鮮だった。
せっかくだから一緒に行くことにした。

僕は嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。

No.134

私学の学校ということもあり
私服での登校が基本的だった。

たくさん服のない僕には大問題だった。

僕は昨日と同じ服でも気にしない。風呂にはちゃんと入っているし、パンツも当たり前に履き替えている。

ただ見た目だけで汚いと思われるのが嫌だった。

隣の彼も僕のこと臭いと思っていないかな

「君には僕が普通に見える?」
隣の彼が聞いてきた。

よくわからなかったが、
「普通に見えるよ。逆に僕はどんなふうに見えてるの?」

初めて会った高校1年生が話す会話なんかじゃなかった。
頭のいい高校はみんなこうなのかなって思った…

僕も周りからはいまのところそんな感じにうつっているんだろう。
あまり貧乏だってことはばれないようにしよう。
隣の彼とはなんか同じような雰囲気がする。

はじまりこそ変な会話だったが寮のことや、読書の話などで気があった。

そのまま、学校の門をくぐる。

No.135

入学式は盛大だった。
どこかの儀式かとも思った。

改めて僕はそのすごさを身体で感じた。
何人いるんだろう。

校長先生の話が始まった。
長くて退屈そうにしている横や前やそのまた前の学生は時より頭をガクッとさせていた。

何しに学校入学したんだろか
親は来てないのかな?

まったく校長先生の話を聞いている様子ではなかった。

僕はそのひとつひとつの言葉を
すべて聞いているのに…

「これから君たちは多くのことを学び、そしてまた成長している過程なんです。一人一人個性があり、その個性を最大限に活かしてほしい。いま君たちはスタートラインに立ったばかりです。これからもっと高い目標を持って我が校で学んでください。」

そう言って、校長先生の話しは終わった。

拍手があがって、寝ていた人たちは起きた。

君たちにも僕にもまだまだチャンスがあるって教えてくれたんだよ。

僕は心の中でそう言った。

No.136

入学式も終盤を迎えた。

周りの人たちはどんどん疲れていく…見に来ている親でさえもすこし退屈そうだった。

おかんが見に来ていたらどんな様子でこの入学式を見ていたんだろう。

泣き虫だから泣いていたかもしれないな、卒業式じゃないのに。
小学校も中学校も入学式と卒業式は泣いていたんだから。

僕はそっと脇役のようにしていた。本来は主役の一員なのであろうがどうしても場違いだった。
そう感じざるを得ないような雰囲気だった。

司会の先生が最後にと、
「今から名前の呼ばれた生徒さんは起立してください」とマイクを通して話す。

ずらずらと名前が挙げられていく。10番目くらいに僕の名前が呼ばれた。

ビックリしたが言われるまま起立した。

近くの人は僕に注目する。

なんなんだ、

緊張する。

No.137

そして女性の先生が、ザワザワする会場に向かって言った。

「いま起立していただいている
20名の生徒は成績優秀で入学されました。みなさん拍手をお願いします。」

周りの視線が一気に僕に集中する。
そして大きな拍手を受けた。

ここまでくるのにどんだけ辛かったと思ってるんだ…

誰にも言えない苦しみと葛藤を背負って今日の日を迎えたんだぞ…
それでも拍手はなりやまない。
立っている20人に向けられる。

やっと、

やっと、

苦しみから解放された。おかん以外の誰かに自分を認められた。

事情は知らないだろうけども、僕だけは今までの苦しみを知っている。立っているなかで一番地味な服装をしているだろう

だけど僕にはこの服がとっても
暖かく誇りに感じられた。

やっと素直に笑えた。

No.138

式が終わった。

そのまま与えられた紙に書いてある教室に向かう。
朝、隣にいた彼と同じクラスだった。

教室は40個ほどの机が並んでいる。出席番号順に机に座る。

初対面の人が気まずそうにそれぞれ本を読んだり外を見たりしていた。
みんな一緒なんだった。

校長先生が言っていた
スタートラインにみんな立って
これから走り出す準備をしているみたいだった。もっともっと明るい先の未来へ向けて走り出そうとしてた。


「一緒のクラス嬉しいね。これからよろしく」
朝、一緒に登校した寮の彼だった。



『短い間だったけど初めて親友と呼べる友達だった。彼は僕の一番の親友になってくれた。

病気や障害なんか関係ないよ。
僕だって人には言えないことたくさん持ってるんだから。

でも君は僕よりももっと辛い運命を背負っていたんだね。

君といた時間は本当に短かったけど、僕は君の携帯電話の番号は絶対に消さない。

君と出逢って僕はまたいっぱい泣いた

なんでこんなに神様は意地悪なんだって思った。』


担任の先生が入ってきた。女の先生で優しそうだった。

No.139

*学校で自己紹介をした。一人一人個性がありまた十人十色そんな感じだった。1つの教室にたくさんの色が混ざり合って虹色を描く。その中に自分がいることが嬉しかった。*

僕は日記をつける。
いつかおかんがしてたように僕も毎日日記をつけるようにした。

おかんが見てわかるような程度だったけど。

携帯電話が鳴った。
同じクラスの彼だった。

今からテレビ見ようよ。と誘ってくれた

僕の部屋にはテレビがなかったから携帯電話をチラリと見て、ゴールデンタイムに駆け出した。
ちょうど歌番組がやっている時間だった。

練習していたギターをおいて、彼の部屋まで走った。


そこで僕はどうしても弾きたい曲に出会った。
曲名をメモしてポッケに入れる

練習しよう!!

No.141

他愛もない話をした。

受験の話をしたり、お互い読書が好きだったり。

最近僕が興味を持ち出した、ギターの話にはかじりつくように聞いてくれた。

おっちゃんから貰ったってのは内緒だったけど…

それから僕たちは家族の話をした。僕にはおかんがいるって伝えた。あまり裕福じゃなかったけどっていう程度で話してみた。

彼も遠くから来ていたみたいだった。
寮に入った理由は、身体が弱かったからだ。心臓病を持っている。そう教えてくれた。

急激な運動はできないから体育は見学なんだってこと、

また、家族は彼が寮に入ることをすごく心配していたみたいだった。
僕と似ている。

運動ができないから勉強をした。僕は貧乏でやることがないから勉強をした。

やっぱり僕となんか似ていた。

No.142

彼はあまり自分のことを話したがらなかった。

だから僕も無理矢理聞き出すつもりもなかった。


しばらく話したあと僕は部屋に戻った。

携帯電話でさっきの曲のギター楽譜を見た

難しかったが、記憶に残っているメロディーを思い出しながら、
ちょっと声に出してサビの部分を歌いながら練習した。

やっぱり曲を聞かないと、イメージがつかめない、

おっちゃんに電話をしてCDが聞けるものはないか聞いてみた。

古いけどひとつあると
ギターで弾きたい曲があるからというと喜んで貸してやると言ってくれた。

僕はおかんに貰った1万円札の入った茶封筒をとりだして、

明日CD屋さんに行くことに決めた。

どうしても弾きたかった。

おかんにもおっちゃんにも彼にも練習して聞かしてあげたいと思った。

だから僕はひたすら今できる指の動きを練習した。

いつの間にか指の先は前よりもっと固くなっていた。

No.143

次の日僕は彼と放課後近くの商店街に行った。

彼にはおっちゃんにCDコンポを借りたってことを話した。
彼も歌を聞きたがっていたから。
店に入ると、流行りの歌が流れていた。どこか聞いたことのある歌ばかりだった。

彼は洋楽コーナーに向かった。
洋楽は聞いたことなかったけど、彼が好きな曲には興味があった。
ビートルズの『Let it be』の入ったアルバムを持ってこれが欲しかったと最高の笑顔をしている。

あとで聞かしてもらおうと思って僕は邦楽の新曲コーナーに向かう。

店員に曲名を伝えて
探してもらった。みつかってホッとする。なかったら落ち込んでいたと思う。

僕はおかんに心の中でお礼を言って、お会計をした。

No.144

彼と僕はウキウキだった。
いつからか僕はすごく笑うようになっていた。
彼も僕と会ってから、すごく楽しいと言ってくれた。

寮に戻ると、おっちゃんが玄関でニヤニヤして、「いいの買えたか?」って冷やかしてくる。

2人で笑顔で返した。

それでおっちゃんも満足した様子で、管理室の部屋に戻っていった。

さっそく僕の部屋でCDを聞く。僕はこっそり練習したかったから彼の『Let it be』を聞いた。

知らなかったけどこの曲も頭に残る。
歌っていっぱいあるけど1つ1つに意味があって、無限だった。
歌にも気持ちを込めることができるんだって新しい気持ちの伝え方を知った。

No.145

3週間ほどがたち桜も散り始めてしまったころぼくは学校や寮生活にも慣れ始めてきていた。

毎日書いている日記も日ごとにページが増えていく。

休みの前の日におかんに元気でやってるよと電話をする習慣もできた。

「おかんもあんたに負けないように頑張ってるよ。」と週末聞いては休日を過ごす。

そして週末はギターの練習に没頭していた。
彼は毎週実家に帰っていた。
寂しくまた羨ましいとは思ったけど、

平日に遊んでいる分
1人で過ごす日もわるくはなかった。

徐々にだが、ギターも形になっていく。

あれからお金は使っていない。茶封筒にはまだ9千円も残っていた。

No.146

このまま3年間が過ぎた時、
僕はどうなっているんだろうか

小学生のころ中学校に僕はどうやって行くのだろうと考えていた頃とまったく同じ気持ちだった。

時に身を任せてなんとかやってきた。まったく想像もしていなかった現実のためか
これからの将来もまったく想像できない不安はあった。

ずっとおかんを頼ってきた。
これからはもう頼ることはできなくなってしまう。

奨学金もらって大学に進むのか、それとも就職して働いているのか
僕の通う私立高校は、就職するなんて言う人はいない。
みんなが大学受験を目指す。

親のすねをどんどんかじって
自分自身を自立させていく。


彼はどうするつもりなんだろ?
実家から帰ってきたら聞いてみようと思った。

そしてまた何度も同じ曲を聴きながら、指で弦を弾く。
いつの間にか難しかったFも簡単に出すことができた。

No.147

はじめて読んでみたい小説に出逢いました。
主さんの気持ちがこちらに伝わってきて、ぐいぐい引き込まれていきます。
最後まで楽しみに読ませて頂きますので頑張ってくださいね。

No.148

>> 147 「主です」ハルさんありがとうございます。

そういってくださると力になります。
お金なくてすることないので小説を書いてみようと思いましたが、書いていてよかったです。
最後までもちろん頑張ります。
これからもよろしくお願いします。

No.149

毎晩響くギターの音、もしかしたら迷惑かもしれないとも思った。
あまり夜遅くまではできないな
弾くのは9時くらいまでにすることに決めた。
周りのことも考えれるように慣れてきた、
貧乏だから自分が周りにどう見られているか…とかばっかり考えていたけど、
周りを気にするまえに自分が
周りを気にすること。
仲良くなりたい、だったら自分が周りに受け止めてもらえるようにしなくちゃ…

人に優しく

とっても大切なことだった。

夜は曲を聞いて、目を瞑って、
イメージを膨らませることにした。
あんなふうに大勢の人の前で歌を歌ってみたい。
この歌詞にはこんなシチュエーションが似合う。
想像力と創造力

歌で気持ちを伝えるために、大切なことを見つけた。

No.150

僕は人の優しさに触れてきた。

同情ももちろんあったと思う。
貧乏でかわいそうだからって
コンパスやホッチキスを貸してくれた友達もいた。

お弁当を分けてくれた友達もいた。

同情だったかもしれない。
でも今になって

同情も優しさだってことに気がつく。
その行動に感謝できる。


歌を聴きながら、目を瞑って、
イメージを膨らませる。

今までのことが優しさという形で心の中で蘇る。

僕は歌を聴いて、毎晩イメージを膨らませるんだ。

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