僕と携帯電話とおかん

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2011/02/09 12:11(更新日時)

はじめて小説を書きます。ほぼノンフィクションです。誤字脱字あるかと思いますがお許し下さい。

『貧乏な母親が僕にくれたもの。
それは携帯電話とお米だけ。

一人暮し、部屋4畳、風呂トイレ共同、家賃3万円が僕の城。

収入額、約月に6万円。

何が楽しくて生きているのかわからない。
でも親孝行がしたい。たったそれだけの気持ち。

18歳の僕。未成年からどん底。
それでも夢を見ます。』

貧乏人の頑張りを伝えます。

No.1429736 (スレ作成日時)

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No.451

おかん…


本当に本当に
ありがとうございます。

僕は毎日思う。

怒られたり、誉められたり、
色々だけど、有名な人みたら僕もいつかもっと経験値上げて、

自慢の一人息子って言わせてあげる。

僕を生んでよかったって自慢できるくらい。


僕を生んでくれてありがとう。僕のお母さんでいてくれてありがとう。


貧乏でも…幸せでいられた。

No.452

今、僕は思う。

18歳になるまでどんなに必死で頑張ってきたかとか…

貧乏でお金がなくて、おかんの涙を見たこともあった。

楽しいはずのイベントが楽しくないってさえ思ったこともあった。
受験をすること、恋愛をすること、すべてに貧乏というレッテルを貼り続けてきた。


大切な友達、離ればなれになることが辛かった。


後悔もした、一生消えることのない深い心の傷。

大好きだった。もしもまた偶然出逢ったらやり直したい。

今なら迎えに行くことができる。
でも…戻ることができないから、後悔なんだ。
将来に不安を抱えたままだった、僕の過ち…

No.453

君の好きな歌を弾きたい。君だけに届けたい。

僕は18歳になったあの日から、今までずっとそう思っていた。

週に1本もらった番組。隅っこの方でギターを弾いている姿を君は知らないだろ…

「テレビ見たよ。ちょっと映ってたね」そんなメールをくれるだいちゃんやおっちゃん達。

その中にやっぱり君はいない…

MCからどんな気持ちでギターを弾いているの?と聞かれても…

飾られた言葉しか言えない。本当の僕の過去や気持ちは伝えることができない…

張り裂けそうな気持ちだった。

夢を叶え始めたはずだった…

これを願っていたはずだった…

いつのまにか君とは連絡をとることができなくなっていた。

他の誰かと幸せに暮らしているのかもしれない。

No.454

「ギターを弾いてる姿が好き」と言ってくれたから…

もう、君がいなきゃ駄目なんだ。
4年間頑張ってきた。君もみんなももう大学を卒業して就職をしているんだろう。

新しい環境にはもう慣れたかな、僕は最初は辛かったよ。

先輩に怒られたり、雑用もさせられた。
でも慣れたよ。後輩が入ってきて、休みの日なんか僕んちテレビもパソコンもないから、後輩とギターの練習しながら、過ごしてるよ。
あの人が美人だとか可愛いとか、合コンだとかよく言ってるけど…僕はまったく興味ないんだ。

後輩にテレビないとかで笑われるけど、上下関係がしっかりしていて、自分の指一つ勝負の世界だから、僕次第で仲良くやってるよ。
いい奴等なんだ。

僕が貧乏で笑ったりするやつなんて一人もいないんだ。こんな世界があったんだよ。

でも…やっぱり、君がいなきゃ駄目なんだ。

No.455

おかんがたまに君が元気かどうか聞いてくるよ。

わからないって答えるんだ。

僕は結婚がしたいって思っている。おかんに孫を見せてあげたい。家族が2人増える喜びを与えてあげたい。

人を好きになるってことはあの日以来止まってしまった。

もう一つの夢は叶いそうにないや。欲張っちゃ駄目なのかな…

君と過ごした2年間、君といた日々の中で作り上げた時間だけは、どうしても、思い出にはできないよ。

まだ、今でもずっと君が好きなんだ。大好きなんだ。

ただ、どうしても伝えたい。

No.456

僕の鬱病は日に日に悪化していく…

やりたいことをやって、自分の選んだ道を歩んで、

同級生からは羨ましがられたりした、不景気で就職活動が大変だったとか言われて。

大学生活に戻りたいって…
大学院で研究するとか

働いてるんだからお金貯まってるんでしょいいな。とか

有名な大学に言って学歴で就職していった人が多かった。

だいちゃんは音楽を辞めた。
弁護士を目指している。

みずきは大学を途中でやめた。
結婚したんだ。

結婚式に行く時間もお金もなかった…

No.457

そんな時間もお金もない僕に一本の電話がはいった。
市外局番は地元の番号だった。

おかんが倒れて入院したという知らせだった。

働き過ぎたみたいだった。最近おかんから電話がかかってこなかった。気にはなっていたけど、便りがないことは元気な証拠とか自分なりに解釈してしまっていた。

お見舞いに行かなくちゃ…

でも時間がない!お金はなんとかなるけど、時間が作れない…

仕事を休むこと、親が倒れたとかで休める業界なんかじゃない

まだ一人前になんかなれてない…与えられた仕事を必死にこなさなきゃいけない

No.458

熱中症と過労、あと…栄養不足…
電話はできないか、意識はあるのか、

僕は混乱しながら必死に尋ねた。
意識はある。状況はよくない、電話も少しだけなら

でも携帯電話は駄目だから、
動けるようになったら公衆電話からして貰えるようにお願いした。
看護士さんが言う。
帰ってきてあげてほしいと。

その言葉の意味を少なからず理解した。1人でずっと頑張ってきたから無理をしたんだ。

僕の責任でもある…わがままばっかし言ったから。

退院しても働くことなんかできない

やっぱり戻らなくちゃ…

No.459

主サン、初めまして☆
タイトルが気になり∞先程からザッと、読ませて頂きました。感想スレありましたら、他の方にもm(__)m
私は未婚ですが…♂♀のシンママしてます。子供達の父親は法曹界の人間です💧
私は心が冷たい人間だと改めて思いました。私は高卒ですが、今で言う中流家庭?の次女として育ち、金銭的に苦労せず育ちました。
今も今後も養育費は絶対に貰いません。(親権を、ミラクルが起きない限りは、確実に取られるので)

息子は生まれつき運動障害が有りますが、主サンのような優しさある子に育って欲しいと心から思い、久々に泣きました。
これから、ちょこ②読ませて頂きます!
ここ何日か娘が風邪で看病しつつ…正直、精神的に疲れてましたが、癒されました。

私も、主サンの母の様な母親になりたいと思いました。
横レスm(__)m
どうしても伝えたくなりました。

No.460

【主です】あいさんこんにちは😄
どうもありがとうございます!
冷たい人間なんていないですよ。
誰にでも大切な人はいると思います。その人のためなら、自分を犠牲にしてでも思いやれると思います。

あいさんですとお子さんですよね😄僕だとおかんですかね。

あいさんのお子さんはあいさんですかね😄

絆があるから、頑張って生きていこうって思えるんですよね。

暖かいですよ😉

No.461

1人で電話を待つ時間は長かった。なにかしようと思っても体が動かなかった…

ギターさえも手に取ろうとすることができなかった。


この時間にも早く新幹線に乗って病院に戻るべきなのか、

僕は迷っていた。仕事は、来週の演奏は…

まだ未熟すぎた。仕事が貰えなくなるんじゃないか

こんな時、みんなだったらどんな判断をするんだろう…

誰かにすがりたい…

ただ電話を待つ…それ以上のことを僕はできなかったよ…

No.462

夏に母親から電話を待った。

その間から僕の時間はとまっている。

仕事をキャンセルして、急いで病院に向かった。

今、自分がすべきこと、その判断を後押ししてくれる人がいた。

マネージャーだった。
僕は一人前でもなんでもない…

専属のマネージャーではないが話をつけてくれた。

「たったひとりの親が倒れたんだから帰れ!!」

その一言にどれだけ救われたか、
僕は急いで帰った。

次の日の朝イチの新幹線に乗って。

電話がこないことが心配だった。
「仕事はこれからの自分次第だから、同情されるなんて思うなよ。でも今のままじゃ駄目だから帰った方がいい」

僕に決断させた言葉だった。

No.463

帰路、何度も考えた。

おかんが死んだらどうしよう…

もう歳もとっているから危ないかもしれない。

おかんが死んだら一人ぼっちだ…
新幹線の途中、病院に電話をかけた。

状況が知りたかった。今まで知るのが不安で電話ができなかった。電話がこない…そだけで充分答えはでていたはずなのに…

お盆休みでも正月でもない時期。新幹線は酷く空いていた。

病院から受けた言葉は、「大丈夫です。心配しないで下さい。」

僕はその言葉の裏の裏まで考えた。電話がこない、現実と合わせて…

神様がいるなら、僕をひとりぼっちにしないで下さい。
今の僕の心の支え、たったひとりの心の支え、奪わないで下さい。いつかそんな日がくることはわかっているけど、まだ待って下さい。
僕をまだ、一人にしないで下さい。お願いします。

No.464

名古屋から京都の区間、公衆電話から電話がきた。

慌てて僕は車両の間に走って、電話に出た。

「もしもし、お母さん?」

かよわい声が向こうから聞こえる。
「お母さんだよ。ごめんね心配かけて、ちゃんとご飯食べてる?元気にやってるの?お母さんと隣のおじさんが作ったお米は美味しいでしょ、なくなったら早く教えてね。こんなものしか与えてあげられないけど。ごめんね。」

「いっぱい食べてるよ。パンなんか嫌いになるくらいお米が好きだよ。日本人だもんね。仕事も大丈夫だよ。仕送りあまり送れてあげられなくてごめんね。そうだ、今年のX'masさ、ルミナリエ連れていってあげるよ。休みがとれるかわからないけど、時期が外れても連れていってあげるから…約束だよ。
お願いだからそれまで…元気にしててよ、約束ね!!
お願いだから…死なないでよ。」
「わかった。約束ね。お母さん、楽しみにしてる。」

新幹線で泣きながら電話している僕を、タバコを吸いに来た人は不思議そうに、見ていた…

No.465

今、仕事をキャンセルして神戸の病院に向かっていることは言えなかった…
きっとおかんは「来なくていいよ。大丈夫だから、仕事頑張りなさい」って言うから…

「あんた、お父さんいなくてやっぱり寂しかった?」

寂しくなんてないから…こんな時にそんなこと言わないでよ…

「お母さん、倒れちゃって、今ね…入院してるの。心配しないでね!ちょっと頑張りすぎただけだから…テレビは見れるの、あんたが出る曜日は隣の患者さんと、これ息子なんですって自慢してるのよ、自慢の息子なんです。って」

「最後みたいな言い方しないでよ。今、向かってるから……」

「知ってたの?仕事は?大丈夫なの?」

「仕事は大丈夫…帰ってゆっくりしてきなさいって言われたよ」

「そう…じゃあお母さん待ってるね。」

僕の嘘はおかんを救えたんだろうか…
本当に自慢の一人息子になれたんだろうか…

No.466

病室で寝ていたおかんを発見すると、思わず「ただいま。」と言ってしまった。

ここ最近、帰っていなかった。高校を卒業して就職を決めて4年間、お正月もお盆もまともに帰ることができていなかった。

おかんは眠っていた。
「仕事は大丈夫なの?」と言ったおかんの言葉はあまり帰って来なくて仕事が忙しい息子だから本当に仕事の心配をしていたんだと思う。

でも帰ってきてくれて嬉しかったって言っていたことを電話で連絡をくれた看護師さんから聞いた。
それと同時に僕が仕事が大丈夫と嘘をついたことも気付いていたと教えてくれた。

No.467

看護師さんの話によると仕事は当分できないということ、

できたら帰ってきてあげてほしい、または、東京に連れて行ってあげてほしい。

看護師さんがプライベートと割りきって僕にお願いをしてきた。
仕事上では看護師はそのようなことを言っては駄目なのかどうかはわからなかったけど…

僕は4年前を思い出した。実は就職の都合で東京に行くとなった時おかんを連れていこうとした。

おかんは頑なに断った。おとんが建てた家だったし、スーパーで頼りにされていたから。また、僕に迷惑をかけたくないから…
僕がいつでも帰ってこれる場所を残しておきたかったから…

おかんは優しすぎたと思う。
倒れるまで働いて…

僕はおかんの疲れや抱え込んだものがなくなるまで、ゆっくり眠っていてほしいと思った。

No.468

シーンっと時が止まったように静かな病院の廊下と病院特有の薬品の匂いが僕の思考を止める。

先ほど、看護師の方に言われた言葉を思い返してみる。
おかんは絶対に東京にはこないだろう。それはわかっている。

僕は東京に帰っても仕事があるのだろうか…
仕事がなくなったなんておかんが知ったら、自分が倒れたからだと思うだろう…

だったらいっそうのことこのまま神戸にいようかなんて…

僕の歩んできた道には様々な障害があった。だけど僕は今回の件を悔やんだりはしない。
僕は好きでギターを弾いてきたし、わがままばっかり言ってきた。貧乏だったけど、誇れる道を歩いてきた。幸せだった。おかんが与えてくれたものだった。
そろそろ、僕の足は止めてもいいんじゃないかな…

No.469

僕は川が好きなんだ。川の流れを見てゆっくり時間が過ぎていくこと、目を瞑って何かを感じる時もある。

川沿いを歩くことが好きだ。
そうするといつかおかんと並走したことを思い出す。

僕は何度も川沿いで泣いた。荒川の川沿いで何度も、何度も。誰にも気付かれないから好きなんだ。
人に優しくなろ…誰からも愛される人間になろ…

おかんのような大人になりたい…
おかんは最後まで僕のことばっかり考えていた。
自分のたった1人の息子のためならなんでもできる。へっちゃらって…

X'masにルミナリエに行く…約束したよね…

No.470

僕は後から知った。
看護師さんが教えてくれたんだ。
おかんは僕に仕事を辞めてほしくなかったことともう僕はひとりでもやっていけるってことを…

「あなたのお母さんね、本当に自慢してた。勉強ばっかりしていて、テレビゲームや漫画なんか買ってあげられなくて、でもあの子は楽しそうにしてくれたって、だからこの子のためなら頑張れるって…高校の寮のおじさんからギターもらって一生懸命練習して指の先が固くなってた、久しぶりにあったらいつも見せてくれるって…なに一つ文句を言わなかったって」

看護師さんはずっと口止めされていたのか、震えた声で僕に教えてくれた。声を詰まらせて続けてくれた。

その声はわすれられない。

No.471

「お母さんね、本当に充分に栄養と睡眠がとれてなかったのよ。過労と熱中症に体力が…」

それ以上、聞くことができなかった。だから僕は下を向いたまま横に首を振った。
その様子を見た看護師さんは、話を止めて僕に手紙と日記帳を渡した。

しばらく、その2つのものを開くことはできなかった。喪主としておかんのお葬式を終えた後だったかな…

途方に暮れていた。遺産のことも借金のことも。保険金のことも…お金に関することからもう離れたかった。
仕事は親が亡くなった。忌引きとして受け止められた。しばらく休暇をもらえた。

その間、ひとりぼっちを感じた。無気力というか、もう何も考えることができなかったから。

何もすることが出来なかった…
ふと、手紙と日記帳を開いてみたんだ…。

No.472

『【たったひとりの家族へ】

いつも心配かけさせてごめんね。楽しかったかな?

小学生の頃から勉強ばっかりしていて、なにひとつ買ってあげられなくてごめんね。

お母さん…体調が良くないってお医者さんから言われて、ずっと病院に通っていたの。

心配だけはさせないように黙っていたこともごめんなさい。

お母さん…あんたからの毎月の仕送りつかってなかったの、もうすぐアナログテレビが見れなくなるからテレビ買わせてもらおうかなって…

元気でギター弾いてるあんたが見れなくなったらお母さん、寂しくて仕方がなかった。

でもね…買うのはやめた。
お母さんあんまし、長生き出来そうにないんだ。

だからちょっとでも足しになればいいかなって、銀行にいれてます。
あんたが頑張って働いたお金なんだから、あんたが使いなさい。

高校の借金だけはどうしてもお母さんが返したいから、ちょっと待っててね。

No.473

お母さん…きっと先にお父さんのところに行くと思うの。

仕方がないことではあるんだよ。高校の時にお友達が亡くなって…ずっと悲しみながら落ち込んでるあんたのこと考えてたら、お母さん…涙でてきちゃった。

あんたはひとりぼっちじゃないんだよ。お友達もいっぱいいるし、優しい子だから、また本当に心の底から大切にできる子大好きになれる子もできると思うの。だから自分に自信を持ってね。

あんたが結婚して、赤ちゃんできた時に一緒に遊んであげたかったな…

お米とかいろいろのこと、お隣のおじちゃんに頼んでおいたよ。
任しといてゆっくり体を休めてって言ってくれました。

ありがとうって言っておきなさいね。

お母さん…たまに日記をつけてました。あんたが成長していく姿をしっかり書き留めておいたから一緒に渡しておくね。

お母さん…本当にあんたのことが大好きだった。

本当に、大好きだった。愛してます。

母より』

No.474

とても綺麗に折り畳んであった手紙とボロボロになった日記帳を僕は何度も何度も読み返した。

日記も…小学生の時から高校を卒業するまで、それから東京に上京するまでずっと…

僕が自転車を欲しがったこと、修学旅行に行っている間のこと、受験をすると決めた時のこと、初めてお母さんの元から離れた時のこと、ギターに出逢ったこと、彼のこと、彼女のこと、文化祭の時のこと、彼女と別れた時のこと、卒業式のこと、オーディションに合格した時のこと、
全部書いてあった。日記は湿っていた…泣きながら書いた時もあったんだ…喜びながら書いた時もあったんだ。

どうして、お母さんが、いなくなっちゃわないといけないんだよ…お願いだから、帰ってきてよ…

僕…寂しいよ…お母さん…

No.475

手紙と日記帳を看護師さんから預かった時も、状況がわかって病院でいっぱい泣いた。

そのうち起きると思っていた。
食事も管を使って食べているって知っていた。でもお母さんは起きると思っていた。

目を覚まさなかったから。
東京バナナ食べたいってずっと言ってたから管からでも食べてくれると思ってた。

僕が病院に着く前に電話をしたから大丈夫だと思ってた。

もっと早く買えれば良かった…

2度と後悔しないように決めていたのに…

お母さんと会って話すことかあれっきりって信じたくなかった。

泣きじゃくる僕の背中を看護師さんが優しく擦ってくれた。

No.476

看護師さんはカウンセラーの勉強もしている。

この場所を教えてくれた。ひとりぼっちじゃないからってその時、僕はミクルに出逢った。

辛かったら支えてもらえばいい。お母さんの日記帳を見ながらもう一度振り返ってみたらいい。

素敵なお母さんだったってことをみんなに聞いてもらえばいい。

お母さんが教えてくれた優しさをみんなに伝えていけたらいいなって。

貧乏だったから経験したこと、成長できたこと、時には迷ったり壁にぶつかってきた自分をさらけ出して素直になれたらいい。

看護師さんはそう教えてくれた。
いま、あなたは幸せですか?

そう聞かれたら、「はい、幸せです。」とは答えられないと思う。
でも、いつかそう答えられる日がくるために…

No.477

お母さんとお父さんのお墓には受験中に携帯電話につけていたお守りと僕の一番古くから使い続けてきたギターのピックをお供えした。

元気でやってます。

お母さんとお父さんが与えてくれた身体を大切にしています。

仕事場でもたくさんの優しい人に囲まれて楽しくやっています。

顔もわからないけどたくさんの人が僕の日記を読んでくれてコメントをくださります。
ひとりぼっちじゃないって思うように頑張って生きていますから、心配しないでね。

どんなに遠く離れていても僕たちは繋がっている。

かけがえのない家族と一緒に過ごした日々を忘れることはない。

ほら顔を上げて上を向いて歩こう、そうすれば涙もこぼれないしお母さんとお父さんに成長していく僕の顔を見せてあげられるでしょ。

No.478

>> 477 ずっとスレ読んでいました😊


本当に素直で良い子ですね☺


お母さんはあなたの事誇りに思っていたと思います☺


独りぼっちじゃないですとも☺


此処にも一人…何してるかなぁ?寂しくしてないかなぁ?ちゃんとご飯食べているかなぁ?って…思っている人間が居ますよ~☺

  • << 480 【主です】 のんたさん ありがとうございます!! 今は、時間がたっていないからですかいろいろと考えてしまうことがあるんですが、元気にやっています。 うつ病になってしまったためか、食事も簡単なものを食べてるんですが、難しい面はあります… ひとりぼっちじゃない!! それは新しい場所で出会う人たちといい関係を作っていこうと励ましになります‼ ありがとうございます。

No.479

私はこの子が、あなたの様な人の痛みの分かる優しい子に育って欲しいと願います。

そして👆の方と同じく、ちゃんとご飯食べてるかなぁ~なんて心配もしてます(笑)
あなたは1人じゃないよ🎵

  • << 481 【主です】 名無しさん ありがとうございます。 お子さんがいるんでしょうか😄 羨ましいといいますか、暖かそうです。 僕も子供が大好きなので、いつか新しい家族がほしいなと思います。 元気です。ありがとうございます!!

No.480

>> 478 ずっとスレ読んでいました😊 本当に素直で良い子ですね☺ お母さんはあなたの事誇りに思っていたと思います☺ 独りぼっちじゃな… 【主です】
のんたさん

ありがとうございます!!
今は、時間がたっていないからですかいろいろと考えてしまうことがあるんですが、元気にやっています。
うつ病になってしまったためか、食事も簡単なものを食べてるんですが、難しい面はあります…

ひとりぼっちじゃない!!

それは新しい場所で出会う人たちといい関係を作っていこうと励ましになります‼

ありがとうございます。

No.481

>> 479 私はこの子が、あなたの様な人の痛みの分かる優しい子に育って欲しいと願います。 そして👆の方と同じく、ちゃんとご飯食べてるかなぁ~なんて心配… 【主です】
名無しさん
ありがとうございます。

お子さんがいるんでしょうか😄
羨ましいといいますか、暖かそうです。

僕も子供が大好きなので、いつか新しい家族がほしいなと思います。

元気です。ありがとうございます!!

No.482

ひとりぼっちの寒い季節を迎えた。僕は何もない部屋でギターを弾きながら携帯電話で思い出を綴り続けた。

書きながら思い出す度に涙しては感情のまま親指を動かす。

書いてる途中は一気に書き綴った。夢中になれた。その時は昔にタイムスリップしたような感じだ。
改めて感じること、そして伝えたいこと、はじめは貧乏な僕とお母さんと頑張ってきたことを聞いてもらいたかった…

18歳までのことを綴ろうと思っていた。

駄目だった…僕にはお母さんの存在があまりにも大きすぎたんだ…
いつまでもいつまでも…携帯電話の中ではお母さんが居てくれると思っていた。

僕をここまで大きくしてくれた、成長させてくれた、僕はまたひとつ前に進まなきゃ駄目なんだ。

No.483

どんなにお金がなくて貧乏だったとしても、他人が羨ましく見えたとしても、自分には他人にない良いところが絶対にあると思う。

周りにいて支えてくれいる人がそのことを一番よくわかってくれている。

こんな僕だけど、誰よりも人に優しくなれる、相手の気持ちになって考えてあげられる。そのことを教えてくれたのは紛れもなく僕を支えてきてくれた今まで出逢った人たちだった。

又、逆に僕も誰かにそうありたいと思う。

十人十色、一人一人違うからオンリーワンであって、楽しいんだから…

人を好きになる、辛いこともあった、挫けそうになった、そんな時には誰かに甘えたっていいじゃないか、いつか成長した自分を見せてあげればきっと喜んでくれるよ。

足元を見たら自分の歩んできた道、上を見たらこれから自分の歩んでいく道。横を見たらたくさんの人達に囲まれてるはずだから。

No.484

歌を聴いてごらん。
たくさんの曲があって、一人一人好みはあるけれど、
その曲が生まれた背景には必ず何かのメッセージがある。

元気になれる曲、前向きになれる曲、共感できる曲、
意味のない歌なんて存在しない。
僕は音で気持ちを伝えたい。
心に響くから。

パソコンがない、コンポもない部屋だけど、僕は自分で歌を弾いて歌っている。自分のために。すこし寂しい時、そうすると元気になれたんだ。

自分にメッセージを贈る。お母さんやみんながくれたメッセージを歌に変えて何度も歌っている。

楽しかった、
大好きだった…
前を向いていこう
ありがとう

すべてのメッセージは音に変わる。

No.485

主さんへ

私は、中学一年生の息子が一人います。
読ませていただき、主さんのお母さんの素晴らしさに感動し涙が止まりません😢
有り難うございました✨

  • << 487 【主です】 ペキさん ありがとうございます。 中学生の頃はお母さんにたくさん心配かけて喧嘩もしたり泣きあったりもしました。 今になってみたら、凄く幸せな時間だった。と感じます。 いつも楽しく笑って過ごせていたのは絶対に家族がいるからだと思うんですね。 たくさんの方のコメントを読んでいて暖かくなります。 ありがとうございます!

No.486

自分と環境が似てます。
わたしは反抗期もきたし
母に借金もさせてます。

これ途中まで読みましたが
気持ちを入れかえようとおもいました。

  • << 488 【主です】 かなこさん、 親はわかってくれていると思います。借金していた僕のお母さんは辛かったかもしれないんですけど、その分…子供に幸せになってほしいからだと思います! 僕の話は今日と来週で終わらせようと思っております。 よかったら一緒に頑張りましょ!! もしよかったら、僕の日記小説を読んで下さい。 なにか僕にできることはこれくらいなので…

No.487

>> 485 主さんへ 私は、中学一年生の息子が一人います。 読ませていただき、主さんのお母さんの素晴らしさに感動し涙が止まりません😢 有り難うございま… 【主です】
ペキさん

ありがとうございます。

中学生の頃はお母さんにたくさん心配かけて喧嘩もしたり泣きあったりもしました。

今になってみたら、凄く幸せな時間だった。と感じます。
いつも楽しく笑って過ごせていたのは絶対に家族がいるからだと思うんですね。

たくさんの方のコメントを読んでいて暖かくなります。

ありがとうございます!

No.488

>> 486 自分と環境が似てます。 わたしは反抗期もきたし 母に借金もさせてます。 これ途中まで読みましたが 気持ちを入れかえようとおもいました。 【主です】
かなこさん、

親はわかってくれていると思います。借金していた僕のお母さんは辛かったかもしれないんですけど、その分…子供に幸せになってほしいからだと思います!

僕の話は今日と来週で終わらせようと思っております。

よかったら一緒に頑張りましょ!!
もしよかったら、僕の日記小説を読んで下さい。

なにか僕にできることはこれくらいなので…

No.489

音を聴きながら昔の記憶をたどっていた。
それは少しひとり淋しい今と心を暖める記憶だった。

昨年の12月、僕は偶然に高校時代の彼女と出逢った。地下鉄の電車の中だった。

いつかもしも偶然どこかで君に出逢えたら言いたかった言葉を…

グッとその言葉を飲み込んだ。

そこには本当に幸せそうな彼女がいたから、

優先席に座る彼女を見て、僕は声をかけることのないまま、電車を降りた。

赤坂の町は綺麗だった…

切なくて、不甲斐ない自分とは似ても似つかわないくらいとても綺麗に…

No.490

大学院生のだいちゃんは僕を羨ましがった。やりたいことを実現させて、でもお母さんのことは気を遣ってくれて触れないようにしてくれた。

「だいちゃん、僕はいま日記を書いてるんだ。
ギターも顔も知らない人に聴いてもらうだろ…
それと同じで掲示板も顔もわからない人が読んでくれたり、心配してくれたりするんだ。
名前をだそうかすごく悩んだ。
でもやめた。
日記小説もギターと同じで、感じてもらいたいと思う。

自分のことと照らし合わせて、
聴いてもらいたい、読んでもらいたい。
イメージしてたくさんの考え方をもってもらって、なにか伝わったらいいなとかも、もちろんあるけど…
繋がりっていうのかな…

なんか、本当に元気もらえるんだよ。」

だいちゃんは相変わらずだなと笑ってみせた。

No.491

たくさんの人に出逢って、
たくさんの経験をして、
たくさんの気持ちを抱いて、
僕はここまでやってきた。

何度も挫けそうになってはギターを弾いて、お母さんに励ましてもらってやってきた。

ひとりじゃない、だから僕は携帯電話で日記を綴る。

貧乏かもしれない、だけどその分たくさんの優しさに触れてきた。
貧乏で良かったとは言わないけれど、僕はお父さんとお母さんのもとに生まれてきて良かったと思う。

僕は子供が大好きだ。いつかパパになった時、子供に天国のおじいちゃんとおばぁちゃんの話をしてあげよう。

お父さんにもこんなお父さんとお母さんがいたんだよって、

おじいちゃんとおばぁちゃんが毎年天国からお年玉くれたよって言えるように、お父さんとお母さんが残してくれたお金は使わないでとっておくね。

お父さんもお母さんも孫の笑顔見たかったと思うから。

No.492

それとお嫁さんを大切にしよう。世界で一番大切にしたい。

僕のことを理解してくれて、一緒にいてくれる人。
ずっと側にいてくれる人。

いつかきっと幸せになれる。だから今を頑張ろう。

辛くたって悲しくなって、きっと僕にもそんな時が来てくれるって信じている。

もう二度と後悔しない。
自分の気持ちに嘘を付いたりしない。

ありのまま、僕はゆっくりそんな日が来るまで生きていきたい。

そして、いつかはお父さんとお母さんのもとに行くと思うけど、それまで僕はお父さんとお母さんの分もしっかり意思を受け継いで生きていくね。

ゆっくりでいいよね。

僕は焦らず、ゆっくり進んでいきたい。

No.493

日が長くなってきた2月の中、
僕はお父さんが亡くなった日を思いだしお墓参りに行った。
お母さんと仲良く並んでいるそこには、いつまでも家族の温もりがあった。

まだ冬の寒い季節、温もりをいつも感じていた。

お母さんは僕にどの季節が一番好きかを尋ねたことがあった。

僕は決まって冬と答える。

そして僕は、ハッと気が付いて口を塞いだことがあった…

お父さんが死んでしまったことを思い出させてしまうからだ…

お母さんはニッコリ笑って、僕に言った。

「あんたの誕生日だもんね」って

お父さんが死んで僕が生まれたこと、
お母さんは救われた、生きる意味が見付かった。そう笑っていた。

No.494

僕の歩いてきた道、それは人からみたら険しい道だったのかもしれない。

社会に出てたくさんの人に出逢ったら気が付いた。

僕はひとりっきりじゃないし、もっと辛い経験をしてきた人達もたくさんいた。

それは一人一人違うけれど、
みんな大切な思い出をもって生きていることに気が付いた。

貧乏だったこと、それが辛いと思って駆け抜けてきた青春時代、両親と離ればなれになって初めて、間違っていたことに気が付いた。
親の温もりがあったからだ。

親のいない人もいっぱいいた。

だから僕はみんなが共通で温もりを見つけられるものを探した…
それが音だった。

それを教えてくれたのも人だった。

不思議なくらい、幸せな気持ちになれた。

No.495

死んでしまいたくなるような1年も乗り越えてきた。
少し時間が経って振り返ってみると、いまだに辛くなる。

幾度となく別れを経験してきた。

僕の思い出の中には良いことばかりではなかったけれど、

その辛い思い出があったからこそ強くなれた気もした。

携帯電話の中にはたくさんのメモリーが残っている。

もう届かない宛先、送ることができない宛先、懐かしい元気を貰える宛先、

カメラの付いた携帯電話でとったたくさんの写真。

僕はそのメモリーを全て消す決意を決めた。

心の中にだけ残しておくことがいいのかなって、

そうすれば、また強くなれるのかな、

No.496

そして、僕は感謝をした。

今まで出逢ってきたすべての人へ、

ありがとう。僕は今、元気にやっています。
どこかで偶然また出逢えたら、
昔話をしましょう。

大丈夫、きっと僕はまた強くなっているはずだから、

同情なんていらないよ、
笑顔で毎日を過ごしているから。

そして、最高の笑顔でみんなに恩返しをしたい。

僕がみんなに出逢えて幸せだと感じたように、今度は僕からみんなへ、ありがとうの笑顔で、幸せを送れるように、

お母さん、

携帯電話にはもうないけれど、心の中でずっと思い出をしまっているね。

No.497

僕は携帯電話をしばらく眺めながら、今までの写真とお母さんやみんなのメモリーを見ながら涙を流していた。

忘れたくても忘れられない過去、忘れてはいけない過去も、

今の僕には辛かった。

どんなに何度も、繰り返し振り返った日々を…思い出しては、辛くなっていた。

僕の指先は、最悪のことをしているというのにも気が付いていたから震えていたんじゃないかな。



暫くしてから僕は携帯電話を閉じた。
そして涙を拭って、目を閉じてゆっくり夢の中に入っていった。

No.498

夢の中で、みんながいた。なんの繋がりもないのにもかかわずみんなが僕に話しかけていた。
忘れないように、忘れないようにと、

忘れてはいけないからこそ、僕は日記小説を綴った。
思い出しても僕はひとりじゃないと思えるように思いのまま書いたんだった。

僕と、携帯電話と、おかん。

メモリーの中には僕が生まれてから今までのたくさんの思い出があったんだった。

僕の心の中に咲いた蕾はいつ、花開くのだろうか、
いまは辛い時間の中、ゆっくりとその時を待っているんだと思う。
僕が目を覚ましたとき、

携帯電話の中にはみんなのメモリーと、優しい笑顔で笑っているおかんと僕の卒業式の待受画像がそこにはあった。

どんなに辛くても、みんながここにいるから消さないでって、

そんなみんなに僕が伝えられること、心の底からの

「ありがとう。」


~完~

No.499

【あとがき】
主です。
長い間、読んでくださった皆さまに深く感謝を申し上げます。誤字脱字ありました。申し訳ありませんでした。
国語の能力はあまりない分読みにくかったと思います。又、個人的な思いが先走ってしまった面もありました。
それでも読んでくださった方、コメントをくださった方、本当にありがとうございました。


この話は僕と亡き母のことを後から思い出しながら綴ったものです。
はじめは母が死んでしまったことを綴らない予定でした。

書いている途中に何度も涙したり、それでも頑張らなくちゃと思いながら、がむしゃらにここまで書くことができました。

フィクションの部分もあります。知識や社会的常識が欠如している僕には現実と辻褄が合っていなく疑問に思われた方もいらっしゃると思いますが、お許しください。

No.500

>> 499 読んでくださったみなさんにお礼とのことで、今、仕事場でYouTubeへの映像化を企画願いを出してみました。

撮ってくれたり、YouTube上で短編的に映像化したいなとか思っております。
個人的な企画なので、通るかどうかはわかりません。
ただ挑戦してみます。

何かを残したい、ただそれだけなのかもしれません。
でも、僕はみなさんに読んでいただいて、これで終わりというのはすごく寂しいです。

みなさんに、僕の気持ちと歌を届けて、いつか、「僕と携帯電話とおかん」という日記小説があったなと思い出してもらえば幸せです。

長い間、本当にありがとうございました。心から感謝しております。

みなさんがどうか、幸せで、健康で毎日を笑って過ごしていただけるように、願っております。

ありがとうございました。

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