誰よりも愛しています

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あい( ♀ dm1Bh )
11/05/23 06:30(更新日時)

優しい旦那様と、二人の子供…

「幸せですか?」と聞かれたら、「幸せです。」と、笑顔で答える。

だけど…

あんなにもひたむきに誰かを愛した事はなかった。

あの頃の私は、誰よりも、強く、激しくあなたを愛していました。

No.1394023 10/08/12 23:07(スレ作成日時)

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No.1 10/08/12 23:23
あい ( ♀ dm1Bh )

優しい旦那様と出逢うずっと昔…

私は彼と出逢ってしまった。

……小さい頃からの夢だった「看護婦さん」…

夢を叶えるため、看護学校へ働きながら通った。

もうすぐ卒業間近…
やっと憧れの看護婦さんになれる。
そんな思いで、毎日過ごしていた。
そんなある日、彼に出逢った。

出逢いは、最悪だった。

No.2 10/08/12 23:31
あい ( ♀ dm1Bh )

当時、学生だった私は病院の寮に住んでいた。

勤めていたのは、救急病院。
昼夜問わず、救急車が入ってきてた。
夜勤など、人出不足の時は、学生が呼び出されていた。

「プルル、プルル…」部屋に設置されてる、病院からの直通電話の音で目を覚ます。
時計を見る。まだ朝の5時…
「はい。」半分寝ぼけて受話器をとる

No.3 10/08/12 23:42
あい ( ♀ dm1Bh )

「山田さん! 今から救急車2台来るから、お願いね」それだけ言うと、電話は切られた。

最悪だ~!

急いで着替えて出勤する。

病院までは、1分とかからず行ける。
「おはようございます」挨拶しながら行くと、夜勤の看護婦さんはすでに救急車の到着を待っていた。
「あっ!ごめんね、山田さん。何か事故でトラック横転したらしいよ。患者さんは3人ね。」

事故… 血だらけは嫌だな。
そんな事考えながら、看護婦さんと救急車の到着を待つ。

ほどなくして、救急車のサイレンが聞こえてきた。

さぁ、戦闘開始だ!

No.4 10/08/14 10:30
あい ( ♀ dm1Bh )

「交通事故で、負傷者3名です。お願いします」 到着した救急車から、足早に降りて来た救急車隊員がそう告げた。

最初の救急車からは、若い男女が運ばれてきた。全身血だらけ…

次に運ばれてきたのは、30代の男性。目立った外傷はなかった。


まさか、この患者が今後の私の人生に大きく関わる事になるとは… 当時の私は知るよしもなかった。

「山田さん、そっちの男の人についてて。何かあったら声かけて。」先輩看護師に言われた。

男性の側に行き、「わかりますか? 病院ですよ。お名前言えますか?」声をかけた。

「…はい………井川です…。」
とりあえず、意識はしっかりしてる。
「順番で治療をしますので、何かあれば私側にいますから、声かけて下さい。ちょっと、怪我をしてないか身体をみますね。」
全身をチェックし、特に目立った怪我はなかった。

カップルの治療が終わるまで、私は彼の側に付き添った。

No.5 10/08/16 12:43
あい ( ♀ dm1Bh )

ほどなくして、男女の治療が終わった。
「山田さん、こっちの二人入院になるから、連れてって。」先輩の声が聞こえた。
私は井川さんに「すぐに看護師さんきますから。」と声をかけ、その場から離れた。

No.6 10/08/16 22:20
あい ( ♀ dm1Bh )

私は若い男女の患者を病棟に移送する手伝いをした。

処置が終わった二人は車椅子に乗っていた。
思ったより軽症で、数日で退院出来そうだ。

二人を病棟へ連れていくと、「あとはいいから、下(外来)を手伝って!」

「はい」と返事をしながら、ふと時計を見た。

……! 7時過ぎてる!

ふぅー。今日はこのまま仕事だな。最悪…

No.7 10/08/17 23:07
あい ( ♀ dm1Bh )

学生だった私は午前中病院で働き、午後から学校に行っていた。

週末以外は休みはなく、急患で呼び出されても、休みにはならなかった。

足早に外来に降りていくと、井川さんはレントゲンの検査中だった。

先輩看護師のそばへ行き、「手伝います」声をかけた。

「外傷はないんだけど、腰を強く打ったみたいよ。かなり痛がってる!」

No.8 10/08/18 01:11
あい ( ♀ dm1Bh )

井川さんの腰の打撲は思ったよりひどかった。
身体の向きをかえるのにも激痛があった。

結局井川さんも入院となり、病棟へ移送した。

8時を過ぎていた。
私は通常の業務を開始した。

いつもと変わりない日常が始まった。

No.9 10/08/18 01:24
あい ( ♀ dm1Bh )

入院した井川さんと最初に話したのは、食事を配った時だった。

ノックして病室へ入った。「井川さん、お食事ですよ。」
うつぶせで休んでいた彼は、顔をあげて「食欲ないから…」
そこで私は笑顔で「痛いのつらいでしょうが、食べないと体力つかないですよ。少しだけでも頑張って下さい。」声をかけ、病室を出た。

その数日後、廊下をゆっくり歩いてる彼の姿を見かけた。
思わず声をかけた。「井川さん、歩けるようになったんですね。よかったです。」

この日から、井川さんと時々話をするようになった。

No.10 10/08/18 01:34
あい ( ♀ dm1Bh )

ある日、詰所で仕事をしていると、そこへ井川さんがやってきた。「今から外出します。」と。私は奥にいた看護師をみた。「あっ、許可出てるから大丈夫。」
「じゃあ、気をつけて行って来て下さい。帰ったら、声かけて下さい。」そう言うと、井川さんは少し小さな声で「お土産買って来るよ。なにがいい?」と聞いてきた。私は冗談だと思い「アイスが食べたいです。」と軽く返事をした。

No.11 10/08/20 23:58
あい ( ♀ dm1Bh )

数時間後…

「今帰って来ました。」井川さんが詰所へ声をかけた。

彼の手にはたくさんのアイスクリームがあった。

少し驚いていた私に「約束したろ!」と笑っていた彼。

それから、外出の度に彼はお土産を買ってきてくれた。

看護師の間では…
誰かお目当ての人がいるだろう。と噂されていた。

No.12 10/08/24 12:36
あい ( ♀ dm1Bh )

花火大会の日が近づいたある日…

井川さんの病室へ食事を運んだ時、「花火は見に行かないと?」と聞かれた。
その日は土曜日、夕方まで仕事が入ってた。

「行きたいですけど、仕事ですから…」と、答えて病室を出た。

No.13 10/08/30 00:25
あい ( ♀ dm1Bh )

そして…花火大会当日

私は仕事だった。
昼食を片付けに井川さんの病室へ入った。

「今日外出するから、用事は夕方には終わるから、花火見に行くよ。迎えに来るから。」
驚いてる私に、「寮の電話番号は知ってるよ。電話するね。」

強引だった…
断る事も出来なかった。

でも…なぜだかほんの少し胸がドキドキしてた。

No.14 10/08/30 00:35
あい ( ♀ dm1Bh )

夕方までバタバタしていて、いろいろ考える時間がなかった。

仕事を終え、寮に帰った。

「電話だよ」ドアがノックされた。

電話は井川さんからだった。
「今から迎えに行くね。近くのコンビニで待ってて。」

電話を切り、出掛ける用意を始めた。
なんだか…うかれている自分に驚いていた。

花火を見に行ける嬉しさ…?

わからなかった。
いろんな思いが、頭の中にあった。

とりあえず、花火を見に行こう!
コンビニへと急いだ。

No.15 10/08/30 00:46
あい ( ♀ dm1Bh )

コンビニへ行くと、駐車場に止まっていた車から井川さんが出てきた。

「こんばんわ。白衣じゃないから感じが違うね。」言い、助手席のドアを開けてくれた。

「お邪魔します。」と言いながら、座ろうとした…
荷物があった。
……よく見ると、花束だった。私が好きなチューリップとかすみ草の花束。

びっくりして井川さんの方をみた。
「あげるよ。好きでしょ。この花。」

「ありがとう」
生まれて初めて男の人に花束をもらった。

私はたぶんこの瞬間に…恋におちた。

No.16 10/09/03 02:08
あい ( ♀ dm1Bh )

花火大会の会場までは、そんなに遠くなかった。

途中の車の中で、井川さんは病院に外泊届けを出して来た。と笑いながら言った。

河岸に座って花火を見る事にした。
仕事と学校で忙しかった私は、久しぶりに穏やかな気持ちで花火を見上げていた。

ぽつりと彼がつぶやいた。
花火の音でよく聞こえない。
「えっ? 聞こえない」

彼はもう一度言った。
「あいちゃんの事が好き!」

……思わず顔を見た。
そして、彼は優しくキスをした。

拒めなかった。花火大会というシチュエーションがそうさせたのだ。

No.17 10/09/04 22:30
あい ( ♀ dm1Bh )

彼は優しく何度もキスをした。
そして、「病院で優しく声をかけてくれたよね。頑張ってご飯食べろ、歩けるようになって良かった、とか。あの時から、気になってた。」
私の好きな花も寮の電話番号も先輩看護師に聞いた。と、苦笑いしてた。

私は18歳… 彼は30歳だった。すごく大人に感じていた。何よりも雰囲気に酔っていた。大人の恋…そう思った。

今考えると、なぜ私はこの時彼に聞かなかったのだろう…彼女はいないのか、結婚してるか…


いや、考えられなかった。好きだと告白してるのに、妻という存在がいるなんて……
18歳の私には…………

No.18 10/09/04 22:57
あい ( ♀ dm1Bh )

花火大会が終わって、彼は寮まで送ってくれた。

「もうすぐ、退院するからまた会ってくれる?」

私は黙ってうなずいた。

彼が入院してる間は、私たちはただの患者と看護学生のふりをした。

他の看護師たちにもばれないように注意した。
看護師の間では、井川さんのお目当てが誰なのか、もっぱらの噂だった。

こういうスリルがさらに私を夢中にさせた。

たぶん…初めての恋だった。

No.19 10/09/05 19:52
あい ( ♀ dm1Bh )

彼は時々寮に電話をくれた。
そんなに長くは話せなかったが、私には最高の時間だった。
彼の退院が1週間後に決まった。

「はい、病棟です。」受付からの内線。「入院中の井川さんに奥様から電話が入ってます。」
……え、奥様…
頭が一瞬で真っ白になった。

結婚してたんだ…

病室に直通のマイクを通して、「井川さん、奥様から電話です。詰所へどうぞ。」と、伝えた。たぶん私の顔は青ざめていたに違いない。立っているのがやっとだった。

No.20 10/09/05 20:00
あい ( ♀ dm1Bh )

「すみません。電話がかかってるって…」言いながら、彼がやって来た。

一瞬目があった。私はすぐに目をそらした。そのまま、「はい。どうぞ。」顔も見ずに受話器を渡した。
すぐに、その場から離れた。

すぐにでも、彼に聞きたかった。「奥さんって、どういう事?」
でも、出来なかった。

私は改めて考えた。彼に「好き」とは言われたけど、「付き合って」とは言われてなかった。

No.21 10/09/05 20:10
あい ( ♀ dm1Bh )

その日は、仕事をこなすのに精一杯だった。なるべく余計な事は考えないようにした。

そして、彼の病室へも近づかなかった。
やっと仕事が終わり、寮へ帰った。

ご飯も食べる気にならなかった。
考えるのは、彼の事ばかり…


部屋のドアがノックされた。「山田さん電話です。」
「はい」出たくなかった。誰かと話す気分ではなかった。

重い腰をあげ、部屋から出て受話器をとった。

「もしもし、俺だけど…」

井川さんだった。

No.22 10/09/14 22:57
あい ( ♀ dm1Bh )

私は彼を問い詰めたかった。
「奥さんって、どういう事? 私を好きだって言ってくれたよね?」

だけど…出来なかった。
「もしもし…」そう言うと受話器を持ったまま黙った。

電話の向こうの彼は何故か明るかった。

No.23 10/09/15 19:14
あい ( ♀ dm1Bh )

電話の向こうで彼は、明るい声で話始めた。

「暗いね声。やっぱり誤解してたんだ。電話の事。奥さんじゃないよ。あれは。」

ますますわからない。私は黙ったまま。さらに彼は続けた。
「奥さんだった人だよ。」

だった……離婚歴あったんだ。

「そうだったんだ。」やっと一言私は話した。

少し安心した。
でも、その安心も次の彼の言葉で打ち砕かれた。

No.24 10/09/15 19:26
あい ( ♀ dm1Bh )

「あっ、でも戸籍上はまだ奥さんか。」と、軽く言った彼。
安心したはずの私の心は、また折れた。
彼は事情を話してくれた。

No.25 10/09/25 00:22
あい ( ♀ dm1Bh )

彼は話し始めた。

3年前から別居中。子供の事を考え、成人する迄は戸籍はそのままで。と話し合いで決まった。
奥さんには会ってなく、子供には「会いたい」と言われた時に会ってるだけだという事。

…私は黙って、ただ彼の話を聞いていた。

No.26 10/10/01 02:16
あい ( ♀ dm1Bh )

そんな別居中の奥さんから何で電話が…
私の思いを察したのか、彼はこう話してくれた。
「電話がきたのは、俺名義の生命保険の事。入院したから、その手続きとかの件で。ただそれだけ、見舞いにも来なかっただろ?」

確かに、1ヶ月近く入院しているが、一度も奥さんらしき人は来ていない。

No.27 10/10/01 02:26
あい ( ♀ dm1Bh )

「ごめんな。余計な心配させて。もっと早く話したかったけど、お前に嫌われたくなくて…言えなかった。」

そんな彼の言葉に涙が出た。

「わかったから。」それだけ言うので、精一杯だった。

彼は電話の最後に言ってくれた。
「退院したら、デートしような。」

私はただただ嬉しかった。

この時…私がもう少し大人で、彼の嘘を見抜く事が出来てたら、この後の悲惨な出来事は避けられてたのに。

18歳の恋愛未熟な私には、彼の本当の姿が見えなかった…

No.28 10/10/02 00:46
あい ( ♀ dm1Bh )

彼は無事に退院した。

電話はまめにくれたが…私も夜は学校があり、週末も月の半分は仕事だった事もあり、なかなか会う時間はなかった。


この時は私は本当にそう思っていた。

No.29 10/10/09 02:23
Akubi ( ♀ 5z5onb )

後…どうなったのですか?

No.30 10/10/09 07:29
Akubi ( ♀ 5z5onb )

後…どうなったのですか?

No.31 10/10/09 15:11
あい ( ♀ dm1Bh )

>> 30 あら😲 読んでくれてた人がいたんですね。感謝です。
まだまだ、続きますよ。

No.32 10/10/09 15:19
あい ( ♀ dm1Bh )

彼が退院してから、2週間ほどして、やっと初めてのデートとなった。

車で寮まで、迎えに来てくれた。

「ごめんな。なかなか会えなくて。」と彼。
優しい言葉に、許せてしまう。

「いろんな話をゆっくりしたいから、遠くにドライブしよ。」

車は走り始めた。

No.33 10/10/09 15:31
あい ( ♀ dm1Bh )

車の中では、いろんな話をした。

彼は恥ずかしい位…どんなに私の事が好きかを話してきた。
この時の私は、彼が私を思う以上に彼に夢中になっていた。
お昼ご飯を食べる事にした。
お店は彼が選んだ。
そこは、焼きそばで有名なお店だった。

No.34 10/10/10 10:42
Akubi ( ♀ 5z5onb )

はい✋😃


読ませてもらってます。

No.35 10/10/10 12:50
あい ( ♀ dm1Bh )

お店に入ると、彼は手際よくお冷やを私の前においた。

メニューを見ながら、私に食べれない物を確認しながら、注文をしてくれた。

店員さんが注文の品を持って来ると、「ここの焼きそばおいしいよね。こいつに食べさせたくて、連れて来たんだよ。」
…さらっと言った。
最初からここに来るつもりだったんだ。
またまた、胸がキュンとした。

No.36 10/10/10 13:04
あい ( ♀ dm1Bh )

私は初めてちゃんと付き合ったのが、彼が初めてだった。

彼はたいていの事は自分で決める。デートでどこに行くか、何を食べるか…

ご飯を食べに行っても、いつも私に意見を聞きながら、メニューも決めてくれた。
お冷ややお箸、調味料全て彼が用意してくれた。私は食べるだけ…

これが普通だと思ってた、私は彼と別れた後付き合った彼氏にものすごく怒られた。
ダブルデートした時、彼氏の友達の彼女はお箸をとってあげたり、お冷やを持って来たりしてた。私はいつものように…食べるだけ。後で2人になった時、「お前何様? 自分の箸や水くらい自分でとれ!自分の彼氏の世話位お前がしろ!」と、怒鳴られた。その時、当時の彼がしてくれていたんだと気付いた。

でも、なかなか癖はなおらなかった。

No.37 10/10/17 02:19
Akubi ( ♀ 5z5onb )

終わりですか?😥
楽しみに読ませてもらってたので😥

No.38 10/10/18 19:04
あい ( ♀ dm1Bh )

>> 37 読んでいただいてありがとうございます😊

ゆっくりですが、まだ続きます。良かったら、お付き合い下さい😊

No.39 10/10/18 23:54
Akubi ( ♀ 5z5onb )

良かったぁ🙌🙌


もう主サン居ないのかなと思っていました。😥

ゆっくり待っていますね😃

No.40 10/10/20 12:03
あい ( ♀ dm1Bh )

焼きそばの味は…はっきり言って覚えていない。
ただ一緒にご飯を食べられる、それだけで嬉しかった。

ご飯の後は、カラオケに行く事になった。
私はカラオケは苦手… 彼は大好きだったみたいで、私が歌わなくても大丈夫な位だった。

No.41 10/10/20 12:10
あい ( ♀ dm1Bh )

「サザン」が大好きでよく歌ってた。

歌詞の名前の部分を私の名前に代えて、歌ってた。
恥ずかしいけど、嬉しかったなぁ。

一度だけ、どうしてもと言われて…ZARDの「揺れる想い」を歌った。
歌詞がその時のあたしの気持ちに似てたから…

またまた彼はすごく喜んでくれた。

それがまた嬉しかった。

No.42 10/10/20 18:25
あい ( ♀ dm1Bh )

井川さんと初めて結ばれたのは、2回目のデートでした。

初めてのデートの時は…

カラオケ終わって帰る事になった時。彼が「昨日あまり寝てなくて、眠い。ちょっと休んでいい?」
私は車運転出来ないので、あと2時間近くかかるので…彼がかわいそうだったから、「いいよ。」と答えた。

No.43 10/10/20 22:30
あい ( ♀ dm1Bh )

カラオケ店から近いラブホに彼は車を滑りこませた。

えっ…ラブホ?
戸惑った私の気持ちを察したのか「何もしないよ。ちょっと眠らせて。」彼は優しく微笑んだ。

ほっとした私は「本当に眠るだけね。」と彼に念をおした。
優しくうなずいた彼とホテルへ入った。

No.44 10/10/21 12:19
あい ( ♀ dm1Bh )

ホテルに入ると、彼はベッドに倒れこんだ。
「あい。ここにいて。」と、隣を指差した。

「ちゃんと休まないと、しんどいよ。」私はそう言いながら、隣に座った。

ギュッと彼が抱きしめた。そして…キス。優しいキスから、舌を絡めてくる。

結局、男は「何もしない。」って嘘なんだな。このままエッチされちゃうんだ。
嫌いではないので、いつかそういう関係になる事も覚悟してたけど… 今日このタイミング…

彼が唇を離した。
このまま、ベッドに押し倒されるのか……
……彼は私の膝に頭を置いた。「このまま。1時間たったら起こして。」

No.45 10/10/21 21:06
あい ( ♀ dm1Bh )

私はあっけにとられていた。
しばらくすると、彼の寝息が聞こえてきた。

そんな彼がいとおしくたまらなくなった。そっと頭をなでた。

1時間たった頃、あまりにも気持ち良さそうにしてたから、起こすのをためらっていた。

彼はむくっと起きた。「ごめんね。一人で寂しかっただろ?おかげで元気になったよ。」

彼の優しさにメロメロだよ。

私たちはホテルを出た。

No.46 10/10/23 12:09
あい ( ♀ dm1Bh )

寮の前に着いた。
「今日は楽しかったよ。ありがとう。」と、私は言った。

私を抱きよせて、キスをしてくれた。
「またな。おやすみ。」


後で彼に聞いた。
ホテルでの時間は、半分は本当に寝てたけど、残りはエッチしたい気持ちを押さえのに必死だったと。

これまた、胸キュンだよ。

No.47 10/10/24 20:14
あい ( ♀ dm1Bh )

私たちのデートは夜になることが多かった。
当時私は看護学校に行き、夜は8時迄仕事だった。

週末も仕事が多く、なかなか会えなかった。

夜しか会えない事に、こんな環境もあり、不安に思う事はなかった。

しかも、私は記念日とか気にするタイプではなく、クリスマスやバレンタインに会えなくても平気だった。

この性格が彼との関係を…良くも悪くも長続きさせる事となる。

No.48 10/10/24 20:21
あい ( ♀ dm1Bh )

2回目のデート。

ご飯を食べ、カラオケに行った。

そして、車の中で彼は優しくキスをして、私に聞いた。
「今日はあいの全部が欲しいんだけど、いいかな?」優しい微笑み。

黙って私はうなずいた。

次の瞬間驚いた。
「まじで~! やったぁ!!」 無邪気に喜んでいた。

胸キュンです。

No.49 10/10/28 21:39
あい ( ♀ dm1Bh )

車はラブホへと入った。

あんまり慣れてない私はドキドキだった。
部屋に入ると、入口で立ったままキスをしてきた彼。
激しいキス…何度も舌を絡めてくる。

私は立ってられないほど…膝がガクガクした。

やっと唇を離した彼が「すごい感度のいい身体だね。」と。
余計恥ずかしくなる。

彼は優しくベッドへと私の手を引いた。

No.50 10/10/28 21:49
あい ( ♀ dm1Bh )

ベッドに二人で座った。「本当にいい?」と聞く彼。
その優しさがたまらなく嬉しかった。

返事の代わりに私からキスをする。
キスしながら、そっと倒される。

彼の手が胸へと…
「あっ。」思わず声が出る。

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