何が正解かはこれから次第ね…

彼と出会ったのは２月の寒い夜。

見つけた時の驚きやその後の自分の行動に運命を感じたんだよね。

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日に日に重なる偶然が、素晴らしく特別な出来事で、必然的に出逢い直し、私達は結ばれるべきなんだと互いに信じて疑わなかった。

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全ての言葉が本当で、自分の思い描いた未来に行けるんだと、張り切った私の喜びが、打ち砕かれ、歪んで歪んで今に続けてきた生活を改善するには彼の存在が負担でしかなくなっていた。

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彼の姓を名乗ると決めた時も、彼との子供を授かった時も、喜びだけではない表情を見る度に、いけない事をしている様な、冗談だよっておどけなくてはいけない様な気持ちになっていた…

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私以上に、マリッジブルー、マタニティでは無いのにマタニティブルーになる彼を見て、

励まして欲しいのは私ですよ

と思いながら、笑って笑っていたから最終爆発したんだよね…

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爆発して、留めていた毒素が溢れて、たくさん嫌な気持ちが止まらなかった。

止まったのは、彼の温かい言葉。

なら良かったけど、左頬への拳の一発、それと喉を掴まれ持ち上げられ｢ぶっ殺してやる｣の一言。
｢殺してくれよ｣
｢妊婦になって、旦那に殺されるなら、本望だよ｣

今考えれば、おかしな言い分だけど、あの時はそう思っていました。

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体力、気力の限界で、夫婦仲を改善するためにも…と転職するために退職した彼。
嵐の様な生活が一変久々にのんびりとした時の流れと、産まれたばかりの我が子を腕に幸せを感じた。

｢あの時、殺されなくて良かった｣
なんて思っていました。

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彼と出会った時、私は仕事が大好きで、仕事が中心の生活を送っていました。

一つ一つ目標をクリアして、手に入れたい物や、居心地の好い環境を自分なりに努力して手に入れて生きていました。

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車で通勤して、車での通勤を理由に遅くまで働いて、帰宅してゆっくり過ごすのは朝方で、一人家でお酒を飲み、休み、身なりを整え出勤する…

男性的な生活をしていたと思います。

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そんな生活を始めたきっかけは、
恋愛に傷付き、恋愛から逃げ出したからでした。

大好きになったあの人が、抱えていた闇を拭ってあげられない自分が嫌で、受け入れて貰えない悲しみの反動で仕事にのめり込んで生きました。

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生きる意味を仕事に求め、
存在価値を職場の人間に認めて貰い、作り込んだ笑顔を振りまいて、過ごすのは楽では無かったけど、辛いものでも無かった。

少しして、職場に楽しみが出来た。

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恋愛から逃げ出した私が、まともな恋愛をしたいはずもなく、会いたい時だけ、面倒なごちゃごちゃは御免！
そんな男性が現れて、関係を深めるまで時間は掛からなかった。
出会った瞬間、目と目があった瞬間、
｢ヤバいな、絶対何か起こるよなぁ｣って予感は的中しました。

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そんな男性との関係があったからこそ、
彼との生活の中で許せる許容範囲内が広がったので、あの男性との関係を悔やんだり消したい過去では無くて、戻りたくはないけど、良い思い出です。

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彼との生活を、未来、あの男性との思い出同様、笑顔で振り返り、幸せだったと思えるのか…

今は正直、自信がありません。

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彼が仕事で事故に遭いました。

事故と言っても、自爆で、相手もない事故で、何かを派手に壊したわけでもなく、運んでいた商品が数点崩れた程度でした。

あの時、何かがっかりしたのは、彼の不幸を願ったからだと思います。

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あの時、人の不幸を願う程、病んでる自分に気付きました。
ましてや、自分のパートナーの不幸を願った私ー

もう、とうとう末期だなぁと思いました。

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彼が苦労する姿を見ると心が晴れ、
彼が楽しそうな、のびのびとする姿を見ると心が曇る様になったのは、

きっと私自身、許せない色々を消化しきれずに来たからだと思います。

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大好きだった職場を辞めた事

大好きだった車を廃車にされた事

一人の時間を奪われたこと

私の体調不良を改善してくれた事だったけど、結局私の我が儘は止まらなかった。

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