輝きたい…

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2009/06/18 00:36(更新日時)

アユミ…中学3年生

チョット不良っぽい女の子。

何をやっても中途半端。親友は1人居るが、面倒くさがりのアユミは夢もなく[早く適当に結婚でもして…楽に生きてたいなぁ…]とダラダラと生活をしていた…。

そんなアユミを変えたのはテレビ番組…なんと介護の番組だ…。
アユミは年寄り、子供は大嫌い。
そんな彼女を変えた映像とは…

No.1159111 (スレ作成日時)

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No.251

>> 250 お腹を温めて2時間位寝て起きた…

雅也はまだ隣で寝ていた。

アユミは雅也の優しい顔を見てまた涙が出た…

【ゴメンね…雅也…ゴメンね…赤ちゃん…悔しい…自分が嫌い…雅也は優しいのに…赤ちゃんは私を選らんでくれたのに…私は…私は…何を望んでいるの❓本当は産みたくないの❓自由になりたいの❓嫌だ…嫌だ…こんな自分はダメ💦赤ちゃん…雅也…】

しばらくアユミは自分と葛藤していた。

【疲れた…答えが出ない…❓出てる❓…出てない‼ダメ‼しっかりして‼自分‼】

アユミは泣き疲れてまた目を閉じた。

No.252

>> 251 アユミ…

アユミ…

雅也が呼んでいた。

アユミ『ゴメン…寝過ぎた…』

雅也『大丈夫か❓だいぶ疲れてるな…心も疲れてんだろ❓何を望んでるの❓どした❓』

アユミ『…ゴメン…』
雅也は少し困った顔をしながら『ゴメンじゃ分からないよ…何を悩んでる❓言ってくれよ…』

アユミ『……ゴメン…上手く言葉に出来ない…』

雅也は更に困った顔をしてアユミの手を握りしめて『俺達は夫婦になるんだぞ…何でも話さないと…』

アユミ『…明日、話すから…今日は頭を冷やすから…』

雅也『アユミ…お前…わかんねぇよ…俺が悪いなら言えよ‼俺には何も出来ないのかよ‼』

アユミ『……』

No.253

>> 252 雅也は本当に一生懸命アユミに気を使い、いたわっていた…

それでも雅也もまだ若い…雅也も知らず知らずにストレスが溜まっていた…


アユミ『今、話したところでケンカになる…少し、実家に帰らせて…お願い…します。』
雅也『勝手にしろ…でも1週間が限度だ…』

アユミ『十分だよ…雅也も少し羽を伸ばして…』

そう雅也に告げてアユミはタクシーで実家に帰った。

No.254

>> 253 実家に付くとリビングに灯りがついていた。
アユミ『ただいま…』

アユミの声を聞きつけ母親が飛び出てきた。
母親『あれ❓どうした❓ケンカしたの❓』

アユミ『違う…』

母親『とりあえず入りなさい…お父さんは今日は飲み会で遅くなるから…』

アユミ『…』
【良かった…】

母親『疲れた❓』

母はアユミの心を見透かしたように聞いてきた。

アユミ『どうしよう…私…自分が…わかんないんだ。』

母『なんで❓』

アユミ『赤ちゃんは大切だし…早く会いたい。雅也も優しいし…雅也の両親も優しいじゃん…』

話しの途中で電話がなった。

母親が電話に出た…

【誰かな…お父さんかな…】

No.255

>> 254 母親『あらぁ…お久しぶりね…丁度アユミが帰って来たのよ⤴うん…うん…代わるね😉』
アユミ…電話…


えっ❓誰…

アユミが電話の前に着いた時。

紀香ちゃんよ…

【え…💦出ないとまずいよね…】

アユミ『お母さん…二階で…子機で話すから内線して…』

アユミは重い足取りで部屋に向かった。


アユミ『もしもし…』
紀香『アユミちゃん~⤴元気~⤴😁順調~❓』

アユミ『紀香さん…お久しぶりです…はい…元気です…飲んでますか❓』

No.256

>> 255 紀香『飲んでるよ~⤴来る~❓あっ、具合悪くなったらマズイからダメだ💦来月のデザイナーズカップ見に来てね⤴あのヘアースタジオ⭕⭕の人が審査員で来るんだよ😲』

【え゛~‼会いたい…】

アユミ『本当ですか⤴‼』

紀香『他にも色々と有名店の方が来るからアユミちゃんも見に来てね⤴😃』

アユミ『わかりました‼絶対に行きます⤴』
久しぶりにワクワクする自分が居た…

でも…

アユミが舞台に立って技術を競いあう事は出来ない…

結局…

結局…

物足りない…

No.257

>> 256 【雅也…赤ちゃん…私は…どうして❓…こんなにワガママなの💦雅也と結婚して…赤ちゃんも居て、この上ない幸せのはずなのに…どうして私は……】


アユミは1人で何時間も部屋に居たので、母親が心配になりアユミの部屋に来た。

母『どした❓』

アユミ『私さ…幸せ過ぎなのに、紀香さんや自由な同年代の子が羨ましくて仕方ない…みんな…キラキラ輝いて羨ましい😢』

母はしばらく黙って居た。

少し沈黙が続いた。


すると母は言った…

No.258

>> 257 母『アユミ…、同年代の子は、ゆっくりと大人になるんだよ…。高校時代があって、友達と遊んで、色々な人とお付き合いして、働いて…。でもアユミは、高校時代もなく働いて、結婚相手がすぐ見つかって赤ちゃん出来て…だから頭がついて行かないんだよ、あまりにも経験不足で、それをしている人が羨ましくて、楽しそうに見えてるんだよね。キツい事を言わせて貰うと、自分で選んだ人生で赤ちゃんを巻き沿いにして悔やむなんて親に成りきれてなさ過ぎ‼どう❓』

アユミは何も言い返せなかった。

No.259

>> 258 アユミはただ…涙が出た。

母は続けて言った。
『アユミ…あんたは中途半端だから、おもいっきり何かをしてる人を見て羨ましく思うのよ…だから、あなたが選んだ人生、これから決める人生をおもいっきりしなさい。アユミを見て羨ましく思う人が出来る様に。雅也くんは良いお手本じゃない❓紀香さんが羨ましいなら、赤ちゃんが保育園に行ってからでもまだ追いかけられるでしょ❓今、全てを望んでも体は1つなんだからね😊』

全てを言い終わると母はリビングに戻った。
アユミは母の言葉の1つ1つが頭の中を駆け巡って…

少しづつ落ち着いて来た。

No.260

>> 259 アユミもリビングへと向かった。

母『大丈夫❓ご飯食べて元気出しますかぁ❓』
と冗談っぽく言った。
アユミ『お母さんの唐揚げが食べたい⤴』

母『良いよっ😊じゃあ…今夜は雅也くんも呼んでみんなで食べよう』


アユミ『うん😊』


アユミは雅也に電話をし、自分がしっかりしていなかった事、母に叱られた事を話した。

雅也は穏やかな雅也に戻っていた。

雅也『唐揚げ楽しみ⤴』

と嬉しそうだった。

No.261

>> 260 夜になり雅也はが来た。

雅也は母からです…
と手作りのアップルパイを持って来た。

👩母『わぁー⤴凄い‼私、アップルパイ大好き😊』
と喜んでいた。

こうしてアユミと👩母と雅也での食事が始まった。

👩母『雅也くん…ゴメンね。アユミは雅也くんと違ってまだ子供なのよ💦でも親になる以上はアユミも頑張るはずだから、今回の事は許してね💦』

雅也『いえ…自分がアユミを安心させてなかったのかも知れません…スミマセンでした。』

アユミ『違う…ゴメンね。』

と言うと、雅也はおもむろに紙を出した。

アパート情報だった。

No.262

>> 261 雅也が見つけて来たアパートはどれも可愛い感じのアパートだった。2DKで家賃は6万位…。
少し高いけど雅也は新居だから頑張ると言っていた。

アユミの母も年よりもしっかりした雅也を本当に感心していた。

アユミも少し落ち着いた…

そして雅也とも仲直りをして、しばらくは雅也の家とアユミの家を行ったり来たりする生活をしていた。

No.263

そして遂に紀香が出るデザイナーズカップ当日。

会場内はカッコ良くオシャレした美容師達で溢れ反っていた。

アユミを1人で行かせる事を心配して雅也も一緒に会場に入っていた。

雅也もまた美容師達に圧倒されていた…

No.264

>> 263 雅也『すげぇんだな…』

アユミは黙って頷いた。

すると前から紀香と駿が手を振りながら出て来た。


紀香『来てくれてありがとう⤴超~緊張する~💦』

アユミ『頑張って下さい…』

雅也『頑張って⤴』

駿『俺…モデルなんて初めてだから…俺まで緊張してるよ💦』

紀香『教えた通りに動いてね⤴』

【楽しそう…私も雅也をモデルにしてカットしたいな…】

ワクワクした紀香の顔を見てアユミの美容師に対する憧れがさらに強くなった。

【赤ちゃん産んだら絶対に復帰してやる⤴】

No.265

>> 264 紀香がエントリーしたメンズカットが始まった。

軽快なBGM…

靴の音…

ハサミの音…

審査員の見る目…

アユミも雅也も身を乗り出して見いっていた。

有名美容室の先生が紀香を見ていた…

が…直ぐに他の美容師の作品を見に移った。
紀香は笑顔でカットをしていた…

カットが終わりブローに入ってワックスやスプレーで形を作って競技は終了…

モデル達は審査員の前、観客の前を歩きヘアスタイルのコンセプトをアピールしながら歩く…

そして終了…

No.266

>> 265 紀香と駿はまだ興奮冷め遣らぬ感じで話しをしていた。

駿『雅也…俺どうだった⁉カッコ良く歩けたかな⁉』

雅也『おう⤴様になってたぞ😁』

紀香『あ~⤴緊張したぁ⤴でも楽しかった‼ありがとう駿‼』

他の参加者もみなこんな感じだった…

そして結果発表…







紀香は入賞しなかった…

悔しくて泣き崩れる紀香…

やりきれない感じでうつ向く駿…

アユミ『紀香さん‼カッコ良かったですよ‼駿くんも‼』

二人を慰め様と言葉を掛けた…

駿『アユミ…ありがとうな…紀香…また出ようぜ⤴』

紀香は悔し泣きしながら頷いた。

紀香『アユミちゃん、いつか一緒に出ようね⤴』

アユミ『絶対に出ます⤴待ってて下さい😉』

No.267

>> 266 アユミは絶対に雅也をモデルにして出場しようと思った。




そして…しばらくしてアパートを決めた。

引っ越しは来月…

それまでに必要な荷物をまとめたり、新しい家具を予約したりと忙しい日々が続いた。
そして雅也が風邪を引いた。

雅也は薬を飲めないアユミに移ったら困ると言ってしばらくはお互いの実家に居ようと決めた。

No.268

>> 267 3日後には雅也も熱が下がっていた。

ただ咳がまだ出るからと、会えない日々は続いた。


そして不幸は始まった…

雅也からの電話で…


雅也『親父が亡くなったよ…』

アユミは急な事でビックリし過ぎて、やっと出た言葉が『どうして…』

雅也『今…親父が起きて来ないから部屋に行ったら…冷たくなってたよ…母さんが起きた時には気が付かなかったらしい…アユミ…これるか❓』

アユミ『もちろんだよ‼待っててお父さんにも一緒に行って貰うから…』

アユミは両親に泣きながら、雅也の父親が突然亡くなった事を伝えた。

両親は直ぐに支度を始めてアユミと一緒に雅也の家に向かった。

No.269

>> 268 雅也の家に着くと、続々と親戚が集まって来た。

結婚式で初めまして…になる予定だった人達とこんな形で挨拶をする事になりアユミも雅也の親戚も本当に切なかった…

医師に来てもらい死亡診断書を書いて貰い、葬儀屋に電話をして…雅也の父親の葬儀の打ち合わせが始まった。

雅也の母親は急に旦那に先立たれたショックで方針状態だった。


集まった親戚はまた葬儀の時に来るからと帰って行ってしまったから葬儀の打ち合わせは雅也とアユミとアユミの両親とで話しを進めた。

打ち合わせには半日かかった。

雅也の母親はひたすらアユミやアユミの両親に『スミマセン…スミマセン…』と謝っていた。

No.270

>> 269 アユミの母親は『お母さん…急にお父さん居なくなったら私でも、貴女みたいになるわ…気にしないで…私達に甘えて下さい…大丈夫だからね😉大丈夫よ…』

と一生懸命、雅也の母親を落ち着かせようとしてくれた。

雅也『お父さん、お母さん…本当に感心してます。』

アユミの父親『雅也くん…出来るだけお母さんの側に居なさい…』
雅也は涙を流して『ありがとうございます…』
と号泣した。

こんなに泣き崩れる雅也は初めて…

アユミは黙って雅也を抱きしめた。

アユミの母親『雅也くん…辛いね…でも皆で乗り越えてお父さんに安心して天国に行って貰いましょうね…』

No.271

>> 270 通夜当日


雅也の親戚は頼んだ事はしてくれたがあまり気を回したりはしてくれなかった。

細かい事やお金の事は全て雅也とアユミの両親に任された。

アユミの両親は特に文句を言うわけでもなく雅也と雅也の母親の為に一生懸命、式を無事に終わらせてくれた。

雅也の母親は塞ぎ込んだままになってしまった。

あんなに明るかったお母さんの面影は跡形もなく消えていた。

No.272

>> 271 葬儀が終わってからは雅也の家で暮らした。
塞ぎ込んだままの雅也の母親を置いてアユミの家には泊まりに行けなかった。

アユミの家で泊まる時は雅也は実家に帰ってアユミだけが残った。

しばらくして雅也がアユミの家に来た時の事…
まさかの言葉…

No.273

>> 272 雅也『アユミ…そしてお父さん…お母さん…申し訳ないのですが…アパートを借りて二人で住む件は見送らせて頂きたいです…母親が…落ち着くまで…待って貰いたいのです…』

確かに今は、雅也の母親を1人にするのは心配だ…
でも近い距離なのだから…

アユミは言葉が出なかった。

アユミの母親『そう…でも距離は近いし…アユミもお腹に赤ちゃん居るし…私もお母さんの様子を見に行くから…』

アユミの母親は雅也を説得しようとしていたが…雅也は母親の側にいると考えを変えない様子だ。

No.274

>> 273 アユミは雅也のお母さんには良くしてもらっていたから、見送るなら仕方ないと雅也に任せる事にした。

雅也は泣きながら『ありがとう』と言った。
そして雅也の家での同居が始まった。

雅也のお母さんはアノ日から口数が激減して部屋にこもる様になっていた。

アユミは少しでも元気付けようと一生懸命、話し掛けた。

アユミ『お母さん…買い物行きませんか❓』

雅也の母親『…ごめんなさい…ごめんなさいね…』

アユミ『…お母さん…わかった⤴大丈夫⤴行って来ます😃』

しばらくこんな感じで毎日が過ぎた。

そしてある日…雅也から思いもよらない言葉が…

No.275

>> 274 雅也『アユミ…母さんはまだ立ち直れないんだよ…わかるか❓』

アユミ『わかるよ💦………ってわかってるに決まってるじゃん➰』

雅也『💦あっ…そうだよな…いや…その…』
アユミ『なんなの❓失礼な言い方じゃない❓』
アユミは雅也の言葉が面白くなく噛みついた…

雅也はオドオドしながらしばらく黙っていた。

アユミ『私がお母さんに、まだ立ち直れないんですか~❓って言ったっていうの❓』

雅也『違うよ💦ただ母さんがアユミが外に出ましょうってシツコイから、立ち直れないのを責められてるみたいだって…』

アユミ『…で❓雅也は何て言ったの❓』

No.276

>> 275 雅也『…母さんには…アユミには言っておくと言ったよ…』

アユミ『そう…確かに元気になって欲しくて買い物に行きませんか❓とは声を掛けたけど…まだ立ち直れないのかみたいな事は思ってもいなかったし…思う訳もないよね❓雅也は私の事をそんな風に見えてたんだね…』

アユミは凄くショックを受けて泣く事しか出来なかった…

雅也もフォローをしていたが、ショックが大き過ぎて雅也の言葉は耳に入らなかった…

しばらく泣き続けたらお腹が張って苦しくなってきた…
アユミ『お腹痛い…痛いよ…』

No.277

>> 276 痛がるアユミを見てもオドオドする雅也…

雅也もまだ若いから…当たり前だったかも知れない…

でもアユミには雅也が初めて小さく見えた。
【だらしない男…私が赤ちゃんを守る…】

アユミ『オドオドされても私まで不安になるよ💦放っておいて…顔見せないで‼』

そのままアユミは横になり寝てしまった。

気が付くと部屋の電気は消えていた。

時間は12時…

雅也が居ない…


【あれ❓お風呂かな❓リビングかな…】

お腹の張りは治まったがダルさが残っていてまた横になっているうちに寝てしまっていた。

No.278

>> 277 また気が付くと…

雅也が居ない…

3時…

すっかりダルさも取れてトイレに行く為に階段を降りた。



雅也は玄関で寝ていた…


【はぁ❓】

アユミ『雅也‼雅也‼』と雅也を揺すると…
雅也『あ~…揺するな…気持ち悪い…』

とトイレへ直行して吐いていた。

アユミはまたパニックになりそうだった…

自分が辛い時に雅也は飲みに行っていた…

しかも泥酔…


【いい加減にしてよ…】

No.279

🙇読んで頂いている方へ🙇

大変申し訳ありませんが私の体調が良くないため、不本意ではありますがリタイアさせて頂きます😢

今まで応援して頂いてありがとうございました🙇🙇

No.280

>> 279 お疲れ様です🙇
体は、大丈夫ですか⁉
また元気になって💪楽しませて下さいね😊
ゆったりと静養を…💝
ご苦労様でした😃

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