輝きたい…

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2009/06/18 00:36(更新日時)

アユミ…中学3年生

チョット不良っぽい女の子。

何をやっても中途半端。親友は1人居るが、面倒くさがりのアユミは夢もなく[早く適当に結婚でもして…楽に生きてたいなぁ…]とダラダラと生活をしていた…。

そんなアユミを変えたのはテレビ番組…なんと介護の番組だ…。
アユミは年寄り、子供は大嫌い。
そんな彼女を変えた映像とは…

No.1159111 (スレ作成日時)

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No.201

>> 200 片付けも終わり、雅也の部屋に戻った。
雅也『俺もだけど…母さんと父さんがお代わりしたの久しぶりに見たよ…母さんは初めてかも⤴』

アユミ『私だって久しぶりだよ✨なんか凄く嬉しくて…幸せで…』
雅也『皆…同じだよ⤴アユミ‼絶対幸せにするからな‼今日から色々決めよう…住む所とか…』


今は、ゴールデンウィーク…
アユミ達は色々話し合うのに丁度良かった。

No.202

>> 201 アユミ『住む所って…ここじゃないの❓』

雅也『まだ若いんだから同居は嫌だな…アユミは嫌じゃないの❓』
アユミ『私は嫌じゃないよ✨あっ💦でもお母さん達が嫌かな…』

雅也『お互いまだ若いからね💦聞いてみようか…』
雅也とリビングに向かうと二人の笑い声が聞こえた。

雅也『なんか楽しそうだな…ちょっといい❓』

両親『いいよ⤴』
雅也『…同居したい❓』

雅也の父『いきなり…だな…どっちでも良いけど…お前達はまだ若いんだからアパートでも借りたら❓』

雅也の母『でも雅也のお給料でアパート借りて生活出来るかしら…』

No.203

>> 202 雅也『あ…』

雅也の父『大丈夫だよ⤴俺も最初はそうだった😉0からのスタートは当たり前だからな😃足りない時は貸してやるから⤴』

雅也『ありがとう‼とりあえず、アユミの両親にも来て貰って色々話し合わなきゃね…』
アユミ『電話して聞いてみます✨』


アユミが電話すると母が出た。
母『アユミはお嫁さんに行くんだから雅也くんの両親の言う事を聞きなさい。私も若いうちはアパート借りて生活する事に賛成だしね😉じゃあ今日の夜行くから✨』
と電話を切った。

アユミは雅也達に母に言われた事を話した。

No.204

>> 203 それからまたアユミと雅也は部屋に戻り、これからの事はお互いの両親に合う前に少しでも決めておこうという事になり話しあった…
雅也『なんかさ…とりあえず色々考える事が多いけどさ…まずは…』

と一つ一つ決めていった。
☝アパートはお互いの実家に近いところにする

☝結納や結婚式は簡単にする

やっと決めたのはこの2つだった。

No.205

>> 204 すると雅也の母が
『アユミちゃん…これからアユミちゃん家に行ってもいいかなぁ…お母さん達もドキドキしてお昼も…お父さんも色々考えがまとまったし…都合聞いてみて💦』

アユミと雅也は少し笑ってしまった。
雅也『皆が初めての事だから…テンパってんだな😂』

アユミ『そうだね😂』
アユミが電話するとアユミの両親も夜とは言ったものの、直ぐにでも話し合いたかったようだった。

アユミ『お母さん達…も…皆同じでした😂これから来るそうです…』

雅也の両親も吹き出してしまっていた。

雅也の父『まあ…親も人間だからな…初めての事はドキドキするんだよ💦皆…一緒だと笑えるな😂』

No.206

>> 205 しばらくしてアユミの両親が訪ねてきた。

雅也の母『上がって下さい✨』

-------------------⚠ここからはアユミの母は👩母。父は👩父。雅也の母は👨母。父は👨父。
にします🙇
--------------------👩母👩父『失礼いたします』

👨父『気ばかり使うと疲れてしまいますから…楽にして下さい…』
👩母『そうですね…😉』
👩父『子供の事が心配だから…心配をなくせる様に話し合うのだからね…お互いに楽になりましょう😃』

お互いの両親は少し会話をして笑顔が出るようになった。
雅也とアユミもホッと一息ついた。

No.207

>> 206 👩父
『雅也くんとアユミも少しは決めた事ないのか❓』と、まずは雅也の意見を聞いてくれた。

雅也『はっはい💦アパート借りて生活しようと思ってます。場所はお互いの実家の間位で探してみます。後…もし宜しければ…今後の生活もあるので、結納や結婚式は…』
と言ったところでアユミの父親が口を挟んだ。
『結納は…いいんじゃないかな❓式も簡単にして…浮いたお金で生活や出産があるだろうし…』

👨父『いやいや…雅也💦何失礼な事を言ってるんだ💦大切な娘さんを頂くんだぞ‼』

👩父『いやいや…これから孫にお金がかかるんですよ💦省けるものは省きましょうよ😃雅也くんとアユミが良いのなら、式も簡単にしましょうよ😃花嫁道具だって、アパートには今風の小さな可愛い物が合うんだろうし、お金もかかりませんよ💦』

No.208

>> 207 👨父『そうですね…では…孫にお金をかけましょう…😉後…皆さんに聞いて欲しい事があるんです。雅也の事ですが…』

雅也の両親は急に真剣な顔になり、雅也の顔を見た。

雅也『なんだよ…父さん…母さん…』

👨父『…今、お前は別の会社で働いているが、家庭をもつのだし、まだまだ半人前だが…私の会社に移って欲しい。社長見習いだな。世代交代だ。どうだ❓雅也❓』

👩母『雅也くん‼凄いじゃない😉』

雅也『俺…頑張るよ‼』
👨父『そしたら給料も良くなるしな。頑張れ‼』

と…急に雅也が社長見習い…アパート暮らし…結納なし…式は簡単に…と決まった。

No.209

>> 208 それから気分が良くなったお互いの両親は今夜、結納変わりにパーティーでもしましょうと言う事になり…

夜また集まる事になった。

👨母『アユミちゃんは疲れたでしょう❓夜またご両親が来るまで横になっていなさい😉』
と体を気遣い休ませてくれた。

雅也の部屋でベッドに横になり目を閉じたまま雅也と話した。
アユミ『雅也…パパになって…社長見習い…大変だね💦』

雅也『俺は大丈夫だよ😉アユミと赤ちゃんの為だもん😁』

アユミ『ありがとう…アタシ…幸せ過ぎる…』
雅也『俺もだ…』

気疲れしていた二人はいつの間にか眠ってしまっていた。

No.210

>> 209 そして…夜になりまたアユミの両親が来た。母親はお刺身や得意な手作り唐揚げを持って来た。

アユミ『お母さんの唐揚げは最高なんだよ⤴』
とアユミはテーブルに持って行った。

雅也の母は田舎料理が上手で山菜料理や手作りチーズのピザを出してくれた。

この時のご馳走は食堂やレストランより美味しかった。

雅也『アユミもお母さん二人に料理を習って作ってね☺』

アユミ『だよね~💦』
と少し誤魔化すと…雅也の父は『アッハッハ⤴欲張るなって言ってやりな😂アユミちゃん⤴』と笑われてしまった。

皆が笑顔で良く食べて良く話して…皆が仲良くて…

幸せって…思う…

幸せって…感じる…

続いて欲しい…

でも…やっぱり…

幸せの裏側には…必ず…ある…不幸せ

喜びがあれば悲しみがあるのだ…

No.211

>> 210 👩母『あら…もう10時だわ…すっかり長居してしまいました…』
👨母『まだ…もう少し良いじゃないですか❓今日は結納みたいなものですし…』

👩母『そうですか❓お父さん達も楽しそうですしね😊』

👩父『後1時間居させてくれ…今、まだ話しが終わらないんだ…』
母親二人は顔を見合せ笑っていた…

父親二人はまるで親友の様に飲みながら話しに花が咲いていた(笑)

雅也はアユミを気遣い『アユミは疲れてしまうので部屋に戻って良いかな❓』

と言ってくれたが、アユミは『大丈夫だよ⤴雅也もお父さん組に混ざって話ししておいでよ😊私はお母さん組に料理を習うから😁』
とアユミもホーム結納パーティーを楽しんだ。

No.212

>> 211 そんなアユミ見て母親は『アユミ…まだ若いけど大人になったわね…雅也くんのお陰ね…スイマセン…なんかシンミリしちゃって…』
👨母『良いんですよ…話したいこと…話して下さい…』

👩母『アユミは…良い子だけど…以外と中途半端だったし…美容師に成りたいって言ってくれてから色々と自分の道を広げて…私…本音を言えば…アユミともう少し一緒に居たかった…ごめんなさい…』

雅也の母親も目に涙を浮かべてアユミの母親の背中を撫でていた。
👨母『そうよね…アユミちゃんと…アユミちゃんのお母さんしていたいわよね…でもお母さんは貴方よ…私はお義母さんだもの…アパート暮らしにはなるけど…側にいるから…私と一緒におばあちゃんしましょうよ…』

アユミもお母さんの気持ちが痛いほど伝わって来て涙が止まらなかった。

No.213

>> 212 アユミは泣きながら雅也の母と一緒にお母さんの背中を撫でていた。

アユミ『お母さん…私は遠くには行かないし…これからもお母さんでいてね…』

👩母『ありがとう…ゴメンね…たまには家にも来てね…雅也くんも一緒に…』

アユミ『もちろん⤴良いですよね❓お母さん❓』

👨母『もちろんよ‼アユミちゃんも雅也も…アパートが決まるまで好きな方で生活しなさい…私もアユミちゃんのお母さんも…やっぱりまだ寂しいのよ…』
アユミ『ありがとうございます…では…今日は実家に帰ります。』

雅也『俺もいい❓』

アユミ『聞いてたの❓』

お父さん組を見ると…しっかり話しを聞いていた様で…涙ぐんでいた…

No.214

>> 213 全く…この2件の家庭は…漫画にもドラマにもないほど気の合う…相性バッチリの家族だ…。





そして…

この日から2日間はアユミの実家で生活する事になった。


雅也『お世話になります…』

👨父『自分の家の様に使いなさい…気を使うと…もう来たくなくなるだろう❓笑』

雅也『笑…ありがとうございます😃』

👩母『さあ…もう1時よ💦ゆっくり休みましょう😉』


[今日は…良く笑って…良く泣いたなぁ…ふぁぁ~]

雅也『アユミ…お疲れ様…寝ようね…』
と雅也はアユミにキスをして…直ぐに寝息を立てて寝てしまった。
[雅也…お疲れ様…ふぁぁ~……]

No.215

>> 214 次の朝…

👩母『アユミ~‼アユミ~‼紀香ちゃんから電話~‼』



ハッ‼

[やばい…あれから連絡してなかった…💦]

アユミ『起きたよ~‼内線して~‼』

トゥルー🎵トゥルー🎵
深呼吸…スゥ~~…ハァ~…💦

アユミ『おはようございます…』

紀香『おはよう…何で連絡くれなかったの❓具合悪かったの❓』

アユミ『い…いえ…実家同士の家族会議と言うか…結納と言うか…』

紀香『ちょっと位…電話する暇くらいあるでしょ❓酷いんじゃない❓』

[やっぱり怒ってる…]

アユミ『スミマセン…でも…なかなか時間が無くて…でも昨日の夜中帰って来て…今日、明日と家に居るので…会えませんか❓』

紀香『…じゃあ…今日3時に行くわ…』

と電話を切られてしまった。

No.216

>> 215 電話の声が聞こえてしまったのか…雅也が起きた。
雅也はアユミの顔を見て…『おは…よう…どした❓なんかあった❓』
と心配そうに顔を覗き込み聞いて来た。

アユミはとっさに笑顔を作ったが…バレバレ…💦

アユミ『紀香さんから電話があって…何で連絡くれなかったのって怒られちゃった…私が…悪かったんだけど…で…電話じゃ話し出来なそうだから…会いたいって言って…そしたら…3時に来るって電話切られちゃった…💦』

雅也『なんだそりゃ…昨日までは仕方ないだろ…』

アユミ『でも…紀香さんは心配してくれてたんだもん…私が悪かったんだよ。』

雅也は不服そうな顔をしながら『そうか…じゃあ…俺も謝るよ…』
と言って起き上がった。

No.217

>> 216 アユミは雅也に紀香の事を悪く思って欲しくなくて色々とフォローした…

『心配させといて辞めたら連絡しないとか…私が常識ないんだよね…』

『紀香さん…今日もオシャレかな…』

『ちゃんと謝らなきゃ…私が悪いんだから…』

雅也『わかったよ💦』

アユミは友達が少なかった中、唯一プライベートでも遊んでくれた紀香は大切だと思い込んでいた。

そして…紀香が来てからの事を色々考えていたら…だんだん具合が悪くなってしまった。
雅也『なんか…考え事❓顔色悪いよ…』

No.218

>> 217 そんな時…

👩母『もうお昼だし~ご飯食べて~‼用意したからぁ~🎵』

と下に呼ばれた。

アユミ『ハァ~い…オェっ💦気持ち悪く…なった…少し横になるから…雅也だけ食べて来て…ゴメン…』

雅也は心配そうに…

『お前…大丈夫か❓顔色悪いし…どうした❓』

アユミは具合悪いのと考え事で頭がいっぱいになっていた…雅也の心配そうな顔にもイライラが募ってしまった。

アユミ『ちょっと💦お願いだから…大丈夫だから…ご飯食べてきてよ‼オェっ💦気持ち悪い💦』

No.219

>> 218 雅也『アユミ…わかった…食べてくるね…』

アユミは雅也に初めて無視をした…
言葉を出したら泣きそうだったから…

妊婦のアユミは情緒不安定になったのだ。

[ゴメンね…ゴメンね…雅也…]

涙が後から後から流れた…。

トントン…

アユミ『はい…』

👩母『入るよ…』

アユミ『うん…』

👩母『どうした❓悪阻❓』

アユミ『うん…』

👩母『そっか…雅也くん…アユミが居ないと食欲ないみたいだよ…』
アユミ『うん…涙💦』
👩母『どうした…ケンカ❓』

イライラ…

アユミ『違うって‼オェっ…放っておいて…話し掛けないで…気持ち悪いから…』

👩母『なんか考え事したでしょ❓それは情緒不安定だよ…お母さんもなったもん…少し落ち着くまで休んでな…』

アユミ『ゴメン…涙』

No.220

>> 219 しばらくして雅也が部屋に戻って来た。

雅也『ただいま🎵美味しかったよ🎵』

アユミ『ゴメン…』

雅也『今…お母さんから聞いたけど…妊婦はたいへんだな…今はどう❓』

アユミ『少し良いよ…ゴメンね…』

雅也『紀香さんの事か❓』

アユミ『違うよ‼』

認めたくなかった。

雅也『そうか…背中擦ろうか❓』

アユミ『…うん』

雅也に背中を擦ってもらうと…ホッとした…胃のムカムカや…イライラがスゥ~~っと消えた…

アユミ『今…何時❓』
雅也『2時…』

[ダルくて化粧も出来ない…紀香さんの前だから…まぁ…いいか…]

アユミ『今日はノーメイクでいい❓』

雅也『良いよっ🎵紀香さんが来る位だから良いだろ❓』

No.221

>> 220 本当はキレイな紀香が来るのだから…雅也の前では少しでもオシャレにしたかった…

気分がドンドン下がるのが自分でも良くわかった。

暗い表情のアユミを見て雅也は『アユミは可愛いから化粧なんて要らないんだよ🎵』
と優しく抱きしめてくれた。

アユミ『ありがとう🎵今…何分❓』

雅也『2時40分…』
アユミ『着替えなきゃ…オェ…』

雅也『アユミ…❓ストレスなんじゃない❓』
アユミ『違う…違う🎵紀香さんに会うのは嬉しいよ…😉』

無理してるとか…自分でも思いたくないから…認めなかったが…体に出てしまっていた。でもこの時のアユミは認めてなかったから、ただ憂鬱だった。

No.222

>> 221 着替えはしたものの…
本当に顔が青ざめていた。

雅也『アユミ…俺が居るから大丈夫だよ😉俺はアユミの見方だよ…』

雅也はアユミの心を見透かしてか…慰めの言葉を掛け続けていた。
アユミは凄く嬉しかったが、【雅也…何いってんの❓楽しみだよ🎵】といった顔をしていた。


ピンポ~ン🎵🎵

チャイム音が胃に刺さった…

[ハァ~💦よしっ🎵]
アユミは玄関へと向かい『は~い🎵』

すると…
『紀香です…』

ドアを開けた瞬間…
アユミは凍りついた…
[えっ⁉何なの⁉えっ⁉]

顔色が変わったアユミを見て紀香は…

No.223

>> 222 紀香『駿も連れて来たよ』

駿『紀香から聞いたぞ⁉お前…何してんだよ⁉』

いきなり玄関先で冷たく言われた…

それを聞いた雅也は、一瞬カッっとしたが、親に聞かれると心配させるだけだと思い、駿と紀香を部屋に通した。
雅也『座ってよ…』

駿『雅也…どうしたんだよ⁉マジでアユミと結婚すんのか❓しかも親にまでなるのか❓』
この一言にいつもは穏和な雅也も流石にキレた。

No.224

>> 223 アユミは雅也と駿のやり取りを俯きながら聞いて居る中…パニックだった。

[紀香さんだけ来ると思ってたのに…酷い顔なのに…駿くんに見られたくなかった…何で駿くんに怒られなきゃいけないんだろう❓…駿くんに…何で嫌われているんだろう❓…汚い物を見る目で…何で見られてんだろう❓…]

このアユミの疑問はこの後すぐに理由が分かる…

No.225

>> 224 そんな中…
雅也は駿の胸ぐらを掴んでいた。

雅也『駿‼お前は親友だ‼でもな‼何でお前にアユミの事を悪く言われなきゃいけないんだ⁉しかも…結婚すんのか❓親になるのか⁉当たり前だろう‼好きな女に命が宿ったら結婚するだろ⁉親にもなんだろ⁉どうなんだよ‼』

No.226

>> 225 雅也は顔を真っ赤にして駿に怒鳴り付けた…
アユミは雅也がこんなにキレると怖いなんて初めて知った…

それでも駿は平気な顔で『だってよ~💦紀香ですら手を焼いた女だぜ…』

[って本人の前だってば…]

紀香は駿を止めない…
[紀香さん…駿くんに愚痴をこぼしたんだ…]

そんな時…アユミの気持ちに雅也は気付いたのか…
『紀香ちゃん…アユミをかばってはくれないの❓アユミは…不器用だけどイイヤツじゃん❓アユミは紀香ちゃんを悪くは言わないよ…』

駿『だって…紀香は悪い事ないもんな…』

雅也『駿…お前にはアユミの良さが分からないんだな…もうイイよ…帰れよ…』

No.227

>> 226 紀香『駿‼言い過ぎだよ💦私もアユミちゃんには少し手を焼いたから…大丈夫かなって言っただけだよ💦雅也が良いなら…イイじゃん❓』

すると駿は紀香を睨み付け『だって…雅也は親友だぞ⁉どんな男にでも付いて行くようなアユミなんかなぁ…雅也が可哀想だろ…』

[ん❓ん❓…はぁ~⁉]

紀香はマズイ…といった顔をしていた…

アユミ『………紀香さん💦私がいつ男に付いて行きました❓…泣』
アユミはあまりに心ないウソをつかれて驚きと悔しさで大泣きした。

雅也『アユミ…お茶入れてこれるか❓お願い…』

アユミは泣きながら『うん』と頷いた。

アユミが部屋から出たとたん…雅也が紀香に問いつめた…

No.228

>> 227 雅也『…紀香ちゃん、何で駿にウソつくの❓何でアユミを悪く言うの❓』

紀香『…悪くなんて…』

駿『…ウソ❓』

紀香『…』

雅也『紀香ちゃん❓』紀香はしばらく黙っていたが、開き直ったかの様に話し出した。
『私の憶測…かな。アユミちゃんまだ若いのに…いきなり妊娠して…私や杏里先生にも悪びれる事なく…』

雅也『紀香ちゃん‼アユミは妊娠した喜びもあるけど紀香や杏里先生には悪い事をした…迷惑を掛けたと言っていたよ…杏里先生には酷い事も言われたけど…紀香ちゃんだけは見方だと思っていたのに‼アユミが可哀想じゃないか❓』

駿『…紀香…憶測って…』

そんな時…アユミがお茶を持って部屋に戻って来た…

No.229

>> 228 紀香『アユミちゃん‼ゴメン🙇つい…寂しくて…悔しくて…本当にゴメン🙇』

アユミ『紀香さん…ビックリしました💦もうイイですよ…』

雅也『アユミ…お前はお人好し過ぎるよ💦』
アユミ『いいの‼』

駿もバツ悪そうにしていたが…『アユミ…本当に雅也を頼むぞ‼』
アユミ『はい…』
[駿くん…まだ紀香さんを信じてるかな…]

雅也『まあ…とにかく結婚するから祝福してくれよ😉また色々決まったら報告するし…』
紀香『もちろん…祝福するよ❤私からも1つ報告😉…実はデザイナーズカップに出るんだ😊来月の第3日曜日だよ❤応援に来てね😉』
雅也は一瞬、顔色が変わったが『もちろん行くよ😃』とだけ答えた。

No.230

>> 229 アユミはショックだった…場の雰囲気をこれ以上悪くしたくなかったし…これ以上…紀香を嫌いになりたくなかったし…雅也にも嫌いになって欲しくなかった…

でも…雅也は既に紀香の人格を疑っていた。雅也もとりあえず、アユミを傷つけたくなくて気にしないフリをしていた。

No.231

>> 230 そんな中…紀香は続けた。
『デザイナーズカップ⤴アユミちゃんも見に来てね😉』



アユミ『もちろんです⤴…』

紀香『良かったぁ⤴私ね、賞を取りに行くから⤴』

目をキラキラ輝かせて話していた…
アユミは今…母親で赤ちゃんを守る為に仕事を休業している…でも…でも…美容師に未練がないわけがない…紀香はわざとアユミに話していたのだろう…アユミは気が付かないフリをしていた…でも…デザイナーズカップ…は出たかった…
意外と美容師は外見は華やかだが、日々の練習は本当に地味だし…しんどいし…皆が遊んでる時間も練習に明け暮れて…青春なんて凄く少ないし…そんな日々の頑張りを皆が評価される唯一の祭典…オシャレをして格好よく腕を競う…正に輝ける場なのだ…

No.232

>> 231 [紀香さん…輝いてる…私だって…赤ちゃんが大きくなったら…絶対に紀香さんより輝いてみせる‼今は…今は…悔しくなんかない‼悔しくなんかない‼悔しくなんかない‼赤ちゃんがいる‼雅也がいる‼今の私だって…輝けるはず…]

少しの間…アユミは俯いていた…

紀香『アユミちゃん💦具合悪そうだから帰るね💦あっ⤴駿~このままドライブ行く❓飲みにいく❓カラオケ🎤しちゃうかぁ❓❤』

駿『カラオケ🎤して飲もうか⤴じゃあ⤴俺らは帰るよ😉雅也は行けないしな…じゃあな⤴』

雅也『………おぅ…』

紀香達が帰った後…少し沈黙が続いた…

No.233

>> 232 沈黙を破ったのは雅也だった。

『アユミ…なんか…悔しいな…紀香さんさ…』

アユミ『悔しくなんかない‼悔しくなんかない‼悔しがったら赤ちゃんが…赤ちゃんの立場がないよ‼』
雅也の言葉を遮る様にアユミは言った。
雅也は目に涙を浮かべて『だってよ‼紀香さん…なんで今のアユミに出来ない事ばかり楽しそうに話すんだよ‼…アユミも…悔しくなかったら…何で今の幸せ自慢しないんだよ❓赤ちゃんの服も見せなかったじゃないか…悔しかったら…素直に言えよ‼赤ちゃんは関係ないだろ❓赤ちゃんのせいでなんて俺は思ってないぞ‼アユミ…我慢の仕方が違うだろ…』

No.234

>> 233 アユミ『雅也…お願い…今日は…休ませて…私…パニックになる…』

精一杯だった…

雅也も身重なアユミを攻めそうだったから
『明日また…話そうな…』

その日はもうあまり会話もなく過ごしたが、寝る時にはアユミは雅也にしっかりとくっついて眠った。

No.235

>> 234 雅也『アユミ…アユミ…朝だよ…ご飯食べよう😃』

アユミ『…おはよう…』

雅也『ご飯食べよう…ちゃんと食べないと赤ちゃんが大きくなれないから😉』

アユミが起きると朝ご飯は出来ていた…

[もう10時…ヤバい💦お母さん呆れてないかな…]

アユミは雅也とリビングに向かった。

リビングに入ると雅也の両親が『おはよう⤴』
とにこやかに迎え入れてくれた…
雅也の母『さあ⤴食べましょうね😉』

アユミ『えっ💦待っててくれたんですか❓』
と言うと雅也の母は優しくアユミの頭を撫でてくれた…
『雅也から聞いたのよ…思ってる事は素直に言いなさいね😉雅也も私達も家族でしょう❓』と語りかけるように話してくれた。

アユミは嬉しいのと、昨日のモヤモヤが一気に和らぎ…涙が溢れた。

No.236

>> 235 すると雅也の父が静かにアユミに語り掛けた…
『やりたい事が出来なくなる事が多い…自分だけの考えでは行動できなくなる…結婚や妊娠には付き物だよ😃でも悪い事ばかりではないよな⤴赤ちゃんの事考えて楽しくなれたり、好きな相手と一緒に居れたり…独身には独身の楽しみがあり、既婚者には既婚者の楽しみや幸せがあるんだよ😃人間は無い物ねだりだからね😜紀香ちゃんにも嫉妬があったんだね💦アユミちゃんは若いんだから赤ちゃんが幼稚園に行ってからでも夢を追いかければいいよ😃独身のようには出来ないから苦労はするだろうけど…雅也なら協力してくれるんじゃないかな❓今のアユミちゃんは紀香ちゃんが見て幸せに見えて悔しかっただけだよ…』

アユミ『ありがとうございます…お父さん…』

No.237

>> 236 まだまだ若いアユミには少し辛かったが、雅也や雅也の両親に支えて貰えた事でアユミの気持ちは楽になった。
雅也の母『アユミちゃんは笑ってる方が可愛いよ😉これからは結婚式の事や赤ちゃんの物を揃えてアパートに引っ越す準備しなきゃね⤴楽しみが沢山あるね😉』と言ってくれた。
確かにアユミのお腹が大きくなる前には式を挙げて置かなくてはならない…アユミはこれからの事を考える事で紀香の事を考えなくて良くなっていた。

アユミ『確かに…私…考えなきゃいけない事が沢山ある…ありがとうございます😃お父さん、お母さん…』

No.238

>> 237 雅也『アユミ…昼すぎにドライブ行くか❓遠くまで行かなきゃ大丈夫だろ❓ハンバーガーでも買って行こうぜ⤴気晴らしだよ⤴』

アユミ『なんか…みんなに気を使わせちゃって…ゴメンね…でもありがとう⤴』

アユミは本当に幸せだった。

その後、雅也と書店に向かい、赤ちゃんの本とウェディング雑誌とインテリア雑誌を買い車を30分走らせて緑が美しい原っぱにシートを敷き二人で横になった。

そこは見渡す限りの草原で広々した場所だった。

雅也『今日は温かいけど…海じゃまだ寒いかな❓って思ってさ…』
アユミ『キレイ…空気も最高…あぁ~⤴気持ちいいねー😃』

周りは緑…そして青空…アユミはウジウジ考えていた自分が小さく思えた…そして深呼吸して雅也を見た。

No.239

>> 238 雅也はアユミを見ていた…

そして二人で微笑みキスをした。

雅也『俺が、お前と赤ちゃん守るから…』

アユミ『ありがとう…』

アユミの心は今日の陽気に負けない位にポカポカしていた。

しばらく話しをしながら空を眺めていた…
すると雅也が『ちょっと待ってて』と車に戻って行った。

少しすると車からクッションと膝掛けを持って来てくれた。

雅也『使いな…楽だよ😉』

アユミ『ありがとう💦雅也って優しいね😁』
雅也『当たり前じゃんっ⤴あっ、本見ようよ…どれにする❓』

アユミ『ウェディング雑誌⤴😃』

No.240

>> 239 二人で雑誌に見入っていた…

『キレイ…ここのチャペルがいいな…』
アユミが呟いた。

雅也は雑誌から目を離さずに『チャペルかぁ…可愛いなぁ…俺ね~300万位は貯金があるんだよ⤴だからアユミには可愛いドレスを着て欲しいな…これ⤴これ可愛い‼』

アユミは雅也を見て『何でそんなに貯金があるの❓』

雅也『だって小さい時から無駄遣いしないで貯めてたもん😁』

アユミ『凄いね…』

雅也『だからアユミが働けなくても病院代やらは大丈夫だよ⤴俺は節約上手なんだよ😁』
と雅也は笑っていた…
結婚式は二人の気に入ったチャペルでアユミは二回ドレスを着替えて可愛いウェディングケーキを注文する…招待人数はお互い20人程度…これで150万円…よしっ⤴この線で親に打診しよう…という事になった。

No.241

>> 240 アユミ『なんか…疲れた~😊』
仰向けになり真っ青な空を見上げた。

雅也も『う~ん…』と仰向けになり目を閉じて『ちょっと休憩だな…一気に本読んだり疲れる事は妊婦には良くないんだ…さっき赤ちゃん雑誌で見た…よし⤴飯にしようっ😉』

とまた雅也は車に戻り、ピクニック用のプラスチックテーブルを出して来た。

二人で小さな食卓を誰も居ない広々とした原っぱで作った。

買って来たドリンクやハンバーガー、雅也のお母さんが持たせてくれたタッパーにはイチゴやオレンジやブドウが入っていた。

アユミ『なんか…凄いご馳走だね⤴😉場所も最高だし😊』

雅也『ここは原っぱだけで他は何もないからな…ゆっくりするには良いけど、あんまり人が来ないんだよな💦』
アユミ『凄い嬉しいよ…悪阻もないしっ⤴いっただきまぁ~す😁』

No.242

>> 241 雅也『おっ⤴いいねぇ😃食え食え⤴』

二人は真っ青な空の下…たまに心地好いそよ風が吹いて…本当に幸せだった。

アユミはこの時ほどハンバーガーがご馳走に思えた事はないらしい…

No.243

>> 242 ハンバーガーとポテトと果物…普段なら15分もあれば食べ終わるだろう…でも気が付けば食べ始めてから1時間が経っていた…。

雅也『う~ん喰った~😃』

アユミ『お腹いっぱい❤こんなにゆっくり食べたのって初めてかも…』
雅也『俺も…でもいいな⤴ゆっくり食事するって…😃結婚してからも食事はゆっくり食べるようにしたいな…』
アユミ『そうだね…外人さんみたいね…』

雅也『どこの国❓』

アユミ『忘れた…💦』

No.244

>> 243 …少し沈黙になったが…二人で吹き出した…
アユミ『知らないのに言ってゴメン💦次はインテリア雑誌見ようかぁ⤴』

と誤魔化してまた雅也と雑誌を見た。
二人でリビングは…こう。寝室は…と話していた。

アユミ『ちょっと休憩…』

雅也『色々考えるのも楽しいけど疲れるな😊少し休んだら帰ろうか❓また来ようね😉』

二人で仰向けになり少しの間、目を閉じた…

No.245

>> 244 『あっ‼‼』
急に雅也が叫んだ。

アユミ『キャッ💦びっくりした~😥』

雅也『ゴメン💦ゴメン💦アユミの妊婦服も買わなきゃ😲』

アユミ『妊婦服って😂マタニティードレスね💦』

雅也『それそれ💦デパート行って買おうよ😉疲れたか❓』

アユミ『疲れなんて吹っ飛んだよ⤴じゃあデパートでドーナツ買う❤』

雅也『ど~ぞ💦じゃ行くか⤴』

二人でデパートに行き初めてマタニティーファッションコーナーに向かった。

No.246

>> 245 マタニティー用の洋服売り場には、アユミよりもお腹の出た妊婦さんや、お産の準備用品を買いに来ている人達で溢れていた。

今日はセールをしているらしい…

アユミ『今日来て良かった⤴』

雅也『お前…疲れただろう❓大丈夫か❓』

アユミ『ちょっとお腹が張ってる感じ…』

雅也『早く買ってドーナツ買って帰るぞ😃』
アユミ『は~い⤴』

アユミは可愛い感じのワンピースと妊婦用ジーパン…後は赤ちゃんの小さな靴を買った。
雅也『可愛いなぁ😃早く会いたい…』

アユミは本当に幸せだと感じた。

No.247

>> 246 買い物が終わりドーナツを買いに行く途中…
本当にお腹が張って痛くなって来た。

その事を雅也に話すと『車に乗ってな…ドーナツは俺が買いに行って来るから⤴』

とアユミは先に車に戻った。

車の中でお腹をさすり、足をさすりしていると…デパートの前では女子高生が楽しそうに話したり、はしゃいだりしていた。

【楽しそうに…キラキラしてる…】

今のアユミは幸せ過ぎる位幸せだが、体の自由があまり利かないせいか、たまに自分にイライラしたりもした。
この時のアユミも…無い物ねだりで、年頃が近い子が楽しそうにキラキラしているのを見るのが少し辛かった。

No.248

>> 247 女子高生達は彼氏の話しをしたり…
これから⭕⭕の家に行く~❓その前に⭕⭕行く~❓と自由に楽しそうに話していた。

その内、キャッキャ🎵キャッキャ🎵と居なくなった。

【雅也…遅いなぁ…】
と思いながらもアユミは楽しそうにしている子達が気になった…
【あたしは妊婦…赤ちゃんが一緒だから自由には出来ない…赤ちゃんを守れるのは私だけ…私だけ…】

妊婦で少し情緒不安定なせいか、涙が止まらない…

【私は…ママ…強くならなきゃいけない…自由をなくすのはわかっていた…雅也…雅也だって頑張ってるのに…何で私が悔しがるの❓赤ちゃんに悪いよ…ママなんだから…ママなんだから…】

色んな事を考えながら泣いていると雅也が車に乗って来た…

No.249

>> 248 泣いて居るアユミを見て雅也はビックリしていた…

雅也『お腹痛いか❓大丈夫か❓』

アユミ『ゴメンね…雅也…大丈夫だよ…ぅえ~ん💦』


雅也『大丈夫か⁉直ぐに家に帰るから…待たせてゴメンなっ💦アユミの好きなドーナツが売り切れてたから作ってくれるのを待ってたんだ💦ゴメンな💦』

アユミ『違うの…違うの…なんか…辛くなって…』

雅也『妊婦は大変だな…疲れたからだよ…大丈夫だから…』


雅也は家に着くまで、大丈夫…大丈夫…と声を掛けてくれた。

家に着くと雅也の母が『お帰り~⤴』

と出てきた。

泣いているアユミを見て雅也を睨んだ…

雅也『ん❓…違う💦俺じゃない💦違うぞ…』
アユミはそんな雅也を見て笑ってしまった。

No.250

>> 249 雅也『俺が泣かせるわけないだろ…』

アユミ『お母さん…雅也じゃないです。私が不安定で…』

雅也の母『不安定かぁ…疲れたんだね。ゆっくり休みなさい…休むのが1番の薬だから😉』

アユミ『ありがとう…お母さん…果物、スゴく美味しかった⤴』


雅也の部屋に着きベッドに横になった。

すると雅也も隣に寝転びアユミのお腹をさすった。

雅也『動き過ぎたかな…アユミ…なんか悩んでいるのか❓話してスッキリしなよ⤴』

雅也に優しい言葉を掛けてもらって嬉しかったが横になったとたん睡魔が襲って来ていた。

アユミ『少し…休む…ゴメン…』

  • << 251 お腹を温めて2時間位寝て起きた… 雅也はまだ隣で寝ていた。 アユミは雅也の優しい顔を見てまた涙が出た… 【ゴメンね…雅也…ゴメンね…赤ちゃん…悔しい…自分が嫌い…雅也は優しいのに…赤ちゃんは私を選らんでくれたのに…私は…私は…何を望んでいるの❓本当は産みたくないの❓自由になりたいの❓嫌だ…嫌だ…こんな自分はダメ💦赤ちゃん…雅也…】 しばらくアユミは自分と葛藤していた。 【疲れた…答えが出ない…❓出てる❓…出てない‼ダメ‼しっかりして‼自分‼】 アユミは泣き疲れてまた目を閉じた。
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