輝きたい…

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2009/06/18 00:36(更新日時)

アユミ…中学3年生

チョット不良っぽい女の子。

何をやっても中途半端。親友は1人居るが、面倒くさがりのアユミは夢もなく[早く適当に結婚でもして…楽に生きてたいなぁ…]とダラダラと生活をしていた…。

そんなアユミを変えたのはテレビ番組…なんと介護の番組だ…。
アユミは年寄り、子供は大嫌い。
そんな彼女を変えた映像とは…

No.1159111 (スレ作成日時)

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No.151

>> 150 雅也『お前どうしたの❓俺は…会えるから嬉しいけど…』

アユミ『なんか…立ちっぱなしだと…貧血っぽい感じだし…座ってると元気なんだけど…ストレスかな❓…胃がムカムカするんだ…』

雅也『‼ん‼お前…生理来た❓』

アユミ『…あ…10日位遅れてる…‼え‼』
雅也『避妊はしてたけど…まさか…❓』

アユミ『え~‼💦ちょっと…パニック…💦』
雅也『もし…出来てたら…産んでくれよ💕そしたら…結婚しないか…✨』

アユミ『結婚…💕』

雅也『俺じゃ嫌か❓』
アユミ『嫌な訳ないじゃん‼雅也こそ…こんな私でいいの❓』

雅也『もちろん…アユミしかいないよ…恥ずかしいなぁ…☺』

No.152

>> 151 それからアユミは近所のドラッグストアに行き妊娠検査薬を買った…。

二回分のやつ…。

とりあえず買って直ぐにドラッグストアのトイレで試してみた…。

結果は………。

くっきり陽性。

アユミはそれを持ち雅也に見せる為に雅也の家に戻った。

アユミ『ただいま‼とりあえず一回目…陽性でしたぁ💕』

雅也『やったあ‼…でも…アユミの両親に怒られるな…まだ17歳なのに…美容師免許も取ってないのに…』

アユミ『大丈夫‼美容師免許は取るから⤴😉』

ここからアユミの人生は…一筋縄では行かなかった…。

No.153

>> 152 雅也『また…3日位したら検査してごらん…また陽性だったら病院に行こうなっ❤』



そして…3日後…



陽性…

アユミ『陽性だよ…』
雅也に見せながら言った。

雅也『やったぁ⤴俺‼超頑張る⤴家の親にも言わなきゃ‼』

と………雅也とアユミは両親のもとへ行き妊娠の話しをした。

No.154

>> 153 アユミの母『雅也さん…お付き合いされてたのは分かるけど…初めまして…よね❓それにアユミはまだ17歳…アユミなんて家事もろくに出来ないわよ…』
と半分怒りを押さえながら…取り乱すのを堪えながら話したせいか母の目からは涙が溢れていた。

雅也『本当に順番も守れず…でも絶対に幸せにします…』
と必死に母に頭を下げた。

母『夕方…もう一度来てくれる❓お父さんには私から少し話して置くから…』

アユミ『お母さん…ゴメンね…』

母『アユミのバカっ‼アユミには苦労して欲しくないのにっ💦』

アユミ『苦労しても幸せになれるなら…苦労じゃないよ…努力だよ…お母さん…応援して下さい🙇』

No.155

>> 154 母『とりあえず…夕方来なさい…』

雅也は深々と頭を下げて『驚かせて申し訳ありませんでした…また夕方…伺います。』

と二人でアユミの家を後にした。

雅也は凄く落ち込んでいた。
アユミ『ゴメンね…』
雅也『普通だろ…仕方ないさ…』

アユミ『時間あるから雅也の家にも行こう。』

雅也『…だな。よしっ‼気合い入れて行きますかっ‼』

アユミ『はいっ‼』

No.156

>> 155 二人で雅也の家に向かっている途中に…ふとベビー服のお店を見つけた。

アユミ『ちょっと見て行きたい…』

ドキドキしながら二人は店に入った。

そこには優しい感じの30歳前後の女性店員が居た。

アユミは店を見渡すと心が踊った。
雅也の顔を見ると雅也もまた嬉しそうに小さな服を手に取り見ていた。

No.157

>> 156 雅也『やべぇ…欲しくなった☺』

アユミ『まだ、男の子か女の子かわからないよ💦』
と二人が話していると店員さんが
『若いママさんとパパさんだね☺まだ赤ちゃん小さいんだよね❓もしなら…白とか黄色とか…男の子でも女の子でも合う色を選んだら良いと思うよ☺』

と優しく話し掛けてくれた。

アユミと雅也は顔を見合わせた。
アユミ『ありがとうございます☺じゃあ幸せの色、黄色がいいかな😉』

雅也『そうだな⤴』

店員さんはまた優しい顔で微笑み…

『ゆっくり選んでね😉』と言った。

No.158

>> 157 二人は結局、悩みに悩んで、新生児用の服。薄い黄色地にバックプリントで天使の羽が付いている服と少しレースが付いた白い靴下をレジに出した。

店員さんはニッコリして『可愛いの選んだね😉絶対に元気な赤ちゃん産んでね⤴』

アユミ『…はいっ⤴お姉さんは…❓』

店員『お姉さん⁉ありがとう⤴もうすぐ40歳なんだよ💦』

アユミと雅也はビックリして店員さんに
アユミ『ゴメンなさい💦30歳位かと…』

店員『ありがとう⤴私はね…子供出来ないの💦普通…私みたいな人が選ぶ仕事じゃないんだけど…ママさんと関わる事で私もママの気分になれるからね😉楽しいのよ⤴』

アユミ『重ね重ね…ゴメンなさい💦』

店員『とんでもない💦また来てね⤴買わなくてもいいから☺顔見せてね☺』

アユミ『ありがとうございます☺また来ます⤴』

No.159

>> 158 結局二人は店に1時間近く居た。

車に戻り時計を見て二人で笑った…

雅也『良い店見つけたな⤴』

アユミ『本当に…服もいっぱいあるし…お姉さんも良い人だったね☺』

雅也『お姉さん…子供出来ないのは辛そうなのにニコニコして働いてたな…すっげ~感動したよ⤴』

アユミは買った赤ちゃんの靴下を袋から出して…
『ちっちゃい☺またあの、お姉さんに選んで貰おうね⤴』
と雅也を見た。

二人共に凄く幸せな時間だった…

No.160

>> 159 そして雅也の家に着いた…

雅也『なんか自分の家なのに…緊張する…』
アユミは赤ちゃんの服が入った袋を抱きしめて…
『パパ…しっかりして…』
雅也『パパ…しっかりするよ⤴』
二人で気合いを入れて家に入った。

雅也『た…ただいま』
雅也の母『お帰り…あら⤴アユミちゃんも一緒なんだぁ☺』

雅也『母さん…時間ある❓』

母『あるよっ☺暇だよ⤴一緒にお茶しようか☺和菓子もらったのがあるよっ⤴』

雅也『…じゃあリビング行くわ…』

母『…❓…』

アユミ『お…おじゃまします…』

No.161

>> 160 母『なんか…様子がおかしいねぇ❓』

雅也『うん…』

母『はい、お茶とお菓子…アユミちゃん…どうぞ…』

アユミ『いただきます…』
雅也はお茶を一口飲み深呼吸した…

雅也『…はぁ…よしっ💦母さん実は子供が出来た。俺…アユミと結婚しようと思ってる…』

雅也の母はお茶を飲もうとしていたがビックリして湯飲みを落とした…

母『あっ💦熱い💦』

雅也『大丈夫かよ💦』
母『ゴメン…ちょっと拭かせて💦ゴメンね💦』

No.162

>> 161 アユミはすぐに立ち上がり布巾を取りに行き雅也の母に一枚渡した。

母『アユミちゃんゴメン💦』

アユミ『こちらこそ…ゴメンなさい💦』

母『何でアユミちゃんが謝るの💦って私まだ気が動転してて…』

雅也『落ち着いてくれよ…』

母『うん…』

雅也は母のお茶を入れ直した…

雅也『急に…こんな報告してゴメン…とりあえずお茶飲んで落ち着いて…』

母『うん…』

母は涙ぐみながらお茶を飲んでいた…

No.163

>> 162 アユミ『ごめんなさい…』

母『アユミちゃん…あなたまだ17歳よ…それに美容師になるって頑張ってたじゃない…雅也だって、まだ半人前だし…でも…嬉しい気持ちもあるし…複雑だわ💦』

雅也の母の言う通りだ…
まだ…何もかもが中途半端…

でも事実…新しい命はアユミと雅也の元へ降りてきたのだ…

しばらく沈黙が続いたが…先に口を出したのは雅也だった。

『甘いかも知れないけど…必ずアユミや子供を守りながら立派な建築士になるよ⤴アユミが望むなら美容師にもなって貰いたい。母さんには子供をみて欲しいけど…』

母『子育てしながらの家事も大変なのに仕事も復帰するの❓私が見るのは構わないけど…それより…アユミちゃんの両親になんて言えばいいの…💦』

No.164

>> 163 雅也『アユミのお母さんには話したよ…また…夕方行くんだ。』

母『私達も…一緒に行くわ…アユミちゃん…電話して、伝えてくれる❓』

アユミ『わかりました。スイマセン💦』

アユミは家に電話をかけて母親に伝えた。
母親は少し落ち着いていて…『雅也くんのお母さんによろしくね…』
と言ってくれた。

雅也の母『アユミちゃん…職場の紀香さんに…怒られちゃうかもね💦』

アユミ『はい…覚悟してます…赤ちゃんの為に…』

母『紀香さんは…あなたの為に頑張ってたのよ…赤ちゃんの為に怒られるのは良いけど…紀香さんにちゃんと謝るのよ☝』

アユミ『そうですね…ごめんなさい💦』

No.165

>> 164 しばらくぎこちない会話が続いていたが…

雅也のお父さんが帰って来た…

母『あっ…あなた達は雅也の部屋に居なさい💦私から話すから…今日に限ってお父さん早いわね💦』

アユミと雅也はこっそりと父親に会わぬように2階へと上がった。

雅也の部屋で二人でドキドキしながら呼ばれるのを待っていた。

雅也『アユミ…後悔はしないか❓』不意に雅也が言った。

アユミはまだ赤ちゃんの服を抱きしめていた…
『私は…後悔しないよ…私より雅也が…』

雅也『俺は今、凄く幸せだ。ただ…それだけだ。アユミの夢を潰さない…でも先伸ばしにしてしまうな…』

いつになく真剣な顔で雅也は話した。

No.166

>> 165 アユミは雅也の手を握り…

『ありがとう…とりあえず…赤ちゃんが私達を選らんで来てくれたんだから…赤ちゃん優先に考えよう…お世話になった美容室の…特に紀香さんには…本当に申し訳ないけど💦』
雅也『母は強いなぁ😃今度はオレがアユミに諭されちゃうなっ💦』
二人はしっかりと手を握りしめた…




『二人とも~降りてきなさ~い⤴』
雅也のお母さんだっ💦

No.167

>> 166 ドキドキしながら…

赤ちゃんの洋服の入ってる袋を抱きしめながら…リビングへと向かった…

アユミ『おじさん…ごめんなさい…』

雅也の父『アユミちゃん…座りなさい…アユミちゃんが謝る事はないだろう…』

アユミはあまりの緊張とお父さんの優しい言葉に涙が出てきた…

アユミ『ごめんなさい…』

雅也の母『アユミちゃん💦お父さん怒ってないわよ💦大丈夫だから泣かないで…』

アユミ『スイマセン…』

雅也『父さん…オレは真剣だ‼順序が違うのは謝る‼でも…赤ちゃんが来てくれたんだ…』

雅也の父『…真剣じゃなきゃ困る。今更怒っても…胎教に悪いしな…ただ…わかってるだろうが…少し若いな…苦労は覚悟してる以上だと思いなさい。大丈夫か❓』

No.168

>> 167 『はい…』

アユミと雅也は同時に返事をした…

雅也の父『アユミちゃん…その袋はなんだい❓…いや…離さずにいるから…』

アユミと雅也は顔を見合せた…

雅也『さっきアユミと買ったものなんだ…アユミ…見せてあげようよ…』

アユミ『うん…』

アユミは袋を雅也の父に渡した。

父は不思議そうな顔をしながら袋を空けて覗き込んだ…

父は見た途端に顔が綻んだ…『おや…可愛い…出してもいいかい❓』

アユミ『はい…見て下さい☺』

袋から赤ちゃんの洋服をテーブルの上に出すと雅也の母も『うわぁ…可愛い…💕あんた達は趣味がいいねぇ☺素敵💕』

アユミと雅也もやっと表情が柔らかくなった。

No.169

>> 168 雅也の父と母は代わる代わる靴下と洋服を手にとり眺めていた…。
ふと…時計を見ると6時💦

アユミ『そろそろ…父が帰って来ます…』

雅也の母『あらぁ💦じゃあ、ご飯食べてから行きましょう😉8時前には行けるわ😃』

アユミ『わかりました💦電話しておきます🙇』

母『お願いね🙇』

雅也のお母さんは手際よく色々と出してくれた…😃

アユミ『早いっ💦凄いですね💦』

雅也の母『余り物もあるのよ💦時間がないから…ごめんなさい💦』
アユミ『凄いご馳走です💦』

メニューは…

サラダ、唐揚げ、漬物、野菜の煮物、焼きそば、味噌汁、おにぎり

No.170

>> 169 アユミ『なんか…パーティーみたい☺』

雅也の母『そうね☺』
雅也の父『赤ちゃんが出来たんだ…やはり…嬉しいな…でもまずはアユミちゃんのご両親には謝らないとね💦素直に喜ぶのは、それからだね…』

雅也『父さん、母さん…ありがとう💦』

雅也の母『はいっ食べて⤴アユミちゃんのご両親も待ってるから😉』

パーティーの様な食事…四人はこの後の事は口にせず…緊張しながらも楽しく食事をした。

そして…いよいよアユミの家に行く…

No.171

>> 170 雅也の両親とアユミと雅也…車の中では皆が緊張していて会話もあまりなかった。

そして遂にアユミの家に着いた。

外から見ると…いつも通り、リビングの電気が付いている…

[ドキドキ…お母さん…認めてくれるかな…お父さん…]

ふう~…

深呼吸…

雅也達も深呼吸してたみたいだ…

アユミ『ただいま…』
アユミの母『は~い😃ようこそ皆さん⤴どうぞ…上がって下さい😃』

No.172

>> 171 [お母さん…無理してる感じ…]

アユミ『ただいま…』
雅也の父『遅くに申し訳ありません…失礼いたします…』

アユミの母『どうぞ上がって下さい😉』



リビングの扉を開く…
テレビは消えている…
[話し合いモードだ…当たり前だけど…赤ちゃん⤴ママ頑張ります⤴]

No.173

>> 172 リビングに入ると父はソファーに腰掛けていた。

そして皆がリビングに入ると立ち上がり…
『どうぞ…』と座るように促した。


雅也の父と母は直ぐ様その場に正座をして『初めまして…雅也の父でございます…この度は大事な娘さんに…どうお詫びしたら良いか…』

するとアユミの母は
『あらぁ…よして下さい…大丈夫ですよ…夫婦で話しして…私達も落ち着いてますので😊これからの事を話し合いましょう…』

と明るく声をかけてくれた…

でもまだ雅也の両親は顔を上げられずにいた。

No.174

>> 173 それを見てアユミの父も『さぁ…顔を上げて下さい…この複雑な心境は…きっとお互い様ですから💦』

と父も雅也の両親に言った。

雅也の両親は申し訳なさそうにゆっくりとソファーに腰掛けた。

アユミの父『では…とりあえずお話しを聞かせて下さい…』

雅也『アユミさんとお付き合いさせて頂いてます…この度はご挨拶もそこそこに…アユミさんのお腹に自分の子供を宿してしまいました。…だからと言うわけではございませんが、アユミさんと結婚させて頂けませんでしょうか❓真剣に幸せにしますので‼』

一気に雅也は自分の気持ちを伝えた。

No.175

>> 174 するとアユミの父は
『…とても良い青年だね…アユミには勿体ない感じだ…でもやはり若すぎないかな❓これからアユミも雅也くんも沢山の人と出会うよ…それにアユミはまだ美容師になれていない…全てが中途半端な気がするが…』

雅也の父『全くその通りです…確かに若すぎる…でもアユミちゃんは美容師を諦めないらしいし、何より二人の気持ちが…どうでしょうか❓許して頂けないでしょうか❓初めてお会いして本当に失礼を承知で言わせて頂いてます…』


アユミの父は母の顔を見た。

すると母は
『お父さん…もう反対出来ないですよ。アユミも雅也くんも好き同士だし…赤ちゃんだって居るんですから…応援するしかないんですよ…』

と自分にも言い聞かせるようにアユミの母は言い…波を浮かべていた。

No.176

>> 175 アユミ『お母さんありがとう…いつも…いつも…お母さんをビックリさせる事しか出来ないのに……いつも応援してくれてありがとう…』アユミも涙が止まらなかった…

アユミの母『なあに~❓急に…お母さん…泣かせないで…』

アユミ『だって…だって…高校行かないで美容学校行くって言い出した時も…お…お母さんは…私の夢を…応援したいって…言ってくれたし…今回も…』

アユミの母『あなたが良かれと思って決めた人生でしょ❓お母さんだって反対する時はするけど…あなたがちゃんと考えて行動してるから…応援したいのよ……雅也くん…皆さん…ごめんなさい…なんか…涙が…スミマセン。』

雅也の母も泣きながら『とんでもない…素敵なお母さんですよ…見習いたいです…』

No.177

>> 176 結局しばらくはアユミとお母さん2人で泣き崩れてしまった。

雅也はお父さん2人にこれからの決意を話してアユミの父にも納得してもらう事が出来た。

結婚の条件は…

まず赤ちゃん第一だが、アユミの夢を潰さない事。これはアユミ自身も望んだ事。

なるべく、苦労はしても後悔しない様な人生にする…

時間はもう11時になっていた。

結婚式の事や住む場所については追々考える事になった。

とりあえずお互いの両親に結婚を許してもらう事ができた。

次の日はお互い仕事があるため、雅也の家族は帰って行った。

No.178

>> 177 雅也達が帰ってからアユミの母は食器を洗っていた。

アユミ『て…手伝ってあげるよ…』

母『いいよ~💦明日…仕事でしょ❓お腹大丈夫❓無理しないんだよ💦もう今日は疲れたでしょ❓早く寝なよ😊』
アユミ『お母さん…お父さん…ありがとう…おやすみなさい…』

こうしてアユミの長い1日は終わった…

さあ…明日…紀香さんや…杏里先生に言わなきゃ…

No.179

>> 178 朝…アユミは緊張のせいか悪阻なのか❓

胃がムカムカしていた。
[今日…仕事が終わったらちゃんと話さなきゃ…うぇっ💦気持ち悪い💦]

アユミ『おはよう…』
母『おはよう…顔色悪いみたいね…』

アユミ『悪阻かも💦気持ち悪いんだ😥行って来ます…』

母『ダメなら早退しなさいね💦』

アユミ『今日は…頑張る…仕事終わったら紀香さんや杏里先生に話すから…行って来ます。』

母『無理しちゃダメよ~…』

[お母さん…ありがとう…]

そして…店に着いた。アユミ『おはようございます‼』

杏里先生『はいっ⤴おはよう⤴』

少しすると皆、出勤してきた。

紀香『アユミちゃん…今日も顔色悪いね…大丈夫❓』

アユミ『大丈夫です⤴😃スミマセン💦』

No.180

>> 179 開店準備をしながら紀香とたわいもない会話を交わした。

会話をして気持ちが紛れたのか❓悪阻はおさまってきた…

[良かった…]

そして開店…

開店と同時に2人の若いお母さんが幼稚園児と思われる女の子を2人連れてきた…

[カットかな…]
アユミ『いらっしゃいませ…今日はいかがなさいますか❓』

すると…

『この子達にパーマ…』

[ゲッ💦まじ❓❓]

アユミ『お子さま…お2人共にパーマですね…薬液は…大丈夫でしょうか❓』

若い母親『大丈夫だと思うよ⤴ケバく…イケイケにして⤴😉ディスコ行ける様に😊』

[ゲッ💦ディスコ行くんかい💦]

アユミ『はい…では先にシャンプーいたしますので…』

若い母親『ほらっ💢アユミ‼お姉さんの言うこと聞きなさいよっ‼』

アユミ『この子…アユミちゃんって言うんですか☺私もアユミです⤴』

若い母親『マジ~⤴』

No.181

>> 180 自分の子供と同じ(アユミ)という名前だからか❓その母親はアユミに色々と話しかけて来た。

ほぼ自分の武勇伝…
後は子育てでの心構え…

母親『あたしらさぁ…二十歳なんだぁ😁16歳で産んでてぇ~💦ってか子育てって楽しめばぁ~イケるよっ😂なんかぁ~ディスコでも子連れナイトみたいなの行くと~めっちゃ楽しいし~目立てるし~』

[あたしは…こんな親にはならないもんっ]
すると…

チビっ子のアユミが
『お姉ちゃん…頭痛い…』
母親『オシャレすんだから耐えろ💢直ぐに痛いとか言うなっ💢』

バシッ🔥

アユミはビックリして『あっ💦ごめんなさい💦少し巻き方をゆるくします😱』
とチビっ子アユミをかばうと…

キッ🔥と母親に睨まれた…

No.182

>> 181 母親はアユミを睨み付け…

『ケバくイケイケにしてって言ってんの🔥この子は大袈裟なだけ💢真に受けないで💢』

[キャー💦]

その母親の言葉にチビっ子アユミは泣き出してしまった😭


母親はそれをみて苛々がピークになった…

『ふざけんな💢じゃあ何処も連れていかねぇよ💢』

もう一人の母親は雑誌を読んでいる…
そしてその人の子供は真紀さんに黙ってパーマのロッドを巻かれていた。

真紀はアユミに小声で『巻き納める時はゆるくしな…子供の頭皮だもん…痛いよ💦親はバカみたいだから🔥気にしなさんなっ😉』

No.183

>> 182 アユミはチビっ子アユミに『泣かないで💦お姉ちゃん痛くない様に可愛くするから😉』

と言った。

するとチビっ子アユミは駄々をこねることなくまた大人しく座り直した。

母親『なんか…めんどくさい子で…ゴメンねぇ~💦』

アユミ『いえ…大丈夫です😉可愛くしますねっ😉』
アユミは真紀さんに言われた通りの巻き方をした…

真紀さんがまたアユミに近づいて『薬液は…どの値段を言われても一番高いのを使って…刺激も少ないし…』

アユミ『いいんですか❓』
真紀『痛い思いさせたくないでしょ❓』
アユミ『はい⤴😃』

No.184

>> 183 そしてチビっ子アユミは泣く事もなくパーマが終了した。

チビっ子アユミ『お姉ちゃんありがとう😉アユミ可愛くなった❓ママにも可愛いって…言われるねっ⤴怒られないね⤴』

アユミは心に何かが刺さったまま…切なさが残っていた…

母親『チョ~⤴⤴😃可愛い❤ありがとう❤』
アユミ『ありがとうございました🙇また…お待ちいたしております…』

すると真紀がアユミに近づいて…
『お疲れ様💦なんか…疲れたよね…でもあの親子が笑顔になれたから…良かったね😉』

アユミは言葉につまった…

『アドバイスありがとうございました😃』

やっと言えた一言だった…

No.185

>> 184 アユミは今…妊娠して母になっていたから余計…チビっ子アユミが母に一生懸命な姿を見るのが辛かった…

そして…長く感じられた営業も終わった…



遂に…ドキドキの時間…

No.186

>> 185 [ドキドキ…ドキドキ…]

ひたすらアユミはドキドキしていた…

すると紀香が『アユミちゃん⤴ミーティングするよ~‼早くおいで~‼』と下から叫んだ…

[うわっ‼ビックリした‼]

アユミ『は…は…は~い💦』


紀香『お疲れ様…さて…今日はアユミちゃん大変だったね💦なんか反省とかあるかな❓』
アユミ『…反省は…真紀さんに助けて貰えなければ、あの子をもっと泣かせただろうし…お母さんも怒らせてました………』

真紀『でも…アユミは頑張ったよ⤴私は年寄りだから😂きっとアユミも経験を積めば私より良い考えがでるよ😉大丈夫…これからまた頑張りましょう😉』

アユミ『…泣……スミマセン…皆さんに…言わなければならない事があります…』

No.187

>> 186 杏里先生『アユミ…❓』

アユミは言う事は整理出来ていたが…皆の顔を見ていたら言葉が出ずに涙が先に出てしまった…

紀香『アユミちゃん…どした…❓焦らないでいいから…』

アユミ『スミマセン…泣…実は……………💦』

美紀『ちゃんと言えるようになってから時間とれば❓』

紀香『でも…今日言おうと思ったんだよね…どした❓』

アユミ『…赤ちゃんが…お腹に…』
アユミが呟くと皆は一瞬…シーン…となった…と思ったら口々に『え~‼』と声をあげた…。
でもすぐに杏里先生が机をバンっ🔥
と 叩き…
『アユミ‼どういうこと❓何してんの❓働けないじゃない⁉あんた育てるのにいくら掛かってると思ってんの⁉』

No.188

>> 187 🙇アユミよりの豆知識🙇
未経験の子が入ると、そのエリアの新人を集めて入店式がある、杏里美容室では交通費~参加費までの負担。

その後フレッシュスクールと言う4泊5日の講習会

その他必要な講習会なども負担していたため先生はこの時点でアユミに30万…まだ技術者でもない売り上げをあげられない子に毎月の給料13万支払い、入店してからはかなりアユミにお金が掛かっていたらしい…

No.189

>> 188 杏里先生はアユミの突然の報告に動揺しながらも…顔は真剣に怒りに満ちていた。

アユミはもちろん、皆、言葉を失った。

当人のアユミは何て言葉を返したらいいのか…ひたすら言葉を探していた。

おめでたい話題なのに暗い話題みたいになっていた…

次に口を開いたのも杏里先生だった。

先生の言葉に皆が氷ついた。

No.190

>> 189 杏里先生『…アユミ…あんたなんか使わなければ良かった💢…仕事は…技術も半人前のクセに…子作りはベテランなのね…💢上手だわ…』

さすがにアユミもカチン💢と来たが…言い返せる訳もなく…我慢した。
ただただ…涙が溢れて来た。

この雰囲気に耐えられなくなったのか真紀さんが口を開いた。

『先生‼何もそんな言い方しなくても…アユミも…悩んだ末の報告ですよ…最後まで聞いてあげて下さい…』

紀香も黙ってはいたが、真紀の言葉を頷きながら聞いていた。

No.191

>> 190 そう言われても杏里先生の怒りは収まらなかった。
『アユミ‼あんた…技術者になるなんて言って私を騙したのよ‼半人前のうちに子作りしますなんて面接で言わなかったじゃない⁉ま…これで美容師は諦めるのね💢』

アユミ『先生‼ゴメンなさい…私…美容師は諦めません‼』

先生『な~に甘い事言ってんの💢もうクビだよ‼あんたなんかこの街で美容師に成れると思わないで‼この尻軽女‼』

この言葉にアユミは…
『先生酷い‼私‼絶対に美容師になります‼後…尻軽女じゃねーから‼』

No.192

>> 191 [あ~あ…言っちゃった…]
アユミだけでなく紀香や真紀…美紀も思った。

杏里先生は更に目を吊り上げて『私はこの街で…長いのよ…組合にも顔が利くわ…舐めてもらっちゃ困るわ…まあ…もう美容業界には顔出せないだろうし…』

アユミは負けじと噛みついた‼
『赤ちゃん産んでも美容師になりますから‼』

先生『バカな子…😒出て行きなさい。私にそんな口をきいて…無事に復帰出来るなんて思わないでよ…さようなら。』

真紀『先生‼』

紀香『杏里先生…』

すると先生はアユミはもう居ないものとしながら真紀達に話し始めた。

No.193

>> 192 先生『明日、ハローワーク行って求人出してくるわ😊さあ…帰りますか❓みんなでラーメン行く❓』

紀香『先生…アユミちゃん…クビですか❓』
先生『そんな子いたっけ❓あら…知らない子が居るわね…さあ…出て行きなさい…』

もうアユミは限界だった。

自分が悪いにしても…この扱いや言われ様に…まだ若いアユミは限界だった。

『絶対に美容師になってやる‼こんな店‼こっちから辞めてやるわ‼チキショー‼』
アユミは店を飛び出した。

その時杏里先生は『美容師なんかにさせないよ‼とことん邪魔してやるわ‼』

アユミは無視して店を背に歩き始めた…

No.194

>> 193 『嫌だよ~‼待ってよ‼アユミちゃん‼』

後ろから泣き声で紀香が叫び追いかけて来た。

アユミ『紀香さん…』
真紀も店を飛び出しアユミに近づいて来た。真紀も目に涙を浮かべ…『アユミ…ぜ…絶対に…美容師になりなさい…あなたには…才能か分からないけど…輝くものがあるの…あなたが決めた夢は叶えなさい…絶対に美容師になりなさい…じゃあね…』

アユミ『真紀さん…ありがとうございます…本当にごめんなさい…私…美容師になります…』

真紀は頷きながら店に戻った。

No.195

>> 194 紀香は泣きながら道に座り混んでいた…

アユミ『紀香さん…ごめんなさい…もう…戻って下さい…』

紀香は泣き崩れたまま『私が…アユミちゃんを美容師にしたかった……とりあえず店に戻るね…後で電話する…雅也も一緒に…これからの事を相談しよう…』

アユミ『ありがとうございます…紀香さんには感謝し過ぎて…言葉に出来ません…後で…電話待ってます…私…帰りますね💦』

紀香は泣きながら立ち上がり、とぼとぼと店に入って行った。

No.196

>> 195 アユミは雅也に電話をして迎えに来て貰った。

雅也の顔を見るなり安心して更に涙が止まらなかった。

泣きすぎてボロボロになったアユミを見た雅也は焦っていた。

『どした…嫌な事言われたのか❓クビに…なったか❓』

アユミは泣きながら頷いた…

雅也『そっか…辛かったな…ゴメンな…』

アユミ『雅也は…悪くないでしょ❓…赤ちゃんも悪くない…私❓私が悪いの❓誰が悪いの❓分かんない…💦』

雅也『あ…ゴメンゴメン💦誰も悪くない…もちろん赤ちゃんも悪くない‼みんな悪くないけど…タイミングかな💦大丈夫。家族で乗り越えよう…みんなで強くなろう⤴』

No.197

>> 196 【家族みんなで強くなろう】

アユミの心に愛情と言う温もりが染みた。

アユミ『雅也…ありがとう…』

雅也はニッコリ笑ってくれた。
アユミはいつも雅也の笑顔に励まされた。


雅也はアユミと赤ちゃんを守って行く覚悟を更に固めていた…

アユミ『雅也…今日…雅也の家に行きたい…』

雅也『行きたいって💦俺ん家は…お前ん家だろ❓お前ん家は俺ん家だよ😁ずっと毎日…一緒に居よう…』

アユミは…ついさっき杏里先生の言葉で地獄に突き落とされた感じだったが…今は雅也からの暖かい言葉で正反対の天国に導かれた…
大切な人からの言葉は…魔法が掛かっている様だ…

No.198

>> 197 雅也の家に着いた。

雅也『ただいま~』

アユミ『お邪魔しま……ただいま…』

奥から雅也の母が出て来た。
『二人とも…お帰りなさい⤴アユミちゃん…お疲れ様でした💦大丈夫かい❓』

雅也の母の優しい声を聞いたアユミはまた涙が溢れて来た。

リビングで雅也と両親に店での事を全て話した。
雅也の父は『アユミちゃんを侮辱したな💢変な脅しまで…辞めて正解だ💢お店のスタッフは良い人ばかりの様だがな…先生にはガッカリだったな…』

と怒り…雅也の母は『美容師になろうね…ま、赤ちゃん産んで少しゆっくりしたってアユミちゃんは若いんだから大丈夫よ😁雅也に養って貰ってさ…少しゆっくりしなさいな😉』
アユミ『お父さん…お母さんありがとうございます😢』

No.199

>> 198 この日は雅也の家に泊まった。
朝起きると…もう朝食の準備をしている…
アユミ『お母さん…おはようございます💦』
雅也の母『おはよう✨座ってて良いのよ…昨日はお疲れ様💦』

アユミ『手伝いますよ💦』
雅也の母『じゃあ…取り皿とお箸並べて😉…なんかお嫁さんって良いね😊』
雅也の母もまだ若い…こんなに早くお嫁さんが来て…今年中には孫まで産まれる。雅也の母も嬉しかった様だ。二人で朝食の準備をしていると雅也と雅也の父親が起きて来た。

雅也『アユミおはよう✨なんか嫁って感じだな✨』
雅也の父『おはよう✨体は大丈夫なのか❓母さんもまだ若いんだからアユミちゃんはまだ楽して良いんだよ😉』
雅也の母『おはよう✨でも手伝って貰うって…嬉しいよ😉話しながら朝ご飯の支度するのも楽しいし…😊』

No.200

>> 199 和やかな朝…
雅也の家族とアユミは初めて朝食を一緒に食べた。
緊張も少しあったが、雅也の家族は『アユミ✨アユミ✨』
と沢山話しかけてくれたから、アユミは初日から皆と仲良く食卓を囲めた。
[雅也の両親は優しいなぁ…]

と思いながらアユミはご飯をお代わりした。
雅也『あっ⤴俺もお代わり⤴』

雅也の母『あら✨珍しい⤴』
雅也『今日はなんか…美味いんだよ😊』

雅也の父『俺も…お代わり⤴』

雅也の母『アユミちゃんが居ると明るくなるわね✨私もお代わり⤴』

アユミも遠慮なく笑った😂

  • << 201 片付けも終わり、雅也の部屋に戻った。 雅也『俺もだけど…母さんと父さんがお代わりしたの久しぶりに見たよ…母さんは初めてかも⤴』 アユミ『私だって久しぶりだよ✨なんか凄く嬉しくて…幸せで…』 雅也『皆…同じだよ⤴アユミ‼絶対幸せにするからな‼今日から色々決めよう…住む所とか…』 今は、ゴールデンウィーク… アユミ達は色々話し合うのに丁度良かった。
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