リアル
「ただいまぁ~」
パートから帰った私は子猫のハコにゴハンを与え、洗濯物と布団を取り込みお風呂を洗い、やっと一服、コーヒーを飲む。
「「たっだいまぁ~」」
ゆっくりする間もなく子供達が帰って来た!
「「遊びに行って来る!!」」
「宿題は?」
「「帰ったらやるってばぁ~」」
「ったくもぉ~!五時になったらさっさと帰ってきなよ!車に気をつけてね!」
…毎日がこんな調子で平凡に流れて行く。でも時々…
昔の事を思い出す。
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『リョウヤが連んでる先輩の名前わかる?』と徹さんに聞かれた。
「小澤さんと片平さんと西山さん…だったかな?」
『その三人はチンピラだよ!!薬もやってる…リョウヤまずいな…』
玲子さんが
『ケイちゃんはリョウヤの不倫を知ってこれからどうするの?』と聞いた。
「…わかりません…頭が混乱してて。でもリョウヤと話してみます。」
『そうだね。私はケイちゃんの味方だから、何かあったらいつでも言ってね!!』
「はい。ヒックヒック…
ありがヒックこざいますヒック…」私は我慢していた涙がとうとう溢れ出してしまった。徹さんと玲子さんに慰められ、なんとか立て直し家に帰った…
家に帰ると当然、リョウヤはまだ帰っていなかった。
私は眠れずにナナに電話した。
トゥルル…
『はい、もしもし』ナナは深夜なのに電話に出てくれた。
「ナナ…ヒックヒック…」
『ケイ!!どうしたの?』
「リョウヤが…ヒック…」
『リョウヤがどうかしたの!?』
「不倫ヒック…してたぁヒック…私、ずっと騙されてたヒック…」
私は徹さんと玲子さんが話してくれた事をナナにはなした。ミユキの事も話した。
『ケイ…ヒックヒック…』ナナも泣き出した。
『ケイ…私の助けが必要な時はいつでも駆けつけるからね!!私はケイの味方だから!!リョウヤの奴…ケイを泣かすなんて信じられない!!』ナナはそれから二時間も電話で励ましてくれた…
ナナとの電話を切りベッドに入ったが眠れる訳がなかった…
この日から一年近く寝れない食べれないの状態が続いた…
朝方、リョウヤが帰って来た。リョウヤはリビングで寝ていた…
私はリョウヤのお弁当を作り、リョウヤの朝ご飯を作りいつも通り車にエンジンをかけ、リョウヤを玄関まで送り出した。
「リョウヤ!!今日、帰って来てから相談したい事があるんだけど…大事な相談だから、今日は出かけないでほしいんだけど!!」
『なんだよ~!!しょうがね~な~!!じゃあ~行って来る。』
「行ってらっしゃい。」
それから洗濯物を干し掃除機をかけ、子供達の保育園の支度をし、実家まで迎えに行って保育園に送った。
そして美容室を開け、大量のタオルをたたみコーヒーを落とし開店の準備をした。
頑張れ自分!!しっかりしろ!!と言い聞かせ仕事に集中した。夕方になり子供達を保育園に迎えに行って来た。
『ヒーくんレーくんおかえり~♪』お母さんは孫達にメロメロだった…
お母さんが、
『今日、晩御飯食べに来ない?』と誘われ「すいませ~ん!!今日、リョウヤと用事があって~…」と答えると
『じゃあ~ヒーくんとれーくん連れて帰るから、リョウヤとゆっくりして来て♪お父さんと二人だけじゃつまらなくて、ヒーくん達が来てるとお父さんも機嫌が良いのよね~♪』
「じゃあ~子供達の事宜しくお願いします。明日の朝また迎えに行きますね~♪」
さぁ…準備は整った。いよいよ決戦だ!!
『ただいま~』
リョウヤが帰って来た!!決戦の火蓋はおろされた…
『あれ?ヒーとレーは?』
「お母さんが連れて帰ったよ!!今日は相談があるって言ったでしょ。座って!!」
『なんだ~!?』
「私の知り合いの話しなんだけど…旦那さんが浮気してるらしーの!!最初の不倫は会社の先輩のいとこでマリ子って言うの!!次の不倫相手がミユキ!!私は離婚を進めてるんだけど、リョウヤはどう思う?」
『………………』
「やっぱり離婚したほうがいいのかな~?ねぇーどう思う?」
『…なんで、知ってるんだ?』リョウヤの顔がこわばった…
「リョウヤは誰が一番大事なの?私やヒーやれーたんじゃないの?ずっと裏切ってたんだね…マリ子との密会にヒーを出しに連れてったりして…ミユキの事もだいたい知ってるよ!!リョウヤはどうしたいの?」
『ごめん…俺、ミユキの事が好きなんだ!!だからケイがこのままでいたいなら黙ってろよ!!』と信じられない予想もしていない言葉が出て来た!!
「そう…なんだ…お願い、最後に聞かせて…ミユキってどこの子?でどんな人なの?」
『…ミユキは、N市のキャバクラの女の子で二歳の子供がいる。ミユキとは先輩達に連れてってもらったキャバクラで知り合った…』
「そう…最後にもう一つ、そのミユキの二歳の子供とヒーとれーたんとどっちが可愛いいの?」
『ミユキの子供もヒーもれーも同じ位可愛いいよ…』私はその言葉を聞きヒーとれーたんが可哀想になり、声を出して泣いた…私がミユキに負けたのはわかる!!でも子供達への想いもミユキやミユキの子供に負けてしまうなんて…
『子供達はケイに任せる。ヒーとれーを頼む!!』
私は泣いてしまいもう何も言えなかった…
リョウヤは静かに立ち上がり家を出て行った。
私は泣いて泣いて泣きまくった…朝まで泣いた…泣いた目を氷で冷やし目薬をさしメイクでごまかし荷物をまとめ、子供達をリョウヤの実家に迎えに行った。
「おはようございます。昨日はヒーとれーをありがとうございました!」とお礼を言いお母さんには何も告げずに子供達を車に乗せて保育園ではなく自分の実家に帰った…
実家についたらお母さんがいた…
『あら、いらっしゃい!ヒーくんとれーたん♪今日は保育園お休み?』
「うん…まぁ~たまにはお母さんの顔見に来たよ!!(笑)」
保育園には予めお休みの電話を入れておいたが美容室では私が無断欠勤で心配してるだろうな…
久しぶりに実家に帰り少しだけ落ち着いた…兄嫁の真知子さんにも挨拶をした。姪っ子達とヒーとれーと遊んでいると夕方になりお母さんが『そろそろ帰んな!』と言った。
「今日は帰らない。泊めてほしい…」母はそれ以上何も言わなかった。
お父さんが帰って来た…
「おかえり!!」
『なんだ~お前達、来てたのか~』
「うん…」お父さんも何も言わなかった。夕飯の時、私はなかなか食べ物が口に入れられなくて、ヒーとれーたんに食べさせているふりをしてごまかした。後片付けをして、子供達をお風呂に入れ夜8時頃寝かしつけ私はリビングに座った。お母さんはお風呂に入っていてお父さんと二人きりだった…私は思い切ってお父さんに話しかけた。
「あのね、私…」と言いかけて、涙が後から後から流れてきてなかなか話せない…
『どうしたんだ?泣いてたらわからない?…』話そうとしてもお父さんの顔をみたら涙が止まらなくてなかなか話せない…
『話してごらん…』私は泣きながらお父さんに全てを話した。
全てを聞いたお父さんは、
『そうか…ここに居ればいいよ。』と優しく言ってくれた。
次の日の夕方、リョウヤのお母さんが家に電話をしてきた‥電話はお父さんが対応した‥
『ケイなら家にいます。息子さんと色々あったみたいですよ。話しは息子さんに聞いて下さい!では』
翌日の夕方、リョウヤとリョウヤの両親が家に来た…
お母さんがリビングに案内した‥私は、恐くて震えが止まらなかった。
お父さんが、
『リョウヤは、この先どうしたいんだ?』と聞いた…
リョウヤは
「離婚して養育費を払っていきます!」と答えた‥
リョウヤの両親は離婚に反対だった…
『離婚なんて…とんでもない!!ヒーやれーが居るのに!私は親として離婚は認めません。今回の事はリョウヤが悪いです!でもリョウヤが浮気したのはケイちゃんにも原因があると思います!ケイちゃんはリョウヤの給料の管理もしないし!!子供達を預けておいて黙って実家に帰ってしまうし!!ケイちゃんも悪いと思います!!』とリョウヤのお母さんが言った
私は、耳を疑った…お母さんは私の事あんなに可愛がってくれたのに…私を悪く言っている。結局、自分の息子が悪くても自分の息子は可愛いいから嫁の私を悪く言うんだな…この時初めてお母さんやお父さんの事が嫌いになった…信じられなかった。
私のお父さんが
『リョウヤ、ケイとの結婚の申し込みに来た時、俺と約束した事忘れたか?まだ20で大して遊んでもいなかったリョウヤにそれでも家族の為に生きて行けるか聞いたよな?リョウヤはなんて答えた!』とリョウヤに聞いた。リョウヤは
『……………』無言だった。
お父さんはリョウヤの両親に
『私も離婚には反対です。孫達が可哀想ですから。旦那の浮気なんかよくある話しだし、二人共頭を冷やしてもう一度やり直した方がいいと思う。』と話した。リョウヤの両親も
『ケイさえ我慢してくれたら円く治まる!!』と言っていた…
肝心のリョウヤは、私と離婚したがっているのに…
私の母親だけが、
『ケイは何にも悪くない!!リョウヤ君が離婚したいって言ってるんだから離婚しなさい!!養育費だってちゃんと払うって言ってくれてるんだから!!』と私の為に反論してくれた…
でも父親は心を鬼にして
『ひとまず、一旦帰って二人でもう一度良く話し合いなさい!!離婚はいつでも出来る。』と言った。私は父親に従いリョウヤと家に帰った。
家に着き、リョウヤと話し合った。
リョウヤはヒーとれーたんの顔を見てしばらく考えていた‥『ミユキとは別れる!!だから俺に時間をくれ。』
私は「わかった。」と返事をした‥
その後も、リョウヤは以前より家には居るようになったが、やっぱり怪しかった。
美容室のスタッフの舞ちゃんがリョウヤの車をN市で見かけた‥と教えてくれた。その夜、リョウヤが寝てからリョウヤの携帯を覗いたら、やっぱりまだミユキとは切れていなかった!私はメールを自分の携帯に転送していた‥!!!リョウヤが目を覚ました。
『何やってんだ!!』「まだミユキと付き合ってたんだね!!」『てめぇー!!人の携帯を勝ってに見やがって!!』と凄い形相で殴りかかって来た…リョウヤのパンチは私の鼻に直撃し鼻ぢがボタボタと流れた…私は鼻を押さえうずくまった…リョウヤは慌ててティッシュで私の鼻を押さえた!
「さわらないで!!」と叫んで部屋を出て洗面所に向かった…鼻が!!折れていた…「イヤーっ!!」私はその場に泣き崩れた。リョウヤは『ごめん、悪かった…』と謝っていた…
私は改めて、リョウヤはもう昔のリョウヤじゃないんだ…と思い知らされた!!
翌日、リョウヤのお母さんに事情を話し美容室をお休みさせてもらい整形外科に行った。
リョウヤのお母さんは『呆れたわ!』と冷たく言った…
診察してもらい鼻に麻酔をかけ処置してもらった…鼻は腫れていた…もうヤダ!!なんでこんな思いしてんだろう…私はマキのお墓に行き、ひとしきり泣いた。
「マキ、私もぅダメかも‥マキの所に行きたい。」
ケイ!!ダメだよ、こっちに来ちゃ…ケイにはケイを必要とする子供達が居るんでしょ!!子供達の為にも強くなって!!ケイなら大丈夫だから…
「マキ、ありがとう…私負けないよ!!」
お墓でマキと話していたら、落ち着きを取り戻し私は家に帰った。
それから、しばらく現状の変わらない毎日を耐えて過ごした。
ある日、リョウヤの背中を久しぶりに見たら!!!
背中から二の腕お尻にかけてビッシリ入れ墨が入っていた…背中には観音様が居た。二の腕には龍が登っていた…
「リョウヤ!!背中…」
『ちっ!!バレたか。親には言うなよ』私は、こんな自分の事しか考えてない男がヒーとれーたんの父親なんて可哀相だと思って涙が出た…でも紛れもなくコイツは子供達の父親だ…私はミユキに電話しよう!!と決意した…
翌日、私は携帯からミユキに電話をした‥
トゥルルートゥルルー…
『もしもし』ミユキが電話に出た…
「私、朝倉リョウヤの妻ですが、わかりますか?」
『はい、わかります。』
「リョウヤとはまだ続いていますよね?」
『はい』
「リョウヤはあなたと出会ってから父親としての自覚がなくなり子供達とも話しをしません…リョウヤは子供達の父親です!どうかリョウヤと別れてもらえませんか?お願いします…」
『いいですよ~♪但しリョウヤが私と別れても幸せになれるなら…』
「これからは、リョウヤの事もちゃんと見るつもりです。私なりにリョウヤを支えて行きますから…私、つい最近リョウヤの子供をおろしたんです…」
『……………』
「リョウヤにおろせって言われて無理やり…病院に連れて行かれ承諾書にサインし子供をおろしました…何の罪のない子供をおろさせリョウヤはあなたと続いているのです」
『……ガチャン』
ミユキは無言で電話を切った。
ミユキに言った事は事実だった…
ある夜、私はリョウヤに乱暴に抱かれリョウヤは中出しをした‥1ヶ月経っても生理が来ない…検査薬で検査したら陽性だった。こんなタイミングで妊娠するなんて…当然、私は生みたい!!とリョウヤに言った…だがリョウヤに
『俺は子供なんていらない!ヒーは俺の子供だけどれーは本当は欲しくなかった!これ以上子供なんか欲しくねぇんだよ!!どうしても生みたいんなら離婚してから生め!!当然認知はしないから!!
とにかく明日、病院行って手続きすりからな!!』と言われ、こんな風に父親に言われ望まれないで生まれて来たら今のヒやれーたんより可哀相だ…と思った。
翌日、強引に腕を掴まれ病院に行った…
生んであげられなくてごめん…せっかく私をママに選んでくれたのに…弱いママでごめん、次の世界ではまた私の子供としてお腹に宿ってね…
ミユキに電話をかけた夜、リョウヤは帰って来なかった…
大方、私が子供をおろした事で喧嘩になったんだろう…
その夜、リョウヤは帰って来た…リョウヤは私に何にも言わなかった。
寝言で『ミユキ~』と言い私に抱きついてきた‥私は涙が出た…
そしてリョウヤの携帯を見たがミユキからの受信メールも送信メールもなかった…私は焦った!!どうしよう。これじゃ~ミユキとの関係がどうなっているかわからない…
私は考えた…
多分、車だ!!
私は静かに玄関を出てリョウヤのクルマの中を調べた!
クルマのダッシュボードに全く同じ携帯を見つけ出した。
私は震える指でメールを確認した‥
ミユキからで、
やっぱりリョウヤとは離れられないよ!!リョウヤ、愛してるよ、ミユキはリョウヤに愛されて幸せだよ…と書いてあった。私は読んでいて涙が止まらなかった。私はメールを転送しないでその携帯を奪った!!
翌朝、何食わぬ顔でお弁当と朝食を作りリョウヤの車のエンジンをかけリョウヤを送り出した。
15分後、リョウヤが血相を変えて家に戻って来た!
「どうしたぁ…忘れ物?」
『俺の携帯見なかった?』
「携帯ならお弁当と一緒にバックに入れたでしょ~もう!」
『あぁ…そうだったな…じゃ~行ってくる』
「はい、いってらっしゃい!」
私が携帯の事を知らないとリョウヤは思っていたのでリョウヤはそれ以上私に聞く事が出来なかった。
ある日、ヒーがインフルエンザにかかってしまい高熱を出して苦しんでいた!
リョウヤは、徹さんと飲みに出かけて来る!!と行ったので私はヒーがこんなに苦しんでるのに行かないで!!とお願いをした‥でも徹さんと仕事の話しがあるからと早めに帰ると行って出かけて行った…リョウヤが出かけててしばらくたった頃私は玲子さんに電話してリョウヤと徹さんが本当に飲みに行ったのか確認した‥徹さんは家に居た。リョウヤとは約束していないそうだ…
自分の子供が高熱出してこんなに苦しんでいる時もリョウヤはミユキに会いに行くんだね…私は涙がもう出ないんぢゃないかと思う位泣いた…私はリョウヤが帰って来ても何も言わなかった。
それから何日かしてサラ金から電話がかかってくるようになった…
『朝倉リョウヤさんは居ますか?』
「おりませんが…どちら様ですか?」
『〇〇金融ですが、ご主人様のローン返済の件でお電話しました。』…私は目の前が真っ暗になった…
そのまた数日後、今度は怪しい男が家に訪ねて来た…子供達も居たので私は居留守を使った…男はすぐに帰って行った…
私は我慢の限界を通り越し噴火した‥
「リョウヤ!!サラ金から毎日何度も電話がかかって来るんだけど!!」
『おぉ…ごめん』
「この間、徹さんと仕事の話しをする!って出かけた日、本当はどこ行ってたの?ミユキの所だよね!!高熱出して苦しんでる子供よりミユキが大事なの?この色ボケ野郎!!
それからこの携帯!!ミユキと全然別れてないじゃん!!」
リョウヤの顔つきが変わった…
>> 220
『てめぇ~!!汚ねぇ~真似してんじゃねぇーぞ!!人の携帯盗みやがって!!もう、てめぇ~とはやってけねぇーんだよ!!』と言いリョウヤは家を出て行った…
それからリョウヤは半年間も家に帰って来なかった…
お母さんとは連絡をとっていたようだった。
たまに子供達を連れてリョウヤの実家に行くとリョウヤの荷物があった。
私は美容室の仕事と子育てを何とかこなしていたが、相変わらず何も食べれなくて夜は眠れなくて、体重は10キロ近く落ちてしまった…
ナナや玲子さんやミサキは心配して頻繁に私の様子を見に来た。そんな時、リョウヤが仕事をクビになった!と玲子さんから聞いた。サラ金から、取り立ての電話が会社にかかってきていたし、仕事に遅刻してきたり、ミスをしたりで会社の上司を怒らせクビになったそうだ…
いつものように美容室で仕事をしていると、警察官が店に来た!!
その時、リョウヤのお母さんは居なくて、私がお巡りさんの話しを聞いた…
『朝倉リョウヤさんの奥さんですね?リョウヤさんなんですが以前にN市で駐車違反で捕まり、罰金を支払っていただかなければならないのですが、もう8ヶ月も罰金を支払ってなくて…明日までに罰金を収めていただかないと逮捕という形になってしまいます。何とかリョウヤさんに連絡を取っていただき必ず明日までに罰金を支払って下さい。』とお巡りさんが言った。
「大変、ご迷惑をおかけして申し訳ありません…なんとか、連絡を取ってみます!」
『では、宜しくお願いします。』
お巡りさんが帰り、早速、リョウヤに連絡を取ったが携帯が通じない…
仕方がないのでリョウヤのお母さんに連絡しお巡りさんの用件を話した。
罰金はお母さんが変わりに払いリョウヤは逮捕されなくて済んだ…
仕事が終わり、家に帰りご飯を作り子供達に食べさせ、お風呂に入れ、子供達にイチゴを食べさせ子供達と遊んだ、遊び疲れた様子で子供達は眠りについた…
子供達の寝顔を見ていると涙が後から後から出てきた‥
私は寝ている子供達を抱きしめた。
この子達の為にも出来る限り頑張ろう。リョウヤが目を覚ましこの家に帰って来るまで私は負けない!!そんな事を考えていると、ピンポーン♪とチャイムが鳴った…リョウヤ!?
違った…インターフォンに映っていたのはミサキだった。
「いらっしゃい♪」『遅くにごめんね』「ううん、どうせ寝れないし!!とにかく上がってよ。コーヒー入れるね。」
ミサキがリビングに座った。
『ねぇー、今週の土曜日ヒマ~?夜なんだけど、たまには飲みに行かない?ケイは仕事以外はずーっと家に閉じこもって泣いてばかりだし!!ご飯も食べないし…ずっと悩んで眠れないみたいだし。気分転換した方がいいって!!』とミサキが言った。
ミサキの誘いに、私はとてもじゃないけど飲みに行く気にはなれなかった…頭の中はリョウヤの事、子供達の事、これから先どうなってしまうのか不安でいっぱいだった…
そんな私に
『そんな暗い顔して、毎日狭い部屋でウジウジ悩んで!!世界中の不幸を一人で背負ってる気になって悲劇のヒロイン気取って…昔のケイは、そんなヤワじゃなかったよね。もっと世間を見ようよ!!広い世界に出ようよ…自分の世界に入ってちゃ何も解決しないよ!!勇気を出して一歩踏み出そうよ…ね!!』とミサキは精一杯の言葉を私に伝えた。
本当にミサキの言う通りだったね…
ありがとうミサキ!!こんな私だけど飲みに行ってたまにはパァ~っと発散する事を自分自身に許そう。
「ありがとう!ミサキ。日曜日、よろしくね✨」
『任せて!!』
日曜日の約束をし、ミサキはご機嫌で帰って行った。
その夜は、なんだか気持ちが楽になり久しぶりに眠る事が出来た。
翌日、私は久しぶりに実家の母に電話した‥
「もしもし、お母さん!!」
『ケイ、元気にしてるの?』
「うん。お願いがあるの!!明後日の日曜日、ミサキが私を飲みに誘ってくれて、ヒーとれーたんを預かってもらいたいんだけどお願いできるかなー?」
『いいわよ!!たまにはヒーくんとれーたんの顔みたいし!!
ケイは気晴らしして来なさい。一時でも嫌な事、忘れて楽しんでおいで!!』
「うん!!ぢゃあ~日曜日、よろしくね」と電話を切った。
相変わらず、リョウヤからは帰って来ないし連絡もなかった。
それでも私は一生懸命働き、毎日生きていた。ヒーとれーたんに癒やされてパワーをもらいながら生きていた!
そして、日曜日がやってきた‥
私は子供達のパジャマや着替え、れーたんのほ乳瓶やミルク、おむつをバックに詰め、久しぶりに念入りに化粧をし、お気に入りの服を着て髪をブローしてターコイズのピアスとネックレス、シルバーのブレスレットをしブルガリの香水をシュッとひとふりし、実家に向かった…
私は10キロ位痩せてしまったので父と母に会うのが少し不安だった…また心配かけるだろ~な~…
「こんばんわ~」
『あら~ヒーくんとれーたんいらっしゃい♪』そして母が私を見た。
『ずいぶん痩せてしまったんだね…
そんなに我慢する事ないのに!!あんたは昔っから負けず嫌いの意地っ張りで…』母は涙ぐんでいた。「心配かけてごめんね!!でも私、痩せて更にナイスバディになったでしょ(笑)」とおどけてみせた‥『お母さんは前のケイの方が健康的で好きだったわよ!!
さぁ~今日は思いっきり楽しんで来なさい!!』
「サンキュー!行ってきま~す。」
ちょうど良いタイミングでミサキが迎えに来た!!
『お待たせ!!さぁ~乗って乗って~!!』「うん!!」
『出発進行ー♪』
ミサキが向かったのはN市だった…
まずは腹ごしらえ。ニンニク料理で有名な若者が集まる店に連れて行ってくれた。私は若者の流行りの店で落ち着かなく、キョロキョロしてしまった…
『ケイ!!料理選んで!!』
「あっはい…」
私はヒーとれーたんはどうしてるかな~?と考えていたが…『メニュー決まった?ボタン押すね!』のミサキの声に我に帰った…
料理が沢山運ばれてきた!!
「おぉ~すげ~!!」『さぁ~今日は沢山食べなさい!!』とミサキが言い、カシスソーダで乾杯をした。
半年以上、まともに食事を取らなかった私はおそるおそる料理を口に入れた‥
!!!!!!!
「美味しい…」食べ物が私のやつれた体と荒んだ心に行き渡った…私は涙がこぼれそうになるのを我慢して「美味しいね…!!」ってミサキに笑いかけた‥
『さぁ~どんどん食べて~!!』と私のお皿によそってくれた‥ミサキ、いきなりそんな沢山食えないよ…と心の中で叫んだ(笑)
お腹いっぱいで店を出た私達は飲み屋街を歩いた…
しばらく歩くと、【princess】という看板を目にした‥ミユキが働いているキャバクラだ!!!
私は一気にまた落ちてしまった…
それから五分ほど歩きミサキは【SKYASH】と言う飲み屋に連れて行ってくれた‥私は本当に気が乗らなかった‥
『『いらっしゃいませ~!!』』と威勢の言い声!!男の子ばっかり…そこはボーイズバーと言う所なるものだった!
『こちらにどうぞ!』
『お飲み物は何にしますか?』
ミサキはカンパリオレンジで私はカルアミルクを注目した‥
席には二人の男の子が着いた…
『ど~も!ユーキです。よろしく~!!』と名刺をもらった。
ミサキの横にはショウゴと言う男の子が座っていた。
男の子達はミサキに、
『久しぶりぢゃん!!』と話していた。
4人で乾杯し、お喋りをした‥
ユーキもショウゴもイケメンなのに凄く面白かった!
ユーキに『今日はたまたまウチの店に着てくれたの?』と聞かれ
「【princess】の女に男をとられて死にそうに落ち込んでたからミサキが連れ出してくれたんだよ!!」と半分マジで答えた『あははははっ!!
【princess】の女に男とられた!!って面白い!!』とユウキが笑った。
「ぶっ殺す!!」
『あ~ごめんね!!』ユウキは凄くキレイな顔立ちをしていた。デビュー当時のTOKIOの長瀬クンみたいな顔立ちだった。私は、こんなにキレイな顔立ちの人っているんだ~…初めて見た。とユウキの顔をじっくり見つめてしまった…
『なんですか(笑)』
「いや~TMReVolutionに似てるな~と思って…」ととっさに言ったらみんなに大爆笑された!
『あ~本当だぁ~西川ぢゃん!!』ってショウゴが言って更に笑った!
『なんか…すげーショック』とユウキはいじけた真似をして、また笑った(笑)
久しぶりにお腹の底から笑った…ありがとう✨ミサキ!!これが私の知らない世界だね!外の世界では、こんなに楽しい事があるんだと私はこの時初めて知った…
リョウヤの事で悩んでる自分が馬鹿みたいに思えた!と同時にリョウヤの事が吹っ切れた‥
私が楽になったのは全部ミサキのおかげだよ!!あの地獄の日々から私を救ってくれたミサキに感謝した‥
私とミサキとユウキとショウゴはカラオケを歌った。ユウキとショウゴは凄く歌がうまかった!!
「ねぇーユウキって何歳?」
『俺、19!!』
「若っ!!」
『ケイは何歳?』
「25!!」
『嘘!!見えない、もっと若いかと思った!!』
「すんませんね!!意外と年喰ってて!!」『6こだけぢゃん!!って言うか俺は全然気にならない!!』
私はユウキの言葉が素直に嬉しかった✨
『ケイって、見た目派手だけどキレイだよね!!俺のタイプなんだよね~…』
お世辞だろ~けど嬉しかった!!
この時ばかりは、リョウヤのせいで激痩せして41キロになった事、美容室でいつも髪を流行りの色に染めてもらいカットしてもらっている事、ブローが上手に自分で出来るようになった事に感謝した‥
帰り際、ユウキに、
『俺の携帯の番号!!絶対にかけてね!!マジで待ってるから』といわれメモを渡された‥
私は久しぶりに私を女として見てもらえた事がとても嬉しかった。何故なら、リョウヤの度重なる不倫で女としての自信やプライドがズタズタだったから‥
それから、私とミサキはプリクラを撮って家路に着いた。
「ミサキ!!本当にありがとう!!凄く楽しかったよ!!」
『なら、良かった!!ケイ、来週またケイが都合良ければ行かない?』
「あ~う~ん?わかんない!!」
『そっか…じゃあ~また電話すんね~おやすみ~✨』
私は布団に入り、ヒーとれーたんの寝顔を見て、ほっぺにチューをして眠りについた…
日曜日の夕方、美容室が終わってから、リョウヤのお母さんが家に来た。
私は日曜日は子供達の保育園がお休みなので美容室を休ませてもらったいた。
『ケイちゃん、明日の月曜日、美容室休みだから、ひ~クンとれーたん連れて動物園行かない?それで帰りに健康ランドでお風呂にはいらない?』と誘われた。私は自分の息子に甘いお父さんとお母さんがまだ許せなくて、前は頻繁に子供達を連れてリョウヤの実家に行っていたが今は二週間に一度しか子供達を連れてリョウヤの実家に行っていなかった…私はお母さんの誘いに
「すいませ~ん、月曜日はナナと用事があって、昼間買い物に行って夜は一緒に夕飯を食べる約束をしていて~」と、とっさに嘘をついた…お母さんは、
『じゃあ~私とお父さんでひ~クンとれーたん連れて行くから今日から連れて帰っていいかしら?
ケイちゃんはたまにはゆっくり羽のばしなさい!!気分転換も必要だし。やっとケイちゃんが外に出てくれて私も嬉しいわ!』と言った。
私は、ひーとれーたんを連れて行かれるのは不満があったがリョウヤのお父さんとお母さんにとっても可愛いい孫だから、たまには子守をお願いするか…と思いお母さんに
「では、子供達の事、よろしくお願いします!!」
『はい♪お迎えは火曜日の朝でいいからね♪2日間、ひークンとれーたんの面倒をみさせてね♪お父さんが喜ぶから~』
今夜から2日間もか~…とガックリしたが、仕方ない!と思い…
「でわ、火曜日の朝保育園の支度をしてお迎えに行きますね~ひーとれーたんの事、よろしくお願いします!!」と素直な嫁を演じた‥
れーたんのミルクの粉を用意しお母さんにもたせた。
お母さんが子供達を連れて行く時、2日間もひーとれーたんが居ないのかと思うと無性に寂しかった。
お母さんに子供達を連れて行かれ、夜、暇だったのでナナに電話した‥が!!
ハルキとデートの為、ウチには誘えなかった…月曜日にナナと用事があるとお母さんに嘘をついた事だけ話し、念の為、何かあった時はお願い🙏とナナに頼んだ。
さらに暇だったのでミサキに電話した。『もしもし、ケイ、今からこの間のボーイズバーに飲み行こうかと思ってた所なの、ケイも暇なら付き合ってよ!!今日は私が奢るからさ~♪』私は暫く考えたがミサキが…
『ショウゴからメールきて、私もショウゴに会いたいから、ケイお願い🙏』と言われミサキには精神的に救ってもらっているので
「うん、わかった。」と返事をした!
私は急いでシャワーを浴びメイクをしてジーンズをはき、お気に入りのパーカーを着てダウンを羽織りカジュアルに決めた‥
支度が終わるとミサキが迎えに来た‥
『ケイ、ごめんね~無理やり付き合わせて~!!』
「いいよ!!ミサキがショウゴと上手くいくように協力させてもらうよ!!」
『やだー!!バレてたぁ~♪ケイ、本当にありがとう✨』
「い~え(笑)」
そして、ボーイズバーに着いた…
『『いらっしゃいませ~』』と、相変わらず威勢が良い!!
「いらっしゃい、また来てくれたんだね!!」とユウキとは嬉しそうに私の隣に座った。
ミサキは既にショウゴと仲良く話していた。
『ところで、失礼から立ち直ったぁ~?』とユウキに聞かれ、
「あ~何の話し~?そんな事もあったっけ~(笑)」と答えた。
『良かった!!ねぇ、明日の夜、ヒマぁ~?この店、月曜日が定休日なんだよね~明日の夜遊ばない?』とユウキに言われ一瞬だけ嬉しかったが暫く考えた‥
「なら、ミサキとショウゴも一緒にみんなで遊ぼうよ!!」
『OK~♪』
とユウキが嬉しそうに言った。
そして、月曜日…
朝から、卵サンドとハムサンドとひーくんの大好きなチョコサンドを作り、水筒に暖かい紅茶を入れ、リョウヤのお母さんに届けた。
「すいません、子供達の事、よろしくお願いします。ひークン、ちゃんとじぃじとばぁばの言うこと聞いてよい子にするんだよ!!ぞうさんに会うのたのしみね~♪」
『ケイちゃんもゆっくり羽伸ばしてね』「はい。ありがとうございます✨」
お父さんとお母さんと子供達を見送り、自宅に帰った。
洗濯物を干し、シーツや布団カバーも洗い布団を干した。
掃除機をかけ、雑巾がけをし、窓を拭いたりガスコンロ、換気扇、シンク、お風呂、トイレ、玄関の順で掃除をした。
「はぁ~綺麗になった~♪さて、スーパーでも行くかぁ~!!」チャリに乗り、近所の大手スーパーに行った。
挽き肉やウィンナー、鶏そぼろ、アンパンマンふりかけ、子供達のお菓子やジュースなどひーとれーたんの好きな物を買い込んだ!
まだ夜まで、だいぶ時間があったので、ひーとれーたんの洋服を見に行った。
アディダスやナイキの服や靴、帽子、タウカンのかっこいいダウンジャケットを買った。満足して、家にかえり、シャワーを浴びて、メイクをして、無造作にブローをし今日もカジュアルに決めた‥
支度が終わるとミサキが迎えに来たので車にのり、待ち合わせの場所に向かった‥
待ち合わせ場所に着くと、ユウキとショウゴはもう来ていた。
『こんばんみ⤴』
「こんばんみ⤴」
私腹のユウキとショウゴは今どきの若者で世間で言うイケメンよりも更にイケメンだった!!
良かった!!カジュアルに決めて来て!!
『じゃあ~行こうか』とショウゴが言い、お洒落なイタリアンに夕飯を食べに行った‥みんなでパスタとピザ、タンドリーチキン、サラダ、モッサァレラチーズなど沢山注文した‥
料理がテーブル一杯に並び、私はパスタを取り分けた。
ユウキとショウゴは若いだけあって沢山食べていた!!話しも弾みとても楽しいディナーだった!!
お会計は、私の分をユウキが払ってくれた‥イタリアンレストランを出て、
「ユウキ、お金!!」と渡そうとしたら、
『いいよ!!』と言われ私は素直に、
「ありがとう✨ゴチ!!」とお礼を言った‥途中、ゲーセンがあり、4人でゲームをして遊んだ。ユウキはUFOキャッチャーでスティッチのぬいぐるみを取ってくれた‥『はい、あげる!!』
「ありがとう(笑)」『次、プリクラ撮ろうぜ!!』
「うん♪」
私とユウキは変な顔をしたり…はしゃぎながらプリクラを三枚撮った‥あとから、ミサキとショウゴも来て4人でプリクラを撮った。
ゲーセンをでて、ユウキの友達が働いているカクテルバーに行った‥
お店ね中は凄く今どきでお洒落な店内でバーテンダーの人達はイケメンだった。
お客さんは、若い男の子のグループや、女の子の二人組、カップルもいた。
私には、初めて見る光景だった。
こんな場所があるなんて…私はひーを生んでから時代が止まったままだった。
ミサキが『もっと外の世界も見なよ…』と言ってくれた意味がわかった。
私達はカウンターに座り、ユウキの友達のジョウジに挨拶をした‥そして、ユウキのお薦めのマリブミルクを注文した。マリブミルクは飲みやすくてとてもおいしかった!!
ミサキとショウゴはラブラブモードだった。
『ケイのタイプってどんな人?』ユウキに聞かれた。
「浮気しない人、サラ金にお金借りない人、入れ墨入れてない人、キャバクラ行かない人ならなんでもいい!!」と答えた。『ぶはっ!!なんだそれ!!(笑)』ユウキに爆笑されてしまった‥
「ユウキのタイプは?」
『タイプとか特に無いけど好きになった人がタイプかな?」「今は彼女は?」
『いないよ!!半年前に3つ年上の彼女に振られたんだよ…あの時は凄い落ち込んで毎日、ここで飲んだくれてたよ(笑)』「ユウキでも振られたりするんだね…」
『なんだ?それ!?』「いや、ちょっと安心した(笑)」
『ケイって、綺麗だからモテるでしょ?』
「それが…全然!!」『ウソ!?真面目に?俺はケイの事好きだけどな~』
「やめろよ…恥ずかしい…」
『照れてるの?可愛いい~(笑)』
「うっさい!!酔っ払い!!」それからも暫く話し、店を出た。ショウゴが
『これからどうする?特になければミサキと2人になりたいんだけど!』と言った。ミサキは恥ずかしそうにしていたが、
私が「いいよ!!」って言うと、
『ごめんねケイ、ぢゃあ~AM2時に待ち合わせ場所に集合ね!!』とミサキが言い私は「りょーかぃ」と答えた。そして、ミサキとショウゴは2人で行ってしまった‥
それから、私とユウキは外で少し話した。なぜか、ユウキが無言になった‥
『俺、初めてケイに会った時からケイの事が好きなんだけど…』
「私もだよ…」
ユウキと私はキスをした‥優しいキスからお互いを求めるようなキスに変わってた…何度もお互いに舌を絡めながら深いキスでお互いを求めた。『ケイが欲しい…』「私も…」…
そしてホテルへ向かった。
部屋に入り、ユウキがシャワーを浴びた。ユウキは私の隣に座った。『ケイ、俺と付き合ってくれる?』「…ごめん…それは出来ない。私には子供が2人いるの…【princess】の女に取られた男は旦那なの…ユウキの事、好きだけど私には守るべきものがあって…だからね、ユウキに抱かれる事は一晩限りだけど私の一生の宝物にしたいの…ダメかな?」と正直に言った‥
ユウキは
『わかった…俺、小さい頃から母親が居ないんだ!すげー寂しかったからケイの子供には俺みたいな思いしてほしくないからケイを奪い取るような真似は出来ない…だけど、ケイが好きで好きでたまらないんだ!!今夜限りだけど俺もケイに出会えた奇跡を宝物にする!!』と言った‥私は涙が出た‥
涙をシャワーで流しユウキに抱かれた。
今夜限りのこの関係にユウキも私も激しくお互いを求めた。
長い長い、時間、お互いを惜しむように優しく激しく舌を絡めた…ユウキに舌を吸われた…私は心が疼いた。ユウキの首に手を回し舌をユウキの舌に絡めた…
舌を絡めたまま、ユウキの手が胸に触れた‥私は感じていた。ユウキの手は私のバストを揉みしだき、指で乳首をつまんだ!私は絶えきれなくて声をあげた‥あっ…『ケイ、我慢するな!!俺で感じてくれたならもっと声だして‥ケイ、可愛いいよ!愛してる!!』そう言うとユウキの指はもっと私が感じるように乳首をつまんだ‥
あっ…あん…ユウキ、大好き…
ユウキの舌は私の耳を念入りに愛撫じ首筋をなぞられた…私は乳首を愛撫されてる気持ち良さと首筋をなぞられた感触で狂ってしまいそうだった。私は仰向けに寝かされた…ユウキの舌が首筋から私のバストに移った…あっ!!と大きな声をあげてしまった…『ケイ、好きだよ…』とユウキは乳首を甘噛みしては舌で刺激してきた‥もう片方の乳首も指で責められた‥あっあっ…あん…私は、今までセックスをした誰よりもユウキに感じた。ユウキの舌は私の大事な部分に移った…「あっ…ユウキ…だめ!!」…
『ケイ、今夜はケイを全部、俺に頂戴…』とユウキの舌が奥に入ってきた‥あっ‥ユウキは私の一番感じる部分を優しく舐めては舌を入れ私を飲み干していた…ユウキは一番感じる部分を甘噛みした‥
「いやっ…」…っと声がもれてしまった…『ケイ、可愛いいよ…いっぱい感じて…』私達はお互いにお互いの一番大事な部分を愛撫しあう格好になっていた…普通ならこんな恥ずかしい事、嫌なのに、ユウキとは平気だった…ユウキの舌が激しく動いた…「あっ…あっ…ユウキ…!!」私はとうとうイッてしまった…ユウキが私の中に入って来た‥ユウキがゆっくり腰を動かした。私は今まで感じた事のない快感の波を感じた…今までの誰にも感じた事のない波だった…ユウキは深く深く私と繋がるように体位を変え角度を変え私を攻めた…最後は抱き合って『ケイ…愛してるよ…』とユウキは果てた。
こんばんは💝 きのぅ偶然見つけて✨育児の合間に読ませて戴いています😃✨ ナンパスポット・海で話すのとか・イエティ本当自分の若い頃に似てて懐かしくなりました✨ もしかしたら・・・同じ県の方⁉って思ってしまいました(笑) リュウヤ・・同じ子供を持つ母親としては許せません💧 応援しているので、ゆっくり更新よろしくお願いします💕
『ケイ…俺達、付き合う事は出来ないけど、たまに店には飲みに来てよ…せめて、ケイの姿を見れるだけで俺はパワーが出るからさ…』
ユウキの言葉は本当に嬉しかった…が、私はもう二度とユウキに会う事はなかった。
私には子供達が居るから…ユウキの事が好きだから中途半端に会ったりは出来ない…辛いだけだから。私は一瞬でも女に戻れた事、ユウキとの甘い記憶だけで充分過ぎる程幸せだったから…素敵な思い出をありがとう…
それから、私は日常の生活に戻った‥
火曜日の朝…いつものように美容室のゴミ出しをして、大量のタオルをたたみ、コーヒーを落とし、開店の準備をしてから、子供達の保育園の支度をし、ひーとれーたんをリョウヤの実家に迎えに行った。
「おはようございます。子供達の事、ありがとうございました~!!
お陰様でリフレッシュする事が出来ました~」とお母さんにお礼を言った。
『いいえ、どういたしまして~♪ケイちゃんが羽を伸ばせたなら良かったわ~』
「本当にありがとうございました~♪」
『リョウヤが好き勝手やってるんだから、この位、当然よ!』
私は、リョウヤのお父さんとお母さんに、子供達をとても可愛いがって下さる事には心から感謝していた。
「ひーくん、れーたん、おはよー会いたかったよ~!!」と抱きしめ保育園に送った。
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