クマトモ
熊谷 友之(くまがい ともゆき)、
通称"クマトモ"はバカである。
それもただのバカでは無い。
底無しのバカなのだ。
ヤツとは長いつき合いになる。
保育園の年小組(四歳)の時からの幼なじみだ。
今、俺とアイツは小学校五年生。
この物語は、俺がアイツを常日頃から観察した出来事を綴った……何気ない物語。
新しいレスの受付は終了しました
うぃ~…テスト終わりましたよ=3
化学やべぇ~…また一桁だなあれは…
あっ💦いえ、すみません。
こちらの話です。失礼しました。💧
さて!
またいつものように学校も始まりました。今日からはまたいつも通りにいきたいです。
そうそう、話は変わりますが…ジャンプ・スクエアと言う雑誌の二月号を買いまして…
中に、『こち亀』の作者の秋本 治先生が描かれた《時は…》と言う読み切り作品が載っていました。
昭和三十年頃(…だったかな?)の、漫画家の聖地『トキワ荘』が描かれていました。
今の漫画文化を築き上げた大巨匠の漫画家さん達が出ていてかなり魅了されました。
藤子不二雄A先生と、秋本先生の対談も載っていました。
読んでいて、改めて漫画文化に感銘を受けました。
後、ヤッパリ手塚先生は偉大だと思いました。
いや~…素晴らしかった。
さて、……漫画描かないと
>> 203
良くいらっしゃいました師匠✨
はい、漫画描いてますよ😊最近ちょっとサボってますけど…。
近頃は絵の勉強も力を入れてるんですよ。好きな漫画家さんやアニメーターの方やイラストレーターの方の絵を模写しています。後、ファッションの広告に載っていらっしゃるモデルの方などを…。
すみません💦寝てました夕べは…
修学旅行…疲れましたが楽しかったです。北海道は寒かったです😠…スキーをさせてもらいました。
滑ってきましたよ。沢山滑ってきましたよ。
おかげで筋肉痛になりました。
温泉旅行♨…良いですねぇ~☺
僕は、生まれてからこの方温泉に入った記憶がありません。銭湯なら身に覚えがあるんですが…
と、それはさて置き…
小説にどなたも絡みに来られ無いのは、ひょっとしたら皆さん遠慮されてるからではないでしょうか?
照れくさいからかも知れませんし。
この掲示板の方々は、皆さん良い人達なのですが…シャイな方が多いのですよ😊。
小説スレの方に絡みに来られないのは、遠慮されてるからだと思いますよ😊。
師匠の部屋を作るのは良いアイデアだと思います。
続きます➡
>> 204
小説スレの方だと、どうしても書き込みが遠慮勝ちになっちゃうんですよ💦
『作品の進行を妨げるのでは』『他の読者の邪魔になる気がする』『作者に応援レスを書くのは緊張する』などなど…の精神的な《壁》が生じるからです。
(現に一番最後の『作者に応援レス書くのは緊張する』は実際に僕自身も体感しました。GHOSTの初書き込みの時などに。)
ましてや師匠の小説は多くの方が読んでいらっしゃいますから、余計に書き込みの際に緊張してしまうのですよ。
なので専用のスレをたてるのは良い判断では無いかと思います。
そうすれば初書き込みの方も気軽に書けると思いますよ。
後、上記の通り『作品の進行を妨げるのでは』と考えているため近頃書き込みされる方が少ないのかも知れませんね。
とりあえず、今書いている話を完結させるのが今一番適切かと思われます。
また遊びにいきますし、更新されている度食いつくように読ませていただいていますから。
他の読者の皆さんもそうだと思いますよ?
皆さん陰ながら読まれている筈です。
またスレをたてられた真っ先に遊びにいきます。
陰ながら読まれている皆さんの為にも頑張って書いてくださいね。
>> 205
後、確かに最初と比べてGHOSTの作品の風潮が変わってきていますが、それはそれで構わないと思います。
師匠が書きたいように書かれるのは自由だからです。
ただ最低限、読者が居ることだけは忘れないようにする事…。
それだけは絶対に忘れないようにすれば大丈夫です。
師匠を含めこの掲示板内の多くの作家さん達は小説を通じて、多くの方に何らかの『影響』や『キッカケ』を与えています。
趣味で一人で書くのではなく…多くの方に読んで貰うために書いていらっしゃる筈です。
それを強く意識すれば、きっと上手くいきます。大丈夫です、人は皆底知れない力を持ってるんですから。
と、半ば意味不明な事をカッコつけて長々と語りましたが、そういう読者様からの意見も大事に心にしまって下さいね。
僕もリゼリアの方は少し初心に返った方が良いのかも…何か、最近殺人サスペンスみたいになってきてる…😂
さて、今日は何を書きましょう……あっ!
そう言えば昨夜、テレビを観ていてビックリしたことがあります。
『NHKへようこそ!』でお馴染みの小説家・滝本竜彦先生のデビュー作、『ネガティブ・ハッピー・チェーンソー・エッヂ』の実写映画版のCMが流れてました。
あれ…実写映画化したのか…!と、心底驚きましたよ。
確か…僕があの原作本を書店で見かけて購入したのが二年前の今時分…そして読み終わったのが一年前の今時分…読み終わるのに丸々一年近く掛かったのを、今でも鮮明に覚えています。
全然分厚い本では無いのです。確か300ページ程の極普通のライトノベルでした。
中高生向けの、読みやすい作品だったのですが……生憎集中力の全然無い僕は読み終わるのに一年という長い…長い…年月を掛けたのでした。
で、中身ですが…かなり面白い作品なので是非一度…まだ読まれていない方は読んでみて下さい。
僕は表紙の絵柄と、最初の『引き』が上手かったのとに魅かれて購入しました。
映画の方も、機会があれば観てみたいです😊
一月二十日。
今日は朝からお寺に行きました。受験の合格祈願というヤツです。
昼はお好み焼きを食し、二時頃帰ってきてから昨夜録った深夜アニメを見ました。
三時半頃から宿題を済ませつつ漫画を描いて、五時半頃から晩飯。
その後は風呂はいって、今に今に至ります。
さて、今後の予定は……
………小説書こう。
え~と、
せっかくなんで
北海道のお土産……話を!
寒かったですよ。
えぇ。
寒かったです。北海道は。
三泊四日の長旅でした。
まず一日目、早朝六時頃学校集合。
賞味キツかったですよ体力的に。
そこから六時半頃に出発しまして、バスで大阪の空港まで行きました。
確か九時頃に着いた…かな?
そっから一気に話は飛びますが、昼頃には北海道に着いてました。生まれて初めて飛行機に乗りましたよ。と言うか空飛んだのは生まれて初めてでしたよ(いやホント)。
で、ついて早々昼飯ですわ。とりあえずバスで飯屋に行きまして、全員でジンギスカンを頂きました。
クセのある味でしたが、まぁ…別段気にせず頂きました。
その後は事前に予定していたツアー先に分かれて、各自バスでゴー💨でした。
ウチの班は札幌ドームに行きました。
すげぇデカかったです。
良いモノ見れました。
三時頃までツアーを堪能した後、バスで宿泊先のホテルまで行きました。これが遠いホテルでして、三時頃にドームを出発して…ホテルに着いたのは六時頃でした。無論その間ずっと寝てました。
>> 217
はい!
ホテルに着いたときには首が痛くて痛くて…ずっと下向いて寝てたもんですから。
さぁ、ソコからは大体想像はつくでしょう。そう、荷物を部屋に運びましたよ。
まずバスを下車しました。すげぇ綺麗なホテルでビックリしました。
入って直ぐに見たのは、ホテルのフロント等ではなく…ど派手な遊園地のようなメリーゴーランドとイルミネーションの風景でした。
そこから少しばかり歩いていきまして、ホテル内にあるお土産屋さんや飲食屋の前を通過しますと、やっとこさフロントです。
そっからは部屋でダラダラ、六時頃に飯を食いにレストランへ行きました。(貸切)
バイキングでした。
んで、そっからは風呂に入って室長会議に出陣しました。
部屋は四人一部屋の、ちょうど良いくらいの大きさでした。なかなか快適でしたが、バスルームに便器があったのがどうにも落ち着きませんでした。とにかくバスと便器が同じ空間の中に存在していたのが、とにかく耐えられませんでした。(なので最終日はとにかくホッとしました。)
で、夜ですがやはり眠れませんでしたから友人達と喋り込んでいました。
>> 218
翌朝は六時頃起床。朝からバイキングでした。
そっから二日目、三日目とスキー実習でした。言わなくても大体想像はつくでしょう……ええそう。筋肉痛になりました。
何せあんまりにも面白かったもんですから、ついつい調子に乗ってしまいました。お陰様で足が痛いこと痛いこと…😂
思った以上に雪に苦戦しました。雪って大量に降ると凄いんだなぁ~…と実感させられました。
そして何より厄介だったのが、メガネが曇るんですよ。
メガネの上からゴーグルも掛けてたんですがね、何か終い目にはゴーグルまで曇る始末でして、お陰様で視界はサッパリでしたよ。えぇ。
そしてスキーを始めて特に苦戦したのがリフトでした。
高所恐怖症なのに強制的に乗る羽目になってしまいましたよ。
もう、下が見れない……ずっと上を向いてました。
途中、『リフトから飛び降りないで下さい。』みたいな警告看板がありましたが…(飛び降りるか!!バカァ!!)と言うのが正直な心境でした。
さてそんな事を一日中…しかも二日間も続けまして、スキー実習は無事に終了したのでした。
>> 219
三日間とも夜はずっとテレビを見ていました。後、小説読んでました。
『チャーリーとチョコレート工場』や『酔拳2』、後バラエティー番組を見てました。
夕方は『NARUTO~ナルト』の再放送がやってたので見てました。
そんなこんなで別段部屋で騒ぐわけでも無く、夜中は大人しくアニメトークを友人達と交わしつつ…地味に三日間を過ごしたのでした。
ちなみに余談ですが、暖房効き過ぎで夜はなかなか寝られませんでした。
上はTシャツ一枚で十分なくらい暑かったです。6月後半くらい暑かった…
さてさて、そんなこんなで最終日。朝、ホテルを発って…いざ小樽観光!
ついてすぐ、班ごとに分かれて土産を買いに行きました。
ポストカードに目がないもので、あんまり綺麗な風景画が載ってたもんですからついつい何枚か買ってしまいました。
それから班員全員で昼飯です。
回転寿司を食いに行きました。
結構混んでましたが、何とか全員入れました。
さて、新鮮なネタを頂きまして、会計2000円。
『高ぇ~12皿しか食ってないのに…』
と言った心境でした😂
まぁ、美味かったので良しとしましょう。
>> 220
さてさて食後は小樽の街を再び回りまして、
土産を捜しました。とりあえず適当に買い物を済ませまして、ようやく帰る時がきました。
バスで空港まで一気にゴー💨
さらば小樽の街よ👋
そして空港に着きまして、そっからはもう大阪までひとっ飛びですわ。
さらば北海道よ👋
で、七時頃に空港に着きまして…その後はバスで母校へと無事帰還したのでした!
着いたときには既に夜の九時でした。こんな夜遅くに学校に居たのは、一年坊の時…文化祭前夜の準備の時以来ですよ。
あの時は美術部に居たからなぁ~…半年で辞めたけど…😥
さてさて、そんなこんなで…家に帰ってからグッスリ寝たのでしたオシマイ➰。
と、長々と話しましたがこんな感じ…え、お土産😃?…………
…………😃…………
……………あっ、宿題やら無いと💨
今日、友人に『空の境界』の劇場版主題歌を聴かせてもらいました。
CMでちょいと流れてて『カッコイい曲だなぁ~』とは思ってましたが、改めて聴いてみると何だか不思議な曲でした。
…それにしても観たいなぁ~空の境界…
まだ原作も読み終えてないし…読むの遅いからなぁ~俺。
そういえば前、ネットで予告編観ました。
式…かっけぇ~
僕は今まで色々な作品を観てきたが、その中でも特に人物画の影響を強く受けた作品がある。
今 敏監督の、『東京ゴッドファーザーズ』と言う作品である。
ストーリーは、クリスマスの夜に三人のホームレスがたまたまゴミ捨て場に捨てられていた、赤ん坊の親を探すと言うお話。
コミカルでテンポの良いシナリオと、魅力のある登場人物が目をひく作品である。
中でも特に魅力的なのが、この映画の監督を務めた今 敏監督の独特のキャラクターデザイン。
初めて観たとき、あまりの上手さについつい見とれてしまったのを覚えている。
何が凄いって、ボディラインのまぁ…上手いこと!オマケにキッチリと等身大で描かれており、キャラクターの表情などもセリフと良くあっているのである。
コレには絵心の無かった僕も感動した。機会があれば是非観ていただきたい。
絵が上手いだけでなく、ストーリーもかなり面白いので。中身は人間ドラマだが、基本コメディ路線で笑いの間の取り方も実に上手い。
断言しよう。この作品は老若男女問わず、誰でも楽しめます。絶対ハマります。機会があれば観て下さい。アニメ映画です。
良いなぁ…画集。出したいなぁ~…
でもその前に、画集出せるくらい絵が上手くなりたい…
何とかならんかなぁ~…いやまぁ、何とかしようと思えば何とかなるんだろうけど…
あっ…でも、漫画家にならないことには俺の人生上意味は無いわけか…
や…その前に、まずはもうちょい計画的になりたい。頭が良くなればなぁ~…
あ~でも最終的にはやっぱり画集が出したい……
良いなぁ~😫画集😣!!!
🌙神霊幻想記🌙
🐾1🐾
冬の坂道、少女は一人で歩いていた。
此処は町外れの山道。雪が降り…積もり、周りの草木は白い雪の下だ。
少女、神奈(かんな)は黒いコートを羽織り…白い息を吐きながら周りの草木を眺めつつ、長い坂道を歩き登っていた。
アスファルトで固められた道路には車が何台も通ったのか、タイヤの通った跡と…泥で茶色くなった雪が降り積もっていた。
「今年はよく降るな…」
そんな一人言をこぼしながら、神奈は山道を歩き続けた。
暫く歩いていると後ろから自動車の走ってくる音が聞こえてきた。神奈はフと後ろを向くと、一台のタクシーが走ってきた。
『…良いな…車。』
思わずそんな事を考えながら、そのタクシーが長い山道を登って来るのを神奈はジッと眺めていた。
すると、タクシーは神奈が眺めている目の前で急に停車した。
「?」
いきなり目の前に停車したので、何事かと考えていた矢先…タクシーの後部座席の窓が開いた。
「やぁ君。君も上の病院に行くところだろ?」
「あ……はい。」
突然でビックリしたが、男性のその言葉で大体の状況が把握できた。確かに、この坂道の上には私立病院が一件建っているだけだ。
🐾2🐾
「どうだね?一緒に乗っていかないか?」
親切なその男性は神奈にそう声をかけてくれた。ありがたい話だが、生憎持ち合わせが無い…。
「あ…せっかくですが自分は…」
「遠慮する事は無い。寒いだろう?料金なら私が払う。さっ、乗りたまえ。」
親切なその紳士は、再度…神奈にそう声をかけてきた。
神奈が運転席の方にチラリと目をやると、運転手さんもそれに気付いた様子で
「エエよエエよ!どうせこっからそこまでや。嬢ちゃん、乗っていき!料金なんか要らんさかい!」
運転手さんは笑顔でそう答えた。
神奈は安心した様子で
「では御言葉に甘えて。」
と一礼し、車に乗った。
歩きならものの十分は掛かるであろう坂道を、タクシーはものの数分で登っていく。
車内では世間話に花を咲かせながら、お互いの事を話し合う。
「君もお見舞いかい?」
「エエ、母と弟がこちらの病院でお世話になっているもので…」
「そうかそうか。
私も…娘がここに入院していてね、丁度…君くらいの子だ。仕事の合間…こうして見舞いに来てるんだよ。」
二人は自然と打ち解けていった。
話は流暢に進んでいく。
「私は黒田 洋平…建設業を営んでいる。君は…」
🐾3🐾
「私は水無月 神奈(みなづき かんな)、16歳の高校1年です。」
そう言うと黒田と言うその男性は『そうかそうか。』と笑顔で頷いた。
「私の娘も16歳でね、入退院を繰り返してるものだから…学校には通っていないんだが……どうかね?ここは一つ、娘の友達には…なってもらえないだろうか?」
男性は、真剣な眼差しでそう頼み込んできた。そう言われると、断るわけにはいかない。
「…喜んで。」
神奈はニコリと笑みを浮かべながら、そう返した。少し驚いたがこの紳士の頼みとあらば断りはしない。そう思った。
しばらく走りつづけるとタクシーは坂の一番上に着いた。
ソコには、キレイな外装に装飾が点々と施されている私立病院の建物があった。
そこは、庭にもシッカリと手入れされているのが良くわかる位の…雪を被ったキレイな形の庭木が立ち並んでいた。
駐車場も申し分ない広さで、車が何台か止まっている。二人は、一旦駐車場にタクシーを止めてもらい…それから車を降りた。
紳士はタクシー代を払うと『帰りもまた頼むよ。』と告げた。タクシーの運転手さんも『五時にはまた来ますんで。』と言うと、車を走らせ坂を下りていった。
🐾4🐾
走らせる際、運転手さんは笑顔で神奈に手を振ってくれた。神奈も、笑顔で運転手さんに手を振った。
タクシーが去った後、二人は病院へ入っていった。外は風が強く、男性は『早く中に入ろう。』と促した。
病院に入ると互いの行く先の部屋番号を確認した。
「私は703号室に行く予定だが。君は?」
「私は706号室です。」
「何だ、同じ階じゃないか。じゃあ…一緒に行くとするか。」
「そうですね。」
二人は笑いながら、エレベーターに乗り込み三階へと向かった。病院内は外装に劣らない位、清掃が行き届いており…院内の施設も充実したものだった。
三階に着くと、互いの目的場所(病室)の前でひとまず別れる事にした。神奈は『また後ほど。』と一礼を交わした後、706号室に入っていった。
__三十分後、神奈は病室を跡にした。部屋を出てすぐにひとまず溜め息をついて、それから先ほど約束をした病室_703号室に足を運んだ。
『コンコン』
念のため、一度ノックをした後…神奈は『失礼します。』と声をかけ、静かにその病室のドアを開けた。
静かに開くドアの陰から、そっと中の様子が伺える。視界には病室の中の様子が映り込んでくる。
すみません💧
またまた今日も、更新できないかも知れません。
明日…火曜日は小テストの量が尋常じゃない上に、朝の補習まであるもんですから…今夜もまたバリバリ勉強じゃー!!😂
ってなわけで、またまた更新が遅れる今日この頃……あ、でも頑張ったら更新できるかも…。
まぁ、とりあえずそんな訳でして……すみません🙏
運が良ければ…今夜、夜遅くになるでしょうが更新できる筈です。保証はありませんが、そう言うわけで、どうかご勘弁を…💧
🐾5🐾
「やぁ!良く来てくれたね。さぁ、入って入って。」
男性は神奈に室内に入るよう促す。神奈はその室内に一歩、また一歩と足を踏み入れる。中は申し分ない広さで、個室にしてはなかなか待遇の良い設備だ。
更に室内は、こまめに清掃が行き届いており清潔そのものだ。
神奈はその光景に見取れながらも男性と…男性の側、ベッドの上に座っている一人の少女の方に歩み寄っていく。
「紹介するよ、私の娘だ。ほら…名前を言いなさい」
男性はまるで、幼児にでも物を言うかのようにその少女に声を掛ける。
少女は神奈の方を向かず、窓の方に目をやっていた。が…男性が声を掛けると神奈の方に目をやり、しばらくこちらを見据えた後、小さな声で名乗った。
「…黒田…菜恵(なえ)…」
少女は気のせいか、少しばかり不機嫌そうに見える。嫌いな事をイヤイヤやらされる子供のような…そんな様子だ。
神奈は少し、無愛想な相手だと思ったが…しかし男性の娘とは仲良くすると言う約束だったので、こちらも少しだけ無愛想ながらも挨拶を返す事にした。
「水無月…神奈…。以後よろしく。」
微笑を作ってみせるが、菜恵と言うその少女はまるで無関心だ。神奈は少しムッとした。
🐾6🐾
何だか相入れないモノがある。神奈はそう確信した。
男性も何となくそんな気がしたのか、少し気まずそうな顔をしている。
一方、菜恵と言うその少女は…まるでこの場に関心が無いかのように、再び窓の方に顔を反らした。まるで、この場に客人など居ないかのように。
「あ…えーっ…と、だな…。……!」
すると男性は腕時計に目を見やると突然
「時間だ…そろそろ帰るよ。」
と言い出した。
「…!
…もう帰っちゃうの?」
すると突然…先ほどまで顔を反らしていた少女は、父親の方に目を向けた。心なしか少し寂しそうな顔をしている。
無論神奈は少し驚いた。先ほどまでのツンケンしたイメージとは程遠い、その少女の…どこか子供のような表情…意思表示。
そんな少女の"人間らしさ"を帯びた様子を、初めて目にしたからだ。
「ああ、だがまた来るよ。もうしばらくはこっちの方に滞在する予定だから、明日にでもまた…時間を空けて見舞いに来るよ。それまで、安静にしているんだよ?」
少女に優しく言い聞かせるかのように、男性は笑顔を彼女に向けた。少女も笑顔で返事をした。
「うん。また明日ね。」
少女の笑った顔…コレも今日初めて見る顔だ。
🐾7🐾
「さて、…君はどうするかねこの後…?もう帰る予定かね?」
男性は続けて神奈の方に顔を向けそう尋ねた。神奈は、質問を受けすぐにこう答えた。
「帰りは迎えが来る予定です。恐らく…三十分過ぎくらいに。なので今日は、もうしばらくこの部屋に居るつもりです。」
少女のその言葉に、男性は勿論の事、何よりもベッドの上で先程まで冷めていた少女は…かなり驚いた。一体何を言い出すのか…そう思ったのだ。現に、今の状況でもかなり気まずい状態だ。にも関わらず目の前の少女はまるでケロッとした様子で簡易にそう答えたのだ。
二人は常軌を逸した神奈の思考に驚いていた。
しかし意外な返答に驚いた反面、男性は嬉しそうに『そうか。』と微笑んで見せた。
一方少女はまだ驚いた様子で先程までの冷たい表情とは一転して、目の前の出来事にただ呆然とした様子だった。恐らく、まだ頭の中では状況に応じられ無いため…どうあれば良いのか模索している状態なのだろう。それが証拠に『…え?』と、軽く気の抜けた返事を漏らした。
表情も、目を丸くしている。
その後…軽く会釈を交わし、男性は病室から去っていった。
🐾8🐾
男性が部屋から出る頃には、ベッドの上の少女は思考が安定したのか…また最初に見た表情に戻っていた。ただ心なしか、男性が部屋を去る際…少女は微かに『何とかしてくれ』と目で訴えかけていた。しかし男性に、その彼女の心の声が届くことは無かった。と言うか、気付いてさえ貰えなかった。
そしてその後…彼女達の間には"静寂"と共に、深い"溝"が形成されようとしていた。まるで冷戦下の某国と某国の間に生まれた"溝"のように、二人の少女達の間にも『気まずさ』と言う名の"溝"が形成されようとしていたのだ。
「…」
「…」
しばらく二人は、静まり返った室内で…先程、男性…菜恵と言うその少女の父親が出て行ったドアを、静かにじっと眺めていた。
ひょっとしたら、そのドアを開けて先程までこの病室内に居た男性がまた戻ってきて、この張りつめた空気を和らげてくれるのでは無いか。そんな淡い期待を二人はしていたのだが、やはり男性が戻って来ることは無かった。
「…」
自業自得は言え、やはり気まずく感じずには居られない神奈。しばらく二人で黙り込んで、このまま刻一刻と時間が過ぎ…ついには帰る時間を迎えてしまう…そんな事を考えていた。
🐾9🐾
すると、そんな空気にウンザリしたのか目の前の少女が突然こう尋ねた。
「ねぇ…アナタ、何で残ったの?」
「!」
意表を突かれたかの様に神奈はハッとした。と同時に、張りつめた空気が和らいだ事に気づくと…心の中で安堵した。
「…どうなの?」
少女は少しばかり、いらついた様子で改まって尋ねてきた。神奈はすぐさま状況を理解した。
「あ……いや、頼まれたから…」
「それって、私のお父さんにって…事よね。」
「………そう…だ。」
しばらく言葉に詰まったが、偽証はこの少女には通用しないと神奈は確信していた。別段、根拠があるわけではなかったのだが、目の前の少女からは…只ならぬ視線を感じていたのだ。そしてその視線からは、どんな心の奥底でも平気で見透すかのような…そんな重圧を感じ取っていたのだ。
「…そ。なら早く帰ったら?
ここに居たって退屈なだけだから。
それに私、別にアナタとなんか友達になりたいと思わないし。」
刺々しい言葉が彼女の口から飛び出す。菜恵と言うその少女は顔は反らしたまま…相変わらず無関心な様子で、冷淡にそう口にした。
少女がそう言うと、神奈はしばらく無表情のままでその場に立ち尽くした。
🐾10🐾
しばらく黙って立ち尽くしていたわけだが…かと言って別段それ以上、神奈はコレといった素振りを見せる様子もなく、むしろ不思議そうに少女の方を眺めていた。しばらくの間。
「…」
それからどの位か時間が過ぎた。とは言ったものの、別段…五分・十分と言うわけでもない。
ほんの二・三分の事だ。しかしこの空気で二・三分と言うのは長い。
精神的には三・四十分位の長さに感じられるのだ。そんな中で、このツンケンした少女がこの空気に耐えられるわけもなく…案の定再び爆発したのだった。
「…ねぇ!何よ!?何か言いたいことでもあんの!?
言いなさいよ!!言えば!?
さっきからボォ~っと突っ立ってさ、黙り込んだと思ったら今度はこっちの方ばっかりジロジロジロジロ見てきてさ!?
なんなのよさっきから!?
…何か言いなさいよ!!」
流石に突然の彼女の憤慨に神奈は戸惑った、が…しかし、混乱しながらも相変わらず冷静に対応するのだった。
「いや…話そうとは思ったのだが、其方(そちら)があんまり外ばかり眺めているモノだから邪魔をしては悪いかと思って、こうして立っていたのだが…。」
「何それ!?じゃあ何…私のせいって言いたいの!?」
🐾11🐾
「私がアナタを無視して窓の外ばっかり見てたからこんな空気になったって…そう言いたいの!?」
段々理性という抑制原理が機能しなくなってきたかの様に、少女・菜恵は凄い勢いでマシンガントークの如く彼女の怒りを、苛立ちを神奈に浴びせてきた。
「いや……そうは言っていない。私は只…」
「言ったじゃ無い!?遠回しに言ったじゃ無い!!」
少女は相も変わらずブチ切れていた。そして神奈はこの状況にどう対処して良いのか分からず、只々タジタジとするばかりだった。
「…まぁ待て、話を聞いてくれ?」
「あん!!!?何!?まだ何か文句でもあんの!?」
既に最初部屋に入った時に見た少女の印象はなく、目の前には只凶暴で気の荒い少女が座っていた。神奈は、そんな彼女に戸惑ったがその反面、少し安心していた。
「いや、そうじゃ無いんだ…。
実は…私も、どう接して良いか分からなかったんだ。
話し掛けようにも口下手なもので…」
神奈が其処まで言うと、今の今までひきつっていた少女の表情が少し和らいだ。
「成り行きであんな約束をしてしまったが、実は未だに友人というモノを…どう作って良いか分からなくてな。💦」
🐾12🐾
そこまで言うと、少女はすぐさま追い討ちを掛けるかのように…更に罵声を浴びせてくる。
「…じゃあ…じゃあ帰れば良いじゃない!そんな無理してもらわなくて結構だわ!!出てって!!!」
少女はそれだけ言うと、再び窓の方に顔を反らした。
神奈は言葉の選択を誤ったな…と思った。そしてこの場の空気を察し…
「分かった、今日はもう帰る。」
とだけ言い残し、部屋の入り口の方に向かった。部屋を出る一歩手前、振り向くと…ココからでは壁に隠れて少女の姿が見えない事が確認出来た。
しかし声は余裕で届く。神奈は少しだけ声を張り上げこう言い残した。
「…明日もまた来るよ。」
すると少女から直ぐに返答が来た。
「来なくて良いわよ!どうせ、父の頼みなら…」
「…いや…コレは私自身の意志なんだが。」
少女からの返事は"無言"だった。がしかし、神奈は直感的にだが…少女が壁向こうからこちらに顔を向けているような…そんな気がした。
「…私は確かに、貴君と友達になってくれとは頼まれた。
しかし毎日会いに行ってくれとは頼まれていない。コレは私自身の独断だ。」
其処まで言うと、神奈は静かに病室のドアを開いた。少女は相変わらず無言だった。
🐾13🐾
「さて、そろそろ迎えに来る時間だな…。」
神奈はそう漏らすと廊下を歩いていく。と、突然その時隣の病室のドアが開く。中から現れたのは看護婦さんと、もう一人…幼い少年だった。
年は五歳か六歳くらいの小柄な男の子だ。看護婦さんに手を引かれて、大人しく部屋から歩いて出てくる。
「お帰りですか?」
「…!」
神奈が少年の方を見ていると、看護婦さんが突然声を掛けてきた。
「あ…はい。そうです。」
神奈はすぐさま笑顔でそう返す。看護婦さんはまた『そうですか。』と返事をした。それから両者は軽くお辞儀をしてその場を去ろうとした時、その際傍らの少年が手を振ってくれた。
純粋な笑みを浮かべながら手を振ってくる少年に、神奈も看護婦さんも自然に微笑み、神奈も手を振り返した。
それから少年と看護婦さんとは別れて、神奈は廊下の突き当たりまで歩いていく。とその時だった、突然神奈は表情を硬くして後ろを振り向く。
「……!」
神奈の目線の先には、向こうの廊下の突き当たり近くに少年と看護婦さんが並んでいた。それ以外、何も映っては居ない。
『……今確かに気配が…』
しばらく神奈はその場にジッと、立ち尽くした。
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つぶやき7レス 105HIT トーク好きさん
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若い世代はどうやって本を購入してますか?3レス 110HIT 常連さん 年性必
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一生独身、つらい。でも頑張りたい15レス 290HIT 匿名さん
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自民党というライオン 🦁 🐕 ͗ ͗11レス 171HIT やじ馬さん
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不登校の中学生です8レス 221HIT 相談したいさん
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つぶやき
身に覚えのない書き込みがされており、大変心外です。 誤解を招くような…(トーク好きさん0)
7レス 105HIT トーク好きさん -
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一生独身、つらい。でも頑張りたい
今のご自分の気持ちを少しでも楽にできることを考えましょう 恨む気…(匿名さん15)
15レス 290HIT 匿名さん -
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若い世代はどうやって本を購入してますか?
Amazon、駿河屋が基本で値段によってはメルカリなどを使ってますわね…(第三臓器)
3レス 110HIT 常連さん 年性必 -
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自民党というライオン 🦁 🐕 ͗ ͗
>虎胃安堵鰓 ウケた 😂🤣 100点 進呈する‼️(やじ馬さん0)
11レス 171HIT やじ馬さん -
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不登校の中学生です
掲示板は、全ての人に返事をしなくても、興味のある人だけでも良いと思いま…(通りすがりさん8)
8レス 221HIT 相談したいさん
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