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No.110 20/08/12 15:40
匿名さん0
あ+あ-

「もしかして、健君のお父さん?」

声に出してしまうと泣いてしまいそうで、うんうんと頷いた。


渇ききった口の中をスッキリさせたくてお茶を一口飲んだ。


「え?でも健君の事知らないんだよね?もしかしてしおりさんに会いに?」


お茶を一口飲んで少しは落ち着きを取り戻した。

首を左右に振り
「違うと思うわ。私に今更用事なんて...だってあの人には....」

「別の女性とその間に出来た子供がいるんだっけ?」


「そうなの。だから、私は....」

「ここで独り産んだんたよね。妊娠も告げずに、ね」


頭がモヤモヤしはじめた。
何故今更?
ここから逃げなくちゃ。
でも今度は何処に?

私1人ならなんとでも出来るけど今は健がいる。


「でも何故今更来たのかしらね?何か思い当たる事はないの?」

首を横に振った。


「あの.....」

「ん?なに?」

「まだ言ってない事が....」

「言ってみて」

「健の父親は...澤乃井健太郎なの」

「澤乃井健太郎?....どっかで聞いた名前だなー」


「優子さん、ごめんなさい。健に聞こえちゃう」

「あー、ごめんごめん....ん?待って!....もしかしてあの?」

しおりは頷いた。

「まじかー!有名人かー、だから。成る程ねーしおりさんから聞いてた話も理解出来たわ」


腕を組み椅子に仰け反った。

「でもさ、しおりさんが本妻さんでしょ?なんで逃げたのよ?そんな奴ら追い出せば良かったじゃない」


優子は続けた。

「もう少し詳しく話してくれない?私も何が何やらでさ。分からないと相談にものれないしアドバイス出来ないよ」


しおりは今までの経緯を話した。




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