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No.111 20/08/13 16:38
匿名さん0
あ+あ-


しおりは今までの経緯を、思い出せる限り話は出来たと思った。


「しかし聞けば聞くほど酷い男だねぇ!....私には理解出来ないよ」

「そう思うのが普通ですよね」
しおりは目線を落とした。

「芸能人だからって、好き勝手してもいいのか?その女の子だって被害者みたいなもんじゃない。その、澤乃井健太郎だっけ?その人の子供さえ産んでくれる人なら誰でもいい、みたいな!あー感じ悪いっ!」

反論は出来なかった。

優子さんはボソボソと
(あとで映画をレンタルして女の顔を拝んでやる!)
と、息巻いていた。


実際健が出来てみると、健太郎の子供を欲しがった気持ちも分からなくはなかった。

まぁ、健太郎の場合は自分の子は道具、子供の話を共演者としてみたい的な、あくまで自己都合。

そして三奈は結婚は望んではいないと言っていたっけ。


優子さんに説明した後、振り返ってまた考えてみると、悔しさより、情けないと思えた。

そうよね、私には追い出す事も出来たかも。
逃げる必要もなかったのかも。

三奈と旅行に出掛けた健太郎を家で待っていれば良かったのかしらね。

実際、健から父親を奪ってしまった。

健に心から謝る日
父親の日

保育園では健は園長先生の似顔絵を書いている。


健も三歳になったことだし、そのうちどうして僕にはお父さんがいないの?と、聞いてくるかしらね。

健太郎と三奈と二人の子供から逃げた情けない私。

テレビを観ている健の小さな背中を眺めた。



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