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神社仏閣巡り珍道中・改

No.38 20/04/06 03:56
旅人さん0
あ+あ-

高縄の摩崖仏は、古びた作業所兼物置の裏手に、唐突にある【聖域】、でありました。
正確に言えば、古い使われているかどうかもわからない作業所兼物置と、新しさを感じる手入れの行き届いた民家との間にある空間、であります。
それがまた、不思議なくらい違和感なく存在しています。古びた建物の裏手であることも、民家の庭に段差こそあれ地続きのように存在していることも、一切不自然なく、それでいて確実に凜とひきしまった気の充ちた聖域なのであります。
境内というには狭い空間でありますが、穏やかで、現実からかけ離れたような尊い土地であると感じる空間であります。
幹のほとんどが割れて裂けている、枯れてしまっていてもおかしくないほど傷んでしまった梅(?)の古木に、枯れたばかりの花が残り、若い枝が伸びています。養生したようなあとなどは一切ありません。その土地の大地と、気と、┉ 神さまと仏さまのお力で、その木がまるで微笑むように咲き、新たな枝を伸ばした、と。
また、そんな風にしか思えないのです。
そろそろ散り始めている桜の木が一本ありました。摩崖仏さまの前に、枝を一本伸ばして御仏にお楽しみいただいているような、そんな風に思えてしまう枝ぶりでありました。

こちらの摩崖仏さまは、三尊すべてのお姿が拝することができました。岩肌に小さく浮き彫りされた弥陀三尊さまで、やはり鎌倉時代のものであると言われているようです。長い年月を経ているため、やはり三尊おられるのが確認できるくらいではあります。

人の手で彫られたお姿が薄れようと、ここは、尊い神さま仏さまの地であると、そこに一歩足を踏み入れるだけで感じる空間であります。尊い土地でありますが、足を踏み入れることを御許しくださり、受けとめてくださるような、温かでやわらかなにかに包んでいただいているような、居心地のよいところでありました。

そこにいたるまでの景色もまた、美しい、日本の源風景、といった感じの、大きな沼に鳥が遊び、桜が花びらを浮かべる長閑な里の風景でありました。ぜひまた、訪れたいと、思うところでありました。

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