注目の話題
友人に裏切られ、どう対応して良いのか分かりません。
わたしが悪いですか?
昭和生まれ、集まれー!死語、何が浮かぶ?

続・ブルームーンストーン

No.35 18/11/12 12:49
自由人
あ+あ-

「事故渋滞でもあったの?
相当遅かったね。」

今頃、地区内を車で移動しているであろう大ちゃんも巻き込まれているかもしれないと不安になった私は大川君にそう聞くと、

「いえ、そこまでの渋滞じゃなかったんですけど、何せ地区の店舗巡りだから時間がかかってしまって…」

と、大川君がおかしな事を言う。

えっ?

「もしかして、大川君が店舗移動の商品を持って来てくれたの?」

「はい。家を出る前に店長から電話がかかってきました。
商品は倉庫に置いてあります。」

そういえば大川君も車通勤だった。

と、すると大ちゃんは一体どこに?

大ちゃんはお昼を過ぎても戻って来ない。

携帯にかけてみたが着信に気づかないのか、運転中だからなのか、出ない。

「店長、どうしたんですかね?」

大川君が少し不安そうに聞いてくる。

「もしかしたら地区外の店舗にも商品をもらえる様に頼みに行ってくれてるのかも…
とにかく先にお昼休憩に行ってて。」

「え?でも田村さんは休憩まだですよね?」

「うん、私はいいから休憩とってきて。」

休憩に行ってもとてもじゃないがご飯など喉を通らない。

「おはようございます!」

そのうち夕方からのバイトの子達が続々とやってきた。

もうこんな時間!?

慌てて事務所で簡単な夕礼をする。

「店長は外出中ですので、もう少しすれば戻って来られると思…」

「あ~っ!!疲れたっ!!
お客さんに電話して!!」

突然、外で大声が聞こえたかと思うと事務所のドアが勢い良く開いた。

「あっ!うわっ!ビックリしたっ!」

驚く私に、

「早く平田様に電話っ!」

大ちゃんが私に移動商品の受け渡し伝票を押し付けながら急かす。

数枚ある伝票には平田様にお渡し予定の商品名と受け入れ個数が記載されていた。

5…5…4…3…2…1…

6枚の伝票の合計は20個。

20個!?

「早く電話っ!!」

大ちゃんの厳しい声に私は飛びつく様に電話の受話器を取った。

35レス目(290レス中)

新しいレスの受付は終了しました

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧