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🔥理沙の夫婦生活奮闘記😤パート2️⃣😸ニャ~ン
子供いるから無職になって生活保護

続・ブルームーンストーン

No.133 19/06/27 20:03
自由人
あ+あ-

「何か食べにでも行くか?」

日が落ちて明かりがきらめき華やかな雰囲気の夜の街を歩きながら、大ちゃんがそう問いかけてきた。

表彰式の後の立食パーティーでは、普段なかなか関わることのない他地区との交流、本社の方への挨拶などでほとんど飲み食いする事も出来ないままにパーティーが終了してしまった。

「そうだね、じゃあ行ってみたいお店があるんだけどいい?」

「いいよ。それよりもそんな高いヒール履いてて大丈夫か?
今日は結構歩いたし。」

大ちゃんが優しく気遣いをみせてくれる。


ずっとそうだよね。

何を食べるとか何処に行きたいとか、いつも私の意見を優先だよね。

それはつきあっている時も別れてしまった今も変わらない。

変わらないと言えば、
みんなの前や仕事関係の関わりの時には、私を貶したりぞんざいな扱いをするのに、プライベートで2人きりの時はこうやって、同じ人間か?と思うくらい優しいよね。

いつも変わらない私からしたら理解出来ないんだけど…
でもこの優しさがとても心地よい。

「うん、ここから歩いて10分くらいのビルにあるから何とか頑張れる。
ただ…ちょっと足が痛くて…
少しゆっくり歩いてくれるとありがたいかな。」

「そうか。」

私の言葉に大ちゃんは私に合わせ歩くペースをぐっと落としてくれた。

「これくらいでいい?」

「うん、あの、軽く腕につかまっていい?少しグラグラするから。」

「好きなだけどうぞ。」

「うん…」

腕につかまっていい?と聞いてはみたものの、恥ずかしさが急に出てきた私はそっと大ちゃんの服の袖をつまんだ。

「んっ?それでいいの?大丈夫?」

大ちゃんが優しく笑う。

「あ、うん…」

「そっか。」

ちょっと恥ずかしくて下を向いていた私の頭を大ちゃんは軽くポンポンとして、

「ミューズの行きたい店ってどんな店?」

と、優しく聞いてきた。

「インドネシア料理のお店なんだ。
バリをイメージした内装がかなりオシャレらしくて、もちろんお料理も美味しいらしい。」

「誰に聞いたの?」

「えっ?えと…グルメ…本…」

「へえ。なら期待出来そう楽しみ。」

大ちゃんが本当に嬉しそうに笑う。

「インドネシア料理って大丈夫?
私も初めてだけど…」

「ミューズが行きたい店だろ?
俺は何でも大丈夫だから。」

大ちゃんは力強くそう言うと笑った。

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