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沙耶香の女装官能小説2(女王様と作家編)

No.21 17/12/11 05:24
作家
あ+あ-

麗奈は鮭弁当、私はハンバーグ弁当。
ワンコインで少々小振りだが女性向けに栄養を考えられ適度に身体によさそう。
いただきますと手を合わせ口にすると手作りらしい味が口内に伝わる。
「おいしい」
「よかった。それより美如月とはうまくいった?」
「……去年の夏に面識あったのに失敗しちゃった。それになにかむちゃぶりされそうだ」
やっぱりと彼女は箸を置いて見つめた。
「仕事ができない子ではないけどモデルにむちゃな要求したり美を……追求してるかはわからないけど」
「私ならだいじょうぶですって。麗奈さんは自分の仕事してください」
「信じたいけど」
「信じてください」
気休めにしかならないが撮影は早くても来月下旬から六月。不安がよぎらないといえば嘘になるが美如月なる彼女がどんなむちゃぶりをするかは予測できない。
「沙耶香」
「なんですか」
「たぶんまだ理解してないと思うけどこの女装の……雑誌の業界はこわいと思うの。私はあなたがつぶされないか心配」
さらに不安を重ねるような言葉にちいさく冷たい春風が流れた。とはいえ業界に身を置いているのだ。
「……麗奈さんの側を離れないようにします」
なぜこんなことを言ったのかその時はわからない。食べながら今後の小説についての構想や私生活について語ったが食べ終わり弁当箱をゴミ箱に捨てた後に彼女は言った。
「早紀につまみ食いされたでしょう」
「な、なんのこと」
「見てたの。早紀とあなたがトイレから入るの」
「すみません……」
「謝らなくていいのに。ちょっとしたイタズラよ」
クスッと麗奈は笑う。だけど私は以前に彼女の過去に触れたこともあり早紀との関係を今後続けていいか悩むところ。
「これからどうするの」
「フィットネスクラブに寄って下着を受付にでも預けるつもりです」
「もらっちゃえばいいのに」
「そうしたいけど下着ドロに思われるのはいやですから」
ちらっと下着をバッグから見せると麗奈が複雑そうな表情を見せていた。他の女性の下着を持つことへの感情だろうか。
「お仕事頑張ってください。夕食つくってますから」
「沙耶香もあまり根を詰めないでね」
この時はあんなことになるなんて互いに思っていなかったが罠はすでに近づいていたのだった。

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