注目の話題
距離を置くことになりました。
世の中子持ちが偉い?
喧嘩と暴力が好きだった元ヤンキーの末路を教えて

太っていてごめんなさい

No.44 16/03/04 17:03
天照 ( BBiWnb )
あ+あ-

ミカの結婚式の次の日の朝、俺は体重計に乗って目を疑っていた
昨日あんなに食べたのに体重が増えていなかった、俺は助かったのに腑に落ちなかった
今日はいつもより早く起きた、今日から更に歩く時間を増やすのだ
1時間半を時速7kmでぎりぎり歩いた、少しだけ走ってみたが500mも走れなかった
酸欠状態でふくらはぎもパンパンだ
部屋に戻るとほそみが朝ごはんを作っていた、シャワーを浴びながら最近の俺が美味しそうにごはん食べて無かったのかな?と考えた、ダイエットを始める前より今はとにかく何でも美味い、毎日が沢庵和尚にたくあんとごはん喰わされた金持ち状態なのだが
風呂からあがるとほそみはシチューを食べていた、珍しいなと思って見ていると
「冷え性だと赤ちゃん出来にくくなるんだって」
「そうなんだ、今月も来た?」
「うん、でもこればっかりはねぇ」
ほそみと子作りを始めて4ヶ月、未だに朗報は届かない、俺は思い当たる節があった
自分のへその右下にある手術痕が気になっていた、6歳の頃手術したのだが何の病気だったか病院名も分からない、俺は両親の離婚後に12で祖母に養子に出され4年前の祖母の葬儀で母親に会ったきりだ、両親共に新しい家庭を持ち子供がいる事も知っている
しかし聞くしかない、恨んだりした事もあったが今はそんな感情は無いし他人だと思っている
夜、電話してみるか
そういえばお義母さんから誤字だらけの返信メール来てたな、ほそみに言っておかなきゃ
「今日、仕事終わってお義母さんに会いに行くから」
「また?お義母さん何て?」
「いや、俺が呼んだ、ほそみも一緒に行く」
少し間が空く
「分かった、あの人いないでしょうね?」
俺も20年後はあの人扱いなのかな
「いないよ、約束する」
「居たらペアルックだからね」
ほそみは何故かペアルックに相当な憧れがある、俺が恥ずかしくて無理だから実現しない
「よし!ご飯2杯たべようかな!」
そう言って俺は茶碗半分のご飯をこっそりよそってほそみに見えないように食べる
「うん、食べた方がいいよ」
そう言うとほそみはうれしそうに笑った


44レス目(95レス中)
このスレに返信する

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧