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No.329 15/03/23 18:57
匿名さん
あ+あ-

≫328

『古事記』の共生の思想

一つは古事記であります。二年前に奈良では『古事記』撰録千三百年記念事業が行われました。この日本最古の神話には、西洋の神話にうたわれる「創造=つくる」とは真っ向から対立する思想である「なる=成る」という思想が記されています。

生まれ、変化し、実(み)に成る。これをすべて「なる」として、日本人は考えていました。外から手を加えて何かを「つくる」のではありません。

西洋の創造神は、超越して外からこの世界に手を加えて万物を創り、「さあ人間よ、万物を支配せよ」と言いました。これに対し日本の「なる」という思想は、人間が自然の支配者とはならず、人間も大きな自然の一部として、「なる」のサイクルに組み込まれた存在であると考えます。

日本神話では、すでに天地(あめつち)があるところに神々が現れます。日本政治思想史の学者・丸山眞男は、このことを「つぎつぎになりゆくいきほひ」という言葉で表現しました。すなわち「無窮(むきゅう)の連続性」です。
命の一つひとつは、はかなく消えていくのかもしれません。しかし、それが「次々に」、連続性をもって、永遠につながっていく。その連続性を保つ「いきほい」こそまさに「徳」を表す言葉だと考えたのです。

燃えたぎるような「生命力」や母性に象徴される「生む力」……自らの存在の奥底から湧き上がってくるこの「生成のエネルギー」をみなぎらせることこそが、日本人にとっての徳である。日本人は本来、活力に満ちた民族だということを改めて感じます。

このように『古事記』の中には、日本古来の「生きる力=いきほい」の力強い思想が息づいています。混迷する現代を生きる我々に求められているのは、自らの身体の奥底から湧き上がる、この「いきほい」の力を自覚し、一人一人が自らの「生む力」を取り戻すことではないでしょうか。千三百年を経た今、『古事記』は古びるどころか、現代に対する重要なメッセージを投げかけています。

続きます

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