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葛藤

No.75 13/10/05 01:50
匿名0
あ+あ-

≫74





「いた!…なにやってんだよ…」







「…ごめん…」





「…ったく。…大丈夫か?」





「…うん」




「とにかく少し涼め。どっか入ろう」





結局、タクシーに乗って、いつもの居酒屋に入った。




「喉カラカラだよ!まったく手が掛かる奴だ!」




「ごめん」





「今日、凛…帰ってきた時からずっと具合悪い顔してたから気にはなってたんだ。青白い顔してたから」




「私の顔なんて見たんだ?
気にもしてないと思ってた」
可愛くない私。




「ちゃんと毎日見てる。
凛が思ってるよりずっと、ちゃんと気にしてるんだ、毎日」




「…今日、無理だ!って言ったじゃない。
帰らなくちゃダメじゃん」
まだ素直になれない私。




「泊まる。今日は凛といる」




…。





「お見通しだ!全部お見通し。
凛が元気がないのも着替えすらしてないのも
誰とも話してないのも全部お見通し。
そういう時の凛は必ず無茶するんだ
全部分かってんだ!」





私だって本当は
渡したかったプレゼント…こっそりちゃんと鞄の中に入ってるよ…。
でも、まだ素直になれない。




「凛…」
織田さんが悲しそうに私の顔を覗き込む。




私は目をそらす。




「凛…」
もう一度、織田さんが私を呼ぶ。




「あ…私、○○退会したから安心して
もう迷惑かけないから」
本当に嫌みな女。可愛くない。




「なんでそうやっていつも極端なんだ?
普段、ほんの少し気をつければ済む話なのに」





ほんの少し?
毎日、心が折れそうになるくらい我慢してるよ…?気をつけてるよ?
 



この言葉は飲み込んだ。
もう喧嘩はしたくなかった。
私は黙っていた。




「帰りな。
私のせいでバレたんでしょ?ごめんね…」




逢えた事が嬉しいのかさえ自分自身分からなかった。




「記念日は会うって約束だっただろ?
今日は凛といるんだ!」




「逢えないって言ったじゃない!
何も分かってないって言ったじゃない!」
悔しくて泣いた。
一度、泣き始めたら私の涙は終わりを知らない。
場所がたとえ居酒屋であろうと一度出始めると止まらなくなる。





「ショックだったんだ。
見られて自滅パターンで終わるなんて嫌だった。でも何とか誤魔化したから。
もう大丈夫だから…凛…もう泣くな…」




バレるのが怖いだけなのか
私を失うのが嫌なのか、わからない。
もうわからない。
織田さんの考えてることがわからない。



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