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妄想のお話☆

No.65 14/01/08 11:06
swan2 ( mE25nb )
あ+あ-

「まお…好きだ、好きなんだよ…」
ギイの唇が俺の唇に重なる。

まお?僕はタクミだよね?
これは撮影?

もう、そんなことはどうでもよかった。
ただ、目の前にある温かい体温を離したくない…


「ごめん、ごめんな、まお…」謝りながら遠のく温かい身体に不安になった。
「謝らないで、いかないで、好きだから、大ちゃん…」





ここは?横を見ると目を閉じるタッキーさんのかっこいい横顔がある。

そうか、さっきのは夢なんだ。
自分の頬に触れると涙が流れていた。

涙を拭って携帯電話の画面を見ると、もう始発が出ている時間だった。
大ちゃんからのメールは、ない。

タッキーさんを起こさないように静かに着替えて、借りたジャージと布団を畳むと、タッキーさんに声をかけて家を出た。


まだ時間が早いから人もまばらだ。

大ちゃんは彼女とどんな夜を過ごしたんだろうか?
そんな事を考えていると、彼女からメールが入った。
“昨日は、怒っちゃってごめん。会いたかったから…仕事の付き合いだし、仕方ないの分かってるよ。ごめんなさい。怒ってる?”

怒ってもいなかったし、忘れてた。
こっちこそ、ごめんって感じだ。
“怒ってないよ。”とメールを返した。

こんな早くにメールがくるなんて、多分彼女は朝まで合コンだったんだろう。

俺も同罪だ。

彼女を責められない。昨日の事は見なかった事にしようと思った。

昨日帰ると言ったのに帰ってない家に連絡をした。
電話をするとお母さんが出る。
連絡くらい入れなさいと怒られた。

お母さんの声を聞いたら、昨日の出来事がうしろめたくて今日は顔を合わせたくない気分になった。

いつも座れない電車もすいていて座る事が出来た。
電車に揺られながら目を閉じると大ちゃんの香水の香りと伏目がちな瞳に脳内が支配される。

慌てて目を開けると、最寄りの駅だった。

家に着くと、ただいま、と声をかけてお風呂に直行した。
家族に顔を合わせたくない。
と思った所で足元に体温を感じた。
ロクだ。「にゃぉ」という鳴き声を出して足にまとわりついてくる。
「お前は特別だよ。シャワー行くから待ってて。」
と声をかけた。

ロクに触れて何処か張りつめた気持ちが少しだけ緩んだ。
ロクがいてくれてよかった。




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