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私の歴代彼氏

No.273 12/10/08 04:55
えり ( 20代 ♀ UFyAnb )
あ+あ-

ヒロさんの顔が歪む。

私から離れ、玄関先に行き座ってタバコを吸いだした。

ヒロさんは難しい話しや、イラつく話しの時は決まってタバコを吸いながら話すのが癖だ。

「だからなんだよ?今さら。」

ヒロさんの口調がキツい。

「今さらだろ?今まで一切何もしてこなかったのはどっはちだよ!」

キレてる。

私は確信した…。電話の相手は前の奥さんだ。

胸騒ぎはこれだ。

私たちは結婚式の招待状を発送したばかりだった。

きっと、共通の知り合いが教えたのだろう。ヒロさんの番号も一緒に。

私はベッドに入り、耳をすまして聞いていた。

ヒロさんの言葉で、どんな会話か分かる。

「お前なぁ。俺が、どんなに連絡しても全て拒否したのはどっちだ?今さら、そんな言われても何もならないぞ。遅いんだよ。」

「はぁ?お前だって彼氏いるだろ。一緒だよ。何が違うんだよ。」

「忘れてないよ。思ってたよ!忘れるわけないだろ!あほか!!」

もう…聞きたくないかも…。

私は涙が溢れていた。

忘れてない…。ヒロさんの言葉。

きっと、子供の事だろう。

そりゃ忘れるわけないよ。自分の子供だもん。

ズルい…。

子供の話しを出すなんて…。

私は、まだ少ししか膨らんでいないお腹を触った。

まだ妊娠5ヶ月のお腹。もし…生まれる事ができなかったら…産む事ができなかったら…ヒロさんは私を選んでくれるのだろうか…。

誰よりも私を愛してくれるのだろうか。

私はまだ自信がない。ヒロさんに愛されてる自信がないんだ…。泣けてくる。

結婚したのに…情けない。

すると、ヒロさんが携帯をふさぎながら私に話しかけてきた。

「えりちゃん。ごめん。ちょっと外で話してくるよ。」

私は泣いていた。

「嫌だ。横で話して…何処にも行かないで…。」

小さな声で私は言った。

「大丈夫だから。すぐそこの外に出るだけだから。」

ヒロさんが取られる気がした。

聞きたくないけど、ヒロさんに出てほしくなかった。

だけど、気を使ったのだろう。

ヒロさんは携帯を片手に出ていった。

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