…君色…

No.130 08/08/31 22:25
ゆこ ( ♀ NzEGh )
あ+あ-

≫129

病院を変わっても 毎日 お見舞いに行った。 前の病院よりも 少し私の会社に近くなった。

あの人は食事もあまり摂らなくなっていた。

部屋は個室になっていた。

いつもの様にお見舞いに行く。

あの人と話をする。
『俺さ、病気になったお陰で 自分に素直になれた気がする。ずっと伝えたかったんだ。 今はホッとしてるよ』

また 涙が出そうになる…頑張れ 頑張れ。
言葉がみつからなかった。

その頃は もう屋上に行く体力さえも無くなっていた。

私が帰る時 いつも途中まで送ってくれてたけど、こっちの病院に来てからは 病室でバイバイしていた。

一週間が過ぎた頃…。

あの人の容態が急変した。

危篤状態になっていた。

仕事中、康一から電話がなる。

『あいつ、危ないらしい、今から来れるか?』 『すぐに行く』震えが止まらない。『お前、気が動転してて危ないから俺が会社まで迎えに行く、20分位で着くから待ってろ』 『わかった』怖い…怖い…怖い…あの人が…あの人が…。

それから康一の車で病院に向かった。

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