最悪な男と結婚した最低なママの物語

『川崎病かなぁ…？』

先生の言葉にドックンっと心臓が鳴った
『川崎病』
聞いた事がある
確か大変な病気
もしかしたら命に関わるような大変な病気

涙が出るのを必死にこらえた

『紹介状を書くから○○病院へ行ってください』

大きな病院を紹介された

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かかりつけの病院を出ると母に電話をした
『もしもし、優くん川崎病の疑いがあるんだって…。総合病院に今から行ってくる…。』

『えーっ！川崎病？！大変！死ぬよ！！』

泣いた…
声をあげて泣いた…
電話の向こうからも母のすすり泣き声が聞こえてくる


不思議そうな顔で
発疹がいっぱいの顔で
右側のほっぺが腫れている顔で
口唇が真っ赤に爛れている顔で

私を見ている

私はしゃがんで優人の目線に合わせると優人は慣れた手つきで私の頭を撫でていた

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総合病院へ行くと川崎病の疑いがやはり強いと言う事でそのまま入院となった
優人はまだ2才なので私も泊まり込みで付き添うことになった
光治に電話をしてもさっきからずっとドライブモード
光治はいつも家を出るとドライブモードに設定してるので私からの着信に気付かない…というか出先で着信音が鳴らないために設定してるのだろう
きっと女の所だろうと冷静に読めた

優人がこんな状態なのに人として、ましてや父親として有り得ない
怒りを通り越して呆れる
情けない
こんな男を父親に持った優人が哀れに思えた

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『優人くんに点滴を するのでお母さんはここでお待ちください』

『わかりました』


優人が処置室に入って5分位すると優人の叫び声が聞こえてきた

『ギャー、イヤイヤー、ママーママー』
『イタいー、ママー』


ドアの向こう側から優人の叫び声、必死に私に助けを求めている優人の泣き声に胸が痛くなった

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しばらくすると看護師さんに連れられて、さっきまで大声で泣き叫んでいた優人が静かに泣き疲れた感じで戻ってきた

優人の小さな腕には点滴の管が繋がれていて…そんな優人の姿に涙が溢れた

『優くん頑張ったね』
私は優人の頭を撫でた

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その夜…

やっと光治と連絡がとれ優人が川崎病の疑いで入院することになったと伝えることができた

優人が入院した夜から私の携帯は電話とメールが鳴り続けた
それは光治からだった

久しぶりに私の携帯の着信履歴に『光治』という名前が埋まる
受信メールも『光治』だらけで
私は嬉しくて笑みがこぼれた

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>> 56 普段家には週に3回位しか帰ってこない光治は病院には毎日顔を出した

普段私に週3回位しか自ら連絡してこない光治が毎日電話やメールをよこした

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続き楽しみてす❤

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はじめまして。
お子さんと主さんの続き気になります😭
お忙しいとは思いますが、再開心待ちにしております😃

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