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続・ブルームーンストーン

No.146 19/09/15 18:27
自由人
あ+あ-

「え~と090…」

閉店後の店の休憩室、

大ちゃんとユッキーが見守る中で私は緊張しながら電話番号を入力した。

「プルルルル…プルルルル…」

「ふう…出ないね…まだ仕事中かな?」

何コールか鳴らしたが出る気配を感じられず諦めて電話を切った私は独り言の様に呟いた。

「ちょっと貸してみ?」

大ちゃんは私の手から携帯を受け取ると何の躊躇もなくリダイヤルボタンを押した。

「…………」

「…………」

やっぱり出ないな…

そう思った瞬間に、

「この電話番号は現在使われておりません。」

いきなり大ちゃんが真顔でそう言った。

えっ?!

えっ?!

驚く私の方をちらっと見た大ちゃんはニヤリと笑うと、

「嘘で~す!俺ですよ、山田さん!神谷です!」

と嬉しそうな声を出し、直後に携帯の向こうから嬉しそうに大笑いするユータンの声が漏れ聞こえて来た。

「久しぶりっすね~生きてました?」

大ちゃんは相変わらず失礼な口をききながらも嬉しそうな笑顔を浮かべ、

「これミューズの携帯なんで代わりますね。」

と有無を言わさず私に携帯を返してきたので慌てた私は、

「あのっ、ユータン、また4人で遊びに行こうよ?だから電話したっていうか…」

と適当な事を言ってしまい、
しまった…ユータンとユッキーの気持ちを確かめもせずに勝手な事を言ってしまった!と瞬時に後悔した。

どうしよう…

「ユッキーは?いるの?」

焦る私の耳にユータンの声が飛び込んでくる。

「え?!あ、ああ、うん、いるよ…」

返答に詰まりながらちらっとユッキーと大ちゃんの方に交互に目をやると
大ちゃんは軽く頷き、私の手から携帯を取るとそのままごく自然な態度でユッキーに手渡した。

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