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続・ブルームーンストーン

No.141 19/08/26 13:00
自由人
あ+あ-

ププッ

信号がいつの間にか青に変わっていた。
ユータンの後ろの車が催促する様に軽くクラクションを鳴らす。

ユータンは少し慌てた様に一旦前を向いたが、再び目線をこちらに向けると軽く前方を指差し、また直ぐに前を向いて車を発進させた。

んっ?
なに?

歩道からユータンの車の向かう先に目をやると車は少し先にあるコンビニの駐車場に入って行き、それで察した私は急いでバイクに乗ると同じ様にコンビニの駐車場に入った。

駐車場では丁度ユータンが車を停め降りた所だったが、

「ユータン!!!」

私の再び叫ぶ声に少しバツの悪そうなはにかんだ笑顔を浮かべながら頭をかいた。

「ユータン!!今までどうしてたの?」

ユータンに掴みかからんばかりの勢いで問う私に少し圧倒されながらもユータンは飄々としたあの懐かしい笑顔を浮かべ、

「やっ!あんな所で何してたの?」

と笑いを噛み殺した声で返してきた。

「連絡取れないしまさかまた会えるなんて…えっ?郵便局にハガキを買いに…」

「DM用?」

「そうそう、いつもギリギリに買いに行くから今回は早めに…って、ああっ!!!」

ここまで一気に興奮して話した私ははたと気づいた。

しまった!
ハガキをまだ買ってない。

慌てて時計を見た。

窓口の受付終了まで5分を切っている。

「ユータン!携帯持ってる?!
ちょっと番号教えて!
とりあえず郵便局行ってくる!!」

何かを言いかけたユータンをそのまま振り切り私はまたバイクに乗ると急いで郵便局に戻り何とかギリギリ滑り込んだが、窓口では前に並んでいたお客さんに手間取ったため、
私がやっとハガキを買って外に出た時には予想以上に時間がかかってしまっていた。

ユータン待っててくれてるかな?

焦りながら急いでバイクに乗ろうとした時、
足を置くステップ部分に小石をおもしにして小さな白い物が置かれているのが目に入った。


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