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No.68 19/03/30 19:35
チキン ( 30代 ♂ BMsZnb )
あ+あ-

≫67

「ボクが知ってるのはこれだけだ。

自分が何者かっていうのはわかったかな」


時が止まる。

自分が何者か思いしらされ
過去にどんなことがあって自分が誕生したのか
塗り替えられた…

知らなかった方がよかったかな…

知ってよかったのかな…

だってカゾクがいたんだぜ…?
血の繋がったカゾクがいたんだぜ…?


「高橋さぁ…
お前、いつから知ってたんだよ…?

俺とお前は血の繋がった兄弟だって…?
それと阿藤のことも…」


「中学校の卒業式の日のこと覚えてるか?」


中学の卒業式…


「、あぁ、お前その日学校休んだよな?よりによって最後の日に。
それを最後にお前と連絡がとれなくなって…」

「足原、
ボクは卒業式の前日に知ったんだよ。

キミたちのこと」



そうなのか、としか返せない…
なぜそのタイミングで…


「ボクにはクローンがいたことは知っている。
こうやって元気な姿でいれるのもクローンのお陰だ。

そして生まれて初めて学校に通い出したのは中学校から
そこでも生まれて初めて友達と呼べる者に出会った。

そいつといるととても楽しかったしボクが何者かさえ忘れることができた。
ボクは普通になれるんだ
ボクは普通に溶け混んでていいんだって。


でも違った…
キミは違った
キミはボクと同じだった。

しかも血の繋がった兄弟でさえあった。


今までのものが全てつくり物のように思えてボクは行くのをやめたんだ」


高橋の心痛をフォローするかのように俺は口を挟む、
「、でもよぉ、嬉しくねぇか?
血の繋がった兄弟がすぐ近くにいたんだぜ?
俺だったら飛び上がるくらい喜んで、」

「その時に目の前にいる父が実の父でないことも知った!母も!
すべてがつくり物だった!自分のカラダのように!
真実を知るということはとても残酷で、知らない方がまだ幸せだった!


って、今のキミたちもそうはおもわないかい?」


高橋のあまりにも説得力のある言葉にその場で固まって自分を見つめ返すが、
真実を知ったのがあまりにも今すぎて、
納得できるまでの時間が欲しい…


「た、助け…」

!?、突然のただ言ならない声の方へ顔を向けると、阿藤が何者かに羽交い締めにされ、その傍らには年老いた男が立っていた。


「話が違うじゃないか!ッ、父さん!ッ」


父さん…?、………

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