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back to the sunset

No.12 17/08/31 15:22
ryotarou ( ♂ 4dyYnb )
あ+あ-

こんな風にかしこまって告白したのなんて…ふたりが付き合いだした時…そう、亮太がまみに告白した…あの時以来だった。


「あぁ〜ぁ…明日はもう帰りかぁ…。」
まみが足をブラブラさせてボヤいた。

「おいっ揺らすなって!!…まだ半日あるし…思いっきり楽しもうぜっ!!」

少しぎこちなくなったふたりだったが…並んでリフトに乗ると、すぐにいつものふたりに戻っていた。

ゴンドラには…結構並んでいる様に見えたが…それ程待たずに乗りこめた。

「ワァ〜ォ!ビューティフォースカイ!アーンド!ビューティフォースノー!!イッツワンダフォー!!」
本当に来月から受験生なのか?そう疑いたくなるような流暢な英語を披露するまみ。

ふたりの眼前に広がる風景は、まみのテンションがおかしくなるのも納得がいく絶景だった。

「やばいなっ!まみ!写真っ!フォトプリーズ!!」

「…ソ〜リィ〜亮太〜。…カメラさぁ、部屋に忘れてきちゃった…てへっ!」
しまった!と思い、笑ってごまかすまみ。

『マジかこいつ…。』
自分が持って来なかったのを激しく後悔した…。

まみの忘れ物で、この絶景を写真にこそ収めることは出来なかったが…ふたりの目にはしっかりと焼き付いていた。


それからふたりは、日没前までスキーや雪遊びを堪能した。



「はぁ〜もう腹いっぱい!!」
夕食を平らげた亮太が、お腹をポンポンと叩いてみせた。

「あたしも〜!ねぇ?亮太、アイス食べたくない?」
ニコニコしながら亮太の顔を覗きこむ。

『まだ食うんかよ…こいつ…。』
そう思いつつも、これはもう決定だなと悟った…。

『コンビニ…かぁ…。丁度いいな…。』

「あ!昨日ぶらぶらした時にコンビニあったよな?俺、買ってくるっ…!!」
「外寒いし…まみは部屋で待ってな!すぐ戻るから…!」
亮太が自ら進んでパシリに名乗り出た…。

「あたしも一緒に行く!早く行こっ行こーっ!!」
有無を言わさずまみが立ち上がる。

ひょっとして読まれてるのか?…亮太はいそいそと身支度した。



外に出ると、冷んやりと澄んだ空気が、食後の火照った体に心地良かった。


まみはいつも亮太の左腕に、自分の右腕を絡ませて手を握る…こうやって手を繋ぐのが好きだった。
まみには内緒だったが…腕に伝わる胸の感触を楽しめて、亮太も好きだった。

ふたりの定番スタイルだった。

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