注目の話題
既読ついてもう10日返事なし
ピアノが弾けるは天才
娘がビスコ坊やに似てると言われました

黄昏の時 vol . 2

レス4  HIT数 2315 あ+ あ-

@白猫@( 34BTnb )
13/10/12 17:23(最終更新日時)

晴代は上半身を腕ごと縛られたまま、奈々原の後を、これから刑を執行される囚人のような足どりで続いた

仄かな白光を帯びた満月の光が、四角く窓の型に切り取られ、階段の手摺にまで細く延びていた

「お前..あの女を庇ったんだろう?」

奈々原は、立ち止まると階段へ足を運びかけた晴代に振り向いた

晴代の身体中に戦慄がはしった

足下に落ちていた視線が、暗闇に浮かんでいる影へと移ると、そこには物でも見ているような奈々原の眼が、蒼白い光に浮かんでいる

「ようやく、あんたの顔を思い出したぜ..御河商事の前の茶店で何度かみかけたな」

「...」

晴代は何も応えず、月明かりに照らされている自分の顔を隠すように叛けた

「ククク..まぁ、そんなに嫌うんじゃねぇよ。いい女だと思いながら見ていたんだぜ」

奈々原は、唇の端を歪めると晴代の内股に手を伸ばした

晴代は目一杯、身体をくねらせて抗った。奈々原は、伸ばした手を弾かれたように引っ込めると、高笑いをしながら一階へと降りて行った

晴代も、深い闇へと続く階段を一歩一歩降りて行った




13/09/30 20:35 追記
【追記】

黄昏を読んで頂いている方様、ありがとうございます。スマホに変えてから投稿しにくい状況です。削除もできねば、修正もできねぇ..揚げ句のはてには『マイスレッドはありません』ときたもんだ..じゃぁ、誰が黄昏書いてんだ!?

No.2004640 13/09/23 16:30(スレ作成日時)  
このスレに返信する

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧