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続・彷徨う罪

No.14 13/01/18 02:49
ゆい ( vYuRnb )
あ+あ-


瞳を閉じて、次期に向かって来るであろう弾丸を受け止める様に両腕を広げる。

「それが、君の降伏のポーズなんだね。
良いさ、心臓目掛けて撃ち込んでやる。」

耳に届く金属音。

…唸れ、俺の相棒。
お前のその破壊力を俺に見せ付けろ。

「来い!」

バンーーッ!!

「あっ…ぐぅ…っ。
な…んで…?」

弾は、俺の後ろから腕をすり抜けて澤田の右脚に命中した。

澤田は、俺の拳銃を離しその場に倒れた。

「俺の相棒は、こいつだけじゃない。」

落ちたレガッタを拾い上げて澤田を見下ろす。

「せっ…せいじ…くん?」

俺の背後で銃を構える岩屋が、澤田の瞳に映る。

「ずっと…この機会を狙ってたのか…?」

澤田は、悔しそうに睨みつけて俺を見上げる。

「レイが撃った弾の反動で岩屋のメガネが割れた。
伊達だけど、あいつはメガネの淵で狙いを定める癖があってな。
代わりに的となる物が必要だったんだよ。」

「…君のあのポーズは、降伏のポーズじゃなくて…彼の的を定める目印か…?」

「あぁ…悪いな。
めんどくせぇけど、あいつは俺よりも腕が立つ。
お前を殺さないで倒す事が出来るのは岩屋だけだ。」

「なぁ?岩屋!」

「マウス、銃を下ろして澪を解放しろっ!!」

チッ、無視かよ…あんにゃろ。

マウスと呼ばれるパーカー男は、澤田が倒れて戦意を喪失しているのだろう。

構えた銃がガタガタと震えている。

「言う通りにしろ。
岩屋が銃を横向きにしている時は本気でお前を撃ち殺す気だぜ?」

「あっ…、うあぁぁぁぁーーッ!」

マズイ…!!

そう、思った時には遅かった。





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