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地獄に咲く花

No.83 09/05/25 21:48
ARIS ( 10代 ♀ yhoUh )
あ+あ-

≫82

通気ダクトは…当然ながらかなり狭かった。腹這いで動くしかない。
「…ハヤト。この刑務所にどこから入ったか覚えてないか?」
「あの時は目隠しをされていたから覚えていない。」
「…構造が分からないとリスクが高いが…。とりあえず奴らが来るのとは逆の方向に進もう。」
「あぁ。きっとあいつらは追ってくる。急ごう。」

ずりずりずり。

自分を先頭にして進んだ。この遅い動きに、自分はかなりじれったく思い、顔をしかめる。途中幾つか分かれ道に出くわした。とにかく自分はあの白衣の集団から離れようとして、それを無視して真っ直ぐ進む。そしてしばらくすると、自分は止まった。
「…」
気付けば真っ直ぐあった道は直角に折れ曲がってずっと上に伸びていた。それ以外の道は、ない。
「どうした?クリス。」
「ここで行き止まり…だ。真上に道はあるが。」
「上…。」
ハヤトはそれから少し考えて言った。
「そこ…登ることはできないか?」
「…何だって?」

上を見上げる。所々壁にに窪みがあるだけで、はしごのようなものはない。登るのは厳しかった。
「目隠しで何も見えなかったが長い階段を何度も降りた。あるいは…。」
ハヤトはそう言って黙った。

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