いつかまた…
「わたしって…幸せなんだよね…?」
暁子は小さく溜め息を尽きながら、半年前に旅館先の箱根の旅館で孝太郎から受け取ったエンゲージリングを小さな箱にしまった。
小さな頃から男手ひとつで暁子を育て、世間の若い女性の間で何が流行っているかなんて全く知る機会を得なかった、父の雄浩ですら知っている有名ブランドの、エメラルドグリーンの小さな箱だ。
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旅行に誘ったのは珍しく孝太郎のほうだった。
孝太郎は普段は中学の社会科教師をしていて、今年は三年生のクラスを担任している。土日も男子バレー部の顧問をしているので、普段は旅行にいけるような連休はとりにくいらしい。
それでもGWのようなまとまった休みになると、毎日部活ということはないので、暁子を連れて、箱根に一泊旅行くらいならいける余裕ができることもあるのだ。
「今度の連休5日と6日は休み取れたから、箱根か伊豆あたりで温泉でも入りにいこうよ」
普段は「行きたいところあったら遠慮しないで」「ディズニーランドまたいこうよ」くらいなら言うこともある孝太郎だったが、こんな積極的に日にちも場所も目的も言ってくることはいままでなかった。
暁子には、孝太郎には何か他の考えがあるように思えた。半分はプロポーズの予感がしていたが、せっかくの孝太郎のプラン、気付かない振りをして、孝太郎が珍しく旅行に積極的になってることだけを嬉しく思うようにした。
旅行当日の朝、暁子は父のために2日分のおかずを用意していた。
「じゃあお父さん、ご飯はもうすぐできるから、戸締まりと、いま干してある洗濯物の取り込みだけお願いね」
「あぁ…。別にお前が小さい頃は父さん1人でやってたんだから心配するな。飯だって食べたきゃ自分で作れるさ」
「できるのは知ってるけど、私は休みだけど父さんは仕事じゃない。ご飯くらいは作っとくわよ」
父の雄浩は自営で建築事務所を開いている。昔は数人の従業員を抱え忙しく働いていたが、今は1人で細々とやっている。都心ではすでに景気は回復の兆しをみせているが、雄浩の経営する片田舎の事務所にはまだその影響はない。
孝太郎と結婚すれば、将来父さんが年をとっても、自宅から通いながら世話ができるかもしれない…。
暁子はそんな遠い将来のことを考えた。暁子には兄弟がいない。暁子以外に父の面倒をみる人間はいないのだ。
孝太郎は男ばかり3人兄弟の真ん中で、両親は、長男夫婦と遠く離れた九州に住んでいる。三男の幹生はそこから1時間離れたところで暮らしていて、地元では少し名の知れた美容院で働いているらしい。
つまり、孝太郎の両親の老後の面倒は、長男夫婦や幹生がいればある程度はできるだろうし、業者に任せる部分のみ、離れ暮らす自分達が資金という形で援助すればいいのだ。
暁子が実父の世話をしたところで、咎める人はいないし、咎める理由もないのだ。
「いいな~。それって超いい条件じゃん!私だってお義母さんのこと嫌いってわけじゃないよ?でも元は他人じゃん?もし同居とか介護なんてことになったら、絶対嫌なとこばっかり目につくようになるに決まってるんだから!」
暁子の幼なじみの設楽リカは、4年前に大学時代からの恋人で7才年上の、設楽光彦と結婚し、2人の子供を持つ専業主婦だ。
以前、孝太郎とのことを相談したときにそんなことを言っていた。
リカの両親と雄浩は、近所でもとくに仲が良く、雄浩が仕事で暁子の世話ができないときには、リカの両親が暁子の面倒をみていた。だから、暁子とリカの関係は、幼なじみというより姉妹に近い。
暁子の母親は生まれつき体が弱く、暁子を産んだ後すぐに息を引き取った。
母親の思い出がまるでない暁子にとっては、リカの母親は自分の母親そのものであったし、たとえ口うるさくても「母」と呼べる義母もいるリカを、暁子は羨ましく思っていた。
そんな昔のことを思い出してるうちに、孝太郎から携帯の着信が鳴った。
「もしもし?俺だけど。支度できた?もうすぐつくから、いつでも出られる準備しててよ」
「うん、大丈夫。父さんの分のご飯は作ったし、いつでも出られるから」
「そっか、親父さんには悪いことしちゃったね、大丈夫かな?」
「大丈夫よ。私が小さいときには一人でやってたんだから」
「そう?まあ出掛ける前には親父さんに挨拶しとくからさ。じゃまた後でね」
「うん、あとでね」
そう言って暁子は携帯の通話を切った。自分の話題が出たからなのか、雄浩がこちらをみていることに気が付いた。
「孝太郎君は、なかなかいい男だと思うよ。真面目だし、仕事もしっかりしているし、体も丈夫なようだし…」
結婚の話だ…すぐに感じた暁子は、はぐらかすように答えた。
「そう?じゃあもうすぐ来るから、本人に直接言ったほうがきっと喜ぶと思うわよ」
「いや、そういうことを言ってるんじゃなくてな。どうだ…、もう付き合って2年くらいするんだろ?そろそろ話があってもおかしくないんじゃないか?」
結婚の話を切り出す父親の顔は複雑だ。娘がいくつになろうとも、手放すのは惜しい。しかし、いつまでも娘が結婚しないで男とずるずると交際を続けているのは心配なのだ。
「そうね、だけど実際そんな話にはなってないんだから仕方ないんじゃない?」
「だけどもう…お前だっていい歳じゃないか。27歳ならまだ早いなんて言ってたら遅いぞ。40、50になるなんてあっという間なんだからな。」
「…そうなる前に違う人を選べっていうこと?」
孝太郎との電話が聞こえてたとはいえ、じきに孝太郎の車が到着して、出掛ける前に軽く挨拶をしにくることまで、雄浩は知らない。あまり話を長引かせたくはない。
「そうね、これからもあまり進展がないならそうしちゃおうかな。私けっこうモテるんだから。」
本気じゃないことを口にするのは気が引けたが、雄浩の顔が一瞬柔らかくなったのをみて、暁子は少しほっとした。
「いや、そういう事をいってるんじゃないよ。父さんだって出来れば孝太郎君と一緒になってくれれば良いと思ってるよ。父さんだって彼のことは気にいってるんだから。」
心配が無くなったせいか、今度は孝太郎の肩を持ち出す。本当に父親というもの複雑なものだと暁子は思った。
「じゃあどういう意味?」
父親としての気持ちは充分わかっているつもりだが、もうすぐ孝太郎がきてしまうなら、念の為に雄浩の口からきいておきたい。
「別に父さんは、お前が結婚するのが何歳になったって、相手の男がお前に惚れ込んでくれて、お前が結果幸せになってくれれば文句はいわないよ。」
言い方の違いは多少あれど、世の中の父親というものは、大体娘のことをそのように思ってくれているものだ。
「例えばそうだな…、お前が中学生のとき夢中になった…、何だ?西岡ミキオだったかな?あの子みたいなフワフワ~っとした何考えてるのか分からない男。あんな男連れてきたら父さん一生心配してたかもな。」
いきなり出てきた名前に、暁子は動揺し、雄浩に悟られないよう平静を装うのが精一杯だった。
「未輝雄のこと?中学生だったんだから、フワフワしてても仕方ないじゃない。」
雄浩の言いたいこととは、ズレたことを答えていることはわかっている。
でも、未輝雄のことにはこれ以上触れたくない。
西岡未輝雄。孝太郎の弟と偶然にも同じ名前のその男の子は、12年前、暁子と同じ中学に通っていた。雄浩の言うとおり、暁子はずっと彼に幼い恋心を抱いていた。
だが、それだけではない。暁子と未輝雄の間には誰も知らない秘密があるのだ。もちろん、雄浩にも、リカにも誰にも話せない、たった二人だけの秘密が…。
「そうかもな。まあ何にしろ、しっかりした男を連れてきてくれよ」
そのとき玄関のチャイムが鳴った。孝太郎がやってきたのだ。
「おはよう。支度できた?」
「うん。でもあがってくでしょ?」
「そうだね。じゃあお邪魔します。」
孝太郎が来たことで、雄浩との会話が中断したことに安堵した。
そして、孝太郎の曇りのない笑顔は、暁子のそれまでの不安も余計な考えも全て吹き飛ばしてくれる。
結婚とは、こういう人とするものなんだと、暁子は思った。
"ふふ。それにしても、肝心のプロポーズもされてないのに親子揃って結婚、結婚って意識しちゃって、おかしいわね。"
暁子は急に可笑しく思えて、心の中で笑っしまった。
もちろん孝太郎はそんな事には気が付いていない。どこまでも誠実で、どこまでも心に曇りがない。その代わりに他人の汚い気持ちにも少し鈍感。そんな男だ。
リビングで仕事に出掛ける準備をしている雄浩に、孝太郎が声をかける。
「あ、お父さん。おはようございます。一晩ご面倒おかけします。」
「おはよう。何、きにするな。君もいつもは忙しいみたいだから、たまにはゆっくり温泉につかってくるといいよ。」
「ありがとうございます。」
荷物を玄関にまとめた暁子が会話に混ざる。
「ね、言ったでしょ?父さんももう仕事みたいだから、私達も出かけよっか?」
「来たばかりで悪いな、もう仕事でな。戸締まりはやっとくから、先に出掛けなさい。」
「そうですか。じゃあすいませんけど、これで失礼します。…じゃあ出掛けよっか?」
「それじゃ父さん、明後日夕方には帰ってくるから。」
「遠慮しないで、ゆっくりしてきなさい。」
「じゃあ失礼します。」
孝太郎はそう言いながら軽くお辞儀をしてリビングから出る。暁子もついていく。
玄関が閉まり、二人の足音が遠くなっていく。やがてエンジン音がし、段々それも小さく、遠くに消えていく。
"さあ、俺も仕事を始めるか…"
自宅の離れが、雄浩の事務所になっている。いつもここで、暁子の幼い頃から娘を見送り、帰りを待っていた。
暁子が帰ってきても、仕事中は職場を離れることはできない。暁子には寂しい思いをさせたが、父親としてはそれだけでも満足だった。
後どれくらい、娘との時間があるのか…。
自分で言い出したものの、小さな寂しさを感じてしまい、雄浩はそれを忘れようとするかように、いつもの仕事に没頭するのであった。
箱根までは、一時間もあれば着いてしまう。
天気が良ければ伊豆まで足を延ばし、夕方までには戻り、翌日は箱根でゆっくりすごす予定になっていた。
よく晴れた日だった。東伊豆から海沿いを周り、西伊豆までまわる。
それなら南伊豆の旅館を利用するのが普通だが、やはりこれも、孝太郎が積極的に決めたプランだったので、暁子は何も言わないことにした。
「今年は3年を担当してるから、夏休みから忙しいんだ。だからこうやって旅行するのもいまのうちだよ。」
わざと疲れたような顔をして孝太郎が言った。
「そう。でも可愛いよね、中学生って。」
「そうだね、変に大人びた事いうときもあるけど、まだまだ。俺達が力にならないといけないんだよ。」
「どこ受験するかでも、その子の人生かわっちゃうよね」
「うん。みんな自分で受けたいとこ受けるんじゃないんだ。親が無理に、絶対いけない高校に志願させることもあるんだよ。」
車を運転する孝太郎の横顔が仕事中の厳しい顔になっていく。暁子はそんな顔がたまらなく好きだ。
「それで、その子はどうなったの?」
「うん。生徒じゃなくて、高校のときのツレの話なんだけど、そいつがうちの高校で成績が落ち込んだって事で、本当はそいつの妹もうちの高校狙ってたんだけど、反対されて親の選んだ高校に行かされたんだよ。」
「妹さんは、その高校でどうなったの?」
「途中で不登校になって辞めたらしいよ。進学には熱心ないい高校だったけど、本人はうちでテニスをやりたかったみたい。うちはそこそこ強かったみたいだし、あっちの高校は特殊コースの生徒は部活動も禁止で毎朝テストがあったらしいよ。」
"私は自分の学力で行けた所を選んだだけだし…。看護婦になったのも、将来職に困らないように選んだだけだから、別にすごくやりたかったわけじゃないし。やりたいこと見つけられたって言えるのかな?"
夢だとか目標の話になるといつも思う。
いま通勤してる、孝太郎の中学の近くの小児科は、待遇もいいし仕事も楽しい。やりがいもあるが、どうしてもそれがしたかったのかと聞かれても答えられない。
孝太郎は趣味を仕事にしてしまった感じだ。
小さい頃から、父親に歴史マンガを買い与えられたのがきっかけで好きになり、授業で歴史を勉強する頃には、学校から学ぶ事はないくらい詳しかったらしい。
歴史に興味ないばかりに暗記に苦しむ同級生をみて、歴史の楽しさをしれば覚えること自体が楽しいのに。と中学生ながらに思ったそうだ。
そんな事を思い出したら、暁子に小さな疑問が沸いてきた。
「ねぇ、もしかして…箱根に旅館とったのにわざわざ伊豆にきたのは、歴史に関係あるものとかを見るため?」
「え?なんで!?」
「だってそういうの好きじゃない。なんか修学旅行みたいで嫌いじゃないけど?」
孝太郎は笑いながらも何かを取り繕うように答えた。
「そうじゃないよ。本当は伊豆に旅館とるほうがいいのは解ってるけど、どうしても泊まりたい旅館が箱根だったからさ」
「ふーん。じゃあなんで今まで箱根に泊まったときそこにしなかったの?」
「それはまぁ…ちょっとね。とっておきだったからさ。」
じゃあなんで今日はそのとっておきの旅館を?という言葉を暁子は飲み込んだ。
「今日はそんなにいいところなんだ。期待しちゃおっかな。」
「いいよ。期待してて。」
旅館の話はここで終われそうだ。暁子は安堵して孝太郎の横顔を覗いたが、もう彼の表情から何かを感じることはできなかった。
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