銃 拳

レス6 HIT数 1356 あ+ あ-


2007/11/09 00:25(更新日時)

「銃拳」※レスが不可能になったので新スレです。銃拳No.81の続きから始めます🙇~あらすじ~世界No.1を誇る会社、『アルバート社』の社長、フォード・アルバートはある日誘拐される。連れて来られたのは組織・"影孔雀"のアジトだった。そこに居たのはエドという少年とボスのアギス。なんだかんだでアギスに騙され組織の支援兼メンバーにされた…。アギスの知り合い、外れ者の軍人"ジャック・デルート"に頼まれエドとおつかいに行くが……?

No.615478 (スレ作成日時)

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No.1

ソファーにはふてくされたように座るマーナと隣には頭から煙を出し気の抜けたように座るアルミが居た。そして向かいではエドが苛ついた様子で座っている。
「俺が今言いたい事2つ言っていい?マーナ、逃げんな!!それから……アルミのオッサンって結構女に弱いんだな……それだけ。」
アルミの事を言うときだけ少しにやけながらだった。アルミはまともに喋れそうもないがエドに対してマーナだけは返事をした。

「だって……あなたが来るって事はアギスから何かの仕事でしょう?いやよ…あたし。今工業の王って言われてる男を落としてる最中なんだから……」

その断る理由はなんだよと思いながらももう慣れているという感じでつっこまず呆れてうなだれた。

「ほ……俺は…何ほ?」
アルミはまた舌足らずな声を出した。マーナはアルミを惚れ惚れと見つめながらまた口を開いた。

「それにぃー、今本当に手に入れたい人を見付けちゃった♪結構カワイイみたいだし…」
(あーあ…マーナ、アルミのオッサンに一目惚れか……そうだ!!)エドの中で一つの考えが浮かぶ。

No.2

>> 1 「なあ、マーナ」
エドはにやけながらマーナに話しかけた。
「アルミのオッサン、女スパイはカッコいい!!惚れ惚れするー!!靴をお舐めしたい!って言ってたぞ」
こんな嘘臭い話通じるだろうか…。そんな不安を打ち破るようにマーナの興奮した叫び声が鳴り響いた。
「なんですってぇ!!ホント?ホントに!?キャー!!アギスからの仕事はなんなの!?何でも言ってね!!」
(け…結構単純なんだな……)


「はひゃ?へほ……」
アルミがまた変な声をあげた。まだおかしくなっているらしい。とりあえずエドはアルミが直るのを待って話を始めるのだった。


――――――。



「じゃあマーナに説明するからな…。って言ってもあの奉っていうオッサンからのメモを読むだけだからな。俺はよく分かんねえ」

しかし先程やっと正気戻したアルミはエドの話を聞く余裕はなく苦戦していた。何に苦戦しているかというとマーナがデレデレとくっついてくるからだった。

「あんたいい加減離れろー!!しつこいな!」
エドはそれを見て苛付き始め、机をドンと叩いて怒った。

「マーナ話進まねえだろ!!仕事終わらしたらオッサンの事は好きにしたらいい!!」

No.3

>> 2 「おい!お前!勝手な事言うんじゃな…」アルミが反論するがその口はすぐにエドの手に塞がれる。エドが耳元でこっそりと話す。「悪いな、でもマーナがそう言っとかないと落ち着かないんだよ…。大丈夫!マーナはすぐ飽きる!」アルミは混乱した気分になり取り敢えずソファーに大人しく座る。マーナの熱い視線を感じる。(最近ロクな事がない……)。するとエドが業とらしく咳払いをし、メモを見た。これは理解力の悪いエドの為に、また突然通信をしてきたアギスと奉から言われた通りに状況とマーナへの仕事をまとめたメモである。「マーナを頼れ!」奉の店で凛を救おうと意気込み始めたエド。その側の通信機からいきなり再びアギスの声が聞こえた。アルミは首を傾げる。「マーナ?誰だ?」通信機からアギスの笑い声が聞こえる。最近アルミはこの笑い声を不吉な出来事の予兆のように感じてしまうのだった。エドは見るからに嫌そうな顔をしている。「マーナかよ……。嫌だなあ」今度はアルミは少し強い口調で再び問掛ける。「だから…マーナとは何者だ」するとアギスの息遣いが聞こえる。「マーナ…様々な世界に通じ情報を把握する陰孔雀の不正規諜報員…つまり」

No.4

>> 3 「つまり……スパイです」

「ス…スパイ!?お前達のヘンテコな組織はそんな者まで居るのか?」
アルミは口を閉じられなくなる程驚いたが。エドは横で口を尖らせる。

「なあにがスパイだ!あんなのただの男ったらしじゃねえか!!」
アルミはその言葉に反応する。

「男ったらし……女なのか?」

するとまたアギスが笑う。

「まあ…本人曰くスパイとして女にしか出来ない事もあるのだそうです」

アルミにはその言葉は理解し難かった。しかし後にその意味深な言葉をアルミはマーナに会い身を持って知ることになる…。その後全ての確認をし、理解を出来ない頭の悪いエドにメモを渡し、マーナ宅にやって来たのだった。

No.5

>> 4 「コホン!えーっと…奉の店はマーナも知ってるよな?」
エドはすっとマーナに視線を送る。
「ええ、もちろん知ってるわよ。あのおじ様には色々お世話になったし…」
マーナは頷きながらそう答えた。
「その奉のオッサンの娘が……すっごい美人でぇ!!助けたら結婚出来るかもなんだよ!!!」
興奮気味になったエドが立ち上がる。そこにアルミがエドの肩を持ち再び座らせる。
「はいはい……話がズレて来てるだろ!この!!」
するとマーナがアルミに向かってこっそりと話してくる。
「アルミ様…あの子って馬鹿でしょ?本当ヤよねぇ?」
同意を求めるようにマーナが見てくるがアルミは、あんたも同じようなもんだろう…という言葉を何故か言えなかった。結局、代わりにアルミが状況を伝える事になった。

「奉の娘の凛……だっけか?その娘が誘拐されたらしい。相手は大体見当が付いている…。あいつが武器をお前達に売っているのを面白く思わない軍属の武器工場の連中だ。実際、娘を人質した代わりに軍以外への武器の売却を辞めさせるような手紙も来ているらしい…」

No.6

>> 5 「その軍属の武器工場って言うのはいわゆる過激派ってやつかしら?聞いた事はある…」
マーナはアルミの後に続けた。アルミも頷く。
「ああ、まずそうとしか考えられないだろうな」
エドはまた話に付いていけず眠たそうな目をし始めた。そんなエドの横目で軽蔑したように少し見た後マーナは不敵に微笑んだ。

「アルミ様…褒めてね♪そういう軍の過激派が最近ほんの少しだけど動きを見せているって言う情報が入ってるわよ」
アルミは目を大きくしエドも理解は出来ずとも何か突破口が開けた事だけは分かったかのようだった。

「それは本当か!?そいつらの居場所は分かってるのか!?」

するとマーナはうつ向いて首を横に振った。
「ううん…ごめんなさい…そこまでは…。もう少し待ってくれれば情報も手に入る…ある官僚がふと漏らしたのを聞いただけなの」

その話を聞き、アルミは肝心な情報が無かった事への苛立ちよりも、そこまででも知ったマーナに驚きと……ちょっと、ほんのちょっとの怖れを感じたのだった。

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