水星の幽霊

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2023/08/20 14:18(更新日時)

心地よい風に吹かれながら私が泣いている。風は私を癒してはくれない。空を見上げてみた。無数の星々がランランと輝く。例えばあれ。一際目立って美しい星がある。一番大きく輝く星は一等星と呼ばれる。等級は1~12等星まであって、もはや12等星は肉眼では見えない。私は12等星。誰にもみられることがないから、私は幽霊だ。悲しい星。誰にも見向きもされない寂しい星。そんなのが、宇宙にはごまんといるんだよ。

私たちは朝が来る前に埋めた宝の地図を掘り起こさなければならない。それが幽霊たる責務だ。ここは水星。私は水星人。水星は幽霊の住みかなんだ。水星人たる根拠は私が独りぼっちなこと。もしもあなたが寂しくて、独り孤独で過酷な運命を強いられてるのなら、きっとあなたは水星人。私の同胞。永遠に交わることのない、私の仲間だ。

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No.3858567 (スレ作成日時)

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