記憶か記録か…ドラマ日記 4

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2022/03/09 22:49(更新日時)

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連ドラの感想、まとめ等

シーズン毎に記録して行くスレです。


基本、連ドラ対象ですが、その他のドラマを取り上げる事もあるかもしれません。

No.3311878 (スレ作成日時)

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No.201

>> 177 【2021秋ドラマ】 「古見さんは、コミュ症です。」(NHK・テレビマンユニオン)脚本=水橋文美江 出演=増田貴久、池田エライザ、吉… 【2021秋ドラマ】

「古見さんは、コミュ症です。」3話まで終了。

2話の片居役の溝端さんの演技を観た時に、あっ、これはある程度キャリアが有って、しっかり表現出来る役者さんが演じるべき役だと思ったし、風変わりな連中の中心に立ち、個は出さずに受けに徹し、バランサーとして機能する只野を演じるには、やはりそれなりのキャリアの有る役者じゃないと無理なので、溝端&まっすーの起用で正解だったんだなと感じた次第。

コミュニケーション手段としてガラケーを手に入れた古見さん。初心者あるあるで間違って登録1号の只野に電話を掛けてしまい、慌てて切ったら掛け直されて、思わず出た言葉が「お掛けになった電話番号は現在使われておりません」で、その発想に爆笑。只野って事も有るのかもだが、相対じゃないと喋れるんだとびっくりしたし、只野も喜んでた。

何で周囲に引かれるのか分からない万場木に、メイクのせいと言ってあげる只野。古見さんも『素顔を見てみたいです』とノートに書いて見せたので、速攻でトイレで素っぴんになって来る万場木が可愛かった。

誤解の解けた長名も古見さんの友達になり、只野と古見さんを中心に友達の輪が広がろうとしていた矢先、親の転勤で片居の転校が決まる。(←溝端さんなら独り暮らし出来るのにと思ってしまったけど、高1設定だった(笑))
折角只野という理解者と巡り会えたのにね、残念。

演出=岡下慶仁

  • << 214 【2021秋ドラマ】 「古見さんは、コミュ症です。」4話まで終了。 回し役の長名のドタキャンで、コミュニケーションに難有りの3人(古見、片居、万場木)と、受けは得意だけど回しは苦手な只野の4人で海に行く事に。長名が知り合いに頼んでくれた送迎バスの中は沈黙が支配。耐えられなくなって始めたしりとりは、古見さんは鉄道しばりで駅の「き」ばっかり(笑)。片居は何故か早口のことわざしばり(笑) 古見さんは友達が居なかったから別れにも慣れていなくて寂しいと。 片居の親の転勤先はマレーシアだって。簡単には会えない、でも「目の前の海は世界中どこまでも繋がってるよ」と励ます只野。 そして片居が去って二学期になり、生徒会長の選挙が始まる。ここで新キャラが二人登場。会長に立候補した1年生の潔清子(いさぎ・きよこ=大西礼芳)と、その幼馴染みの阿瀬志吹(あせ・しぶき=筧美和子)で、人気者の古見さんに応援演説を頼みに来て、古見さんも私で良ければと承諾したのに、人気を利用しようとした自分が許せないと断ってしまう潔。 彼女は極度の潔癖症で、困っているお年寄りは進んで助けるのに、直後には公園の水道でお年寄りに触れた手や腕は全部洗わないと気が済まない、その事に凄く悩んでる様子。 潔の後をつけてその事を知った只野と古見さん。「じゃあ、友達になりましょう」と古見さん。 (続く)

No.202

>> 189 (続き) ベランダで隣から聞こえて来る夫婦の会話を聞きながら、レジャーシートを拭いている麻衣子。出て来た拓也が話し掛けても妄想中で聞く耳持… 【2021夏ドラマ】

「うきわ-友達以上、不倫未満-」7話まで終了。

河原に座っている麻衣子を先に見付けたのは二葉だった。この前、うきわだったと言ってくれて嬉しかった、僕にとっても中山さんがうきわでしたと言う二葉に「うちがうきわ?」「嬉しいです、私も」と返す麻衣子。そこに拓也も来て「麻衣子ーッ!」と呼ばれた時の麻衣子の顔(笑)
いかにも『何で来たんだよ、邪魔なんだよ』って顔をしてた。
「じゃ、僕はこれで」と去って行く二葉をずっと目で追い掛ける麻衣子。拓也は二葉を見ていて気付かなかった様だが、あの目を見たら一発で分かっちゃっただろうなあ。

心機一転と思っていた聖だが、木下が産休から早期復帰した理由が、働く母親のロールモデルとして管理職に起用される事になったからと知り、再び古傷が抉られてしまう。
田宮が待ち伏せをしてバックハグするシーンが有り、直ぐに帰宅しなかったので後戻りしちゃった?とも思ったのだが、帰宅した聖に二葉は何が有ったか話して欲しいと言い、聖も木下の事を正直に話したので、この二人の関係は少し変化したのかな。

麻衣子は二葉家の隣に居たいからという理由で、離婚はしないと決めたのだが、その二葉に福岡転勤の辞令が出る。

ああ、こういう別れ方なのか、なるほど。聖は「考えさせて」と答えていたけど、付いて行った方が本当の心機一転にはなるよね。
※次回が最終回

演出=風間太樹

  • << 216 【2021夏ドラマ】 「うきわ-友達以上、不倫未満-」全8話終了。 カラオケルームで対面で座りとりとめの無い話をする二葉と麻衣子。突然麻衣子が「そっち行ってもいいですか?」と言った時にはドキッとしたけど、「隣同士の方が落ち着く」という言葉に、あっ、そうかと気付いた、壁は無いけどね。 「私達、最後迄何も無くて本当に良かった」という麻衣子の言葉、これは本当にそう。 だから麻衣子は最後迄拓也に強気で行けたし、二葉も聖とやり直す気持ちになれた。 拓也は麻衣子が口下手で、肝心な事は言ってくれない人だと結婚前から分かっていたのに、「向き合おうとしてくれない」って不満が有るからって、それを麻衣子に言わずにいきなり浮気って、自分も向き合っていなかったくせに。確かに麻衣子が言う様に“相手より自分が大事な似た者同士”だったのかもね。 聖は田宮に夫の事を「大切なの、大切な人だって思い出したの」と告げて、福岡に付いて行きやり直す事を決め、「愛しとったけど大切じゃなかった」中山夫妻は別れを選択した。 不動産屋で新しく住む部屋を決め、自力で泳いでるカットの次にはどこまでも続く一本道を歩き出す、髪を切ったニュー麻衣子。 もう浮き輪は無いけど、最初に麻衣子を海に突き落とした“たっくん”も居ないから必要無いし、自力で泳ぐという決意の様なラストが、ニュー麻衣子を表していてスッキリした。 演出=風間太樹

No.203

>> 194 【2021夏ドラマ】 「ただ離婚していないだけ」10話まで終了。 雪映は凄いよ。いきなり創甫が来たのに、萌を殺した部分だけは伏せ… 【2021夏ドラマ】

「ただ離婚していないだけ」11話まで終了。

前回も思ったけど、このドラマに出て来る人達は仁科を除いて皆少しずつ抜けてると言うか詰めが甘いと言うか…、なのでその都度「甘い甘い、そうじゃないだろ」って思ってしまい、自分がどの立場で誰(って犯罪者なんだけど…)を応援しているのか分からなくなって来る、そういう沼にはまる様な不思議な魅力が有る。

佐野は紙オムツで奇声を上げて道路を走って仁科に捕まってしまうし(←前回仁科は柿野より佐野を選択していた)、旅行に出ていた柿野夫婦は、佐野が殺されたニュースを見て、「これで誰にもバレない」と喜んで帰宅しちゃうし(←刑事や創甫の事は?)、創甫は白昼堂々と正隆に切り付けちゃうし(←でもあれは失敗というよりは、刺せなかったのかな。殺ろうと思っていたなら後ろからズブッと行ってる筈だから)。
その分、プロの仁科の極悪非道な行為がかなりえげつなく映った。(杉本哲太は善人から極悪人迄、その演技力の振り幅が凄い)

SDカードを手に入れた仁科に1億で買えと脅され、「殺そう」と呟く雪映とさめざめと泣く正隆の対比が印象的だった。
予告では正隆がスッキリとした顔をしていたので、やっと自首するのかなと感じたけど。

共同脚本、演出=安里麻里

※次回が最終回で、私の選んだ夏ドラマはこれが最後の放送になる予定

  • << 217 【2021夏ドラマ】 「ただ離婚していないだけ」全12話終了。 「殺そう」という雪映に対して、もう戦意喪失していた様な正隆だったから無理だろうなとは思っていたけど、そもそもの雪映に対する罪悪感からか、夢では“やり遂げよう”とする自分も居た訳だが、最後に決断の背中を押したのは、弟が“法務局に保管してあった物”を丸暗記して伝えてくれた“親父の遺言”だった。 「お前が私の様な道を辿らないこと。大切な者達を傷つけない様に」 正隆は池崎に電話をして自首したけど、雪映は普通に出産して子供と面会に来ていたから、恐らく正隆は萌を殺して遺体を隠していた事を、全部自分一人でやったと供述したんだろうね。 雪映と別れた時に持っていた、大金と火炎瓶と刃物が入ったボストンバッグはどうしたのかな?持ったまま自首してたなら、どう説明したんだろう。(←佐野の事は隠し通している筈だから、ヤクザに脅されているとは言えないし) 相続した5億を小切手にして全部創甫に渡したのには驚いたけど、あれが正隆なりの贖罪なのかな。 そして正隆が送った離婚届けを面会の時に目の前で破り、「もう二度と会わないけど離婚はしない、私は貴方の妻でこの子は貴方の子供だから」一瞬意味が取れなかったけど…。 こういう事なのかな。妊娠してからの雪映にとっては、子供を産む事が全てに優先される事だった。 (続く)

No.204

>> 195 【2021秋ドラマ】 「東京放置食堂」(TX・共テレ・製作委員会)脚本=和田清人 他 出演=片桐はいり、工藤綾乃、与座よしあき、松川尚… 【2021秋ドラマ】

「東京放置食堂」2話まで終了。

今回は年齢を重ねて内面も変化しているのに、表向きはずっとブリブリのアイドルで変わらない事が是とされる事に疲れ、恐怖さえ覚えて仕事をすっぽかし逃げて来た小松原美織(桜井玲香)の話。

島の男どもには直ぐに顔バレするけど、日出子は誰だか知らない。だから最初に出会った時に美織がタバコを吸っていても、その場所(火山噴火時のシェルター)に居る事を不思議がり、どういう場所かを教えるだけ。アイドルだと知り店に連れ帰り料理を出すと、焼酎を欲しがる美織に「いいの?アイドルなのに」と逆に心配したり。

それでも男どもが店に来そうになると隠れる美織に、今回は渚が説教。
「アイドル言い訳にすんなよ!」
「あんた何様?」
「真面目に働いて納税してる、居酒屋の女将だよ?」
身長差のある桜井を上から見下ろし、睨み合う工藤が今回も良かった。

渚は火山に一人で居た日出子に「何してんの?」と声を掛けた。まあ自殺志願?とか思ったのかな。それに対して「お腹空いたあ」と答えた日出子を店に連れて行き、食べさせたのがくさや。臭いけど上手い!
だから日出子は初めての客にはくさやを食べさせるのか。

※桟橋で日出子と、美織の歌のダンスを踊る工藤綾乃の手足の長さよ!

演出=アベラヒデノブ

  • << 222 【2021秋ドラマ】 「東京放置食堂」3話まで終了。 今回は日出子が裁判官時代に担当して、15年間刑務所に収監されて出所して来た、元暴力団組長・山中正平(竹中直人)の話。 「あの女にケジメ付けに来た」と言う、背中一面刺青の粗暴な男とくれば、島民は日出子に仕返しをしに来たのではと恐れるが、いざ対面したら「戻ってまいりました」「お務めご苦労様でした」という事で、日出子は刑務所の山中宛に「必ず更正出来る」という手紙を出し続け、人間扱いしてくれたその気持ちに報いる為に堅気になろうと決意し、その報告をしてケジメを付けたかったから来た事が分かる。 下手な大道芸で暮らして行けると思っている甘い考えの山中に、「娑婆はそんなに甘くはないよ!」と日出子が喝を入れるシーンも良かったし、後から大道芸は山中が子供の頃に、母親に連れて行って貰った大切な思い出だから選んだという事が分かり、昔自分が作って貰って嬉しかった風船の剣を、島の子供に作ってあげたら喜んでくれて、嬉しそうに子供とはしゃぐ山中を見詰める日出子というシーンも良かった。 臭い臭いと言ってくさやを食べたがらない山中に、「臭い物に蓋をする世の中で、ずっと生き残ってるんだ」と言って、くさやを推奨する日出子がツボだった(笑) ※このドラマは料理に特別なライティングはしないから、飯テロにはならないのよね。 演出=アベラヒデノブ

No.205

>> 198 【2021夏ドラマ】 「推しの王子様」10話まで終了。 常に腹に一物有りそうな描き方をしていたので、水嶋はもっと劇画的に泉美を追… 【2021夏ドラマ】

「推しの王子様」全11話終了。

トップダウン型のランタンの社員がコストダウンを追及するのは当然で、でも彼の失敗は乙女ゲームの何たるかを理解しないまま、これ迄のやり方をペガサス・インクに転用してしまった事。
その結果下請けに出した“恋森”の新規イベントのキャラが、ユーザーから見たら別物と言ってもいい位の変わり様で、“恋森”のSNSは大炎上。それを救ったのは“恋森”の危機を知った泉美が匿名で投稿した、改善案やペガサス・インクへの期待をまとめたブログだった。

光井は水嶋にランタンからの再独立を提案、孫に「恋森はおじいちゃんの会社になってからつまらなくなった」と言われていた水嶋は、ペガサス・インクの売却を許可するというウルトラC展開(笑)(←餅は餅屋に気付いたのか(笑))

泉美と航がくっついたら、杏奈と光井はどうする問題は、杏奈は内定辞退でゼウスに就職、光井は仲間として泉美を支える関係に戻る事で決着した。

航の長くて理路整然とした告白シーンにはシラケて、やっぱり野生児からの成長早過ぎだろと思ったし、たったの1年で映画をプロデュースして賞まで獲った光井って、どんだけ~!?

最終回はちょっと脚本がイマイチだったな。何で阿相さんがまとめなかったのかな。
まあコンセプト修正とかドタバタしたし、大変は大変だっただろうけどね。

脚本=伊達さん 演出=木村真人

No.206

>> 200 【2021夏ドラマ】 「#家族募集します」8話まで終了。 取り敢えず銀じいは心筋梗塞のカテーテル手術が成功して、皆と話せる迄に回… 【2021夏ドラマ】

「#家族募集します」全9話終了。

蒼介が何かに悩んでいるのを真っ先に察知したのは俊平。蒼介は二人で銀治の見舞いに行き、そこで話をしようと考えていた様だが、嫁(ヒコロヒー)が先に来ていて、銀治と嫁の会話を聞いた俊平は蒼介が何に悩んでいるのかを察して意見する。そして相変わらずの銀治にも二人で「余計なお世話をさせて下さい!」

嫁を追ってにじやに来た銀治の息子も普通の人で、意地の張り合いをしていただけだから直ぐに和解。

4人の話し合いで一番収入が不安定なめいくが真っ先に「私と大地が出て行くよ」と口火を切ったのは、歌手のいつきの母に歌を聴いて貰い、気持ちは届いたからと言って貰えたのが自信になったからなのかな。
礼も俊平も強くなれたし、仲間がいるから一歩を踏み出せる、「次のページを開こう」と蒼介に告げる。

短期間に引っ越しを繰り返すのって余計な費用が掛かるから、考え無しの蒼介め!とは思うけど、皆、人生の転換期に居て煮詰まっていた所を、蒼介のお節介を通じて仲間になり、思考の整理や前を向くきっかけにはなった訳だし、節目節目の交流は続いて行くみたいだから、まあお互いにプラスだったのかなと。
一番プラスに働いたのは黒崎で、劇的な変化だけど説得力も一番有った様に思う。

綺麗事に終始した感は有るけど、それでも直球に押し切られたって感じかな。

演出=福田亮介

No.207

>> 184 【2021秋ドラマ】 取り敢えず初回は既に視聴した(●印)又は視聴予定のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演 「ラジエーションハウ… 【2021秋ドラマ】

これから22時台迄に放送が始まる視聴予定ドラマの放送開始日(スタート順)
開始日→時間→局→タイトル

9/25 21:00 NHK 正義の天秤

10/4 21:00 フジテレビ ラジエーションハウスⅡ

10/6 22:00 日テレ 恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~

10/10 21:00 TBS 日本沈没-希望のひと-

10/10 22:30 日テレ 真犯人フラグ

10/14 21:00 テレ朝 Doctor-X ⑦

10/14 22:00 フジテレビ SUPER RICH

10/15 20:00 テレ東 らせんの迷宮~DNA科学捜査~

10/15 22:00 NHK 群青領域

10/15 22:00 TBS 最愛

10/16 22:00 日テレ 二月の勝者-絶対合格の教室-

10/18 22:00 フジテレビ アバランチ

10/19 22:00 TBS 婚姻届に判を捺しただけですが

※関東の番組表より

No.208

>> 199 【2021秋ドラマ】 「どうせもう逃げられない」(MBS・製作委員会)脚本=鈴木裕那 他 出演=白洲迅、横田真悠、草川拓弥、石田ニコル… 【2021秋ドラマ】

「どうせもう逃げられない」2話まで終了。

向坂は雨が苦手そう。
ほんの少しインサートされた過去映像から想像すると、雨の日に、後部座席で若い女性が寝ている状態の車を運転していて事故に遭った様だ。彼は怪我をして彼女は亡くなった?

まほに「あんたってさ、何でそんなに簡単に他人を信じんの?人はさ、裏切るんだよ」と若干苛つきながら言ったのは本音みたいだから、事故をきっかけに信頼していた人に裏切られたとかなのかな。

だから強い結び付きの人間関係を築く事からは逃げている。その壁を、自己肯定感が低く馬鹿正直で真っ直ぐで、人をとことん信じるタイプのまほが乗り越える事は出来るのか、と言った所か?

今回から登場した事務所のメンバーの浅香航大が、どういう役割を担うのかも気になるので、もう少し観てみる。

演出=河原瑶

>>178
「トーキョー製麺所」
初回から衛生面とか店内での私語の多さとかが気になってはいたのだが、第3話の緑川が店内で大声を出し続けるシーンに至っては不快でしかなく、次も観ようという気にはとてもならないので、3話をもって視聴離脱する。

  • << 223 【2021秋ドラマ】 「どうせもう逃げられない」3話まで終了。 浅香航大が演じるカメラマンの深澤馨は“たくみ”“かおる”と下の名前で呼び合っているし、「いつだってお前は、いつか自分の元を去ってくれる人間しか側に置かない」と指摘したり、「ちはるさんの夢はまだ見るのか?」と聞いて拓己を怒らせたりしているので、拓己の過去も知っている友達みたいな関係なのかな? そして予告でチラッと映った裸の拓己の背中には大きな傷痕が。 これを繋ぎ合わせると、あの時車の後部座席で寝ていたのは“ちはる”で、拓己が事故って彼女は死亡、拓己は大怪我を負ったという事なんだろうね。 今回、なほの昔の上司で二股を掛けられていた粕谷(白石隼也)という男が出て来て、独立するから経理の社員として来ないかと誘い、なほが派遣ではなく社員で働いていると知ると、「お前は確実にお荷物だろ」「小さい会社で社員なんて有り得ない」と言ってなほを不安がらせていたが、“そんな事言ったらこれから独立するお前の会社の方こそ、なほを社員で雇うなんて有り得ないだろうが!“と、思い切り突っ込んでしまったのだが(笑)素直ななほは真に受けてしまうのよねえ。 浦江が粕谷を前にして「こんなぽっと出のイヤミ野郎の言う事なんか信じる前に、私達の事を信じてよ」となほに言ってくれてスッキリしたあ(笑) なほは嘘つき男ホイホイなのか? 脚本、演出=河原瑶

No.209

【2021秋ドラマ】

「正義の天秤」(NHK・The icon)脚本=田辺満 他 出演=亀梨和也、奈緒、北山宏光、大政絢、佐戸井けん太、大島優子、萩原聖人、竹中直人、中村雅俊、山口智子 他

大門剛明の小説原作。《土曜ドラマ・49分枠》(全5話予定)

事前情報無し(亀梨が元医者の弁護士役という事だけ知っていた)で観たので、もっとシリアスな弁護士物を想像していたら、意外とエンタメ寄りの作りだったので少しびっくり。
何で出来る弁護士の鷹野(亀梨)が、部下の弁護士には木で鼻を括る様な態度しか取らないのか、結構使い古されたパターンで描かれていたのでそこは微妙だったなあ。
出来る男は一匹狼、一々部下に説明なんてしない、ドラマってこういうの好きだよねえ。

鷹野が事件について思考を整理するシーン(短いカットをどんどん繋いでいた所)が分かり辛かった。
亀梨は総体的には良かったと思うけど、一番力の入る場面で「ブラック企業の実態を明るみに出す方法も有るじゃないですか!」の台詞が、ここだけ急に叫ぶ様な言い方になって、バランスが崩れてしまっていたのが惜しかった。

事務所の創始者で急死した佐伯(中村)の信条は、被告人の刑だけを見るのではなく、心の内迄見て何が最適か判断しろって事なんだろうね。鷹野はそれが分かっている。

この後、お荷物弁護士軍団が悔しさをバネに奮闘するのかね。

演出=片岡敬司

  • << 224 【2021秋ドラマ】 「正義の天秤」2話まで終了。 うーん、このドラマでは鷹野の恋人の久美子(大島優子)が何故今の様な状態(いわゆる植物状態)になり、鷹野は何故医師を辞めて弁護士に転身したのかの縦軸が占める割合が大きいみたいで、そこに当然毎回の刑事事件と裁判が有り、ルーム1のメンバーの話も盛り込むから、もう話を追うだけで頭がパンパンになる。 リアタイで観ただけでは“あれ?どうなってたんだっけ”と、分かってなかった事が出て来てしまう。 ひょっとして縦軸の久美子が追っていた冤罪事件には、西園寺(竹中直人)と一ノ瀬(萩原聖人)が関係しているのかな?どっちにしても縦軸をそれなりのボリュームで描きたいなら、49分×5回では多分足りないし、横軸の事件が駆け足になり、バランスも悪いし物足りなさも感じてしまう。 梅津(佐戸井けん太)の家庭の事が付け足しの様に感じてしまったのは私だけかな。 西園寺が桐生(大政絢)に、暗に鷹野をスパイしろと示唆するシーンは、短いカットで今後の展開を左右するのか?と思わせたので(まあ裏切らないだろうけど)、あれには意味が有って良かったけどね。 今回の事件は色々“ザル”で突っ込みたくなったけど、それよりも突っ込みたいのは“不規則発言”を許しまくる裁判長の居る法廷かな(笑) 演出=片岡敬司

No.210

>> 143 (続き) 馬場ふみかが、かなり変わっているけど不思議な魅力のある“ゆいか”という女性を好演。「コード・ブルー」の頃に比べたら格段に演技が上… 【2021夏ドラマ】

「ドラマ 家、ついて行ってイイですか?」全7話終了。

第3話は熟年結婚した夫を亡くして間も無い事を隠して、取材に応じたきよ美の話。飄々とした話振りの裏に有る深い喪失感を研ナオコが好演。夫役の菅原大吉も上手かった。

第4話はダメンズばかりを引き寄せる母親に反発し、最後に再婚した義父もいい人なのに受け付けず、自分の結婚を機に和解するという話。それほど惹かれなかった。
④ゲストは川島海荷、小野塚勇人

第5話は1型糖尿病を患い出産が難しい事から、跡取りが必要な老舗の和菓子屋の息子と別れる女性の話。放送後、同病でも出産は可能と、実際に出産して子育てしている女性から批判のツイートが有り、最終回の最後に謝罪コメントが表示された。
ドラマとしてはそれほど惹かれなかった。
⑤ゲストは剛力彩芽、堀井新太

第6話は妻が癌で入院中の夫婦の話。まさか“我が家の坪倉”に泣かされるとは。それ位役にハマっていたし、顔で笑って心で泣きながら、飄々とした雰囲気を崩さない淳という男を好演していた。
⑥ゲストは坪倉由幸、野波麻帆

最終話は性格が水と油で惹かれ合い同棲するも、バリキャリ女の四角四面な性格に本当に愛されているのか自信が持てず、約束の30迄にプロポーズ出来なかった男が、その瞬間に「別れよう」と言われてしまう話。
(続く)

No.211

>> 210 (続き)
取材に入っている時に「今すぐ出て行って」という話になり、出て行った男を追い掛けた玉岡が玄関前でインタビュー。自信が無かった事、本当は結婚したかった事を聞き出し、扉の向こうに居る女に「ともこさんはどうなんですか?」とお節介。
家について行ったら縁結びをしてしまった、そして結婚式にも招待されてスピーチ迄してしまったという話だった。
嘘の様な本当の話だったけど、人物自体にはそれほど惹かれなかった。
⑦ゲストは鈴木杏、尾上寛之

ドラマ全体としては、まず企画した事自体が凄いし、沢山のケースの中からドラマとして耐えられる、興味を引く、“事実は小説より奇なり”な物を選んだのだろうから、面白くない訳がないとは思う。

ただやっぱり観る側の好みによってハマる物とハマらない物は有って、それは話のインパクトによる物も大きいけど、結局は演者も含めてその人物像にハマるかどうかなんだと思う。
その意味で、ストーリーにも人物像にも両方ハマった第2話が、私にはベストドラマだったな。
そして研さんの第3話と、坪倉さんの第6話は深く心に残るドラマだった。

忘れてはいけない玉岡役の竜星さん、人の良さが滲み出ていて“警戒されにくさ”がポイントになるのだろうこの仕事に、意外と向いていそうな玉岡という男を、上手く演じていたと思う。(私なら取材は断るけど(笑))

演出=①④⑤⑦二宮嵩、②③吉村慶介、⑥菊池俊次

No.212

>> 115 【2021夏ドラマ】 「准教授・高槻彰良の推察Season1」(東海テレビ・WOWOW)脚本=藤井清美 他 出演=伊野尾慧、神宮寺勇太… 【2021夏ドラマ】

「准教授・高槻彰良の推察Season1」全8話終了。

怪異の話という触れ込みだったが、初回からずっと人間が意図して作り出した怪異擬きが続き、正直退屈な回も有ったのだが、尻上がりに面白くなって行き、第6話の“図書館のマリエさん”は、人の手で作られた現象で有りながらも、話自体が上手く作られていて、オチで“そうだったのか”と深く頷ける、心に染みるストーリーだったので強く印象に残った。
またこの回は、高槻のデスクのファイルを落としてしまった深町が、中の新聞記事を読む事で、“高槻彰良くん12歳が誘拐され、1ヵ月後に京都の鞍馬で保護される”という高槻の秘密を知ってしまうという重要な回でもあった。

そして第7話では深町と同じ経験をして“耳が嘘発見器化した”警察官の遠山が登場し、高槻も昔自分の身に起きた事を深町に告白するという、いよいよ本物の怪異の話に舵を切り、第8話は、深町の身に起きた事は何だったのかを解明する為に、深町、高槻、佐々倉の3人で出身の村を訪ね、高槻の洞察力と機転により、深町は心の重荷から解放される。

あの祭りは本当に大切な人を見付ける為の呪い(まじない)をかけて貰ったと思う事にする、現象を変えられないなら解釈を変えてみようと思う、と遠山に告げた深町。

特殊能力によって、本当の意味での家族や恋人や友達は作れなくても俺は孤独ではない。
(続く)

No.213

>> 212 (続き)
何故なら心から信頼出来る大切な人が側に居るから。
いそいそと高槻研究室に足を運ぶ深町のカット。

お互いに怪異を経験し、それを境に特殊能力を身に付けてしまった二人。それは普通の人間には入り込めない、深い絆で結ばれるわな。
このドラマ、後半に進むに連れてそこはかとなくBLの雰囲気が漂い始めていたのだが、まあ特殊な人間同士の特殊で深い結び付きを表現すると、ああなるのだろうと解釈しておく事にする。実際に完璧に近い部分で理解し合えるのは、お互いにお互いしか存在しない訳だから。

瑠衣子さんがちょっと拗ねちゃうのも分かるな。

高槻の怪異の解明はWOWOWで放送されるseason2に持ち越されたけど、深町の件をスッキリとさせた所で区切ってくれたので、番組に対しては何の不満もない。

WOWOWを契約している方は、多分高槻の怪異解明版も面白くなると思うので、ぜひどうぞ。

脚本=③⑥伊藤嵩(それ以外は藤井清美) 演出=①②⑧池澤辰也、③④⑤守下敏行、⑥⑦室井岳人


No.214

>> 201 【2021秋ドラマ】 「古見さんは、コミュ症です。」3話まで終了。 2話の片居役の溝端さんの演技を観た時に、あっ、これはある程度… 【2021秋ドラマ】

「古見さんは、コミュ症です。」4話まで終了。

回し役の長名のドタキャンで、コミュニケーションに難有りの3人(古見、片居、万場木)と、受けは得意だけど回しは苦手な只野の4人で海に行く事に。長名が知り合いに頼んでくれた送迎バスの中は沈黙が支配。耐えられなくなって始めたしりとりは、古見さんは鉄道しばりで駅の「き」ばっかり(笑)。片居は何故か早口のことわざしばり(笑)

古見さんは友達が居なかったから別れにも慣れていなくて寂しいと。
片居の親の転勤先はマレーシアだって。簡単には会えない、でも「目の前の海は世界中どこまでも繋がってるよ」と励ます只野。

そして片居が去って二学期になり、生徒会長の選挙が始まる。ここで新キャラが二人登場。会長に立候補した1年生の潔清子(いさぎ・きよこ=大西礼芳)と、その幼馴染みの阿瀬志吹(あせ・しぶき=筧美和子)で、人気者の古見さんに応援演説を頼みに来て、古見さんも私で良ければと承諾したのに、人気を利用しようとした自分が許せないと断ってしまう潔。

彼女は極度の潔癖症で、困っているお年寄りは進んで助けるのに、直後には公園の水道でお年寄りに触れた手や腕は全部洗わないと気が済まない、その事に凄く悩んでる様子。

潔の後をつけてその事を知った只野と古見さん。「じゃあ、友達になりましょう」と古見さん。
(続く)

No.215

>> 214 (続き)
「友達なら応援してもおかしくないでしょ?」と。
手を出す潔、古見さんも手を出し握手。
その後、めちゃくちゃ手を洗う潔(笑)

一人減ったけど直ぐに補充出来た友達の輪。またしてもコミュニケーションに難有りの子で類は友を呼ぶだけど、何て優しさに包まれた友達の輪なんだろう。

阿瀬志吹さんはその名の通り汗っかきで悩んでるみたいだし、まだもう一人出てない子(城田優!)も居る。どんな風に友情が育まれて行くのか楽しみ。

演出=岡下慶仁

※今回から古見さんのノートの文章が、手書きの字幕として右サイドに縦書きで出る様になった。
あくまでも想像だが、チーフ演出の瑠東さんの演出プランとしては、古見さんの手書きのノートの字を視聴者にも読ませる事で、字が綺麗とか読みにくいとかの感情も含めて、登場人物達との感情の共有を目指していたのでは?と思うのだが…。
おそらくクレームが殺到したんだろうね、読みにくい、読み終わらない等々。

そうじゃないと、岡下さん演出の第4話からスタイルを変えた事の説明がつかない、と思うのだが。

  • << 245 【2021秋ドラマ】 「古見さんは、コミュ症です。」6話まで終了。 恋心とはどういうものか具体的に分かっていない古見さんが、“えっ、この感情は何?”と気付き始めた時、一方で只野は古見さんから電話で言われた話を、“もう僕は戦力外なんだ”と受け取り激しく落ち込んでいた。 うーん、まだまだピュアな若者達の、迷子になりそうな恋心は切ないなあ。キュンキュンしちゃう。 とうとう出て来た転校生の成瀬詩守人(なるせ・しすと=城田優)、黒板の端から端まで使って成瀬と書き、鏡を見詰めて髪をいじる等々早速かましてくれてるが、実は彼もお一人様族らしい。 皆でカラオケに行く事になり、古見さんは成瀬を誘う。友達とカラオケに行くのが夢だった古見さん。同じく皆でカラオケは初めての成瀬が、考え過ぎて選んだのは「森のくまさん」(笑)でも皆が輪唱してくれて盛り上がる。 文化祭でやる事になった「メイド喫茶」がどういう物かを、只野がコスプレをして長名と万場木が説明。古見さん、無理にやる事はないと心配する只野に対して、長名と万場木はやってみなければ分からない、只野君は決め付け過ぎと言い、古見さんは「やります」と言葉で伝える。 そして冒頭に書いた電話での長い会話。 古見さんの「もう大丈夫です」に込めた気持ちと、只野の受け止め方の落差ね。言葉って本当に難しい。 演出=石井永二

No.216

>> 202 【2021夏ドラマ】 「うきわ-友達以上、不倫未満-」7話まで終了。 河原に座っている麻衣子を先に見付けたのは二葉だった。この前… 【2021夏ドラマ】

「うきわ-友達以上、不倫未満-」全8話終了。

カラオケルームで対面で座りとりとめの無い話をする二葉と麻衣子。突然麻衣子が「そっち行ってもいいですか?」と言った時にはドキッとしたけど、「隣同士の方が落ち着く」という言葉に、あっ、そうかと気付いた、壁は無いけどね。

「私達、最後迄何も無くて本当に良かった」という麻衣子の言葉、これは本当にそう。
だから麻衣子は最後迄拓也に強気で行けたし、二葉も聖とやり直す気持ちになれた。

拓也は麻衣子が口下手で、肝心な事は言ってくれない人だと結婚前から分かっていたのに、「向き合おうとしてくれない」って不満が有るからって、それを麻衣子に言わずにいきなり浮気って、自分も向き合っていなかったくせに。確かに麻衣子が言う様に“相手より自分が大事な似た者同士”だったのかもね。

聖は田宮に夫の事を「大切なの、大切な人だって思い出したの」と告げて、福岡に付いて行きやり直す事を決め、「愛しとったけど大切じゃなかった」中山夫妻は別れを選択した。

不動産屋で新しく住む部屋を決め、自力で泳いでるカットの次にはどこまでも続く一本道を歩き出す、髪を切ったニュー麻衣子。
もう浮き輪は無いけど、最初に麻衣子を海に突き落とした“たっくん”も居ないから必要無いし、自力で泳ぐという決意の様なラストが、ニュー麻衣子を表していてスッキリした。

演出=風間太樹

No.217

>> 203 【2021夏ドラマ】 「ただ離婚していないだけ」11話まで終了。 前回も思ったけど、このドラマに出て来る人達は仁科を除いて皆少し… 【2021夏ドラマ】

「ただ離婚していないだけ」全12話終了。

「殺そう」という雪映に対して、もう戦意喪失していた様な正隆だったから無理だろうなとは思っていたけど、そもそもの雪映に対する罪悪感からか、夢では“やり遂げよう”とする自分も居た訳だが、最後に決断の背中を押したのは、弟が“法務局に保管してあった物”を丸暗記して伝えてくれた“親父の遺言”だった。
「お前が私の様な道を辿らないこと。大切な者達を傷つけない様に」

正隆は池崎に電話をして自首したけど、雪映は普通に出産して子供と面会に来ていたから、恐らく正隆は萌を殺して遺体を隠していた事を、全部自分一人でやったと供述したんだろうね。

雪映と別れた時に持っていた、大金と火炎瓶と刃物が入ったボストンバッグはどうしたのかな?持ったまま自首してたなら、どう説明したんだろう。(←佐野の事は隠し通している筈だから、ヤクザに脅されているとは言えないし)

相続した5億を小切手にして全部創甫に渡したのには驚いたけど、あれが正隆なりの贖罪なのかな。

そして正隆が送った離婚届けを面会の時に目の前で破り、「もう二度と会わないけど離婚はしない、私は貴方の妻でこの子は貴方の子供だから」一瞬意味が取れなかったけど…。
こういう事なのかな。妊娠してからの雪映にとっては、子供を産む事が全てに優先される事だった。
(続く)

No.218

>> 217 (続き)
だから家庭を守る一念でどんどんエスカレートして行った訳だが、最後の最後に翻意して正隆を止めようとした。
そして止める前に正隆自身が全てを引き受け、雪映が無傷で子供を産み育てられる様にしてくれていた。それが巻き込んでしまった雪映への正隆なりの贖罪で有り、離婚は夫として父親として大切な者達を守る為なのだと理解していたから、逆に籍を抜かない事が正隆への感謝の気持ちであり、夢だった3人で暮らす事は出来ないけど、戸籍上では3人家族のままで居たいと。
ここまで来ると意地も有るんだろうしね。

もう二度と会う事はなくても私達は夫婦、ただ、離婚してないだけ…

当初の「ただ、離婚してないだけ」とは随分と意味合いが変わってしまったけどね。

主演の北山宏光が、これ迄のイメージをぶち壊す様なクズ男を好演していたのも印象的だったけど、何と言っても序盤の萩原みのりの演技が萌役にピタリとハマっていて、ドラマの雰囲気を作っていた事と、後半の佐野を演じた深水元基の鬼気迫る怪演、この二人の存在は大きかったと思う。

突っ込み所も有ったけど、自分の正義感が迷走させられてしまう様な、訳の分からない不思議な面白さの有るドラマだった。

脚本、演出=安里麻里

No.219

「2021夏ドラマのまとめ①」

1位「ハコヅメ」
個別レス参照。
脚本、演出、役者陣、どれかが突出する訳でもなく、どれもがバランス良く高い平均点のまま最後迄維持していた事を高く評価したい。主役の二人はそれぞれの持ち味を最大限に出していたし、組み合わせの妙を考えた時に、この二人を選択したプロデューサーにアッパレを差し上げたい

2位「TOKYO MER」
個別レス参照。
コロナ禍の今だからこそ余計に、こんな人達が居てくれたらと気持ちを前向きにしてくれる、そんなパワー漲るドラマだった。ただ、MERを上げる為にかなりご都合主義が目立つ部分が有り、そこが本当に残念だった。

3位「ただ離婚してないだけ」
個別レス参照。
これもご都合主義的な部分が結構有ったのだが、とにかく惹き付けて離さない様な不思議な魅力に溢れていて、最後迄視聴意欲が下がらなかった。その点を高く評価したい。


【他にハマった作品】
「うきわ-友達以上、不倫未満-」


【今期の演技MIP】
「TOKYO MER」の鈴木亮平。今期のMVPでもある訳だが、あの滑らかな台詞運びが醸し出す圧倒的な信頼感と存在感、それなくしてドラマMERの成功は無かったと言っても過言ではない位の役者としての力量に、完全にノックアウトされてしまったから彼を選んだ。

No.220

「2021夏ドラマのまとめ②」

全話観たドラマの平均視聴率(%)

「TOKYO MER」13.6
「緊急取調室」12.1
「ハコヅメ」11.4
「ナイト・ドクター」11.1
「IP サイバー捜査班」8.8
「プロミス・シンデレラ」7.9
「#家族募集します」7.0
「彼女はキレイだった」7.0
「推しの王子様」4.9
「シェフは名探偵」2.6
=以下平均視聴率不明=
「ひきこもり先生」
「いいね!光源氏くんS2」
「サレタガワのブルー」
「ただ離婚してないだけ」
「にぶんのいち夫婦」
「八月は夜のバッティングセンターで。」
「#コールドゲーム」
「准教授・高槻彰良の推察」
「うきわ-友達以上、不倫未満-」
「女の戦争」
「ドラマ 家、ついて行ってイイですか?」


※1クールを越えるドラマ、3話以下のドラマは除く。

※視聴率は関東地区のリアルタイム世帯視聴率。単純平均。(注:加重平均視聴率とは、数字が異なる場合がある)

No.221

2021年夏ドラマ
【最終回の視聴率が前週より1ポイント以上上昇したドラマ】←最後がどうなるのか期待値が高かった?

番組名/+ポイント

TOKYO MER/+6.0
緊急取調室/+1.4
プロミス・シンデレラ/+1.4
彼女はキレイだった/+1.4
ナイト・ドクター/+1.1
ハコヅメ/+1.0
#家族募集します/+1.0

(注)自分が全話視聴済みのドラマで、ワンクール以内で4話以上のドラマが対象。視聴率不明のドラマは対象外。

No.222

>> 204 【2021秋ドラマ】 「東京放置食堂」2話まで終了。 今回は年齢を重ねて内面も変化しているのに、表向きはずっとブリブリのアイドル… 【2021秋ドラマ】

「東京放置食堂」3話まで終了。

今回は日出子が裁判官時代に担当して、15年間刑務所に収監されて出所して来た、元暴力団組長・山中正平(竹中直人)の話。
「あの女にケジメ付けに来た」と言う、背中一面刺青の粗暴な男とくれば、島民は日出子に仕返しをしに来たのではと恐れるが、いざ対面したら「戻ってまいりました」「お務めご苦労様でした」という事で、日出子は刑務所の山中宛に「必ず更正出来る」という手紙を出し続け、人間扱いしてくれたその気持ちに報いる為に堅気になろうと決意し、その報告をしてケジメを付けたかったから来た事が分かる。

下手な大道芸で暮らして行けると思っている甘い考えの山中に、「娑婆はそんなに甘くはないよ!」と日出子が喝を入れるシーンも良かったし、後から大道芸は山中が子供の頃に、母親に連れて行って貰った大切な思い出だから選んだという事が分かり、昔自分が作って貰って嬉しかった風船の剣を、島の子供に作ってあげたら喜んでくれて、嬉しそうに子供とはしゃぐ山中を見詰める日出子というシーンも良かった。

臭い臭いと言ってくさやを食べたがらない山中に、「臭い物に蓋をする世の中で、ずっと生き残ってるんだ」と言って、くさやを推奨する日出子がツボだった(笑)

※このドラマは料理に特別なライティングはしないから、飯テロにはならないのよね。

演出=アベラヒデノブ

  • << 231 【2021秋ドラマ】 「東京放置食堂」4話まで終了。 結婚詐欺を認めたくない女・美咲(前田敦子)が島で巻き起こす騒動。 島出身の男と婚約し、島でウェディングフォトを撮ろうと約束して船に乗って来たはいいが、ウェディングドレス姿で待つも男は港に現れず電話番号は全部嘘。 マッチングアプリで知り合い、免許証も見せて貰ったと言うが。 昨日結婚式の前金を男に払ったから、手持ちも銀行にもお金が無いと言う美咲に、本当はもう気付いてるんでしょ?騙された事と日出子。 子供の様に泣き出す美咲。 そこからはビールを飲んでくだを巻き、出される料理に食らい付く美咲。←食い過ぎじゃね?金持ってないくせにと常連客(笑) ダサ過ぎる男に合わせて自分を変えるなんてイヤと、夢見る夢子の様な浮わついた結婚観を語る美咲。 出た!くさや! 臭いと食べない美咲を例の貯蔵庫に連れて行き、「人生はおとぎ話じゃない!誰だって人に見られたくない物を奥の方に抱えている。結婚ってのはさ、そういう相手の弱い所を全部丸ごと受け止める事じゃないの?」と説教をする日出子。 うーん臭い…美味しい…とくさやを食す美咲。 給料が出たら返すという約束をきちんと守った美咲。島で傷が癒えたのか、マッチングアプリでドバイの石油王をゲットしたというオチ←それ一番怪しいヤツ(笑) 前田敦子はこういう女をやらせたら上手いな。 演出=アベラヒデノブ

No.223

>> 208 【2021秋ドラマ】 「どうせもう逃げられない」2話まで終了。 向坂は雨が苦手そう。 ほんの少しインサートされた過去映像から想… 【2021秋ドラマ】

「どうせもう逃げられない」3話まで終了。

浅香航大が演じるカメラマンの深澤馨は“たくみ”“かおる”と下の名前で呼び合っているし、「いつだってお前は、いつか自分の元を去ってくれる人間しか側に置かない」と指摘したり、「ちはるさんの夢はまだ見るのか?」と聞いて拓己を怒らせたりしているので、拓己の過去も知っている友達みたいな関係なのかな?

そして予告でチラッと映った裸の拓己の背中には大きな傷痕が。
これを繋ぎ合わせると、あの時車の後部座席で寝ていたのは“ちはる”で、拓己が事故って彼女は死亡、拓己は大怪我を負ったという事なんだろうね。

今回、なほの昔の上司で二股を掛けられていた粕谷(白石隼也)という男が出て来て、独立するから経理の社員として来ないかと誘い、なほが派遣ではなく社員で働いていると知ると、「お前は確実にお荷物だろ」「小さい会社で社員なんて有り得ない」と言ってなほを不安がらせていたが、“そんな事言ったらこれから独立するお前の会社の方こそ、なほを社員で雇うなんて有り得ないだろうが!“と、思い切り突っ込んでしまったのだが(笑)素直ななほは真に受けてしまうのよねえ。

浦江が粕谷を前にして「こんなぽっと出のイヤミ野郎の言う事なんか信じる前に、私達の事を信じてよ」となほに言ってくれてスッキリしたあ(笑)
なほは嘘つき男ホイホイなのか?

脚本、演出=河原瑶

  • << 232 【2021秋ドラマ】 「どうせもう逃げられない」4話まで終了。 性格だけでなく頭も悪そうな粕谷の脅しに、何故拓己が屈したのかが意味不明。 なほが帳簿の改ざんなんてする訳無いのだから、因縁付けられてるだけだし、事故に遭わせるのなんて簡単だというのは、明らかな脅迫だから警察に言えばいいだけなのにね。 自分がやった粉飾決算をなほに擦り付けて、拓己を脅そうとしていた粕谷の頭の悪さに呆れてしまった。 気持ち悪いだけで敵役としては失格だな。 拓己の背中の傷痕はケロイド状になっているみたいなので、ひょっとして事故って火災が起きてしまったのかな。 自分のせいで死なせてしまった人が居るなら、次のの恋愛に踏み切る事は中々難しいだろうね。 で、告白する前に「社員とはそうならない」と断られてしまったなほは、髪の毛をバッサリ切ってしまった。(←実際にはウィッグだよね?あれ。雑誌モデルもやっているみたいなので、髪は切れないでしょ) 今回はイマイチだったな。 脚本、演出=河原瑶

No.224

>> 209 【2021秋ドラマ】 「正義の天秤」(NHK・The icon)脚本=田辺満 他 出演=亀梨和也、奈緒、北山宏光、大政絢、佐戸井けん太… 【2021秋ドラマ】

「正義の天秤」2話まで終了。

うーん、このドラマでは鷹野の恋人の久美子(大島優子)が何故今の様な状態(いわゆる植物状態)になり、鷹野は何故医師を辞めて弁護士に転身したのかの縦軸が占める割合が大きいみたいで、そこに当然毎回の刑事事件と裁判が有り、ルーム1のメンバーの話も盛り込むから、もう話を追うだけで頭がパンパンになる。
リアタイで観ただけでは“あれ?どうなってたんだっけ”と、分かってなかった事が出て来てしまう。

ひょっとして縦軸の久美子が追っていた冤罪事件には、西園寺(竹中直人)と一ノ瀬(萩原聖人)が関係しているのかな?どっちにしても縦軸をそれなりのボリュームで描きたいなら、49分×5回では多分足りないし、横軸の事件が駆け足になり、バランスも悪いし物足りなさも感じてしまう。

梅津(佐戸井けん太)の家庭の事が付け足しの様に感じてしまったのは私だけかな。
西園寺が桐生(大政絢)に、暗に鷹野をスパイしろと示唆するシーンは、短いカットで今後の展開を左右するのか?と思わせたので(まあ裏切らないだろうけど)、あれには意味が有って良かったけどね。

今回の事件は色々“ザル”で突っ込みたくなったけど、それよりも突っ込みたいのは“不規則発言”を許しまくる裁判長の居る法廷かな(笑)

演出=片岡敬司

  • << 235 【2021秋ドラマ】 「正義の天秤」3話まで終了。 久美子が襲われた後に、鷹野が「お前が雨宮久美子を殺そうとしたんだろう」と取り調べを受け、鷹野が「そういうことか、検察は本当の犯人を知っているんじゃないか?」と呟き、それを廊下で一ノ瀬が見ているシーンが挟み込まれたのだが、これが鷹野が弁護士を目指す決定打になったのかな?そして一ノ瀬の立場の曖昧さね。もしかしたら怪しいと見せ掛けて、目的は鷹野と一にしているのかもとも思えて来たし。 過去2回より今回が一番面白かったし、観終わってスッキリした感じがする。 死刑が妥当な求刑なのに容疑者に虚を突かれ、手玉に取られて迷いと不安が生じ、無期懲役の求刑にしてしまった長谷川検事(高橋克実)。 「このままでいいんですか?」と、裁判前の法廷での、長谷川に正義を問う鷹野との一騎討ちが、いつもの裁判ショーとは違い、二人の真摯なやり取りがひしひしと伝わって来て胸を打った。 今迄、このキャッチボールシーンって必要?って思っていたけど、今回、自分は取り引きなんてしていない!道を外してなんかいない!とばかりに、杉村が気持ちを乗せた強い返球をしたのを観て、初めて投げ合う意味を感じた回でもあった。 控訴をした上で自死を選んだ長谷川が教えてくれたキムラヒデユキを調べろ、ここから突破口は開けるのだろうか。 共同脚本=井上季子 演出=二宮崇

No.225

【2021秋ドラマ】

「それでも愛を誓いますか?」(ABC)脚本=兵藤るり 他 出演=松本まりか、藤原季節、松澤匠、内田滋、松岡依都美、吉田沙世、菅原大吉、酒井若菜、池内博之 他

萩原ケイクの漫画原作。《ドラマL・30分枠》(全話数不明)

結婚8年レス5年、子供なしの夫39歳・妻35歳の夫婦。妻は普通に夫を求めたりするが夫はそれに応えられず、妻は子供が欲しいがそれを中々夫には言えない。夫の心のバリアを感じ取っているからだ。

その事を除けば一応仲は良いのだが、そんな鬱々とした生活から心機一転する為に、妻はノベルティーグッズメーカーで契約社員として働き始める。
その会社ヒカリノラボで妻の純須純(すみす・じゅん=松本)は、常にマスクを着け言動も一風変わっているデザイン課の真山(藤原)と知り合う。

一方ゼネコンで忙しく働く夫の純須武頼(すみす・たけより=池内)は、高校の同窓会で足立沙織(酒井)と再会する。

武頼が妻にだけEDなのかがまだ分からないので何とも言えないのだが、あんな風に拒否され続けて純はよく5年も我慢してるなあと。
武頼が沙織とどうなるのかでEDの件は明らかになるとは思うのだが。

一番の突っ込み所は“すみす”という名字ね。純須純ってさあ(笑)
話はあれだけど映像は悪くないので、取り敢えず次回も様子見をするという事で。

演出=広瀬奈々子

No.226

【2021秋ドラマ】

「ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~ 」(CX)脚本=大北はるか 出演=窪田正孝、本田翼、広瀬アリス、浜野謙太、丸山智己、矢野聖人、山口紗弥加、遠藤憲一、鈴木伸之、八嶋智人、高嶋政宏、浅野和之、和久井映見 他

横幕智裕、モリタイシの漫画原作。《月9・60分枠》(全話数不明)初回は30分拡大

新院長・灰島(高嶋)の効率優先の改革によりバラバラになっていたラジハメンバーが次々に復帰、五十嵐、杏も復帰して、結局前レギュラーに技師の田中(八嶋)と院長が加入した形で始まる事になる。

無理矢理“ラジハのやり過ぎ出過ぎ”の設定を作り出して、院長が阻止しようとする展開はお約束でそのまま継承。内科医長として復帰した大森(和久井)は灰島と同期で、昔の弱味を知っている大森がチクチクやると灰島が慌て出すという形で、大森がストッパー役を担っていたのでギスギス感が無く、その点は初回はいい感触だった。でもずっとこの演出をやるとくどくなるし、高嶋さんの顔芸はあまり見たくないし、院長をラジハにどう絡ませるのかが私にとっては一つのポイントになりそう。

にしてもレギュラーが多過ぎだな。のっけから技師長(遠藤)に認知症の疑いとか言い始めたので、ドクターXと被るエンケンさんが退場するのかと思ったんだけど、治る病気にしてたからそのまま残りそうだし。
(続く)

No.227

>> 226 (続き)
一つだけ良かったのは広瀬が経験を積んで、ポンコツではなくなったらしい事。これでイライラは減りそう。

まっ、基本構造は変わらないし、脚本があの大北さんだから殆ど期待はしていない。

ただ初回に関しては短いカット割りをどんどん繋げて行く演出が功を奏して、結構集中して観る事が出来たし、高嶋さんも抑え気味だったので観やすかった。導入部としては成功したのでは?
問題はこれがずっと続いてくれるかどうかなんだけどさ(笑)

演出=鈴木雅之

No.228

【2021秋ドラマ】

「ムショぼけ」(ABC)脚本=アベラヒデノブ 他 出演=北村有起哉、九条ジョー、武田玲奈、松尾諭、木下ほうか、末成映薫、板尾創路 他

沖田臥竜の小説原作。《ドラマ+・30分枠》(全話数不明)※テレビ神奈川で視聴

鉄砲玉として敵対組織の組長を襲撃し、14年お務めして仮釈放で出て来たら世の中はガラッと変わっていて、その変化に戸惑い“それはムショぼけ”だと担当だった刑務官に言われ続ける幻影を見てしまう男・陣内(北村)の話。

北村さんを始め癖の強目な役者が揃い、カタギとして生きて行きたいのに適応出来ない不器用な元ヤクザの話なので、面白そうだなと思って観たのだがイマイチしっくり来なかった。
それは多分、板尾さんの演じている幻影の刑務官が、私にはフィットしなかったからなのだと思う。あんな風な出方って必要なのかな。

昔は陣内のビビりの舎弟だったくせに、人気極道YouTuberになったら陣内の事を「舎弟が14年振りに出て来た。カチコミビビって大ハズレ」とか嘘ついて陣内を怒らせるHIRO(九条)とか、陣内の肝っ玉おかん(末成)とか面白いし、原作者が本物の元極道で12年間お務めしていたとの事なので、初回だけでもいくつかの“ムショぼけ”が出て来て、その辺りも笑えて面白いから、ネックは幻影刑務官の存在だけなんだけど。

脚本=澤口明宏 脚本、演出=アベラヒデノブ

  • << 244 【2021秋ドラマ】 「ムショぼけ」2話まで終了。 前回のレビューで『…ネックは幻影刑務官の存在だけなんだけど。』と書いたのだが、今回憎きHIROと直接会った時に、また陣内を怒らせたHIROに殴り掛かろうとする腕を掴んで止めたのは幻影刑務官、このシーンで彼の役割と存在意義がはっきりと分かり、もうネックでは無くなったのでより面白く観る事が出来た。 陣内は組の兄貴分の平松(木下)に、ムショを出たら組を持たせてやる、5千万円もやると言われて敵対組長にカチコミを掛けた(HIROが自分の番組でバカにしていた様に、実際は弾が逸れて負傷させただけだった)のだが、実はその数時間前に組同士の手打ちが行われていて、落とし前を迫られた組長達は、陣内は前日に破門にしていた男だと嘘をついて何とか事を収めた。面会で、だからお前には組も持たせられないし金もやれないと言う平松に、荒れ狂う陣内。 お務めが終わり、金属バットを手に平松に仕返しに行った陣内が見たのは、“ハマの吸血鬼”と呼ばれていた男とは程遠い、しょぼくれた只のじいさんだった。拍子抜けする陣内。 HIROが話していた男は“陣内宗介では?”というDMがナツキから来たのをきっかけに、リサ、さとし、平松も協力して、娘と涙の再会を果たした陣内。あんな風に泣いて抱き付いてくれるなんて、家庭ではいい父親だったのね。 脚本=澤口明宏 脚本、演出=逢坂元

No.229

【2021秋ドラマ】

「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~ 」(NTV)脚本=松田裕子 出演=杉咲花、杉野遥亮、奈緒、鈴木伸之、田辺桃子、細田佳央太、生見愛瑠、堀夏喜、ファーストサマーウイカ、戸塚純貴、古川雄大、岸谷五朗 他 案内人・濱田祐太郎

うおやまの漫画原作。《水曜ドラマ・60分枠》(全話数不明)

森生(杉野)みたいなあんなに純粋で可愛げのあるヤンキーなんて居るのだろうかとは思うのだが、そうじゃないと、目に障害を抱えているだけでなく、過去の交通事故のトラウマ?(多分)も有って、恋に臆病になっている主人公・ユキコ(杉咲)の心の扉をこじ開ける事は出来ないのだろうし、この部分にファンタジー要素を持たせるのは、ドラマとしては悪くはないかなと思う。

一つだけ、目に障害を持ってから嗅覚が鋭くなったというユキコなのに、隣に座った森生の匂いには気付かないという設定は無理が有るのでは?
謝りたくて森生を探していて、こういう人を知りませんか?と尋ねるのに、「物凄く不器用で口下手なだけで、本当は全然悪い奴じゃないです」なんて、内面の事を話し出すのも不自然だし。
隣で黙って聞いていた森生に嬉し泣きをさせる為の布石がこれではちょっとね。

森生が言った「俺とユキコさんでは住む世界が違う」を、ユキコは障害者と健常者だからと捉え、森生は「ユキコさんは普通の世界で生きているじゃないですか」
(続く)

No.230

>> 229 (続き)
という意味で話していて、ユキコが「私が…普通…」と戸惑うシーンは印象的だった。

ユキコが森生の事を「黒川」と呼び捨てにしてタメ口で話すのに、ヤンキーの森生はユキコさん呼びで丁寧語を崩さないという設定は面白かった。

もしかしたら杉野遥亮はこの役でブレイクするかもしれない。私は「スカム」の役が一番印象に残っているけど、このドラマで柔らかさとか温かさが出せれば、これからの役者としての幅も広がると思うし、プライム帯の主役にも近付けるのではないかと思う。

※案内人として視覚障害を持つお笑いタレント濱田祐太郎を配し、毎回少しずつ障害についての解説を挟む様だ。
ぼんやりとしか分かっていない事だらけだと思うので、ドラマを観ながら正しい知識が頭に入ってくればいいなとは思っている。

演出=内田秀実

  • << 246 【2021秋ドラマ】 「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~ 」2話まで終了。 嫉妬したハチ子(生見愛瑠)が何か邪魔をするんだろうなとは想像していたけど、白杖を「私もこれ持ちたいなあ」はちょっとね。ハチ子としては森生がユキコに優しくするのは、目が見えない子を放っておけない性格だからという事にしておきたい、それで思わず言ってしまったみたいな感じでは有るのだけど、当初は白杖を嫌っていた自分のせいで、車から庇ってくれた幼馴染みの男の子が足に怪我をしてしまった事がトラウマになってるユキコは、「持てばいいじゃん!」と過剰に反応し、何も知らない森生との仲もギクシャクしてしまう。 生まれた時から全盲の青野(細田)には、白杖を持つ抵抗感というのが実感として分からないけど、普通の生活をしていて途中から見えなくなった人にとっては、白杖を持つ事は目が見えないと認める事だから、最初は抵抗感があるという空(田辺)の話には、そうなのかとハッとさせられた。 自分が気付かずにユキコに何かをしてしまったから傷付けたと思い込んでいる森生は、目隠しをして生活をしてみて、その大変さに気付く。ホントお人好しで優しい子。 森生と居ると普通じゃない事ばかりで楽しかったと気付いたユキコも、冒険をして森生に会いに行く。 いい方向に感化し合う二人だけど、献身的過保護の姉イズミは、そりゃ苛々するよね。 演出=内田秀実

No.231

>> 222 【2021秋ドラマ】 「東京放置食堂」3話まで終了。 今回は日出子が裁判官時代に担当して、15年間刑務所に収監されて出所して来た… 【2021秋ドラマ】

「東京放置食堂」4話まで終了。

結婚詐欺を認めたくない女・美咲(前田敦子)が島で巻き起こす騒動。

島出身の男と婚約し、島でウェディングフォトを撮ろうと約束して船に乗って来たはいいが、ウェディングドレス姿で待つも男は港に現れず電話番号は全部嘘。
マッチングアプリで知り合い、免許証も見せて貰ったと言うが。

昨日結婚式の前金を男に払ったから、手持ちも銀行にもお金が無いと言う美咲に、本当はもう気付いてるんでしょ?騙された事と日出子。
子供の様に泣き出す美咲。

そこからはビールを飲んでくだを巻き、出される料理に食らい付く美咲。←食い過ぎじゃね?金持ってないくせにと常連客(笑)

ダサ過ぎる男に合わせて自分を変えるなんてイヤと、夢見る夢子の様な浮わついた結婚観を語る美咲。
出た!くさや!
臭いと食べない美咲を例の貯蔵庫に連れて行き、「人生はおとぎ話じゃない!誰だって人に見られたくない物を奥の方に抱えている。結婚ってのはさ、そういう相手の弱い所を全部丸ごと受け止める事じゃないの?」と説教をする日出子。

うーん臭い…美味しい…とくさやを食す美咲。

給料が出たら返すという約束をきちんと守った美咲。島で傷が癒えたのか、マッチングアプリでドバイの石油王をゲットしたというオチ←それ一番怪しいヤツ(笑)
前田敦子はこういう女をやらせたら上手いな。

演出=アベラヒデノブ

  • << 261 【2021秋ドラマ】 「東京放置食堂」6話まで終了。 いやぁ、冒頭の“ひょっとして渚は日出子が産んだ娘だったの?”と思わせておいて、話が進むと島に取材に来た人気脚本家・宮田洋子(橋本マナミ)に頼まれて、洋子が書いた脚本の一部を、雰囲気を掴む為という理由で演じさせられていた事が分かるという流れ、すっかり騙されたし上手い構成演出だったなあ。 映えスポットの“切通し”に案内された洋子が、「産道に見える!20年振りの母子の再会!」とか興奮気味に言い出し、岬の展望台の様な場所に居た女子高生風の二人を見て涙しているのを見て、この島に自分が捨てた娘でも居るのかなとは思ったのだが、まさかそれが冒頭の二人の会話に結び付くものだとは思いもしなかった。(←完敗ですグヌヌ。負け惜しみを言えば、素人二人の大根台詞から迫真の芝居が出来る迄が早ッ!(笑)) 洋子の、生後直ぐに養子に出した娘・サチ(伊崎花菜=スタダ所属=片桐はいりのバーター、初ドラマ)の養父母は、洋子に娘を見てやって欲しいと呼び寄せた位だし、サチには養父母だとは告げていたみたいで、実母を恨む事なく急いで走って来て、母とは名乗らずに去ってしまった洋子の乗る船を見送るラストは温かくて、この先の交流も感じさせてほっこりした。 脚本、演出共にお見事だった。 演出=アベラヒデノブ

No.232

>> 223 【2021秋ドラマ】 「どうせもう逃げられない」3話まで終了。 浅香航大が演じるカメラマンの深澤馨は“たくみ”“かおる”と下の名… 【2021秋ドラマ】

「どうせもう逃げられない」4話まで終了。

性格だけでなく頭も悪そうな粕谷の脅しに、何故拓己が屈したのかが意味不明。
なほが帳簿の改ざんなんてする訳無いのだから、因縁付けられてるだけだし、事故に遭わせるのなんて簡単だというのは、明らかな脅迫だから警察に言えばいいだけなのにね。
自分がやった粉飾決算をなほに擦り付けて、拓己を脅そうとしていた粕谷の頭の悪さに呆れてしまった。
気持ち悪いだけで敵役としては失格だな。

拓己の背中の傷痕はケロイド状になっているみたいなので、ひょっとして事故って火災が起きてしまったのかな。
自分のせいで死なせてしまった人が居るなら、次のの恋愛に踏み切る事は中々難しいだろうね。
で、告白する前に「社員とはそうならない」と断られてしまったなほは、髪の毛をバッサリ切ってしまった。(←実際にはウィッグだよね?あれ。雑誌モデルもやっているみたいなので、髪は切れないでしょ)

今回はイマイチだったな。

脚本、演出=河原瑶

No.233

【2021秋ドラマ】

「スナック キズツキ」(TX・ホリプロ・製作委員会)脚本=佐藤久美子 他 出演=原田知世、成海璃子、平岩紙、塚地武雅、小関裕太、浜野謙太 他 ナレーター・大和田伸也

益田ミリの漫画原作。《ドラマ24・40分枠》(全話数不明)

~傷付いた人だけが辿り着ける、お酒を出さない癒しのスナック「キズツキ」~
というのがドラマの謳い文句で、どうやってママのトウコ(原田)が客を癒すのかと思ったら…。
普通に美味しいソイラテを出し、作り始めたドライカレーを客の中田(成海)が見ると「ウチはカレーも美味しいよ」と勧め、中田が食べ終わると突然ママがギターを抱え、マイクを中田に渡して歌う事を強要(笑)
好きに歌えば適当に合わせるからと言われて戸惑いながらも、今の職場でのキズツキ『コールセンターあるある』を切々と歌い出す。合いの手を入れるママに乗せられて中田はスッキリと歌い終わると「二番行っていいですか?」と、今度は少し自己中な彼氏・潤(小関)の愚痴を歌い出す(笑)

店を出た中田は「何故歌った?私…」でも楽しかったなと帰って行く。

なるほどねえ、トウコは話を聞くのではなくて、歌わせて乗せて自ら「吐き出させる」スタイルなのね。

中田が飲んだり食べたりしている時に、客(安達=平岩)へのクレーム対応のストレスや、彼に本音が言えないストレスが回想で描かれているので、
(続く)

No.234

>> 233 (続き)
即興の歌詞の意味がよく分かり、笑えたり切なくなったりする。

このドラマが他のドラマと少し違うのは、「キズツキ」に訪れる客(ドラマ的にはゲスト)が、他の誰かと何らかの繋がりが有って単発出演ではない事。
クレーマー役の平岩さんは次回のメインで、中田の彼氏役の小関さんや、今回チラッと出た潤の上司役の塚地さんも、いずれメインの回が有るのだろう。
また第二弾として西田尚美、徳永えり、堀内敬子、八嶋智人等の出演も発表されていて、彼らもどんどん繋がって行くのだろう。

今回は客の安達がオペレーターの中田を言葉で傷付けたが、惣菜店店員の安達も誰かに傷付けられてスナックに辿り着く。
言葉を喋り感情を持つ人間は、意識しては勿論だが、無意識の内にでも誰かを傷付けている。自分自身が無意識に相手の行為を誘発している場合もある。事程左様に人間とは厄介な生き物なのだ。

次回の予告では安達にピアノを弾かせていたので、吐き出させる方法は歌だけでは無さそうだから、トウコが何を選ぶのかも楽しみだ。
最後はトウコのキズツキも観られるのかな?

演出=筧昌也

No.235

>> 224 【2021秋ドラマ】 「正義の天秤」2話まで終了。 うーん、このドラマでは鷹野の恋人の久美子(大島優子)が何故今の様な状態(いわ… 【2021秋ドラマ】

「正義の天秤」3話まで終了。

久美子が襲われた後に、鷹野が「お前が雨宮久美子を殺そうとしたんだろう」と取り調べを受け、鷹野が「そういうことか、検察は本当の犯人を知っているんじゃないか?」と呟き、それを廊下で一ノ瀬が見ているシーンが挟み込まれたのだが、これが鷹野が弁護士を目指す決定打になったのかな?そして一ノ瀬の立場の曖昧さね。もしかしたら怪しいと見せ掛けて、目的は鷹野と一にしているのかもとも思えて来たし。

過去2回より今回が一番面白かったし、観終わってスッキリした感じがする。
死刑が妥当な求刑なのに容疑者に虚を突かれ、手玉に取られて迷いと不安が生じ、無期懲役の求刑にしてしまった長谷川検事(高橋克実)。
「このままでいいんですか?」と、裁判前の法廷での、長谷川に正義を問う鷹野との一騎討ちが、いつもの裁判ショーとは違い、二人の真摯なやり取りがひしひしと伝わって来て胸を打った。

今迄、このキャッチボールシーンって必要?って思っていたけど、今回、自分は取り引きなんてしていない!道を外してなんかいない!とばかりに、杉村が気持ちを乗せた強い返球をしたのを観て、初めて投げ合う意味を感じた回でもあった。

控訴をした上で自死を選んだ長谷川が教えてくれたキムラヒデユキを調べろ、ここから突破口は開けるのだろうか。

共同脚本=井上季子 演出=二宮崇

  • << 267 【2021秋ドラマ】 「正義の天秤」全5話終了。 ルーム1が引き受けた少女誘拐殺人犯の南野一翔(千葉雄大)は鷹野に、万引きで補導された事が二度ありそれが今回不利にならないかを尋ねた事から、彼が実父のDVから逃れる為に名字を変え、名前に実父と同じ文字が有るのを嫌悪して名前も変えていた事が分かる。元の姓名は木村英之、彼こそ安倍川事件の真犯人だった。 南野は当時、被害者の血を付けた100円玉を態と道端に落とし、偶々それを拾ってポケットに入れたのが被害者からの借金を踏み倒していた川又で、捜査の対象だった彼のズボンから被害者の血痕が出た事でこの事件の犯人とされ、既に死刑執行されていた。 本当は4人も殺し、久美子もあの状態にした男なのに、本件では少女一人の誘拐殺人なので無期懲役が妥当。 南野が木村だと知っている一ノ瀬検事は、鷹野に法廷で協力して死刑に持ち込もうと提案するが…。 一ノ瀬は当時の主任検事に100円玉の件をもっと精査する様に直訴したが受け付けて貰えず、この件を追う久美子にも危険だからと止めたがああいう事になってしまい、ずっと安倍川事件を引き摺っていた。 法廷で弁護士バッジを外している鷹野は、被害者の母親から貴方の大切な人を殺されたら赦せるのかと聞かれ、私なら被告人を絶対に赦せない、この被告人にもし更正の時が訪れるとしたら、それは自分に死刑が下される瞬間だと発言、 (続く)

No.236

【2021秋ドラマ】

「言霊荘」(EX・ABEMA・MMJ)脚本=橋本裕志 出演=西野七瀬、永山絢斗、内田理央、堀田真由、内藤理沙、三吉彩花、森田望智、石井杏奈、中村ゆりか、斉藤由貴 他

オリジナル作品。《土曜ナイトドラマ・30分枠》(全話数不明)

負の感情からふと呟いた願望が現実になり、それを知った呟いた本人も、あまりの出来事に精神的に追い詰められて…というホラー。
前期の「准教授・高槻彰良…」で、怪異の大半は人為的に作り出された物という話を見続けたばかりなので、どれが作為なのかという目でずっと観ていたのだけど(笑)、除霊師のトシマ(斉藤)の指示で、祓詞(はらいことば)を一晩中唱え続け、朝迄決して窓を開けてはいけないと言われていたので、鳥のチュンチュンというさえずりを確認して窓を開けたらまだ真っ暗だったという部分だけは、人為的に録音を流せるなと思ったけど、それ以外は分からなかったなあ。

リアタイだと夜中だし、ホラーは基本苦手なんだけど、ビビりのインチキ霊能者レイシ(永山)や、がめついトシマの言動で笑わせてくれるし、煽る音とかも控えめなので、これなら何とか観られそうかなと。

主演は別として、その他の若手女優は魅力的な人が揃っているので、彼女達の競演も楽しみの一つだ。(一番観たかった三吉さんが真っ先に死ぬなんてアララ…)

演出=落合正幸

No.237

【2021秋ドラマ】

「顔だけ先生」(東海テレビ・スイッチ)脚本=水野宗徳 他 出演=神尾楓珠、貫地谷しほり、三浦涼介、阿部華也子、笠原秀幸、和田聰宏、八嶋智人 他

オリジナル作品。《土ドラ・55分枠》(全11話予定)

番組提供画面の両サイドにテロップが出て、向かって左が『非常識講師がやってきた!!』右が『こじらせたまま大人になった全ての人へ捧げる』、これがこのドラマを端的に洗わしているなと、観終わって思った。

世の中の常識とか慣例とされている事、暗黙の了解とか阿吽の呼吸とか、そういうのが一切通じない、1コマ3千円で雇われた私立高校の非常勤講師・遠藤(神尾)。
彼の常識に囚われない、彼にとってのシンプルな言動が、生徒に、やがては教師に少なからぬ影響を与えて行くという話なのだろう。
遠藤は好き勝手にやっている様には見えるが、押し付けがましさも無いし、主任の亀高(貫地谷)に注意された時の返しも屁理屈では無いので、観ていて不快にならない、それがこのドラマのいい点だな。

そして今回フィーチャーされた生徒は水原(田端妃菜)で、遠藤の言葉に感化されて、自分の本当にやりたい事をアピールする糸口として坊主になってしまうという話。坊主になれば皆が注目して、自分の夢を応援してくれると思っていたのに、ドン引きされるだけで失敗しちゃったというのも、高2の割には幼いけど可愛かった。
(続く)

No.238

>> 237 (続き)
そして実際に本人がバリカンで髪を刈り上げ、それを一発撮りしたそうなのだが、演じた田端妃菜は16歳、目力が有り鼻筋が通っているので、坊主でもそれ程違和感は無い。坊主になると分かっていて、オーディションで自分から取りに行ったとか。
綺麗な顔立ちではあるんだけど、普通のロングヘアーだと芸能界には同類がゴロゴロ居るので目立たない。ここで一発名前を売るには持ってこいの役だし、新ドラマの初回だからインパクトも有る。ハイリスクハイリターンってヤツで、SNSを見た限りではこの作戦は見事に成功して、ドラマ好きの間ではかなりバズってる。(←さすがホリプロ戦略が上手い)

一発目がこれだと、次からの生徒役の子はハードルが一気に上がってしまって、ちょっと心配かな。

神尾くんは勿論顔だけじゃなくて、遠藤の飄々とした感じを上手く出していて良かったし、受け手の貫地谷さんを筆頭に回りを固める役者さんが上手いから、安心して観ていられる。

そんなに期待はしていなかったんだけど、「消えた初恋」を捨ててこっちを選んで正解だったのかなと思っている。

演出=原桂之介

No.239

【2021秋ドラマ】

「日本沈没-希望のひと-」(TBS)脚本=橋本裕志 出演=小栗旬、松山ケンイチ、杏、ウエンツ瑛士、中村アン、國村隼、風吹ジュン、比嘉愛未、宮崎美子、吉田鋼太郎、杉本哲太、風間杜夫、石橋蓮司、仲村トオル、香川照之 他 ナレーター・ホラン千秋

小松左京の小説原作。《日曜劇場・54分枠》(全話数不明)初回25分拡大

二酸化炭素を排出しない海底資源を吸い上げる国家プロジェクト(COMS)に断固反対し、関東沈没を唱える地震学者・田所(香川)と、彼を詐欺企業の手先に仕立て上げて、COMSの反対運動を押さえ込みたい政府、その政府側のオピニオンリーダー的立場にいた環境省官僚の天海(小栗)が、伊豆半島沖のダイビング時に、自身が実際に見た海底の割れ目から吹き出す暖気、そして危うくその割れ目に吸い込まれそうになった体験により、徐々に根拠が無いと言われていた田所の“関東沈没説”に傾き始め、問題ないとする政府肝いりの会議の結論に異議を唱え、“君はもう終わりだ”的な雰囲気の中、田所が天海に予言していた通りに伊豆半島沖の島が完全に沈没してしまい、日本中が騒然とする迄が描かれた。

地球物理学とか会議とか、リアタイで観ていたら全部は理解出来ないのだが、この手のドラマを観る楽しみは、極限に置かれた時の人間ドラマその物だから、その意味では集中して観られたし良く出来ていたと思う。
(続く)

No.240

>> 239 (続き)
二点だけ。
海底で吸い込まれそうになった天海が何とか助かるシーンの描写が甘くて、あの海流の勢いの中どうやって助かったのかが分かり難かった。
そして日の島の沈没シーンの周囲の海の穏やかさが気になった。島が海に飲み込まれて行くのに、あの程度の波の動きだけって、ちょっと信じられない。

福澤組を引き摺る香川さんの台詞回しは少し気になったけど、それ以外からは福澤臭はしなかったし、登場人物が多い中、天海を徹底的に主人公然として立たせている演出も良かったと思う。
極限の中で天海がどの様な活躍をしてくれるのか、楽しみにしている。

演出=平野俊一

  • << 255 【2021秋ドラマ】 「日本沈没-希望のひと-」2話まで終了。(2話は15分拡大) 前回、撮影中の潜水艇で急に具合の悪くなった安藤(高橋努)が態とらしかったけど、やっぱり世良から“合図が有ったら仮病になれ”と言われていたのね。そして世良のバックには与党の古狸・副総理の里崎が居て“沈没が1割程度の確率なら公表する必要はない”と言われていた。 国民ではなく国体が一番大切な政治家の怖さね。 里崎を演じた石橋蓮司さんは、コロナ禍における政治家の動きが参考になったとした上で「要するに、楽観主義・自己保身・決断の遅れは、大惨事を招くということです」とコメントしており、初回に流れた全編予告は正にそれを差していると思われる。 それに加えて圧倒的な才能の持ち主の田所にはどうしても勝てず、運良く彼の自爆で大学から追放出来たのに、政府の御用学者に迄上り詰めた今、また目の上のたんこぶになり自分の邪魔をする田所が憎かったという私怨も、世良には有った様だ。 天海は処世術に長け清濁併せ呑む事が出来る男として初回から描かれており、その処世術で自分のピンチも切り抜けて行く、この辺りがこのドラマの魅力の一つでもある。 ※バッサリ行った筈の中村アンの髪がロングで、ウィッグでも無さそうなのが気になっていて少し調べたら、このドラマは今春迄に全編撮影終了しているとの事。 演出=平野俊一

No.241

【シーズン枠外ドラマ】

「真犯人フラグ」(NTV)脚本=高野水登 出演=西島秀俊、芳根京子、佐野勇斗、桜井ユキ、生駒里奈、柄本時生、柿澤勇人、原菜乃華、渋川清彦、深水元基、迫田孝也、平田敦子、正名僕蔵、田中哲司、宮沢りえ 他

秋元康の企画原案。《日曜ドラマ・55分枠》(全話数不明)秋冬2クール作品

ある日突然、妻と娘と息子が失踪し、事件扱いするには証拠が乏しく、まずは家出人扱いにすると警察に言われた相良(西島)は、週刊誌編集長の友人・河村(田中)に相談、実名・顔写真を載せてデジタル版で記事にした方が情報が早く得られると勧められ了承するが、記事が出てメディアの取材が始まり騒動になると、どうもこの夫が怪しいのでは?というフラグが立ってしまう。

家族仲は良く、念願のマイホームも建てるばかりになっていた。夫にしてみれば狐につままれたみたいな感じで、当初は切迫感が無く、それが疑われる原因の一つにはなったのかもという感じだ。

長いし秋元ドラマだからもう考察とかはせずに、ただ眺めていて楽しめれば観続けると思う。

※深水さんが出る事は知っていたけどどの役かは知らなかったので、やけに背が高い住愛ホームの担当者(林)を見ても、最初は気付かなかったのだけど、ひよろっとした感じと目を見てもしやと思い調べたら彼だった。#ただリコの佐野とのあまりの違いにびっくり。スゴッ!

演出=佐久間紀佳

  • << 312 【シーズン枠外ドラマ】 「真犯人フラグ」5話まで終了。 細かい考察等はせずに、何か瑞穂(芳根ちゃん)は出来過ぎで怪しいなあ、大学同期の二人(田中哲司、迫田孝也)も、全幅の信頼が置けるのかなあとか、ふんわりざっくり感じながら観ていて、4話迄はそれなりに楽しんでいたのだが、今回は…まあ酷かった。 本木(生駒ちゃん)、菱田(桜井ユキ)、猫おばさん、太田黒部長(正名僕蔵)、大阪本社の男等々、みんな設定が異様で只々気持ち悪くて、それに輪を掛ける煽り効果音(私的には逆効果音)で、もう楽しむどころでは無い位に気持ち悪くて不快だった。 内容的にも殆ど話は進まず引き延ばしに掛かっているから、余計に中身の伴わない気持ち悪さだけが目立ってしまうんだよね。 と同時に主人公の長所だったおおらかさが“只の抜け作”に見えて来る不快さも襲って来て、一気につまらなくなってしまった。 ぷろびん(柄本時生)も気持ち悪い設定なんだけど、一応世相を盛り込み作り込んだ上での気持ち悪さなので(法律を持ち出されると弱い所なんかリアルだし)、イラッとはするけど役として理解出来るので不快と迄は行かない。 ドラマとしてこの差は大きいよ。 考察はしない口だけど一つだけ。 あのサッカーボールは地上から蹴ってあの窓の位置に当てるのはプロでも多分無理。ベランダの柵が邪魔だから。 脚本=高野水登 演出=中島悟

No.242

【2021秋ドラマ】

「じゃない方の彼女」(TX・FINE)脚本=服部隆 他 出演=濱田岳、山下美月、小西真奈美、豊田裕大、東野絢香、宝辺花帆美、山崎樹範、YOU 他

秋元康の企画・原案。《ドラマプレミア23・49分枠》(全話数不明)

休日の格好がシャツのボタンは全部留め、裾はズボンの中に入れてウエストはベルトでキッチリ締め、ズボンの丈は白い靴下の大部分が見える位に短め、こんなダサくて振る舞いはくそ真面目な妻子持ちの准教授(小谷=濱田)に、可愛くて実際にモテまくりの女子大生(怜子=山下)が、積極的に近付いてくる理由とは?

学部も違うし授業も取って無い様なので、成績の為では無さそうだから、心理学専攻という事で何かの研究のデータ集めの対象にされてる?(笑)

全体のタッチは明るくてコメディーっぽいし、この二人が不倫に走る図というのは考え難いんだけどなあ。
怜子の育ち方とかが分かって来ると方向性も見えて来るのかなと。

凄く面白いとかでも無いので、もう少し様子見をしてみる。

演出=三木康一郎

No.243

【2021秋ドラマ】

「サムライカアサン」(NTV・JS・AX-ON)脚本=服部隆 出演=城島茂、大西風雅、井頭愛海、リョウ、名坂大志、有野晋哉 他

板羽皆の漫画原作。《シンドラ・30分枠》(全話数不明)

原作は知らず、簡単なドラマ紹介の記事を読んだ時にイメージした“こんな感じかな?”が、まんま“そんな感じ”で、とても観やすかった。
1話で二つの話が盛り込まれるのは想定していなかったけど、基本、反抗期の息子にウザがられながらも怯む事なく、ありったけの愛情を注ぎ込むオカンの姿と生活を描くだけなので、テンポを保つ為にはこの方が良いと観終わって思った。

城島くんは想像通りの適役で、上手いし面白い。ちょこっとしか出て来ない夫役の有野も、すっとぼけていていい味を出している。
息子役の大西くんの事は全く知らなくて、演技も今回初めて観た。
台詞は棒読みに少し色を付けた程度の物で、素人と大差ない演技力だったけど、何と言うか風貌とかキャラとかが、“いつまでも子供扱いするオカンにうんざりしているけどやっぱりそれなりに子供”という、微妙な時期の少年そのものみたいな感じなので、まあ許容範囲かなと。

※構えずに気楽に観てほっこりしたいので、レビューを書くのは今回のみとしたい。

演出=内田秀実

  • << 357 【2021秋ドラマ】 「サムライカアサン」全10話終了。 初回は面白くて満足の行く出来だったけど、その後も基本よい子の武士に注ぐ過剰な愛情だけが描かれて、少し食傷気味になっていた頃に、武士がこずえの家に初めて遊びに行き、母親代わりをしてくれている姉を取られるのではと嫉妬して不機嫌な弟のケンジに嫌われ、それをこずえがよい子に相談した辺りから、よい子の濃い愛情の対象がこずえとケンジにも分散、それと同時によい子の人生経験から出て来るアドバイスや思いやりの言葉が胸に来る事が増えて、まさかこのドラマで泣くとは思っていなかったのだが涙する場面が何度か有って、ドラマとしても尻上がりに良くなって行った印象が強い。 最初はあんなに母親をうざがっていた武士が、漫才師を目指すと決めて一人暮らしをする日が近付くに連れて、斜に構えたり照れながらでは有っても母親の相手をする位にはなり、引っ越しの前日にはとうとう夕飯を食べながら「オカン、美味いな」と声を掛け、最後はオカンの子守唄も拒否せず、ベッドに潜り込んで来ても寝た振りをして追い出さなかった。 こういう男の子の言葉とは裏腹な優しさ、思いやりにもグッと来たし、流石よい子の育てた子だったね。 脚本(全話)=服部隆 演出=内田秀実1.2.3.8.10話、中茎強4.5.6.9話、今和紀7話

No.244

>> 228 【2021秋ドラマ】 「ムショぼけ」(ABC)脚本=アベラヒデノブ 他 出演=北村有起哉、九条ジョー、武田玲奈、松尾諭、木下ほうか、末… 【2021秋ドラマ】

「ムショぼけ」2話まで終了。

前回のレビューで『…ネックは幻影刑務官の存在だけなんだけど。』と書いたのだが、今回憎きHIROと直接会った時に、また陣内を怒らせたHIROに殴り掛かろうとする腕を掴んで止めたのは幻影刑務官、このシーンで彼の役割と存在意義がはっきりと分かり、もうネックでは無くなったのでより面白く観る事が出来た。

陣内は組の兄貴分の平松(木下)に、ムショを出たら組を持たせてやる、5千万円もやると言われて敵対組長にカチコミを掛けた(HIROが自分の番組でバカにしていた様に、実際は弾が逸れて負傷させただけだった)のだが、実はその数時間前に組同士の手打ちが行われていて、落とし前を迫られた組長達は、陣内は前日に破門にしていた男だと嘘をついて何とか事を収めた。面会で、だからお前には組も持たせられないし金もやれないと言う平松に、荒れ狂う陣内。

お務めが終わり、金属バットを手に平松に仕返しに行った陣内が見たのは、“ハマの吸血鬼”と呼ばれていた男とは程遠い、しょぼくれた只のじいさんだった。拍子抜けする陣内。

HIROが話していた男は“陣内宗介では?”というDMがナツキから来たのをきっかけに、リサ、さとし、平松も協力して、娘と涙の再会を果たした陣内。あんな風に泣いて抱き付いてくれるなんて、家庭ではいい父親だったのね。

脚本=澤口明宏 脚本、演出=逢坂元

  • << 260 【2021秋ドラマ】 「ムショぼけ」3話まで終了。 「現場監督に言われた」からと、平松にクビを言い渡された陣内。 「また破門かあ?」(笑) 前科者の44歳はどこも雇ってはくれない。そんな時に道で肩がぶつかり、一触即発になった相手が同房だったシゲ。シゲの職場(コピー機の配送)に日給8500円で雇って貰えたが、慣れない仕事で3人組のチームの足を引っ張ってばかり。 飲み屋でシゲに「いない方が仕事が早い」と、もう一人の同僚が愚痴っているのを立ち聞きしている陣内。 HIROに呼び出されて“女の子のいる店”に3人で行くとそこはぼったくりバーで、潜入したHIROは見付かって拘束されていた。相手の態度に遂に切れた陣内は、ギアが入り殺気を漂わせて次々にボコボコにして行く。ああ、スッキリした!(←私(笑)) 事情を知らない同僚の前でエライ事をしてしまったと我に返った陣内。でも同僚はすっかり尊敬の眼差し。あんな明らかにマルボー絡みの店の男達に、普通の男は挑んでなんていけない。それは「スゲーッ!」ってなるわな。 幻影刑務官に、遂にやってしまったなと言われた陣内、トボトボと実家に帰ると、何と娘のナツキがオカンと一緒に夕食を作って待っていた!一瞬で元気になる陣内が可愛かった(笑) 脚本=澤口明宏 脚本、演出=逢坂元

No.245

>> 215 (続き) 「友達なら応援してもおかしくないでしょ?」と。 手を出す潔、古見さんも手を出し握手。 その後、めちゃくちゃ手を洗う潔(笑) … 【2021秋ドラマ】

「古見さんは、コミュ症です。」6話まで終了。

恋心とはどういうものか具体的に分かっていない古見さんが、“えっ、この感情は何?”と気付き始めた時、一方で只野は古見さんから電話で言われた話を、“もう僕は戦力外なんだ”と受け取り激しく落ち込んでいた。
うーん、まだまだピュアな若者達の、迷子になりそうな恋心は切ないなあ。キュンキュンしちゃう。

とうとう出て来た転校生の成瀬詩守人(なるせ・しすと=城田優)、黒板の端から端まで使って成瀬と書き、鏡を見詰めて髪をいじる等々早速かましてくれてるが、実は彼もお一人様族らしい。
皆でカラオケに行く事になり、古見さんは成瀬を誘う。友達とカラオケに行くのが夢だった古見さん。同じく皆でカラオケは初めての成瀬が、考え過ぎて選んだのは「森のくまさん」(笑)でも皆が輪唱してくれて盛り上がる。

文化祭でやる事になった「メイド喫茶」がどういう物かを、只野がコスプレをして長名と万場木が説明。古見さん、無理にやる事はないと心配する只野に対して、長名と万場木はやってみなければ分からない、只野君は決め付け過ぎと言い、古見さんは「やります」と言葉で伝える。

そして冒頭に書いた電話での長い会話。
古見さんの「もう大丈夫です」に込めた気持ちと、只野の受け止め方の落差ね。言葉って本当に難しい。

演出=石井永二

  • << 259 【2021秋ドラマ】 「古見さんは、コミュ症です。」7話まで終了。 文化祭用のメイド服の裁縫で、指を針で刺してしまい戸惑う古見さん。直ぐに察した只野がキズバンを渡しに行く。まだ戸惑っている古見さんに、自分では貼り難いんだと察し貼ってあげようと思う只野。でも戦力外だと思い込んでいるので少し躊躇う。 キズバン一つ貼るのに、お互いにあんなに目線キョロキョロ、内心ドキドキの二人にもうこっちもキュンキュン。 挙げ句に間違った所に貼ってしまう只野に、指なんだけどとは言えない古見さん。 冒頭のこのやり取りだけでも観て良かったと思える仕上がり。 万場木は只野に「好きな人は?」と聞き、「いないと思います」の答えに「古見さんとか?」と聞き返すが、慌てて否定されてこの時点で恐らく察知。 只野と文化祭を一緒に見て回りたい古見さんは、長名に『どうやって誘えば?』とノートで質問するのだが、それを見てしまった万場木は二人の両想いを完全に察知。 道化て身を引く万場木が切なかった。 「友達はいるよ、オレ(自身)」と言う成瀬に、まだ少ないけど気持ちは友達100人だと思っている古見さんが、「分けてあげたいです、その気持ち」って思いやるシーンも優しさに溢れていて素敵だった。 ※最終回は一週お休みで11/1に放送。 ※前回の訂正。成瀬詩守人→成瀬詩守斗に訂正 演出=石井永二

No.246

>> 230 (続き) という意味で話していて、ユキコが「私が…普通…」と戸惑うシーンは印象的だった。 ユキコが森生の事を「黒川」と呼び捨てにして… 【2021秋ドラマ】

「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~ 」2話まで終了。

嫉妬したハチ子(生見愛瑠)が何か邪魔をするんだろうなとは想像していたけど、白杖を「私もこれ持ちたいなあ」はちょっとね。ハチ子としては森生がユキコに優しくするのは、目が見えない子を放っておけない性格だからという事にしておきたい、それで思わず言ってしまったみたいな感じでは有るのだけど、当初は白杖を嫌っていた自分のせいで、車から庇ってくれた幼馴染みの男の子が足に怪我をしてしまった事がトラウマになってるユキコは、「持てばいいじゃん!」と過剰に反応し、何も知らない森生との仲もギクシャクしてしまう。

生まれた時から全盲の青野(細田)には、白杖を持つ抵抗感というのが実感として分からないけど、普通の生活をしていて途中から見えなくなった人にとっては、白杖を持つ事は目が見えないと認める事だから、最初は抵抗感があるという空(田辺)の話には、そうなのかとハッとさせられた。

自分が気付かずにユキコに何かをしてしまったから傷付けたと思い込んでいる森生は、目隠しをして生活をしてみて、その大変さに気付く。ホントお人好しで優しい子。

森生と居ると普通じゃない事ばかりで楽しかったと気付いたユキコも、冒険をして森生に会いに行く。

いい方向に感化し合う二人だけど、献身的過保護の姉イズミは、そりゃ苛々するよね。

演出=内田秀実

  • << 258 【2021秋ドラマ】 「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~ 」3話まで終了。 「身長差が有ると声が聞き取り難かったりする」成る程なあ。 例えば普通の人が身長差の有る人と会話をする場合は、聞き取り難ければ表情を見たり口の動きを見たり等、聞こうとする行動が直ぐに出来るけど、目の不自由な人にはそれが出来ないからという事なのだろう。 身長差を埋めるにはヒールの高い靴だ!と、転けやすいなどのマイナス面に迄は頭が回らない黒川に対し、姉のイズミは「無神経な人」と非難するが、ユキコは「俺のいい所は?」と黒川に聞かれて「バカみたいに単純で猪突猛進、やる事全部予想外、だから一緒に居るとワクワクする」と答える。 全力で妹を守って来た姉と、そろそろその枠が窮屈になって来た妹との捉え方の違いで口論にもなったけど、最後は歩み寄り、姉も妹の成長を認めて少しだけ見守る方向に舵を切れたので良かった。 黒川の就活は全敗。まあ最初は見た目と経歴で判断されるのは世の常、これは仕方ない。結局、獅子王が店長をやっているレンタルビデオ店にバイトで雇われたけど、友達だからというよりは、店の不備を的確に指摘する黒川の能力を買ったという理由での採用だから、ご都合主義とはちょっと違うかな。 ユキコが隣に居るのに、目が見えないからって態と黒川にキスをするハチ子の嫉妬心がどす黒くて、ちょっと不快。 演出=狩山俊輔

No.247

【2021秋ドラマ】

「SUPER RICH」(CX)脚本=溝井英一デービス 出演=江口のりこ、赤楚衛二、町田啓太、菅野莉央、板垣瑞生、矢本悠馬、志田未来、中村ゆり、戸次重幸、美保純、古田新太、松嶋菜々子 他

オリジナル作品。《木曜劇場・54分枠》(全話数不明)初回15分拡大

江口のりこが金持ちの女社長の話を主演するという情報しか知らないで観たので、まさか初回で一文無し(←という様な事を氷河衛(ひょうが・まもる=江口)が春野優(赤楚)に言っていたけど、あの時点ではまだ帰る家も有った筈だよね?財布も偶々持っていなかっただけで)になって、そこから這い上がる話になるのだとは思っていなかったので、展開の早さにびっくり。

生まれた時から金持ちで、金の苦労は一切して来なかった衛と、貧乏な家に生まれて金の苦労が絶えなかった優が、同じラインに立って補い合いながら、人生の逆転劇を演じて行くという話にしたいのかなあ。

衛が一ノ瀬亮(戸次)と起業した電子書籍の会社(スリースターブックス)の社員?構成が、ちょっと分かり難い。投資決定の会議に出ていた連中は、衛さん又は衛呼びをしていたので、起業当時からの仲間で、社員ではなくて役員なのかしらね。
皆が反対する(一ノ瀬を100%信用していなさそうな)中、深く精査もせずに投資を押し切った衛。あれは信頼というよりは、唯一の拠り所を失いたくない
(続く)

No.248

>> 247 (続き)
という、家族がいなくて孤独な衛の本能的な物だったのかな。
金持ちの道楽では、社員40人だかの企業に迄は育てられないから、経営判断にはそれなりにシビアな筈の衛が、一ノ瀬の事になると判断力が鈍る、そこをまんまと利用されてしまった訳だが、これって一ノ瀬も利用されていて黒幕がいるか、もしくは何らかの理由で嵌められて脅されたから仕方なくなのか、どちらかのパターンの様な気がする。

子犬系男子の優の本領が、どの様に発揮されて衛を助けるのかがまだ見えないので、何とも評価しにくいのだが、初回に関しては可もなく不可もなくと言った所かなあ。
暫く様子見だな。

半分位は素っぴんで出ていた様な気がする江口のりこは、主演だからと言って気負うでもなく、いつもの本領を発揮していてその点は安心して観ていられる。

演出=三橋利行

  • << 262 【2021秋ドラマ】 「SUPER RICH」2話まで終了。 今回、会議に出ている社員?について、衛から優に簡単に説明が有ったけど、どうやら今吉は立ち上げメンバーだから呼び捨て、他は衛が次々に集めて来て、一ノ瀬と今吉が衛呼びをしていたから、さんをつけて衛さん呼びをしているみたいだな。一ノ瀬以外は社員なのかなあ、まあ幹部社員扱いにしておくわ。 人物描写は下手だよね。さらっとした台詞一つでも、その人物特有の描写が出来る様な脚本家も居るけど、この脚本家は無駄な描写が多く、肝心な部分で深みやキレが無い様な気がする。 だから江口さんには、その演技と迫力で惹き付けられるけど、役の人物としては、優や幹部社員も含めて何か強くは惹かれないのは、多分その(描写が下手)せいなのかなと思う。 あと会社の仕事内容の描き方も雑な感じで、肝心な部分(幹部社員の件もそうだけど、事業内容もどこまで手を広げているのかとか)がよく分からない。 でも逆説的だけど良い点は、細かい事は抜きにしてダラダラせずに、意表を突く展開の速さで興味を繋いで行く所。この中身で前作みたいにダラダラしてたら離脱してたかも。 衛は会社を解散して、ボロっちい一軒家からまたスリースターブックスを始める事にして2話は終わったけど…、幹部社員や碇や優が着いて来たのは分かるけど、何故にインターンも居るのかな?(笑) 演出=平野眞

No.249

【2021秋ドラマ】

「らせんの迷宮-遺伝子捜査-」(TX・AX-ON)脚本=黒岩勉 他 出演=田中圭、安田顕、倉科カナ、中田圭祐、古川凛、渡辺いっけい、松坂慶子 他

夏緑、菊田洋之の漫画原作。《金曜8時のドラマ・54分枠》(全話数不明)初回48分拡大※全話撮影済み

面白かった。何がいいって主人公の遺伝子科学者で『DNA解析の世界的権威(by乱原流奈)』である神保仁(田中)の性格設定。
フィールドワークになるとオタク全開になるのは、こういうその道の第一人者には有りがちな設定なんだけど、今回で言えば一人目の犯人を説得する時の余裕のある態度、そして何と言っても連続殺人の真犯人に拉致監禁されて、刃物で殺すと脅されているのに全然怖がらず、自分で分析した犯人の頭の良さを説明して相手を喜ばせたと思ったら、今度はその性格分析で罵詈雑言の言いたい放題で、相手を怒らせてしまう余裕ぶり(笑)
相棒になった熱血刑事の安堂源治(安田)が助けに来てくれると信じていたとは言え、殺す気満々なサイコパスみたいな男に対して、あんな通常運転で会話が出来る人間がいるだろうか(笑)

遺族として平岡祐太が登場した時に、真犯人はこいつだ!とは思ったけど(笑)、いつにも増して気合いの入った演技で、静から狂気へと変化する犯罪者を表現していて素晴らしかった。

次回は脚本家が交代するのでどうなるかな?

演出=岩本仁志

No.250

「最愛」(CX)脚本=奥寺佐渡子 他 出演=吉高由里子、松下洸平、田中みな実、佐久間由衣、高橋文哉、奥野瑛太、岡山天音、茅島成美、薬師丸ひろ子、光石研、酒向芳、津田健次郎、及川光博、井浦新 他

オリジナル作品。《金曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)初回15分拡大

新井順子(プロデューサー)+塚原あゆ子(演出)の黄金コンビ+奥寺佐渡子(脚本・過去作/夜行観覧車/Nのために/リバース他)のドラマとあって、期待度もかなり高かったのだが、次も直ぐに観たくなる様ないい仕上がりで、流石だなと大満足だった。

15年の時を経て疑惑の人となった梨央(吉高)の、表には出ていない過去の事件のポイントは、その件に関して肝心な部分の記憶が梨央には無い事、父親が自分がもう少し早く戻っていればと後悔していた事、弟の優は興奮すると暴力的になるが、その部分の記憶は飛んでしまう病気を持っている事、この辺りに有るのではないかと思う。

渡辺康介(朝井大智)が狙いを定めた様に梨央に纏わり付いて行くシーンの、これから起きる事が想像出来る様なネチネチとした感じの演出が凄かった。
あの時に渡辺が何かを素早くポケットに仕舞う様な仕草をしたけど、あれが恐らく梨央の大切な御守りで、15年後に『証拠』として刑事の大輝(松下)が気付くきっかけになる皮肉、設定が上手いなあ。
(続く)

  • << 251 (続き) 松下さんの大学3年生は問題ないけど、吉高さんの高校3年生はちょっと厳しかったなあ。髪型が無造作に後ろで束ねただけという、まあ白川郷に住む素朴な女子高生だから敢えての無造作だとは思うのだが、それが却って吉高さんの実年齢を感じさせてしまった様な気がするのよねえ。 あれ、高い位置のポニテにして前髪を作るだけで劇的に若くなると思うんだけど、初回のシーンの為だけに前髪を作るのは難しいか。 「Nのために」もミステリーなので当初は“考察”しながら観ていたけど、途中からは人間ドラマとしてハマって行った感じだったので、「最愛」は湊かなえさんの原作ではないけれど、奥寺さんが深みの有る人間ドラマにしてくれる事を期待して、楽しみに観て行きたいと思う。 演出=塚原あゆ子
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