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海堂尊『桜宮サーガ』を語る🌸🏥🚑

レス337 HIT数 7817 あ+ あ-

小説大好き
17/07/19 05:44(更新日時)

海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズを感想を綴る部屋🌸🏥🚑。
『チーム・バチスタの栄光』をスタートに架空都市桜宮市を中心に東京霞ヶ関、北は北海道雪見市、大阪浪速市、ドイツ・ブリュッセル、アメリカやフランスなどを舞台に繰り広げられる医療サスペンスシリーズ📖。


16/08/25 08:58 追記
ネタバレがけっこうしてると思いますのでこれから海堂尊作品を読もうとするひとは見るのを控えた方がよろしいと思います📖。

16/09/22 10:02 追記
どの作品もおすすめだけど今年読んだ中での1、2はこれ!

『輝天炎上』

『ブレイズメス1990』

気になる方は本屋で手にしてお読みください。

No.2348099 16/06/26 13:39(スレ作成日時)

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No.151 16/08/09 06:22
小説大好き 

『螺鈿迷宮』の桜宮巌雄先生が葵のかたきである立花善次にも解剖やAiをしたのは“死は誰にも平等にある”という意思のあらわれでしょう。
憎いかたきも亡くなってしまえば死者であることにかわりない。
医師としての礼を尽くすというひとつの姿勢。Ai画像がなかったらおそらく白鳥さんや天馬くんたちにわからないまま証拠は消えていた。
碧翠院の存在はたしかに東城医大には邪魔でしかなかったかもしれないけど白鳥さんが一部とはいえ共感した点を含め一概に悪と決めつけにくい点もある📝。
光と闇は同居できない、そのあらわれが碧翠院であり桜宮巌雄そのものかもしれない。

No.152 16/08/09 06:32
小説大好き 

田口先生みたいに過去の女性に思いを寄せながら浮いた話がひとつもないのと天馬くんみたいに別宮葉子さんと冷泉深雪さんのふたりの女性に挟まれるのどっちがしあわせななのか(苦笑)。
『肖像』の田口先生が桜宮小百合すみれ姉妹に思いを寄せるのと『輝天炎上』の天馬くんの三角関係(?)は対照的に書かれてる感じする📝。
田口先生は『領域』でも如月翔子からは“このひとは変わらないな”と変わらない印象を抱かせるのはある意味、スゴいことと思う。
『肖像』で次期病院長として高階病院長から推薦され受けながら彼をやり込める器なのに。数年経っても変わらない印象を抱かせる。
ある意味、田口先生が大物ではないかと思う。
天馬くんはまだまだ未来ある若者だからいい医者になれる素質はおそらくある。だけどそこに桜宮姉妹がどう関わるかで光にも闇にもなるかもしれない📝。

No.153 16/08/09 07:53
小説大好き 

城崎さんが4Sエージェンシーを辞めた時が桜宮すみれが田口先生と再会する時の示唆だろうか。

No.154 16/08/09 09:10
小説大好き 

天馬くんは東城医大に愛着はないとは言うけれど、彼なりに愛着や帰属意識はあると思う。
『螺鈿迷宮』の時は自らをモラトリアムと称し落第学生ではある。だけど『輝天炎上』では心をそれなりに入れ替え桜宮巌雄、白鳥圭輔というふたりの異なる人物からの影響が見てとれる節がある📝。
田口先生を甘く見ながらもやり込められたのを自覚し彼を卑怯と思いながらもAi会議に参加する。
これが以前の彼ならAi会議になんの興味さえ持たなかったと思う。
『輝天炎上』を読むと『田口白鳥シリーズ』の白鳥さんの役割を『輝天炎上』で彼が担ってたようにも思える。
もっとも『肖像』側の主要人物たちは田口先生を含め真相をほとんど知らないままだけど。
いろいろな読み方ができるのが『桜宮サーガ』の魅力に思える📖🌸。

No.155 16/08/09 12:35
小説大好き 

田口先生にほんと女っ気ないのだろうか。
『栄光』ではグロリアス・セブンのひとり大友さんに好意はあったが藤原看護師にじゃまをされ『凱旋』では如月翔子から本気やからかいともつかない言葉を向けられ決して魅力がないわけではないと思う。
高階病院長からの抜擢と同じで本人がある程度、自身について無自覚と思う。『領域』で如月翔子は“変わらないな”と思ったのは好意的な意味。恋愛感情はおそらくないでしょうけど密かに同僚として頼れる男性として見てる。
天馬くんは自分が別宮葉子と冷泉深雪とうら若き乙女ふたりに囲まれて若いし学生だからなおさら女っ気がないなと思うだけと思う📝。
世代によっての感覚を海堂尊先生は上手に書きわけてる📝。

No.156 16/08/11 06:54
小説大好き 

『輝天炎上』で天馬くんは田口先生を傀儡のように見ながらも所々の接触で大人としての存在感や秘めてるであろう力を実感してるよう。
医学生から見た講師が一見、たいしたことないように見えながら実は本人が自覚してない秘めたる何かはあるもの📝。
田口先生、天馬くんともに桜宮一族に何かしらの因縁の糸がある。
田口先生側の過去は私はまだ読めてないから断片を拾うしかないけど📖。

No.157 16/08/11 08:46
小説大好き 

田口先生の愚痴外来みたいなのはひとの話を聞くのを楽しめて根気ないとできない仕事かも。
『ナニワ・モンスター』の徳衛名誉院長もまた年期が入ったおじいちゃんだからある意味、人物は大きいと思われる📝。

No.158 16/08/11 12:24
小説大好き 

個人的に『桜宮サーガ』の内で好きな女性は桧山シオン。
この女性も登場するたびに印象を抱かせる。
ほぼ同行してる彦根先生と同じように虚実なところが似てなくもない。
学校のクラスに喩えるとさほど身長は高くなく声や存在感など一見、ちいさい風な感じだけどいざという時はさりげなく意見を挟んでいいことを言う子な感じ。
勉強や体育などで順位は高くはないけどしっかり目に映るところにいる雰囲気📝。
シオン先生は他の女性人物みたいに日常の生活感はあまりない。そこがまた魅力。

No.159 16/08/12 14:47
小説大好き 

『輝天炎上』『ナニワ・モンスター』、どちらも内容にボリュームある本📖📖。
『輝天炎上』は天馬大吉くん視点の『ケルベロスの肖像』の裏側もしくは真相の物語。
『ナニワ・モンスター』は浪速を舞台に町の診療所、検察、府知事と視点が変わってゆく物語。
けど、どちらも浪速が出てきて国見淳子や彦根くんなど出てきますね。
視点を変わることでその人物の印象も若干、変わってゆく。

No.160 16/08/12 18:11
小説大好き 

日本では安楽死は認められてないけど海外の一部の国では認められてる。
だけど『螺鈿迷宮』の碧翠院ではそれが為されてた。
『螺鈿迷宮』は『田口白鳥シリーズ』とは異なり物語が一線を画してる。雰囲気としては戦前戦中戦後、いずれにもあてはまるくらいおかしくない物語📝。
『輝天炎上』では天馬くんの言葉を借りて冷泉深雪に伝えられる。聞いてる側にしたら正しい聞き方や受け答えもできるしまた間違った聞き方受け答え方もまたできる。
それもまた正しい間違い問わずそれもひとつの聞き方。
天馬くんにとっての正しいヒロインは別宮葉子さんと思うけど冷泉深雪のポジションはまた鏡写しではないだろうか?
『輝天炎上』で恋愛関係に至らないにせよ友だちや同級生以上の関係ではあると思う。だけど恋人未満。

No.161 16/08/13 07:21
小説大好き 

『螺鈿迷宮』から『輝天炎上』までの登場人物で印象に残るのは高原美智さん。
『螺鈿迷宮』で数少ない亡くなることのなかった唯一の患者。
『ケルベロスの肖像』では田口先生たち医者側から、『輝天炎上』では医学生としての天馬大吉から語られ末期癌であり癌が全身に転移してたのに長く生きてた。
田口先生にとっても桜宮すみれの影響や影が彼女を通して見ることができた数少ない人物と思われる。また天馬くんにとっても自らと同じ碧翠院の生き残りであり亡きご両親と同じくらいの親代わりの存在でもあった。
おそらく高原美智さんの治療に薬などはそんなに使われてなかったでしょう。必要程度の治療はあっただろう。
だけど、看護師の献身的な看護より自らが生きるぞという芯や内に秘めたものの方が病気に打ち勝つ姿勢があらわれてたと思われる。看護師にとっては日々、疲労だろうけど。
こういう患者さんも実際の医療現場に多くいるでしょう📝。

No.162 16/08/13 08:03
小説大好き 

伊藤淳史さんを見てるとドラマ『バチスタシリーズ』の田口先生にしか見えない。
フジテレビ系で再放送してくれないものか。
ドラマで改変があるのはやむを得ない。原作小説の方は情報量が半端ない。

No.163 16/08/13 14:56
小説大好き 

ふと思うけど天馬くん別宮葉子さん冷泉深雪たちの世代は昭和の終わり頃か平成か。
天馬くんが『螺鈿迷宮』の冒頭、でんでんむしこと碧翠院のむかし語りの雰囲気からしたらおそらく昭和世代と思われるぽい📝。
おそらく昭和後半世代だろうと思われる。
天馬くんは落第生、別宮葉子さんは記者、冷泉深雪は優等生三者三様だから、それでも天馬くんは冷泉深雪と浪速にふたりだけで勉強しにいきながらもほんの少し手を出した程度といちおうオオカミにならないで紳士的対応を果たした。
天馬くんはそれこそ田口先生より女性に恵まれてるのになまじ『螺鈿迷宮』での桜宮すみれ・小百合姉妹に関わったことで他人とは異なる人生を歩んでると思う。
田口先生は大人だからたびたび作品内で邂逅しある程度、割りきってると思う。
だけど、天馬くんにとっては碧翠院のことはあまりに衝撃的でありほんの少し前のことであって現在進行形である。現在進行形なのはつねに胸や心に在るということ。

No.164 16/08/14 05:50
小説大好き 

『田口白鳥シリーズ』は医療サスペンスになるけど天馬くん視点の『螺鈿迷宮』や『輝天炎上』は恋愛モノぽく読めなくもない。
天馬くんがモテるから(苦笑)。桜宮すみれ、別宮葉子、冷泉深雪とモテモテ。
『輝天炎上』はちょっとちがった読み方できる一冊📖。

No.165 16/08/14 13:44
小説大好き 

冷泉深雪の人物は『輝天炎上』だけでも充分にお嬢様。
だけど『桜宮サーガ』の人物だけあって芯はしっかり娘。
しかし天馬くんを将来の恋の相手にしたら天馬くんはスケコマシなおかつ別宮葉子という恋敵がいることになる。
『輝天炎上』を恋愛モノとして読んだらちょっと複雑。
天馬くんの物語はまだまだありそうだから先はわからない。

No.166 16/08/14 18:24
小説大好き 

桜宮すみれは『輝天炎上』で田口先生を愛しきダーリンと表現してるのはまだ心に留めてるからだろうか📝。
田口先生と桜宮すみれとの間になにがあったんだろう。

No.167 16/08/14 21:02
小説大好き 

『螺鈿迷宮』のクライマックスの桜宮巌雄の言葉が正しければ白鳥さんは光に位置する。
ならば闇に位置するのは桜宮小百合、もしくは斑鳩室長が対極。
『弾丸』において斑鳩室長は宇佐見警視を犠牲にしながら白鳥さんを糾弾してる。
白鳥さんを潰そうとするのであれば斑鳩室長が最大の敵と思われる📝。

No.168 16/08/15 13:24
小説大好き 

『輝天炎上』を恋愛モノとして読んだら天馬くんが主人公、別宮葉子がヒロインなわけだけど冷泉深雪が新規のヒロインになるわけだ。
だけど、彼女は桜宮一族とは天馬くんや別宮葉子とちがい桜宮一族に一切の因縁はないように思われる📝。
恋愛小説なら当然、別宮葉子のライバルとなるわけだが『桜宮サーガ』としての位置づけはどうなるのか。
少なくとも冷泉深雪が東城医大に愛着や帰属意識があって彼女なり真面目に医学に勤しんでるのは伝わる人物。
深読みかもしれないけど遠くない未来に天馬くんが桜宮小百合・すみれ姉妹にたぶらかされ(?)東城医大に仇をなす存在になった時に冷泉深雪が相対する存在になるのか……?📝
あるいは何らかの事態が生じて上記とは逆の立場になる因果関係が将来にないとはいえない。

No.169 16/08/15 20:59
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』をあらためて読むと『ナニワ・モンスター』で鎌形さんがしたガサ入れらしいことに触れられてた📝。
坂田局長や白鳥さん、姫宮香織がヤバいことに手を出してはないと思うけど『桜宮サーガ』内の霞ヶ関の各省庁は神経を尖らせている空気でしょうか📝🏢。
あとから読むとまたちがう認識ができる。

No.170 16/08/16 04:56
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』を読んでから『輝天炎上』を読むと作品中ノーベル賞候補である藤堂文昭教授がエンターティメントな役割を背負ったダミーにしか見えない(笑)。
『アリアドネの弾丸』の冒頭ではメールのやりとりしかせず『肖像』では外国にいるのが長いわりに日本語を上手く使い田口先生を翻弄しながらなんだかんだでコントロールされてゆく。

No.171 16/08/16 06:19
小説大好き 

『螺鈿迷宮』から『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』の作品中の経過は二年。
その間、高原美智さんは癌が全身転移しながらも生きていた。
医療従事者たちの治療行為が無駄とは思わないけど、彼女自身の生命力がなせたと言える📝。
おそらく二年生きれたのは田口先生、天馬くんふたりに何かを伝え託すことが彼女の最後の人生の役目だったのではと思う📝。
すみれとのミッシング・リンクとして伝えるために。

No.172 16/08/16 06:49
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』でケルベロスという隠喩をさりげなく城崎さんが教えたのは田口先生に“すみれが生きてます”と隠喩だったとも深読みできる📝。
だけど鈍い田口先生は気づかない。

No.173 16/08/16 07:55
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』でAiセンターが碧翠院に酷似した建物になったのは遠い過去からの因縁と身近にあった桜宮一族の因縁と輪廻の輪から紡ぎ出でたもの📝。
『肖像』がもう少し踏み込んだ物語であったらまた展開は変わったと思う📝。

No.174 16/08/16 08:30
小説大好き 

建設業者から半額でやりたいというならふつうそちらにいく。
マリッツイアさんこのひと何者?桜宮小百合、そして天城雪彦と何らかの関係や因縁ありそうだけど謎すぎる。
ただおそらくマリッツイアさんに陣内教授が頼まなければAiセンター自体は無事だった可能性は否めない。Aiセンターが碧翠院に酷似した建物にならなかっただろう。

『モルフェウスの領域』の未来科学センターはおそらく桜宮小百合もマリッツイアさんも関わってないふつうの建築業者でしょう。
物語は彼らに触れらてなかったし📝。

けっして医療従事者が建築業者に無頓着というわけでもないが『肖像』では桜宮小百合の罠にはめられるべくしてはめられたとすべきでしょう📝。

No.175 16/08/16 14:26
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』は田口白鳥シリーズのおおざっぱな最後の舞台、『輝天炎上』はその舞台の裏側を書いた物語といえる。
渡辺金之助さんはふつうに考えたら一患者でしかないでしょう。砂井戸さんは白鳥さんにとってのお邪魔キャラ(笑)。
だけど『桜宮サーガ』は手にした本では脇役であっても別な本ではその人物が主役になりうることは多々ある📝。
金之助さんは田口先生の通常業務のなかでの中ボスみたいな存在だったのではないかな?
あくまで一患者と思いますけど(苦笑)。
砂井戸さんも何らかの形で霞ヶ関官僚たちの物語で関わりは避けられないと思う存在📝🏢。

No.176 16/08/17 04:46
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』をあらためて読むAiセンター長としての田口先生の苦労あるけどその裏側でひとり桜宮姉妹について悩む姿もわずかながら触れられている。
過去に桜宮姉妹と何があったかは私は具体的には知れてない。おそらく未読な本に書かれるかもしれないけど📖。

No.177 16/08/17 05:34
小説大好き 

『桜宮サーガ』でも会議が順調に進むように書かれることは全般的に少ないように思われる📝。
『田口白鳥シリーズ』『極北シリーズ』においても。
普通の一般的な会議でも意見は出ないか言いたくても言えない黙殺されるかというのが一般的な範疇と思われる。
『桜宮サーガ』においては会議が順調に進むことは結局、事件の前兆のように書かれてる雰囲気ある。つまり物事が順調に進めば何者かが密かに暗躍している。
『極北クレイマー』でも姫宮が極北市民病院に一時、参入しリスクマネジメント委員会で警鐘を鳴らした。だけど彼女が去った後に皮肉にも三枝医師は逮捕された。
会議が順調だったり丸くおさまる時ほどその後に何かが起こる📝。

No.178 16/08/17 07:25
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』で結果的には斑鳩室長や南雲忠義の発言はAiを後押しした発言に聞こえなくもない。
斑鳩室長はケルベロスという隠語を説明した折りにAiの有用性を半ば認めてるようなもの。
南雲忠義はAiのエさえも言葉に出してないのがむしろ裏目に出た。この人の場合は理解無理解の差やちがいがあると思う📝。
一見、無理解な人でも実は理解してるというあらわれでもあると思われる。逆説的かもしれないけど無理解な人たちが実は意外に勉強してる可能性は否めない。

No.179 16/08/17 08:27
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』で白鳥さんがバックヤードに回り、本来の白鳥さんの役割を『輝天炎上』で天馬くんが演じてる。
ただ『田口白鳥シリーズ』として読むと『肖像』はそれまでの白鳥さんが解決役としての役割を放棄したようにも見える。
『輝天炎上』でも天馬くんは率先して謎は解いてない。なぜなら謎は初めから解けてたから📝。←ネタバレですが今後、読まれる方はお気をつけください。

No.180 16/08/17 10:07
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』での渡辺金之助さんの役割は通常業務とラストのAiでの真実の暴露との対比もあったでしょう。
『ブラックペアン1988』を未読な読者のためにあえて田口先生の通常業務の形を借りて医者の語る真実とAiが暴く事実の表裏になってると思う。
田口先生が渡辺金之助さんにしたのは嘘も方便なだけなこと📝。

No.181 16/08/17 12:09
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』で西園寺さやか=桜宮小百合はAiを使うことで東城医大、高階病院長の過去の医療ミス(とされたブラックペアンを体内にやむをえず置いた)を暴いたけど、見方を変えたら過去の医療ミスさえも暴けると解釈もできるけどそれだけむしろAiが画像解析ができることになる結果をもたらしてないでしょうか?
当然、犯罪捜査に生かされるのであればAiの優位性が高まったと見ることもできる📝。

No.182 16/08/17 13:12
小説大好き 

教授になるにはなり手が少ない分野がいちばん。だけど、解剖医が育たない環境もあるのではないか?
作品中に登場した解剖医は桜宮巌雄、南雲忠義、西郷綱吉、笹井先生など。けっして少なくはないと思うくらいに作品内に登場し彼らは意見を述べている📝。
医学生である天馬くんたちから見ても解剖医が仕事してるのかしてないのかわからない不透明さもまたある。
解剖医を海堂尊先生は不透明に書いてるとは思わないけど、社会から見て不透明という感じがありそうに見える📝。
警察と解剖医が結託したら犯罪の隠蔽は可能なのは『桜宮サーガ』内で示唆されている📝。

No.183 16/08/17 19:38
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』の側だけでも桜宮すみれが生きている(かもしれない)示唆は断片的かつ曖昧ながら後半になれば明確にされていることに気づく📝。
ただし劇中の田口先生たちは真相は知らないままではある📝。
だけど、もし桜宮すみれの立場からすればかつての恋人(?)であった田口先生を助けたい助けようとするぎりぎりの姿勢とも取れなくもない。
『肖像』において田口先生は崩壊しようとするAiセンターのなか彼女の存在(らしい)には曖昧ながら本能的に気づいている節がある。

No.184 16/08/17 22:23
小説大好き 

『肖像』で桜宮小百合が過去の医療ミスとされた一件を暴露したことで東城医大は非難された。
そして病院経営から撤退する意思や姿勢はあった。
だけど、白鳥さんの悪運の強さや田口先生の機転があって難は逃れたと見るべきでしょう📝。
もちろん田口先生が病院長代行になり白鳥さんや黒崎教授たちの支援があっても市民から果たして同意を得られたかが疑問。
白鳥さんが支援したと思われる未来科学センター(コールドスリープセンター)で利益は生み出されたとは思うけど。
『モルフェウスの領域』はヒロインである涼子視点で語られ未来科学センターについては当然、触れられる。だけど、東城医大については中盤からしか触れられてない。
『肖像』から『領域』までの詳しい顛末は具体的に不明なまま。
具体的にどんな形で東城医大が再建できたかわからない。書かれてるんでしょうか?📝

No.185 16/08/18 08:09
小説大好き 

伊藤淳史さん、ドラマの『バチスタシリーズ』を長くやってたから表情が変わりましたね。
凛々しくなって精悍なってる。『桜宮サーガシリーズ』を読むと田口公平は伊藤淳史さんが自然ハマる(笑)。
けどドラマで登場しなかった姫宮香織や斑鳩芳正、兵藤勉などもし実現してたらどなたが演じてたでしょう📝。

No.186 16/08/18 14:57
小説大好き 

『輝天炎上』を読むと天馬大吉や冷泉深雪と共に医学生になれた気分や雰囲気を味わえる。
この辺は本の醍醐味。テレビドラマや映画とはちがう本ならではのよさ📖。

No.187 16/08/18 18:19
小説大好き 

『輝天炎上』で解剖医が少ないことや試験、論文などあって経歴を重ねないといけないことなでも負担のひとつなんでしょう。
『イノセント・ゲリラの祝祭』で西郷綱吉は競争率が低いから教授になれた背景があったけど📝。負担が大きいのはなり手が少ない現状。
また解剖は遺体を傷つける損壊するデメリットや遺族感情、気持ちもある。これらは海堂作品他で触れられてもいる。
だけど解剖医と警察の関係もまた市民感情からしたら納得できない一面もあると思う。犯罪の隠蔽やもしくは見逃す危険性📝。
『桜宮サーガ』内ではAiは可能な限りガラス張り。各作品でAiの優位性は証明されている。
だけど、優位性を見せれば見せるほど斑鳩室長たち警察側は執拗に妨害もする。

No.188 16/08/19 04:40
小説大好き 

別宮葉子を“じゃじゃ馬”とするなら、冷泉深雪はいちおう“ふつうの女性(女の子)”でしょうか。
聡明かつ教授方に気に入られる優等生の一面はある。だけどそれが表面だけでしかなかったら?
東城医大に愛着ある一面。少なくとも天馬くんと同じ班に属したことで少ない時間で彼への影響はあったように思う。
これが天馬くんを嫌う人物なら影響は受けないと思う。若い感受性や好奇心もあるだろうから。

No.190 16/08/19 10:35
小説大好き 

『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』の三枝茉莉亜の姪であることが『輝天炎上』で桜宮小百合(姉妹)に明かされる📝。
産婦人科であるマリア・クリニックと死を司る碧翠院桜宮病院もまた対だったのか思わせる。
もちろんマリア・クリニックは未来はわからない病院。いちおう『祝祭』でなぜか白鳥さんはマリア・クリニックの存在は知ってたけど📝。
桜宮一族と三枝ファミリー(あえて一族では呼び名はしにくいので)の間に過去に何かあったんでしょうか?📝
三枝久広先生を『極北クレイマー』で罪に陥れた桜宮小百合、しかし三枝茉莉亜先生は年の功か経験かわからないけど彼女が行ったことを看破している。
いったい桜宮一族と三枝ファミリー、親族関係と思われるけどここまで隔たりがあるのはなぜか。
片や産婦人科を営み、代理出産をして神の領域にさえ踏み込む曽根崎理恵先生。だけど出産そのものは死とは真逆。
“生・老・病・死”のはじめ、“生”はファーストステップ📝。

No.191 16/08/19 11:09
小説大好き 

『輝天炎上』の二部の桜宮小百合、三部の桜宮すみれ。
この章を読むと死人が実際に蘇ってるみたいで直に怖い📖。
ホラー小説ではないけど、公でふたりは死んだことになってる。当然、死亡届も出されてるはず。
トリックの上にさらにトリックを重ねてた『螺鈿迷宮』。
だけど思うのは巌雄先生は東城医大に復讐を心から望んだでしょうか?ということ。
『螺鈿迷宮』で素直に敗北を白鳥さんに認めていて多くのデータを残し託した📝。
ここの意味は本来、『ケルベロスの肖像』でAiセンターの形で結実してる。古いデータも桧山シオンの解析で充分に見れる素材になってる。
Aiセンターが崩壊した時にそれらのデータも火の中に消えたか?あるいは東城医大にかろうじて残ったか疑問。
データを共有してたら残ってた可能性もまたある。使える使えないかはまた東城医大の判断にもよるが。

No.192 16/08/20 07:56
小説大好き 

『螺鈿迷宮』『輝天炎上』を読む限りにはすみれは田口先生個人に憎しみはそうない雰囲気に思える。
もちろん過去においての“グズでヘタレ”という印象は本人のなかでは拭えないかもしれないけど。それでも東城医大を憎むことと田口先生への気持ちは別に思える。

No.193 16/08/20 08:35
小説大好き 

『輝天炎上』を読んだ印象では桜宮小百合・すみれは死んだようには思えない。
小百合は復讐するために、すみれは復讐はしたいけど一方は東城医大や田口先生を守ることで苦悩を抱えている。
心情的か結果的かは微妙だけど、すみれは城崎や彦根先生、そして天馬くんを使うことで一度は東城医大を守っている。
最終的には小百合に出し抜かれた形にはなったにせよ📝。
だけど、ラストを読む限りにはふたりが亡くなったとは思えない。
天馬くんは少なくともすみれに信頼を置いている。

余談ではあるにせよ、東城医大が『モルフェウスの領域』で存在してる以上、小百合・すみれはどこかで見ている可能性はあると思える📝。
いずれ復讐の機会をうかがっているのか。あるいは『ケルベロスの肖像』や『輝天炎上』とは異なる物語の結末に向けてか……?

No.194 16/08/20 16:37
小説大好き 

『輝天炎上』ではAiの使い方が裏目に出たところもある。
桧山シオン先生の画像解析能力が皮肉にも東城医大側に向いてしまった。
桜宮小百合はそれを利用したに過ぎない。
だけど、過去の医療ミス(とされる手術)を暴くのか未来においての犯罪や死因を防ぐためにAiを使うのかどちらが大切か。どちらも大事か。
『肖像』と『輝天炎上』は表裏一体なようにそれまでAiが正しく使われてたのに桜宮小百合は悪用した。
高階病院長の過去に行った手術を“医療ミス”として暴いた。
Aiそのものも使う人の意思によって善悪どちらにも転がるのが『輝天炎上』のひとつの真実📝。

No.195 16/08/20 20:43
小説大好き 

『ナイチンゲールの沈黙』の小児科医療の現状と『輝天炎上』の学生への配慮を欠いた大学の現状はともすれば似るところはある。
どちらも次代を担う世代への配慮と言える📝。
小児科医療も学生の勉学への配慮もマンパワーもお金も必要とする。
だけど、上の世代が判断を間違えたらツケが次の世代にまわりまたツケがその次の世代にまわる繰り返し。
『桜宮サーガ』には希望と絶望、両方が厳然と存在する📝。

No.196 16/08/21 05:39
小説大好き 

Aiや研究発表なども使う人しだいでは、善意にも悪意にもなる。
自然の闇より人間が作り出した闇の一端でもありすべてでもあるといえる。
『輝天炎上』で天馬くんと冷泉深雪は東城医大の医学生として死因究明をテーマにした研究発表を重ねながらいろいろな壁にぶつかる。
理不尽なこと含め、それが社会の壁であることを感じ悩み考えてゆく📝。

No.197 16/08/21 06:17
小説大好き 

『輝天炎上』で天馬くんは別に陽の目を見るために死因究明をテーマにしたわけではない📝。
だけど、社会の壁にぶつかりながらも巌雄先生からの言葉はしっかり胸に秘めている。
清川司郎教授という同門の先輩から痛い洗礼を受けながらも教授や医学社会がむずかしいことを知る。
対照的にヒロインたる冷泉深雪がまっすぐに書かれてるんですよね。まっすぐなことがいけないのではなく彼女は天馬くんの内に邂逅として存在する桜島姉妹や別宮葉子とはあらゆる意味で対照的に書かれている📝。
まっすぐかつ正のかたまりのようである。それは読んでる読者からも眩しい存在かもしれない。
だけどまっすぐなゆえに悩み葛藤する。
彼女のまっすぐさが『輝天炎上』以降、海堂尊先生はどうもっていくのか。気になるところ。
ちなみに『輝天炎上』のラストは実は冷泉深雪視点ではなく別宮葉子だったりする(苦笑)📖。

No.198 16/08/21 13:41
小説大好き 

『桜宮サーガ』ではとりあえずの悪役は司法や警察とされる。だけど、ある作品では悪役の一面もあるまた別な作品では別な視点を踏まえて記されている。
斑鳩室長、南雲忠義たちとて真の悪とは表現しにくい一面があるかもしれない。作品中においてそれなりにひどいこともしてないとは言えないけど。
ひとつ言えるのは権力側、権力を持ってる人間や組織についていると力を振るいたくなる一面やその力で物事が歪んで見えなくなる。
もしかしたら深読みかもしれないけど、彼らは意図してそんな風に書かれている可能性もある📝📖。

No.199 16/08/22 19:51
小説大好き 

『輝天炎上』では公には死んだことになっている桜宮小百合・すみれ。
死亡届はおそらく出されてるから自らの戸籍は当然、使えない。
小百合には斑鳩室長、南雲父娘、すみれには城崎さんがいるけどどちらも公には自分の名前は使えない。
小百合は極北では西園寺さやかを名乗り、すみれは鶴岡師長さんの娘さんの名前をいただくことになる。
『肖像』『輝天炎上』直後の東城医大が健在なことにふたりはどう思っただろうか?
未だ復讐から離れられずに機会をうかがい姉妹は互いに確執しひと知れず争っているのか📝。
印象としてはふたりがあのラストで因縁の輪廻から断ち切れた風に個人的にはやはり思えない。

No.200 16/08/23 05:09
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』後の東城医大の再建は困難を極めたかもしれない。
多くの事件が起きた大学病院ということもありおそらく批判が集中したことは想像に難くない。
だけど、桜宮市民からの要望があった可能性もあるしAiとすみれによって暴かれたかつてのブラックペアンの一件についても高階病院長が飯沼さんに誠心誠意謝罪した可能性もないとは言えない。
あるいは高階病院長同様に飯沼さんの父親を手術したかつての同僚、後輩がかつての手術の経緯を説明したかもしれない📝。世良先生などが。
ひょっとしたらいずれ医療裁判と病院再建という形で物語が書かれる可能性もないわけではない📝。
海堂先生は間々をうまく埋めていける作家さんと思う。

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