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海堂尊『桜宮サーガ』を語る🌸🏥🚑

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小説大好き
17/07/19 05:44(更新日時)

海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズを感想を綴る部屋🌸🏥🚑。
『チーム・バチスタの栄光』をスタートに架空都市桜宮市を中心に東京霞ヶ関、北は北海道雪見市、大阪浪速市、ドイツ・ブリュッセル、アメリカやフランスなどを舞台に繰り広げられる医療サスペンスシリーズ📖。


16/08/25 08:58 追記
ネタバレがけっこうしてると思いますのでこれから海堂尊作品を読もうとするひとは見るのを控えた方がよろしいと思います📖。

16/09/22 10:02 追記
どの作品もおすすめだけど今年読んだ中での1、2はこれ!

『輝天炎上』

『ブレイズメス1990』

気になる方は本屋で手にしてお読みください。

No.2348099 16/06/26 13:39(スレ作成日時)

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No.1 16/06/26 13:41
小説大好き0 

『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』で一度、物語はクライマックスを迎えた感じしますね。
『輝天炎上』で『ケルベロスの肖像』のトリックが暴かれてるのは実に面白かった。

No.2 16/06/26 14:29
小説大好き 

個人的に共感したのは『極北クレイマー』『極北ラプソディ』のニ作品。
地方地域医療の在り方が切実なほどに伝わる作品📖📖。
今中先生のキャラが『田口白鳥シリーズ』の田口先生に似てるところもありながら彼なりにあえて市民病院に踏みとどまる姿。さえないけど格好よく伝わる。
『極北クレイマー』では室町病院長をはじめ色々な人物に振り回されまた後藤先生や並木梢、三枝広明といった人物に囲まれ少しずつ成長してゆく。
『極北ラプソディ』では『極北クレイマー』の後日談が書かれ破綻した市民病院のなか新たに病院長になった世良先生と共に奔走する(される?)。
『極北ラプソディ』のラストにはそれまでのシリーズとちがって明確な答えはないけど逆にそれが市民病院だからこその庶民や市井の人々に通じるモノがある。
『田口白鳥シリーズ』がハデな事件なのに対し『極北シリーズ』は市井感覚。
『極北ラプソディ』で書かれるドクターヘリの活躍などもあるけどそこはドラマ。
そこもまた読みごたえある。

No.3 16/06/26 19:15
小説大好き 

『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』は描写がかなり女性的。
他のシリーズとちがって女性が主役、舞台は産婦人科、テーマは代理出産、男性の登場人物はかなり少ないというのもある📝。
だけど女性の妊娠、出産(流産)というのは読んで思ったの女性にしかできないことだけど命が生む死ぬことの重さは読んだ後に肩にのし掛かるくらいの重さあった。
そのせいか再読する機会は他の海堂先生の本に比べてかなり少ない。

No.4 16/06/27 08:46
小説大好き 

『桜宮サーガ』シリーズ、全体をある程度把握できるようになると宇宙世紀『ガンダムシリーズ』みたいに過去現在未来と時間や場所、各登場人物など様々にいる📝。
シリーズの基礎となる『田口白鳥シリーズ』の舞台となる桜宮市と東城医大、先に触れた『極北シリーズ』の極北市民病院および雪見市救命救急医療センター(あと神威島)、『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』のマリアクリニック。
これに『螺鈿迷宮』で舞台となる碧翠院。
ドイツ・ブリュッセル🇩も『イノセント・ゲリラの祝祭』でわずかに出てくる。
あと白鳥圭輔・姫宮香織ら若き官僚候補らが舞台となる東京の霞ヶ関🏢。
登場人物は田口先生たちを筆頭とする医療従事者、白鳥圭輔たち官僚、無数にいる老若男女の患者たち。
医療関係に携わる人たち。そこはまた様々な職種の人たち。
どこかで彼らは関わり知らないところで起きた物語がまた別な物語を生む📝。
世界観はもとより人間関係が広い。
そこもまた魅力あり奥が深い📝。

No.5 16/06/27 09:57
小説大好き 

『ナイチンゲールの沈黙』を読むと小児でも癌が発生するこわさ。
そのことに病棟の看護師たちは胸を痛める。
作品内では牧村瑞人、佐々木アツシ少年が描かれる📝🏥。
瑞人少年は後に『アリアドネの弾丸』『夢見る黄金地球儀』で活躍し、佐々木アツシ少年は『モルフェウスの領域』でコールドスリープ(冷凍睡眠)した(された)人物として再登場し各々活躍してゆく📝。

No.6 16/06/27 12:16
小説大好き 

けっこうシリーズを二年以上読んだ感じだけど、読むたびに謎が深くおもしろく興味出てくる📖。
いろいろシリーズが派生して人物像が深く見える。
田口先生と今中先生の恋愛も書いてほしい📝❤💔。今中先生は『極北シリーズ』で失恋続き(>_<)。田口先生は過去におそらく桜宮すみれらしい女性とあったらしいけど📝。
気になるところ。

No.7 16/06/27 15:04
小説大好き 

『桜宮サーガ』シリーズを読んでからニュースで厚労省の名前を耳にすると無意識に意識はしてるかも👂。

No.8 16/06/28 04:52
小説大好き 

『輝天炎上』で少しだけど大阪が舞台になるけど官僚の坂田局長も関西の人間らしいけど海堂尊先生はさりげなく関西を意識してる。
たぶん意図したところもあるだろうけど📝。

No.9 16/06/28 10:31
小説大好き 

海堂尊先生の本にはたまに『ゴジラ』『ガメラ』『ウルトラマン』などに思いを馳せながら、医療とSFの交わりを感じさせる時ある。
むかしのSF映画や『ウルトラマン』などが光り輝いてた時代、だけど医療の現実が如何に空想科学に近づきつつあっても医療従事者たちは悩み苦労している。

ちなみに『極北クレイマー』の主人公の今中先生の着メロは『ゲゲゲの鬼太郎』とこれまた渋いセンスしてる📱。

No.10 16/06/28 14:29
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』に至るまでも各作品間に前史(作品)がある。
そう思うとあんがい読めてない作品もある📖。

No.11 16/06/28 15:16
小説大好き 

『桜宮サーガ』シリーズを読むと医療が身近に感じるのある🏥。
そういう意味ではいろいろ“ためになる本”。
医者も患者もいろいろあって病気も癌から精神的なものから多くある(--;)。
個人的に好きな一作に『イノセント・ゲリラの祝祭』があるけど官僚主導の会議の表裏がよくわかり伝わる🏢。
官僚会議の実態みたいなのがフィクションとして物語化され実に面白かった📝。

No.12 16/06/29 05:29
小説大好き 

さりげなく『田口白鳥シリーズ』で黒崎教授。この人は東城医大では高階病院長に次ぐNo.2だけど時に敵対し時には病院を守るために協力もやむ無しという人物。
おそらく東城医大にとっては高階病院長派とは対する形での組織運営するうえでの“必要悪”でもある🏥。
だけど一方では『ジェネラル・ルージュの凱旋』でかつて速水先生が医療の“神”に選ばれたことを疎ましく思いながらも認めざる得ない現実を受け入れる器量。
また『アリアドネの弾丸』で東城医大が存続の危機に晒されそうになるなか劇中ドラマ出演をしてるコミカルな一面を見せている📝。
それは田口先生でさえあきれるほど(苦笑)。
組織内の“憎めない悪役”なところがたぶん魅力なんだと思う。

No.13 16/06/29 15:01
小説大好き 

『螺鈿迷宮』『輝天炎上』では医学生である天馬大吉くんが主役。
ただ過去の時代においても田口先生もやや不真面目であったことから重なるところはある。
田口先生も天馬くんも麻雀好き🀄(笑)。

だけど医学生は課題を考えるのも取材し研究しレポートをまとめるのもある📝。
一見、ラクな学生生活に見えながら物語として読むとそこかしこに苦労は見える📝🏥。

No.14 16/06/29 15:28
小説大好き 

そろそろ学生たちは学期末試験を迎えて終えれば夏休み、夏期休暇とも🌞。
学生のなかで海堂尊作品を読書感想文にする学生はいるんでしょうか?
『チーム・バチスタの栄光』以来、各作品へと派生を広げてゆく海堂ワールド📖。

No.15 16/06/29 16:44
小説大好き 

海堂尊作品は基本は医療サスペンスの趣あるけど必ずしもそれだけではない。
『夢見る黄金地球儀』みたいな『ルパン三世』を彷彿させる従来型ミステリー📝。『夢見る』は個人的にはちょっと赤川次郎作品に近い雰囲気もあるかな。
最近、読んだ『モルフェウスの領域』はコールド・スリープ(冷凍睡眠)という多分にSF的テーマを盛り込みなおかつコールド・スリープをした者を法律や医療がどうなるかという難しいテーマを含んだ作品。
『モルフェウス』は大人の恋愛も書かれた作品📝❤。

No.16 16/06/30 09:11
小説大好き 

海堂尊先生の『螺鈿迷宮』や『輝天炎上』を読むと医学生はサボると留年するし課題も多い。
わからないことも多いけど医学生が大変なのも伝わる🏥。
田口先生たちも麻雀にハマッてたから必ずしも模範的な先輩ではないという一面もある🀄。
天馬大吉、冷泉深雪が今後は東城医大に関わるのか……📝。

No.17 16/06/30 10:35
小説大好き 

天馬くんが東城医大ではなく碧翠院に共感しすみれ先生に近い目線があるのはすみれ先生と親しくなった経緯もあると思う。
だけど『輝天炎上』を読む限りでは東城医大をいちおうは守ってくれたと思いたい。
『輝天炎上』と『ケルベロスの肖像』では天馬くんについての顛末は異なった描写はされてたけど東城医大には通ってたということでいいはずだよね。
『輝天炎上』では別宮葉子さんの視点で失踪してたみたいで終わったからもしかしたら短く深い物語が医大に復帰するまであったと想像もできるけど📝。

No.18 16/07/01 13:27
小説大好き 

田口先生が高階病院長の後継者になる東城医大だけど佐伯前病院長、高階病院長時代とちがうことになるんでしょうか🏥。
佐伯前病院長も高階病院長も剛腕なところはあると思うけど田口先生はまるでタイプがちがう。
もちろん大人しての駆け引きや場の空気を読む良識や賢明さは能力としては目を見張るくらいある。秀逸してる点もある📝。
『モルフェウスの領域』で東城医大がある程度、経営の立て直しは図られたんでしょう。
だけど高階権太は病院長として健在🏥。
おそらくまだまだ鍛えてる期間なんでしょう。高階権太が病院長であることに世間の批判はあったと思われるが暫定的立場かもしれない📝。

No.19 16/07/01 15:27
小説大好き 

『螺鈿迷宮』の新装版も買いたかったけど同じ内容の本が増えてしまう📖📖📖。
もう少し時期が来てからでも構わないけど(--;)。

No.20 16/07/12 16:36
小説大好き 

再び『チーム・バチスタの栄光』から再読開始。
『ケルベロスの肖像』とくらべてよむと田口先生の成長と心境の変化が笑える。

No.21 16/07/12 20:14
小説大好き 

あらためて『チーム・バチスタの栄光』を読むと田口先生は成りゆきから高階病院長からチーム・バチスタの調査を依頼されたとしか思ってない(苦笑)。
これが後々に東城医大に起こる難題や事件解決に取り組み白鳥さんとの長い付き合いになるとは……。
『ケルベロスの肖像』で高階病院長から次期病院長に推薦されることになるとは。
だけど『モルフェウスの領域』ではまだまだ高階病院長が病院長として続投してることから彼が引退するのはまだ先でしょうね、たぶん。

No.22 16/07/13 05:42
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』を再読すると田口先生の事情聴取によりバチスタメンバーのそれぞれの人柄や研究テーマ、手術中の動向など浮き彫りになる。
後にわかることだけど白鳥さんの事情聴取にくらべたら物腰がやわらかい。いちおう要点がまとめられてるのは田口先生は白鳥さんにほめられたはずだけど📝。
事情聴取の段階ではまだまだ不明瞭なか異彩を放つのが氷室。
彼だけは様子がちがうことが明確に語られてる。
桐生先生と鳴海先生の関係も早い段階であきらかになる📝。
田口先生は警察や探偵ではないから詰めの甘さはあるのは否めないけど必ずしも彼がしてきた事情聴取による調査がむだではない片鱗を覗かせる。

No.23 16/07/13 06:07
小説大好き 

『桜宮サーガ』全般に言えることだけど(『夢見る黄金地球儀』は除く)医療に携わる者がそれが誰であれ命に関わることを訴えてると思う。
『チーム・バチスタの栄光』は心臓手術、そこで起こる不可解なミステリー📝。
『ジェネラル・ルージュの凱旋(『伝説』の三短編含む)』では救急医療が赤字を出しながらも命を救う行為であるということ。物語が美徳だけではないことも付け加えて。現実に通じること。
『イノセント・ゲリラの祝祭』においても解剖医の実態が語られAi(オートプシー・イメージング)への期待と不信の目。
『桜宮サーガ』全般にあるのは医療が誰のためにあるのかというテーマ。

No.24 16/07/13 07:10
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』で田口先生の記憶にある邂逅。
口頭試問の会話でいちおうの合格を得た若き田口先生。
ここで今回の再読で気になったのは高階病院長の言う『未来の責務』。
深読みしたら田口先生を未来の東城医大の病院長にすることと取れる。同時にこれ以前に高階病院長は田口先生が病院長になれる器と見抜いていた可能性があるということ。
これは『桜宮サーガ』の中で深い人間関係にふたりがあると示唆してるとも取れる📝。

No.25 16/07/13 07:40
小説大好き 

ルールを破ってもよいというのはたぶん『ブラックペアン1988』でペアンを患者の体内に残したことを示唆し『ケルベロスの肖像』でいずれ明らかになることさえ示唆してた可能性を含みとしてありそうに思える。
再読してなおさらそう思ったことだけど📝。
過去の医療ミスの悔恨をすでに高階病院長は胸に秘めてたんでしょう。
たぶん……。

No.26 16/07/13 13:43
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』圧倒的ではないが黒崎教授は愛すべき組織のNo.2として存在感を放つ(笑)。
高階病院長が出ない時は事実上、黒崎教授が外部やマスコミなどに向けて対応する。『アリアドネの弾丸』ではNo.2の存在感を持ちながら病院が渦中の事態にあるならテレビドラマに出るコメディリリーフぶりを披露する。
黒崎教授は東城医大においては必要不可欠な組織対立を促す存在でも院内に対立を持ち込ませることでバランスを保つ担い手。
時に悪役もたぶんにこの人は承知してると思う。敵の敵は味方という意味もあると思われる。
高階病院長がワンマン経営にならない精神的ブレーキになってる可能性もある。
ライバルとして敵視や疎んじながらも東城医大のためには私情を圧し殺し我慢する潔い態度が取れるのもNo.2だからと考える。

No.27 16/07/13 17:14
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』で鳴海先生が解剖医というのも『桜宮サーガ』全体のひとつのきっかけにもなってることに気づかされる。
Aiと解剖の協力と対立というのも全体のひとつのテーマにもなってると思う。
鳴海先生がバチスタ・スキャンダルで桐生先生と共に東城医大から去るというのもひとつの問題提議にもなってる。
Ai推進派の白鳥さん側から都合はよかったと解釈もまたできる。
だけど解剖医の数が少なくなったことで東城医大が弱体化するのもまた現実。
解剖とAiが共存ができるまでの道程が長いことは各作品で示されてる📝。
バチスタ・スキャンダルに始まる東城医大を巻き込む数々の難題や事件、これらが後々多くの人物たちを巻き込む。

No.28 16/07/13 17:40
小説大好き 

その都度、東城医大が危機に陥り弱体化してゆくというのも大学病院のひとつの実態なんでしょう🏥。
大学病院の経営難というの地方が抱える問題のひとつ。『極北シリーズ』と東城医大は事件の様相はちがうけど抱える問題はまた同じ。
白鳥さんと坂田局長、そして厚労省というバックボーンがあるから東城医大は幾多の事件を乗り越えてなんとかやっていけてたと思える。
シリーズ全体(すべての作品はまだまだ読めてないけど)を見ると東城医大と帝華大というライバル関係にありながらも社会に出たら医療ということについては手を組む同志ということでしょうか。
バチスタ・スキャンダルや三枝医師逮捕の件などはシリーズ全体がある程度、把握できるようになるとわずかな波紋が気づかないところで大きな事になってる。

No.29 16/07/14 06:05
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』をあらためて読むと兵藤くんのキャラはおもしろい。
情報に疎い田口先生にとっての“耳”。もちろん若干、情報の歪曲もあるけどそれは笑いの範囲。
だけど『ケルベロスの肖像』を読む限り高階病院長が直接的に彼の前で情報をリークしてるのではと邪推してしまう。
兵藤くんの情報の伝達が早い。なおかつすぐに田口先生に伝えてしまう迅速拙速さ。
かつては田口先生と争った仲にも関わらずなんだかんだ田口先生が身を引いたことがきっかけで逆にに仲良くなるという田口先生と兵藤くん。
しかも白鳥さんからは兵藤くんは田口先生の部下扱い。
兵藤くんはメインに活躍する物語は私が読んだ範囲ではないけど使い勝手はいい人物でしょう📝。
田口先生にとっての情報網であり耳。

No.30 16/07/14 06:29
小説大好き 

『田口白鳥シリーズ』は白鳥さんが登場すると物語が加速度的にスピーディーになる。
基本的に白鳥さんが攻めの姿勢を貫くからでしょう。同時に他の人物は田口先生や高階病院長ふくめてみなたじたじ。
おおよそ公務員らしくない組織から弾かれた人物。田口先生と真逆だからこそ自由に動かせる性格。
常識的に読めば白鳥さんが物語でおこなうことは非常識極まることだけど📝。

No.31 16/07/14 10:07
小説大好き 

白鳥さんに代表されるように実像と虚像がちがうというのも人物描写のひとつ。
田口先生だって冴えない中年医師ではあるけど本人とまわりの評価は解離してる。
田口先生をいちばん評価してるのは高階病院長と白鳥さんでしょう。
だけど院内で彼を知る者はいかに出世しても本質は変わらないという印象📝。

No.32 16/07/14 11:33
小説大好き 

あらためて『チーム・バチスタの栄光』を読むと途中にオカルトの言葉出てくる。
だけど『田口白鳥シリーズ』で“オカルト”が出てきたのは『チーム・バチスタの栄光』と『ケルベロスの肖像』くらいと思う。
物語的には『螺鈿迷宮』は一種のホラーでもあるけど。

No.33 16/07/14 11:44
小説大好き 

黒崎教授は『チーム・バチスタの栄光』や『ジェネラル・ルージュの凱旋』だと組織のこわいNo.2という印象を抱くけどだんだんシリーズが進むうちにコミカルになっていく(笑)。
もちろん過去の確執や組織内の対立はあるけど病院を経営や守るためなら自分を我慢することできる立派な人物に思える。
あえてNo.2に座ることで病院長である高階病院長を睨みまた守ることでもある。
時にコミカルなことができるのも黒崎教授の魅力でしょうね。たぶん📝。
それこそ全力を発揮したら高階病院長たちを排除することができるでしょうけどおそらく自分に大学病院を支えることはできないのを理解してる。
だからNo.2に座してる。また高階病院長みたいな発想はないかもしれない。
よく言えば現実的に対応できる人物📝。

No.34 16/07/14 14:32
小説大好き 

白鳥さんはとかくシリーズ通して誰に対してもアクティヴかつ攻撃的。だけど『チーム・バチスタの栄光』のなかでそんな中、不敵な態度を取るのが氷室先生。
あらためて読むと田口先生でなくとゾッとする雰囲気ある。白鳥さんはへこまされるけど懲りない。
前へ突っ込むことで犯人がぼろを出すように仕向けてる感じ。やり方は正攻法ではないけどバチスタ手術の症例ビデオにすべてに目を通す胆力あるのは見事。

No.35 16/07/14 15:50
小説大好き 

白鳥さんはシリーズを通して事件や難題をいろいろなな方面から崩していく。
『螺鈿迷宮』でも顕著📝。
一見、無駄に思えることでもアプローチし白黒はっきりさせてゆく。

No.36 16/07/14 16:50
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』では本当の主役である Ai(オートプシー・イメージング)が出てくるのはクライマックス。
読み方を変えるとAiの前では白鳥さんも脇役もしくはサブポジションでしかないのかも。
『ナイチンゲールの沈黙』からはAiを含めた画像診断の機器や技術がどんどん出てくる。といっても加納警視正愛用でグリフ製作の機器くらいだけど。
『チーム・バチスタの栄光』ではAiはラストのここぞという時に使われてる📝。
キャラとしての主役はたしかに田口先生と白鳥さんだけど、アイテムとしての主役はAi。

No.37 16/07/14 17:05
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』においてのバチスタ・スキャンダルは東城医大だけでなく『極北シリーズ』の三枝医師にまでおよんでるのを考えたら『桜宮サーガ』の世界では風化してないのではと思う。
あるいは海堂尊先生が風化させるな風化させてはいけないと訴えてる📝。

No.38 16/07/14 18:13
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』で白鳥さん以外にAiの存在を理解してるのは鳴海先生だけ。
もし登場人物の誰もが知らないなら説明は白鳥さんだけになったでしょう。
鳴海先生はいちおうの理解はあることは示しながらはたしてという疑問も持つ。
解剖医としての立場や判断で気持ちをはっきりさせたくなかった可能性もある📝。
『桜宮サーガ』全般を通しても解剖医はAiには反発ないし否定的。あるいはは不明瞭な言葉や立場で濁す。会議では立場は与えられてるだけのおざなりという印象。
鳴海先生ももしかしたらそんな気持ちだったかもしれない。

No.39 16/07/14 19:53
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』の時は患者の話を聞いてるだけとはいいながらも『ケルベロスの肖像』の時みたいにクレーマー患者には時には思いきった方法をする時も愚痴外来には稀にある。
『ケルベロスの肖像』での患者対応はあくまで最終手段でしょう。嘘も方便、愚痴外来は患者さんの愚痴や不満を聞くことが清涼剤でありストレス、不満解消。
患者さんが不満を感じなくなれば彼らは愚痴外来を卒業。
田口先生のお仕事がひとすじ縄でいかないのも伝わる。

No.40 16/07/15 03:13
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』で犯人であった氷室先生の心境は狡猾かつ冷酷冷静であり残忍。
だけど彼の気持ちは彼でしかわからないのかも知れない謎を秘めてる。
バチスタ裁判は『イノセント・ゲリラの祝祭』『極北クレイマー』の劇中でもマスコミを通して報道という形で触れられている。
だけどそれは経過報告でしかなく誰も氷室の本当の姿を追ったものではない。

No.41 16/07/15 03:28
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』のラストで田口先生は高階病院長に一生、頭が上がらないと思いながら『ケルベロスの肖像』ではそれまで白鳥さんから伝授されたアクティヴ・フェーズを駆使して逆に高階病院長をやり込める(笑)。
『ケルベロスの肖像』でAiセンター長でもある田口先生の“部下”に自らなってしまった高階病院長の敗因でもある📝。
一時的や緊急事態的措置があるにせよ上司が自ら部下の部下になってしまった高階病院長の人柄でもあると思うけど『チーム・バチスタの栄光』から『アリアドネの弾丸』までに田口先生と白鳥さんが名コンビになり田口先生は技量を身につけた結果でもある。
『チーム・バチスタの栄光』から望まないにせよ出世するきっかけを高階病院長は与えてたしなおかつ実行してしまった。
まあ大人社会の条件として必要不可欠な仕事を部下にさせてなにもなかったでは体裁が悪いのもある。大人の事情を汲んでる。

No.42 16/07/15 03:59
小説大好き 

シリーズを通して読むと田口先生の不定愁訴外来(愚痴外来)の患者数が一定してないのも伝わる。
時系列の変化と共に浮き沈みがある。
これは東城医大の各科の先生たちが不定愁訴外来に自分たちの患者があちらに行ってしまうのを懸念し患者の接し方が変わったから。
各科の先生たちが患者の言い分をクレーマーとして扱わなくなったと思われる📝。
不定愁訴外来を毎日にしたら田口先生の労働力はとてつもないモノになると思う。
基本的に週三日のなか高階病院長を通した白鳥さんからのオファー、Aiに関わる会議、リスクマネジメント委員会を兼ねているわけだからとてもではないけど不定愁訴外来を毎日というのはまず不可能。
会議に不慣れな田口先生でも会議に出席し発言しなくてはならない。
不定愁訴外来みたいな科が病院において必要と海堂尊先生が警鐘ないしメッセージは流してるとも思う📝。
だけど現代社会において相手の愚痴や不満、批判など聞いて過ごす仕事は治療も兼ねているとはいえむずかしいと思う。
それだけ現代社会が人間の内面、特に心に負担がかかってると思う❤。
田口先生は愚痴が言いたい時は島津先生のもとに寄ってはAi絡みで相談してるわけだし。

No.43 16/07/15 07:18
小説大好き 

『ナイチンゲールの沈黙』の頃はまだバチスタ・スキャンダルから回復した余裕が高階病院長に見える。
だけど『ケルベロスの肖像』に至る頃にはそんな余裕さえなく大学病院経営が切羽詰まった危機的状況にさえなる。
『ナイチンゲールの沈黙』のヒロイン浜田小夜が桜宮家に関わる者として彼女に闇があった見抜けさもなかったのもある。
桜宮家の闇はもしかしたら至るところに及んでるのではと思わなくもない。考えすぎやオーバーだろうけど。
ただ『桜宮サーガ』が一種の『シムシティ』としたら現実にも目に映らないだけで光と闇が交錯してなおかつ目に見えない日常と非日常あって目に見えない作為や不可抗力によって日々、過ごしてるのではと重なる📝。
大学病院や医療センター、町の診療所なども人々や時間の積み重ねで成り立ってる。
『桜宮サーガ』は架空ではあるけどそばに在る現実と変わらない📖。

No.44 16/07/15 21:54
小説大好き 

『ナイチンゲールの沈黙』と『輝天炎上』から察するに浜田小夜が桜宮家に一時的に引き取られた時期に城崎さんはすでに家を出奔してたかあるいは医学を勉強すると嘘ついて出てた。
城崎さんが実は桜宮家の家族というのが『輝天炎上』で明らかになる。だけど浜田小夜と面識はなかった。
だけど桜宮の血か運命みたいな何かがふたりを引き寄せたのかも知れない📝。

No.45 16/07/16 04:57
小説大好き 

作品中で沼田先生の心療内科の実態は書かれてないから不明瞭。
沼田先生が優秀な先生であるのはたぶんに間違いない。
だけど『桜宮サーガ』では誰しもが必ず“先生”としておさまっていない一面もありどこか欠点もあり院内評価や情報が生きている。
田口先生が愚痴外来を利用してる患者さんの気持ちを和らげながら彼らが愚痴外来を卒業していく評判の院内評価もあるということ📝。
田口先生とて典型的な大人であるという点もある。自らがまわりから高い評価を得てるのはなかなか受け入れない。

No.46 16/07/16 06:41
小説大好き 

田口先生の評価は舞台である東城医大のなかでは高いと思われる。
もちろん本人としては出世欲は微塵もないだろうけど。「チーム・バチスタの栄光」のラストでほんの少しささやかに思う程度。
だけど病院内では人物評とは別に高階病院長から使い勝手もよく重宝されてるとまわりが思うくらいの評価はある。イコールそれが能力評価かはまた微妙だけど。
組織に属しながら不定愁訴外来はほぼ窓際に近い組織から外れたところ。
それでも病院内からは不定愁訴外来は必要不可欠でもあるとされる📝。
東城医大には個性的な人物が揃ってる大学病院。
海堂尊先生が書く人物は誰もが魅力的。性別や老若男女に関係なく📝。
たぶんにデフォルメされながらもとになった人物がいてもふしぎでないと思う。

No.47 16/07/16 08:58
小説大好き 

『ナイチンゲールの沈黙』から少しずつ他作品へ派生する伏線がでてくる📝。
(桜宮)巌雄先生の名前が出てきたことで『螺鈿迷宮』、加納警視正自身の登場で霞ヶ関と官僚に繋がる線これは斑鳩室長につながってゆく📝。
さりげなく鑑識の棚橋という人物がでてくるけど私の内では印象が薄かった(苦笑い)。
『輝天炎上』ででてくるまでほぼ忘れてた。
『桜宮サーガ』全般にいえるけど脇役と思われる人物が別作品では主役になることがある📖。

No.49 16/07/16 15:03
小説大好き 

気をつけて読めば主人公である田口先生のエピソードを聞く人物によって異なることに気づく。
同性異性のちがいだけでもかなり印象が異なる👂。

No.50 16/07/17 06:19
小説大好き 

加納警視正と玉村刑事の登場で背景に警察の存在が見えてくる『ナイチンゲールの沈黙』。
同時に『ウルトラマン』のパロディ特撮作品である『ハイパーマン・バッカス』それを愛するアツシ少年。
今作品のみの登場と思われる薄幸のヒロイン由紀。
小児科医療に関わる問題が殺人事件を絡めながら浮き彫りになっていく📝。
法医学とAiとの関係性。官僚と医療の相性の悪さなど後々のシリーズで明確になっていくことが提示されていく📝。
『ナイチンゲールの沈黙』自体は牧村瑞人の父親を誰が殺したかがメインテーマ。
AiにならぶDMA(デジタル・ムービー・アナリシス)の登場。この機器は『アリアドネの弾丸』でも活躍するメカニック。

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