ジジ&ババ&小姑ドあほうトリオ(番外編)
私はいま仕事をしてない。
出ちゃったヘルニアが。
で療養中。
そんなわけで復帰できるまで近況報告を交えながら期間限定で呟きます。
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1月後半。動けなくなった。
激痛。めっちゃ激痛。
右足も左足も動かすと痛い。
座っても痛い。寝ても痛い。
どんな痛みかってーと。
帯状疱疹やったことある人はアノ痛みが下半身全部にある感じ。
指を火傷してズキンズキンしたことがある人は、アレが下半身全部にある感じ。
しゃれにならん痛み。
もともとヘルニア持ちなので。
後生大事に抱えてた持病はあったので、この痛みは初めてじゃない。
これで4度め。
でも両足同時は初。
前回こうなったのが15年前だったので、ヘルニアがまだあるにもかかわらずなめてた。
勝った気でいた。
勝った気で調子こいて身体を酷使してたらヘルニアから怒りの天罰。
MRIを撮り全身のレントゲンを撮った。
「よくもまあ、これだけのヘルニアがありながら仕事できてたもんです!」
医者が呆れてた。
背中の真ん中あたりから尾てい骨までの間の背骨に殆どヘルニアができてるそうだ。
腰椎から下に関しては、ほぼ骨が曲がらない形になっちゃってるそうだ。
なかには歪んじゃってる箇所もあり、そのうえ今回は座骨神経痛の症状まで出てるんだそうだ。
すげぇな・・
自分のレントゲンを見て思った。
「で、どうすれば・・」
手術だろうがブロック注射だろうが、この際なんでもやっちゃってくれと医者に言った。
でも医者が言うには、あまりに原因がありすぎて今回の痛みがどこからきてるのかわからない。
ブロック注射をしても痛みがなくなる保証もない。
かといって手術となるとこれだけのものを治しきるのは無理。
改善はできるかも知れないがとても大がかりな手術になる。
身体にそこまでの負担をかけて手術を決行したとしても今回の痛みが無くなる保証もない。
それを踏まえての手術の選択はリスクが大きすぎる。
という。
冷えると痛みが酷くなるので服を脱ぐのはわかってたが厚着をして行った私。
ユニクロのヒートテックスパッツの上に分厚いタイツをはき、裏起毛のゴムズボンをはいている。
検査室の中は暖かくしてあったから助かった。
さて何とか検査着に着替えなければならない。
息子くらいの検査技師のお兄ちゃんが丸椅子を貸してくれ
「ゆっくりでいいですよ。ゆっくりでいいので着替えてください。終わったら声をかけてくださいね」
と優しく声をかけてくれた。
丸椅子に座るか・・とりあえず。
何とか座りズボンを脱ごうと足を上げる。
いっっでえええぇぇぇーーーー!!
まて!まて私。落ち着け。
そして頑張れ!
兄ちゃんが待ってくれてるぞ!
冷や汗をかきながら何とか着替え、技士さんに「できました」と声をかける。
「ピアスや金具の付いたものはされてないですね?
はい。じゃいま用意しますから少しそこで座っててください。」と言われ、MRI室の前で再び座って待つ。
金具のものはしてねーな、うん。
貼りまくってたエレキバンも朝モゲラに確認させて取ってもらったしな。うん。おっけえ。
・・・アイツちゃんと取ってくれたよな・・。
取ったよ。うん。取ったはず・・。
自分でも可能な限り触りまくって確認したし・・・。
でも不自由な身体でした確認だし、モゲラは適当なやつだし・・なんか不安になる。
もし。
たとえばもしコレ・・・エレキバンの取り残しがついてたらどうなるんだろ・・。
たとえば「エレキバンが写ってますが?」と兄ちゃんに怒られるとか?
その程度ならいい。
もしかして検査機器が壊れっちまうとか・・・?
もしかしてもしかして機器が爆発大炎上とか・・・???
そんでおまえのせい。弁償ね!とか????
そんな不安が次から次へとわいてきたので、とりあえず撫でて確認できるところを撫でまわしてみる。
でもダメ。身体がひねらんないから後ろ付近が不安。
どうするコレ・・・。
こうなったからには恥をしのんで検査技師の兄ちゃんに
「すみません。エレキバンの取り残しが不安で~。確かめていただいていいですか?」と検査着をそっとめくって確認してもらおうか・・・。
いやまて。
そっとめくるとか何かエロい。
というより私はおばちゃんなのでイタイ。
それならいっそ
おかっぴきのように潔く検査着をはしょりあげ
「おう兄ちゃん!エレキバンついてねえか見てくんな!てやんでい!!」
のほうが清々しいのでは?と悩む。
でも今は痛みでそんな威勢もないので、激痛に耐えながら必死で身体をよじりながら確認したら大丈夫だった。
そんなこんなでどうにかMRI検査を終え、やっとの思いで私服に着替え直して検査室を出た。
そのあと何時間もかかって診察で呼ばれるのを待ち、やっと呼ばれて診察室に入ったらMRI画像を見ながら医師が一言。
「ん~そうねー。全身のレントゲンも撮っときますか!」
てめ!また激痛のなか脱ぐのかよ!
1度に言え1度に。
そのあとでまた他に何かする気なら、もういっそ待合室でバスタオル巻いて待ってろと言ってくれ。
今の私ならそれでも許せる気がする。
とりあえず安静にして時をまてという指示だったので、家に帰ってひたすら安静にして毎日を過ごした。
ご存じの方はご存じのうちのババアは、やっぱり何もしてくれない。
その頃ちょうど畑での作業はピーク。
息子達は朝から晩まで作業に忙しかった。
朝食を作ることもできない私のせいで朝は食べずに作業に行った。
昼すぎにやっと一旦帰ってきて、急いで自分達で昼食を作り、起きられない私のぶんも作ってくれた。
暗くなって帰ってからは夕飯を作り、みんなの味噌汁を作り風呂を洗い、モゲラが帰るとモゲラの飯も作ってた。
ハードすぎる毎日に疲れてうたた寝してしまってる息子達に
風呂を洗ってもらえる?と頼むのが辛くて無理やり起きて洗ってしまい、また激痛になって叱られた。
とてもじゃないけど私の食事までつくってもらうのが申し訳なくて「さっき食べた」と嘘ばかりついてて怒られもした。
でも息子達は絶対に「婆ちゃんに言え」とは言わなかった。
婆ちゃんに頼まなくても俺達がやるから心配するなと私に言った。
そのうち爺ちゃんが私たちのそんな姿を見かねて婆ちゃんに怒った。
「そんなことぐらいお婆さんがやれ!今までずっと嫁子が1人でやってくれてたんだ!こういう時ぐらいお前がやれ!!」
私達がいる前で婆ちゃんに怒った。
だけど婆ちゃんは黙ってた。
(コイツはやらねーよ・・。)私達はそうわかってたので何も言わなかった。
でも、そのあと爺ちゃんと自分のご飯だけは何とかあるものを冷蔵庫から出して食べてくれるようになったし、洗濯もしてくれるようになった。
洗濯だけでもすごく助かる。
動けないのは私が悪いし助けてもらってるのも事実なので、ちゃんと婆ちゃんにもお礼を言った。
「ごめんね迷惑かけて。よろしくお願いします。」
「まあね。ワヒの時にゃやってもらわんとあかんで。やるけどね!」
殴りてぇ。
まぢで殴りてぇけど腰痛い。
そんな悔しい思いもしたけど、実際に婆ちゃんがしたのは洗濯機を回しただけで、洗濯物を干したのも取り込んだのも爺ちゃんだったとずっとあとで知った。
あのね、洗濯に出した服がさ、足りないんだけどね。
風に舞っちゃったのかな?
間違ってどっかに入っちゃったかな??
てな具合で聞いたけど。
婆さんの答えは「知らないよ」
知らないってものをそれ以上聞くこともできないので黙るしかない。
どういうわけかは知らないし、何がどうなのかもわからない。
けど私が動けないのは確か。
早く治すしかない。
とりあえず動けるようになるしかない。
痛みが少し和らいだと思ったら翌日はまた激痛で、また少し和らいで。
焦っても焦っても、そんな日々を過ごすしかなかった。
そんななか少し暖かい日が続いたある日、薬が効いてたのもあり久しぶりに外の空気を吸いに出た。
外の婆ちゃん達用の干し場には婆ちゃん達の洗濯物が。
私達の干し場には私達の洗濯物が干してくれてあった。
婆ちゃん達の干し場は屋根が付いてる所で家の玄関のすぐ横。
何気なくそこに目をやると、その中に私の無くなった肌着があった。
たまたま同じものを持ってた??
近寄って見たら違う。
だって私の肌着には下の隅に私の名前の一文字が書いてある。
そこにあるソレには、その文字が入ってた。
ん?・・・なんで?
どういうこと??
間違えたのか?
なんで今になって干してあるのかはわからんが、とりあえずその日とりこんでくれた洗濯物を確認したら、やっぱり私達の中にソレは入ってない。
おやおや?こりゃあ婆ちゃんがたまたま同じものを持ってて、自分のだと勘違いしてしまっちゃって着てるのかもな。
その可能性もあるので婆ちゃんのところにいき
「今日ほしてくれてあった洗濯物の中に私の肌着があったんだけどさ。
婆ちゃん間違えて入れちゃったかな?
このまえ私がなくしたって言ってたヤツ。あれのことだったんだ。ごめんね。あるかな?アレ。」
そしたらババアが
「なかった。そんなの。」
うそおん!!!
「え?でも私のホラこういう色のさ・・今日ほしてあったやつ。
アレ名前がね、書いてあるのよ。だから確かめてもらうとわかると思うんだけどさ」
「なかった。そんなの」
はあ?なに言ってんのコイツ。
おめーの部屋いって引き出し全部ひっくり返してブツを確認するぞコノヤロ!!と言いたいが、そんなこともできない。
なに言ってんだかわけがわからなかったけど、ババアが顔を真っ赤にしてまでとぼけ続けるので、しまいにはもういいやと諦めた。
あの肌着が欲しかったのか?
そのうち頃合いを見て私の上着もズボンも着るのか?
名前が書いてあるって言われたからもう着れねえだろうな。
コッソリ返しといてくんないかな。
ていうか洗濯たのんだらとられるって、どんな洗濯だよコレ。
もうやだ。早く腰なおそ。
かたく心に誓った。
爺ちゃんは「やってほしいことがあれば言えよ」とずっと言ってくれたが、婆ちゃんは爺ちゃんに急かされ渋々なくやってた。
昔のように病んだ私に暴言を吐いたり責めたりすることはなかったので、それだけでも大進歩。
まあ具合が悪いときはしょうがない。
焦ったってしょうがない。
葛藤したあげくそう開きなおった。
開き直って頼めるところは婆ちゃんにもお願いして協力してもらおうと。
婆さんに何でも言ってやらせるんだぞ。
1対1で直接はなすと婆ちゃんに負けちゃう爺ちゃんは、陰で私にずっとそう言い続けた。
けど。この婆さん。
やっぱりなんかズレてまんねん。
基本、自分達の飯しか作らない。
息子であるモゲラのことも頭にない。
だから孫である息子達になんてもってのほか。
嫁になんて天と地がひっくり返っても作るわけない。
その爺ちゃんのためだけに用意するおかずでさえ、材料を買ってくることはなく、ひたすら瓶に入った佃煮海苔とかなめ茸とか。
海苔とかババ友にもらった漬け物とか。
そういうのをひたすら出すだけなので3日で爺さんがギブアップ。
私は彼女がやらない人、もしくはできない人・・ぶっちゃけ病的に異常な人だと知ってるので期待もしてない。
息子達もおなじ。
つうかこの婆さん。海苔の佃煮はともかく、まず米を炊かねえ。
なんでも婆さんに言ってなと爺ちゃんは言ったが、まずはそこから始めないとダメなわけで。
あのね。お米は毎日炊いてね。
それから電気ポットのお湯は使った人が見て減ってたらいれてね。
トイレのペーパーも無くなったら変えてね。
冷蔵庫のお茶が減ってたら麦茶をつくってね。
洗い桶がいっぱいになってたら食洗機に入れてね。
鍋を火にかけて煮こぼれで汚したらガスコンロを拭いてね。
使った湯呑みを居間に置きっぱなしにしないで洗ってね。
テーブルの醤油が無くなったら醤油さしに足してね。
食べ残ったおかずをテーブルに放置するなら、せめてラップをしてね。
と。
こんな次元から言わなきゃわからねえ。
頼みごとのレベルが低すぎて。
アレもコレもで1日になん十個と頼まなきゃならねえ。
考えただけでため息が出た。
婆ちゃんだって私がくるまえは主婦してたわけだし。
普段やってなくたって嫁が動けず代わりにやるしかないとなれば、普通の女性ならできるはずのこと。
ご飯時が近くなれば「炊飯器に米はあったかな?」
もうすぐ昼だけど材料あったかな?とか。
嫁が動けないってことは息子も孫もご飯に困るわけだから何か作ったほうがいいのかな?とか。
なんかさ、なんかもうちょっと・・こう・・わかるよね?ふつうなら。
なのに、いっさいがっさい気にもせず冷蔵庫から瓶詰めだして釜あけて。
「はれ!飯がねえズラ!」って毎回驚けるこのババア。
「なんでもな、なんでも言えよお婆さんに」って爺ちゃんは言ったけど。
どこから突っ込みましょうか、この婆さん。
そのうち呆れた息子達が米を炊きだした。
ババアは黙って毎日それを食いよった。
爺ちゃんもさすがのババアに呆れて、呆れ果ててもう言わなくなった。
爺ちゃんに怒られようが、嫁が繰り返し繰り返し同じ事を頼もうが。
別にワヒがやらなくたって、ほっときゃ誰かがやるだろが・・。
そういう根性が染みつきまくってるこの婆さんには、なにを言っても無駄。
家族全員あらためて思った。
言わなきゃいけない事だからまわりはみんな注意する。
何度も何度も注意され、わかったと言っては絶対しない。
どうしてなんだと家族みんなで怒るけど、だんまりを決めこみ続けるババアにこちらが呆れてバカらしくなる。
そうやってこの婆さんはやり過ごしてきた。
だからこんな人あてにしない。
息子達のためにも1日も早く治そうと思うだけ。
せっかく静養させてもらってるのに無理をしたくないのでマイペースで更新してます。
なのでスローペースで進んどりますがご勘弁を。
で、話の続き。
まわりが呆れてババアは無視だと息子達もモゲラも、爺ちゃんさえも自分でやったほうが早いと動きだす。
けどモゲラは仕事だし爺ちゃんは昭和1桁世代の男子なので、気持ちはあってもどうしていいのかわからない。
なのでほとんどの家事は息子達がしてくれた。
そのかいあって少しずつ少しずつの回復だったけど、私はなんとか2月の後半頃には痛み止めが効いてる間なら台所に立つことができるようになった。
朝は気温が冷えていて、何よりまず布団から起き上がるのが一苦労。
やっと起き上がって家事をしようにも、朝は身体がかたいのか10分ほどすると足の痛みが出始める。
だから初めは気温が上がってきた昼ご飯から作りだし、何日かして慣れてきたら夕飯を。てな感じでやりだした。
あとはずっと布団に寝てた。
洗濯物の紛失がイヤだったから洗濯を早くしたかったけど、お洗濯って曲げ伸ばしが多い作業だったんだな。
とてもじゃないができなくて、これは断念。
悔しい。
料理方面で全く活躍できない爺ちゃんからも「せめて洗濯だけはワシらにやらせて!でないと何の役にも立てないから!」と懇願された。
そのときに爺ちゃんが
「これまでワシらはおまえに全部やらせてきた。
腰が治ってからだって畑にいくお母さんの代わりに洗濯ぐらいワシらがやらなきゃ!
遊んでる年寄りなんだからそのくらい当然だ。」
と言ってくれた。
頑張ってきたのを認めてもらえた気がして嬉しかった。
ちょっとこの人、調子いいので信用できねえけど嬉しかった。
爺ちゃんは「な、婆さん?」と、おまえも同じ気持ちよね?てきな感じでババアにふったけどババアは無言。
こいつは嘘でもそんなこと思ってるわけないので無言。
「あれ?コイツお返事してないッスよ??」
と言いたかったが、腰痛の私は弱者なのでダメ。時期がちょいダメ。
そのころには痛みも薬が切れる頃に強くなる感じで、薬を飲んでお布団に寝ていればだいぶ楽でいられた。
ただ寝返りはまだ痛かったしトイレには定期的に行かねばならない、お天気によっては痛みが強めの日もあった。
だから貼っても意味はなく無駄な貼りすぎは良くないとわかってたけど湿布だけはベタベタに貼りまくってた。
昨日はお尻の下あたりが1番痛かったのに今日は腿の裏側。
翌日は骨盤辺りになってみたり尾てい骨に変わったり膝小僧の裏だったりと、痛みのもとは本当にヘルニアなの??と思えるほど痛む箇所が変化した。
いったいどこが痛いのか、どこに湿布を貼れば最も効くの?と。
痛みが強い日はやけっぱちになり7枚ほど貼っていた。
いつか私は湿布下着を開発するんだ。
その下着をつけるだけですっぽり湿布に包まれてああ安心。
そんな湿布下着を開発してやるんだ!
ほぼ寝てるしかやることがないので本気でそう思ったりした。
そうしているうちに鎮痛薬の持続時間が長くなり、お風呂あがりなら体育座りができるようになった。
靴下もなんとか履けるようになり、トイレに行くのも徐々に楽になった。
モゲラにホームセンターで低反発クッションを買ってきてもらい、分厚いそれを二枚重ねれば10分くらいなら椅子にも座っていられるようになった。
ヘルニアによる腰の痛みはヘルニアの箇所や炎症場所により人それぞれで、今回の私の場合は寝てるのはOK。
立つならいっそ立ってしまえばまだOK。
でも座るのはダメ。しゃがんで立つときが何より辛い。
こんな症状だった。
だから食事作りは時間に関係なく薬の効いてる時にキッチンに行き、パパッとつくって急いでお布団へ戻る。
で、みんなには温めて食べてもらう。
こんな感じだった。
それでも棚の下からみりんをとる時も「はぅあっっ!」と痛くて、何かにつかまってでないと立てなかった。
みりん、よし。醤油よし。砂糖よし。と先に調味料を棚から出しておいても刻んだ野菜が下に落ちてポロリンコ。
拾いあげてまた「はぅあっっっ!」
そんな家事だった。
息子達は私の性格を知ってるので、無理は絶対にするな!と常に口うるさく言いながら畑に行った。
帰っておかずが作ってあると「無理しただろ?俺達がやるから無理だけはするな」と心配した。
無理はしてない。
薬が効いてるうちにやったから。
だけどあの子達がどれだけ疲れてるかわかってたから、せめてご飯ぐらい用意してやりたかった。
作りおきだけど帰ってきたらチンして温かいものを食べさせてやりたかった。
息子達は作業に追われて昼も1時過ぎるし夕飯も暗くなるまで帰れない。
昼は12時、夕飯6時と時間が決まってる爺ちゃん達には「おかずは作ってあるから時間になったら温めて食べてね。私は息子達と後で食べるからね」と毎回声をかけた。
なのに私が少し良くなりだしキッチンでガタガタしだしたら、ババアは自分で温めるのさえ面倒らしく、私達が食べる時間に合わせて食べようとした。
お母さんに全部やらせてたと反省した爺ちゃんまでも、ちゃっかり一緒に食いにくる。
先に食っててって言ったのに。
なんで食べてないの?この人達・・。
自分達のお茶もいれようとしない。
お茶がないねと2人で言ってるくせに、どちらも席を立とうとしない。
マヨネーズもないね~。
醤油は?ああ、あそこ?遠いね~。
とにかく動かない。
バカなのか?
うん。バカだったよな確か。
言われるたびに私が動くんじゃないかと案じて次男が動く。
あげくに息子達に
「おまえら、なんでもっと時間どおりに帰れないんだ?段取りが悪いんじゃねえのか?」と言いだした。
腰の痛みはまだあるが、そんなこたあ関係ねえ。
ムカッ腹が立ったので。
「だから!昼も夜も時間がきたら自分で温めて食べてって毎回言ってんじゃん!
帰るのが遅くてイヤなら作ってあるんだから温めるぐらい自分でやりなよ!!」
とキレた。
療養中だったわりに大声が出たので私も驚いた。けどそれ以上にたまげた年寄り2人はちょっと椅子から浮いた。
そのあと「たっ、たっ、たっ、食べるから。明日から食べるから。自分たちで!」と爺ちゃんが言ってくれたので許した。
息子達が、だいぶ元気になったねと
喜んでた。
うちのババアはどうしようもない性格だけど、これでも前よりずっとまし。
だから今は一緒に暮らしてても、もうやだ!と悩むこともなくなった。
イヤなところをあげればキリがないほどのババアだし1つもと言っていいくらい尊厳できるとこもない。
まえにネットを何気なく見てたらババアに酷似した性格の特徴がのってた。
自己愛性人格障害。
その病気の人の特徴がまさにババアそのものだった。
ああやっぱりな。あれは病気なんだろうな。
おかしいと思ったもんな。あれだけの人間。
ミクルで姑さんに悩まれてるお嫁さんの相談をみても、孫の育児にまで口をつっこんでくるとかアポなしで家にくるとか。
口が悪くて酷いことを言われたとか。
息子である旦那にベタベタで気持ち悪いとか。
そういう方は拝見するけど、うちのババアはそういうんじゃない。
まず基本、笑顔をしてたことがない。
1日中ずっと愚痴しか言わない。
というか。
良いことがあると人は笑顔になるし喜ぶし幸せだと感じる。
それって普通の感情だよね。
でもババアは良いことがあっても一瞬は喜ぶ。
でも5秒後には今日がこんなにいい日だと明日は悪いことが起きるんじゃないかと考える。
もしくは、こういう良いことがどうして昔の私には起こらなかったのかと過去を嘆く。
どう転ぼうがどう慰めようが、どう癒そうが励まそうが、そういうネガティブ思考の人には無駄。
無駄だからほおっておくが、ほおっておかれると面白くなくて。
誰かを攻撃してまで気を引き、自分に注目させようとする。
攻撃する相手は自分に逆らわない人、または逆らえない人。
もしくは家のなかで今もっとも権力のない人。
反撃される相手には言わない。
だから私にも息子達にも言わない。
モゲラにも言わない。
いまババアが標的にしてるのは年老いた自分の夫。
爺ちゃんだ。
爺ちゃんは食事のときに薬を飲み忘れる。
だから、ワシさっき薬を飲んだっけ?と私によく聞いてくる。
飲んだと思うよ。だって薬のある棚にさっき歩いて行ったもの。
でももしわからなくなったなら2回飲んじゃうほうが良くないから、やめておいて次にしておけば?
と私が答える。
こういう会話をしてるとババアは必ず
飲んだかどうかも忘れたの??
頭がアホになったんじゃないの爺さん!と口をはさむ。
そして続けて
だあって~自分の薬だよ?
そんなこともわからんのかえ?
こりゃあダメだ!まあ死ぬしかねえわ!
とまで言う。
爺ちゃんはイヤな顔はするけど
「はいはい、どうせアホですよ~」
と相手にしない。
するとまた
だあって~自分の薬だよ~?考えられるぅ~??ねえ~?
と今度は私にふってくる。
「そりゃあ忘れることは誰にだってあるよ」と答えて私はババアに賛同しない。
すると。
だあってさぁ~考えりゃわかるよ。
自分の薬だよぉ~??
そ~れを忘れるなんてさ~
何度も何度も何度も。
誰も賛同しなくてもまわりが相手にしなくても。
この後も何度も何度も。
ずっと繰り返して言う。
何度も何度もしつこいわ!うっせーんじゃボケ!!
と言いたくなるが、そんなことを言えば逆上し大喧嘩になって修羅場になる。
ふつう修羅場を経験すると誰でも同じ事を繰り返さないように気をつけるものだけど、ババアは何度もめても学習もしないし反省もしない。
この人がしたいのは、そうして大喧嘩になり修羅場になり、誰かが自分を相手にしてくれて、つまらない日常に変化が起こるのを楽しみたい。
それだけ。
だから私は言わない。
喧嘩する価値もない。
私は相手にしないけど、ババアのあまりのしつこさに爺ちゃんが怒りだす。
「もういい!!!何度も何度も!!」
と怒鳴りだす。
そうするとやめる。
そして自分達の部屋にかえり、あとは爺ちゃんの横でずっとずっとずーーっと愚痴ってる。
だからウンザリする爺ちゃんはすぐにイヤホンをとりだしテレビをつけて聞こえないふりをする。
そうすると相手にされなくなったババアが拗ねて寝る。
でもまわりに相手にされない不満はババアにたまるので、翌日また次のネタを持ち出して爺ちゃんをけなし、おなじ事を繰り返す。
誰も賛同してなかったり賛同を求めた相手に否定されたら、ふつうなら「あれ?私だけ?そう思うの?」とか
こういう話はあまりしないほうがいいのかな?とか。
気づくのが普通の人。
でもババアは誰かに賛同してもらいたくて言ってるわけじゃない。
自分より弱い誰かを第3者の前でけなす。
そしてコイツに比べて私はどうよ!と自分を認めてほしい。
それがしたい。
だから賛同がなかろうが聞いてるまわりがイヤな顔してようがやめない。
自己愛性人格障害があると、そういう形でしか自分の存在をアピールできないらしい。
だから誰かをけなしたあと必ずババアは「ワヒなんかはね!」と自分を引き合いにだすのか。
だから人の幸せ話が大嫌いで妬み、病気になった家族の誰かが他のみんなに心配されると妬むのか。
ずっと不可思議だったけど、その病気を知って謎が解けた気がした。
だからって本当にその病気なのか確かめてもらうにもババアが納得するはずない。
爺ちゃんもモゲラも、もうアレは焼いても治らないと諦めてるし今更あの歳で治療もヘチマもない。
ヘタに病院になんか連れてけば重病人気取りで厄介になる。
だから無視。
もうなおそうとも思わないし相手にしないからどうでもいい。
薬を飲み忘れればボロクソ言われ、過去を持ちだしボロクソ言われ、何かにつけて引き合いに出されてみんなの前でボロクソ言われる爺ちゃんのストレスは半端ないだろうなと思うけど。
それでもモゲラは父親に同情はしない。
自業自得だと言っている。
かつて今の爺ちゃんのように標的になった人が家にいた。
それは爺ちゃんの両親。つまり私からしたら大舅と大姑。
この人達がババアの標的になってたとき、息子である爺ちゃんはババアの主張しかきかず実の親に酷いことをした。
そうしてこの家はやってきた。
だから自業自得。
そのとき私はこの家にいなかった。
結婚して一旦は同居したけど長男をお腹にいれたまま私はモゲラと家を出て別に暮らしていた。
そのとき起こっていた大舅達への酷い仕打ちはもう思い出したくない。
思い出したくないけど忘れてはいけないと私の胸にずっとある。
大舅達の悔しい思いに報いるためにも、ババアを改心させこの家の悪をぶった斬る!
そんな思いも秘めてのここでの暮らしだったけど、やっぱりあの婆さんは救えない。
いま大舅がされたことの初期段階が爺ちゃんに始まってる。
これからもっと老いて身体の自由がままならなくなる頃には、あのとき大舅達が味わった思いとおなじ思いを爺ちゃんはするだろう。
私は見て見ぬふりをしていくのか?
そしたら私も同類になるんじゃないの?
でもあのモンスターはどうにもこうにも直らない。
私はどうしていくんだろう。
そんな悩みが少しある。
とはいえ、以前より私のここでの暮らしはずっと過ごしやすくなりました。
息子達は先輩農家さんに可愛がられ仕事も順調になってきてます。
田んぼを畑に埋め立てると計画してた件も無事にできあがりました。
以前のようにお金がらみでもめることもなくなりました。
これは爺ちゃんがあのあとまた怪我をして動けなくなり、再び家族総出で世話したので爺ちゃんも己の非力を思いしり、少し改心したからだと思われます。
小姑もほとんど家には来なくなりました。
これは彼女の子供も成長し世話する必要がなくなったのと、にもかかわらず家に来たがりアレコレ難癖をつけるババアに小姑自身が鬱陶しくなったからだと思われます。
なのでババアもセバスチャンをクビになり行かせてもらえなくなりました。
そのためババアには暇な時間が増え、だからのグチグチ三昧だと思われますが、被害は爺ちゃんが全てぶっかぶってるので私は知りません。
今回の腰痛も、こうして家が一段落したことで私に気の緩みが出たのかも知れません。
腰痛のほうも今では農作業以外は全てできますし痛みもほとんどありません。
痛みがあったことも忘れてうっかり振り向くのに身体をひねり、うっ!となって思い出す。そんなとこまで回復できてます。
ちょうど息子達にも忙しかった仕事に少し空き期間ができたので、毎日一緒に夕飯をつくってくれたりしてます。
痛み止めの薬も飲まないで済む日が増えていき、毎日午前と午後にはリハビリを兼ねて散歩に出かけたりしています。
でも田舎って怖いよね。
会う人会う人に「腰はだいじょうぶけぇ?」と聞かれます。
私が知らない人にも「あんた腰が悪いんだってぇ?」と声をかけられます。
どこで私を知ったのか。
そしてどこから私の腰痛情報を手に入れたのか。
きっとババアです。
ババアに違いありません。
嫁が寝込んでワヒたいへん!と触れ回っていたのでしょう。
ワヒはちっとも大変なんかじゃなく孫に全部押し付けて、肌着盗んでただけなのに。
うちの爺ちゃんがなぜ婆ちゃんを抑えられないのか。
それには理由があります。
昔々、爺ちゃんと婆ちゃんが結婚してモゲラが産まれてすぐの頃。
婆ちゃんは爺ちゃん以外に好きな相手ができ家を出ました。
当時この家には爺ちゃんの両親と祖母、それから爺ちゃんの兄弟達が住んでいました。
産まれて間もない乳飲み子と親に祖母に結婚してない兄弟が5人。
それだけの家族を残して嫁に去られた爺ちゃんは、婆ちゃんの不倫相手のもとにいき、土下座をして婆ちゃんをそこから連れ戻してきました。
旦那に頭を下げられ説得されて渋々もどった婆ちゃんは、事あるごとにやっぱり出ていく!とその後も爺ちゃんを脅しました。
産まれた我が子を思う爺ちゃんは、そんな婆ちゃんに逆らえず、婆ちゃんのあまりの振る舞いに不満をもらす身内から婆ちゃんを守る盾になり身内側に我慢させました。
一言でも誰かが婆ちゃんに物を申したくらいなら烈火の如く怒りだし身内を黙らせました。
自分の言うことならこの旦那は何でもきく。
文句を言ったら出ていくと脅せば、この旦那は私の思いを何でも通るように動いてくれる。
それに気づいた婆ちゃんは、嫁でありながら何でも思い通りにしてきました。
でも昔からいるご近所さんはもちろん、当時この家に住んでいた爺ちゃんの兄弟からもずっと後になって聞かされました。
それでもモゲラのためには信じたくない。
それに真実であれ噂であれ、それは昔のこと。今はもう関係ないと。
ずっとそう思ってました。
だけど。
恐妻に逆らえない旦那さんとか、自分の過去に弱みがあって妻に強く言えない旦那とか。
奥さんのほうがめちゃめちゃキツくて恐すぎて言えない旦那とか。
世の中には色んな旦那さんがいるけど。
でもね。自分の親が目の前で妻に「早く死ねよ!」と言われ続けてたら怒るよね?
それで親がポロポロ泣いてたら止めるよね?
どんな意気地のない情けない男だって女房に言うよね?
もしも言われてる親がホントに救いようのないほど酷い親だったとしても、実の子だったら止めるよね?
だけどうちの爺ちゃんは何にもしなかった。
舅から言われてもないことをでっちあげ、作り話をする婆ちゃんのズルさを見抜けず、失うことが怖くて婆ちゃんの言うデタラメを真実だと自分に思い込ませてた。
自分の親、兄弟。
結婚した息子の嫁。
昔からいる爺ちゃんの友達。
当時のご近所さん。
みんなが婆ちゃんの大舅達に対する仕打ちを爺ちゃんに訴えた。
だけど爺ちゃんはそれをはね除けてきた。
言葉につまると「じゃあ俺が女房を連れて出ていくからいい!」と逆上した。
みんなそんなことを言ってるんじゃない。
あまりにも可哀想だから少しは女房に注意しなよと言ってるだけ。
だけど爺ちゃんは一切の聞く耳をもたず婆ちゃんを庇い続けた。
そういう姿に私はずっと不自然さを感じてた。
嫁を守ること自体は旦那として立派。
だけど誰が見ても明らかに嫁が間違ってる言動をしてたら?
1人や2人が言ってるなら感情からの偏見だってある。
だけど大勢の人から同じ苦言を言われたら?
我が子からも言われたら?
それでも婆ちゃんに何も言わず本人に聞かせまいと必死に激怒する爺ちゃんは異常だった。
もしも爺ちゃんがどうしようもないおかしな頭の持ち主で、世間からぶっ飛んでた人ならそれもアリ。
でも婆ちゃんの件に関して以外はケチだけど理解できない人じゃない。
普段は物言いだって優しいし冗談もわかる。
思いやりだってあるときもある。
仕事だって一生懸命してきたし女遊びもギャンブルもしない真面目な旦那だ。
なのに婆ちゃんのことに関してだけ爺ちゃんは異常だった。
どうして婆ちゃんに言えないんだろう。
どうしてその事になると誰の言葉も聞けなくなり逆ギレするんだろう。
この人は、いったい何に必死になり何を怯えてるんだろう。
そう思ってた。
そこにご近所の噂ではなく親族の人から聞いた過去の話。
どう謎解きしようにも考えようにも思い当たる節もなく、ああ!だからか!と思いあたる理由がそれしかなかった。
過去の真実は私にはどうでもいい。
だけど爺ちゃんが「ここは言わなきゃ!いくらなんでも」ってときにも婆ちゃんに言えなかったせいで被害にあった人はたくさんいる。
爺ちゃんの両親。
爺ちゃんの兄弟もそう。
息子の嫁の私もそう。
娘の婿もそう。
そしてその孫たちまで。
もしもそれが真実で、婆ちゃんを庇った理由がそれだったなら。
この爺さんが本当に守りたかったのは、我が子でも家族でもなく自分だけだったんだなと。
そう思う。
だからいま爺ちゃんが作ってしまったモンスターに爺ちゃん自身が傷つけられてても自業自得だと。
モゲラはそれを言うのだろう。
私もそう思う。
いま爺ちゃんは自分に浴びせられる婆ちゃんからの罵声を怒るけど。
私のほうをチラチラ見ながら
ほら?ひどいでしょ?お母さん助けてよとでも言いたげにこっちを見るけど。
その言葉とは比べ物にならないくらいの言葉を大爺ちゃん達は言われてたよ。
それで見かねた私があなたに訴えたとき、あなたはなんて言ったか覚えてる?
あいつも悪気はないから。
ただちょっと男勝りなだけ。
おまえもわかってやれ。
悪気はないんだから。
あなたは私にそう言ったよね?
おかげさまでババアに何の弱味もない私は言われなくなったし息子達もモゲラも言われない。
でもなぜか爺ちゃんは言われてる。
だけど爺ちゃん自身がつくったモンスターだよ。
人のときには知らん顔で自分の時だけ被害者にならないで!
苛めたり蹴落とすことにはピカ1のモンスターババアなので、聞いてて(さすがにこれはダメだろう)と思えるぐらいの言葉を爺ちゃんに浴びせる。
だけど私のなかにはボーダーラインがあって。
ギリのギリまでは爺ちゃんにも味わわせる必要があると思ってる。
この人はそれを味わわなきゃいけない。
でないと大爺ちゃん達の悔しさが無駄になる。
そしてモンスター当人に関しては、爺ちゃんが亡くなれば標的はいない。
標的にしたい相手はいっぱいいても、どの標的も自分より強く敵わない。
モンスター自身それに気づいてるのか、老いが進むにつれて日ごとに不安が増してるようだ。
爺ちゃんを罵倒する以外は殆ど暗く苦み潰したような顔で毎日を過ごしている。
みんなで食事をするときは爺ちゃんを責める以外の会話はほぼしない。
そのくせ爺ちゃんは、さっさと食事の席をたち部屋にいくのにいつまでもキッチンの椅子に座って私達の会話を聞いている。
何も言わずに。ニコりともせずに。
何がしたいのかもわからない。
それでも一緒に暮らしてる限りはみんなが楽しいほういい。
そんな気性の私は婆ちゃんからが入れそうな話題もふるし息子達もそれに協力的だ。
でもどんな話をふったって、どう笑顔にさせようとしたって無理だった。
ワヒは毎日が面白くない可哀想な人!
不幸を一人で抱えた可哀想な人。
おまえら、わかれよ。
いつまでたってもそういう姿勢でしかない婆ちゃんに、私達はさじを投げた。
高いものは無理だけど、冬に温かいタイツを見つければ私のを買うときには必ず婆ちゃんのも買った。
はきやすそうな靴を見つければ色違いで婆ちゃんにも買った。
旅行にも連れてってあげてと爺ちゃんを説得し何度も行かせた。
こんな人でなしのようなババアでも老人は老人。
コイツと爺ちゃんがいてくれたことで私の息子は仕事を持つきっかけができた。
だから何とかこの人を。
この人の育ちかたに何があったのかは知らないけど、少なくとも私達は敵じゃない。
家族になりたいだけなんだとわかってもらおうと色々した。
だけどやっぱり言ってはならない言葉を吐き、弱い者を傷つけるこの人の性分は直らない。
だからさじを投げた。
好きにすればいい。
唯一自分のみかたでいてくれて、どんな勝手な言い分だって全て前に立ちはだかり通させてくれた爺ちゃんでさえ、老いて役に立たなくなれば虐める。
もうこのババアは救いようがない。
モゲラと一緒になってから、私はずっとこのババアをなんともできないモゲラにも苛立ってた。
自分の親なのになんでいえないの?
なんでそのせいで傷つけられる妻や子を守れないの?と。
だけど今は私も息子達もモゲラの気持ちがわかる。
言う価値もないほど酷い人。
怒っても無駄な人。
どうしようもない人。
それがこのババア。
このババアをこうさせてるのは病気なんだと思うようにしてから、私も気が楽になったし腹もたたなくなった。
私や子供に直接の被害がないかぎり頭からこの人の存在を消す。
それが最良な対応だと。
今はそこに落ち着いた。
うちの小姑はお気楽能天気なやつだけど、私達が婆ちゃん達に何をしようが文句だけは言わない。
能天気な彼女のせいで迷惑はたくさんかけられたけど、親のことで私を責めたことはない。
それは彼女自身もババアのどうしようもなさを知ってるから。
だから開き直ってこんな親、使えるうちは使わなきゃ損だと思ってきたのだろう。
私達夫婦が結婚してすぐこの家を出て爺ちゃん達と別居してる期間に大舅も大姑も亡くなった。
それまで黙って堪えてた爺ちゃんの兄弟は、ババアの大舅達への仕打ちに不満をぶつけて抗議した。
世間には親が生きてる間は何も言わずに親が死んだら同居してた長男夫婦に文句をつけてくる小姑達がいる。
そんなものは勝手で都合が良すぎる。
今だってそう考えてる私だけど、うちの場合は爺ちゃんの兄弟が怒って当然だった。
誰かが爺ちゃん達のしてきたことを戒めてくれなきゃ大舅達は亡くなってもうかばれない。
それほどババアのしてきたことは酷かった。
爺ちゃんの兄弟達が爺ちゃん夫婦に抗議しにきたこの日、自分達のしてきた行いを反省することなど微塵もなく
「2度とこの家の敷居をまたぐな!」と怒り狂う爺ちゃんと、そんな爺ちゃんの陰に隠れて自分は無関係だと決め込む卑怯なババアに代わって親戚一同に頭を下げたのは娘である小姑だった。
私達はこの話し合いがあるのを小姑から事前に知らされていたが、モゲラはその場に行かなかった。
そこで行けばモゲラはどうしたって親を擁護する立場としていくことになる。
だけどモゲラは擁護したくなかった。
母親の酷さを知ってたからだ。
でもその気持ちに嘘をついて擁護なんかしたくない。
かといって真実を全て話し、息子である自分が親を窮地に立たせたくもない。
そう思ってたからだ。
私はモゲラに行って真実を話してこいと言った。
必要ならば私は証人になってもいい。
あそこで何が起こり、ババアが大舅達に何をしてきたか。
大舅達のために全部明るみにだそうと言った。
だけどモゲラはできなかった。
息子だから。
そして私もできなかった。
モゲラの妻だから。
あのときあの場にいき言っていたら?
今でもそう思うことがある。
全てのことをみんなの前で話したら、爺ちゃん達は相続権を失いあの家にはいられなくなっただろう。
大舅達の哀しみは報われただろう。
だけどモゲラには親を裏切ったという死ぬまで続く思いが残っただろう。
私はその思いをモゲラにさせられなかった。
けっきょく私は大舅達の無念を封印するのに加担したと同じ。
私も卑怯者。
親のことで親戚に頭を下げ、責任をもって私がこの母親を改心させますと親戚一同に謝罪した小姑。
親なら娘のそんな姿に胸が張り裂けそうになるだろうに。
なのに、その横で平然とした顔で「ワヒの何が悪い!」とふてくされてたババア。
我が身可愛さで娘の気持ちにも気づけず、そんなババアに何も言えないジジイ。
そのあと小姑は自ら悪者になってババアを改心させようと何年か頑張ってくれた。
ときには怒鳴りつけ、諭し説得し。
親を思うがための彼女の気持ちだったと思う。
でもババアが変わることはなかった。
だから彼女は諦めた。
結婚した自分の夫にも兄の嫁と同じく暴言を浴びせ傷つけるババアに愛想がつきた。
でも親だから関わらないわけにはいかない。それなら使うだけの親として存在価値を見いだせばいい。
それが彼女のだした答えだったのかも知れない。
ババアからは私の悪口を散々聞かされてるであろうし我が家の状況も知ってる。
それでも彼女が1度たりとも私に文句を言わないのは、モゲラと同じく彼女自身がババアの人でなしぶりを知り尽くしてるからだと思う。
「私だったら一緒に暮らせない。私なら暮らさない。なのに戻ってくれたお義姉さんはすごいよね。」
前に1度だけ小姑からそう言われたことがある。
こんなババアと暮らす選択をした私に呆れてなのか、良い意味でなのか知らないけど。
私が彼女でもそう思う。
よくもまあ、こんなところに戻る気になったものだと。
ババアの酷さを誰より知ってて。
ババアをボロカスに言っといて。
じゃあなんで戻るのよ?
そう言われてあたりまえ。
でももしも、もう一度過去に戻ってここに戻るかどうかの選択ができたとしても、私はやっぱり同じ選択をする。
それは悩みぬいて今の仕事を望んだのが息子だから。
ここで暮らすのは、その息子にとってメリットが大きいから。
でもそれだけじゃない。
私自身もババアの老いていく姿をしっかり見届けたい。
このモンスターがどんなふうに老い、どんなふうに苦しみ、どんなふうに孤独を味わい、どんな哀しみを味わっていくのかを近くで見届けたいから。
虐めたりはしない。
嫁として介護はする。
できる範囲内だけでの事務的な介護にはなると思うけど。
そのなかで老いていくこのモンスターを側で見届けたい。
この人が孤独で泣くたびに。
老いを悲観してため息をつくたびに。
動かない身体でどうしようもない哀しみを味わうたびに。
私は亡くなった大舅達の位牌を見ながら
「ほら。この人がこんな姿になったよ。」
「おじいちゃん達はもっともっともっと辛かったけど、この人もこうなったよ。」
と語りかけたい。
私がなのか大舅達がなのかはわからないけど、そのとき少しだけ救われた気になれると思う。
この気持ちは人にはわかってもらえないだろうけど。
陽気が暖かくなったのもあり、腰の調子もまずまず。
痛みもさらに良くなりました。
あんまり調子が良いので、今日は作業にでる息子達に「少しくらいなら手伝えそう」と言ってみましたがスルーされました。
気がつくとご飯の時間になってて気がつくと寝る時間。そんな生活をしてたのに食事の支度と洗濯と散歩。
もったいなくて申し訳ないです。
今は自分で車にのって近場なら買い物にもいけます。
自営の我が家は食料品の買い出しも大荷物で大変なのだけど、荷物持ちにと息子達が一緒に行ってくれます。
仕事をして帰ってきてから母親の買い物に付き合わせるのは申し訳なく、少しずつ何度もに分けて行くからいいと言うのですが、息子達は構わないと言います。
今回私がこんなふうに休養に入ってしまったため息子達にはたくさんの迷惑をかけました。
私の仕事は第1に主婦で嫁で。息子達を手伝いたいのは私の勝手。
その勝手をしたいから、少しでも家事を早く切り上げて。寝る時間を減らしてでもたくさん手伝えるようにとやってただけです。
息子達は私をあてになどしなかったし、ただ我が子の成功のためにサポートしたい一心でしてきたことです。
でもそれが仇となって今回のようなことになってしまい、そのせいで息子達は責任を感じてしまったようでした。
「よくよく考えりゃ母さんは俺達の倍歳くってるわけでしょ?
俺たちだってハードで腰が砕けそうになるのに母さんは俺たちと同じことして。そのうえ家のことをしてたわけでしょ?ましてやヘルニアの持病があったのに。
このまえ俺たちで話しててさ。
よくあの人こんなことができてたよなって」
はっはっは(  ̄▽ ̄)
気力だ。気力だけでやれちまう。
それが母だ。
母親とはそういう生き物じゃ(  ̄▽ ̄)
と笑ってやった。
そしたら
「はい。はい。でも歳には勝てなかったからアウトね。はい。お布団行きなさい。」と言われた。
「うむ。そのとおりでござる」と素直に寝床に退散した。
私が動けなくなった初めはてんてこ舞いの作業だったらしい。
でも息子達は母親の老いに気づいて覚悟ができたのか、これまでより更に出荷量も増やし仕事量も増やした。
倒れるんじゃないかと家族みんなが心配したけど聞く耳をもたずがむしゃらに仕事をこなしていた。
母さんが無理しなくても俺たちでやる。
だから安心してゆっくりしろと。
それを私にわからせるためだったのかも知れない。
前よりずっと頼もしくなった息子達に安心し、これも良いきっかけだったのかと思った。
だから私は今とても満ち足りた気持ちでいます。
婆ちゃんは糞だけど、ジジババの問題は当面私たちに被害はない。
息子達の仕事も先が見えだし信頼できる先輩達もついててくださる。
もう母ちゃんのでる幕はないかもな。
それはとても幸せで嬉しいこと。
私がずっと望んでたこと。
ありがたいです。
つい先日、家の雨どいが壊れ変えなければならなくなりました。
また壊れたの?おたく?
はい。そうです。またです。
築50年近くになるこのボロ家でござんす。
1ヶ所壊れ修理となると、それにはココを直してあっちも直さないとココが直せません!なんて流れにいつもなります。
生活するための全てと固定資産税を払うのは私達。
ジジババは家の修繕担当。
もう皆さんご存じですね?
耳にタコができてませんか?
というわけでお約束どおり雨どいにかかる修理は爺ちゃんに申し出ました。
ドあほうシリーズをよくご存じのかたなら、これを聞いたジジイの対応が私の代わりに書けてしまうでしょう。
ところがどっこい。
素直に「わかった」ときた。
うそ?まじで?具合が悪いの?痴呆なの?
それともまたなんかやらかした??
と驚いてしまうお答え。
何がどうしたいったい??
肩透かしをくらって戸惑いながらも、業者さんが見積もりにいらして概ねの修理費がわかったのでモゲラが爺ちゃんに告げました。
ああ爺ちゃん。やっと改心してくれたのね。
わかってくれたのね。
今度ババアが虐めてるのを見たら2回だけ助けてやってもいいぞ。
私ったら、そんな気持ちにさえなりました。
でも。この道90年近くのお調子者ジジイ。
そんなに簡単に改心するわけがない。
見積もりを告げたモゲラに
「そうか。ふーん。でな、それは出してやるけど次からはもう出せないから。お前たちやれ。」
私はそのとき、このかた達に背中を向けてお茶碗洗ってました。
でも心の中は。
なんだと?
なんだと?
ぬわんだとうぅぅ???
さあ言ったれ。モゲラ戦士。
てめ!約束しただろ?なにいってんの??と。
言ったれ。今だぞ!頑張れモゲラ!
フレフレモゲラ!!
ところがコイツ。
このハゲ夫。
「・・・うん。」
「うん。」じゃねぇだろーがあぁぁぁぁぁ!!!!!!
なにを言ってるのかな?キミは?
食器洗剤の泡がついたままの指で目つぶし食らわしちゃうぞ?ん?
腰痛のためゆっくり振り向いた私と目があってキョドるハゲ夫。
しどろもどろになりながら
「うんって、ちが!あの・・親父たちが出す約束だソレ。な?だよな?」
怒怒怒怒という炎のオーラを漂わせスーパーサイヤ人に変身しかけの私に同意を求める。
ハゲ夫のそんな弱々しいあがきなどジジイが聞く耳を持つはずもなく、ぶっ被せて
「昔はな!親の医者代だってお付き合いだって長男夫婦がみんな出したんだ!親に小遣いまで出したってあたりまえ!
それをなんだ?家が壊れたからってワシらは老人じゃよ?ワシらをあてにされたって困る!」
ハゲ夫、小さな声で「だけど約束・・」とモニョモニョ言ってるが聞こえねえ。
あげく黙る。
黙ってうつむく。
ハゲ丸見え。
しょーがねえなあ!このハゲだけはほんとに!!
で変身が終わった嫁でる。
金色に輝きながら。
とりあえずジジイの戯れ言は鼻で笑っておいた。
昔は知らねえ。だが約束は約束だ。
だったらどうだ?話を変えるなら食費出すのか?
それともこっちは同じ敷地に別棟建てるから、お互い生活別にして生活費を各々で持つようにするか?あ?
約束したから払ってたけど、だったら家を別にして食べるのも光熱費も固定資産税も全部各々でもてばいいんじゃねえのか?
という内容を嫁らしい言葉にちょっとだけ変えて提案してみた。
そうなると自分達の暮らす家の分は全て自分達で出さなければならなくなるのでジジイ大反対。
ここは爺ちゃんの家。
だけど私達が養ってる。
自分達で家をやってくのに比べたら私達が同居してるから生活には何も出さなくていい。
そのぶんは爺ちゃんは金銭的に助かってるよね?
だから修繕費は自分達が出す。代わりに養えよ。
そうしてお互い助け合う。
てのが爺ちゃんが提案して最初に決めた約束だよね?
私達が約束を果たしてるのは何も言わずに自分達が出すときになって何いってんの?
って言葉はモロまんま言った。
ここでジジイ首をかしげる。
「言ったっけ?俺そんなこと」
ふあぁぁぁーーーん???
ていうかさ。
こういう話。
何回目だろうね。
みんなもうウンザリだよね。
だからまあ、はしょるけど。
結局ジジイは思い出した!思い出した!となり、お母さんごめんねとなり。
俺達のことヨロチク♪となり。
いつもの流れで終了。
彼は終わったあとには何故か清々しい顔つきになり
「ハイ!お金の話しはこれで終わり終わり♪」とご機嫌で今日の晩飯は寿司をとろう♪と言いだしてた。
とらねーよバカ。
毎度毎度のこのジジイのパフォーマンスにも呆れるけど。
寿司と聞いてニコニコしだしたこのハゲ夫。
コイツが発した言葉は
「うん。」
「そうだね。」
「俺もそう思うよ。」
この3つ。
ジジイよりハゲ夫に呆れて情けなくなった。
今日は一人で買い物に行きました。
もちろんマイ低反発クッションを愛用して。
これ。けっこう厚みがあるのですが2枚重ねで使ってます。
運転席に座ると軽トラなのにまるでトラックの運ちゃんになったような目線になります。
頭が車内の天井につきそうで、信号待ちで隣に停車したドライバーの方々に2度見されたりします。
でかっ!
なんてデカいオバチャンなんだろう・・
座高があれだけあるってことは2mこえてんじゃねえか・・?
そんな思いでの2度見でしょう。
人にはいろんな事情があるのさ。
だから2度見はいいが3度見はやめろ。
身長が低い私は西日が射し込む時間に車を運転するのがとっても不便。
西日が眩しくて前がぜんぜん見えねーの。
サンバイザーっての?車についてる日よけみたいなの。
アレをね、おろしてはみるのだけど
背が低いから。
太陽が下から出とるがな!状態で全く役に立たない。
ルームミラーとサンバイザーのまん中あたりにちょうど太陽が出てる感じになって。
このバイザー、右にはクルって動くのになんで左には動かねーの??
じゃあなんで車のシートは前後だけじゃなくて上下にも動かねーの??
って。
小柄なかた、そんな悔しい経験はありませんか?
眩しさに耐えられず、ウインクできない人が無理やりウインクしようとした時のような。
あのなんともいえないヘンテコ顔で運転してるのだけども。
西日にあたってるから実はそのヘンテコ顔が対向車の方々からはモロ見えで。
なんてこったい!あら恥ずかしい!!
そんな経験はありませんか?
私はいつもソレでした。
ところがところが、この低反発クッションによってデカ女に変身した私。
座高がジャイアント馬場なみに高いので。
西日が眩しくないじゃな~い♪
サンバイザーが役立ってるじゃな~い♪
この歳になってやっとサンバイザーの必要性を知ることができました。
嬉しい体験です。
腰の調子もより楽になりました。
作業はまだできない(というか息子にやらせてもらえない)が他のことは何でもできます。
痛かったときは私はどうやって動いてたんだろうと思えたぐらい不自由だったけど、おかげさまでこんなに楽になれました。
今は作業の切り替えに入ったので少し空いてますが、もう少ししたら夏用野菜の準備に入るので、そのときは仕事に復帰できると思います。
ご心配をかけましたm(__)m
復帰まであとわずかですが少しずつ更新していきますね。
今回、思わぬ体調不良でじっとしている時間がたくさんあった。
私はここにきてからずっと息子達の成功だけを考え一心不乱にやってきた。
子供達が前へ進めるように。
仕事ができて自信がもてるように。
自分の力で稼いで生活していけるように。
笑顔がもっと増えるように。
いつかは家庭をもち大黒柱としてやっていけるように。
歳をとっても困らないように。
それらだけを考えた。
だから強くなれたし卑怯なジジババのやり方にも直訴して戦って変えてきた。
私自身のことなんか何にも考えてなかった。
子供達のおかげで強くあれた。
その子供達が自分の力で仕事をし、私の助けなどなくてもやれている。
それどころかそのうえ私を助けてくれてる。
これはとても嬉しいことで安堵もしたし私の望みが叶いつつあるということになる。
でも安堵できたと同時に、これからの私は嫁としてジジババと向き合っていくんだなと実感した。
そんなの自然のことなのに。
がむしゃらにやってきた私は、こうなってはじめて目先の方向を子供からジジババに変えたのだと思う。
そんな私はいま。
介護をしたくないとか頑張るだとか、そういうのじゃなくて。
ジジババにどういうスタンスで接していいのか悩んでる。
子供の進むきっかけを与えてくれたのもジジババ。
だけど過去に私達や周りを傷つけてきたのもジジババ。
それを思うとき、私は彼らをどうしても許せない。
どうしても信用できない。
彼らのことをどこまで割りきれば傷つかずにすむだろう。
どんなときにどうすれば裏切られずにいられるだろう。
そのうえでどこまで手を出して手を出さなければ後悔せずにすむだろう。
嘘だらけの彼らには細心の注意と観察力が必要で、少しでも気をぬくと足元を救われてしまう。
私の育った環境では、家族も身内も親戚も嘘なんか言わなかった。
自慢じゃないけど高学歴者もいないしエリートもいないしお金持ちもいない。
だけど親子はいつだって本音をぶつけ合ってた。
ケンカもしたし上品でもなかったけど家族はみんな仲が良かった。
身内の誰かに心配事があればみんなが一緒に悩んだ。
誰かに何かがあればみんなが動いた。
嘘も損得の駆け引きも虚栄もなく、みんなが自然と他のみんなを思ってた。
そこにお嫁さんという新しい人が加われば、みんながその人が楽しいようにバカみたいに気を使った。
だってそれが結果的に自分の身内の幸せに繋がるから。
でもここの人は違う。
何から何まで違いすぎる。
だから私にはジジババがわからない。
一緒に暮らしてる息子夫婦に嘘をついて得をとろうとしたり、育てた恩を子供に強要したり。
親子なのにひとつもほんとうの気持ちを言わなかったり。
それがどうしてなのか私にはわからない。
どうして家族なのに、親子なのに腹の探りあいをするのかわからない。
だけど人間だし年老いたから余計に、今になって私の身内が持ってたような温かみを欲しがる。
自分達の姿勢だけは何も変えずに欲しいものだけを要求する。
そうじゃないよ。
ジジババもそう。モゲラもそう。
親子でしょうが!
もっとストレートに。
嘘をつかずに正直に本音で話し合えたら変われるのに。
それができないこの親子。
なのに嫁の私ができるわけねえ。
ジジイは息子の作業用のガソリンを自分達の趣味の畑用やババアの車にこっそり入れて使ってしまう。
だから使いたいときに息子達が使えない。
息子達のガソリン携帯容器から、爺ちゃんが別の容器に入れかえて持ち出してるのは何度も見た。
けど、爺ちゃんに息子達のガソリンを使ってないかと聞いたらとぼけられた。
当然ながら認めるわけがない。
見たと言っても見間違いだと知らぬ存ぜぬ。
平気でとぼけるこのジジイ。
それならと、昔々の物がごちゃ混ぜに入ってガラクタだらけになってた納屋を息子達と片付け、爺ちゃん達の使う機具と息子達の使う機具の置き場を分けた。
これで各々が自分のいるものを各々の小屋から出せばいい。
間違ってもお互いが相手の肥料やガソリンや道具を勝手に使ってしまうことはないし、各々が相手の小屋に入る必要も全くない。
だからお互い納得づくでそうした。
ジジイが言うとおり使ってないのなら分けようが何も問題ない筈だから。
ところが残ってた筈のガソリンが全く無くなってるということがその後も度々おきた。
またジジイ?
でも四六時中窓から監視できるわけではないし私達だって作業に出かけなければならず留守にもする。
そんななかで、あるとき何気なく窓を見たら爺ちゃんが息子達の小屋から出てきた。
入る必要などないのに。
そのあと確認したら、やっぱり残ってたはずのガソリンがない。
でも私は爺ちゃんがガソリンをそこから持ち出したのを見たわけじゃない。
だから本人に聞いたところで言うはずがない。
だから息子達と相談して、鍵付きのスチール棚を購入し次からはそれに入れようとなった。
形が違うだけでこういうことが家には頻繁にある。
私はこれが理解できない。
そもそも息子達のガソリンが使いたければ「ガソリン使うぞ」と言えばいい。
そうすれば息子達は、このまえ爺ちゃんが使うと言ってたから残りがないかな?もらってきといたほうがいいかな?とわかる。
でも言われないから自分達の知れない間に使われた量まで把握できる筈がない。
だから次の時に慌ててもらいにいかねばならなくなる。
じゃあなぜ爺ちゃんがそれを言わないか?
なぜ言わずにこっそり使いたいのか?
それは使う量が多いから。
だって農機具だけでなくババアの車に足してるし。
使うぞと事前にことわったら使うたび毎に空にはできない。
そんなことしたらさすがに息子達も怒る。
ガソリン借りるぞ。であったなら、あとで買ってきて補充しておかなければならない。
だけどジジイは自分でガソリンを買うのがもったいない。
でもガソリンは使いたい。
事前に言ったらそれができない。
だからこっそりぬく。
ていうかさ。買えよ!自分で。って話だよね。
ガソリンだよ。
自分達の車と自分達が趣味でやってる畑のために使うガソリンだよ。
なんで孫のをこっそりぬいてまで使おうとするの?
そこまでするか?普通。
ケチでも節約家でもなくがめつい。
そういうこの人達だから気がぬけないんだよね。
優しい爺ちゃん婆ちゃんって、孫は目に入れても痛くないとか言うでしょ?
あそこまではとてもとても望まないし贅沢は言わない。
ただね、してくれなくていいから害を与えないでと願ってるのよ。
それだけなのよ。
こんなジジイなのに、怪我して動けなかった時は孫におぶってもらって。
なのに自分の欲のためには何でもやらかす。
どうしてそこまでがめついんだろうね。
つい先日は埋め立て工事を始められたお隣さんから出た土を、許可もとらずに2人でせっせと一輪車に積んで運びだし自分家の庭にまいていた。
うちの庭の土が少なくなったからだそうだ。
土でも買えば銭かかる。
いっぱいあるし。
隣ならすぐ持ってこれるしわかりゃあせん。
だそうだ。
お隣さんの埋め立てに使う土だぞ。
泥棒だぞ。おまえら。
泥棒は家族内だけにしろ。恥ずかしい。
言ってやっても聞きゃあしない。
モゲラに言っても「聞きゃあしない」と言うだけ。
おまえの親だから私は知らねえとほっといたら、何日目かに見かねたお隣さんに注意されてやめた。
隣はケチだと2人で怒ってた。
こういう奴らなので、私はどう付き合っていけばいいのかわからない。
この前までジジババ大好きつくしの時期だった。
毎度毎度のつくしスパイラル。
せっかく煮たのに誰も食べないとババアは怒る。
これならタダじゃぞ!と毎日わんさかとってくる。
でもサバイバル生活したいわけじゃないのでいらない。
タダだろうが食べずに殆ど捨てるつくしの煮物に使われる調味料のせいでむしろ赤字。
いまの人はこういう野のものを食べないからダメ。
ワヒらの頃は道の草をおやつに川で泳いで、腹へったらまた草くって。
そうして毎日過ごしてたえ!!
帰れ原始に。ネアンデル。
そんなババアが女子力の高い次男のつくった料理を食いたがる。
パエリア?なんだそりゃ??
ホットプレートでつくるのけ?
どれ。食ってみるかグヘグヘ(笑)
いけ。
お義母さまは、お面の皮が厚いのでアツアツ最高温度のホットプレートから直食いでいけ。
トイレのウォシュレットの調子が悪い。
スイッチを押しても出たりでなかったりする。
御飯を食べてすぐ食パンにあんこをつけて食べ、冷凍もちを食べ昼飯を食べ。
おやつ前のフェイントにまた食パンを食べておやつのカステラ1本食い。
なのに夕食前にまたおやつ。
そんな生活で日に5回も6回もお通じのある、ていうかありすぎるジジイが壊したと私はふんでる。
なのに爺さんすっとぼけ。
「ワシらは何も触ってねえで~。
あの~ホレあの~ビデオっつーの?
アレだってワシ使ったことないでえ!!」
むしろおまえがビデをどこに使えるのか教えろ。
おかげさまで無理さえしなければすっかり良くなったので、昨日はモゲラが休みだったのもあって子供達が快気祝いにと食事につれてってくれるとなりました。
ジジババは早寝だし飯が不味くなるし大嫌いなのでもちろん除外。
夕方、「夕飯は用意してあるので行ってきますね」とババアに報告。
誘うわけねーのに、はぶられたのが悔しくてババアはもちろんご機嫌ななめ。
普段から仏頂面なのによりバージョンアップして仁王像のような顔で無視されました。
上等。
作ってある野菜炒め食っとけバカ。
息子達の計らいで楽しく過ごしました。
私が迷惑をかけたのに有り難いとほのぼの気分で帰宅しましたら。
並べてあった私達のスリッパのうち、私のだけが玄関の端と端にすっ飛んでました。
またかよ仁王ババア。と思いながらキッチンに行きましたら。
米を食べて空になったカピカピ炊飯器とテーブルに出しっぱなしでラップもしてないおかずが並べてありました。
まあ想定内です。仁王の得意技です。
でも今回はいつにも増して怒れてたのか、私の座る椅子にかけてあったカーディガンがくしゃくしゃに丸めて隅っこに投げ捨てられてました。
ほう。そんなに怒れたのかババア。
つまりこういう仕打ちがたまらなく悔しいのだな君は。コレがツボなわけやね。
うむ。来月からは月に1度は家族4人で食事に行くとしよう。
怒りでイラッて血圧アゲアゲ。
あがってあがって天まで昇れ。
来週あたりからそろそろ仕事に復帰したいと思います。
ですのでこのスレも今週までで閉じさせていただきますm(__)m
私は仕事をしてるほうがやはり楽です。
仕事は忙しいけどハチャメチャ忙しいなかで雛にエサをやるようにジジババに食事を与えてればそれで済む。
ジジババの細かい動きや言動も聞いてる暇も気にしてる暇もない。
それは私にとって幸せなことだと。
今回思い知りました。
私は仕事に逃げられるしジジババも何とか今は元気でいます。
でもお嫁さんのなかには仕事に逃げたくてもお子さんが幼く仕事に行くのが無理だったり、舅や姑に付き添わなければならず向き合うしかない状況の方もいらっしゃるでしょう。
そんな方々は考えないように、前向きに、勇気を出してと言われても、日々義親と接しているうちに気持ちも沈み、イヤでもナーバスになってしまうと思います。
戦う元気さえ無くなって諦めで日々を過ごされてる毎日は、どれほどお辛いことかと想像すると胸が痛みます。
だから頑張ってとは言いません。
頑張って頑張って耐えたあげくの今でしょうから。
どうかそんなお嫁さんたちが1日も早く楽になれますように。
頭のトチ狂った心を持たない義親たちに天罰が下りますように。
ずっと願い続けます。
このつぶやきをご覧になって下さってた皆さま。
お付き合い下さりありがとうございました。
仕事で一息ついたとき、私はたまにミクルの嫁舅版を覗かせてもらってます。
ストレス発散のためにどれだけ酷い言葉をお嫁さんたちが吐いていても、その裏にある必死の努力がわかるので私は頷きながら拝見させていただいてます。
けれどごくたまに、この人は過去の私と同じだ。
生きてるのに死んでるのと同じ諦めと絶望のなかで、たった1本の糸につかまり日々を過ごされてると思わされるお嫁さんがおられます。
不安で不安で仕方なく考えたくないのに義親のことが頭から離れず、恐怖と憤りの中で怯えて暮らされてるお嫁さんがおられます。
そういったスレを拝見したとき、私は何とも言えない憤りを感じます。
私は強いとよく言われますが強くなどありません。
強くならざるをえなかったからしてきただけで過去の私は臆病で怯えた嫁でした。
それでもどうして私が面と向かって義親と戦えるようになれたのか。
頼りにならない旦那を引きずり出しながら、間違いは間違いだと義親にはっきり言える嫁になれたのか。
今から5年前に私はあるつぶやきスレをたてました。
そこには、この家に嫁いだばかりの頃の私とジジババの間に何があったのか。
なのにどうしてまたここに戻ってきたのかが全て書かれています。
スレのタイトルは「奴らは今日も生きてる」です。
内容が内容なので特定されないように言葉の言い回しや内容に支障のない設定は変えてあります。
でもそこに書かれている出来事は私に起こった真実です。
ただ、とても哀しい内容なので辛かったら読むのをお止めください。
もしも読めたなら、臆病な嫁でも人はこれだけ変われるんだと。
辛ければ辛いほど人は強くなれるのだと知ってください。
心に平穏を得るために。
子供を守るために。
戦うしかない時が嫁にはあります。
最後に。
全てのお嫁さんに平穏と幸せをm(__)m
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