あの時、違う道を選んでいたら…

レス440 HIT数 106755 あ+ あ-


2014/04/06 07:56(更新日時)


高校を卒業して20年…

久しぶりの同窓会

『変わらないね~‼』
『キレイになったね‼』

キャーキャーワイワイ大騒ぎ

そう、高校を卒業して何十年たっても…

一瞬で当時にタイムスリップしたかのような同級生達

高校は女子校だった

20年もたつと、ほぼ結婚していた

と言うか、、
30代後半で独身の女子の同窓会参加は女子校ではないのかもしれない…

それでもクラスの半数以上は参加していた

もちろん卒業してから疎遠になってた仲良しグループだった仲間は連絡取り合い全員参加していた

卒業して数年は連絡も取り合い、年に何回かは集まっていたが…

結婚して、子供が生まれた頃からは段々と集まる機会もなくなり、いつしか年賀状のやりとりだけしかする事もなくなっていった…


No.2040514 (スレ作成日時)

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No.351



『ゴメン…』



ドロッとしたミツルのものが、流れ出てきた…



ベッドからおりて
シャワーで必死になって流した



ミツルがタバコに火をつけてた



『らしくない…』

『ミツルらしくないよ…』


『こんなのないよ…』



『赤ちゃんできちゃうじゃん……』



『俺は…出来てもいいと思ったから…』
『責任は取る…』



『そ~じゃないよ…』

『私は、今は妊娠したくない‼』



『ゴメン…』



『ゴメンで済む問題じゃない…』



『そんなに嫌か⁉』



『・・・・』



話にならない…



No.352



『ミツルが、嫌とか言ってるんじゃないよ。』


『ミツルの事は大好き。』

『ミツルとは、いつか一緒になりたい…って思ってる。』


『でも、今は私にも目標が出来て…』




『俺は、“今“倫子と一緒になりたい…』




『今は無理でしょ⁉』




『心配なんだよ‼』



『心配⁉』




『お前が、どんどん離れていってるみたいで…』




『そんな事ないよ……』


『私には、ミツルしか居ないよ…』






No.353


『でも、だからって中出しは…ないよね⁉』




『ゴメン…』





『私、、帰る…』



『・・・』






No.354



ガタガタとした物音で目が覚めた


結局、朝方まで寝付けなかった…

酷い顔してる…


下へとおりていった

『おはよう、朝からウルサイ…』


『今日から、塗り替えしてもらうから…』



あ~…健ちゃんか……



No.355



『おはよう、健ちゃん‼』


『おは‼』


仕事着姿の健ちゃんを初めて見た


下の者へテキパキと指示を出していた。


ちょっと意外だった…





No.356


3日後…


生理がきた…



よかった…
妊娠してなかった
ホッとした






ミツルには電話もしないまま半月が過ぎようとしていた…


こんなにミツルの声を聞かないのは初めてだった…


ミツルからも電話はなかった…



No.357



火曜日


職人さんに3時のお茶を出すよう頼まれてた

『健ちゃん~、お茶‼』


『お~っ、ありがとう。』


『暑くなってきたから大変だね⁉』


『まぁ~なぁ~…』
『なんでも楽な仕事はね~って事よ。』



楽な仕事はないか…
そ~だよな…



『健ちゃん、仕事してる時はカッコイイね‼(笑)』


『いつもカッコイイべ⁉』

『う~ん……(笑)』


健ちゃんは、日に焼けて逞しく見えた

一回り年上の健ちゃんには、何でも遠慮なくサラリと喋れた





No.358



その日、久しぶりにミツルに電話をしたが
繋がらなかった…





☎『もしもし…』
ミツルからだった

☎『もしもし…』


☎『もうじき花火大会だな…』


☎『そ~だね…』


☎『行けるか⁉』


☎『土曜日は…』


☎『だよな…』


☎『ゴメンね…』


☎『い~よ…』


少しづつ、すれ違っていた…



No.359


7月の最終土曜日

花火大会だった



私は仕事があったし
後1ヶ月で出向も終わるからって思っていた



『お疲れさま~』

『お疲れさま~
お先に失礼します。』




店を出て角を曲がった所で、、綾野さんの車があった

『送って行くよ。』



『すいません、
いつも、ありがとうございます。』


疲れてたのもあって、車に乗り込んだ


『仕事慣れた⁉』


『はい…』


『ねぇ、よかったら、ちょっと飯でも付き合ってくれない⁉』


『あっ…はいっ…』


『家に帰っても一人だから、、』


そうか…
綾野さんは一人暮らししてるって言ってたな…




No.360



フレンチのお店に到着した


『ここでいい⁉』


『こんな高級そうなお店入った事ないです…こんな恰好だし…』


『十分、大丈夫だよ。』


綾野さんの行きつけの店のようだった


入り口でなにやら店の人に綾野さんが話をして、ちょっと奥の個室になったような所に通された


『ここなら、いいでしょ⁉
人の目も気にならない。』


(いやいや、緊張しまくりです…)






No.361


メニューを見ても
何もわからない…
困っていると


『じゃ、このコースで、、』

綾野さんが指を指す


『かしこまりました。』


『お飲み物はどうされますか⁉』

『僕は車だから、ノンアルコールで…
彼女は…』


『あっ…いいです…』


メニューは下げられた



前菜から運ばれてきた

見たこともないような
綺麗なオシャレな料理だ


『あの…
フランス料理なんて、初めてで…』


『そうだよな…
まだ高校卒業したばかりだもんな…』

『嫌だった⁉』


『美味しいです…
でも、緊張してます…』


『倫子ちゃんて、素直だよね(笑)』



緊張しまくりで食べてた




『ごちそうさまでした。』

『いつもさ、店の裏でご飯食べてる時も、倫子ちゃんて一人でも手を合わせて、いただきます、ごちそうさまってしてるでしょ⁉
美味しそうに食べる子だなって見てたんだ。(笑)』



No.362




『今日は、ごちそうさまでした』


『こちらこそ一人寂しくご飯食べないで済んでよかった。楽しかったよ。』

大通りで降ろしてもらって家に向かった



その時、、車が横を通り過ぎて行った




えっ⁉
ミツルの車⁉


必死に走って追いかけたが、追いつくはずもなく…
車は見えなくなっていた。




No.363


はぁ~…


ミツル、また勝手に誤解するだろうな…




そのまま家に帰らずに、香の店に寄っていた


香に話してた…

『タイミング悪いよね⁉
倫子も軽はずみかもよ。』

『そうかな⁉
たまたま店の人が送ってくれて、お腹空いてたからご飯食べただけだよ…』

『ミツルも来るなら、来るって連絡してくれてればさ…』

『なんか、最近、ミツルがわかんない…』


『で、ど~するの⁉』


『ど~するって…どこに居るかもわからないし…』



No.364


3日間
寮に電話しても繋がらなかったし

ミツルから電話もなかった


もうダメかも…
ふと頭の中をそんな言葉が過っていた



☎『もしもし…』


☎『もしもし…』



沈黙



☎『こないだ来てたよね⁉』


☎『アイツと付き合ってんの⁉』

☎『勘違いしないで…
送ってくれただけだよ。』


☎『他の男の車乗るなよ。こないだもアイツだよな⁉』


☎『電話じゃなくて、逢ってちゃんとミツルと話をしたい…』


☎『俺も話がある…』
『盆休みに帰るから…その時に…』





No.365



☎『明日から一週間休みになるから帰るよ。』


☎『うん…』

ミツルの会社のお盆休みになった



ミツルが店の近くまで迎えに来ていた
車に乗り込む


『お疲れ…』


『ただいま…』


沈黙



『ホテル、行っていいか⁉』


『・・・・』


『こないだみたいな事はしないから…』


『話って何⁉』


『まぁ……』



『ホテルは…嫌…』


『そっか…
それがお前の答え⁉』


『そ~ゆ~んじゃなくて…』


『まっ…いっか…』



No.366



海辺の駐車場に車を入れた


『俺達、、ここが始まりだったな…』


『そ~だね…』


『話って何⁉』



『俺達のこと…』
『倫子はどうしたいって考えてるのか聞いておきたい。』


『ミツルの事は好きだよ…』


『俺は、倫子と結婚するって決めてる』
『嫌か⁉』


『私も…そう思ってた…』



『思ってた…か…⁉』




『俺、来月、こっちに帰ってくる予定だ…』


『一緒に住まないか⁉』



『・・・・』



『即答してくれないのか……⁉』



『・・・・』


『倫子、何考えてんの⁉』



No.367



『早急過ぎるよ…』

『ミツルの事は大好きだよ。』
『でも、仕事も始めたばかり、学校もまだあるし、親が許すはずないよ…』

『仕事と学校の両立だってままならないのに…』

『学費も払わなきゃならないんだよ…』



『仕事、、辞めちゃえよ』


『・・・・』


『そんな事、言われたって…』


『俺と一緒になるのは嫌って事⁉』


『そ~じゃないってば‼』
『一人前の美容師になりたいの…夢だから…』


『私は、一人前になって、ちゃんと自分で稼いで生活出来るようになってから、、お父さんやお母さんからも祝福されて、結婚したいって思ってる…』



No.368



『実は…
先輩から共同経営って形で一緒に修理工場始めないかって誘われてるんだ…』


『工場⁉』



『先輩って…』


『前に一度会ってるだろ⁉』

『チャンスだと思うんだ…』

『こないだもう下見には行ってきた』


(あっ…外泊で連絡つかなかった時⁉)



『倫子を一緒に連れて行きたい…』

『俺、一生懸命働いて、いっぱい稼いで、幸せにすっから…』



『だから一緒について来て欲しいんだよ‼』



『・・・・』


No.369



『俺にとって倫子は、“幸運の女神“だから…』




『・・・・』





『いつものように
“うん“
て返事してくれると期待してたけど…』



『そ~だよな…
簡単に決断できる事じゃないよな…
俺だって、この3ヶ月悩んだから…』




そっか…
最近、寮に電話しても繋がらなかったのは…




『一週間、考えてくれ‼』
『いい返事くれると思って待ってるから……』




期限は一週間……





No.370



そんな簡単に答えは出せなかった…



ミツルの事は好き


でも夢も諦めたくない…


私はまだ専門学校で
自立すらしてない…


ミツルだって
共同経営⁉
大丈夫か不安もある


親だって
反対するに決まってる…




答え出せないよ…




No.371


『姉さん、今日、相談したい事があるんだけど、帰りちょっといいかな⁉』


専門学校の、通称“姉さん“35才に声を掛けた


『いいよ。
今日は、旦那も遅くなるって言ってたから。』



学校が終わってファミレスに行った

『何、相談て⁉』


『姉さんは、なんで結婚したの⁉』


『なんでって、好きだったからかな⁉(笑)』

『好きなら結婚出来る⁉』

『なんかあったの⁉』


ミツルとのいきさつを話した



『そっか…』

『で、どうするの⁉』


『悩んでる…』


『話はいくらでも聞くけど、
答えは、自分で出さなきゃダメだよ。』


『だいたい、彼氏もまだ若いよね⁉
そう簡単に事業なんて上手くいくもんじゃないと思うよ。』


『もし、事業を始めるなら、3年はがむしゃらに頑張って、事業が軌道に乗ってからだと私は思うよ。』



『悩むくらいなら、“今“はタイミングじゃないんじゃない⁉』



『結婚てさ、タイミングと勢いみたいなもんあるからさ』


『仕事と学校辞めて、後悔しない⁉』


『わからない…』


No.372


『まだ18才でしょ⁉
彼氏は…22才って言ったっけ⁉
年齢は関係ないかもしれないけれど…
本気なら、学校卒業してさ、一人前になるまで3、4年くらい待てるんじゃない⁉
長い人生の中の何年かだよ。
やっと始まったばかりの彼女の夢諦めさせて…
物になるかならないかわからないようなそんな道に無理矢理連れ込む方が無謀だと私は思うよ。』


『あくまでも私の個人的意見として聞いてね。
決めるのは倫子ちゃんだからね。』


『少なくとも卒業はちゃんとして資格は取った方がいいと思うよ。』


『結婚て、同じ方向を向くって事だと思う。
違うことしてても、見てる方向だけは同じじゃなきゃダメなんだと思う。』





No.373


そうだよね…


“同じ方向“を見てなきゃだよね…


私は、ミツルと“同じ方向“を見ているのだろうか⁉


“好き“だけじゃ
ダメなのかな⁉





一週間は、あっと言う間に過ぎていこうとしていた





No.374



『お母さん、、』


『何⁉』


『もし私が結婚したいって言ったらどうする⁉』


『えっ⁉』
お母さんが振り返る


『もしだよ、もし…』


『何言ってんの⁉
まだ学生でしょ。
まずは卒業して、資格取って…一人前になるのが先でしょ⁉』




そ~だよね~…
そ~言われるのはわかっていたことだった





No.375


ピンポ~ン🎵

玄関の呼鈴が鳴った


『おはようございます。』

母『どうぞ、上がって
これなんだけど…』

健ちゃんだった

母…『直るかしら⁉』


健…『わかりました。
大丈夫ですよ。』


母…『棚が壊れちゃってって話をしたら、健ちゃんが見てくれるって、助かっちゃうわ~っ』


私…『はぁ~⁉
お母さん‼
健ちゃんは塗装屋さんなんだよ。
なんでも屋さんじゃないんだからね。』


健…『大丈夫、ついでだから。』


私…『大丈夫じゃないよ。お母さんたら、図々しいんだから…
健ちゃん、ちゃんと請求しなよ~。』


健ちゃんは笑いながら、
器用に棚を直していた



父も兄も、日曜大工のようなものは、からっきし出来なかったから、器用になんでもこなす健ちゃんに母はなんでも頼んでいたようだった




No.376

今日から一気に読んでます!甘くて切ない恋小説ですね!私も学生の時のこと思い出しました。リンゴちゃん、可愛い(*^^*)

No.377


ありがとうございます。
読んでくれてる人がいると思うと、励みになります。

夢と憧れと理想と現実が伴わない年代だったと思います


初めての小説なので
表現力も乏しく
ダラダラきてしまいました

もうしばらくダラダラいきます(笑)


お付き合い

ありがとうございます






No.378



今日は、ミツルの盆休みの最終日



仕事終わる頃
ミツルが迎えに来てくれていた



『お疲れさま』


『ありがとう』



沈黙


『お腹空いてない⁉』


『空いてる』


ファミレスに入った



会話のないまま
注文したものを平らげた



ミツルがタバコに火をつけた



『返事聞いていい⁉』



『・・・・』



No.379



ファミレスの
ガチャガチャとした
音だけが響いていた



『車、行くか⁉』



『うん…』


車に乗り込む



『返事聞いていい⁉』



『今は、行けない…』


『いつなら、いいの⁉』



『今は、専門学校を卒業して資格取得が目標だと思ってる…』


『それは…いつ⁉』


『2年先かな…』



『俺…2年も待てね~よ‼』



『1年アッと言う間に過ぎたじゃん…』



『だから、後2年も待てね~って言ってんの。』




No.380


『俺…心配なんだよ…
倫子は、逢うたびに痩せて
化粧して、髪の色も変わって…
どんどん綺麗になっていく
電話しても家にいね~し…
知らね~男の車に乗ってるのなんか見たら…
たまんね~んだよ…』



『信用出来ないって事⁉』


『心配なんだよ。』



『綾野さんは、単なる職場の先輩、、疑われるような事は一切ない。』



『それでも、、たまんね~んだって…
そばに置いておきたいんだよ…』



『・・・・』


『そんな事言われたって…私だって、寮に電話しても繋がらなかった時は不安になったよ…
でも、私にはミツルしか居ないと思ってたし…
信用してたから…』


『それにね、、
ミツルも先輩と事業するって…大丈夫なの⁉』


『だから、倫子にそばにいて欲しいんだよ。』

『倫子がそばに居てくれたら、俺、頑張れるから…』



No.381



『工場長が目標だって言ったよね⁉
ミツルは工場長みたいになれたの⁉
一人前の仕事が出来るようになったの⁉』



『筋はいいって言われてる。』



『ミツルがやりたいならすればいいと思う。
でも、腕がよくても、経営していくって並大抵じゃないと思うよ。』


『私には、
“今“専門学校辞めて
自分の夢を捨てて
親を失望させてまで
ミツルについてはいけない…』

『ゴメンね…』





ミツルはたった一言


『わかったよ…』


と言った…





No.382



『後2年…
私もがむしゃらに頑張って、一発で資格を取るから…
ミツルも、後2年、技術もそうだけど…
独立するなら、もうちょっとちゃんと下調べとか
経営の事を勉強した方が、いいと思う⁉
見切り発車過ぎるよ。』





『俺は“今“がチャンスなんだと思う…』




『ゴメン…“今“はついていけない…』




『そっか…
そうだよな…』



『わかったよ…』




No.383


ミツルは、ファミレスの駐車場から車を出して
家まで送ってくれた



『じゃあ…』


寂しそうにミツルが手をあげた






この先…
どうなるのだろう…



“今“は、ついて行けないと返事をしたが…


別れるとかは話していない…




No.384


それから半月


私からは、電話しなかった…


ミツルからも電話はなかった…



仕事に勉強に夢中になっていた
夢中になることで
気持ちを紛らわせていた




久しぶりに授業が終わってご飯でも食べに行こうかって姉さんに誘われた

『どうなった⁉』
姉さんが聞いてきた


『どうって…
ついて行けないって言ったら…音信不通…』


『そっかぁ~…
でもさ、それで終わっちゃうくらいなら、それまでだったってことだよ。』


『そ~だよね…』



『じゃ~…今日は気晴らしに、パァ~ッていっちゃうか⁉』


『そうだね~⤴⤴』



飲んで食べて
憂さ晴らしした



姉さんありがとう
気にかけてくれてたんだね…


仕事が終えた姉さんの旦那さんが迎えに来てくれた


『送りますよ。
一緒にどうぞ。』

『すいません。
ありがとうございます。』

素敵な旦那様だった…


No.385


あれから、1ヶ月になろうとしていた


ミツルからは何も連絡もない…


『お疲れさま~』
『お先に失礼しま~す』


店を出た



駅に向かって歩いて行くと…
ミツルの車が停まってた


『お疲れ、乗りなっ‼』

『ただいま…』


いつものように
車に乗り込む



『飯、、食う⁉』


『うん…』


『ドライブスルーでハンバーガーテイクアウトしてさっ…
ホテル行っていいかな⁉』


『えっ・・・』
『いいよ…』



No.386



『なんか久しぶりだな…』

『そうだね…』


ハンバーガーを頬張る


『俺…お前に無理な事言ってた…
謝るよ。ゴメン…』



『えっ⁉』


『オヤジに話をしたんだ…
工場経営なんて、お前が思ってるほど簡単なもんじゃね~って…反対されたよ。
現実を見ろ。
倫子を巻き込むなって叱られたよ。』




『でも、俺…自分を試したいんだ…』



『だから…待っててくれとは言わない…』


『えっ⁉』


『1年離れてて、俺、メチャメチャ苦しかったんだよ。
こないだも言ったけど…
逢うたびに、倫子は綺麗になっていくだろ
不安で心配で…
倫子が困るのわかってて…無理矢理、あんなことした…ゴメン…』



『もし、、2年後、専門学校を卒業して資格取れた時に…倫子が俺を必要としてたら連絡して欲しい…』

『それまでに、俺、がむしゃらに頑張るからさ…
倫子も頑張って欲しい…』



『別れるって事⁉』

『そんなの嫌だよ…』

『ミツルは、別れたいの⁉』

『せっかく帰ってきたのに…』




No.387



『そんなの、おかしいよ…
ミツルのこと、こんなに好きなのに…
ミツルは私の事、もうどうでも良くなっちゃたの⁉』



『そうじゃないよ。』
『わかってくれよ。』



『だって、やっと帰ってこられたんじゃん⁉』



『だから…先輩と工場やるのが…
今度は、簡単に車飛ばして帰って来られるような所じゃないんだ…』


『おかしいよ…
考え直してよ…』



『もう決めたから…』



納得いくはずもなかった。




No.388


『で…いつ行くつもりなの⁉』



『年内いっぱいは今の会社に世話になろうと思ってる、12月のボーナス貰ってから…』



それから逢える限りの日は逢って話し合っていた…



なぜ“今“じゃないといけなのか⁉



なぜ、待ってくれないのか⁉



堂々巡りだった…





3ヶ月の間、避妊はしなかった…
無責任かもしれないが…
もし、、
赤ちゃんが出来たら、
仕事も学校も辞めて、
ミツルに着いていくと決心していたから…


ミツルも、望んでいた…


でも…
二人に赤ちゃんが宿ることはなかった…




No.389



クリスマスの日



『今日で逢うのは、最後にしよう…』


『・・・・』



『こんなに好きなのに、なんで⁉』



『好き過ぎたからさ…
お互い2年頑張って、
お前がその時、俺のことを必要としてたら、迎えに来るから…
俺も、仕事だけに集中して絶対一人前になってるから…』


『好き過ぎて…
辛いんだよ…
待つのも…
待たせるのも…
倫子の足かせになりたくないし…』


『俺のわがまま…』
『許してくれな…』




最後まで納得なんて出来なかった…



出発する日も言わないで
ミツルは一人
旅立って行った…





No.390



クリスマスから一週間
美容室は
年末の慌ただしさで
次から次へと
忙しくて何も考える暇なんてなかった…


最後のお客を送り出し
スタッフ揃って、年越しそばを食べた


『お疲れさまでした~』

『よい年をお迎えくださ~い‼』




一人、家路を急ぐ

ホッとしたら…
虚しさに襲われていた…


ミツル、行っちゃったんだよね…


改めて、ミツルの存在の大きさに気づいていた…




私…
置いていかれちゃった…


別れたのかな⁉



2年後、迎えに来てくれるって言ったよね⁉




自問自答を繰り返す…






No.391



別れたような…
別れてないような…


中途半端な気持ちだった…


今は、お互いが、目標に向かって頑張っているんだから…


そう思うようにしていた




No.392


1ヶ月後


ミツルから電話が入った


『元気にしてるか⁉』


『うん…ミツルは⁉』


『頑張ってるよ。
電話ひいたから…
電話番号教えておくよ。
困った事があったら、
必ず電話しろよ。
すぐ駆けつけるから…』


『ありがとう…』


『先輩のつてで、居抜きで工場を手にいれる事が出来そうなんだ。』


ミツルは、生き生きと話していた…



『ミツルは、頑張っているんだね…』


『オゥッ、、お前も頑張れな‼』


『うん…』




2月にも電話がかかってきていた


『元気にしてるか⁉』


『こっちの方には帰って来る予定はないの⁉』


『2年間は帰るつもりはない…』
と、ミツルは言い切った



1年間
遠距離だったせいか
逢えない寂しさには慣れていたのかもしれない…


むしろ
『どこに行ってた⁉』
『誰といた⁉』
と、ケンカになる事も増えていたから、それが無くなって、穏やかに話が出来るようになっていた。





No.393



3月…
4月…
電話はなかった




5月になっていた

☎『もしもし…』


☎『あっ…ミツル⁉』


☎『あぁ…』


☎『なんかあった⁉』


☎『俺…結婚するかも…』


☎『えっ…⁉』
『・・・・』


☎『なんか言ってくれよ…』


☎『・・・・』




『おめでとう…』




☎『なんで“おめでとう“なんて言うんだよ⁉』


☎『だって…ミツルが決めたんでしょ⁉』




意味がわからなかった…

何も考えられなかった

私はミツルについて行けなかった…

ミツルが決めたことなら…仕方ないんだろう


ミツルは、何と言って欲しいのか⁉



半年もたたないうちに
あっけなく終わった…


あまりにも突然で
涙も出なかった



何がどうなってるのかすら聞く気にもならなかった…

No.394



離れてた期間があったせいか…


それともすでに気持ちが離れていたのか…


中途半端な束縛に縛られる事もなくなって

なんかスッキリした気持ちにすらなっていた…



それからは、余計に
仕事に勉強に夢中になっていた

夢中になることで
余分な事を考えないで
気持ちを紛らすことが出来た







No.395



私の“恋“は終わった…



あんなに大好きで
あんなに待ち焦がれたはずなのに…




絶対、一緒になるって
思っていたのに…




あの時
ミツルについていく事を
選んでいたなら…



今頃、一緒に暮らしてたのかな⁉
なんて思ったこともあったけど…





別々の人生を歩き始めた





No.396



7月になって…

真智子から久々に電話があって
久々に会っていた…


『元気にしてる⁉』


『忙しいけどね。』


『ミツルと別れちゃった…』


『そっか…私もなんだ…』

真智子もバイトで一緒だった彼と別れたそ~だ


『これからだね~
赤い糸が繋がってなかったんだよ~。』


二人で新たな出発に、旅行に行こうかって話をしていた



『そ~言えば…
来週の土曜日、花火大会だし、唯の店で同級生何人かで飲む約束になってるんだけどさ、リンゴにも連絡してって言われてたんだ。
一緒に行こうよ。』



唯の店か…
正直、行きたくなかった…
同級生とは会いたかったが…

B市には…
ミツルは居るはずもないけど…
なんか…





No.397


行こうか、悩んだけれど
結局、真智子に強引に連れて来られてしまった


『久しぶり~‼』

『久しぶり~‼』


それぞれ大人びていた…


話は尽きないが…

『とりあえず花火大会見に行こうよ。』

『そ~だね~。』


懐かしい…
あの日
ミツルと手を繋いで
歩いた道だった…


『こないださ、ミツル見たよ。』
唯が言った…


『そう…』
急にテンションが下がった
(2年間は帰らないって、私には言ったのに…
もう、ミツルと私は関係ないから…いいや…)


『しかも…生まれたばかりの赤ちゃん抱いてたよ。』

『えっ⁉』


No.398



赤ちゃん⁉

ど~ゆ~事⁉

計算が…
合わない⁉

って言うか…

7月に産まれてるって事は…

私、二股掛けられてたって事⁉

去年、私も避妊してなかった…
もし、私も妊娠してたら
ミツルは、どうするつもりだったのだろうか⁉


そんないい加減なヤツだったの⁉

頭の中がパニック状態になっていた…


酷いっ…

No.399



花火を見上げながら
涙が溢れてきた…


『ゴメン、余計な事言った…』
唯が謝る


『いいよ、、
急にに結婚するかもなんてミツルから聞いてたんだけど…
半信半疑だったから
ホントだったんだね…』

『私は大丈夫‼
未練なく、スッキリするよ。
教えてくれて感謝だよ。』
って強がっていた






No.400



花火の爆音が
胸に響く…



『結婚するかも…』
って聞いた時より


ショックだった…




『結婚するかも…』
『かも…』
心のどこかで
嘘だと思っていたのかもしれない



でも、現実を突きつけられて、ホントに赤い糸は繋がってなかったんだなとわかったら…


喪失感に力が抜けていた…



花火も終わり、唯の店で飲む事になった





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