あの時、違う道を選んでいたら…

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2014/04/06 07:56(更新日時)


高校を卒業して20年…

久しぶりの同窓会

『変わらないね~‼』
『キレイになったね‼』

キャーキャーワイワイ大騒ぎ

そう、高校を卒業して何十年たっても…

一瞬で当時にタイムスリップしたかのような同級生達

高校は女子校だった

20年もたつと、ほぼ結婚していた

と言うか、、
30代後半で独身の女子の同窓会参加は女子校ではないのかもしれない…

それでもクラスの半数以上は参加していた

もちろん卒業してから疎遠になってた仲良しグループだった仲間は連絡取り合い全員参加していた

卒業して数年は連絡も取り合い、年に何回かは集まっていたが…

結婚して、子供が生まれた頃からは段々と集まる機会もなくなり、いつしか年賀状のやりとりだけしかする事もなくなっていった…


No.2040514 (スレ作成日時)

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No.251



ミツルに電話をした

『もしもし…』


『あっ、俺…』


『連休どうするの⁉』


『田舎行かなかったの⁉』


『うん…ちょっと熱っぽくて、、、ミツルと一緒に居たかったし…』


『あっちに持ってく買物したいから、付き合ってくれる⁉』


『うん、いいよ。』


『じゃ、明日』


美容室のバイトは、
熱を出したと連絡したら
ゆっくり休みなさいと1週間休みにしてくれていた




No.252


『おはよ‼』


『大丈夫か⁉』


『もう大丈夫。』


ミツルは独身寮に入る事に決めてた
アパートを借りる事も出来たが、独身寮の方が頼めば寮で食事も出来たし、少しでも余分な出費を抑えて結婚資金にしたいと言っていた



No.253


歯ブラシ、下着、靴下、、日曜雑貨のこまごました物を一緒に買いに回った


楽しそうに見える
ミツルがなぜかイヤだった


『工場長凄いんだぜ‼』


『なにが⁉』


『技術がさ
板金だとか塗装だとか
凄い腕してるんだよ。
俺、絶対あの人の技術を身につけて、あの人みたいになりたいんだ‼』

『なんかさ、人生で目標に出来る人に出会えたって思うんだ。
倫子のおかげだな‼』


『私は何もしてないよ…』


『してるよ‼
あの占い師が言ってたじゃん、、、
倫子に出会って、俺の人生は今までからは想像出来ないほど回り始めたんだよ。倫子は俺の“あげまん“なんだよ(笑)』


『なんか“あげまん“て下品じゃない⁉』


『じゃ、幸運の女神だ‼』


離ればなれになると言うのに…
ミツルは妙にテンションが高かった…


No.254


『俺さ、早く一人前になって、、
ちゃんと金貯めて、、
胸はって、倫子をもらいに行くから、、
なっ…たった1年だから。』


『うん…』




それからのミツルの休みの間中、、

お互いの身体に刻み込むように求めあった…


私の寂しさをわかってか、
わからないでか…

ミツルはキラキラ輝いて未来を語った…

『1年したら帰ってくるだろ…』


『そしたら年明けたら、は倫子んちに、結婚したいって挨拶行くだろ…』


『翌年は、倫子の成人式が来て…
結婚するんだ‼』


『なっ‼』






No.255


ミツルは

『“たった“1年…』と言った…

1年“も“ だろう…

5時間は遠距離だろう⁉

今まで、1週間のうちに逢えない日のが少なかったのに…


働く目標を見つけ
一人突っ走り始めたミツル

私はまだいつも近くにいて
甘えていたかったのに…



私の気持ちなんてわかってくれないの⁉


私がミツルの気持ちをわかっていないのか⁉



No.256


夏の連休も
あっと言う間に過ぎて


夏休みも残りわずかとなり…


ミツルが行く日が迫っていた


必要最低限の衣類だけ、段ボール箱3つに纏められた荷物


『たったこれだけ⁉』


『オゥッ、ちょいちょい帰ってくるからさっ。』


『今週の日曜にお袋が一緒に飯食べようって言ってるから、家に来いよ。』


『うん』



No.257


日曜日

ミツルが迎えに来てくれた。
途中でケーキを買って
ミツルの家に向かった。


『送別会⁉』


『そんなんじゃね~よ。
ただ一緒に飯食おうってだけだよ。』


ミツルの家まで1時間、見慣れた海岸線を走る


初めてデートした
海沿いの駐車場


初めてキスした
思い出の場所


胸がキュンッと締め付けられる


でも、もう決めたんだから、もう泣かない


No.258


ミツルの家に着くと

『じゃ~行きましょうか‼』
とお母さんとお父さんと幸ちゃんが出てきた。

お父さんと会うのは初めてだった


『はじめまして、青山倫子です』


『はじめまして、ミツルの父です。今日はわざわざ来てもらっちゃって悪いね。
いつもミツルがお世話かけてます。』


『世話なんて掛けてね~って‼』
ミツルが言った(笑)


5人で一緒に出掛けた


ミツルと私と幸ちゃんを挟んで、3人して手を繋いで歩いて、近所の神社まで行った


ミツルのための祈願だった


『俺はい~って言ったのによ…』


なんか家族のそんな場面に一緒に呼ばれて、ちょっと戸惑ったけど…

嬉しかった





No.259


5人して並んで
祈祷を受けた

神主さんが祝詞をあげる
神聖な気持ちで
頭を下げていた


“どうかミツルが無事に帰ってきますように…“


願いはそれだけだった





No.260



家に戻って、お母さんに教わりながら、一緒に台所に立った


ちらし寿司に唐揚げにエビフライ、ポテトサラダ、ミツルの好きな物ばかりだった…


お刺身の大皿には伊勢海老に鯛にマグロがのっていた


『さっ、お膳につきましょうか。』
『お父さんっ乾杯して‼』


『あ~、じゃっ
ミツルの前途を祝して乾杯‼』


お酒が進んで
お父さんが

『俺は嬉しいんだ…
ミツルがやっと一人前になったような気がして…』


『オヤジ、何言ってんだよ⁉』


『倫子ちゃん、コイツのことよろしくなっ…』
泣き上戸なのか、酔いのせいか、お父さんがしみじみと言った…

ほどなくお父さんは横になり眠りについた…


『ミツル、お父さん嬉しいんだよ。アンタが真面目に働き始めて、口にこそ出さないけど心配してたんだからね。』
お母さんが言った



No.261



お母さんと一緒に片付けをした

『倫子ちゃん、今日はありがとうね。』


『何も出来なくて恥ずかしいです…』


『ううん、ミツルのこと…
あの子が、急にしっかりしてきたのは、倫子ちゃんのおかげだもの…』


『倫子ちゃんは卒業したらどうするの⁉』


『美容師の専門学校へ行こうと思ってます。』


『そう、手に職をつけるのはいい事ね。
頑張ってね。』


『はい。』






『ごちそうさまでした。』

『また、いらしてね。』



No.262



『ミツル、いいお父さんとお母さんだね。』


『心配かけたからな…』


『わかってるんだ⁉』


『わかってるよ‼』
『幸と3人で手を繋いで歩いた時さ、、
いつか倫子と俺の子供をこうやって手を繋いで歩くだろうなって、思ってさ…』



今思えば…
ミツルは、きっと“自分の家族“が欲しかったんだと思う

愛情に飢えていたんだろう

一途に自分だけが独り占め出来る“愛“を欲していたんだと思う…




No.263


その日はすぐにやってきた


『朝6時くらいに出発するから
見送りはいい…』
とミツルが言った…


『すぐ帰ってくるから…』


見送りたかったけど…
涙の永遠の別れになっちゃいそうなシチュエーションも嫌だった…



結局、、当日は見送りしないことにした





もう、行っちゃったんだろうな…



帰ってこない訳じゃないのに

力の抜けた感じになっていた…



No.264


高3の夏休みは
慌ただしく過ぎていった


『お世話になりました。。』

『こちらこそ、倫子ちゃんが来なくなると寂しくなるわ。
また、いつでも寄ってね。』

アルバイトも終わった




No.265


就職活動に進学にと
落ち着かない日々に追われ始めた



私は、美容師を目指すことに決めていたが


学校選びと
コースを選択しなくてはならなかった


昼間コースと
夜間コースと
通信コースとあった



昼間働きながら、夜間に通学する夜間コースを選んだ


昼間働けば、少しでもお金になる
ミツルが頑張って貯金するって言ってたから、私も自分で稼いで貯金がしたかった

資格取得した後のスタートラインが違うのだ

働きながら資格取得をすれば即戦力として仕事につける



早く自立もしたかった

昼間コースだと、、いつまでも母親に縛られるような気がしたから




No.266



毎日、香の店で時間を潰して帰るようになっていた


『いつ帰って来るの⁉』
香が聞いた


『わかんない…』


『そ~なんだ…寂しいね…』


『うん…でも夜勤の時以外は毎日電話で話してるから…』


『そっか…』



雑誌に目を落とした
目は雑誌を見ていたが
ミツルのことを考えていた



No.267


☎『もしもし…』

☎『あっ…私…』
『仕事はどう⁉』

☎『やってる事は同じだか ら、大丈夫だよ。』

☎『住み心地は⁉』

☎『帰って寝るだけだから 』

☎『来週、土曜が夜勤明け で、日曜が休みだから
帰るよ。』

☎『ホント⁉⤴』

☎『ホントだよ。』

☎『じゃ、また電話する』

☎『うん⤴』




来週、ミツルが帰ってくる…
嬉しい⤴

遠距離恋愛だから、当分は逢えないって諦めていたのに…
半月で逢える


待ち遠しいくてたまらなかった…


No.268

土曜日

ミツルは、夜勤明けでそのまま自家に戻ってきていた

逢うのは日曜日に約束した

ホントは、すぐにでも会いたかったけど…

夜勤明けで疲れてるから、ゆっくり寝かしてあげたいと思ったから…





No.269


日曜日

ミツルが家の近くまで迎えに来てくれてた


『おはよう‼』
車に乗り込む

『おはよう‼』


なんか照れくさい…


『元気か⁉』


『うん…』


『ミツルは⁉』


『だいぶ慣れてきたよ。工場長も一緒だし…』


『寂しくない⁉』


『毎日が忙しくて、寂しいなんて考える間もなくバタンキューだよ…
洗濯物とかしなくちゃなんないしさ。』


ミツルは寂しくないんだ…
私は、毎日、寂しいのに…




車はそのままラブホへと入った…




No.270



ミツルがギューッと
抱きしめてくれた


『逢いたかった…』


『私も…』


『一緒にお風呂入ろうか⁉』


『うん…』


シャワーで身体を洗い

ミツルが後ろから抱きしめる形で湯船につかった


ミツルに、もたれかかっていた

後ろからミツルの手のひらが
乳房を優しく包み込む



たった半月しか離れていないのに…

何年も逢ってなかったような感覚だった…




ミツルの手が優しく撫でながら、乳房からオヘソ…
下へと下りていく…


ミツルの硬くなったものがお尻にあたってた…



いつもミツルは優しい

壊れ物を扱うように
優しく触る




No.271



『ベッド行こうか⁉』



『うん…』



バスローブを巻いてベッドへ行った…


何度も何度も唇を重ねた


優しくゆっくりと
硬くなったミツルがわけ入ってきた…


ミツルと一つに繋がった





No.272



『何時まで大丈夫なの⁉』


『明日は日勤なんだ…』


『じゃ…あんまり、ゆっくり出来ないね…』


『そんな事ないよ、倫子送ってから帰るよ。』


『高速で5時間もかかるんでしょ⁉』


『あ~…』


『ずっと一緒に居たいけど…高速飛ばして事故したら嫌だから…』


『そ~だな…倫子も学校あるしな…』

『このまま、連れ去りたいよ…』





No.273


離れ難かったが…

そうゆう訳にもいかず…


5時間高速を走るのも心配だった…

途中休めば、6時間はかかるだろう…


17時に行くように促した…



『また、すぐ来るから…』


『うん…気を付けてね…』
『無理しないでね‼』


『泣くなよ…帰れないじゃん…』
『大丈夫だから…』


『じゃ~着いたら…』


『オゥッ‼』



泣かないと思ってたのに、涙が溢れた…

『じゃぁ~✋』


『じゃ~✋』


ミツルの車が走って行った…








No.274



真っ直ぐ家に帰る気になれず

香の店に寄った

『はぁ~…』


『どうしたん⁉』


『ミツルが帰った…』


『えっ⁉もう来てたん⁉』


『もうって、、半月ぶりだよ…』


『あ~…ゴメン、ゴメン…』


『高速5時間かかるからさ…心配だから早めに帰したよ…』


『そ~かぁ~…』



No.275



深夜 0時

☎ がワンコール鳴った


無事着いたの合図


ホッとした




今と違い
携帯電話のない時代


携帯電話もないのだから、メールも出来ない

☎のワンコールの合図で安心して布団に潜った


まだ身体にミツルの優しい手の感触が残っていた…


No.276



男はいつも
待たせるだけで


女はいつも
待ちくたびれて


それでもいいと慰めていた
それでも恋は恋


松山千春の『恋』を聞くと自分と重なっていた




No.277


声を聞きたくて、ミツルに☎する

と言っても、携帯電話もない時代…
部屋に電話がついている訳でもなかった


寮に電話をすると
呼び出してくれるパターンだった


『まだ帰ってきてないよ。』

『部屋に居ないみたいだね。』


電話の繋がらない日は、寂しさも募る…

不安になることも多かった…



☎『あっゴメンなっ。
歓迎会してくれて帰りが遅かったから電話できなかったんだ…』


☎『工場長が飯食いに連れてってくれたんだ…』


☎『寮の仲間と飲みに行ってた』


嘘ではないのはわかってる

ミツルの事は、信じていた

でも、寂しさはどうしょうもなかった…






No.278


帰りの電車も
ミツルの居ない事はわかっているのに


もしかしたら
座っているかもしれない


ミツルの姿をしている自分に気がつく


居るはずもないのにね…




専門学校もほぼ決まり

今のうちに自動車免許を取得しようと
教習所に通い始めた

時間もあったから
寂しさを紛らすためにも丁度良かった



学科を順調にこなしていく

実技も始めた


No.279


☎『次に逢えるのはいつ⁉』


☎『半月後かな…』


ミツルは、金、土、日、月あたりが夜勤明けや夜勤入りと休日が並ぶと車を飛ばして帰って来てくれてた


5時間て言っていたが、、途中休憩入れると、6時間はかかる


高速代もガソリン代もかかる


それでも月に2度は逢えていた


逢えば、いつもミツルで、頑張って仕事もしている事もよくわかった


でも別れる時は
寂しくて涙が溢れた


No.280


寂しさはあったけれど…


そんな遠距離恋愛の生活にも少しづつ慣れていった


そう…1年の我慢だもの


教習所にも通い
文化祭もあったり
慌ただしく過ぎていった


No.281



街はクリスマスイルミネーションが輝く12月になっていた


☎『クリスマスは帰ってこられるの⁉』


☎『ゴメン…年末年始は連休で帰れるけど…
ボーナス時期でクリスマスは忙しくてライン止められないから無理なんだ…』


☎『そっか…』


☎『ゴメンな…その分年末年始は埋め合わせするから…』


☎『うん…』




年末まで逢えないんだ…

でも仕方ないよね…




No.282



『店でクリスマスパーティーやるけど、会費3000円リンゴはどうする⁉』香が言った


『クリスマスパーティーかぁ~、、どうせ暇だし、参加しようかな…』


母親も香の事は中学から知っていたから、夜出掛けても何も言わなかった



いつもの顔見知りの常連さん、友達仲間が20人くらい集まって騒ぐ飲み会のようなものだった





No.283


クリスマスらしい料理が並んだ

シャンパンを開け、パーティーが始まった



持ち寄ったプレゼントを歌を歌いながら回して、歌い終わった所で手にしてたプレゼントを貰える遊びもあった


私の手元には
モヘアも素敵なマフラーが回ってきた


『嬉し~い⤴⤴』


『良かった、倫子ちゃんに貰われて…』
健ちゃんだった…


『健ちゃん、ありがと‼』


健ちゃんは、熊のぬいぐるみを手にして笑ってた


『俺、今夜から熊ちゃん抱っこして寝よ~とっ‼(笑)』



楽しいひとときだった



No.284


『ただいま~‼』


『お帰り、、電話あったわよ。』


その頃は、母親にも付き合ってる人がいると言う事は話していた



ミツルだ…
でも、もう23時を回っていた
緊急時でもない限り寮に電話をするには非常識な時間だった…








No.285



次の日

電話が鳴った
慌てて飛び付いた

☎『もしもし…』


☎『俺…』


☎『昨日、、どこ行ってたの⁉』


☎『香の店でクリスマスパーティーがあって…』


☎『……』
『電話待ってたんだぞ…』


☎『ゴメンね…』


☎『何時に帰ってきたの⁉』


☎『9時頃…』
ミツルにウソをついた


☎『あんまり遅くまでフラフラしてんなよ。心配するだろ…』


☎『ゴメン…』



☎『28日には帰れるから電話する』



後3日もしたらミツルに逢える
嬉しかった…


No.286



28日は、すぐやってきた


『ミツル、逢いたかった』


『俺もだ…』


逢えば、、
お互いの温もりを確かめ合うように何度も何度も抱き合った


『もう4ヶ月過ぎた…
後8ヶ月の我慢だから…』


『そうだね…』




No.287



『俺、頑張ってるからさ…工場長が目をかけて、よくしてくれてる、、
俺もそれに応えたいんだ』


『無理しないでね。』


『オゥッ、大丈夫だ。
倫子に逢えないのは寂しい時もあるけど、、
毎日クタクタなって毎日が充実してる。』


『休みの日は何してるの⁉』


『洗車するか、寝てるかだな(笑)』
『また、すぐ来るから…』


そう言って、戻って行った





No.288



3学期になり


就職組は次々と就職を決めていたし

専門学校、進学組も大半が決まり

授業になんか集中するはずもなく
クラスが浮かれたムードになっていた


あまり登校して来ない子も出てきていた



もれなく、私もサボる日もあった(笑)




No.289



☎『もしもし…』
『来月、帰れないかもしれない…なるべく帰るようにはするけど…』


☎『え~…忙しいの⁉』


☎『いや…まぁ…』

歯切れが悪い


☎『何かあった⁉』


☎『免停…』


年始に帰る時にスピード違反で捕まったとの事だった…


絶句


☎『なんで、あれほどスピード出さないで安全運転で帰るように念押ししたのに…』


☎『ゴメン、、電車で帰るようにするから…』





No.290


電車で往復すると
2万くらいかかった
乗り換えもあるし…


スピード違反の罰金もくる…


それに交通費だけじゃ済まない…



バレンタインデーもあるし…


3/1は卒業式

卒業式の日には
帰ってくるって約束したのに…


逢えるのだろうか⁉



クリスマスもそうだった…
恋人達が一緒に過ごす日に…


一人でいるのは寂しい…





No.291



でも…


捕まって
良かったのかもしれない…


もし、高速道路でそのスピードで事故していたら…


考えただけで恐ろしかった…


ミツルに、無理させていたのかも…


あんまり、わがまま言っちゃいけない…
ミツルも一人で頑張ってるんだから…
私もガマンしなきゃ…


そう思った…



No.292


会えない時間が
愛育てるのさ…

なんて歌詞の歌があったが


会えない時間は
思いがつのるだけ…


まして電話も繋がらない夜は…
寂しさと共に
イラダチも募った


それは、お互いだった…



☎『何してたの⁉』

☎『誰といたの⁉』



No.293


バレンタインデーが近くの、ミツルの休みが重なった日曜日、、中間地点の駅で待ち合わせをした…


もちろん、カバンにはチョコレートを入れていた


中間地点とは言え
電車で3時間近くかかる


改めて、遠いんだなと痛感した…


早起きして乗り込む日曜日の電車は空いていた


車窓を眺めながら
ミツルに逢える嬉しさでいっぱいだった


見慣れた風景から
段々と見知らぬ景色に変わっていく


一人で、電車でこんな遠出をするのも初めてだった



No.294


待ち合わせは、10時


約束の時間より
少し早めに着いたが
見知らぬ土地で
あちこち歩き回る余裕もなく

ただ一人ポツンと
ミツルを待っていた


約束の時間になってもミツルは、まだ来ない…


どうしたのかな⁉
待ち合わせの場所、間違えてないよね…


待つしかなかった…


1時間近く遅れた時に


駅のロータリーに停められた車からミツルが降りてきた

『ゴメン、ゴメン、、道が混んでてさ…』
『先輩が休みで、車で行ってくれるって言うからさ…』


ミツルに促されて先輩の車の後部座席に乗り込む


先輩と挨拶を交わした

『はじめまして…』

『はじめまして、、
話はミツルから聞いてるよ。』



No.295


ミツルと寮が一緒のミツルより2才上の先輩だった


ミツルは、助手席で先輩と話をしている


ミツルと一緒の車に乗っているのに…

ミツルに触れる事も出来ず、遠くに感じた…


『で…どうする⁉』
ミツルが言った


『えっ…』


『えっ、、じゃなくさ…
どっか行きたい所ない⁉』


わからない土地で行きたい所を聞かれても、何も答えられない…


『じゃ、、カラオケでも行きますか⁉』
ミツルがそう言い
3人でカラオケに行く事になった…


No.296


ミツルと先輩と二人は、カラオケで盛り上がっていた



久しぶり逢えたのに…

話たい事がいっぱいあったのに…



なんで先輩が一緒なの⁉



時間がアッという間に過ぎていった…



『あんまり遅くなるとマズイだろ⁉』


『うん…』


駅まで送ってもらった…

『先輩、ちょっと待っててもらっていいっスか⁉』


ミツルがホームまで送ってくれた…


No.297


やっとミツルと二人になり手を繋いだ


『二人で逢いたかったな…』


『先輩も暇だって言ってたからさ…』


『話たい事もいっぱいあったのに…』


『また、すぐ逢えるさ…』

『・・・・』



一人電車に乗り込んだ…
窓ごしにバイバイと手をふった…


ミツルの唇が

『あ・い・し・て・る』と呟いた

涙がポロポロ溢れた…





No.298


チョコレート渡し忘れちゃった…





二人で逢いたかった…


ミツルに触れていたかった…


抱きしめて欲しかった…




虚しさに支配されていた…



私のわがまま⁉



No.299


暗くなり始めた頃、段々見慣れた景色が戻ってきた


帰って来ちゃった…


そのまま家には、帰りたくなかった…


香の店に寄っていた…



No.300

『ソーダ水ちょ~だい‼』


『どうした⁉元気ないじゃん。』


『うん、今日、電車でさ………』


『そっか、、悪気はなかったんじゃない⁉』



ミツルに悪気はなかったんだろう…



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