あなたと私

レス7 HIT数 1526 あ+ あ-

名無し( ♀ )
13/11/30 01:27(更新日時)

好き。
法律上、あなたが私のものになり、数年経った今でも。
時々、苦しいほどにあなたが好き。
あなたの心が最初は奔放すぎて、私はあなたの心を読みたくて必死だった。
カゴの中の鳥みたいに、あなたを束縛したがった。
そうすればするほどあなたは逃げていくのに。
自分の独占欲を止められなかった。

あれからお互いの距離の取り方がわからなくて苦しかった。
わざと無理して突き放したり、無理は続かなくてまた束縛したり。

あなたの心が、考えが、完全にわからなくなって…。温度も表情もわからなくて、苦しかった。

狂いそうなほど沢山の涙を流した。

あれから数年経った、今。
あなたの心が、透けるようにわかる。

責めたり、追い詰めたりなどしなくてもわかる。

時々、ガラスが曇るように、見えない部分も
あるけれど。

その一部の曇りをいちいち、拭き取ることはしなくなった。
しなくても大丈夫になった。
私があなたを好きな気持ちには、少しの曇りも無いから。
強く想うことを、表面には出さなくなった。
私の想いは強すぎるから。
そうしたらあなたはまた、付き合い始めた頃のように私を強く求めるようになった。
今までに無い愛情を示すようになった。

心と心が、寄り添った。
ここに来るまで、本当に悪戦苦闘した…。あなたはとても、難しい人だから。

ねえ。 私は今、とても幸せだよ。




No.2029637 13/11/24 20:50(スレ作成日時)

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No.1 13/11/24 20:54
自由人1 

またぁ?😩

No.2 13/11/24 21:02
名無し0 ( ♀ )

あなたと私。
職場で出会った時、ただ感じのいい人としか思わなかった。
掴み所の無い軽さ。明るさ。
けれど、私は徐々に、
あなたの隠された秘密を知っていくことになる。

No.3 13/11/24 21:04
名無し0 ( ♀ )

あなたと私。

休憩中、私はあなたによく話しかけるようになった。
『ねえ、この前の取引先の同級生、絶対裏で悪いことしてた人でしょ?』

唐突に聞くと、あなたの明るい表情が一変して固まった。
口元が、軽く上がるけど目は笑わない。

この前と同じ、初めて見た表情…。

『は、なにいってんの。普通だよ。あいつ、頭良いよ?○○大学出てるんだ』
取り繕ってるみたいな話し方。
『ふうん…。そうなの、じゃあ、自分は?』

『俺は、優等生!!』

『絶対、嘘。』

『アハハ、なんでー?』

いつもの明るく無邪気に返ったあなた。
でも私は、違うあなたの一面を気になり出してた。





No.4 13/11/24 21:05
名無し0 ( ♀ )

あなたと私。

何度目かの昼食を重ねたある日。
『今日、目が赤くないか。どした?』

気遣う彼に、私は、片想いの相手にキスされたけれど、相手が酔っていて何も覚えていなかったことを話した。

『え…。サイアクだろ、ソレ。もうやめちゃったら?そんな奴。』

『気持ちが簡単に冷めたら、苦労しないよ』

『ま、そーだな…』

涙声になる私に、彼はさらに気遣った。

『今夜、ドライブ連れてってやる。ストレス発散に。』

No.5 13/11/24 21:37
名無し0 ( ♀ )

あなたと私。

彼がバイクを持っていたなんて知らなかった。

『やっぱりさ…あんた悪い人か、悪さしてた人でしょ…、だってこのバイク…』

『ハイハイ、誰の為にわざわざ家まで取りに帰ったと思ってんの。後ろに乗りたくなかったら帰るけど!?』

追い立てるような彼の言葉に、慌ててバイクの後ろに乗った。

私はバイクに詳しくはないけれど。
改造車で、あちこちにお金がかけてあったり、明らかに車検に通らないであろう箇所は、すぐわかった。

私だけメットを被らされ。どこにつかまっていいやら宙で困っていた手を、彼がつかみ、自身のお腹に回させた。
彼がスロットルを回した瞬間。バイクのマフラーが、今まで聞いたこともないようなうなり声を上げ、すぐに肩に風が当たり始めるのを感じた。

No.6 13/11/30 01:10
名無し0 ( ♀ )

あなたと私。

大通りの交差点で、赤信号になり止まった。

私だけメットをかぶり、彼はノーヘルだから、同じ車線の車や対向車から 視線を集めていた。

メットのフェース部分を開けて、叫ぶように話しかけた。

『ねぇ!!気持ちいいね!!ストレスなんか、ふっとんじゃったよ!!』

メットの中で声がこもっているのと、マフラーの音で声がかき消されてしまったのか、彼はじっと私を見つめたあと、叫び返した。

『つかまってろ!飛ばすぞ』

私は彼のお腹に腕は回していたけれど、お腹にはつかまらず、回した自分の手首をしっかり握っていた。
友人として励ましてくれる彼に、
“私はあなたの好意を勘違いしたりする女じゃない、友達と思っているから安心して”
という意思表示。
異性の友人に対する線引きの意味でもあった。


No.7 13/11/30 01:27
名無し0 ( ♀ )

あなたと私。

青信号で彼が加速し始め、トンネルに入る手前でフルスロットル。
私の興奮度もMAXになった。

『キャーーー!!!!』

ジェットコースターに乗った時のように、思いきり叫んだ。

隣にいる車を次々と追い抜いていく。

トンネル内のオレンジのライトが車に反射して。 追い抜いていくたび、ピカピカとした光沢の反射に目を奪われた。

(キレイ…)

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