彼を忘れるまでの○日間

きっかけは彼がうちの部署に出張してきたこと。

他部署だけどサークルで知ってた先輩だから、他の人よりも仲良くしてくれた。

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当時私は22歳。彼は5つ上。

仕事が出来て、身軽で優しくて自由な先輩に好感が持てた。

私はそれまで、手の届きそうな、無難な人としか付き合ったことがなかった。

ちょっと優しくしただけで私を好きになってくれるような人ばかりで、追っかけないといけないような恋はしなかった。

昔痛い想いをしたから、無理目な恋はしたくなかった。

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>> 2 彼は出張だから、会社の側に寮を与えられてた。

｢いつでも遊びにおいでよ｣
軽いというかオープンというか…不思議な人だった。

一緒にいた女性の先輩に、｢ですって～！今度一緒に行きましょうよ！｣

って言ったけど、先輩は乗り気じゃなかった。

だから一人で遊びに行った。

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>> 3 何回か遊びにいって、そのうち泊まるようになった。

彼はなんにもして来なかった。

私は彼のベッド。

彼はロフトの上で寝た。

不思議な関係だった。

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>> 4 ある日、友達が自殺した…

すごくショックで、一人になりたくなくて、またその日も泊まりに行った。

｢なんにもしてあげられなかった…｣

後悔する私に、｢なにかしたとしても、お前にその友達を助けることは出来なかったと思うで。｣

彼はそう言った。

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>> 5 当時私には精算しきれてない彼氏がいた。

32歳。10ｺも上。向こうから強烈にアプローチしてきて、付き合うことになったけど、その頃、すでに結婚してることが分かった。

｢指輪もしてるし、知ってると思ってた。｣

なんだかゴツい指輪で、結婚指輪ぽくない。

てか、全然気づかなかった！

すごく優しくて気が利いていつも中心的なその人、すごく好きだったけど結婚してた。。

だから別れを告げた。


でも、その人は私をなかなか手放さなかった。

私もすでに好きになっていたから、なかなかキッパリした態度をとれずにいた。。

もう会わない！でも忘れられない、まだ好きな人だった。

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>> 6 私はその彼氏を忘れるために、新しい好きな人を見つけようとしてたのかも知れない。

別れたいけど一人になれない、、寂しくて弱かった。。

• << 9 その日も、泊まりに行った。 ご飯の材料を買ってきて、料理してあげた。 料理は得意だった。 なにがきっかけだったか忘れたけど、その日は彼が突然キスしてきた。 寂しかったから、抱き締められてキスされるのが嬉しくて、受け入れた。 でも、、その先はまだしたくなかった。 けど彼は強引に胸、スカートに手を伸ばした。 ｢ちょっ、ダメダメ、やめよ！｣ 私はまだ彼氏のことを忘れられてない。 ｢なんで？｣ 彼はそう言って強引に続ける。 ｢やっ、やだ…。。｣ 彼氏が独身だと信じてた頃は、かなりの頻度で会って、会うたびにエッチしてた。 既婚者だと分かってから会わなくなって、正直欲求不満だった。 だから、いつもより敏感で、彼の強引さに流されてしまった… こんなことしたくないのに…なんでこんなことしてるんだろう。。 そうは思うのに、体は反応してしまった。 …結局エッチしてしまった。。

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続きはブログで

• << 10 なんですか？😅笑 でもコメントくださりありがとうございます😌

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>> 7 私はその彼氏を忘れるために、新しい好きな人を見つけようとしてたのかも知れない。 別れたいけど一人になれない、、寂しくて弱かった。。 その日も、泊まりに行った。

ご飯の材料を買ってきて、料理してあげた。

料理は得意だった。

なにがきっかけだったか忘れたけど、その日は彼が突然キスしてきた。

寂しかったから、抱き締められてキスされるのが嬉しくて、受け入れた。

でも、、その先はまだしたくなかった。

けど彼は強引に胸、スカートに手を伸ばした。

｢ちょっ、ダメダメ、やめよ！｣

私はまだ彼氏のことを忘れられてない。

｢なんで？｣

彼はそう言って強引に続ける。

｢やっ、やだ…。。｣

彼氏が独身だと信じてた頃は、かなりの頻度で会って、会うたびにエッチしてた。

既婚者だと分かってから会わなくなって、正直欲求不満だった。

だから、いつもより敏感で、彼の強引さに流されてしまった…

こんなことしたくないのに…なんでこんなことしてるんだろう。。

そうは思うのに、体は反応してしまった。

…結局エッチしてしまった。。

• << 11 それからまた、彼の家に泊まりに行った。 寝る時間になると、またいつものように彼はロフトの上に上がる。 ｢上がっちゃうの…？｣ ｢うん。｣ 彼の行動がよくわからない。昨日のはなんだったの？ ワケわからない感情に心が支配されて、寂しかった。。 いつものベッドに入るけど、、寂しくて横にならなかった。 膝と枕を抱えて、ベッドの隅で座ってた。 バシッ 頭になにか降ってきた。

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>> 8 続きはブログで なんですか？😅笑

でもコメントくださりありがとうございます😌

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>> 9 その日も、泊まりに行った。 ご飯の材料を買ってきて、料理してあげた。 料理は得意だった。 なにがきっかけだったか忘れたけど… それからまた、彼の家に泊まりに行った。

寝る時間になると、またいつものように彼はロフトの上に上がる。

｢上がっちゃうの…？｣

｢うん。｣

彼の行動がよくわからない。昨日のはなんだったの？

ワケわからない感情に心が支配されて、寂しかった。。

いつものベッドに入るけど、、寂しくて横にならなかった。

膝と枕を抱えて、ベッドの隅で座ってた。

バシッ

頭になにか降ってきた。

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>> 11 …彼の枕だった。

振り返ると、彼が後ろに立ってた。

私の肩をぐいと押して倒した。

｢寝ろ。｣


ロフトから降りてきてくれたのが嬉しくて、抱きついた。

…私は彼を好きになった。

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>> 12 彼氏と今なら別れられる。

確信した。

だから彼氏を呼び出した。

｢話があるから会おう。｣

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>> 13 彼氏と彼は先輩後輩の関係。

サークルで一緒のチームを組んでる。

昔はサークルメンバーが少なくてチームが作れなかったけど、彼が入ってきてくれてからサークル活動がどんどん活発になった、あいつのことは信頼してる、と彼氏からよく聞かされていた。

｢実は好きな人が出来たんだ。だから別れよう。｣

単刀直入に切り出した。

｢急に呼び出すから、そうなんだろうなと思ったよ。誰？｣

｢Ｍさん…実はこないだ、抱かれてしまった…｣

｢…付き合うことにしたの？｣

｢まだ…でも告白しようと思ってる。｣

｢そっか…｣

彼氏はしばらく考えて…

｢うん、分かった。…俺はＭを恨めない。俺、浮気とか絶対許せない人間だけど、お前のことは許せる。大丈夫、きっとうまくいくよ。｣

彼氏は後押ししてくれた。

もう彼氏じゃない。さよならＴさん。

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>> 14 その翌日。

彼の出張が決まった。

すごく遠くて、一年は帰って来られないらしい。

しかも準備期間が全然ない。

焦った。

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>> 15 彼は毎回私を抱くようになった。

決まって、布団に入って私が大人しくなってから手を出してくる。

その夜も、彼と寝た。

エッチが終わって、2時。切り出した。

｢Ｍにとって、私って何？｣

｢何って何…。｣

｢あのさ…つ、付き合って欲しいんだけど。私と。｣

｢…｣

長い沈黙。

｢ダメなの？｣

｢俺はさぁ、他のｺともサークルの個人練習行ったりするし、週末もほとんど埋まってるし、出張ばっかで遊んであげる時間もないし…｣

｢それでもいい！｣

｢……｣

返事してくれなかった。

｢もういいから寝ろ。｣

…やっぱり無理目の恋はしたくない…

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>> 16 翌朝。

いつも通り、一緒に出社した。

道中で聞いた。

｢昨日の返事、ちゃんとして。｣

｢だから、、俺もこれから出張やし、構えへんしさ。分かってや。｣

…あ、私、、振られたんだ…

振られた…

振られた…。

『告白の返事、どうやった？ＯＫやったやろ？』

Ｔさんがメールしてきた。
『うーん、振られたみたい…』

『え！？…そっかぁ。』

え？！

って、、

私もえ？！だよ…

確かに好きだなんて一度も言われてない…

抱かれて、愛されてると錯覚してた。

きっとそれだけのこと…

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>> 17 彼は行ってしまった。

私はしょっちゅう電話した。

出張が終わったらうちの部署に戻るはずだったけれど、1ヶ月もすると向こうの出張が優先になり、一緒に過ごした寮も、解約になった。

…寂しかったし、振られてしまったし、電話に応じてくれはするものの、もう届かないし…

私はＴさんとヨリを戻してしまった。

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>> 18 Ｔさんは会うたびに体を要求した。

必ずラブホ。

そのうち、隠し貯金がなくなったとかで、ラブホ代を私が出すようになってきた。

もうこの人との関係は終わってる。

もうやめたい。

でも、怖くて一人になれない…

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>> 19 彼は結婚式とか、有事の際に帰ってきてた。

結婚ラッシュで、結構な頻度で飛行機で飛んでかえって来てた。

そのタイミングを狙って、たびたび会いに行った。
彼は時間を取ってくれた。

Ｔさんにはそのことを言わなかった。

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>> 20 ｢もう、私、一人になりたい…もう会いたくない…｣

彼とは時々会ってる。でも未来がない。
Ｔさんとはもっとない。

いい加減、Ｔさんといるのは限界。

私がＭにハマってることを知ってたＴさんは、それがＭとは縁を切って他の人とは遊びません、に聞こえたらしく、

｢うん、分かった｣

そう言いながら、いつもより頻繁に誘ってくるようになった。

そして毎晩電話して来て、私が家に帰ってるか、一人でいるか、監視してくるようになった。

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>> 21 Ｍが出張して半年、お盆休みを早めにとって、会いに行った。

飛行機だけで5万円。

宿は、一緒に出張してる女性の先輩の家に泊めて貰った。

出張先の同期、彼、女性の先輩の三人プラス私で、海に行ったり観光したりした。

すっごく楽しかった。

夜はＭの部屋でたこやきパーティーをして、解散した。

女の先輩がお風呂に入る、と言い出した。

｢じゃあその間、私はＭ先輩のとこでゲームでもしてます🎵｣

｢はーい、行ってらっしゃい😄✋｣

Ｍ先輩の部屋に行くと、同期はもう居なかった。

｢久しぶりだねぇ😄｣

布団のそばに座ると、彼は私の手を引き、キスしてきた。

懐かしくて、長い長いキス。

いつも、寝てから襲うのにこの日は強引だった。

すぐに服を脱がされ、優しく愛され、彼が私に入ってきた。

嬉しくて、いつもより感じた。

壁一枚向こうには同期や先輩がいる。
寮はハイツづくりで薄っぺらい壁。
音を立てないよう気をつけた。

• << 26 エッチが終わって、しばらくゆっくりしたけど、あんまりだらだらしてると変に思われる。 日付が変わるちょっと前に先輩の部屋に戻った。 ｢おかえり～｣ ｢ただいまです😄やっぱクリア出来ませんでしたぁ～😲｣ ｢そっかぁあ～😲｣ 怪しまれたかな？どうかな？ そこから恋ばなになった。

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番外

はぁ、気持ち悪い、胸がキューってなる。

辛い辛い😢😢

あなたはどういうつもりなの？どういうつもりもないのかな…

私ばっかり好きになる。。

もうどうしたらいいの。。
苦しいよ。。涙が出るよ。。

早く消し去りたい…

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番外

明日の仕事の準備をしなきゃいけないのに…

なんにも手につかない。

頭がぼーっとする。

涙が出てくる。

立つだけでふらふらする。

そんな資格ないのに…どうしようもなく辛い。。

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番外

ここに書き込んで、何日で忘れられるだろうか…

想いが募るだけかしら…

でも書かずにいられない。どこかに吐き出さないとおかしくなってしまう。。

息も出来なくなりそうなほど、辛い。。

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>> 22 Ｍが出張して半年、お盆休みを早めにとって、会いに行った。 飛行機だけで5万円。 宿は、一緒に出張してる女性の先輩の家に泊めて貰っ… エッチが終わって、しばらくゆっくりしたけど、あんまりだらだらしてると変に思われる。

日付が変わるちょっと前に先輩の部屋に戻った。

｢おかえり～｣

｢ただいまです😄やっぱクリア出来ませんでしたぁ～😲｣

｢そっかぁあ～😲｣

怪しまれたかな？どうかな？

そこから恋ばなになった。

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>> 26 ｢ねぇねぇ、前に好きな人いるって言ってたよね～？どんな人なの～？😄｣

｢えー、、そうですねぇ、、｣

隣の部屋で寝てる人ですよ、とは言えず😅

｢んー自由でぇ、強引でぇ、めっちゃ結婚しなさそうな人なんですけど、たまに優しくて、めっちゃハマってしまう刺激的な人なんです。｣

｢えーそれどんな人～！｣

だから貴方の先輩です笑

｢さぁー？恋が実ったら紹介しますよ～😄｣


実りそうにないけど。

自分で自分の地雷を踏む私💧

• << 32 帰る日はすぐ訪れた。 仮に付き合ってたとしても、周りには言いたくないと言う彼。ましてや彼女でもない私。 またずいぶんと会えない、辛い辛い別れなのに、みんなと一緒に特別な別れも言えないままサヨナラした。 …帰りの飛行機で涙が出た。

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番外

ちょっと復活。

死ぬほど苦しかったとこから復活。

なにが辛いんだ私💨

会いたきゃ会え。

でも別れる時がくることも覚悟しろ。

と、割りきれるかな…

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番外

さっきまで平気やったのになんで😫😫

胸が苦しい…内側からギューって押されるみたいに、お腹の中心が重い😫

彼に言いたいけど、多分メールしても返事は来ない。

彼は雑談みたいなメールはしないし、疑問文で送っても返事がこないくらい筆無精。

喋りたいけど喋るには会うしかない。

またね、って言ったら、次は来週の集まりの時やな、って言われた…

それまでは会えないってこと？考えすぎ？

はぁ…

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番外

仕事が手につかない…

どーしてくれるの？！

って…私には言える義理がない。

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番外

誰かに聞いてほしい。

ここで一人で呟いててもなにも解決しないんだろう。

Ｍと私の共通の知人に聞いてほしい。

…でもそれは出来ないから。。

誰かに話したい。。

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>> 27 ｢ねぇねぇ、前に好きな人いるって言ってたよね～？どんな人なの～？😄｣ ｢えー、、そうですねぇ、、｣ 隣の部屋で寝てる人ですよ、と… 帰る日はすぐ訪れた。

仮に付き合ってたとしても、周りには言いたくないと言う彼。ましてや彼女でもない私。

またずいぶんと会えない、辛い辛い別れなのに、みんなと一緒に特別な別れも言えないままサヨナラした。

…帰りの飛行機で涙が出た。

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>> 32 彼はほっとくと全く連絡をくれない。

いつも私から。

メール、電話、メッセ。

あっさりしてるだけかな。

私のことが大して大事じゃないのか、それが彼のスタイルなのか、分からなかった。

そんなまま、ずるずる、Ｔに監視される日々が続いた。

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>> 33 ある夜。

彼とメッセした。

下りはもうあまり覚えていない。

私がまた付き合ってとか言ったんだろうか？

｢だから、俺はこんなやし、出張も多いし、構ってやれへん。｣

｢うん。｣

｢それでもいいんか？｣

｢え？｣

｢サークルとかで女の子と遊んだりもする。それでもいいんか？｣

｢うん…！！｣

｢…そうか。分かった。｣


…何これ、どういうこと?!

私、彼女ってこと？！

実に一年追い続けて、、やっと彼が振り向いてくれた。

思えば、なぜここですぐＴを切らなかったんだろう。

彼一筋になれば良かったのに。。

普通のカップルになれれば良かったのに…。。

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>> 34 予告通り、彼とはほとんど会えなかった。

彼は女性に依存しない。

逆に、Ｔはいつもいつも優しかった。

Ｔの気持ちを手放せなくて、一人のふりを続けた。

• << 38 あの日に戻りたい… 彼だけのものになりたい。。 そして確かめたい。 私はホントにあなたの彼女？ 他にも女がいるの？ 前は会社の側に住んでいたから、頻繁にお泊まりしてた。 遠くなって、家とあまり変わらなくなって… それでも頻繁に会いに行けばよかった。 もっと彼と過ごしたかった。。

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番外

きっと私は抱かれることでしか愛を確かめられない。

愛を感じない。

ほんとは逆だって頭では分かってる。

好きな人に簡単に抱かれて、私ばかりハマって。

きっと体の繋がりなんてないほうが心で繋がれる。

なのに…

強引にでも抱かれるときに一番惹かれてしまう。。


ぎゅうって抱き締めてくれる両親がいなかったから…

そうやっていつも自分に言い訳してる。。

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番外

家に一人でいるから、いろいろ考え込んでしまう…

誰かと話したいのに。
他愛ない話でいいのに。

一人が辛いのに、平日の昼間に相手してくれる人なんていない。

こんなとき、どうしていますか？
どうするべきですか。。

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>> 35 予告通り、彼とはほとんど会えなかった。 彼は女性に依存しない。 逆に、Ｔはいつもいつも優しかった。 Ｔの気持ちを手放せなく… あの日に戻りたい…

彼だけのものになりたい。。

そして確かめたい。

私はホントにあなたの彼女？

他にも女がいるの？

前は会社の側に住んでいたから、頻繁にお泊まりしてた。

遠くなって、家とあまり変わらなくなって…

それでも頻繁に会いに行けばよかった。

もっと彼と過ごしたかった。。

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>> 38 彼の口癖、2つ。

1、少なくとも30になるまでは結婚しない。

2、主婦の仕事なんて三時間。ぐうたら家で過ごしてるだけの人間を養うつもりはない。夫婦共働きは絶対条件。


まだ23歳の私には、ハードルが高かった。

しかも、どちらかといえば優しくない、嫁に厳しいタイプだ。

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>> 39 さらに、付き合ってることは｢周りの人間には内緒｣。

なぜなら、社内で付き合ったり別れたりすると、周りが気を使う。

そういう無責任なカップルが許せないんだそうだ。

さらに。

彼は好きと言わない。

言わないタイプはたまにいる。

でも、、

彼女なのに、彼女とも言えない、好きとも言われない、そんなに会えない。。

…不安だった。

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>> 40 彼が、会社のある地域に戻ってきた。

うちの部署に戻る話はもう無くなっていて、彼の部署のある本社に戻った。

そして、本社のそばに家を借りた。

2Kの広い部屋。

独り暮らしにしては広い。

私のため？なんて内心自惚れていた。

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>> 41 私の部署は、どこからどう通っても、通いにくいところだった。

本社は便利なところにあったし、彼の家も便利なところにあったけれど、うちの部署から通うには、かなり遠かった。

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>> 42 今冷静に路線検索すると、彼の家から職場まで30分ちょっと、自宅から職場は一時間ちょっと。

通えばよかったなぁ。

ただ、自宅から駅までが2分なのに対し、彼の家から駅までは10分以上あったことも感覚を鈍らせた原因かな。

主要部を通ると、駅も大きいし歩く量も多いしね。

あの頃に戻りたいなぁ。

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>> 43 そんなわけで、以前とは裏腹に、彼の家に入り浸ったりはしなかった。

そもそもＴさんの監視が厳しくて、なかなか会いに行けなかった。

付き合ってもない人に気を使う理由…

ただただ、私に強烈な好意を寄せてくれる人を、がっかりさせて失いたくない。

それだけだった。

私は気持ちの上でＴに依存してた。

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>> 44 Ｔの監視がますますエスカレートした。

駅や家の近所での待ち伏せ、自宅ＰＣのメールでの帰宅報告、電話…

自宅PCのメールはアカウントさえ登録すればどこの家からでも送受信出来るんだけど…とも思いながら、言わなかった。

ただ、彼のことを話せばよかっただけなのに。Ｔも手放せなかった私はばかだ。

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>> 45 そんなに私を好きなら奥さんと別れればいいじゃん、そしたら付き合うことも考えるよ。

子供の私には、結婚の重みは多分分かってなかったと思う。

だからそんなことが言えた。

でも、彼氏でもないのにそれだけ束縛して、付きまとって、抱きたいなら別れろと言うと、言葉を濁す。。

それでもＴのそんな愛情に、依存していた。。

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>> 46 ある日。

Ｔが飲み会で遅くなる日。

ここぞとばかりに彼に会いに行った。
…そして。
夕食中。

Ｔから着信。。

しばらく無視してたけど止まる気配がない。

Ｔの着信は無視できない。

ごめん、と行って彼の部屋を出て、マンションの廊下にしゃがみこんだ。

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>> 47 ｢…もしもし。｣

｢ねぇ、何してたの？｣

｢トイレいってた！｣

不必要な嘘を重ねる。

｢ほんとぉ？ねぇ、なんで声反響してるの？今どこ？｣

す、するどい。。

｢反響してる？部屋だよぉ💦｣

その時。

ポー！！

電車の汽笛が鳴った。

なんてタイミング悪い。。汽笛なんて初めて聞いたよ。

｢なに、今の音。｣

私の自宅からは汽笛は絶対に聞こえない。

誤魔化そうと頭を巡らせるが、私の思考をかき消すようにまた汽笛が鳴る。

…なんて言い訳したか覚えてない。

とにかく、強引に電話を切った。

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>> 48 もう限界だ。

もう隠し通せない。

どうする？！

…

……

そんな時、彼と喧嘩した。

彼には触れてはいけない逆鱗がある。そこに触れてしまった。

めったに怒らない彼が怒るだけでびっくりしたが、普段からよく喋る人だから、怒るときもよく言葉が出てくるし、口が悪かった。

私は喧嘩の仕方を知らないし、汚い口も聞けない。

幼少期に虐待を受けていたこともあり、大人の男の人に逆らうなんて出来ない。

ただオドオドするしか出来なかった。

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>> 49 別にそれがそんなにも許せなかったわけではない。

ただ…

きっかけに過ぎなかった。

今までなんのトラブルもなく、突然別れる理由は無かった。


喧嘩したことで、、

それを理由に別れて、

一人になって、

それでＴが普通に戻るなら…

彼は私がいなくなってもダメージなんてないだろう。

一人になろう。。

• << 51 彼に会いにいった。 喧嘩メールあけに会うのは初めて。 夜になって、布団に入る。 私が目を閉じると、彼は手を出す。 だから、目を閉じなかった。

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