失意から這い上がれ
前回の日記『女嫌い激増のワケ』では、大地震を予言し、3ヵ月後に、東日本大地震が起きた。
予言日は、昨年のクリスマスだった。
人類の欲望エスカレートにより、いま地球は悲鳴をあげている。
人生とは何か、目標とは何か、喜びとは何か。
正解なき今の時代だから、改めて問いたい。
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簡単に、前回の日記を要約すると、こうだ。
人類は約200年間で、7倍の繁殖をした。
当然、資源は底をつき始めているし、環境は急速に悪化した。
その代わり、科学は驚異的に発展し、貨幣経済機能が進化した。
人々は、金を求めて、大都市に集まる。大都市では、貨幣を獲得するための競争が繰り広げられている。
そして貨幣を獲得できた人間と獲得できない人間との格差は拡大しつつある。
獲得した人間は、あまりに不道徳に使いまくる。不道徳な人間は、社会の勝ち組として、他へ影響を与えているのだ。
こうして荒廃してしまった地球は、やがて怒り狂うはずだ。とりわけ日本は世界最大の成金国家である。
地球の大気圏が膜で覆われるほど、エネルギーを消費したのだから、そりゃあ異変も起きる。
異変が起きてみれば、反省もできるが、むしろ欲望を優先するのが人間の悲しさといえる。
東日本大地震の被災者の方々が、気温0度の中、避難所暮らしを強いられているから、我々もエアコンは我慢しようとするが、あまりに冷え込めばやはりスイッチを入れてしまうものだ。
電力が足りないとなれば、節電に協力するが、電車が減れば大クレームだし、商店街は大ブーイングになる。
『積極的に経済を活性化させようぜ』と、再び金儲けを始める。
当然の話なのだ。
今の社会は、そういうメカニズムで動いているのだから、わざわざ我慢比べができるほどの人格者は少ない。
贅沢な人間は、後戻りしたくても、もはやできないのだ。
民放テレビ局は、調子の良さでいえば、他に類をみないほど、ドライな存在といえる。
災害発生時は、どのチャンネルをみても全部、災害一色だった。
だが、視聴率が落ち着いてくると、再び、お笑い芸人とスポンサー様の登場となった。
地震発生から、まだ1ヶ月も経過していない。
むしろ放射線物質は、これからが危険性を高めていくというのに、テレビでは、美味しそうに海鮮特産物を食べて騒いでいる。
若い女の子は、スイーツをペロペロと舐めては、ニコッと笑うから、とっても可愛い。
そう。
あれはあれ、これはこれなのだ。
被災者のことを聞かれれば深刻な表情もできるけれど、それよりも自分のことで忙しい。
『いま、アタシにできることは、精一杯やることなんです』
今回の震災は『想定外』だった。港も船も、学校や病院も、家屋も、畑も水田も家畜小屋も、工場も事務所もスーパーも交通機関も、予想していなかった。
そのはずだ。
たぶん、思い違いかもしれないが、敢えて言わせてもらう。
本当に、電力会社の原子力事業が悪いのか?
原子力事業のリスクマネジメントが不足していたのか?
先導するマスコミに操られた国民は、電力会社を叩いて叩いて叩きまくる。
これから先、電力会社の責任問題が大きなテーマになる。被災者の声を武器に、国民はマスコミと共に、電力会社を追い込むだろう。
しかし、想定外だったのは、みんな同じではないのか。
『地震や津波は天災だが、原子力事業は人災だ』そういう論理かもしれない。
ひょっとしたら、そうかもしれないが、ならば、西日本の電力会社は、早急に電気代を10倍にすべきだ。
十分な電気代を請求して、万全なリスク対策を講じるべきだ。
国民は、10倍の電気代でも、喜んで支払うはずだから…。イヤなら、電力供給量を制限すればよい。
それにしても、電力会社が発電機ストップにより、致命的な運命に追い込まれるとは皮肉な話だ。
国民が選んだ代議士たちが、原子力政策を実行し、電力会社がそれを遂行した。
リスク対策は、世界トップクラスと言われていた。
ここまでは、一見、スムーズに見える。
ところが、地震一発で、大騒ぎとなった。
『こんなことになるとは…』と、とたんに責任者を探し出して、吊し上げる。
責任者は作業員に言う。『直ちに、手動で蒸気を抜け』『悠長なことを言っている場合ではない』
言うほうは簡単だが、原子力建て屋へ入っていく人たちはたまったものではない。
『早くなんとかしろ』
国民は騒ぐ。
マスコミは面白がって、稼ぎまくる。
結局、原子力政策は、地震大国にマッチしていなかった。
しかし、エアコンを止める国民はいない。
『電力会社はデータをなぜ出さないのだ』
国民は、電力会社を疑う。何か隠し事をしているのではないかという疑念を抱く。
マスコミは、またも面白がって、『情報はきちんとオープンにしてほしいものです』
電力会社は、渋々とデータを公表する。
それを見た国民は、『本当か? ニセのデータではないのか?』
マスコミは、さらに面白がる。『なぜデータを初めから出さなかったのでしょうか』
求めては疑い、疑っては求める。そこには信頼関係はない。
国民の目は鋭い。けして油断しない。
なぜかというと、国民は慣れているからだ。
日頃から、パートナーに浮気され、子供に裏切られ、相手を疑うことに関してはプロフェッショナルなのだ。
疑っては携帯電話を盗み見る。疑ってはPC履歴を確かめる。
そして、相手からの謝罪を求めるのだ。
だから、疑い続ける。
エネルギー保存の法則によれば。
エネルギーは形を変えているだけ。
地球の人口が異常に増えたのは、地球のエネルギーが人間に変わったのだ。
つまり食料や資源が人間に利用されて人口が増えたのだ。
何も前世から生まれ変わったのではない。
性欲食欲によって無制限に増えようとする。
生物の性格なのだ。
戦争で人口が減らなければだいたい百億人が限界らしい、
宇宙から地球を見た場合、
ただの物質から生命が発生して人類まで進化してきたが、
この先どんな進化が起こるか?
欲が悪いのではない。
生命の進化がそうさせているのだ。
天災は時々あっても神のしわざではない。
宗教に利用されることはあっても
結局最後に残った人類が次の進化の生物になることは間違いない。
つまりどんなことがあっても生き残ることだ。
温暖化で、たったの1℃気温が上昇しただけで、雨期が遅れて、雨が降らないために、無数の動物や虫や植物が死ぬんだそうだ。
たったの1℃だけだ。
他にも、様々な影響があるに違いない。
海水だって、空気だって、風だって、すごく影響を受けるんだと思う。
山も川も森も海も、次第に姿を変えてゆくに違いない。
そうすると、日本人が大好きなマグロも牛肉も、影響を受けて、変質するかもしれないし、生産量が減るかもしれない。
でも、食べたい。
それが日本人だ。
食べられないとわかると、人びとは騒ぐ。そう簡単にはあきらめないから問題だ。
すぐに、代わりになるものを調達し始めるか、あるいは人工的に生産し始める。
欲望のメカニズムは、脳裏に刻まれたときに転がり始め、転がりながら、人間は成果を喜ぶ。
そして、1℃だけ気温が上昇する。
人が、肉や魚を食べたり、ワインやピールを飲む様子を、ぼんやりと見ていた。
口を開けてほおばり、モグモグと噛んで、味わう。唾液と混ざり合って、ジューシーな味覚を堪能している。
清潔なテーブルクロスや食器、ナイフやフォーク、雰囲気を作るためのカーテンやBGM、丁寧な接客応対…。
日本に住んでいると、大半の人が、そんな晩餐を楽しむ。
結構なことだ。
これ以上ないというほどの快適性を求めてきたのだから、ここまで到達したのは結構なことなのだろう。
ただし、それは、その状態を維持し続けられればの話だ。
もし、その状態を失えば、もはやレベルの低下は地獄へと変わる。
享受するのは結構だが、失ったときに文句を言っても、誰も助けてはくれない。
いま、地震・津波・原発・風評などの被災者に対する同情が集まっている。
テレビや政治家も、総力を挙げて支援をバックアップしている。
一般市民たちは、共鳴する。『気の毒だ』『もっと急げ』『もっとたくさん』と、声を揃えて叫ぶ。
人間の感情とは、不思議なものだ。頭では、矛盾を理解していようとも、心が行動を起こしてしまう。
交通事故に遭遇した児童も、自殺に追い込まれた中年も、乳ガンと闘う女性も、孤児院の子供たちも、頭の中から消える。
そして、阪神・淡路の被災者のことも忘れてしまう。
それが人間の感情なのだ。テレビ局はそのことをよく知っている。タレント事務所も同じだ。政治家は得票数を念頭に動く。
断言してもよい。あと一年もしたら、人々はこう口にしているだろう。
『また震災の話かよ。もう飽きたよ』
間違いない。
それが日本人だ。
ついに、生活保護受給者が200万人を突破した。
生活支援付きの基金訓練を受講している人を加えたら、300万人は超えるだろう。
大阪では、人口1000人当り50人が該当するという。
平均年収だって、みるみる減ってきている。
みんなで選んだ政権政党は、いまや国民に裏切られてボコボコになっている。
国民は、働かずとも、お金をくれる政党を選んだわけだが、そんなことばかりしていたものだから、みんな生活保護窓口に並ぶようになった。
贅沢に慣れっこになっている日本国民は、文句を言い続ける。
『俺たちを殺す気か』
彼らは、時給1000円の仕事などする気はない。
国民年金の納付率が大変なことになっている。
免除者を含めると、4割われ間近なんだそうだ。つまり、払っていない人のほうが多い。
たしかに、公的年金はこれほどの高齢社会では成り立ちにくい。たぶん、中学生でもそう思うはずだ。
なのに、大人は何もしない。研究や議論ばっかりやってる。
趣味じゃあるまいし、早くやり直してほしい。それでなくても、事務処理はヘマ続き。
ジャーナリストやマスコミは無能なので、民意を伝えられない。
『とりあえず納めた保険料だけでも、すぐ返してくれよ』
そんな騒ぎにもなりかねない。
政府は、払えるヤツから巻き上げて、払えないヤツは逃がす。
しかも、『カネをくれ』と言われれば、どんどんキャッシュを渡している。
なぜ、せめて働かせないのか…。(まあ、人による問題はあるが)
そんなこんなで、税金・健康保険料、社会保険料、年金などを一元化して巻き上げるらしい。
ますますマジメに働く人は追い込まれていく。
二極化時代の庶民は、餌食にされる。
ブロガーも、ゲーマーも、視聴者も、愛読者も、みんな利用されてしまう。
彼らは、皆様楽しんでいるつもりかもしれないが、少数の主催者は莫大な利益を上げている。
とりわけ、ブロガーと反復ゲーマーは哀れな存在といえよう。
彼らが熱中すればするほど、連鎖的に利用者が増殖し、Webサイトの価値が高まっていく。
そして、知らず知らずのうちに、カネを吸い上げられ、少数の富裕者を太らせる。
意味の薄い楽しみを反復する人間には、向上はない。徒に月日が流れるのみなのだ。
何百万人という利用者は、労働よりも、暇つぶしに明け暮れる。
親の年金があるうちは、働かずとも生きていける。
彼らは、ひとときもケータイを手放さない。
オーストラリアの社会保障制度はかなり充実している。
だから、若者も老後を心配していない。仕事だって、ちょっとイヤなことがあると転職だ。
では老人はどうかというと、豊かな老後生活の中に、目標を失い、あろうことか自殺する人が出るのだそうだ。
日本の社会保障制度は貧しい。だから、孤独死する老人も出始めた。
若者は、仕事を選び、モバイルゲームやネットゲームに明け暮れる。
高度に満たされた社会には罠(わな)が待ち受けている。
『満たされないという幸福』というものが、人間社会には存在するのだ。
豊かで便利になった現代において、人間は幸福をつかんだ。
枯渇するほどのエネルギー資源を使い、肉や魚をたいらげて、世界を飛び回り、情報通信を駆使してきた。
でも、幸福には際限がなかった。幸福をつかむと、すぐに次の幸福を追い求める。
キリがない。
もはや労働を避け、日常の家事を嫌い、もめ事やコミュニケーションを遠ざける。
その結果、失業は増え、無意味なゲームに落ち、目標を失う。
生きている人間は、生きながらにして、死に体になりつつある。
安楽と快楽を目標にすると、人間は死に体になるのだ。
その理由は、交感神経と副交感神経のバランスにある。
相互の神経が補完し合わない人間は、廃人と化すのだ。
だから、幸福な自殺者が相次ぐ。
高度な社会保障制度は、実は極めて危険な幸福である。
安楽と快楽を求める人びとが急増し、エンターテイメント業界は若者の関心を引きつける。
エンターテイメントこそが『人生のすべて』。
みんなから憧れを持たれて、楽しんでもらえて、人気を集め、チヤホヤされたい。
男の子も、女の子も、エンターテイメント業界の新星としてデビューすることを夢みる。
アイドルかもしれないし、作曲家かもしれないし、ゲーム制作者かもしれない。
役者かもしれないし、スポーツ選手かもしれないし、芸能記者かもしれない。
とにかく、遊びの世界をめざす。
エンターテイメントの世界とは、簡単に言えば、遊びにすぎない。
人びとの余った持ち金を狙う。あの手この手で、話題盛り上げをスキャンダルを探す。
その刺激を、バカな国民に売るのが商売だ。
国民は、この輝く世界から刺激と喜びを得る。みんな遊んで暮らしたいから飛びつく。
こうして、社会保障費は増大する。ストレスに弱く、コミュニケーションに弱い人びとを量産するのだ。
死に体と化した人びとを生み出していく。
エンターテイメントに歯止めをかける人はいない。みんな楽しみたいから止めない。
だから、人々はなだれ込んでいく。その中から、輝くスターやアイドルが生まれる。
それをみた人々は、スターやアイドルをめざす。こうしてエンターテイメントで世界は埋め尽くされた。
エンターテイメントの刺激度は日々高まっていくしかない。ありきたりの刺激はすぐに飽きられてしまう。
欲望が、新しい欲望を開発し、さらなる欲望を求める世界がエンターテイメントだ。
企画者も、演出家も、スタッフも、プレイヤーも、宣伝会社も、営業マンも、流通業も、みんな遊びを追求する。
供給された商品やイベントは、作品とか楽曲とか被災者救援とか…美しく飾り立てられて世の中に流れる。
人々は、購入して遊ぶ。評論して楽しむ。遊んで、遊んで、遊んで、人生を過ごす。
働かずとも、親の年金がある。働かずとも、生活保護がある。
エンターテイメント業界が総力を上げて生み出した作品には、わが娘の尻の穴が映っている。どこかのオヤジが群がっている。
そして、パッケージにはこう書いてある。
『売上の一部は、恵まれない人への支援金として寄付します』
ファンは、心を打たれる。
かつてのスターは、選ばれし者であった。いまも変わりないが、変わった部分がある。
かつてのスターたちは優れていた。優れているかどうかの競争を勝ち抜いてスターの座を獲得したのだ。
ところが、今は違う。劣っていてもスターになれる。
いや、目立っているだけでもスターになれる。
いや、度胸があればスターになれる。
話題性があればスターになれるのだ。
従って、エンターテイメントの世界は、玉石混交の世界に変わった。
だから、かつてのスターたちは活躍の場を明け渡す必要が出てきた。
メディアは、利益効率のよいスターを起用するようになった。
その結果、優れていることは絶対的ではなくなった。
利益にならないスターは切り捨てられる。
限られた活躍の場に、様々なスターたちが乱入したことで、エンターテイメント世界は、混乱期に突入した。
スターたちは、ファンに夢や希望や勇気を与える。
『俺も』『あたしだって』『いつか』と、ファンたちは、エンターテイメントの中に何かを見いだす。
だから、宗教に似ている。人々の心を洗脳しうるパワーを持っている。
金正日だって、サダム・フセインだって、ビンラディンだって、仲間内ではスーパースターだ。
たまたま、日本人は明治維新や第二次世界大戦を経て、日本文化の大半を西洋流に転換したから、金正日やサダム・フセインやビンラディンが嫌いなだけだ。
イスラム教やキリスト教や共産主義などの思想を持たない民族、それが日本人特有のキャラクターを形成している。
見よう見まねで、思考せずにここまで来た。
考えてみれば、主義主張のない国民なのだ。場当たり的にその時々の事案に騒ぐ。
だから、物事を決定する場合に、拠り所がない。
快適で、安楽で、快楽が多ければ、それでよしとする人間の集まりなのだ。
エンターテイメント業界が、利益主義になればなるほど、理念のない日本人は迷う。
もともと物事の判断尺度がないわけだから、その都度、検討しなければならない。
せいぜい『常識的に』という判断尺度しかないのだ。
エンターテイメント業界は、利益になればなんでもする。それが彼らの『常識』だから。
そうこうしていると、エンターテイメントの唯一の機能である夢や希望や勇気が汚れていく。
毎日毎日、たい焼きクンみたいに働き続けて、稼ぐよりは、スターになるか、悪役を真似て、窃盗でもしたほうが手っ取り早いということになりかねない。
怪盗ゲームというのがあるらしい。仲間と結託して、弱い奴を見つけて袋叩きにするゲームだ。
金があれば有利に戦えるし、弱い奴から金品を強奪すると、ますますリッチになれると教えてくれる。
エンターテイメント業界は、理念なき日本人を餌食にしやすい。
Googleの子会社にYouTubeという動画サイトがある。
違法投稿が後を絶たない動画投稿を売り物にしている。
一時は、月間一億と言われる回線コストを維持していたが、収入源がハッキリしなかった。
オフィシャルな特権プレーヤーもまだ少なかった。それが今や、名だたる企業が利用している。
合衆国大統領選でも活用されるほどだ。
しかし、今でも違法投稿の巣窟に変わりない。違法投稿をする者と防衛する者のいたちごっこ状態なのだ。
エンターテイメント業界は、こうした混沌の中で進行している。
もはや、何でもアリなのだ。
YouTubeをエクスプローラでみられないようにすれば、GoogleはMicrosoftを弱体化できるという噂もある。
今年に入り、Microsoftは、なんとかという(ど忘れした)ネット型電話を買収し、巻き返しを狙う。
恐ろしいまでの主導権争いだ。(Skypeでした)
ど忘れするような奴には、とてもついて行けないスピードで世の中は変化している。
話は脱線するが、とんでもない事件が起きた。
『ごめん、メルトダウンかもしんない』
メルトダウンみたい…って…、妙に落ち着き払って言われても困る。
よく聞いてみると
『原子炉冷やそうと思って水入れてたんだけど、水かさが増えないのね。地下に漏れてたみたいなんだわ』だそうだ。
なんかマンガみたいだから、大阪から西側の人たちは、ひょっとしたらズッコケタかもしれない。
東の人間は、たまったものではない。(漏れてたんだけど、たまったものではない)
そもそも地震が想定以上だったっていうのは、実は、同情している。
政府に言われて、言われた通りにしてきたんだろうし、被害地域だって、再三の教訓の中で、リスク料も受け取ってきたんだろうから…。
それは置くとして、『原子炉の電源がイカレました』とか『建屋の中が見れません』とか、マジかよって思う。
この時代に、『真っ暗で見えません』って…。
『たぶん漏れてます』とか…。
シロウトの感想でゴメンナサイ。
最近は、よくわからないことだらけで、何事にも確信が持てない。
この前も、数名でニュースサイトを閲覧していると、こういうニュースが掲示されていた。
『ヤクザがネットで高収入アルバイトを募集したところ、30人の女子高生が応募、900人の客の相手をした。儲けは、女子高生とヤクザが2:1で分けた』
こりゃあ売春だ。さぞかし、青少年のあり方に問題が殺到すると直感した。
ところが、結果は全く違った。
『良心的なヤクザだ』
『廉価で優れた商売』
『もっと続けてくれ』
『全員ハッピーだろ』
一斉に、ヤクザに対する同情が、何百も集まったのである。
世の中は、激変した。
『ヤクザが女子高生を集めて売春をさせ稼いだあげく検挙された』
さて、このニュースの突っ込みどころとしては、いくつかあると思う。
・ヤクザはけしからん
・客はけしからん
・どんだけ儲けた?
・いくらで買った?
・配分は?
・警察をどう思う?
・女子高生の儲けは?
・応募状況は?
・処分は?
いろいろあるとは思うが、世間的には、『女子高生はそんなバイトに精を出してるのか』となるのが大半の意見かと推測した。
なのに、安くてとても良いサービスだというのが半分であり、ヤクザならもっとピンハネすべきだというのが半分だった。
要するに、見る側からしてみると、正しいかどうかの基準などはどうでもよく、割安かどうか、楽しいかどうかが基準なのだ。
もっと言えば、いまさら女子高生のあるべき姿など、問題にはならないという状況なのであろう。
女子高生であれば、売春しても驚くほうがおかしいというのが常識になってきた。
むしろ、次のような意見がチラホラしていた。
『女子高生も大人扱いして逮捕すべき』
つまり、女子高生=売春=犯罪者=逮捕のロジックであり、運がよけりゃ設けりゃいいし、ツキがなけりゃ捕まればいい。
そんな考え方なのであろう。
ともかく、おいしい思いをみんなしたいのだ。
こんな話もあった。
仕事の関係の男性知人に彼女ができたというので、写真をみせてもらった。
まあ、社交辞令もあり、『カワイイじゃないか、よかったな』とほめた。
ところが彼はこういうのである。
『まあ、関係ないっすけどね』
関係ないってことはないと思ったので、意味するところを聞いた。
『関係ないってどういうこと?』
彼は答えた。
『だって、付き合ってるだけだし、そのうち別れるわけですから』
『別れるの?』
『そりゃあ、別れますよ』
『いつ?』
『それはいつかです』
昔は、結婚前提でお付き合いしたものだが、今は別れる前提でお付き合いするわけだ。
『とかなんとか言って、そのうち結婚したりしてー』と、古典的なボケをかましたところ、
『冗談じゃないっすよ。結婚なんかしたら終わりっすよ』ときた。
なるほど、ならば売春婦は多いに越したことはない。
少しわかってきた。
エンターテイメントは時代を反映している。反映して先取りをしなければ新しいものは生まれない。
だから、エンターテイメントをみていれば、時代がわかる。
そして、エンターテイメントのありようが時代をコントロールする。
我々は、無意識にそれを受入れては、新鮮なものを求めている。
もしも、それについていけなくなったり、理解に苦しんだりすれば、旧世代人として整理されていく。
こうして、時代は常に引き継がれていく。
それが間違っていようが、新しい世代は新しい価値を求めて生きている。
だから、いつか理解に苦しむときがやってくる。
このギャップの処理方法が、法律や制度や教育や倫理なのだ。
新しい世代が求めるものを否定的にとらえれば厳しい社会の枠組みが形成されるし、逆に迎合するのであれば放任される。
常に、欲望がエスカレートすると考えると、強面の大人は新世代の敵となる。
さらに、欲望世代自体が大人になると、欲望のエスカレートには拍車がかかる。
エンターテイメントを観察していると、欲望の変化具合とその時代の大人の姿が見えてくる。
科学の進歩とともに、欲望はエスカレートしていく。
快適さは、無限に求められる宿命にあるから、人々は次第に、我慢強さを失っていく。
最もパワフルな人類は、不便で過酷な環境下に生息した。
そして、経済的発展へ向かうとき、強力なハングリー精神を発揮した。
やがて、安定期を迎えたとき、人類は科学的で医学的な補完を手に入れて、快適型の長寿命を実現したのだ。
つまり、ベースの生命力が弱まった代わりに、不足部分を科学と医学が補っている。
これを総合的に評価すれば、長寿命という魔法を実現させたという意味では、プラスなのかもしれない。
また、欲望の実現度も飛躍的に高まったからプラスかもしれない。
ただ、旧世代から新世代をみたとき、固有の感情が湧いてくる。
老人は死期が近づくと必ずこうつぶやく。
『昔はよかった』
『昔はよかった』
そう語り継がれることには、原理がある。
昔のどこを指して、『よかった』と思うのか、つまり、昔のほうがよかった点があるのだ。
換言すると、今のほうが悪いと感じる点があるとも言える。
それは、一言でいうと、時代に感性が適応していた昔は楽しかったのだ。
早い話が若い頃は楽しい、そういう意味とも思える。
現象面を具体的に比較すれば、昔と今でいろいろな優劣がつくかもしれないが、たぶんそういう話ではないような気がする。
若い時は、かなり楽しいのだ。街に出るだけで楽しいし、友人と話すだけで楽しい。
金を使うのも楽しいし、恋愛も楽しい。何をやっても、楽しい。
それだけ感性が研ぎ澄まされていたのだ。
だから、若いときは、はしゃぐ。ノリがよく、はじけるし、飛びまくる。
程度の差はあれ、そういう時代が誰にでもある。
『昔はよかった』とは、実は、『昔のオレは楽しかった』なのである。
農業や水産業に、製造業が加わり、サービス業が加わる。
サービスは、ITという画期的なツールを踏み台にして、情報通信を飛躍的に進化させた。
力持ちは不要になり、根性も影を潜めた。どれもこれもクリックで解決する。
原子爆弾だって、ボタンを押せば済む。おじいちゃんがチョイとボタンを押せば、世界は終わるのだ。
だから、男は男らしい必要はないし、女も男の仕事をやる。
要するに、根本的に激変を続けているのが現代なのだ。
この激変スピードに旧世代がついていけるはずはない。
CSVでFLASHプログラムを書き込んだら、アニメがゲームで動く。
旧世代は、紙芝居で遊んでいたし、紙に書いた週刊マンガを読んでいたから、インターネットゲームをみると、たまげる。
腰を抜かすというのではなく、目を白黒させてしまうのだ。そして『?』疑問符だけが浮かび、立ち去る。
だから『昔はよかった』と言うのだ。
もちろん、無理してついて行こうとする。
しかし、かなり疲れる。
実際、昔に戻りたいかと聞けば『戻りたい』と言うかもしれない。
しかし、たぶん彼らが昔に戻ったとしても、再び現代に帰ってくるはずだ。
なぜか。
既に、欲望がエスカレートしてしまっているから耐えられないのだ。
それに、不便さにも耐えられない。
例えば、タテヨコ計算を集計用紙に書いたあとで、間違いに気づいたら、消しゴムで消して、もう一度、電卓で計算し直して、鉛筆を削ったりしながらやり直さなければならない。
エアコンがなくて、扇風機を回しても涼しくないので、冷やした麦茶をガブガブ飲んだり、誰かを誘ってプールへ行かなければならない。
コンビニがないから、毎日、遠くのスーパーまで買い物へ行かなければならない。
つまり、昔に戻ったところで、もはや我々は通用しない。
通用しないどころか、何もできないし、文句ばかり言うから、大ブーイングされて、かなりの嫌われ者になるだろう。
だから、やっぱり現代に帰ってくるのだ。
『昔はよかった』という言葉は、裏返せば『今はダメ』という意味であり、『自分はどこにも居場所がない』という意味になるのだ。
時代の変化スピードが速くなればなるほど、旧世代がついていけなくなるから、陳腐化しやすい。
従って、旧世代たちは、なんとかブレーキをかけようとする。
新世代はお構いなしに、時代を塗り変えようとする。
実は、このギャップが重要なのだ。
人間関係は、テンポが違うと、どうしようもないほどストレスになるのだ。
引退したマラソンのキューちゃんやボクシングのガッツ石松だって、絶対に我々とは一緒にトレーニングしないだろう。
要は、旧世代たちは、いつかお荷物になる。
だから、ブレーキをかけようとする。言い換えれば『ちょ、ちょっと待ってよ』という。
歴史は、そうやって進行してきた。
キューちゃんやガッツ石松だってそうなんだから、北島康介や石川遼クラスになると、当然ながら旧世代とは巨大ミスマッチが起きる。
次元が異なる世代は、同居することができない。
仕方がないので、現代を嘆くか、必死で勉強するか、なんとか仲間に入ろうとして、おかしな大人を作ってしまう。
若者たちへの迎合現象がこれだ。
旧世代が無能であればあるほど、致命的についていけないから、新世代にゴマをする。
新世代にしてみれば、どうでもよい話なんだが、文句をつけられるよりはマシだから適当にあしらう。
まるで、孫にこずかいを渡して、子供夫婦にゴマをするじいちゃん、ばあちゃんみたいなものだ。
孫に渡すプレゼントは、年寄り趣味で評判が悪いため、キャッシュにしてくれと言われる。
つまり、時代が進むスピードが速いと、旧世代を大量発生させる作用があり、社会を二極化してしまうのだ。
わかりにくくなったが、急激なレベルアップは、落ちこぼれを作りやすいということだ。
旧世代と新世代の間には、避けることができない宿命がある。
その点、エンターテイメントは人々に優しい。
社会に疲れたり、ついて行けなくなった人を受け入れてくれる。
音楽も、映画も、お笑いも、ただボンヤリ楽しめばそれですむ。
難しいことは一切ない。誰でも堪能し満喫できるはずだった。
ところが、この世界にも、急激な変化が訪れている。
音楽は聞いても歌詞の意味がわからなかったり、映画は過激すぎて心臓に悪かったり、お笑いは賑やかすぎてうるさかったり…。
楽しめない。心から安らげない。
エンターテイメントは、脱落した人々を救うはずだった。しかし、今やカネにならないことはやらない世界になった。
カネを払えば、特別に趣味に合ったものを用意してくれる。
万人向けのエンターテイメントは、テレビだろう。
テレビならば、好きな番組を選んでみてればよいから、どんな人でも利用できる。
ただし、双方向番組でないかぎり参加はできない。見るだけだ。
だから、テレビには大多数の国民が集まる。逆に、多忙な人はテレビには集まらない。
ところが、テレビ番組も、あまりに若向けなものは旧世代に冷たい。
次々と、新人が登場したり、トレンディーな組立だったり、ガチャガチャと騒がしかったりすると、旧世代はみるのを諦める。
やはり、落ち着いた静かな番組だけを選ぶようになっていくのだ。
こうして、好みは細分化し特殊化していく。
それを制作して提供する送り手側と、ただ受け身でボンヤリ見る側にわかれていく。
受け手は、ワガママに要求を出す。次第にサービスは高度化せざるを得ない。
女性議員などは、人気を得たい一心で、消費者サイドに立って苦情を受け付けるように指導する。
送り手は、だんだん儲からなくなり、次の手を考える。受け手は一瞬喜ぶが、すぐに飽きてまた苦情を出す。
こうして小刻みなエンターテイメントのアイデアが乱発され消えていくのである。
受け手がカネを持っているうちは、繰り返される。
テレビという媒体は、ことほど左様に視聴者を誘導しやすい。
楽な受け身のメディアしか選択できない層を相手にするから、一方的な洗脳が自在に可能なのだ。
視聴者は、信頼する評論家や芸能人の言葉を崇拝する。
だいたいの人々が、情報ルートを新聞かテレビに頼っているわけだから、わりと簡単に世論を誘導できるのである。
だから、近く消費税を話題に上げたければ、金持ちスポンサー付きで番組を作れば、消費税の関心を高めることができる。
災害被災地に直接的な支援をさせたければ、気持ちに訴えて募金させることも可能だ。
要は、スポンサーがつけばテレビはウハウハ状態になる。
特別なことがないときは、国民に野球やサッカーを見せておけば楽しんでいる。音楽やドラマなども国民は大人しく遊んでくれるツールといえよう。
金が動けば、国民も動く。しかし、インターネットはそうもいかない。好き勝手に、国民が情報発信できるからだ。
だから、従順な国民はテレビ、急進的な国民はインターネットと分かれ始めているのが実情といえる。
そして、各々が細分化されてきたため、全体のコントロールが困難になりつつあるのだ。
進化する無数の技術が、身の回りに存在するようになった。
問題は、それらの技術を利用するにも、知識が必要だということである。
いかに便利な技術がたくさん開発されていようが、まずその存在自体を知らないことが多い。
この段階で、早くも旧世代の人々は脱落していく。知らなければ、利用のしようがない。
例えば、パソコンだって、携帯だって、デジカメだって、スマートフォンだって、電化製品だって、何から何まで、どんどん進化している。
このうちの一つか二つだけでも、知っていれば、知らない人とは人生が格段に違ってくる。
なのに、知らない人は知らないままであることが多い。
まずもって、知ろうとしないスタンスの人も少なくない。
『難しいことは苦手』みたいな感覚だと思う。あるいは『面倒くさい』という感覚かもしれない。
だから、もっと、もっと、もう一回くらいもっと便利になった段階で利用を開始するかどうかみたいな人たちだ。
それはそれで、ある意味シアワセなんだろう。
いわゆる一般大衆のうちの旧世代とは、そういう層を言う。
一般大衆のうちの旧世代は、だんだんと増えていく。
団塊と呼ばれる昭和22年~24年生まれは、60代半ばであり、25年や26年あたりも60歳を超え始めてきている。
これより上の人々は言うに及ばす、だいたいは旧世代であろう。
これらの人たちは、もはや新しいことには手を出しにくい。
むしろ、知識は持っているけれど、これまでやりたくとも、なかなかやれなかったことに興味を持っている。
例えば、趣味とか、旅行とか、特定の勉強とか、そういうものだと思う。
言い換えると、新しい時代が生んだ新しいことには、ワケも分からずに手を出しにくい。
ということは、新しい技術やシステムによって、これまでやりたかったことがスイスイと快適にやれるのが好ましいのだ。
ただ、それとても、情報がなければ昔ながらのアナログな方法をとるであろう。
もう一つのグループは、ネットに巣くう連中だ。
既に述べた旧世代とは違い、彼らは急進的な立場をとる。
理由は不明だが、ネット上での発言は、匿名がほとんどだから、責任がない。
つまり、言いたい放題になりがちなんだと思う。YouTubeなどのコメントをみても、不必要なほど批判的だし、茶化したものが多い。
たぶん、彼らは、騒ぎが起きるのが楽しいのではないだろうか。
現実の立場も、無責任領域の人種だと思うし、投げやりな人生を送っている者が多いのかもしれない。
ネットに、建設的な積み上げを望んではいけないのだ。
このミクルもヒドいもんだ。もし、これが平均的な国民の姿だとしたら、国としての存在価値は薄い。
結論的にいえるのは、国民そのものも二極化しており、ゴミ領域が拡大していると想像している。
ネットとは、中国の都会みたいなものだ。一歩裏道に入れば、貧民街なのだ。
みんな一歩一歩、人生を進んでいる。
スタンスは、人によって、いろいろだ。
これといったスタンスを持たない人もいる。
結局は、想像力の差だろう。10年後の自分の姿に目標設定できて、一歩一歩近づけている人は、それなりに成果を得る。
『明日、イイことないかなぁ』という人は、運次第だ。
宝くじみたいなものだから、10年間買い続けるのもいいだろう。
そして、例外なく旧世代を迎えたり、ひきこもりになったりしても、ノンキに過ごせたのだから仕方がない。
ただし、オリンピックでメダルを取る人には、そういう人はいない。
何故、このようなわかりきったことを書いているかというと、信じがたい事実を書きたかったからだ。
信じがたい事実、信じがたい現実とは、実はこれらの『旧世代とネット世代の同一化』についてなのだ。
不思議な話に聞こえるかもしれないし、科学的に実証されているわけでもない。
しかし、驚愕の真実だと思っている。
結論から、先に書こう。『旧世代』と『ネット世代』は同じなのだ。
いや、『旧世代』に『ネット世代』は追いついているといったほうが理解しやすい。
急激な時間スピードにより、『ネット世代』は、『旧世代』の情報量の吸収を超えてしまい、バーチャルな経験値が追いついてしまったのである。
その結果、さまざまな社会的な変化が起きているのだ。
それを促進したのが、エンターテイメントの急速な進化だ。
見た目は若い『ネット世代』は、60年分の情報量と経験値を得てしまった。
信じがたい事実とは、人類の精神的老化が起きているという事実なのだ。
意味不明な説明だが、旧世代とネット世代とは、精神的にも、経験値的にも、情報量的にも、類似しているのだ。
人類史上このようなことは起きたことはない。
20代や30代のネット世代が、60代を超えた旧世代と類似した人類であるという現象は、実は、コンピューターとエンターテイメントがもたらしたと思っている。
いま、例えば簡単な料理をすると考えてみよう。
普通は、無知な人間は、料理の手順やコツを知らないし、調味料の種類や入れる量などもわからない。
つまり、知識もないし、スキルもないうえ、誰かに教えてもらいながら、さらに失敗しながら覚えるものであった。
ところが、コンピューター通信を使えば、材料、手順、コツがたちどころに理解できる。
苦もなく料理は完成する。料理の経験値を得られる。
こうして、昔の人間であれば長い時間を要していた知識とスキルを、短時間で身につけることができるから、すぐに大人に追いつけるのだ。
実は、この超スピードは大きな問題を内包している。
以前なら、誰かに教えてもらったり、図書館で文献を探したり、何度も試行錯誤を繰り返していたことが、瞬時に解決する世界がコンピューター世界だ。
これにより、人類は飛躍的な進化を遂げた。
日本にコンピューターが普及し始めたのは、1995年頃だった。当時のパソコンのディスプレイに、『Windows95』と表示されていた。
あれから、まだ15年くらいしか経過していないから、人々はコンピューターの便利さは実感しているものの、恐怖を知らない。
コンピューターがもたらした『影』の部分とは、人生の短期化なのだ。
小学生や中学生の頃、都会に遊びに行くと、観るもの全てが新鮮だった。
初めて見る都会は、心をワクワクさせたものだ。
このワクワク感こそが、人間の経験値だ。そして、二度、三度と経験を深めると、ワクワク感は消滅する。
今や、オーロラだって、クジラだって、すぐに映像で見られるから、本物をみたときの感動は薄い。当然ながら、予想がついているからであり、確認したにすぎないからだ。
要するに、疑似体験を重ねていると、様々な事柄においての感動が弱まる。
だから、実体験者と疑似体験者の差が『大きいのに小さい』のだ。
文才がなくて、うまく言えないが、両者の差は、手間の差と感動量の差だけであり、知識・経験値・情報量においては、パソコン世代に軍配が上がる。
実を言うと、これは極めて危険な現象なのである。
日本人は相当ヘンな国民なので修正不可能だが、このまま行くと、困った事態になる。
国債発行額も、年金制度も、高齢社会も、法人税も、災害復旧も、生活保護も、どれもこれも大変な問題であるが、たぶん一番厄介な問題になるであろう。
それは、若者たちの老人化だ。
それでなくても、日本人というのは、かけっこさせては全員並んでゴールさせたり、学芸会は全員かわりばんこで主役をさせる民族なのだ。
競争に敗北すると劣等感を抱き、その後の人生に悪影響を与えると考えている。
人間は、負けたり、失敗するからこそ、這い上がるということを知らない。知らないというか、目をそらしている。
だから、弱い。
みんな匿名掲示板で、心情を爆発させるだけで、面と向かって戦わなくなった。
その傾向に拍車がかかる。
様々な苦労を経て感動を味わうというプロセスは、思っている以上に重要だ。
いわば、狩猟の基本ともいえるし、農耕のステップともいえる。オスとメスの性愛だってそうだ。
何事もホイホイと成功してしまうのは有毒行為といえる。
前記したように、人間にはそもそも交感神経と副交感神経が走っていて、相互に刺激し合ってこそ健康を保てる。
そういう仕組みなのに、短距離走は一番、演劇は主役なんてことを簡単に味わってしまえば、むしろ後が大変だ。
一番になれるのが当たり前なのに、なれないとき、『キレる』ことになる。
不満が抑えられなくなる。
第一の弊害は、我慢できない人間を乱造するという点だ。
昔は、『キレる子供たち』と話題にされたものだったが、今や大人も、カッとして愚かな行為に走るようになった。
短距離走や学芸会だけでなく、パソコンには同様の性質がある。(実証はされていませんが)
だから、タバコやお酒と同じように、パソコンも二十歳からにしたほうがホントはよい。
しかし、そんなことをしたら、東南アジアの連中に負けてしまうから、仕方ないのだが…。
もっと怖いのは、生殖にまつわる弊害だ。
パソコンからは四六時中常に電磁波が出ていて、精子を半減させているというレポートもあるが、生理的のみならず、精神的・経験的な弊害がある。
インポになる。
男性ならば、みんなわかると思うが、少年時代から青年期にかけて、エロ本やエロDVDを入手する。
苦労して、入手したエロ材料は、手が震えるほど興奮するものだ。
男は、その頃の興奮を経て、次第に大人の男性になっていく。
しかも、その興奮レベルを常に味わいたいがために、エロを追求して人生を歩む。
良い悪いは別にして、そういう仕組みにできている。
だから、似たような割れ目だろうが、似たような乳首だろうが、ただの布キレにすぎない下着を見たがる。
通常、普通に考えれば、だいたい似たようなものであることは理解しているにもかかわらず、職を失おうが、家族に軽蔑されようが、牢屋に入ろうが、電車の中で痴漢をしたがるのだ。
女性からみたら、バカだと思うかもしれないが、そういうメカニズムなのだ。
ところが、女性が歓迎するかどうかは知らないが、これまた無感動な現象がパソコンによってもたらされた。
だいたい話の流れは、見えるだろうし、前回の日記でも詳しく書いたから簡略化して説明する。
パソコンで、十代の早くから見慣れてしまうと、その感動量は、数年で60代のじいさんと同レベルに達してしまう。
簡単に言えば、マヒする。
男性は、十代だけで3000から5000回の自慰を繰り返す。まるでサルのように、生殖器をしごきながら青春期を過ごしている。
よく『おまえはサルか』という罵倒があるが、みんな自分たちがサル並みであることを薄々承知しているのだ。
しかし、理性が働き、ルールを守ったり、誠実を示すために抑制をかけ、むやみに犯罪を起こさない。
女性と違って、男性が浮気をしないということは、かなり立派というか、すごい忍耐力なのだ。
それだけ誠実な男性というのは価値がある。いや、あったといえる。
単純に、男女同列に比較するバカが多いが、雲泥の差がある(無論、女性にも淫乱は存在するので、淫乱女が浮気を我慢するのはスゴイといえる)。
つまり、ほぼ全ての男性と、一部の淫乱女は、理性によって、なんとかサルにならずに済むが、やはり九割は欲望に負ける。
だから、男女の世界は成り立っていたと言っても過言ではない。
ところが、この図式が壊れ始めているのだ。
夢のない表現を使うとしたら、男女の関係は性愛的欲情にすぎない。
欲情しない男女関係はたくさん存在するし、崇高な尊敬心が含まれている場合もたくさんあるけれど、根本は欲情だと思う。
その証拠に、表面的なビジュアルを抜きにして、パートナーは選択されない。
これは生理的なものであり、もともと備わった本能だと思う。
その上で、長い間、生活を共にするために必要な人間性とか信頼性とか、考え方とか、センスなどを加味していく。
女性の場合であれば、男性の経済力も重要なファクターといえる。
とはいえ、男性の九割はサルである。サルであるからこそ、パートナーを選ぶ。
サルでなければ、特段パートナーなど不要な代物なのだ。
長らくそういう関係性があったにもかかわらず、最近は、パートナーなしで生涯を終える者や途中で投げ出して別れてしまう者が続出している。
しかも、その比率は、とても無視できないほどに高まった。
その原因を聞くと、男性九割に異変が起き始めたのだという。
パートナーに手を出さない。パートナーとレスになる事例が夥しいのである。
男性九割は、サルを廃業したのだろうか?
いや、そうではない。単一のパートナーとの欲情ができなくなったのだ。
実は、パソコンが普及してからの現象なのだ。
男性九割は、サルであるにもかかわらず、単一パートナーに満足できなくなった。
別の言い方をすると、単一パートナー以外の女性を手軽に確保しやすくなったという言い方もできる。
結婚という手段を経ることなく、メスがたやすく手に入る時代が到来した。
従って、オスは、結婚して扶養してという負担から解放された。
この傾向は、あまりに急激に進んだ。その背景には、他の要因も重なった。
かといって、オスが完全にサルを廃業したわけではなく、単一パートナーだけでは物足りなさを感じているにすぎない。
こうなってくると、メスも一大事だ。ますますメスとしての魅力を磨くか、自立の道を目指すかを決めなければならなくなった。
少子化問題も、クローズアップされている。クローン研究も急ピッチになった。
時代はますます予想外の展開を示しているのである。
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