ネグレクト・・子供の心

レス265 HIT数 83044 あ+ あ-


2010/05/23 21:53(更新日時)

私はなんの為に産まれてきたんだろう。
親の義務ってなんだろう。







私が記憶にあるのは、幼稚園の頃からです。

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No.1308890 (スレ作成日時)

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No.51

どんなに遅くまで遊んでも仕事は休まずいきました。
仕事も遊びも楽しかった。
働いていたのでお金もある。
おしゃれもできる。
だけど、母にバレました。仕事をしてる事。
給料明細をうちに置いてあった為に。
母は、
あんた働いてるならお金いれらんかい!
といってきました。
私は母の財布からお金を抜いていた時期もあったし、まだこの家にいるから毎月一万渡しました。
私が働いてるのを知ってからよく、金を貸してと母から言われました。
ないというと私の財布から勝手にとっていきました。
尚更、家に帰れない。でもいつもけいちゃんと遊べる訳ではない。
雨降ったりすると自転車行動の私たちは遊べない。
そんな時は家にいた。
でもある日事件が起こりました。

No.52

給料日。
仕事帰りに銀行にいくと残高0。
朝のうちに誰かがおろしてる。
犯人はわかってました。
母です。
家に帰り母に問い詰めました。
お金返して!なんでお金おろせたん?
通帳もはんこも私が持ってるのに!
すると母は、
新しく作ってもらったから。
娘の通帳とはんこを無くしたと銀行にいったら作りなおしてくれたわ。
母親って便利やな。と笑いました。
続けて母は、
この通帳もはんこも私のや。
一万なんて足りんわ。
毎月の給料、私がもらう。頑張って働いて。
と言われました。
私は怒りと悲しみで号泣しながら母になぐりかかりました。

No.53

力は私の方がありました。
母から通帳とはんこを奪い取りました。
殴れませんでしたけど。

すると母は、
なんや!お前!母親に向かって!とキレてきました。
私はもう昔の私ではない。
私はいらないと言われたあの日から、私は母を憎んできました。
だから当然、
黙ってませんでした。
何が母親な!親らしい事、何一つしてくれへんかったくせに!こんな時だけ母親づらすんな!ばばあ!
母は黙りました。しばらくして
母はボソッと言いました。
やっぱり産むんじゃなかった。
金持ってくる事しかお前に価値はないんや。
その通帳持っていけばいいわ。
何回でも作りなおせるし、銀行変えてもすぐわかる。
親子の証明さえできれば他人はホイホイお前の事を教えてくれんねや。
私からは逃げられへんで。
金も運ばれへんなったら生きてる価値ないな~。
と言われた。

No.54

私は走って家を出ました。
ゆうちゃんのお姉さんに連絡を取り原付きを借りました。
日頃仲良くしてもらっていましたから。
お姉さんは私の異変に気がついて、
ゆうちゃんに連絡をとってました。
当時携帯電話も出始めていた為、仕事を期に父に買ってもらっていました。
お金は自分もちですよ。もちろん。
あてもなくただ走り回ってました。
遠くに生きたい。
もう死にたかった。
電話がなりました。
ゆうちゃんからです。
○ちゃん!どうしたん?今どこ!何があったん!
私は泣きながらゆうちゃんに今日の出来事を話しました。
ゆうちゃんは、
今から会おう!いつものコンビナートで!今から行くからそこで待ち合わせな!な?
そういってくれました。
私は返事をして電話を切りました。

No.55

私はコンビナートに向かいました。
コンビナート内は広くて緩やかなカーブもありました。
私は原付きで走っていました。
カーブに差し掛かった時、急にいつもの体の痛みが出てきました。
すかさず脇腹を押さえてを見たら、目の前に車が・・。

  • << 59 気がつくとベットの上にいました。 どうやら病院のようでした。 鎖骨のすぐ上辺りに二本の点滴が刺さっていました。腕にも。 ふと見るとゆうちゃんが座ってました。 ゆうちゃん? と私が声をかけると ゆうちゃんはいきなり泣き出し、○ちゃん!(私)○ちゃん!わぁ~。 私にしがみついて大声でないてました。

No.56

>> 55 ごめんなさい。
言葉がぬけてます。
脇腹を押さえて前をみたらです。

No.57

😢😢😢
今まで生きていてくれて、
ありがとう😢

本当に、ありがとう😢

No.58

>> 57 レスありがとうございます。
生きていてくれてありがとう・・
生まれて初めて言われました。
すごく嬉しいです。
生きていて良かったです。

No.59

>> 55 私はコンビナートに向かいました。 コンビナート内は広くて緩やかなカーブもありました。 私は原付きで走っていました。 カーブに差し掛かった時、… 気がつくとベットの上にいました。
どうやら病院のようでした。
鎖骨のすぐ上辺りに二本の点滴が刺さっていました。腕にも。
ふと見るとゆうちゃんが座ってました。
ゆうちゃん?
と私が声をかけると
ゆうちゃんはいきなり泣き出し、○ちゃん!(私)○ちゃん!わぁ~。
私にしがみついて大声でないてました。

  • << 62 私はびっくりしてゆうちゃんに話しかけました。 ゆうちゃん!えっ!どうしたん?なんで泣いてん? するとゆうちゃんは ○ちゃん・・覚えてないん?○ちゃん、事故したんよ? 私は何にも覚えてませんでした。 というより思い出せなかった。 私が覚えていたのはお姉さんに原付きを借りた・・ここまでです。 ゆうちゃんは事故した日の事を教えてくれました。

No.60

絶句しました……
辛かったじゃ言葉は足りないでしょう。
でもこうして振り返ってお話できる日がきたんだね。
ゆっくり主さんのペースで更新なさって下さいね。
私はあなたの味方ですo(^-^)o

No.61

>> 60 レスありがとうございます。
そうですね。
やっと振り返れた。
間違いないです。
まだまだ過酷になってきますが、味方でいてください。ありがとうございます。
嬉しいです

No.62

>> 59 気がつくとベットの上にいました。 どうやら病院のようでした。 鎖骨のすぐ上辺りに二本の点滴が刺さっていました。腕にも。 ふと見るとゆうちゃん… 私はびっくりしてゆうちゃんに話しかけました。
ゆうちゃん!えっ!どうしたん?なんで泣いてん?
するとゆうちゃんは
○ちゃん・・覚えてないん?○ちゃん、事故したんよ?
私は何にも覚えてませんでした。
というより思い出せなかった。
私が覚えていたのはお姉さんに原付きを借りた・・ここまでです。
ゆうちゃんは事故した日の事を教えてくれました。

  • << 65 あの日、 電話の後待ち合わせしていたが、待ち合わせ場所に私は来なかった。 ゆうちゃんの家からコンビナートまで5分もかからない。 ゆうちゃんは先に着いてました。 電話で私の場所は聞いていたので大体の時間や向かってくる方向もわかっていた。 でもそろそろつくはずの私がこない。 ゆうちゃんは初めて胸騒ぎを感じたんだそうです。 ゆうちゃんは私がくるであろう方向に自転車を走らせました。 しばらくすると人だかりができていた。 すぐ側にはフロントガラスが割れ、バンパーがへこんだ車が停まっていた。 その反対側に見たことのあるバイクが。 前がぐちゃぐちゃになったバイク。 ゆうちゃんのお姉さんのバイク。 ゆうちゃんを自転車を立て掛けることなく乗り捨てるように人だかりに走った。 そこには頭から血を流し、痙攣しながら倒れている私がいた。

No.63

>> 62 読んでいて 涙がでました…。

大人になったら幸せになって下さいm(__)mと切実に思いました。

No.64

>> 63 レスありがとうございます。
現在の私についてはまた最後にお話します。
ご心配ありがとうございます。

No.65

>> 62 私はびっくりしてゆうちゃんに話しかけました。 ゆうちゃん!えっ!どうしたん?なんで泣いてん? するとゆうちゃんは ○ちゃん・・覚えてないん?… あの日、
電話の後待ち合わせしていたが、待ち合わせ場所に私は来なかった。
ゆうちゃんの家からコンビナートまで5分もかからない。
ゆうちゃんは先に着いてました。
電話で私の場所は聞いていたので大体の時間や向かってくる方向もわかっていた。
でもそろそろつくはずの私がこない。
ゆうちゃんは初めて胸騒ぎを感じたんだそうです。
ゆうちゃんは私がくるであろう方向に自転車を走らせました。
しばらくすると人だかりができていた。
すぐ側にはフロントガラスが割れ、バンパーがへこんだ車が停まっていた。
その反対側に見たことのあるバイクが。
前がぐちゃぐちゃになったバイク。
ゆうちゃんのお姉さんのバイク。
ゆうちゃんを自転車を立て掛けることなく乗り捨てるように人だかりに走った。
そこには頭から血を流し、痙攣しながら倒れている私がいた。

No.66

酷いですね😞
最近ニュースでもやたらと虐待の事件が多いけど😞
でも、今まで辛かっただろうけど、生きてられてよかった😢
そして、いい友達がいてくれてよかった😢
頑張って生きて下さい。
応援してます😌

No.67

ゆうちゃんは発狂しながら私の名前を何度も何度も呼んだんだそうです。
私の変わり果てた姿に恐怖とショックでパニックになったといってました。
事故の相手はすぐにわかったといってました。
どうしよう・・どうしようと震えていたそうで。
ゆうちゃんは
救急車は!救急車は呼んだんか!と事故の相手に詰め寄った。
よっよっ呼びました!と答えた。
ゆうちゃんはその時パニックになりながらも私の家に電話した。
ゆうちゃんの泣き声と嗚咽でなかなかちゃんと話せなかったらしいが私が事故にあった事、頭から血が出ていて意識がない事、救急車がくる事を精一杯伝えた。
電話にでた母はかなり取り乱したようだったが病院がわかったら電話してほしいと言われ電話を切った。
切ったすぐに遠くの方からサイレンが聞こえた。

No.68

ゆうちゃんは一緒に救急車に乗りました。
急に私が暴れだし、何やらうめいていた。
ゆうちゃんはパニックだったので医者でもない救急隊員に、
○ちゃん、死なへんやろ?なぁ!死なんやろ!と聞いた。
救急隊員は、
耳から血が出てるのは大変危険な状態です。助からないかもしれません。
と言ったそうです。
悲しみでそんなわけないやろと怒鳴り散らしていた。
搬送先は、
○○救命救急センター。
数分で病院についた。
私はすぐさま処置室に連れていかれた。
ゆうちゃんは前の待合室で泣きながら私の母に電話してくれた。
それから30分くらいして、私の母と父、そして兄がきました。

No.69

皆さん…感想入れるのやめませんか❓

主さん感想スレ作ってはどうでしょうか❓

私も読ませて頂いてますが、更新たくさんされてるって思ったら横レスで…😔

もし嫌ではなければよろしくお願いします🙇

No.70

母はずっと無言だったそうです。
ゆうちゃんに詰め寄ったのは父でした。
どうなったんや!ゆうちゃん、何があったんや!と顔面蒼白の父。
ゆうちゃんは自分がわかる範囲で答えた。
今はどうなってるかわからへん・・。
あそこに入ってまだでてきてないねん。と処置室を指差した。
父はすぐさま受付にいって話をしてました。
とりあえず待合室で待っていて下さいと告げられ父は椅子に座ってました。
母は一言もしゃべらなかったみたいです。
皆で待合室で待つこと一時間。
先生に私の両親が呼ばれた。

No.71

しばらくして両親が出てきたので、ゆうちゃんは父に聞いた。
先生なんて?○ちゃん助かったん?おっちゃん教えて!
父は、
命は助かったよ。
でも、頭を強く打ってて意識不明の重体や・・。
意識は近い内に戻るやろうとは言われたけどとりあえずはICUってとこで様子みるそうやで・・。
ゆうちゃんは、
会える?○ちゃんに会いたいとお願いした。
父は、
わしら親しか面会できへんねん。
ごめんなと言った。
その日、ゆうちゃんは病院の待合室で一夜を迎えた。
翌日、私は一般病棟に移された。
重体の私でもここは救命。
命に危険がないと判断されるとどんな重体の人も病棟に移される。
ICUを空けるためです。
事故から1週間。
私の意識が戻ったと受付で聞かされた。すぐさま病室に行ったけど、たまに目を開けたり、開けたと思ったらまた閉じる。喋りかけても、うわ言いったり、誰かわかる?と聞いても目は合わないし、名前もまったく違う人を言ったり。
ドラマのようなはっきりした意識の戻りとは違っていた。

No.72

その内はっきり意識は戻ると聞かされていた。
なるべく昼間は起こしておいてと両親は言われていたみたいです。
夜にわめきだしたりするらしく、昼間は寝かさないでほしいと。
ゆうちゃんも協力して呼び掛けたりしました。
でも起きているのか寝ているのかわからなかった。
そしてゆうちゃんがうとうとしていたら私に名前を呼ばれたそうです。
ゆうちゃんは私の顔がいつもの顔に戻っていたのですぐにはっきり意識が戻ったとわかり、涙がでたんだそうです。

No.73

ゆうちゃんと話をしていると看護師さんがきました。
意識、はっきりしたんやね!先生呼んできますね。
そういって部屋を出ていきました。
しばらくして看護師がきました。
病状について先生から説明があるそうやから、これでいこか!と車椅子が用意してありました。
事故から10日立ってました。
当然寝たきりだったし、転倒すると危ないからと車椅子にのり、ゆうちゃんを病室に待たせて診察室に連れていかれました。

No.74

診察室に入ると先生が座ってました。
意識はっきりしたみたいですね。
具合はどうですか?
優しい物腰の先生でした。
私は
大丈夫ですと答えました。
先生は、
とりあえず病状を説明しますね。
とレントゲンを見ながら説明してくれました。
病院に運ばれた時の状態は、
くも膜下出血と頭蓋骨骨折、耳の後ろの骨も骨折、左耳の鼓膜が破れ耳の奥の神経を傷つけていた。
そして全身打撲。
脳のCTをとった時にたまたま良性の脳腫瘍がみつかり取り除いてくれたみたいです。

No.75

先生は、
脳へのダメージは多分心配ないですよ。
ただね、問題は耳なんです。
事故覚えてますか?
と聞かれました。私は思い出せないんです。と答えました。
先生は、
頭を強く打つとその時の記憶がなくなる事があるんですよ。
君を治療する際にどのような事故でどこを損傷したか聞くんだけど、君はワゴン車と正面衝突したんです。
ぶつかった時に君は顔から車のフロントガラスに突っ込んだんです。その際に顔の左側をガラスに激しくぶつけたみたいなんです。
ガラスに耳もぶつかりますよね?そのぶつかった際にガラスと耳の間に空気が合ってその空気が一気に耳の中に入る事で鼓膜や神経に圧力がかかり損傷したんです。

No.76

耳の中にはね、顔面神経というものがあってね、顔の筋肉を動かしたりする神経があるんですよ。
君はその神経を損傷したんです。
今は多分感覚がないと思うけど、君の顔の左側半分麻痺してるんです。
私は驚いて左の顔を触りました。
先生が、
笑ってみてくださいと言いました。
笑ってみた・・。
左側の口元が上がらない・・・。
ほっぺたも上がらない・・・。
眉毛も目も・・左側半分、まったく動かない。
先生は、
心配しなくても大丈夫です。
君はまだ若い。
きちんと治療すれば元に戻れますよ。
でもここは救命で専門ではないので、ここを退院する時に紹介状渡しますね。
たぶんまた入院しての治療にはなると思いますが、早めに治療した方がいいです。
少し様子をみて大丈夫そうなら週末でここは退院できますからね。
私は、
ありがとうございましたといって病室に戻りました。

No.77

病室に戻るとゆうちゃんが待ってました。
どうやった?
とゆうちゃんに聞かれました。
みんな教えてくれたよ。
私の顔のことも。
ゆうちゃん、きぃ使ってたやろ?
気にせんでいいよ。
先生も治るってゆっとたしな!
ゆうちゃんは安堵の表情を浮かべてました。
事実、そんなにショックじゃなかった。
私のこころは事故した日で止まってる。
給料の事、母に言われた事、すべて覚えてる。
診察室から帰る途中、なんで死ななかったのかと落ち込んだ。
顔なんてどうでもよかった。
生きていた事に私は落ち込んだんです。

No.78

卒業まで時間がない。
仕事場にもたぶん連絡はいってないと思っていたし、無断欠勤してる。
クビだろうな・・。
顔の治療もどれだけ時間がかかるんだろう・・。
早く仕事しなくてはいけない。
どうしよう・・どうしよう・・。
焦りだけがつのりました。
なんで生きてるんだろう。
家に帰ればまた餓えとの日々。
もう嫌だ・・
そう思うと涙がでた。
あれ?
左目から涙がでない・・。
涙腺までダメになったんだ・・。
いっそのこと両目とも涙が出なきゃいいのに。
愛されたい。悲しい。苦しい。
そんな感情を持ってる事が嫌だった。
涙はその象徴。
機械のような何も感じない人間になりたい。
これは小学3年生の頃からもった私の夢です

No.79

補足ですが、
フロントガラスで顔がズタズタになる事はありません。
知っての通り小さなポロポロとした破片にかわるので顔に切り傷はできませんでした。
頭蓋骨と耳の後ろの骨の骨折もそれほど規模が大きくなかったため頭の固定もなく自然治癒で治ると言われてました。

No.80

感想スレ作りました。
作ってみては?というご意見を頂きましたが、見つけたのはいまでした。
お礼レスできなくてすみません。

No.81

ゆうちゃんは毎日面会にきました。
母は事故の翌日きただけだそうです。
入院に必要な物を持ってきて帰ったそうです。
父は仕事帰りに毎日ではないが面会にきました。
兄は事故、翌日から来てません。
家族以外遊んでいた友達が代わるがわる毎日きてくれました。
差し入れしてくれたり、本や暇だろうからとウォークマンを貸してくれたり、みんな面会時間ギリギリまで傍にいてくれました

No.82

順調に回復し、退院の日を迎えました。
朝、母が迎えにきました。
母は会計に行き、私は車で待ってました。
すると不機嫌そうに帰ってきた母。
あんた!ほんまやってくれたなぁ~!
といきなりキレだしました。
私は意味が分からず黙ってると・・。
入院費用なぁ、いくらかかったと思う?
たった2週間入院して、120万や!
事故は保険きかん、この死に損ないが!
どないすんな?この金?
聞いてんか!
私は、何も知らないし、そんなにお金がかかるなんて・・。
とりあえず母には、
働いて返します。と告げました。
母は、
当たり前や!しかもお前、まだ別の病院いかなあかんやてな?
また入院すんか?
また実費やぞ!
金もはした金しか稼げん、いらん金は使わせる、おまえもう・・。
そういいかけた時に母の電話が鳴った。

No.83

父からみたいでした。
母は入院費用の事等を話ながら、車を走らせました。
私は母の車に乗ったのはこれが初めてでした。
電話を切ってから一言もしゃべらない母、無言の車内に響き渡るラジオの声。
ものすごく居心地の悪い車。
そうこうしてるうちに家につきました。

No.84

車をさっさと母は降りて、車の鍵を渡されました。
閉めといて。と一言いうと家に帰って行きました。
私は荷物を両手に抱え鍵を閉めて家に帰りました。
荷物を玄関に置いて、押し入れに行きました。

No.85

私の居場所・・押し入れ。
こんなに天気がいいのに私の居場所は光も入らない。
薄暗く、あの日のまま湿っていて茶色く変色した布団。
ずっときれいな布団に寝ていた為か凄く汚く、臭いのこもった布団が不潔でしかたなく見えた。
現実に引き戻されてもの凄いショックでした。
布団に寝転んだ。
こんな汚い場所なのに凄く落ち着いた。
仰向けに寝る事が嫌いで、いつもうつ伏せか横を向いて寝てました。
仰向けに寝てると空腹のお腹に凄く負担がかかるんです。
お腹全体が痛くなる。横を向いたり、うつ伏せになるとお腹への負担が減るんです。
布団で寝ていると
父が入ってきました。
父がこっちの部屋に来たのはこれが初めてなんです

No.86

おぅ~大丈夫かぁ?と声をかけてきました。
今晩飯食いに連れてったるわ!
信じられない言葉でした。
父が私をご飯に誘うなんてあり得ない事だからです。
私は、
なんでなん?なんで?
と聞きました。
父は、
せっかく退院したんや祝ったる!
なんだか嬉しかった。
夜になり、ゆうちゃんも誘ってご飯を食べに行きました。
母もいました。
母と一緒にご飯を食べたのも初めてで、なんだか緊張しました。
父は母と、私はゆうちゃんと喋ってました。
お酒も入ってご機嫌の父。
すると父が突然、
おい!○○(私)!お前、笑うな!と言いました。
父の方を見ると、父は、
そんな歪んだ顔で笑うな!恥ずかしい!
一瞬、凍りました。

No.87

左側の顔が麻痺してる為、正常な右側が表情を出すと、右側が歪んだように見えます。
父はこの事をいったんです。
大きな声で、たくさん人がいるのに。
私は一瞬にしてショックで泣き、下を向きました。
恥ずかしかった・・皆が私を見てるような気がして。
私は、
なんでそんな事いうの?もう嫌や・・。
と泣きました。
追い討ちをかけるかのように、父が、
今度は泣くんか!不細工!泣き顔も気持ち悪いんじゃ。
それを聞いていたゆうちゃん。
○ちゃん!帰ろ!おっちゃん!最低や!あんたら最低や!ゆうちゃんは私の手を引っ張って店を出した。

No.88

ゆうちゃんは私の手を引っ張ったままはや歩きしてました。
息も荒く、
信じられへん・・なに考えてんねん!と言いながら泣いてました。店からだいぶ離れたところに公園を見つけベンチに座りました。
私は、
ゆうちゃん、ありがとう・・
好きでこんな顔になったんちゃうのにな・・。
ゆうちゃんは、
もう言わんでいいよ!あの事故やって結局はおばちゃんらのせいやん!
いっこも見舞いにもこんと!
ゆうちゃんはかなり泣きながら怒ってました。
私は、
ゆうちゃん、あれは親じゃない。怒るだけ損やで・・
するとゆうちゃんが、
さっき、おっちゃん、○ちゃんに酷い事ゆったやろ?○ちゃん下を向いてたから知らんやろうけどな、おばちゃん横で笑ってたんやで?
だからあんたら最低や!ってゆうてもた。

No.89

またショックを受けました。
私、いつになったら酷い暴言にショックを受けなくなるんだろうか・・。
自分を否定される事なんて、慣れてるはずなのに。
母や父が私を嫌いな事なんて分かりきってたのに。
初めて食事に誘われ、初めて母と食事をして、どこかでまだ私は両親を求めていたのか、舞い上がり楽しくてニコニコしながら食事をした私。
惨めです。
この人間らしい感情が憎らしかった。

  • << 92 何よりまだ親を求めている私が信じられない・・。 ご飯に誘われて嬉しいとか、楽しくて何ともいえない気持ちでご飯を食べてた私。 バカみたい・・。 さっきの光景を想像して恥ずかしくなった。 同時に悔しくてたまらなかった。

No.90

よくぞ小さい体で地獄のような環境を耐え抜きましたね。
読んでてナミダが出ます。


現在の主様がお幸せであることを心より願います。

No.91

>> 17 先生が、○○さん、制度を使っているから数千円戻り金が出てるんやしな。このお金はあなたのお母さんにかえさなあかんのやけど・・。 先生は何やら考… 本当に…私も、涙が止まりません。まだ途中までしか読んでませんが、今現在の主さんが、幸せでいて欲しいと思います。また、これから未来の主さんが、末長く幸せであって欲しいと思います。

…では、先に読み進めます。

No.92

>> 89 またショックを受けました。 私、いつになったら酷い暴言にショックを受けなくなるんだろうか・・。 自分を否定される事なんて、慣れてるはずなのに… 何よりまだ親を求めている私が信じられない・・。
ご飯に誘われて嬉しいとか、楽しくて何ともいえない気持ちでご飯を食べてた私。
バカみたい・・。
さっきの光景を想像して恥ずかしくなった。
同時に悔しくてたまらなかった。

No.93

ゆうちゃんが、
これからどうする?
帰らん方がいいと思うねん・・
ゆうちゃんはカラオケに行こうと言いました。
当時、まだ24時間開いてるとこは牛丼屋かコンビニかカラオケくらいでした。
私は、
そうやな・・とりあえず滑舌わるなってるから歌えんけど、寒いよりましか!
と言いました。
そしてカラオケボックスで朝まで過ごしました。
季節は冬。
その年も、もう数週間で終わり。
卒業まで後3ヶ月。

No.94

そろそろ空も明るくなってきました。
ゆうちゃんは、
大丈夫?帰れる?
また起きたら行くから。
心配そうなゆうちゃん。
私は、
大丈夫!明日には病院いかなあかんし、多分入院やろうから今日1日頑張るよ!
また後で会う約束をして家に帰りました。
静かに家のドアを開けるといい匂いがしてきました。
母が父の朝食作ってました。
父は職人なので朝がはやいのです。
キッチンを通らないと押し入れには行けません。
私は無言で部屋に向かおうとしてると、母に呼び止められました。

No.95

なぁ、あんた。
昨日びっくりしたやろ?
おっさん(父)があんたご飯に誘った事。
私は黙って聞いてました。
母は続けていいました。
お前なんかにご飯食べさせたおっさんの気持ちはようわからんけど、お前の顔みてたら気持ち悪くて腹立ってきたゆうとって、あんなとこであんなことゆうて・・・めちゃくちゃおもろかったわ!
ハハハハハ~。
それだけ言いたかっただけや。
そういうとまたご飯を作り出した。
冷蔵庫の前にいた私。
冷蔵庫を開けたいのか母が近づいてきて、いきなり頭をおもっきり叩かれました。
私を見ることもなく、一言・・
どけや。
と言われました。

No.96

パニックになって急いで押し入れに逃げ込みました。
叩かれた・・。
なんで?
私が頭蓋骨骨折してるの知ってるやろ?
今まで叩いた事もないのになんで骨折してる今なのか・・。
わざわざ私をけなす為に呼び止めて。
もう訳が分からなくなった。
溢れる涙を抑えられなかった。
気がついたら眠っていた。
目を覚ますとお昼を回っていた。
お腹すいた・・。
給料は全額取られたが、お財布のお金は5千円ほど残っていた。
それと仕事を始めて給料とは別に口座を作っていた。
家を出ていく為に。
通帳は私の布団の下に隠してある。
財布のお金だけでは
次の仕事見つけ給料をもらえるまでは到底やってけないので。

No.97

念のために通帳を見てみることにしました。
布団の下をめくると・・・。
あった!バレてなかった!
通帳を開くと、残高53円。
・・・なんでやねん。
15万円あった通帳。
少ない給料から半年間頑張って貯めてきたお金。
一度も私の押し入れに来たことないやんか・・。
重度の貧血で寝げろした時、母に言ったら、
はぁ?汚い。自分で吐いたんやから自分で片付けろや。
お前のとこなんか行きたない。豚小屋やのに。
そう言われ自分で吐いた物を片付けたくらいです。
金の為なら豚小屋にもくるんだね。

No.98

私は、もう怒りの感情すら出なかった。
ただ何に使ったのか聞きたかった。
私はすぐに母の部屋に行った。
通帳を机の上に投げました。
私は、
何につかったん?
とだけ言いました。
母は、
もうバレたんかぁ~。まだ金持ってんちゃうかと思ってお前のとこ探したらあったわぁ~。
何使ったか?なんてようゆうわ!お前の入院してた時のもんかったんや。
私は、
15万円もか?
と言うと
後は手間賃としてもろたで!
買ってきたったんや!有り難く思えや。なぁ?
と笑いました。

No.99

卒業したら出ていけっていうたんだれやねん?
引っ越し資金やぞ。それ。
どうしてくれんの?
母は私の問いに、
また貯めればええやん。
通帳なんか置いとくお前が悪い。
まだ3ヶ月もあるやないの?
死ぬ気で働けや!
まぁまたもらうかもしれんけどな。
そういいました。
もらうではなく盗むの間違いだろうと思いましたが、話が通じる相手ではないし、早く出ていかなくては。と焦りました。

No.100

私は通帳を持って身支度を始めてました。
所持金5千円・・。
卒業まで3ヶ月・・。
いつから働けるだろか。
今から給料もらえる日までどのくらいの月日がかかるのだろうか。
とりあえず明日、病院に行かなくては話は進まない。
身支度が整い、家を出ました。

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