BANDITーバンデットー

レス13 HIT数 1874 あ+ あ-

R( ♂ IshIh )
09/12/06 00:54(更新日時)

この世界は広い。

この広い世界を宝目当てに旅する山賊。

山賊は法を無視し暴動・強奪を主に繰り返す身勝手な集団。

人々は、そんな山賊を恐れ、毛嫌いするものばかり。

そんな中、ここ日本の大都市・東京で
近い将来、世界に名をとどろかせることになる山賊が現れた。

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No.1188512 09/12/05 23:55(スレ作成日時)

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No.1 09/12/06 00:54
R ( ♂ IshIh )

・登場人物

柚木杏子 ユズキアンズ
この物語の主人公で20歳の女山賊。
かわいくて優しい性格。
その優しさゆえに騙されることも多い。

小久保俊介 コクボシュンスケ
背が高く痩せ型の28歳の山賊。
優れた知識と剣術が得意。
杏子が、まだ若いことから何事も心配で
ボディーガード的な存在でもある。
つねに冷静でみんなのまとめ役。

蒲生大地 ガモウダイチ
完全メタボ型。25歳の山賊。
ガンモと呼ばれている。食いしん坊。
食事の邪魔をされるのが大嫌い。
銃弾が効かないほど皮膚が生まれつき頑丈な変わった人間。

この3人は1つの山賊団(バンデットチーム)。
女山賊・柚木杏子がリーダーを務める駆け出しの山賊団である。

No.2 09/12/07 02:51
R ( ♂ IshIh )

>> 1 蒲生「なー杏子ー。そろそろメシにしないかー?」
小久保「ガンモ。さっき食べたばかりじゃないか。少しは我慢したらどうだ?」
柚木「じゃぁ次の町で休憩がてら食事にしようか。あたしもお腹空いたしー」

柚木杏子、小久保俊介、蒲生大地の3人は日本の大都市・東京を旅していた。

小久保「杏子が言うなら仕方ないか。」
蒲生「なんだそりゃ?気に食わない言い方だがメシが食えんならそれで言いぜ。」

とある町に着くとBBQが行われているかのような香ばしい匂いが3人を包み込んだ。

No.3 09/12/07 03:02
R ( ♂ IshIh )

>> 2 香ばしい匂いのするお店に蒲生は駆けて行った。

そのメシへの食いつきっぷりに柚木と小久保はボーッと立ち止まってしまった。

蒲生の早く2人も来いよという大きな声で我に戻り、3人は焼肉専門店‐ジュジュ‐に入った。

店長「いらっしゃい。お!見るからに焼肉大好きって感じだねぇ!!」

この店の店長はテンション高くノリが良い。
少し馬鹿にされた蒲生は、しかめっつらで返した。

店長は気にせず3人が注文した肉を目の前で焼いてくれた。

店長「あんたら地元の人かい?」
肉を焼きながら質問してきた。

蒲生「いや俺らは山賊だから地元ってわけじゃないんだ」

小久保「ばか!ガンモ!」
小久保は焦るように蒲生を注意した。

店長、店員、店の客…全員が柚木たちを睨んだ。

No.4 09/12/07 03:09
R ( ♂ IshIh )

>> 3 店の客「おいおい。聞いたか?さ、山賊だってよ…」
店の客「はやく出てってよね」

店の客たちは3人に対して陰口のようだが聞こえるように気味悪がった。

柚木「あたしたち山賊は基本みんなから嫌われてるの。ましてやこんな大都市で黙ってる人たちなんていないんじゃないかな…」

店長「山賊なんかに食わす肉はねぇ!」
さっきまでノリノリだった店長も目の色を変えて怒り出した。

こうして3人はメシも食べれずに焼肉専門店を後にした。

No.5 09/12/07 03:16
R ( ♂ IshIh )

>> 4 蒲生はメシが食べれずイライラしていた。

小久保「ガンモ…まだ俺らは山賊団としては駆け出しだが、山賊としては、もう慣れてきただろ?不用意な発言は、なるべく避けるんだ。」

蒲生「あぁ悪かった。しかし俺らは、そんな悪い山賊じゃねーつうだよ」

蒲生のイライラが収まるのは、まだ少し時間がかかりそうだった。

柚木「山賊=悪っていう印象が強いのね…まぁ現実ほとんどがそうなんだろうけど」
???「おい!お前ら!」
柚木たちがいる右方向から大きな怒鳴り声が聞こえた。

No.6 09/12/07 03:30
R ( ♂ IshIh )

>> 5 柚木たち3人は声のしたほうを向いた。

そこには細身で白い服を来て黒ぶち眼鏡をかけた白人とガタイのいい黒人が1人。

白人のほうが話しかけてきた。
???「私はマウリシオ。イタリア出身でございます。」

やたらと丁寧で日本語が上手い。

マウリシオ「この度は、ここ日本に観光しに来ていたところ…町の騒ぎで山賊がいると耳にしましてね」

どうやら柚木たちを怒鳴りつけたのは黒人のほうのようだ。

小久保「観光中、申し訳ないな。騒がれてる山賊とは…おそらく私たちの事だが…」
小久保は恐れなく山賊だと言い出した。

No.7 09/12/07 03:36
R ( ♂ IshIh )

>> 6 マウリシオ「そうでしたか。」

柚木「あたしたち…もしかして危ない感じ?」
柚木は状況が読めていない。

蒲生「なんか一触即発って感じだな。」

小久保「あなたバンデットキラーズですか?」

バンデットキラーズ…それは山賊撃退軍のことで山賊を捕まえることで報酬を得る者たちの集まりだ。

マウリシオ「…いいえ。」
マウリシオはバンデットキラーズではないと答えたと同時に言葉を続けた。

マウリシオ「隣の大きい方は、そうみたいですけど」

マウリシオは隣の黒人とは無関係のようだ。

No.8 09/12/07 03:48
R ( ♂ IshIh )

>> 7 小久保「じゃぁ何故隣にいるんだ?」

マウリシオ「゙いる"のではなぐいなければならない"のですよ。」

蒲生「ど、どういうことだ?」
蒲生は意味が分からず、すぐに聞いた。

マウリシオ「この黒人の体全体にピアノ線が巻かれています。私の手元にあるピアノ線と繋がっていて…私がこれを切ると…」

その先は聞かずとも分かった。
つまりマウリシオはピアノ線使い。
話を聞けば、観光を楽しんでいるなかで、黒人がいきなり大声を出したので、咄嗟にピアノ線を巻いたようだ。

No.9 09/12/07 03:53
R ( ♂ IshIh )

>> 8 柚木「はやくピアノ線解いてあげて」
蒲生「その黒人は敵だぞ?そのまま巻いとけ!」

柚木「いいから!」
柚木が珍しく声を張った。

小久保「マウリシオとやら…解いてやってくれないか?うちのリーダーがそう言うもんで」
小久保は柚木に優しい。

マウリシオ「分かった」
ピアノ線は解かれた。

黒人「ありがとう。あんたよく出来た子だよ」
柚木に近付き感謝していた。と思った次の瞬間、黒人は柚木を抱え、銃を構えた。

No.10 09/12/07 03:59
R ( ♂ IshIh )

>> 9 小久保と蒲生は戦闘体制に入った。

小久保「おい…杏子から離れろ…」
いつもの大人しく冷静な小久保の姿はなく、獲物を狩るような目つきをしている。
蒲生「せっかく杏子が助けてやったのに!」
蒲生は特に変わっていない。

黒人「ハハハ!ばかめ!俺はバンデットキラーズだぞ!?山賊なんぞに下げる頭などないわ!しかし女山賊か…こりゃ高値になりそうだ!ハハハ!」

小久保「黒人よ。笑っていられんのも今のうちだぞ。」

蒲生「おめー杏子の事になると凄く怖いぜ…」
小久保の変わりように蒲生は毎度驚かせられる。

No.11 09/12/07 04:05
R ( ♂ IshIh )

>> 10 黒人は構えてる銃を小久保に向けて撃った。
しかし蒲生が体を張って防いだ。

蒲生「悪いね黒いの。俺、皮膚頑丈なんだ。」
蒲生は不敵に微笑んだ。

小久保「相変わらず羨ましい限りだよ…銃弾が効かないなんて…」

蒲生「はよ行け!攻撃は任せたぜ!」
蒲生の掛け声と同時に小久保は踏み出した。

黒人「は、はやい!!!」

気が付けば黒人は倒れ
柚木は小久保らの元にいた。

No.12 09/12/07 04:13
R ( ♂ IshIh )

>> 11 パチパチパチパチ…
マウリシオが手を叩いた。

マウリシオ「あなた方、凄いですね。捕まった柚木さんのために闘った小久保さん、その小久保さんを守るために体を張った蒲生さん。とても良いチームです。」

蒲生「いやーそれほどでもないがな!」
まんざらでもない様子がまる見えだ。

柚木「マウリシオさん…よかったら、あたしたちが日本を案内しましょうか…?」

小久保「つまり…それは…?」

マウリシオ「仲間に入れてくれるのですか?」

柚木の発言は、まさにそのまんまの意味でマウリシオを山賊団に入れるつもりだ。

マウリシオ「いいんですか?私なんかが」

小久保「まぁリーダーが言うならな。」
蒲生「また杏子か。マウリシオとやらよー足引っ張る真似はすんなよー」

柚木「では、よろしく頼みますね!」

No.13 09/12/07 04:19
R ( ♂ IshIh )

>> 12 マウリシオ「私の本名はニューニギア・マウリシオ。歳は28歳のイタリア出身です。小さな頃からピアノを習っていて、さきほどのようにピアノ線を自由に使うことが出来ます。」

小久保「私と同い年か…よろしくマウリシオ。」
蒲生「俺のことガンモって呼んでくれ!」

柚木「仲間になってくれてありがとう。一応私が、この山賊団のリーダーです。いつも守られてばかりだけど…」

それぞれ軽く自己紹介をして盛り上がった。

新たにニューニギア・マウリシオを仲間に加えた柚木らは、次の町を目指して旅だった。

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